今年の予備試験の論文試験を見据えている人は、これから直前答練をガンガン受けてください。実践訓練あるのみです。答練をペースメーカーにインプット作業(答案集の読み込み+記憶作業)を日々ガシガシ詰め込む感じです。幸い、知識面は短答で7科目やらされているので、この作業は全科目進めやすいと思います。
逆を言えば、短答後の1ヶ月強で一気に答案集を見直せるだけの準備が短答の時期までにできていないと合格は厳しいということです。この点については来年以降の、論文挑戦を見据えている人も十分留意しなければいけません。短答から論文まで1カ月半ほどしかないことを強く認識してください。
他方、今回短答はいけそうだが論文対策が手つかずだ、という人も少なからずいると思います。この場合は、多くの論文問題を解きまくる(=読みまくる)しかありません。処理手順を覚えまくる日々の始まりです。せっかく論文を受けるのであれば、問題と向き合い、ある程度自分の立ち位置が理解できる程度の「抵抗」ができないと意味がありません。受けたけど何も得るものがなかった、では勿体なさ過ぎます。
更に、今年残念だった人も7月に論文を受けるつもりで、「1ヶ月強でどこまで仕上げられるか」体験してみるといいと思います。というか、そうしないと駄目です。何故なら、「今年論文を受ける人」は、この作業を全員やるからです。そしてその8割以上が来年戻ってきます。皆さんは来年、初夏の間に鍛え上げられた「彼ら・彼女ら」と戦うことになります。既に短答に受かる力のある人が集中して読み込み作業+実践訓練を今しています。ですから「論文敗退組」と言えども、この1500人はかなりの強敵です。来年合格の「ドラフト1位候補軍」なのです。では、短答にすら受からない自分がしなくていいのかどうか、自問自答してみましょう。答えは明らかですよね。
既に来年の戦いはリアルに現実化しているのです。負けてはいられません。