何故本番であがるのか,緊張するのか,すぐ不安になるのか。大なり小なりこれらは避けて通れないのですが当然個人差はあります。
結局,その個人個人の程度如何は何できまるのかと言えば,その人がどこまで「準備をしたと言えるかどうか」にかかっています。もちろん,客観的に準備万端なんてのはありえないと思うのですが,その人なりに,もうやりきった,というところまでいけば泰然自若というか,自信を持って問題と対峙できるのだと思います。
先日,マイケル・ジョーダンが50歳になった記念特別インタビューをみました。MJインタビューにおいて,必ずインタビュアーが聞くことがあります。それは「何故あのようなショットを決められるのか」「失敗するかもとか思わないのか」「不安にならないのか」「あのとき決める自信はあったのか」という類の質問です。
これに対するMJの答えは,「不安になったり緊張する理由が分からない。俺は完璧に準備ができていた。あとはやるだけだ」というものにいつもなります。その際,「決める自信があるかどうかは別の話だが」という言い方をするのですが,会話のニュアンス的には「決める自信はあった」という感じで受け答えしていました。「俺はとにかく練習した。完全に準備はできていた」。凄い言葉です。
あと,当時のブルズの練習のハードぶりは有名で,「本番より練習の方がきつい」とMJ自身が言っていました。日々の練習の方がハードなので自信を持って試合に臨めたそうです。これは王朝当時にデニス・ロッドマンも全く同じことを言っていました。「(相手チームの)○○を止められるか自信あるかだって?あるに決まってんだろ。俺は練習のとき,マイケルを相手にしてるんだ。練習の方がきつい。試合の方が楽。あんな奴を止めるのは屁でもない」という趣旨だったと思います。ロッドマンらしい言い方でした(笑)
「練習の時に本番よりハードにやれば,本番は楽」。これは受験生的にも参考になりますね。