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Activated Sludge ブログ ~日々読学~

資料保存用書庫の状況やその他の情報を提供します。

●「ウソつかない。TPP断固反対。ブレない。」、騙す阿呆に、騙される阿呆

2013年10月16日 00時00分31秒 | Weblog


gendai.netの記事【TPP公約反故農業団体の激怒で始まる「石破幹事長降ろし」】(http://gendai.net/articles/view/news/145118)。

 自民党の公約ポスター「ウソつかない。TPP断固反対。ブレない。」、今更ながら、大笑いである。余所の政党に「公約違反」などと二度と言えないほどの酷さ。

   『●「日本を壊す!? 自民党」
          『週刊金曜日』(2013年6月28日、949号)について
   
     「今週のブログ主のお薦めは、その表紙。自民党の公約批判を込めて、
      「日本を耕す!!」どころか 日本を壊す!? 自民党」、
      「ウソつかない。TPP断固反対。ブレない。」なんて嘘っぱち、
      「ウソはつく。TPP交渉参加。ブレる。」。」
   
   『●「国家と教育」『週刊金曜日』(2013年3月22日、936号)についてのつぶやき
   『●『自然と人間』(2013年5月号、Vol.203)についてのつぶやき
   『●公約破りの自民党が推進するTPP、その旗を振るマスコミにも呆れる

 でも騙す方もアホウなら、(自公に投票し、自公を支持する)騙される方もアホウである。言葉が過ぎていますかね? スイマセン。

   『●『だまされることの責任』読了(1/3)
   『●『だまされることの責任』読了(2/3)
   『●騙されることの責任
   『●戦争と原発: 伊丹万作さん
       「だまされるということ自体がすでに一つの悪である」
   『●騙されること・騙されたフリの責任: 何度でも騙される
   『●予算編成から見えてくるもの: 投票者の責任

 騙す方の品格や責任と騙される方の品格や責任。

   『●田中優子さん「誰の名前を書くのか、その人の品格が問われている」
   『●映画『放射線を浴びた『X年後』』: 
         「こんな巨大な事件が、・・・日本人としての資質が問われる」
   『●「もはや犯罪というしかない」 ~東京電力汚染水流出大事故と再稼働・輸出という犯罪~
   『●放射能汚染で「太平洋は終わり」との声が出るほどの重大事故だというのに、この国は・・・・・・
   『●次に原発事故が起きた時には責任をとってくれるのね?
   『●「原発推進」という結論ありきのパフォーマンス

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http://gendai.net/articles/view/news/145118

TPP公約反故 農業団体の激怒で始まる「石破幹事長降ろし」
2013年10月9日掲載

 8日に採択されたTPP交渉の首脳声明。当初目標としていた「10月の大筋合意」は見送られたが、安倍政権の詐欺師同然の公約破りに国民の怒りが噴出している。

 自民党は昨年の衆院選の選挙公約に「聖域なき関税撤廃を前提にする限りTPP交渉参加に反対する」と明記。夏の参院選でもコメや麦など重要5項目について「聖域を確保すると掲げた。ところが、今月7日になって西川公也・党TPP対策委員長が突然、「(関税撤廃を)検討させてもらう」と言い出した。5項目を死守すると、米オバマ政権が求める関税自由化率95%に届かない。それで、聖域を捨て去ったわけだが、公約違反は明らかだ

 これは安倍政権にとって致命傷となるのではないか。中でもヤバいのは石破幹事長だ。石破は2日に、農業団体や消費者団体の大規模集会で、「重要5品目の関税は必ず守ると約束したばかり。しかし、西川発言が飛び出すと、「(5項目の)細目の中で(撤廃を)検討するのは公約違反ではない」と居直った


<「舌の根乾かぬうちに!」とカンカン>

 石破の舌先三寸二枚舌に大規模集会の参加団体はカンカンで、JA全農の幹部は「舌の根も乾かぬうちに」と怒りをあらわにした。

   「農業団体幹部の怒りを買ったことで、石破氏の党内の立場は危うくなる
    でしょう。カネ、ポストの世話をせず、人望がない彼が40人もの
    支持グループを率いていられるのは、弁が立ち、地方人気が高いからです。
    地方票の多くを占める農業団体を敵に回し、支持基盤を失えば、
    あっという間にグループは瓦解する。“石破降ろし”が始まる可能性が
    あります」(政治評論家・伊藤達美氏)

 例えば、石破支持グループの中核を担う衆院の山本有二財務委員長は、06年の自民党総裁選では安倍を支持。論功行賞で金融担当相のポストを射止めたが、昨年の総裁選では勢いのあった石破支持に回った。石破派の周囲には勝ち馬に乗ろうとするだけの連中が多い。

   「長期政権を狙う安倍首相にとって、総裁選の地方票ではトップだった
    石破氏は目障りな存在でしかない。“公約違反”の声が高まれば、
    何らかの理由をつけて責任をなすりつけようとするかもしれません」
    (伊藤達美氏)

“口は災いのもと”となるか。
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●騙されること・騙されたフリの責任: 何度でも騙される

2013年07月12日 00時00分28秒 | Weblog


東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013062602000108.html)、そして社説(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013070602000148.html)。

 「原発推進に加えて「ブラック企業促進政党」、そんなものを支持し、そんなものに投票していしまう、そういう方々には、「騙されることの責任」をとってほしい」。「伊丹監督の言葉。「多くの人が戦争でだまされていたというが、だまされるということ自体がすでに一つの悪である/だますものだけでは戦争は起こらない/だまされていた、といって平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう」」。

   『●『だまされることの責任』読了(1/3)
   『●『だまされることの責任』読了(2/3)
   『●騙されることの責任
   『●戦争と原発: 伊丹万作さん
       「だまされるということ自体がすでに一つの悪である」

 自公政権支持者・投票者の皆さん、「騙されたフリ」をこのまま続けていてもいいのでしょうか? 壊憲に手を貸して、後悔するのは・・・?

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013062602000108.html

【コラム】
筆洗
2013年6月26日

 思想堅固デナク、身体強健デナク、粘リト脆(もろ)サヲモチ、酒ト色ニ興味アルモノヲ求ム-。映画の撮影所に張られた紙に、興味を抱いた若者がいた。日給二百七十円で臨時雇用されていた大学七年生。昨年亡くなった作家の藤本義一さんだ▼募集したのは映画「幕末太陽伝」などで知られる川島雄三監督。先輩たちから胃か肝臓を悪くする、と反対されながらも、好奇心から訪ねてみた。プロになりたいというと「プロとアマはどう違うんですか」と問われたそうだ▼「嫌なことをやるから好きなことができるのがプロじゃないんですか。嫌なことを避けるから好きなこともできないのがアマというんじゃないですか」。藤本さんがとっさに答えると、後ろ向きの背中がフッフッフッと笑った(「師匠・川島雄三を語る」)という▼なんて素敵(すてき)な答えだろう。プロとアマの区別が一層分かりにくくなった今の世の中ではなおさらだ。プロの矜恃(きょうじ)を保ち続けた藤本さんの活躍は書くまでもない▼国会議員が最も嫌なことは自らの立場を危うくする選挙制度の変更だろう。衆院の選挙制度改革は「〇増五減」にとどまり、抜本対策からはほど遠い。嫌いなことを避けるアマチュア集団であることがはっきりした▼「だました人が悪いのか、だまされた私が悪いのか」と前首相はぼやいた。だます方も、だまされた方もプロではない
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013070602000148.html

【社説】
<2013岐路>憲法問題 国のかたち変えるのか
2013年7月6日

 参院選の大きな争点は、憲法問題だ。改憲勢力が三分の二を制すれば、憲法改正が一気に現実化しうるためだ。「国のかたち」を変えるのかが、問われている。

 社会が暗く、閉塞(へいそく)感が覆う。格差社会は深刻だ。低所得者があふれ、生活苦にあえぐ。若者も未来に希望が持てないでいる。

 憲法改正によって、さまざまな社会問題や国際問題が解決するわけではない。けれど、そんな幻想がまとわりついていないか。危うさを覚える中での選挙だ。

3分の2のせめぎ合い

 自民党が憲法改正草案をつくり、堂々と公約に掲げている国防軍の創設をうたう九条改正や、改憲の発議要件を「三分の二」から「過半数」へと緩和する九六条改正…。日本維新の会もみんなの党も、憲法改正をめざしている

 自民と維新、みんなを合わせた改憲勢力は衆議院で、三分の二のハードルを越えている。議席数で実に76%にも達し、発議要件を十分、満たしているのだ。

 安倍晋三首相は「次期国会で直ちに発議しない」と発言したものの、参議院でも三分の二を超えれば、憲法を改正する千載一遇のチャンスを与える

 その意味で、こんな参院選は近年にない。改憲か、護憲か-。現実的な数のせめぎ合いになる。

 国民主権基本的人権平和主義などの骨格に支えられた憲法は、国民生活に深く染みいり、現実に戦後は平和で自由な社会を築いてきた。選挙の結果次第で、この「国のかたち」が、変貌してしまうかもしれない。

 参院選は日本の岐路となる歴史的な選択なのだ。それゆえに、われわれは日本国憲法の意義をあらためて、かみしめるべきだ。

 「国民の手に憲法を取り戻す」と首相は語った。では、今まで国民は憲法を握っていなかったのか

権力は鎖で縛らねば

 学校教育などを通じて、多くの国民が親しみを持つ法典である。逆に、そもそも今、なぜ憲法改正が必要なのか。疑問に思う。

 むしろ、占領下の米国によってつくられた「戦後レジーム」からの脱却を唱えてきた首相が、改憲への風をあおり立てている。「三分の一を超える議員が反対すれば、国民は指一本触れられない」とも首相は述べた。

 しかし、国会議員を投票で選んでいるのは、国民である。憲法施行から六十六年間も、改憲を阻んできたのは、国民の意思表示と受け取るべきだ

 「国民の手に憲法を取り戻す」という言葉とは裏腹に、まるで自民党の改正草案は「権力の手に憲法をと主張しているかのような中身である。

 現行憲法の前文は「日本国民は」で始まるのに、改正草案は「日本国は」を主語に国家観が語られる。出発点から異質なのだ。

 「日本国民」を主語にした文脈では「国と郷土を誇りと気概を持って自ら守り」「和を尊び、家族や社会全体が互いに助け合う」ことが要求される。

 国民の自由と権利の条項には「常に公益及び公の秩序に反してはならない」と、言葉が加わる。義務がやたらと目につく

 何よりも、まるで一般の法律のように、国家権力が国民を拘束しているかのようだ立場は逆であるはずだ

 国民が国家権力を拘束するのが、本来の憲法の姿である。立憲主義では、たとえ国民が選んだ権力であれ、力を乱用させない「権力を縛る鎖」なのだ。

 その憲法を国民の名を借りて、権力側が自らつながれた鎖をほどこうとする改憲などありえない。改正草案を見る限り、時計の針を古い時代に巻き戻しているような印象だ。

 果たして自民党のすべての議員が、改正草案を支持しているのだろうか。戦争体験のある同党議員OBらは、公然と「改憲反対」を唱えている。議員一人一人の考えを聞いてみたいものだ。

 民主党は九六条改正には反対するが、改憲自体には「未来志向の憲法を構想する」と述べ、国民との「憲法対話」を進めることにとどまっている。やはり党内には、憲法に対する意見は、賛否両論が渦巻いているのだろう。

 公明党は、環境権や地方自治の拡充で新たな理念を加える「加憲」の立場だ。政党によって、また議員個人の信条によって、憲法への考え方は多様である。

声をじっくり聞いて

 本紙は憲法を守る精神に立つ。自由や平等など人類の英知を集めた憲法をより生かすことで、現在の苦境は乗り越えられよう。「国のかたち」を変えうる国政選挙だけに、有権者は各立候補者が訴える声をじっくり聞いて、「一票」の判断をしよう。
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 一寸メモ:

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■①ツルシさんブログ(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/974233463e4697054e7764e4d936524e …)。川島雄三さん、ヤンジャンの漫画『栄光なき・・』を思い出しました 『ポチのクレヤン編集長日記/ミョウガ』(http://www.kureyan.com/diary-kureyan/15548.html …)/「川島雄三監督、若尾文子主演 『女は二度生まれる』を・・」

■②ヤンジャンの漫画『栄光なき・・』、川島さんの話も良かったけど、フーディニ(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/7a729ba8aa036142664199da22296ba4 …)の話が好き 『ポチのクレヤン編集長日記/ミョウガ』(http://www.kureyan.com/diary-kureyan/15548.html …)/「川島雄三監督、若尾文子主演 『女は二度生まれる』・・」
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

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●「欺瞞」による悲劇が続くイラク

2013年06月22日 00時00分02秒 | Weblog


東京新聞のコラム「筆洗」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013061402000134.html)。

   『●『世界が完全に思考停止する前に』読了
   『●『戦争と平和 ~それでもイラク人を嫌いになれない~』読了(1/2)
   『●『戦争と平和 ~それでもイラク人を嫌いになれない~』読了(2/2)
   『●『だまされることの責任』読了(2/3)
   『●『松下竜一未刊行著作集3/草の根のあかり』読了(2/2)
   『●『安心のファシズム ―支配されたがる人びと―』読了
   『●『それでもドキュメンタリーは嘘をつく』読了(2/2)
   『●『ウォーター・マネー/「水資源大国」日本の逆襲』読了(4/5)
   『●見損ねた
   『●『キャプテン・アメリカはなぜ死んだか/超大国の悪夢と夢』読了(1/3)
   『●『キャプテン・アメリカはなぜ死んだか/超大国の悪夢と夢』読了(2/3)
   『●『松嶋×町山 未公開映画を見る本』読了
   『●靴を投げられたブッシュ氏のいま
   『●『ルポ戦場出稼ぎ労働者』読了
   『●ビンラディン暗殺・私刑に喝さいを叫ぶ国民

 アメリカによるイラク侵略戦争後に、こんなことが起きているなんて知らなかった。「検問所の頼みの綱となった▼が、すべてはペテンだった。ADEの正体は、千数百円で米国から仕入れた玩具。エックス線で調べれば、ろくな部品も入っていないと分かるシロモノ」・・・・・・侵略され、詐欺師にコケにされ、「欺瞞」による悲劇が続くイラク。「「犬」に靴を投げつける」くらいでは、とても気がおさまらないでしょう。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013061402000134.html

【コラム】
筆洗
2013年6月14日

 ADEは、まさに夢のような機械だ。「魔法の杖(つえ)」とすら呼ばれた。片手で楽に使える大きさなのに、爆弾だろうが違法薬物だろうが、危険な物なら何でも探知できる▼しかも、値段は初期型で数十万円、最新型でも四百万円前後。テロ対策で高性能の探知機が求められる世界にあって、売れぬはずがない。英国の会社は三年ほどで七千台を売りさばいた。うち六千台は爆弾テロに苦しむイラクに輸出され、検問所の頼みの綱となった▼が、すべてはペテンだった。ADEの正体は、千数百円で米国から仕入れた玩具。エックス線で調べれば、ろくな部品も入っていないと分かるシロモノだ。これで七十億円以上も荒稼ぎした英国人のマコーミック被告に先月、詐欺罪で禁錮十年の実刑判決が言い渡された▼しかしなぜ、こんな商売がまかり通ったのか。イラクの高官は、億単位の賄賂を手にしたといわれる。だとすれば、詐欺と汚職のため、多くの命が危険にさらされたことになる▼英国の哲学者ホッブズは「力と欺瞞(ぎまん)は戦争において主要な美徳だ」と指摘した。なるほど、戦争に詐欺の類(たぐい)はつきものだ。イラク戦争を正当化した大量破壊兵器の保有疑惑も結局は欺瞞だったそう主張した某国の指導者は、裁かれもしていないが…▼イラクでは今月に入って既に百八十人以上が、爆弾テロなどで死んでいったという。
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●働くとは何か?: 「社員は「定額使い放題」へ」

2013年06月14日 00時00分53秒 | Weblog


gendai.netの記事(http://gendai.net/articles/view/syakai/142596http://gendai.net/articles/view/syakai/142567)。

  『●働くとは何か? 死ぬために働く・・・・・・
  『●「利益率の向上」だけのために働かされる・・・・・・
  『●企業の貯金250兆と「働くとは何か?」
  『●格差社会を助長するトンデモな「ト」理論=トリクルダウン理論
  『●アベノミクスの宣伝に騙されて彼らに
                    投票してしまえば、待っているのは格差社会
  ●メルマガ【 PUBLICITY 】紹介: 
                  
古川琢也さん『ブラック企業完全対策マニュアル』

 安倍晋三首相竹中平蔵氏によれば、「トリクルダウン理論」によってお零れと云う「」が下に滴り落ちてきて、我々の所得が150万円上昇するという(誤解をさせられた)・・・・・・。

 でも、記事によれば、「ブラック企業の経営者にとって、社員はますます『定額使い放題』になる。社員には『無限サービス残業地獄』が待って」いるそうです。これだけ自公政権が支持されるということは、自公の支持者や自公への投票者はブラック企業の関係者ばかり? そうは思えないので、選挙制度の不備に加えて、自公の支持者や自公への投票者は「無知」「無関心」な方ばかりなのでしょう。原発推進に加えて「ブラック企業促進政党」、そんなものを支持し、そんなものに投票していしまう、そういう方々には、「騙されることの責任」をとってほしい。

   『●『だまされることの責任』読了(1/3)
   『●『だまされることの責任』読了(2/3)
   『●騙されることの責任
   『●戦争と原発: 伊丹万作さん
       「だまされるということ自体がすでに一つの悪である」』 

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http://gendai.net/articles/view/syakai/142596

【アベノミクスはサラリーマンの敵だ】
労働時間「異次元緩和」でブラック企業大喜び
2013年5月28日

社員は「定額使い放題」へ

 どうやら、安倍政権はブラック企業の味方のようだ。その証拠に、6月にまとめる成長戦略に「労働時間の規制緩和」(ホワイトカラー・エグゼンプション)が盛り込まれようとしている。規制緩和というと聞こえはいいが、過去には「残業代ゼロ法案」「過労死促進策」と批判を浴びたシロモノだ。過去2度も導入に失敗したのに、またぞろ議論の俎上(そじょう)に載せたのである。

 懲りない安倍に、ブラック企業の経営者はニンマリだろう。社員をモノ扱いしている企業が増えているが、政府はそんな実態を黙認どころか、「お墨付き」を与えることになるからだ。

   「制度の趣旨は、実際に働いた時間と賃金の関係を切り離すもので、
    『裁量労働制』よりもさらに徹底して正社員を深夜・休日の割増賃金の
    支払い対象から外すことです。実現すれば、ブラック企業の経営者にとって、
    社員はますます『定額使い放題』になる。社員には『無限サービス残業地獄』が
    待っています」(「ブラック企業」の著者で、労働相談を行うNPO法人
    POSSEの今野晴貴代表)

 しかも政府の産業競争力会議は、裁量労働制導入のハードルまで下げようと企んでいる。現行の「労使委での5分の4以上の賛成」や「半年に1度、対象者の健康状態を労基署へ報告する義務」の撤廃を求めている。

   「労働時間管理が経営者の義務から外れた途端、過労死は自己責任で
    片付けられてしまう。経営側が“自主的に働いた結果”と社員へ責任を
    転嫁しかねません。ブラック企業では生き残るため、過酷なノルマに耐え、
    無理して働き、うつ病や自殺に追い込まれる社員が続出しています。
    その賠償を求めても、これでは認められないケースが増えるだけです。
    企業のブラック化に歯止めが利かなくなります」(今野氏)

 これ以上、ブラック企業に人材を使い潰されたら、国力は確実に衰える。うつ病増加で医療費や生活保護費はかさむだろうし、若者の生活苦の結果、少子化が進めば、ますます財政は逼迫(ひっぱく)する。どこが成長戦略なのか。メリットといえばブラック企業の目先の決算や株価だけなのだ。

   「驚くことに、『ワタミ』の会長が自民党の参院候補に取り沙汰されています。
    長時間労働で追い詰められた女性社員の自殺が労災認定されても、
    会長は『労務管理できていなかったとの認識はありません』と
    悪びれることもない。そんな人物を公認すれば、もはや自民党は
    ブラック企業促進政党というしかありません」(今野氏)

 こういうところに政権の正体が見えるのだ。
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http://gendai.net/articles/view/syakai/142567

ブラック企業から身を守る法知識
2013年5月27日

 長時間労働に、使い捨て……最近よく聞く「ブラック企業」の実態を描いたドキュメンタリー「ブラック企業にご用心!」が注目されている。

 居酒屋チェーン入社2カ月後に過酷労働で自殺した女性、コンビニで“名ばかり管理職”としてうつになった男性――。ブラック企業をモチーフにした企業研修の寸劇を盛り込みながら、劣悪な労働実態を浮き彫りにした。

 監督の土屋トカチ氏が言う。

   「一部の企業は、『労働法を守っていたら企業活動できない』と
    平気で言います。『今の憲法ができる前から店やってるんだから、
    そんな法律に縛られないよ』なんて開き直るケースもある。
    長時間労働は日本企業なら当たり前でした。かつても同じように
    法律違反をしていたのです。でも、頑張った分だけ昇給できたので
    救われていた。今は、そうじゃない。働きに見合う報酬
    得られなくなっているだけに悲惨なのです」


<退職後2年は残業代請求可>

 では、どうすれば自分の身を守れるのか。土屋氏は「労働法を知っておくこと」という。

   「1日の労働時間は8時間以内が基本(労働法32条)で、
    それ以上になれば残業代が発生する。タイムカードは詐称する企業が
    あるため、出退社の時間はメモも取りましょう。親が残したメモも証拠に
    なります。同居のわが子が、毎晩遅くにヘトヘトになって帰ってくるのであれば、
    書き留めておくといい。時給を15分、30分単位で計算する会社がありますが、
    実は1分ごとに計算できます(24条)。また、会社を辞めた後でも、
    過去2年分は残業代や未払い賃金を請求できます(115条)」

 上司に暴言を吐かれた場合にも、内容と日時を記録しておけばパワハラで訴える際の証拠となるという。

 弁護士の長谷川裕雅氏のアドバイスはこうだ。

   「まず、残業代についての36条です。時間外労働させた場合、
    基本給の割り増しが必要になります。時間外は25%増し、
    休日労働は35%増し。これはキチッと請求すべきです。
    39条の有給休暇は、1年目で10日以上が保証されている。
    1年ごとに取れる休暇日は増え、最大で20日。要件を満たせば、
    アルバイトでも取れます。民法627条の労働契約の解除も
    よく問題になります。ブラック企業では、『忙しいから辞めるな』と
    脅されたりすることもある。でも、法律上は2週間前に言えば
    辞めることができます」

 最も有効なのは、ブラック企業に入らないこと。見分け方も知っておきたい。

   「離職率や研修内容、過労死を出しているかといった情報は、
    ネットや過去の記事で簡単に知ることができます。アットホームを
    売りにしているのも怪しい。土日集合でボランティアを強制なんて例も
    あります。『年俸制』とうたいモチベーションを上げさせる企業もありますが、
    新鮮な言葉には注意が必要です」(土屋トカチ氏)

 信じられるのは自分だけなのだ。
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●和歌山毒カレー冤罪事件: 安田好弘弁護士と林眞須美被告

2013年05月15日 00時00分05秒 | Weblog


神保哲生さんのvideonews.comの記事(http://www.videonews.com/on-demand/621630/002750.php)。

 林眞須美林真須美)氏に関して、警察・検察・裁判所・マスコミが一体となって「「目撃」証言も非常に恣意的、曖昧であるにもかかわらず、そんないい加減な「状況証拠」だけで」死刑にしようとしている。

   『●『冤罪File(No.06、2009年6月号)』
   『●『創(2009年6月号)』(2/2)
   『●『創(2009年7月号)』
   『●『ドキュメント死刑囚』読了(1/2)
   『●『創(2009年11月号)』読了
   『●『創(2010年4・5月号)』読了
   『●『創(2010年8月号)』読了
   『●『創(2010年9・10月号)』読了
   『●冤罪(その1/2): どんな力学が働いているのか?
   『●和歌山県警科学捜査研究所の鑑定結果捏造事件と
                   和和歌山毒カレー冤罪事件、そして死刑制度

 一方、元大阪〝ト〟知事に罵声を浴びせられ、マスコミから死刑廃止論者と烙印を押され、警察や検察に忌み嫌われている『死刑弁護人安田好弘さん。

   『●ドキュメンタリー『死刑弁護人』:
         バッシングされ続ける「死刑弁護人」安田好弘さん
   『●『死刑弁護人~生きるという権利~』読了(1/4)
   『●『死刑弁護人~生きるという権利~』読了(2/4)
   『●『死刑弁護人~生きるという権利~』読了(3/4)
   『●『死刑弁護人~生きるという権利~』読了(4/4)
   『●『特捜検察の闇』読了(1/3)
   『●『だまされることの責任』読了(1/3)
   『●木下昌明さん、『死刑弁護人』映画評
   『●政治的なトドメかな・・・・・・マスコミや裁判所によるこんなことが許されていいの?

 唯一と言っても良い証拠らしきものも揺らいでいるらしい。
 「カレーにヒ素を混入するために使われたとされる紙コップに付着していたヒ素と林さん宅にあったヒ素をより詳細に検証した結果、両者の間には明らかに異なる不純物が見つかったという。河合教授は両者を「別のものであったと結論できる」としている」。
 「しかし、日本では再審の壁はとても厚い。日本の司法界の構造として、裁判官が検察の訴えを退けてまで無罪判決を下すのには相当な重圧がかかるからだ。/今回の新事実を、司法はどう判断するのか」? 司法の哀しい状況を見れば、再審開始など望めそうもない・・・・・・。冤罪被告を死刑にするようなことがあれば、・・・・・・裁判所やマスコミの責任はあまりにも大きい。

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http://www.videonews.com/on-demand/621630/002750.php

マル激トーク・オン・ディマンド 第628回(2013年04月27日)
やはり和歌山カレー事件は冤罪だったのか
ゲスト:安田好弘氏(弁護士・林眞須美死刑囚主任弁護人)

 和歌山カレー事件で新たな事実が明らかになった。もしかすると、これは決定的な新証拠になるかもしれない。
 夏祭りの炊き出しで出されたカレーに猛毒のヒ素が混入し、4人の死者と63人の負傷者を出した「和歌山カレー事件」は、林眞須美被告が否認・黙秘を続ける中、2009年4月に最高裁で死刑が確定している。今回、その死刑判決の重要な判断材料の一つだった「亜ヒ酸の鑑定」において、新たな事実が明らかになったのだ。
 今回問題となっている証拠は、犯行に使われたとみられる紙コップに付着していたヒ素(亜ヒ酸)と、林氏宅で見つかったヒ素とが同じ組成のものだったとする鑑定結果。林真須美氏の夫の健治さんがシロアリ駆除の仕事をしていたことから、林氏の自宅には普段からヒ素が保管されていたという。この鑑定結果は林真須美氏を有罪とする上で最も重要な証拠の一つだった。
 亜ヒ酸の鑑定については、当時最先端の大規模研究施設「SPring-8(スプリング・エイト)」を使った鑑定によって、科学な裏付けがなされたと考えられてきたが、今回、それを否定する新たな検証論文が京都大学の河合潤教授によって発表された。河合教授が『X線分析の進歩44号』に発表した論文によると、カレーにヒ素を混入するために使われたとされる紙コップに付着していたヒ素と林さん宅にあったヒ素をより詳細に検証した結果、両者の間には明らかに異なる不純物が見つかったという。河合教授は両者を「別のものであったと結論できる」としている。
 この事件はもともと物証に乏しく、犯行に至った動機も解明されていない。林氏の弁護人を務める安田好弘弁護士によると、主な間接証拠も詳細に検討していくと必ずしも信頼性の高いものばかりではないという。安田氏はこの事件は最初から警察による事件の見立てに間違いがあったのではないかと言う。そして、メディアによるセンセーショナルな報道などもあって、捜査当局もそれを修正できないまま殺人事件として突っ走ってしまったとの見方を示す。
 安田弁護士は最高裁判決の直後から林氏の裁判の再審を求めているが、今回明らかになったヒ素鑑定の結果を追加した再審補充書を早速提出したという。確かに、今回明らかになった新事実を前にすると、最高裁が判決で述べているような「合理的な疑いを差し挟む余地のない程度に(林さんが犯人であることは)証明されている」と言えるのかどうかは明らかに疑わしくなっているように見える。しかし、日本では再審の壁はとても厚い。日本の司法界の構造として、裁判官が検察の訴えを退けてまで無罪判決を下すのには相当な重圧がかかるからだ。
 今回の新事実を、司法はどう判断するのか。事件の新事実をもとに、再審の問題、司法の裏側などについて、ゲストの安田好弘弁護士とともにジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。


関連番組

マル激トーク・オン・ディマンド 第420回(2009年04月25日)
和歌山カレー事件はまだ終わっていない
ゲスト:安田好弘氏(弁護士・林真須美被告主任弁護人)

インタビューズ (2013年04月27日)
裁判所はなぜ決断できないのか
インタビュー:木谷明氏(弁護士)

インタビューズ (2009年04月25日)
「ヒ素は自分で呑んだ。真須美はやっていない」
真須美被告の夫・健治さんが最高裁判決の不当性を訴え



プロフィール


安田 好弘やすだ よしひろ
(弁護士・林眞須美死刑囚主任弁護人)
1947年兵庫県生まれ。75年一橋大学法学部卒業。77年司法試験合格、80年司法修習修了。オウム真理教麻原彰晃被告の主任弁護人、山口県母子殺害事件・被告少年の主任弁護人、和歌山カレー事件・林真須美被告の主任弁護人などを務める。著書に『死刑弁護人生きるという権利』など。
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●「原子力」は「核」へのポテンシャル

2013年03月12日 00時00分09秒 | Weblog


東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013022602000118.html)。

 「中国が核実験に成功した直後、その対応策として核兵器に転用可能な原子力技術を高めるべきだとする報告書をまとめていた」そうだ。「核=原子力」であった意図が明確に読み取れるわけだ。
 ヒロシマナガサキを経験し、原発の「安全神話」に騙され続け、3.11を経験することになる。3.11東京原発人災のなにものも解決していないのに、原発を再稼働し、建設し、原発輸出し、核燃サイクルの幻想を抱き続け、またしても原子力ムラの「安全神話」に騙されようとしているのだから、どうしようもない。

   『●映画『放射線を浴びた『X年後』』: 
         「こんな巨大な事件が、・・・日本人としての資質が問われる」

 伊丹万作監督の言葉。「多くの人が戦争でだまされていたというが、だまされるということ自体がすでに一つの悪である/だますものだけでは戦争は起こらない/だまされていた、といって平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう」」。

   『●『だまされることの責任』読了(1/3)
   『●『だまされることの責任』読了(2/3)
   『●騙されることの責任
   『●戦争と原発: 伊丹万作さん「だまされるということ自体がすでに一つの悪である」

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013022602000118.html

64年の中国核実験対応 核潜在力に原発を
2013年2月26日 朝刊

 佐藤栄作首相のブレーンで、沖縄返還交渉の密使を務めた国際政治学者の若泉敬氏(故人)が、一九六四(昭和三十九)年に中国が核実験に成功した直後、その対応策として核兵器に転用可能な原子力技術を高めるべきだとする報告書をまとめていたことが分かった。首相直属の内閣調査室(内調、現・内閣情報調査室)に提出され、佐藤政権下で核保有をめぐる水面下の政策論議につながった。

 若泉氏は報告書で、日本が非核政策を維持しながら、核武装の潜在能力を持つべきだと主張。核兵器を「持たず、作らず、持ち込ませず」という佐藤首相が唱えた六七年の「非核三原則」にも影響を与えた可能性が高い。

 報告書は当時、内調の調査主幹を務めていた志垣民郎さん(90)=東京都世田谷区=が保管していた。

 本紙が入手したその報告書は「中共の核実験と日本の安全保障」のタイトル。内調への提出は、中国(中共)の核実験から二カ月後の六四年十二月二日付。

 冷戦下、中国が核保有国入りしたことは日本の安全保障の新たな脅威とされたが、報告書はその影響は防衛面よりも「心理的、政治的なものである」と指摘。「わが国はあくまでも自ら核武装はしないという国是を貫くべきだ」とした。

 ただ「何時(いつ)でもやれるのだという潜在的な能力」を持つ必要があるとし「原子力の平和利用に大いに力をそそぐと共に、他方では日本が国産のロケットによって日本の人工衛星を打ち上げる計画を優先的に検討するよう提案したい」とし、原発建設や宇宙開発に取り組むよう提言していた。

 佐藤政権下の核保有論議では、内調のまとめた二部構成の「日本の核政策に関する基礎的研究」(一九六八、七〇年)や外務省の「わが国の外交政策大綱」(六九年)が極秘報告書として作成されていたことが分かっている。

 いずれも憲法九条日米安全保障条約との関係から、日本の核保有に否定的だが核兵器製造の経済的・技術的ポテンシャル(潜在能力)を常に保持する」(外交政策大綱)などと指摘していた。

 若泉報告は、これら報告書より数年も早く、志垣さんは「大いに影響を受けた」と話している。
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●「原発と司法」、「大阪イジメ問題」、「小出裕章・佐高信対談本」などについての最近のつぶやき

2013年02月01日 00時00分51秒 | Weblog


「原発と司法」、「大阪イジメ問題」、「小出裕章佐高信対談本」などについての最近のつぶやきから、AS@ActSludge

 ・・・もうひとつ、「騙された側の責任」に関して、伊丹万作の「戦争責任者の問題」」については、以下もどうぞ。

   『●戦争と原発: 伊丹万作さん「だまされるということ自体がすでに一つの悪である」
   『●『戦争の世紀を超えて』読了
   『●『スクリーンの日本人 ~日本映画の社会学~』読了(2/3)
   『●『だまされることの責任』読了(1/3)
   『●『だまされることの責任』読了(2/3)

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■『体罰教師 刑事告訴に食らいついた橋下市長と大阪地検』(http://gendai.net/articles/view/syakai/140637 …)/「かつては体罰容認の姿勢を見せながら、この問題をきっかけに支持率をアップさせようという魂胆がミエミエ橋下徹市長はさっそく、反応・・大阪市のトップや検察が利用しようとしている・・」

■今頃何やってるのか。しかも原子力ムラの住人を委員に任命するのだから、ほとぼり冷めて、今頃やっている 『原子力規制委の人事案、国会承認へ 田中委員長ら5人』(http://www.asahi.com/politics/update/0127/TKY201301260333.html …)/「・・事後承認が得られる見通・・・民主党内からも「原子力ムラ出身」との批判・・」

■橋下元大阪「ト」知事がやってることは自分を目立たせるための、教員たちに対する「見せしめ指導」じゃないのか??  『「見せしめの指導は体罰」 義家弘介政務官に聞く』(http://www.asahi.com/national/update/0126/OSK201301260062.html …)/「・・他の生徒への見せしめ・・「指導だ」と言い張っても体罰だと思います」

■『書評/司法よ! おまえにも罪がある [著]新藤宗幸』(http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2013012000018.html?ref=comtop_list …)/「■人事交流が投げかける影 原発の安全性・・伊方原発(愛媛県)訴訟以来・・住民側の勝訴は2例しかない。ほとんどの訴訟で裁判所は、行政の判断を支持・・」

■伊方原発訴訟(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%B0%CB%CA%FD%B8%B6%C8%AF%C1%CA%BE%D9 …)。放射能無主物判決http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%A5%B4%A5%EB%A5%D5%BE%EC …)『書評/司法よ! おまえにも罪がある [著]新藤宗幸』(http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2013012000018.html?ref=comtop_list …)/「原発をチェックできなかった・・裁判所と法務省の人事交流

泊原発の場合、規制委の定義で言うとこれは原子炉など重要な施設の「直上」(『●原発施設と断層、驚きを通り越して呆れる』http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%C4%BE%BE%E5 …)なのか、それとも違うのか?  『泊原発にも活断層か 規制委 年代定義拡大受け』(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013012702000087.html …

■無節操すぎないだろうか? なにか小泉時代と変わった? 『郵便局長会、参院選で自民回帰 民営化以来8年ぶり』(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%C4%BE%BE%E5 …)/「小泉純一郎首相の郵政民営化方針に反発して自民党支持から離反した「郵政」団体が、夏の参院選で8年ぶりに自民党支持に回帰する方針」

前田朗Blog『小出裕章佐高信『原発と日本人――自分を売らない思想』』(http://maeda-akira.blogspot.jp/2013/01/blog-post_25.html …)/「佐高は、彼らは反省しない、と断言する。東電が原発をあきらめることはない、と。それでも、反原発をあきらめずに闘い続け、一つひとつ廃炉を勝ち取っていかなければ・・」

■前田朗Blog『小出裕章佐高信『原発と日本人――自分を売らない思想』』(http://maeda-akira.blogspot.jp/2013/01/blog-post_25.html …)/「・・小出の闘いは、これからも続く。岡部伊都子高木仁三郎熊取六人組田中正造松下竜一らに関心のある人にもお勧め。・・・」

■前田朗Blog『小出裕章佐高信『原発と日本人――自分を売らない思想』』(http://maeda-akira.blogspot.jp/2013/01/blog-post_25.html …)/「・・・もうひとつ、「騙された側の責任」に関して、伊丹万作の「戦争責任者の問題」『映画春秋』1946年8月、が全文紹介されているのが重要。」

■どっちもどっち 『「橋下徹は損得勘定が発達している人間」“行列仲間”丸山和也氏が書いた暴露本の中身』()/「ひと段落すると、橋下市長は自身のTwitterに見解やメディア批判を何度も書き連ねている・・堂々と物申したのが・・丸山和也参院議員」
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●原発と核兵器は同じ: 「怖いと思わなかった。何も知らなかったから」

2013年01月30日 00時00分21秒 | Weblog


東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013012690070255.html)。

 「米国の水爆実験により被ばくした漁船「第五福竜丸」・・・元乗組員、大石又七さん(79)・・・福島第一原発事故後の日本を生きる若者たちに「原発も核兵器と同じ。なくさなければ安心して暮らせない。一人一人が考えて答えを出して」と訴えた」そうだ。
 「怖いとも思わなかった。何も知らなかったから」とも語ったそうだ。

 自民党の議員や彼らを支持する人たちは、東京電力原発人災で何も理解しなかったのか、知ろうとしなかったのか? 平気で原発を推進し、再稼働し、新規建設を進められる、その意識を理解できない。次に原発人災が起こっても「何も知らなかった」と答えるのだろうか・・・。

   『●戦争と原発: 伊丹万作さん「だまされるということ自体がすでに一つの悪である」
   『●『戦争の世紀を超えて』読了
   『●『だまされることの責任』読了(1/3)

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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013012690070255.html

来館500万人の第五福竜丸  「ビキニと福島  つながっている
2013年1月26日 07時02分

 太平洋のビキニ環礁で米国の水爆実験により被ばくした漁船「第五福竜丸」=写真=元乗組員、大石又七さん(79)=東京都大田区=が二十五日、都内の中学校で講演した。四十年にわたり八百回近く体験を語ってきたが、昨年四月に脳出血で倒れ、この日は約一年ぶりの講演。福島第一原発事故後の日本を生きる若者たちに「原発も核兵器と同じ。なくさなければ安心して暮らせない。一人一人が考えて答えを出して」と訴えた。 (小林由比)

 「怖いとも思わなかった。何も知らなかったから」。三輪田学園(千代田区)の講堂。中学二年生百七十二人を前に大石さんは、久しぶりの講演だからか、やや緊張気味に話した。
 福竜丸の冷凍士だった大石さんは当時、二十歳。早朝の暗がりに突然、光と赤みがかった色が船を覆った。数分後、ドドドドーというごう音。しばらくすると、白い粉が落ちてきた。放射性物質を大量に含んだ死の灰」。髪にも手にも付いた。
 二十三人の乗組員に頭痛や頭髪が抜けるなどの急性症状が現れ、半年後には久保山愛吉さん=当時(40)=が亡くなった
 「あの時、放射能の怖さ、内部被ばくの怖さ、平和の大事さを、ちゃんと説明できたはずだ」。元乗組員の半数以上が亡くなった今、大石さんは、自分たちの体験や警告が顧みられず、今なお世界中に核兵器が存在することを憂える。原発事故後は、より精力的に全国を回り、放射能や原発の危険性を訴えた。
 講演で大石さんは、A4判5枚の文章を生徒たちに手渡した。題は『ビキニの水爆と福島の原発はつながっている』。脳出血でリハビリ中、講演に行けなくても思いを伝えられるようベッドで書いた。
 この日、福竜丸を展示する都立第五福竜丸展示館(江東区)が来館者五百万人を突破。「それだけの重みを一般の人も感じているからだろう。大事なことを忘れない人は何%かいて、そういう人たちが世の中を守ってるのかな、という喜びがある」
 もう一つ、大石さんがうれしかったのは、展示館の学芸員市田真理さん(45)が共に舞台に立ち、対談形式で大石さんの言葉を引き出してくれたことだ。市田さんは大石さんの療養中、すでに予約が入っていた講演会で代理を務めてくれた。
 「史料に基づいた語りをしてくれる人がビキニ事件を伝えてくれていること、うれしく思っています」と大石さん。
 市田さんも「語り部・大石又七の、私は『語り継ぎ部』でありたい」と生徒たちに語った。

ビキニ事件> 1954年3月1日未明、米国は施政権下にあったマーシャル諸島ビキニ環礁で、広島に投下された原爆の約1000倍の威力の水爆「ブラボー」を使った実験を実施。公海上にいた静岡県焼津市の遠洋マグロはえ縄漁船「第五福竜丸」の乗組員や島民らが「死の灰」と言われる放射性物質を強く帯びた砂を浴びた。その後も実験は続き、同年末時点で太平洋で操業中だった日本漁船が少なくとも856隻被ばく、全国で水揚げされた魚が破棄された。

(東京新聞)
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●木下昌明さん、『死刑弁護人』映画評

2013年01月28日 00時00分19秒 | Weblog


レイバーネット日本のWPの記事(http://www.labornetjp.org/Column/20120619)。

 「木下昌明の映画の部屋」(http://www.labornetjp.org/Column/)より、齊藤潤一監督『死刑弁護人』の映画評。安田好弘弁護士についての映画。

   『●木下昌明さんの新刊『映画は自転車にのって』
   『●『教育・研究分野での事業仕分け』
   『●『スクリーンの日本人 ~日本映画の社会学~』読了(1/3)
   『●『スクリーンの日本人 ~日本映画の社会学~』読了(2/3)
   『●『スクリーンの日本人 ~日本映画の社会学~』読了(3/3)

   『●ドキュメンタリー『死刑弁護人』:
         バッシングされ続ける「死刑弁護人」安田好弘さん
   『●『死刑弁護人~生きるという権利~』読了(1/4)
   『●『死刑弁護人~生きるという権利~』読了(2/4)
   『●『死刑弁護人~生きるという権利~』読了(3/4)
   『●『死刑弁護人~生きるという権利~』読了(4/4)
   『●『特捜検察の闇』読了(1/3)
   『●『だまされることの責任』読了(1/3)

 「犯人もまた社会のひずみが生み出した被害者であり、彼の境遇を理解」・・・の部分は以下も。

   『●『誘拐』読了(1/3)
   『●『誘拐』読了(2/3)
   『●『誘拐』読了(3/3)

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http://www.labornetjp.org/Column/20120619

木下昌明の映画の部屋・第142
齊藤潤一監督『死刑弁護人』
「死刑弁護人」が見据える社会――民主主義の「最低の義務」とは

 安田好弘弁護士については、凶悪事件の担当ばかりか本人まで逮捕されたりと、日ごろ新聞ダネになっているので、どんな人物か気になっていた。それが齊藤潤一監督の『死刑弁護人』をみて、彼の生き方や思想信条などおよそのことが理解できた。
 映画は安田の日々の活動に寄り添って撮ったドキュメントで、『青空どろぼう』を作った東海テレビの製作だ。彼はのっけから「マスコミは嫌いです」と言う。取材に応じないのは、被告人をバッシングするための話題提供でしかないからだ、と明かす。
 実際に彼が担当した事件は、オウム真理教事件麻原彰晃和歌山毒カレー事件林眞須美光市母子殺害事件の元少年等々、時々のマスコミを賑わし、“極悪のレッテルを張られた人物ばかり。なかでも、1980年夏の新宿西口バス放火事件に強くひかれた。この時、巨人戦のナイター見物帰りの父子が焼死したが、筆者はその父とは顔見知りだった。真相は日々のニュースではつかめなかった。後に事件を扱った恩地日出夫監督の傑作『生きてみたい、もう一度』で被告女性のその後はわかったが、犯行の真相は依然つかめなかった。ただ全身にやけどを負った桃井かおりの熱演ぶりが印象に残っている。
 これは安田の最初の担当事件で、彼は真相とその後の問題を語っている。それとともに、彼が「悪魔」や「鬼畜」とそしられようとなぜ凶悪犯人の弁護を引き受けるのかも見えてきた。それは、事件を個人の罪に帰して片付けてしまうのではなく犯人もまた社会のひずみが生み出した被害者であり、彼の境遇を理解し、彼にも「生きる権利」がある――という認識に立っていることからきている。(木下昌明/『サンデー毎日』2012年6月24日号)

*6月30日より東京・ポレポレ東中野、名古屋シネマテークにて公開。ほか全国順次 (c)東海テレビ放送


〔追記〕 映画をみても、新宿西口バス放火事件の真相がよくわからなかったという人がいた。そんな人には同名の原作(講談社文庫)がおすすめ。
 それによると「犯人はバスで楽しそうに帰宅する人々をみて腹が立ってやった」――という検察のつくった動機とは違っていたこと。犯人の頭の中を占めていたのは「福祉さん」のことだった。彼には小さい息子がいたが、妻が育児放棄していたので福祉施設に預け、出稼ぎして月々施設に送金していた。しかし、息子を引き取りにいけなかったのでいつも自分を責めていた。8月、出稼ぎ先の飯場が盆休みに入って、その間、新宿で過ごすものの、いつも「福祉さん」に追われているという強迫観念にかられていた。いよいよ盆が明けたときロッカーに預けてあった荷物がなくなっていることにがくぜんとする。字がろくに読めなかった彼は、これを「福祉さん」の仕業と思い込み、逆上した。
 犯人の頭の中では、相手はバスの乗客などではなかった。およそミステリーの小説世界などと違って犯行の真相はつじつまの合わないものだった。悲惨な事件をひき起こしたにもかかわらず、犯人の内面を占めていたストーリーは架空の「福祉さん」像との葛藤だったのだ。内面と現実とは、まるで噛み合っていなかった。そこにこの事件の不可解さがあった。その「真相」は、安田弁護人が根気よく面会しつづけたことでようやくみえてきた。その結果、「死刑」を「無期懲役」にすることができた。しかし、犯人は自分がしでかした犯行(自分の息子と同じような年の子まで死なせた現実)におののき、ついに刑務所内で自殺してしまう。自らの手で「死刑」を下したのである。彼もまた、この社会のひずみが生みだした「被害者」の一人だったか――
 映画の『生きてみたい、もう一度』のなかで目に焼き付いているシーンがある。それはヒロインと愛する男とのラブシーンで、女が男の背に腕をのばして抱きしめる――その時、焼けただれて皮膚のなくなった黒い腕がニューッとのびてくる。これにわたしは戦慄した。甘いラブシーンを予想していたわたしのイメージを映像はひっくり返したからだ。
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●安倍晋三氏の政治を振り返ってみると・・・

2012年12月19日 00時00分52秒 | Weblog


近々首相に返り咲くらしい安倍晋三氏がどんな政治家であったのかを振り返っておくのも悪くないだろう。彼や彼らの党、親戚の党に投票してしまった(小選挙区制という最悪の選挙システムによって、3割の人で7割も勝たせてしまった)「その人の品格」について考えてもらうためにも。

・・・・・・ 『●『「反日」とは何か ~中国人活動家は語る~』読了(3/3)』 
■「小泉純一郎や安倍晋三など、・・・アジア諸国民からの批判に開き直る一群の政治家・・・、日本人として空しい。彼らに、そもそも平和なアジアという井戸を掘る意思があるのかどうか、疑わしい。むしろ、・・・彼らは先人の掘った井戸の水を濁らせているのだ、と」」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・ 『●『だまされることの責任』読了(2/3)
■「(佐高さん)「「自己責任」とイラクで人質になった人たちに向かって言った政治家って、きれいに二世・三世・・・小泉をはじめ・・・福田康夫・・・中川昭一・・・麻生太郎・・・安倍晋三・・・つまり、本当は「自己」というものがない人たち。・・・田中秀征・・・かなり鋭い二世論を書いている・・・「この人たちは存在は許されても、行動は許されていない」・・・保守の中のリベラル、数少ない自民党の民権派の系譜、松村謙三、石橋湛山、宇都宮徳馬、鯨岡兵輔、これがきれいに世襲させてないんですよ。この四人はいずれも文章家です。いわば〝ペンだこをもった政治家〟」」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・ 『●『創(2009年4月号)』(2/2)
■「「・・・中川氏は安倍晋三議員とともに、NHKの従軍慰安婦を取り上げた番組の放送前日に・・・NHK幹部を呼び、番組を「偏った内容だ」と指摘し」、番組を改悪するように政治的圧力をかけ、NHKはそれに屈した訳だ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・ 『●『安心のファシズム ―支配されたがる人びと―』読了
■「「安倍晋三幹事長は、犯行グループの解放声明が出されて数時間後にオンエアされたテレビの生番組で、人質事件を憲法九条〝改正〟と絡ませてみせた」(p.34)」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・ 『●『創(2009年12月号)』読了(1/2)
■「綿井健陽さん・・・「報道やジャーナリズムに携わる者が、言論・報道の自由という言葉を抵抗手段として公に訴える場合は、それは対国家、対公権力に向けて使うべきだと私は考えている。/たとえばNHKの「ETV番組改編問題」のときの安倍晋三や故・中川昭一ら国会議員(当時)の対応、古くは毎日新聞西山太吉記者(当時)の沖縄返還密約記事での逮捕・有罪、最近では映画『靖国』上映中止問題のときに国会議員らが試写要求と文化庁に口出しや取材対象者に接触する行為など、これらは「言論・報道の自由」の問題として、それこそ良い意味での〝メディア・スクラム〟でもって対応すべき出来事だった」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・ 『●『新版 悪夢のサイクル/ネオリベラリズム循環』読了(4/4)
■「教育にまで自由化の波が・・・、それは赤紙を意味した。「・・・安倍晋三氏は・・・公教育の場に市場原理を導入する・・・。・・・学校間競争が始まり、学校は効率化され、子どもたちも「選択の自由が得られる」とうたいました。しかし、実際に・・・アメリカの自治体や、イギリスなどでは、・・・その選択権を行使することさえできないという結果になっています。・・・これまでもあった学校格差がもっと激しいかたちであらわれ、階層化はよりいっそうすすみました。/・・・/・・・イラクで死んでいった若者の多くは、製造業が死に絶え、荒廃し、仕事もない地方の学歴の低い若者たちです。海兵隊、そうした仕事のない街に狙いをさだめてリクルーターを派遣します。/・・・軍隊は、階層社会を這いのぼる唯一の梯子です。/そのチャンスに賭けて、多くの若者が戦場にでかけ死んでいっているのです」(pp.179-180)」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・ 『●白々しかった歴代首相・関係者(2/2)
■「麻生太郎前首相は、「『密約』は自分は承知していない。当時の国会、国民への説明ぶりは、わが国の安全保障を確保する観点に立った賢明な対応だった」とコメントを出し、安倍晋三元首相は、「核密約についての申し渡しは前任者(小泉純一郎元首相)からなかった」と強調した。
 密約の存在を検証しようとすらしなかったのに、ただ「知らない」を繰り返すのは、無能責任放棄としか言いようがない。少なくともこの数年間に米国が文書を公開し、事実が暴露された後は、ヤル気さえあれば、できたはずだ。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・ 『●『官僚とメディア』読了(3/3)
■「朝日新聞の誤報などでは決してない「番組改変が政治的圧力によって行われた」間違いのない事実(p.150、『国家とメディア』)。「NHK・・・らが中川昭一・経産相(当時)、安倍晋三自民党幹事長代理(当時)内閣総理大臣に呼ばれ、・・・などと放送中止を求める発言もした」。「中川NHKに事前に圧力をかけたことをはっきり認めている。これだけはっきりしゃべったことを後でひっくり返すのは、無責任極まりない態度だと言うほかない」(p.167)。辰濃哲郎記者の〝無断〟録音〝事件〟。「・・・辰濃の名誉はどうなるのだろう。ことの真相を伏せられ、必要以上の汚名を着せられたまま退社処分になった彼の人権はどうなるのか」(p.170)」
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・・・・・・ 『●『官僚とメディア』読了(1/3)
■「共同通信で、「・・・安倍晋三にからむ記事の出稿を当面見送るとの通告・・・。・・・上から突然ストップ・・・。/・・・「美しい国」を掲げて安倍政権が華々しく登場した直後、・・・差し止められた・・・」(pp.9-10)。「ドロドロした実態」とへそ茶。「安倍事務所の体質からいって・・・、安倍直系の江島市政では談合とか選挙違反とかいろんな不正が無法地帯のように横行している。『美しい国』とか『再チャレンジ』とか、・・・へそで茶がわくっていう話だよ」(p.16)。
 共同通信の「支局開発を非難するのは増元だけではない。・・・、特に安倍首相や麻生外相ら政権中枢にそれが強い・・・。/・・・官邸から嫌がらせをされることを恐れた共同の上層部が自主規制した結果でしょう。記事を差し止めたのは編集局長の後藤(謙次)さんの判断だったと聞いています。・・・/・・・報道機関が権力批判の刃を鈍らせてしまうなら、・・・。まして、首相にまつわる記事を自主規制で握りつぶしたのなら、メディアとしてはこれ以上ない、絶望的な愚行だろう。たとえどんな大義名分があろうと、権力批判の刃を捨てた報道機関報道機関の名に値しない」(pp.27-29)」
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・・・・・・ 『●『自民党の終焉』読了(1/4)
■「「・・・カーティス教授は・・・。/≪第一に、有権者は、指導者としての安倍晋三首相に「NO」と言った。≫/≪第二に、有権者は、安倍首相の政策アジェンダ(課題)の優先順位に「NO」と言った。国民が関心を抱いているのは、医療問題、年金制度の健全さ、公立学校教育の向上、所得と地域間の格差である。だが、安倍首相が優先させるのは、戦後レジームの脱却、愛国教育、憲法改正、そして美しい国づくりだ。・・・国民に一番身近な課題に具体策を示さないばかりか、大きな関心さえ示さなかったことへの「NO」であった。≫/・・・/7月29日の参議院議員選挙において有権者は安倍政権を不信任したのである。不信任された首相が・・・具体的な反省点を示さないまま首相の座に固執しつづける姿は異常であった」(pp.15-16)」
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・・・・・・ 『●『自民党の終焉』読了(3/4)
■「日米関係と自民党の二つの政治路線。「一つは保守中道路線と云うべきもので、外交政策においては国連中心主義をとりつつ米国とも中国、韓国などアジア諸国とも友好関係を維持し、国内政策においては国民生活を重視し、・・・。・・・石橋湛山、池田隼人、田中角栄三木武夫、大平正芳、鈴木善幸、宮沢喜一、・・・細川護煕、村山富市らであった。/もう一つは、・・・従米路線である。・・・岸信介中曽根康弘小泉純一郎であった。安倍晋三もこの路線の政治家である。/・・・両者の中間路線である。・・・佐藤栄作、福田赳夫、海部俊樹、橋本龍太郎らであった」(pp.134-135)」
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・・・・・・ 『●『自民党の終焉』読了(4/4)
■「「歴史認識が甘すぎる安倍前首相の発言が招いた危機」(pp.165-167)。「歴史を見直そうとする一部の右翼思想家たちの活動に政治家は加わるべきではない。・・・思い上がりである。・・・愚か過ぎいるほど愚かで軽率な行為だった。・・・。/・・・河野談話を否定する運動が起きた。・・・安倍晋三氏はこの運動の中心にいた。/「従軍慰安婦は歴史的事実に反する」という者がいたら、その人は戦争のことをほとんど知らない人である。そうでなければ異常な人である。・・・無神経な話はとうていできないであろう。具体的な政府文書があるかないかは、どうでもよい問題である」。
 歴史認識について、「たとえば安倍応援団の一つとみられている読売新聞は、・・・。・・・まことに愚かである。過ちを重ねている」(p.170)」
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・・・・・・ 『●『首都圏生きもの記』読了(2/2)
■「『セキュリティー意識の高揚とアシナガバチ』。「・・・アナフィラキシー・ショック・・・。・・・アシナガバチも同様だ」(p.177)。「安倍晋三元首相が「美しい時代」と形容した「三丁目の夕日」の時代の少し前である一九五四年、この国の治安は最悪だった。殺人事件の認知件数は・・・二〇〇九年は・・・。戦後最小だ。ここ十数年は毎年のように戦後最小を更新している。・・・彼らの天下り先を保障しなければならない。治安セキュリティーの業界が冷え込んだら困るのだ。/こうして危機管理意識が上昇するばかりの東京。いいよ。どんどんあがれ。僕は東京には住まないから」(p.173)」
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・・・・・・ 『●蓮池透×森達也ロング対談
■「拉致被害者家族連絡会の内部の状況や蓮池さんの孤立化と家族会からの離反の経緯、さらに後半では、遺骨からのDNA抽出の問題やマスコミ・安倍晋三氏などのバカ騒ぎとミスリードの問題など、非常に多くの事柄が対談の中に出てきます。対談から既に1年以上経過していますが、その間、対北朝鮮関係にはほとんど進展が見られません。対談の中でも語られていますが、まずは、国交正常化が変化の第一歩で、経済制裁を声高に叫んでも進展はますます遠のくものと感じました」
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・・・・・・ 『●『ふたたび、時事ネタ』読了
■「安倍晋三氏についてしつこいくらいに(p.32、43、63、66、67、71、83、156、256)。
 麻生太郎氏(p.158、163、171、174、186、257)。自民党や国民のセンスの悪さ。
 石原慎太郎氏(p.49,136)。
 橋下徹府知事(p.108)。「・・・ああいう都知事を三選させた東京都民の私がいうのもなんだけど、懲りてません大阪も」。「大阪府知事の思いつき語録」(pp.141-143)プチ小泉改革、民尊官卑。
 新自由主義路線(p.165)。
 「検察の暴走と「小沢問題」」(pp.189-192)。
 古賀選対委員長との対話での、東国原氏の「日本中があきれた瞬間」(p.216)。「土建化せんといかん」」
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・・・・・・ 『●『創(2011年1月号)』読了
■「森達也さん「極私的メディア論/第57回 尖閣映像流出とポピュリズム」(pp.84-87)。安倍晋三氏のお笑いブログ、「誰が愛国者か?」。こっちが聞きたいよ! 石原慎太郎都知事も、「国家の英雄」だってさ!? 「・・・近代司法における最重要な原理である罪刑法定主義は否定され、この国の近代司法国家の看板を下ろさねばならなくなる」」
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・・・・・・ 『●福島第一原発海水注入中断事件の裏にいたヒト
■「旧聞に属する話ながら、大手マスコミはまったくというほど自民党、特に安倍晋三元首相(冒頭写真)の責任を追及しないので報じる。・・・海水注入中断の件、谷垣総裁は「報道によれば」といっているが、その報道は5月21日にあり、そのネタ元は前日発信の安倍元首相のブログだった。
 要するに、これを偽メール事件に当てはめると、ガセネタを提供した西澤孝(2年少し前に養子に入り別姓に)というフリーライターの立場にいるのが安倍元首相であり、自殺した永田氏に当たるのが谷垣総裁ということになる。
 結果は大丈夫だったが、海水注入を中断していれば再臨界が起こる可能性があり、このネタが本物なら菅首相はすでに辞任していたかも知れない。自民党、安倍元首相の背後には原発を今後も推進したい経産省が付いており、この谷垣総裁質問の本質は、菅降ろしのための「原発クーデータ」計画だったといっていいだろう。」
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・・・・・・ 『●山口県知事選、賢明な選択を!: 土建派暗躍・・・・・・恥ずかしい
■「それを象徴したのが7日、県東部の防府市内のホテルで開かれた山本氏の決起集会だ。ユニホーム姿の地元建設業者もズラリと揃った中、安倍晋三・元首相と高村正彦・元外務大臣が講演したのだが、その中身たるや、かつての利益誘導型選挙そのものだった。
 安倍は「消費増税の3党合意に『経済弾力条項』があって名目経済成長を3%にしましょうと書いてある」と指摘、公共投資の必要性を強調した。」
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・・・・・・ 『●ダブル党首選の街頭演説ネタ二題
■「どうでもよい内容ですが、過去の人、三人、安倍晋三氏・麻生太郎氏・田母神俊雄氏についての記事。こんな軽薄3人に大きな顔をされたのでは、日本もお終い。安倍氏が党首となり、再び総理へ・・・なんて、想像しただけで私は耐えられません。自民党に相も変わらず投票し続けている人たち、本当に大丈夫ですか? 田母神氏の「トリクルダウン理論」もどき、小泉純一郎氏の盟友、そして、橋下大阪元〝ト〟知事の「ブレイン」竹中平蔵氏そっくりで、吐き気をもよおす。」
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・・・・・・ 『●視察パフォーマンスと経団連詣で
■「一方、「自民党の安倍晋三総裁は9日午前、経団連米倉弘昌会長らとの政策懇談会を都内のホテルで開き、2030年代の原発ゼロを目指す野田政権の方針について無責任だとの認識で一致」したそうだが、2030年代では遅すぎて無責任だ、ということかと思ったら、さっさと原発再稼働、原発建設再開しろ、という趣旨らしい。核燃サイクルもんじゅをやれ、という趣旨まで含むのかもしれない。まったく、自民党も経団連も救い難い。自民党なんかを復権させてはたまったものではない。
 民主党もダメ、自民党はもっとダメ、橋下元大阪〝ト〟知事の新党なんて恐ろしくて、論外。あ~、お先真っ暗。」
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・・・・・・ 『●「ト党、等々」についての最近のつぶやき
■「ト党を組んだ、とこぞのト党の両元「ト」知事にもそれは当てはまりそう。『安倍晋三 再発し始めたもう1つの「病気」/気に入らない媒体をネチネチ批判』(http://gendai.net/articles/view/syakai/139835) / 「ほめられる媒体を重用し、批判する媒体を毛嫌いする。お腹と同じ安倍の“持病”が再発だ」」
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・・・・・・ 『●なんで今、憲法改正を俎上に?
■「○七年、自民党の安倍晋三総裁は首相だった当時、自衛艦と並走する米軍艦艇の防御、米国を狙った弾道ミサイルの迎撃など四類型を示し、集団的自衛権行使の容認を目指しました。いったいどの国が世界一の軍事力を誇る米国に対して正規戦を挑むというのでしょうか」
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●戦争と原発: 伊丹万作さん「だまされるということ自体がすでに一つの悪である」

2012年08月16日 00時00分02秒 | Weblog


戦争責任に関するasahi.comの記事(http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000901112220002)。戦争と原発についての東京新聞の二つの記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012081502000144.htmlhttp://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012081590135501.html)。関電に騙されたという話の東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012081502000108.html)。最後に、原発輸出についてasahi.comの記事(http://www.asahi.com/national/intro/TKY201208140565.html)。

 数日前の朝日新聞生活欄に伊丹万作さんの記事が出ていたので、検索したが出てこず。その代り、同様な内容の古い記事『声を上げない国民性 またも』が出てきた。
 伊丹監督の言葉。「多くの人が戦争でだまされていたというが、だまされるということ自体がすでに一つの悪である/だますものだけでは戦争は起こらない/だまされていた、といって平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう」。

   『●『戦争の世紀を超えて』読了
   『●『スクリーンの日本人 ~日本映画の社会学~』読了(2/3)
   『●『だまされることの責任』読了(1/3)
   『●『だまされることの責任』読了(2/3)

いままさに、原発再稼働で「騙されることの責任」が生じようとしてはいないだろうか? あの「戦争」とこの「原発」、同じじゃないのか? 東京電力原発人災以降に、原発再稼働原発輸出、「平気でいられる国民」であってはならない。
 「関西電力管内の最大電力需要が二千六百八十一万キロワットで、猛暑だった二〇一〇年夏よりも四百十四万キロワット、率にして13%下回っていたことが分かった」そうだ。またしても、「だまされるということ自体がすでに一つの悪」をなしてしまったのかもしれない。

 もちろん、騙す者が最大の悪ではある。そして、原発輸出でベトナムトルコ・リトアニア・ヨルダンの人たちを騙す側に。東京電力原発人災で、損害賠償などしようもないことが分かった我々が。

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http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000901112220002

回顧2011みえ
声を上げない国民性 またも
2011年12月22日

 「原発」と「戦争」を同列に論じるのは、乱暴かもしれない。だが、「芦浜原発」阻止を訴える詩を残した錦米次郎(よねじろう)には、重なり合って見えたに違いない。
 8月に連載した「戦争と詩人」の取材で、その生涯をたどった。農家の日々の生活から社会を見つめた詩作の原点は、3度の戦場体験にあった。
 最初は、満州事変後の中国東北部(旧満州)に出征。大虐殺と国際的な非難を浴びた南京事件の現場にも立たされた。そして、再召集された南部仏印(ベトナム)で終戦を迎え、数多くの農民の餓死や対仏解放運動を目の当たりにした。
 戦場では、弱い立場の人々が犠牲を強いられる生活、人生、命、すべてが踏みにじられる。そして、貧しい農家の錦がそうだったように、同じ立場の人々が最前線で「加害者」にもさせられる。戦場の本質は、いつの時代も変わらない。
 錦は「芦浜原発」の立地計画があった南伊勢町と大紀町境の予定地に自ら足を踏み入れ、漁民たちから話を聞いた。誰もが受ける電気の恩恵のために、なぜ地方だけがリスクを負わされなければならないのか。漁民の生活はどうなるのか。建設の先に錦が見たのは、戦場と同じ犠牲だったのだろう。
 80年前、この国は満州事変を起こし、破滅の道を突き進むように15年近く戦争を続けた。「大東亜共栄圏」「五族共和」「自存自衛のための聖戦」。大多数の国民が信じた。錦自身も「国家の絶対を疑わなかった」と戦後に書き残した。
 錦の言葉に考えをめぐらせながら、映画監督の故・伊丹万作が終戦翌年に書いた「戦争責任者の問題」という一文を思い出した。

   《多くの人が戦争でだまされていたというが、
    だまされるということ自体がすでに一つの悪である/
    だますものだけでは戦争は起こらない/
    だまされていた、といって平気でいられる国民なら、
    おそらく今後も何度でもだまされるだろう》

 「戦争」を「原発」に置き換えると、錦の視点がとらえた戦後社会の本質が理解できるように思える。それは、終戦の後も変わらなかった社会構造であり、自分で考え、声を上げることが少ない国民性ではないか。連載を終え、そう感じている。(中村尚徳)

◎錦米次郎
 1914~2000。戦後、三重詩話会を立ち上げ、今年60周年を迎えた「三重詩人」を創刊。四日市公害、長良川河口堰(かこうぜき)、成田空港建設といった社会問題に関心を持ち続けた。1937年の南京事件を題材にした「南京戦記~わが軍隊手帳」(85年)などの作品のほか、代表的な詩集に「百姓の死」がある。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2012081502000144.html

【社説】
戦争と原発に向き合う 未来世代へ責任がある
2012年8月15日

 広島、長崎の原爆忌を経て、六十七回目の終戦記念日です。東日本大震災と福島第一原発事故後の八月は、戦争と原発に向き合う月になりました。
 毎週金曜夜に恒例となった首相官邸前の反原発デモは、ロンドン五輪の晩も、消費税増税法成立の夜も数万の人を集めて、収束どころか拡大の気配です。政府の全国十一市でのエネルギー政策意見聴取会でも原発ゼロが七割で「即廃炉」意見も多数でした。
 二〇三〇年の原発比率をどうするのか。原発ゼロの選択は、われわれの価値観と生活スタイルを根元から変えることをも意味します。その勇気と気概、覚悟があるか、試されようとしています。

内なる成長信仰なお
 それまで散発的だった各地の反原発抗議行動の火に油を注いだのは、関西電力大飯原発の再稼働を表明した野田佳彦首相の六月八日の記者会見でした。安全確認がおざなりなうえに、「原発を止めたままでは日本の社会は立ちゆかない」と、再稼働の理由が経済成長と原発推進という従来の国策のまま。「夏場限定の再稼働では国民の生活は守れない」とまで踏み込んでいました。
 反原発や脱原発の市民が怒る一方で財界、産業界が安堵(あんど)、歓迎したのはもちろんです。最大手全国新聞の主筆は野田首相の「反ポピュリズム」的決断と評価、「電力・エネルギー不安を引き金とする経済破局は避けられるに違いない」と論評しています。
 原発に関する世論調査では奇妙な傾向に気づきます。新聞やテレビの調査では、原発ゼロを求める声は、街頭に繰り出しているような勢いがなく、日本経済のために原発推進が少なくないことです。四十年前、水俣病の原因がチッソ水俣工場の廃液だったことが判明したあともチッソ擁護市民が少なくなかったように、フクシマ後も。われわれの内なる成長信仰は容易には変わらないようです。

倫理と規範と人の道
 しかし、経済以上に忘れてはならない大切なものがあります。倫理や規範、あるいは人の道です。
 作家村上春樹さんは、昨年の六月、スペイン・バルセロナのカタルーニャ国際賞授賞式のスピーチで、福島原発事故をめぐって「原発を許した我々は被害者であると同時に加害者。そのことを厳しく見つめなおさないと同じ失敗を繰り返す」と語りました。
 村上さんの悔恨は、急速な経済発展の途上で、「効率」という安易な基準に流され、大事な道筋を見失ってしまったことでした。核爆弾を投下された国民として技術と叡智(えいち)を結集、原発に代わるエネルギーを国家レベルで追求、開発する。それを日本の戦後の歩みの中心命題に据えるべきだった。そんな骨太の倫理と規範、社会的メッセージが必要だった。世界に貢献できる機会になったはずだったというのです。我々は原発に警告を発した人々に貼られたレッテルの「非現実的な夢想家」でなくてはならないのだ、とも。
 日本の原発は老朽化の末期症状から大事故の危険性があり、廃炉の研究も十分には進んでいません毎日大量に生み出される低レベル放射性廃棄物で三百年、高レベルだと十万年の厳重な隔離管理が必要です。人知が及ばない時空、利便や快適な生活のために危険な放射性廃棄物を垂れ流しているとすれば、脱原発こそが、われわれの未来世代に対する倫理であり、人の道だと思えるのです。
 千年に一度の大震災と原発事故は、人々を打ちのめしましたが、日本が受け入れてきた西洋文明や思想、科学技術について考える機会ともなりました。文明の転換期のようです。成長から脱成長の時代へ。どんな時代、国、社会へと変わっていくのかは不確かですが、この国には信じ、愛するに足る人たちがいます。
 文学者のドナルド・キーンさんは、日本への帰化に際して、作家高見順が戦争中に日記に書いたのと同じ結論に至ったと打ち明けました。高見順は東京上野駅での空襲の罹災(りさい)民たちが、おとなしく健気(けなげ)、我慢強く、謙虚で沈着なのに感銘して、日記に「こうした人々と共に生き、死にたいと思った」と記したのでした。それは大震災での東北の人々と同じでした。

幸せな生き方さまざま
 在野の思想家の渡辺京二氏が「逝きし世の面影」で紹介したのは、幕末に訪れた外国人の目に映った日本と日本人のすばらしさでした。
 「貧乏人は存在するが、貧困なるものは存在しない」。貧しいけれど人間の尊厳が守られた幸せな人たち。当たり前のことながら、幸せは物質の豊かさではない。かつても、これからも、幸せな生き方はさまざまであることを教えています。
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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012081590135501.html

惨禍二度とないよう 父は戦死 故郷は汚染
2012年8月15日 13時58分

 「戦争と原発事故がなければ」。大震災による東京電力の福島第一原発事故の影響で、東京都内に避難中の福島県大熊町の多門幸一さん(68)は、追悼式に参列し、失ったものの大きさをかみしめた。戦争で父を、原発事故で代々の土地と生活を奪われた。「二度と惨禍が起きないように祈ります」

 父、七郎さんは終戦前の一九四四年春、会津若松にあった陸軍の連隊に召集された。幸一さんは生後六カ月。七郎さんはすぐに中国・湖南省に出征し、同八月に戦病死した。二十八歳だった。
 戦後、家に届いたのは戦死公報と石ころ一つだけだった。「父の面影さえない。時代とはいえ、意味のない死だった」と話す。
 家は代々のコメ農家で、母親は農作業に追われながら、幸一さんら子ども三人を育てた。母親は苦労の中でも夫のことを口にしなかった。幸一さんは、「父がいてくれたら」と幾度となく思った。
 やがて幸一さんは農業を継ぎ、家庭を築いた。その生活は昨年三月十一日の大震災で一変した。家は福島第一原発から約七キロメートル。家は壁が壊れた程度だが、町の呼びかけで「訳が分からないまま妻や町の人と郡山市に避難した」という。原発事故を知ったのは二日後のニュースだった。
 今は東京都練馬区内の娘夫婦の家に身を寄せる。大熊町の家にも何度か一時帰還した。田は荒れ、両親が眠る墓も倒れたまま。放射線量の高い町の除染はまだで、大部分が帰還困難区域となる可能性が高い。「原発は安全」としてきた国や東電に対し、「町は原発の恩恵も受けたけれど、裏切られた思いです」と言葉少なに話す。
 昨年、大熊町から追悼式に参列したのは一人もいなかった。幸一さんも「行ける状態ではなかった」。ただ、欠かさなかったお盆の墓参りも、今までのようにはいかない。「生きているうちに家に戻れるかどうかも分からない。式で父に震災を報告し、農作物を作れないことを謝ります」と話した。 (星野恵一)

(東京新聞)
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012081502000108.html

猛暑の10年より13%低く 関電管内 節電要請6週間 最大需要
2012年8月15日 朝刊

 政府が七月二日に始めた節電要請から六週間の八月十二日までの間、関西電力管内の最大電力需要が二千六百八十一万キロワットで、猛暑だった二〇一〇年夏よりも四百十四万キロワット、率にして13%下回っていたことが分かった。
 最大需要を記録した日の最高気温は今夏も一〇年夏もほぼ同じだが、今夏は東京電力福島第一原発事故を背景に企業や家庭の節電が需要を押し下げた。
 政府や関電は「一〇年並みの暑さになれば電力が大幅に不足する」として大飯(おおい)原発3、4号機(福井県おおい町、いずれも出力百十八万キロワット)を再稼働する根拠にしていた。関電広報室の担当者は「節電協力のおかげ。今後は気温上昇による需要増加や発電所のトラブルも想定され、需給が厳しくなる可能性もある」と説明した。
 これまでの最大需要は、大阪市の最高気温が三六・七度に達した八月三日午後二時台。一〇年夏は八月十九日に最大需要を記録したが、その時の気温は三六・六度だった。
 関電管内は大飯3、4号機が七月二十五日までにフル稼働した。直前の需要予測に基づいた電力供給量に対し実際どれだけの電力が使われたのかを示す電力使用率は最大需要を記録した八月三日でさえ、89%で10%以上の余裕があった。
 今夏は企業や家庭の節電が定着し、気温が三五度を超える平日の猛暑日でも最大需要は二千五百万~二千六百万キロワット台で推移した。
 本紙が今夏の発電実績を参考に原発を除く関電の発電設備能力を調べたところ、火力、水力、揚水、地熱・太陽で計二千八万キロワット。これに中部電力など他社からの融通電力など七百四十二万キロワットを加えると、計二千七百五十万キロワットで、これまでのところ大飯3、4号機のフル稼働がなくてもカバーできた計算になる。
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http://www.asahi.com/national/intro/TKY201208140565.html

2012年8月15日03時00分
原発事故賠償の整備協力 輸出拡大狙い、ベトナムと覚書

 日本政府は、原発を売り込もうとしているベトナムと14日、事故が起きた場合の損害賠償制度の整備で協力することで合意した。国際的な受注競争を有利に進める狙いがのぞく。しかし日本国内では原発輸出には反対が根強いうえ、賠償もしっかりできておらず、批判が高まりそうだ。
 ベトナムにも原発事故が起きた・・・・・・。
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●ドキュメンタリー『死刑弁護人』: バッシングされ続ける「死刑弁護人」安田好弘さん

2012年06月26日 00時00分34秒 | Weblog


東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2012062202000122.html)。『週刊金曜日』の記事の一部(http://www.kinyobi.co.jp/backnum/tokushu/tokushu_kiji.php?no=2514)。最後に映画『死刑弁護人』WP(http://shikeibengonin.jp/)の予告編(http://shikeibengonin.jp/tra.html)を勝手に貼らせてもらいました。

 全く知りませんでした。安田好弘さんについて『死刑弁護人』という映画が出来たそうです。

   『●『死刑弁護人~生きるという権利~』読了(1/4)
   『●『死刑弁護人~生きるという権利~』読了(2/4)
   『●『死刑弁護人~生きるという権利~』読了(3/4)
   『●『死刑弁護人~生きるという権利~』読了(4/4)
   『●『特捜検察の闇』読了(1/3)
   『●『だまされることの責任』読了(1/3)

監督は、東海テレビの斎藤潤一さん。ディレクターは阿武野勝彦さん。ヒットすべき、多くの人に是非見てもらいたい映画ですが・・・・・・難しいでしょうかね。死刑制度について考えを巡らせる良い機会になると思うのですが・・・・・・。
 『週刊金曜日』創刊900号(http://www.kinyobi.co.jp/news/wp-content/uploads/2012/06/120622-003trim.pdf)の表紙は安田さん。この映画について、安田さんに対する森達也さんのインタビュー記事。メディアに対する距離感や、結果として死刑存置を思いとは逆に後押ししてしまったという意識など、いろいろ考えさせられるインタビュー。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2012062202000122.html

秀作ドキュメント劇場公開 東海テレビ「死刑弁護人」
2012年6月22日 朝刊

 テレビで放送された優れたドキュメンタリー番組が、東京都内の映画館で相次いで上映されている。ドキュメンタリーは内容が高く評価されても、放送が深夜帯だったり、全国ネットではなかったりということが多い。劇場公開で、テレビでは見られなかった人にも作品に触れるチャンスが広がっている。 (宮崎美紀子)

 劇場公開にいち早く取り組んできたのは、東海テレビ(名古屋市、フジテレビ系)。「死刑弁護人」を、三十日から東京・ポレポレ東中野で上映する。
 オウム真理教事件和歌山毒カレー事件光市母子殺害事件など、死刑事件の担当で知られる安田好弘弁護士を追った作品だ。東海地方では昨年十月に放送され、文化庁芸術祭優秀賞を受賞するなど注目されたが、首都圏では未放送だった。
 監督は斉藤潤一ディレクター。「裁判長のお弁当」「光と影~光市母子殺害事件 弁護団の300日~」など、司法をテーマに制作してきた。「光と影~」の取材で、信念を曲げない安田弁護士の生き方に興味を持ったのが今回のきっかけだ。
 作品は、世間からバッシングを受ける安田さんに深く入り込んでいる。「カメラ嫌いの人なので、懐に飛び込もうと思った。取材の後は必ず一緒に食事に行った。本来なら一歩引くべきかもしれないが、密着しないと撮れなかった」と斉藤さん。事件を取材し、放送して終わり、ではなく「なぜ起きたのか、何が原因なのかを一つずつ拾い上げていくのがドキュメンタリー」と語る。「映画館でのお客さんの反応が、次の作品の糧になる」
 阿武野勝彦プロデューサーは「映画にすることで、作品は命を永らえることができる」と話す。
 昨年、戸塚ヨットスクールの戸塚宏校長を取材した「平成ジレンマ」、四日市公害訴訟を取り上げた「青空どろぼう」を劇場公開、今回が第三弾。一年半で三本というのは制作者の強い思いだろう。

    ■ ■ ■ 

 地方のドキュメンタリー制作者の熱い思いは、東京の大手民放局へも波及している。
 十六日から東京・ヒューマントラストシネマ有楽町で公開中の「劇場版 ライバル伝説~光と影~」は、TBSの二つのスポーツドキュメンタリーをもとに、未公開映像を加えて再編集した。同局がドキュメンタリー番組を劇場公開するのは初めて。座席数約六十のミニシアターだが、満員の回が出るなど好調な滑り出しだ。
 テレビ版では分かりやすさのために再現ドラマや冒頭のあおり映像が入っていたが、劇場版では削られ、印象が異なる。
 「東海テレビの試みに大きな影響を受けた」という菊野浩樹プロデューサーは「劇場でチケットを買ってもらったのを見ただけで感動した」と話す。
 今年二月、東京・オーディトリウム渋谷がRKB毎日放送(福岡市、TBS系)の故木村栄文ディレクターの特集上映を行った。好評のため、二十四日から再上映となった。

    ■ ■ ■ 

 東海テレビの三本と木村栄文さんの特集上映を配給した「東風」の木下繁貴代表は「ドキュメンタリーは、この五年ほどで劇場で頻繁に上映されるようになった」と話す。
 小規模な劇映画がヒットしにくくなったのに対し、一定数の動員が見込めるため、ミニシアターが興味を示しているという。
 木下さんは「若い人もドキュメンタリーに目を向けている。もうかるかというと、リスクもあるが、こういう試みが今後一般的になっていくのでは」と話している。
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http://www.kinyobi.co.jp/backnum/tokushu/tokushu_kiji.php?no=2514

2012年6月22日 900号 特集記事

死刑弁護人 安田好弘

この国の刑事司法の矛盾を体現している弁護士がいる。安田好弘さん(六四歳)だ。
彼ほど、事実に徹底的にこだわり、被疑者・被告に寄り添う弁護士は少ない
そのため、困難な刑事事件が集中し、「あんな悪者を弁護するのか」と、新聞やテレビに叩かれ続けている
安田さんを主人公にした映画『死刑弁護人』が公開されるのを機に、刑事弁護とはなにかをあらためて考える。

●「赦すという前提があれば死刑囚の意識は変わる」
 聞き手 森達也

法廷は民意に
大きく影響され、
民意はメディアに
影響されている――森

死刑廃止派は
鬼畜だとのイメージを
多くの人が
持ってしまった――安田

◆齊藤潤一監督に聞く
「死刑について考えるきっかけに」

悪魔の弁護士と呼ばれてもなお、安田好弘氏は死刑弁護を引き受け続ける、その理由は――。安田弁護士に密着したドキュメンタリー映画『死刑弁護人』が6月30日より公開される。映画の見所を齊藤監督に聞いた。

国策捜査
 死刑判決が確定した光市母子殺害事件の元少年  
 弁護団への猛烈な批判と変更された死刑基準
 青木理

●冤罪阻止の最後の砦
 刑事弁護人が抱える困難
 北方 農夫人

死刑や無期判決が予想される重大事件ほど弁護士の労力負担は大きく、
弁護費用が持ち出しになる場合も多い。安田好弘弁護士に重大事件が
集中する背景には、この国の刑事司法の歪みがある。
・・・・・・。
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http://shikeibengonin.jp/tra.html
   ・・・・・・ブログ主: すいません映像を勝手に貼らせてもらいました

『死刑弁護人』劇場予告編

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●小沢裁判、安田好弘弁護士高裁判決での権威の失墜を取り戻す好機

2012年04月26日 00時00分16秒 | Weblog


gendai.netの記事(http://gendai.net/articles/view/syakai/136314)。

 いよいよ今日が判決の日。東京地裁大善裁判長は一体どんな判決を準備しているのだろう。
 こんな無駄な、無茶苦茶な裁判、でも、今後への影響は大。タイトルにある通り、安田好弘弁護士の一審判決は素晴らしかったのに、それが高裁で意味不明な逆転判決を受けている。記事にある通り「検察のメンツを立てつつ、一方で罰金刑ゆえ弁護士資格を奪わないという政治的な判決」で、検察の顔を立てる高裁判決となっている。あまりに無理筋な判決を出す情けない裁判官が多い中で、さて、今回の大善裁判長はどんな判決を下すのか?

   『●『死刑弁護人~生きるという権利~』読了(1/4)
   『●『死刑弁護人~生きるという権利~』読了(2/4)
   『●『死刑弁護人~生きるという権利~』読了(3/4)
   『●『死刑弁護人~生きるという権利~』読了(4/4)
   『●『特捜検察の闇』読了(1/3)
   『●『だまされることの責任』読了(1/3)

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http://gendai.net/articles/view/syakai/136314

謀略判決 あるのかないのか 小沢弁護団のまとめ役 辻恵議員に緊急インタビュー
2012年4月25日 掲載

 小沢弁護団のまとめ役である民主党の辻恵衆院議員は、あすの判決を前に、「無罪を確信している。小沢さんとも話したが、同じだった」と断言した。

   「もともとが小沢さんの抹殺を狙った謀略事件、政治的裁判だから、
    100%安心しているわけではありません。ただ、どう考えても、
    この裁判は、推認に推認を重ね、ネジ曲げても有罪にするのは
    不可能な裁判であり、続けている意味がないのです」

 万々が一、無罪がネジ曲げられるとしたら、どんなケースが考えられるのか。弁護士でもある辻議員にぶつけてみた。

   「ひとつは、例の“ヤクザの親分”理論でしょう。山口組組長が
    拳銃を持った子分の共謀共同正犯に問われ、高裁で
    逆転有罪判決を受けた。小沢さんの裁判で検事役の
    指定弁護士は、論告求刑でこの理論を最後のよりどころにしていた。
    具体的な共謀事実がなくても、小沢さんと秘書は親分子分の
    関係だからアウンの呼吸で分かっていた。共謀関係が
    成り立つんだと。しかし、これはムチャクチャ。山口組組長の
    有罪判決そのものに無理があるうえ、小沢さんのケースとは
    事実関係が全く異なるのです。もうひとつ、懸念材料があるとしたら、
    裁判長が苦し紛れに間を取って罰金刑の有罪判決を出す危険です。
    かつて人権派の安田好弘弁護士がRCC(整理回収機構)の
    謀略によって、強制執行妨害容疑で逮捕され、やはり高裁で
    罰金50万円の逆転有罪判決を受けた。これは検察のメンツを
    立てつつ、一方で罰金刑ゆえ弁護士資格を奪わないという
    政治的な判決でしたが、小沢さんの判決でも、監督責任という
    軽微な落ち度などを理由にして、灰色の判決を出す可能性が
    ゼロとはいえないのです」

 この監督責任は、小沢氏起訴の訴因にも入っていない。裁判長が拡大解釈して無理やりこじつけたとしたら、自殺行為。笑いものだという。

   「まあ、大丈夫でしょう。検察が起訴した事件と違って、
    起訴できなかった事件の審理をやり直してみたが、結局、
    何も出てこなかった。その意味で無罪判決を出しやすいと思います。
    それよりも、ここで謀略裁判を終わらせることが大事。
    無罪判決後の控訴を、どう断念させるかが問題です」
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●光市母子殺害事件最高裁判決: 安田好弘弁護士憎しの流れの一環か?(1/2)

2012年03月08日 00時04分22秒 | Weblog


綿井健陽さんの『逆視逆考PRESS』(http://watai.blog.so-net.ne.jp/)の記事(http://watai.blog.so-net.ne.jp/2012-02-19)。シリーズの一つ。

 綿井健陽さんは、『創』誌上などで光市母子殺害事件の被告・死刑囚との係りを記事にしてこられた。

   『●『ふたたび、時事ネタ』読了
   『●『創(2009年12月号)』読了(1/2)

 マスコミには無い〝逆視逆考〟視点・思考による「光市母子殺害事件」最高裁判決に関するシリーズの一部を引用。

 ハシズム大阪〝ト〟知事による安田好弘さんらへのバッシングのトンデモなさもマスコミによる〝世論(ヨロンセロン)〟操作に加担し、さらに、安田さんの不当逮捕という当時からの特捜検察のトンデモぶりをマスコミのほとんど誰も批判しなかったことも、この一連裁判の行方を大きく左右していたと思います。

   『●『冤罪ファイル(2010年10月号)』読了
   『●『A3(エー・スリー)』読了
   『●『創(2010年9・10月号)』読了
   『●『ドキュメント死刑囚』読了(1/2)
   『●『創(2009年12月号)』読了(1/2)
   『●『創(2009年11月号)』読了
   『●『抵抗人名録 私が選んだ77人』読了(1/2)
   『●『創(2009年4月号)』(1/2)
   『●『創(2009年4月号)』(2/2)
   『●『月刊誌3冊』読了(3/5)
   『●『死刑弁護人~生きるという権利~』読了(1/4)
   『●『死刑弁護人~生きるという権利~』読了(2/4)
   『●『死刑弁護人~生きるという権利~』読了(3/4)
   『●『死刑弁護人~生きるという権利~』読了(4/4)
   『●『特捜検察の闇』読了(1/3)
   『●『だまされることの責任』読了(1/3)
   『●『テレビ救急箱』読了(2/2)
   『●『誘拐』読了(3/3)
   『●『死刑』読了

つづく

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●魚の目: 陸山会事件、魚住昭さんの〝目〟

2012年03月07日 00時20分25秒 | Weblog


魚住昭さんの『魚の目』の記事(http://uonome.jp/read/2013)。

 当初からこの事件の無茶苦茶さを指摘していた魚住さん。

   『●小沢一郎氏検察審査会は機能していない
   『●魚住昭さんが記者生命をかけて断言 ~小沢一郎氏関連裁判~
   『●魚住昭さん: 検察の愚劣捜査が国政を歪めた!
   『●小沢一郎氏に対してのバカ騒ぎのその後
   『●魚住さんの最高検報告書批判

 まだまだ、裁判の行方は不明。登石郁朗推認〟裁判長による〝推定有罪〟のようなこともあるので、油断はできない。
 それにしても、小沢一郎氏どころか、石川知裕議員らどころか、民主党議員どころか、自民党議員が噛んでいたのではないかという指摘について、なぜマスコミはバカ騒ぎしないのか? まさか、選挙が〝近い〟から、なんて言わないでしょうね!? 特捜検察も腐っていて、裁判所も機能しない、マスコミも小沢憎しのバカ騒ぎ。魚住さんのような優れた〝目〟を持つジャーナリストが一人でも多くより一層出てきてほしいものです。

   『渡邉恒雄 権力とメディア
   『野中広務 差別と権力
   『だまされることの責任
   『特捜検察の闇
   『沈黙のファイル ―「瀬島龍三」とは何だったのか
   『官僚とメディア
   『冤罪法廷 ~特捜検察の落日~

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http://uonome.jp/read/2013

前田元検事が語った陸山会事件の深層
2012 1 10 魚住

 小沢一郎・元民主党代表が強制起訴された陸山会事件に興味をお持ちなら、法廷尋問の詳細をほぼリアルタイムでネット配信しているMSN産経ニュース(無料)を是非お勧めしたい。
 
 昨年12月16日にあった前田恒彦元検事(証拠改竄事件で服役中)の証人尋問の内容もMSNを読むとディテールまでよく分かる。臨場感もあって下手な小説よりはるかに面白い。『神は細部に宿り給う』とはこのことだろう。
 
 MSNが伝えた前田証言の核心に迫ってみよう。彼は陸山会事件の強制捜査が始まって1週間後に大阪地検から応援に駆り出され、大久保隆規紀・元公設秘書の取り調べを託された。
 
 その際、主任検事が『この件は特捜部と小沢の全面戦争だ。小沢をあげられなければ特捜の負けだ。恥ずかしい話だが、東京には割り屋がいない。だから大阪に頼ることになった』と言い、4億円の土地購入資金の原資解明を命じたという。
 
 早速前田元検事は他の検事らに「ご用聞き」して回った。結果、5千万円は石川知裕衆院議員が水谷建設から受け取り、1億円は○○建設から…と、業者からの裏金が土地購入資金になったとの見立てで捜査が進んでいることが分かった。だが、各ゼネコン・下請け業者を調べている検事らはうまく裏金の話を聞き出せていないようだった。
 
 大久保氏は既に水谷建設から百万単位の金を個人的にもらったことを認めていた。だがこれは小沢氏に報告しておらず、額も想定より一ケタ少なかった。
 
 大久保氏は前田元検事の追及にも個人的な金以外は認めなかった。まるで「『コンクリートの塊』で、呼ばれて間もない私に『割ってくれ』と言われて割れる状況ではなかった」という。
 
 小沢氏の聴取があった翌日、特捜部長らが拘置所に陣中見舞いに来て「大久保はどう?」と聞いた。前田元検事は「頑張ってみますけど難しいです」と答えた。石川議員担当の田代政弘検事も同じような返答をした。
 
 その場で部長は「小沢は当然分かっている」と言った。ダム工事の謝礼を秘書個人に渡す訳がない。そんな金だから収支報告書の虚偽記載で隠すとの見立てである。だが土地購入の原資が裏献金でなかったらこの見立てはあっさり崩れてしまう。
 
妄想」かもしれないと前田元検事は思った。何十人もの検事が業者を調べても裏金が出てこない。石川議員を調べた田代検事と吉田正喜副部長も「石川さんが5千万円を受け取った事実はないんじゃないか」と言った。
 
 初めからこの捜査には問題があった。購入原資を裏献金と決めつける前に「もっと小沢先生周辺や奥様の資金周りを調べるべきだと思いましたが、それができていなかった。4億円が企業からの献金と『妄想』する人もいたが、正直ついて行けなかったし、ついて行かなかった」
 
 調べの現場は厭戦ムード裏献金で小沢氏を立件するのに積極的だったのは、特捜部長や主任検事など一部だけだった。結局、小沢氏は不起訴になったが、その後、検察審査会に証拠を提出する際に「証拠隠し」が行われたと前田元検事は言う。
 
 その1つは石川議員の取調中に弁護人から繰り返し出された抗議文書。もう1つはゼネコンや下請け業者らの供述を記したメモだった。特捜部では見立て(小沢氏側への裏献金)に合わない供述は調書化せず、ワープロでその要旨を整理していた。
 
 もし検審にそれらが示されていたら石川調書の信用性も「水谷建設の裏献金の信用性も、減殺されていたはず。想定に合わなければ証拠にならないというのがこれまでの検察で、私も感覚がずれていて、厚労省の(証拠改竄)事件を起こすことになった」と前田元検事は言った。
 
 冤罪はこうして作られ、検審もこうして騙される。「私の件をきっかけに大きく検察組織を変えるなら、検察だけの判断で『この証拠は出さない』というのはやめるべきです」。前田元検事ならではの至言だろう。(了)
 
(編集者注・これは週刊現代「ジャーナリストの目」の再録です
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