今年の皐月賞を難解にしているのは、ローテーションが思い思いでバラバラ、対戦比較が出来ないことにあるというのは、大方の意見だと思う。
昨日の競馬予想TVを観て、もう一点なるほどと思わされたのは、皐月賞が必ずしも目標のレースでなくダービー前のひと叩き、つまり言い方を変えればダービーへのトライアルレースに皐月賞がなっているということ。
そのことは、例え権利を持っていても敢えて皐月賞をパスしてダービーに備える馬が今までいたことからも、驚くようなことではない。
では、なぜそうなったのか。なぜ
G1レースである皐月賞を叩き台にしてまで、ダービーを狙うのか。賞金的には皐月賞が15000万円でダービーが20000万円ということもあるが、これはもう説明のしようがない。
ステータスというには軽すぎるかな。競馬サークルのほとんどのホースマンが目標にするレースなのでダービー馬、ダービージョッキーが目標であり夢なんですよ。
ではでは、皐月賞のメンバーを見回して先のダービーでなく皐月賞だけに的を絞ってきている馬と、そうではなく皐月賞を8分や9分で使ってきた馬がどれか。
今年の皐月賞のカギはどうもそういうことになりそうです。それなら三冠を目指す馬はいないのかというツッコミがありそうですが、8分や9分で皐月賞を勝てる馬は当然三冠の可能性があるでしょうね。
ただ、ドウデュースが皐月賞前に凱旋門賞に登録したということからも、陣営には三冠よりも凱旋門賞なんでしょう。もちろん皐月賞とダービーで不甲斐ないレースをすれば凱旋門賞挑戦はなくなるでしょう。ニ冠取ったら凱旋門賞をやめて菊に向かって三冠に挑戦するかといえば、それはないかな。
それやこれやで言いたいことは、昔のレース体系と違ってきている要因はひとレースひとレースの消耗度の違いですよね。昔に比べてレースのペースやタイムが過酷になっていることですね。
昔ダービーに向かう馬で皐月賞トライアルの弥生賞とスプリングSの両方を使う馬は珍しいことではなかったし、皐月賞後に当時のダービートライアルのNHK杯を使ってダービーに向かった馬にハイセイコーがいますよね。
だからボクのようなオールドファンには、競馬エイトのヒロシ氏がイクイノックスの5カ月ぶりの皐月賞出走は理解しにくいと言ってましたが、ボクも同感てすね。
では、皐月賞一本に全力で挑戦してきている馬は何か。それはその2で(笑)