価格.comに売れ筋ランキングというのがあって、297種類のカメラが順にランキングされています。
で、わが愛機E-5はと見ると、今日現在63位で全く売れていないというわけでもなさそうです。
オリンパスが良からぬことで何かと取沙汰されているので、カメラ事業大丈夫かいな? と心配になるというものです。そこで他機種のランキングを見てみると、 そこそこ頑張っているようですいまひとつハッキリしないので、以下にまとめてみました。
表-1
表-1は、メーカー毎に機種単価で降順(160位まで)に並べてみたものです。(クリックすると拡大)
Cはキヤノン、Nはニコン、Oはオリンパスです。
表中の”ポイント”というのは、ランキング1位を300ポイントとして、順位が一つ下がる毎に299、298・・・と下げていったものです。販売数量がランキングの順位通り直線的に並んでいるはずはなく、1位と2位、2位と3位、それぞれに大きな違いがあると思いますが、具体的な数値が分からないのでしょうがありません。それでも販売量の目安にはなるでしょう。
で、単価にポイントを掛ければ、機種毎の売り上げ目安になります。
下表はメーカー毎にまとめたものです。
朱字、単価はキヤノンを100としたときの指数比較です。
また、朱字「ポイント合計」B列は、7社の合計に対する比率であり、C列は、売り上げ目安の比率になります。
D列は、機種平均の売り上げ目安について、キヤノンを100とした場合の指数比較です。
表-2
ところで、高額なものほど利幅が大きいというのが一般的でしょうから、キヤノンやニコンに比べると、オリンパスやパナソニックは、随分と薄利多売といえそうです。表-1のオリンパスですら、売り上げの目安で最も大きいのはE-5です。
ちなみにペンタックスの平均単価がキャノン・ニコンに次いで3番目に大きいのは機種645Dがランキングされており、この¥60万余りの機種一つで全体を押し上げています。
さて、こうして見ていくと、「カメラ女子」などといって新たな市場を開拓しようとしたオリンパスは、方向を完全に見誤ったように思います。 そもそも女性のカメラへの拘りはファッションであり、身に着けて楽しむものだとすれば、お洒落で可愛いものが一つあればいいのでレンズを沢山持っている必要もないし、街中の素敵なものを見つけては撮るのに、様々な機能も必要なくてそこそこの性能があればいいのです。 ところが、そういうことじゃ満足できないのが男というもので、少しでも高性能、高機能、プロが持ってるものと同じなら良い写真が撮れるに違いないと幻想を抱き、高価な機材もなんのその、『えい、やっ!』 と清水の舞台から飛び降りるのです。 このおバカな男たちの心をくすぐらなきゃダメなのに、薄利多売に舵を切り・・・大丈夫?
なお、ニコンもミラーレス機を出し、キヤノンも続こうとしているようですが、これら2強がミラーレスに本腰を入れるとは考えにくく、どちらかといえば当て馬的なもので、オリンパスやパナソニックをいつまでも廉価で儲けられないようにするための戦略かもしれません。 むしろキヤノンやニコンにとってソニーの方をライバル視しているかもしれませんね・・・こういう状況で、オリンパスが向かう方向は、はたして・・・