合格に向けて勉強の方向性を誤らないために、日々の勉強で何を意識して、どういう勉強をすればいいのか教えて下さい。その際、伊藤塾で勉強していることを前提として予備試験と司法試験と分けて教えていただけるとありがたいです。
という質問へのお答えです。
予備試験も本試験も常に意識すべきことは、「当日何をやらされるのか」という点です。日々の試験対策の全てはここに集約されます。逆に集約されないようでは無意味な勉強です。そこでまず本試験の徹底分析です。「本試験を解く」とかそういうレベルではありません。「分析」です。特に本試験は、科目間特性が非常に強く出ているので、問題文・出題趣旨・採点実感等をフル活用して、各科目の出題の特徴を自分で説明できるようにならないといけません。そうしないと日々の勉強の方向性が自然とずれてしまいます。予備試験についてはそこまでではないですが、再現答案等を利用して、各論点につき「論述の精度」はどの程度まで要求されるのかを押さえておきたいですね。
予備試験は、出題範囲は広いものの、基本的な事柄を聞かれます。本試験は出題範囲は限られているものの、応用力をガツンと試されるという特徴があります。予備試験対策としては、L1L2の完成度を上げることに付きます。特に「論点抽出能力」を鍛えてください。問題研究と答練ですね。問題研究で答案の雛形を身につけて、答練で新作問題に挑戦する形です。とにかく論点抽出能力で予備試験は勝負が決まるといっても過言ではありません。本試験対策はそれを前提とした上で、各人のL3の完成度で順位が決まる感じでしょうか。