団塊の主帳

本書は1995年に出版されたもので、団塊の世代の方々が40代後半に差しかかり、それまでの人生を振り返ってみたときの思いと、これからの人生について語った手記を集めたものです。
この中に、ガンバレ!団塊という章があるのですが、そこに何と同級生のまこさんの一文が載っているのです。
ご主人が団塊の世代であり、彼らより5年ほど後に生まれた我々世代から送るエールとでもいいましょうか。
「すごい、すごい」と思いつつ拝読したのですが、その彼らもいまや定年を過ぎてある人は悠々自適、またある人は継続雇用でもっていまだに頑張っておられます。
以前、団塊の世代が定年を迎えると労働人口が激減して問題になるといった話しがありました。しかし継続雇用が実施されたことと不景気でもって企業の人員削減の方向性があったせいか、大きな問題にはならなかったようです。 ところが、いよいよというか、年金を満額支給される年代に差しかかり、問題再燃するかもしれないという記事がありました。
いま、団塊の世代が就いている仕事は、中小企業に多いのだそうです。 中小企業と聞いて思い浮かぶのは、町工場など個人経営に近いようなところです。 町工場は、新幹線から人工衛星までつくり日本の技術を支えているそうですが、そう思うと本当に問題になるのかもしれませんね。
そして、日本の国力が次第に衰えていき・・・いよいよわたしたちの年代が65歳を迎える頃になると、はたして年金で生活出来るのでしょうか?
と、そんな不安を解消してくれそうな政党が、どこにも見当たらなくて困ります、衆院選。