素振りをしないバッターがいるか?

2011-02-07 13:04:47 | 司法試験関連
本番まであと3ヶ月となりました。弥生の声を聞けば「直前期」の雰囲気も濃厚になってきます。スパートを一気にかける時機到来です。

以前から言っていますが,1日1通過去問を「書く」時間を入れると良いと思います。1日1科目なので1週間で1年分になります。5年分やろうとしたら5週間かかる計算ですから日程確認が重要です。

この練習のポイントは,とにかく「本試験の感覚」に敏感になるようにすることです。最後にあわせるべきは本試験問題の「肌感覚」です。理屈云々ではありません。合わせるんです。細かい語感,誘導の仕込み方等やはり模試と本番では作成者が違う以上,「作りこみ方」に差が出るのは当然です。その「肌感覚レベル」を身につける作業が最後の仕事なのです。「こういう言い回しの時は実はこうして欲しいのか」とか,そういった感覚です。「誘導の癖」が絶対あります。

できるできないが主要目的ではないので(全然できないのは問題ですが)当然採点とかはいりませんし,とにかく2時間で書き切ることが重要です。タイムマネジメントの練習にもなりますし,書くスピードも上がります。解くのが何度目だろうが関係ありません。5年分は正直しんどいと思いますが,3年分くらいは問題ごとの処理手順の確認も含め,やってみると良いと思います。1日の勉強時間の最初の2時間にねじ込むとよいでしょう。「書いてみて初めて分かる」自分のウイークポイントを実感しつつその日の勉強に臨めますから質的向上が期待できます。

言うのは簡単で,実行するのはかなり大変だとは思いますが,本番ですべきことは「2時間で1問書く」ですから,この作業は日々のトレーニングメニューに本来必須のはずです。「判例集を読む」,や「基本書を精読する」能力を本番で試されるわけではありません。投球練習をしないで試合に臨む投手はいません。キャッチングの練習をしないで試合に臨むワイドレシーバーもいないでしょう。では,答案を書く練習をしないで本番に臨む受験生がいるのかどうか,という話です。

一番面倒くさい勉強が一番効果があります。試験対策なんてのはそんなもんです。
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