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よろずよもやまよろずたび

地元の写真と日々の雑感、写真日記です.
最近は陶芸三昧の日々ですが・・・

劣化国家

2013-11-09 | 


今の世の中、政治や経済について「なぁんで こうなったの?」 ってのを説明しています。 主に欧米についての衰退論ですが、少子高齢化・世代間格差・政府債務などなど、日本はいっそう深刻であって… 一読し暗澹たる気分にさせられるのでした。 

とっても巧妙だけど不完全…

2013-11-03 | 


「生物時計はなぜリズムを刻むのか」 そのメカニズムについても語られているのですが、難しくて理解不能…で、すっ飛ばして読めば…。 
そもそも生物時計が出来たのは、はるかな昔、生物にとって有害な様々な放射線が降り注ぐ地球にあって、バクテリアが繁殖するには、それを避ける夜間に細胞分裂した方が、DNAの損傷を避けられるわけで、リズムを刻むことが有利に働いたから…と説明しています。
以来、単細胞生物から我々人間に至るまで、個々の細胞単位でその機能を持っているようです。 なんともスゴイことです。
で、病気に対する薬剤の投与であったり、勤務形態(夜間勤務など)によるリズムの変調(不眠など) や 高緯度地方に住む人が冬季(日照時間が減る)に鬱傾向になることなど、様々な事例を挙げながら、生物時計にまつわる研究の経緯が語られているのです。 特に抗がん剤投与の時間管理をやることで、副作用を軽減しつつ効果を最大限に出来るのだそうで、今後この分野の研究は益々盛んになっていくのでしょうね。

「生物時計の謎をさぐる」

2013-10-21 | 


体内時計などともいわれていますが、人間のそれは24時間より少し長くセットされているそうです。

ってのは、誰でも知っているところだと思います。

というわけで、『なぜ24時間ちょうどじゃないのか?』 って疑問に答えてくれるのかと思ったのですが、そこは謎のまま。

様々な生物について体内時計の事例が挙げられていて、動物だけじゃなく植物にも単細胞生物にもあって…結局のところ遺伝子に組み込まれた基本的なプログラム…というようなことが語られています。 この分野の研究は始められてから50年ほどだそうで、これからもいろんなことが分かってくるのでしょうね。 

世界は宗教で動いている

2013-10-04 | 


最近の宗教がらみの事件について具体例があるのかな…とおもっていましたが、それとは違って主だった宗教についての成り立ちなど、基本的な事柄について書かれている本でした。

仏壇と神棚があって、正月にはあちらこちらの神社へ初詣に出かけ、葬式にはお坊さんの念仏を聞き、結婚式には牧師の声を聞くという、ハチャメチャな日本に住んでいる我々は、世界の宗教事情に疎いというのが筆者の弁です。 で、グローバル社会にあって世界の宗教ってものを知らなきゃダメだろうとのこと。

ちなみに我が家は浄土真宗ですが、曰く 「信じるから救われる(極楽に往生する)ではなく、救われているから信じられる」 のだそうで、修行も必要なければ、何にもしなくても信じればいいのだそうです。で、まぁ日々感謝の気持ちで過ごせばいいのですが、なんとまぁ大らかなんでしょうね。

それはともかく、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、仏教等々の基本的なところが分かったものの、今の世の中で起きている様々な事柄について、どう関係しているのかは分からないし、それぞれの分布や人口などについても知りたいところです。 というわけでネット上の統計データあれこれを眺めているところです。 ↓

http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/index.html

http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/9460.html

おっぱいの科学

2013-09-24 | 


男としては手に取るのが気恥ずかしいこともなくもないこともないかもしれないかもしれなくもないかもしれないかもしれない……「おっぱいの科学」
と、まぁ、面白くも真面目な一冊。

美的でふくよかな乳房というのは、哺乳類のなかでも人間だけが持つものだそうです。

どーして、そうなったのか? 雄の好みによる性選択というのが一説にあるのだそうです。しかし、それだけではないらしく、他の類人猿では小猿は母親の毛に摑まって自ら乳首を銜えていられるのに対し、人間では母親が抱きかかえていなければならず、その姿勢では乳首が突出している方が授乳しやすい。また人間の顔は平らであるため、乳房があるほうが息がしやすい…というようなことがあって自然選択的に進化してきたという説も出てきているそうです。

といった進化のお話から始まって、おっぱいにまつわる文化、医学、疫学などなど、一読して損はないと思える一冊であります。

とくに、化学物質があふれる環境に曝されている現代、乳房の中の脂肪は、それらを吸収しやすいのだそうで、それと癌との係わりなど興味深いのでありました。



幽麗塔

2013-09-19 | 
先日、DVDで「変態仮面」を観ました。 前半の面白さは半端じゃなくって、ゲラゲラ大笑い。こりゃぁまさしく永井豪 「ハレンチ学園」!

と、いきなり脱線しましたが、本題は例によってN氏お薦め 「幽麗塔」



ニートでヘナヘナ、ミステリー趣味の主人公「天野」 と 性同一性障害の「テツオ(麗子)」 と 変態判事 「丸部」らが、財宝が隠されているという幽霊塔で起きる連続猟奇殺人を巡って繰り広げる横溝正史的、猟奇ミステリー!! 時代設定が昭和の半ばというのが、これまたいいのですね。

はたして犯人は誰か? 次巻が楽しみです。

ユートピアの歴史

2013-09-09 | 


ユートピアってのは理想郷とか天国のようなものを思うけれど、なかなか具体的には思い描けないものです。でもそれを実現しようと様々な組織、団体が行動に移した結果は、傍から見てディストピアになるんですよね…。 日本の近くにも、いまだに理想の実現に向けて…というか指導層には理想的なんだろう体制を維持してる国があります。 人間、知恵がつくってのはなかなか大変であります。
それはともかく、本書には『ユートピアにはこれまで、主にその中傷者による死亡宣告と埋葬があまりにも頻繁に行われてきたため、訃報欄の記者を苛立たせるほど繰り返されるその再来が、もはや奇跡的な再臨のように感じられるかもしれない。』ってな言葉が満ちていて、読解力のない自分には、まったくもって持て余す一冊でした。 で、まぁ、ネット上の書評(下記UR)を探して納得するという体たらく。

http://www.nikkei.com/article/DGXDZO58887130U3A820C1MZB001/

幸福の遺伝子

2013-08-25 | 


小説家くずれの大学講師の教え子に異常なほどに幸福感あふれる女性がいた。

それが病的(感情高揚性気質)ではなかろうかと心配した講師が心理カウンセラーに相談したことから科学ジャーナリストが遺伝学者が登場し、幸福感は遺伝的な作用によるもので、それを彼女は持っているってところから、マスコミが宗教界が巷の諸々が騒ぎ出し大騒動…。

とまぁ、これを読みながら、世の中で不幸に感じている人々が遺伝子治療でもって全員幸せになったとしたら、世界は平和になるかもしれないとか、でも面白くない世の中になるかもとか、そりゃSFのユートピアもので破壊する奴が出てくるんだよな~とか思いつつ、感情低迷性気質の自分は気分が晴れないままでいます。

残虐行為記録保管所

2013-08-25 | 


ハリーポッターとインディ・ジョーンズと007の世界をSF仕立に描いたような。
でも、魔法を小難しい理屈で説明されても、なんだか「ふぅ~ん?」って感じ。
表題から期待したほどではなくて、毒でもクスリでもない、でもそれなりに面白い一冊でありました。

「東海道戦争」

2012-12-29 | 


「東海道戦争」!
昭和44年発行だから、なんと40年あまり前のもの。
筒井氏の原作は読めても、これはなかなか見られませんよ!

「こりゃぁ、お宝だ! わはははは」 と持ち主のN氏と笑いあった。

で、いったい、そのお値打ちは? とネットをさまよえば、漫画を描かれたご本人のブログに行き当たり・・・
http://d.hatena.ne.jp/nagatani/20090909

なんと 『帯付きの綺麗なものがオークションで8万5千円スタート』 とのこと。

帯は無くて、それなりの痛み具合ではありますが、こりゃやっぱり値打ちモノ!

ってことで、大いに楽しませて頂きました。 N氏のお宝!