入学者が優秀だから?

2023-09-08 15:28:34 | 法科大学院関連

東洋経済の記事(9月4日号)を少し見た。「弁護士・裁判官・検察官」特集だ。その中で、一橋の法科大学院長が、一橋の合格率の高さの要因(仮説)3つを挙げていたのだが、「入学してくる人が優秀だから」と言うのを最初に挙げていた。

いわく、「法学は適性が問われる学問なので、入学層が優秀でないと司法試験の合格はなかなか難しい」。

こんな考えの人が責任者ってのがねぇ。確かに学問的な意味での法学を極めるには適正はあると思うが、それはどんな分野でも同じ。実務法曹はそこまで「適性依存」ではないと思うんだが。「法曹養成機関」なんだから「教育力」こそ誇れよ。

要は、「我が一橋には教育力はないが、入学者は優秀だから結果が出ている」と自白しているようなものでしょう。

一応2番目に教育の質と内容について触れてはいるがまぁ、当たり障りのないというか、「上位ローならどこでもいいそうなこと」であって中身がない(と言うより、試験と関係ないことだ)。3番目に「学生の意識が高い」を挙げていて「これが一番の要因」と述べているが、これ最初のと同じだよね。つまりは「素材頼み」。

そもそもロースクール人気・実績が低迷しているからこそ、制度を弄繰り回してあげているのに、肝心の養成機関が「入学者が優秀じゃないと」って最初に言ってしまうセンスのなさよ。素直な本音なんだろうけど、駄目だこりゃって感じしかない。

Comment (1)
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