公開講座アンケートのお答え

2010-03-24 12:36:43 | 司法試験関連
昨夜は東京渋谷校で,春の無料公開講座を実施致しました。22時近くまで残られて質問されたり,みなさん熱意が溢れていました。ご参加頂きありがとうございます!27日土曜日は名古屋,京都,28日日曜日は大阪です!!

アンケートに質問と言うか,こういうことも聞きたかった,的なことがいくつか書かれていましたので折角ですからこのブログでお答えしようかと。

1つ目は,ロー時代に先生は勉強会などをしていましたか,というご質問。
いわゆる定期的な勉強会,というのはやっていませんでしたが,何かと質問されることがとにかく多かったので,質問・応答のやりとりが勉強会みたいなものだったと思います。あと2年の夏にはシケタイ行政法で,3時間×9回の夏期講習講義みたいのをクラスメート相手にやりました。もちろんただで(笑)。今から考えると講義内容のレベルも低くて,一体何やってんだかですが(笑),20人以上参加していたので大規模な勉強会と言えましょうか。

勉強会というのはロースクール生ならでは勉強方法ですが,注意しなければいけないことがあります。昨秋10月におこなった「先輩合格者・LS生が語る 今から知っておくべき法科大学院の生活と新司法試験対策 既修者編」でも合格者の方が語っていましたが(非常に優秀な方です),私も同意見だったんです。http://www.itojuku.co.jp/06hoka/openschool/13741.html
つまり「相手を選ぶこと」が非常に重要になってきます。言い方が悪いんですが本当にそうです。同じローでも勉強会グループごとに最終的な「合格率」が全然違います。これは単に参加メンバーの頭の良し悪しの問題ではなさそうなので面倒くさいんですが。勉強会の目的・手法,拘束時間,参加者の意識レベルなど総合考慮して自己責任で判断するしかないです。とにかくその日は妙に勉強した気になるのが一番危険です。

質問その2です。
勉強のスケジュールについてです。
短答対策は,2年次から問題演習を中心に据えてインプットに励むべきです。記憶の定着には時間がかかりますし,7科目もあるのでとにかく手間隙がかかります。また「論文基礎体力」をつけることも必要です。論文対策は,できるだけ早い時期にまず過去問題の解析を行います。ケースメソッド論文マスターの各科目の第1部過去問題編(第1回~第3回)と2009年版フレーム講義(第4回)を使うのがベストですが,とにかく早い段階で過去問題に触れることが肝要です。余裕のある人は2年春学期中に,遅くとも2年夏休み中には受講を済ませる等して「ゴール」を体感して下さい。そしてそれを日々の勉強に反映させることです。作法がとても大事です。ケー論第2部本論編は,各自のペースで良いのですが,普段の勉強に作法を導入することが主目的ですから,2年次には受講完了,が望ましいです(早いほど,普段の勉強に試験対策としての色彩を与えることが可能となります)。

答案練習会ですが,3年秋のペースメーカー論文答案練習会は必須ですが,前期も受けるか,2年次秋にも受けるかは人それぞれの状況に応じて,ということになります(この点は昨夜お話しましたね)。人によっては,2年次はコンプリート論文答案練習会を受けるべきだ,ということも十分ありえます。既修・未修関係ありません。今後,旧司法試験経験者がなくなりますから,既修者といえども従来のように,問題演習は短答・論文ともに十分経験済み,とは必ずしも言えないからです。この辺の状況が変わってきていますので気をつけてください。既修だから択一も解き慣れている,とはもはや言えなくなりつつあります。このあたりのジャッジは自分でできると思います。
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