67camper's Blog

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ホッジス率いるエリントニアンセッション

2007-03-10 01:37:44 | jazz & vocal
Not So Dukish/Johnny Hodges and His Orchestra
(Verve MGVS-68355)


 美しい音色のアルトイスト、ジョニー・ホッジスは自分のfavorite alto playerでもう何度もこのブログ上で紹介していますね。今晩も一枚彼の魅惑のアルトを聴いてみようと言うことで取り出したのがこれ。タイトルは「エリントンぽくなく」なんてなってますがやっぱりこのメンバーだとそれっぽい感じになりますね。こう言うホッジスがリーダーになってエリントン風のスモールオーケストラ的にやるのはこの頃のVERVEの得意とするところですね。

 メンバーはJohnny Hodges(as), Ben Webster(ts), Roy Eldridge, Ray Nance(tp), Jimmy Hamilton(cl), Lawrence Brown(tb), Billy Strayhorn(p), Jimmy Woode(b), Sam Woodyard(ds)のノネットです。 Roy Eldridge以外はみんなエリントンニアンですよね。サイドAでは、何と言ってもリーダー/ホッジスの見事なアルトが聴けるA-3の"Three And Six"が聴きものです。揺れるようにのびるホッジスのロングトーンはいつ聴いてもウットリとしてしまいますね。続くA-4のタイトル曲"Not So Dukish"はブルースですが,ここでのベンの”ススス~”と出てくるサブトーンも彼ならではで、思わずニヤッとしてしまいますね。B面ではB-2の"Preacher Blues"のリラックスしたブラウンのボントロとベンとホッジスのブルースフィーリング溢れるサックスプレイがかっこいいですね。またラストの"The Last Time I Saw Paris"も原曲のメランコリックなムードを表現したホッジスのアルトが素晴らしく、最後を締めくくるにふさわしいパフォーマンスと思います。

 所有盤はVerve INC.の"Stereophonic"ラベルです。モノクロカバーで煙草を持ったホッジスのカバーがいいですね。あまり取り上げられないですが渋い一枚です。