Softly!/Wanda De Sah
(Capitol ST2325)
(Capitol ST2325)
ボッサがやっぱり好きです。夏になるとボッサのアルバムってのは好セールスを記録するんでしょうが,自分としては美しいメロディをもとめて4シーズン通じてボッサを聴いてます。最近は、小野リサの様に和製ボッサの女王まで登場し、静かですが一部には熱いファンがいることも間違いなしです。先日は,小野リサと中村善郎とのジョイントライブみたいなのもTVでやってましたね。ガットギターの音色と濁音の多いポルトガル語と甘いストリングスの微妙なブレンドはボッサにはなくてはならないモノですよね。
今日のアルバムは、ブラジル政府のはからいで文化使節団としてセルジオ・メンデスとともに65年にアメリカに渡り、「ブラジル65」の名で小野リサ風(逆かな?)のボーカルで人気を博したワンダ・ジ・サーの66年キャピトル盤です。彼女はこれまたいきなボーカルを聴かせるエドゥ・ロボの奥方でもあった方です。バックはやさしく包み込むようなジャック・マーシャルのストリングスで、有名なボッサナンバーが目白押しです。おそらくはキャピトル社の米国でのセールスを意識した選曲と思わせる内容で、サイドAの"Samba De Orfeu", "Corcovado", "So Danco Samba", サイドBの"Once I Love", "Agua De Beber"などは、ボッサファンでなくてもその美しいメロディと彼女の軟らかいボーカルに魅了されること間違いなしです。
所有盤はキャピトルレインボウのステレオ盤です。こう言うのを聴くと,ガットギターを抱えたくなりますね。