阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

「岱風句抄」をまとめました。        11年前の今日 2011年3月3日「阿智胡地亭のShot日乗」掲載

2022年03月03日 | 「過去の非日乗&Shot日乗」リターンズ

「岱風(たいふう)句抄」の全句を冊子の掲載順に並べ替えてweb上に保存しました。

     祖父・岱風(たいふう)の「句抄」は祖父の7回忌にあたる昭和33年に発行されました。

 ある日、「句抄」を本棚から十数年ぶりに取り出すと、用紙と製本が経年劣化していて、ほどなく手にするだけでぼろぼろに砕けそうでした。

そうなって消えてしまっては惜しいので ブログに掲載し、記録に残すことにしました。

自由律の俳句は季語にこだわらないので、いわゆる「俳句」ではないという考えもあるようです

 私は祖父の俳句は身辺と自然と時代を詠った「人間の詩」として愛誦しています。


                全句は こちら
  最初の六句。

春寒う市立てる町の人出哉

溝幾筋にして桃李園長閑

庭隅の残雪や松の葉のこぼれ

街道埃軽く吹き居り木の実植ゆ

紙鳶糸のもつれる夕雨落ちて

夕暮るゝ丘にさえずり移りせり

  ♪ 句抄の中に

蛙鳴くや末の児が夕餉をせまる

と言う句があります。この夕餉(ゆうげ-夕ご飯)を迫った末の児は、自分の父のことなんだろうか、
それとも三男の父と10歳違いで産まれた四男の叔父のことだろうかとふと考えます。

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