答案構成の仕方

2017-10-30 18:46:07 | 司法試験関連

答案構成の仕方について質問がございましたので、こちらでお答えします。これは予備であろうと本試験であろうと基本は同じです。

結論から言うと、何かしらの型なりがあるわけではありません。そもそも「答案構成は何故するのか」、という目的面から考える必要があります。

要は、書き忘れを防ぐことと、論理の流れを確認すること、これが答案構成をすることの目的です。したがって、頭の中で答案の構成ができて、それで一気に書けるのであれば答案構成は要りません。乱雑なメモ程度でも十分な人もいます。そういうものなのです。

一々、問題提起や自説などを書く人もいますが、正直いりません。これらはダイレクトに答案上で書ける筋合いのものです。私は、民事系などでは人間関係の整理図、時系列による事実の整理などを書き、あとは論点名と結論、論点相互の関係(書く順序、結論の整合性の確認とか)を示す程度のものしか書きませんでした。分量についてはおおよそのイメージが持てたので特に書きませんでした。あと、問題によりますが、「落としたくないキーワード」「決め台詞」は書いておくこともありました。

あてはめで使う事実関係も一々書きませんでした。問題文を上手く使えばいいだけの話です。問題文には書き込みもマーキングもできるので、どの個所を使うかを忘れないようにすることができます。

そして実際に答案を書き始めたら、書いたそばから構成用紙上の論点や問題文の事実部分に順次チェックを入れていき、書き洩らしがないようにしていました。

答案構成は何故するのか。そのためにはどこまで詳細なものにしなければ自分は駄目なのか、それとも簡潔なもので足りるのか。それは「各人毎に異なる」、というのが結論かと思います。

 

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