よろずよもやまよろずたび

地元の写真と日々の雑感、写真日記です.
最近は陶芸三昧の日々ですが・・・

奇想の一服「桃太郎」沸血踊肉

2019-11-29 | 陶芸

四神饅頭ほか





桃太郎の目の前を過ぎていったキジの羽を追い空を見上げると、風
神・雷神に替わって龍が見下ろしています。龍とともにいるのはかぐや姫です。
かぐや姫は、合戦の結果を待たずして、さっさと月へと帰るのですが・・・

それを見た桃太郎が叫びます「薄情ものぉ~」
   返ってくるのは姫の笑い「おほほほほ・・・」

 というわけで、話しは無茶苦茶になってきましたが、いよいよ鬼との合戦になります。

しかし、その前に・・・鬼とはいったい何者なのでしょうか?


 時代を遡ること平安時代。関東にいたのが平将門です。
 平将門は、国府の横暴に耐えかねて挙兵し、一時的には新皇を自称し独立します。
 しかし2ヶ月ほどで朝廷側に討取られ、首だけが京に運ばれて晒されます。 
 ところが、その首が夜な夜な数ヶ月、眼を見開き大声を上げて歯軋りし、
    空を飛んで地元の関東へ帰った・・・などという何とも怖いお話があります。

 そもそも鬼という言葉には「死者の霊、怨霊」といった意味があるそうで、
 すなわち平将門=鬼というわけです。

 そこで怨霊となった将門の祟りを鎮めようと神田明神に祀るわけですが・・・。
 
 体制側は平将門を邪鬼とみなし、これを成敗したと正当化するわけですね。
 そして大衆に知らしめるため物語を流布。これが桃太郎というわけです。
 ところが祀られて時間が経つと大衆から敬われるようになって、
 いつしか神として祀られるようになるのです。

 ですから、人が死んで鬼になり、鬼はやがて神に昇華するというわけです。
 というわけで、たち位置により見方は変わり、善悪は表裏一体、
 必ずしも鬼が悪とは限らないわけですね・・・

つづく

コメント (2)
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奇想の一服「桃太郎」驚愕の荒野

2019-11-28 | 陶芸

風神雷神図皿

柿のくるみ和え

・・・つづき

さて、なんだか心配です。この先大丈夫なんでしょうか? 

とかなんとか、そうこうするうちに鬼が島に到着です

待ち受けるのは、またしても風神と雷神。風が吹き雷鳴を轟かせます

さて、鬼ヶ島に着いた一行ですが、

犬は飲まず食わずで船を曳いて疲労困憊、ほぼ虫の息です。

猿は相変わらず臼の下でもがいています。そして言います「柿を盗ったのお前だろ!」

「ええぃ役立たずども、キジ、キジはどこだぁ!」

と、臼の下の猿が「お前の腹の中だろが・・・・」

そのとき、足元に落ちていたキジの羽が一陣の風とともに舞い、桃太郎の眼前を過ぎて空へと昇っていくのでした。

孤軍奮闘の桃太郎、はたしてその運命や如何に! いよいよ鬼との合戦です。♪



↑しつらえ用パネル
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奇想の一服「桃太郎」 沸騰の海(鍋料理)

2019-11-28 | 日記

土鍋製作し上の蓋を使用・・・(土鍋は撮り忘れた・・トホホ(^^; )




船に乗った桃太郎一行が、まず出くわすのがこの鍋です。

蓋の魚は料理されることを拒否すべく鍋から飛び出す様子を表します。
 それを鎮めようとするのが中央の老人で、仙人ではありますが、じつは亡霊でもあって何れ鬼と化します。
  それは頭に角が生えかけていることで分かります。
   鍋の蓋は大海に変容し一帯は魔力によってモノトーンの世界です。
    一陣の風が吹いて荒れ狂い、ぐつぐつ煮えたぎるのです。"

そこに桃太郎の一行が・・・。
  しかし、とばっちりを食わぬよう遠巻きに眺めつつスルーするのでした。

ところが、蓋の上の仙人は、鬼ヶ島の鬼たちと通じており、スマホを取り出すと、

「え~こちら仙人・・・仙人ですどーぞ、ただいま桃太郎が通過・・・。
      犬が船を曳いています。臼の下敷きになった猿と一緒です。どーぞ」

「キジはどうした? さぁどうしたのでしょうか・・・」


一旦お料理の説明をどうぞ・・・つづく

(実は、この鍋はキジ鍋で、キジは早々に食べられてしまったという設定
        料理の説明の中で種明かし・・・お客様の笑いを誘い大成功!)
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奇想の一服「桃太郎」

2019-11-27 | 日記


前回記事の続き・・というわけでシナリオをご紹介・・・

昔々あるところに、お爺さんとお婆さんと・・・桃太郎が住んでおりました。
右隣には花咲爺さんがいて、左隣には猿かに合戦の猿と臼が取っ組み合っています。
そして御向かいには、なんと、かぐや姫がいるのでした。

・・・・さて、強風吹きすさび、雷鳴轟くある晩のこと、
稲光が居並ぶお爺さんとお婆さんの顔を浮かび上がらせます。
そして・・・不気味に桃太郎に話しかけるのです。



「仕事もせずに毎日毎日寝てばかり、起きたと思えば、畑を踏み荒らすは、
隣の柿を盗むは、ろくなことをしやしない。ねぇお爺さん、何とかいっておくれよ」とお婆さん

「おぃ、桃太郎や婆さんの言うとおりだ、お前もいい歳だしそろそろ一旗揚げてはどうかね。
お向かいのかぐや姫さんが気になってるんだろ、いいところ見せなって!」とお爺さん。

とかなんとか言いながら、その気にさせようとするのですが、桃太郎はあくびをするばかりです。

と、そこにやってきたのが件のかぐや姫です。

「ちょっとあんた、桃太郎! 嫁にしたいとか何とか言ってたけど、例の言いつけどーなってんの!?」

「あ、鬼退治? 忘れてたぁ」

それを聞いて、皆が言います!

「そうだ、この此処掘れワンワンを連れてお行き!」とお婆さん

「腹が減ったらこいつを食いな」と縄で絡めたキジを渡すお爺さん

「臼の下になってる猿がうっとうしい」と指を差すかぐや姫

こうして、桃太郎は三匹の御供を従えて、しぶしぶ鬼退治にでかけるのでした。

つづく・・・



写真は店舗しつらえに使ったパネル
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奇想の一服「桃太郎」

2019-11-27 | 陶芸


さて、唐突に「桃太郎」が登場したのですが、
予てより鬼をモチーフに作品を作っていまして、
今頃になって鬼って何だろうという疑問について、
ここらで整理しといたほうがいい・・・と思いました。

それと、自分の作風と「奇想」という言葉が合うだろうということで
シナリオをイロイロ考えたのですが、周りから何回もダメだしを食らった結果
落ち着いたのが鬼が登場する「桃太郎」の御話しです。

しかし、ただの桃太郎ではなくて、もう無茶苦茶。
以下、そのシナリオをどうぞ・・・

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趣膳食彩 「奇想の一服」

2019-11-27 | 陶芸


そもそも、こういう告知は始まる前にやって宣伝しなきゃ意味ない・・・と言われそう。
とはいえ、過ぎてしまったものはしょうがない。 日記代わりの自己満足?(^^;
そもそも、準備の間、悲しいかな頭がそこまで回らなかったんですね。
でまぁ、事後報告・・・



さて、上はこの日のお献立。
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趣膳食彩

2019-11-26 | 陶芸


11月23日 金沢のイベント「趣膳食彩」の一環で、
香土さんの店舗をお借りして「奇想の一服」と題してわたしの作品展示、器を使い、
薬膳のお料理と物語を楽しんでもらおうという食事会が催されました。

その内容を順次ご覧頂ければと思います。


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