67camper's Blog

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チェット後期の秀作

2008-05-11 06:39:30 | jazz & vocal
She Was Too Good To Me/Chet Baker
(CTI 6050 S1)


 トランペットもその吹奏法によって随分と音色が異なる楽器ですよね。チェット・ベイカーのトランペットもフリューゲルホーンを思わせる甘い音色が特徴ですよね。特に後期ではその傾向が強く、ヴォーカルでの成功がよりその方向に向かわせたのかも知れませんね。Creed Taylorの主催するCTIに吹きこまれた"She Was Too Good To Me"は後期のチェットを代表するアルバムと行っていいですね。本日のアップはこのチェット・ベイカーでいきましょう!

 アレンジと指揮はDon Sebeskyで, メンバーはChet Baker(tp, vo), Paul Desmond(as), Bob James(elp), Ron Carter(b), Steve Gadd, Jack DeJohnette(ds)がクレジットされています。編成が大きくなると、ストリングスも加わりますし、Victor Feldman(vib)やHubert Laws(fl)等の名前もクレジットされています。 演奏はズバリ、A面トップの「枯葉」に尽きますよね。74年のリリースなのですが有名曲「枯葉」の優れたバージョンの一つにあげて良いのではと思います。Chetのソフトな音色、艶やかなデスモンドのアルトがいいですね。またエレピは入ると嫌らしくなることが多いですが、ここのBobの端正なプレイが好きですよね。A-2で聴けるタイトル曲のボーカルがまた素敵だ。ジャズを感じさせないほどの雰囲気はチェットならではですね。ロウズのフルートソロが聴けるA-3"Funk In Deep Freeze"もいいですね。B面のtangerineも個人的に好きな曲でここでもチェット、デスモンド、ボブの美しいソロが聞き物になっています。続くB-2"With A Song In My Heart"のボーカル、歌心溢れるトランペットソロなどいわゆる唄モノへの卓越した才能を感じますね。

 所有盤はCTIのステレオ盤、オリジナルと思いますが、パンチホールがあるプレビューコピーでB&Wのセンターラベルです。後期Chetを代表するアルバムですね。