フクロウは夕暮れに

接触場面研究の個人備忘録です

ウトナイ湖サンクチュアリ

2006-05-13 12:23:22 | Weblog
先週の土曜日は実家から30分ほどのところにあるウトナイ湖サンクチュアリに初めて行ってきました。湖畔の観察センターに立ち寄り、双眼鏡で覗いていましたが、そのあとはウォークラリーで、実際に観察路を歩いて5つの質問の答えを探すクイズに参加。カエルの卵をさがしに行ったり、キツツキの開けた穴を見つけたり、目を閉じて鳥の鳴き声を聞き分けたりと、私も娘も楽しい体験をしてきました。娘は自然の中に入るとこれまでは怖がるだけだったけど、今回はクイズ形式で楽しめたみたいです。

連休の間、昨年友人が出した「宮澤賢治 イーハトーブ札幌駅」をゆっくり読んでいました。90年代からの論考をまとめた労作です。賢治の札幌や旭川の旅が銀河鉄道の原体験になったことが明らかになってきた中で、それぞれの場所で賢治が見たもの、感じたものの再現を試みると同時に、そこから詩を構成していく中で生まれていく認識を見透そうとしたと言っていいでしょうか。

ウトナイ湖にいく前々日に近くの公園の木の上に留まって孤高を楽しんでいた鳥も、なんだか賢治の世界から来たみたいでした。
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2 コメント

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地域文化 (石本裕之)
2006-05-22 11:43:35
 ウトナイ湖の初訪問から、思えば25年です。

(白鳥の鳴き声がなんともすさまじかった。)

「銀河鉄道の夜」の白鳥の停車場ではないでしょうが、

コメントをありがとうございました。

 萱野茂さんや湯川スミさんがなくなりましたね。

ともに、文化を草の根で支えてきた方々ですよね。

 5月19日、「小熊秀雄賞」授賞式に行きましたが、

この賞も来年の第40回で幕を綴じることになっています。





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re: 地域文化 (フクロウ)
2006-05-23 00:39:17
こんにちは。御本、まだ最後の章を読み終えていません。ですから全体についてはまだ言えないのですが、一番読み応えがあったのは馬の章でした。馬が彼岸と此岸を媒介する役割をもつというところからコミュニティの側に立つことを宣言する賢治、というところまで書き込んでいるのは感心しました。鳥の遷移の章はいささか力業ですね。



実家の町は中央部がさびれて、今やウトナイからさほど遠くないジャスコのショッピング・モールだけが栄えているようでした。地域文化どころではないようです...
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