フクロウは夕暮れに

接触場面研究の個人備忘録です

フィンランドに遊ぶ

2011-08-31 22:21:35 | Weblog

8月も今日で終わりである。8月は初めてのフィンランドに遊んだ。

ウィーン経由だったので、2年ぶりのウィーンで3泊。その後、ヘルシンキ、ユヴァスキュラに滞在。

とりあえず、写真の説明だけしておく。1枚目はウィーン、楽友協会の横を歩くモーツァルト。8月はウィーンは観光客のための仕事しかない。植物園を歩けたのがよかった。

2枚目はヘルシンキの港のマーケット。Poroとはトナカイのこと。食べてみたが、羊肉のような臭みがちょっとある。

3枚目はユヴァスキュラの博物館の写真。中央フィンランドの民俗や歴史が展示されているが、この写真は50年代の冬の生活を写したもの。

ヘルシンキから北へ進めば進むほど、様子は北海道に似てくる。こんな冬の遊びは私の小さい頃にもいくらでもあった。フィンランドはじつにふつうの国です。ヨーロッパの北の外れ、ヨーロッパ文明の周辺に位置することを、北海道が日本の意識のへりにしかないことと同じようなものだとすれば、ということだけど。ただし、歴史を知れば知るほど、強国に挟まれた民族の傷跡が見えてくるところがこの国を色づけている。冬戦争しかり、継続戦争しかり。しかもスカンディナビアと呼んだときにはフィンランドは入ってこない。

ある日、電車の乗り継ぎで寄ったタンペレのデパートの地下でフィンランド音楽のCDを探していた。フィンランド語がわからないので、同じようにCDを物色していた体格の良い男性に聞いてみたところ、1枚のCDを探してくれた。お礼を言って別れたのだが、1階に戻ったところ、しばらくして同じ男性に後ろから肩をたたかれた。「もう一枚、見つけたから、戻ろう」地下にもどって、今度はシベリウスの次に有名な作曲家Toivo KuulaのCDを教えてくれた。フィンランド南部の民謡を採り入れて作曲したものだと言う。さっきのよりもっと洗練されていると思うよ、とのこと。長身の彼のオセッカイに、つい胸が熱くなって握手をして別れようと思ったが、それもなんだか変だと思って、感謝をして、手を振って別れた。

これが出遇ったフィンランド人の話だ。

 

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