Let 'Em Roll/Big John Patton
(Blue Note BLP4239)
ブルーノートの4200番台のカバーには好んで細身の黒人女性が使われているが,どれをとってもクールな印象で抜群のジャケットセンスを感じてしまうのは自分だけでしょうか?本日は,BNオルガンの雄,BIG JOHN PATTONの一枚"Let 'Em Roll"です。そう真っ赤な背景にスレンダーなヒョウ柄女性の後ろ姿を捉えたヤツです。
メンバーはBobby Hutcherson(vib), Grant Green(g), Big John Patton(org) Otis Finch(ds)のカルテットです。60年代中期のジャズ事情を反映したジャズロックスタイルのコテコテ盤ですが、ここではハッチャーソンのクールなバイブが入ることによって単なるコテコテ盤とはやや印象が違った一枚に仕上がっています。グリーンのサウンドは普段よりのややドライな音色で録られていて,恐らくハッチャーソンとのサウンドのブレンド感を意識した音造りを感じますよね。個人的な好みはA-3の"The Shadow Of Your Smile"、一発です!いそしぎのヴァージョンでもルードナの録音と1.2を争う好トラックです。そうルードナの"Mr. Shing A-Ling"(BLP4271)ですよね。場所も同じA-3、オルガンはロニー・スミスというとっても似た編成です。聴き比べてみても面白いですよ!
さて、この後ろ姿のヒョウ柄黒人女性ですが顔を見たくなるのは殿方なら仕方ないところ!個人的な見解ですがBLP4238のドナルド・バードのムスタングが同じ女性ではと思うのですが・・・。どうでしょう?
所有盤はNYラベルのモノラル盤です。多分,オリジナルかなぁと思ってましたが,カバーにはLibertyの印刷が・・・(涙)。そんなん関係ねぇ~。クールな「いそしぎ」一発。最高だ!!!