フクロウは夕暮れに

接触場面研究の個人備忘録です

金子亨先生を送る

2011-09-15 22:58:44 | Weblog

ここ1年半ほど病に伏せっていた千葉大名誉教授金子先生が11日にご逝去され、ぼくは今日はご自宅のある山武郡成東の元倡寺で告別式に参列。汗のにじむなかで久しぶりにお寺でのお葬式だった。ネウストプニー先生と金子先生の退官の送別会からもう11年になるのだ。千葉大に赴任した最初の年にご一緒させていただいただけだったが、その後も千葉大でお会いすることがあったので、何となく長く知っていたように感じていた。気さくな破顔が忘れられない。ご冥福をお祈り申し上げます。

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中秋の月を眺める

2011-09-12 22:41:49 | today's focus

さやかに晴れた空に浮かぶ中秋の月を眺めた。

満月は地上のどこにものぼっているだろう。9.11の跡地にも、その後の10年の戦地にも、3.11の後に忽然とつくられた死の町の上にも、草の生えはじめた南三陸の鉄骨だけが残った防災対策庁舎の上にも、まだ見つけられずどこにもいけない亡骸の上にも、餓死してしまった生き物たちの上にも月はのぼっているのだろう。

しかしコオロギの鳴き声が聞こえる。窓の内からは笑い声も咲いている。原発は白兵戦のさなかだ。

ぼくらはすでに新しい世界をつくりはじめているのだ。

 

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