フクロウは夕暮れに

接触場面研究の個人備忘録です

多言語使用者調査2

2007-03-06 22:45:46 | research
今日の多言語使用者調査のメモです。

日本に来たときに、日本人と同じように話せるようになるまで国に帰らないと自分に約束した。しかし、3年経った頃、そんなことは20年経っても出来ないことだと悟った。しかもどんなに上手になっても自分は外国人としてしか見られない。それでもしばらく落ち込んでも、何度もはい上がってやってきた。しかし6年経って、今は少し疲れたし、日本語ネイティブに近づく努力をするよりもっと自分を大切にしようと思うようになった。でもその自分は誰だろうという疑問がある。

日本人のよい友達が何人もいて、自分のまわりにグループのようになっている。ぼくは彼らにわざとへんな日本語を使ってみたり、新しい言い方や、大好きなアイロニーや、日本人的な考えにわざと理解できないと言ってみたりするんだ。彼らはぼくがわかっているから、今度はぼくにむかって、君はわかんないんだろ?って意地悪を言ったり、今度は変な英語を使ってみたり、アイロニーをまねてみたりする。双方向なんだ。ぼくはとても楽しくてリラックスしている。そんな友達がたくさん出来たのがとてもうれしい。

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上の2つの話は今回のぼくの調査のハイライトだった気がします。
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