goo blog サービス終了のお知らせ 

67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

Dinah Washingtonのスタンダード集

2014-11-27 00:41:13 | jazz & vocal

Dinah/Dinah Washington(EmArcy SFX-10504jp.reissue)

 久々にボーカルアルバムを聴いてます。今日はダイナ・ワシントンです。いつだってブルースの女王なんて言う称号が付いて回る大御所です。ブルースシンガーのアレサ・フランクリンがそう語ったなんてのをどこかで読んだことがあります。元々は教会音楽に始まり、徐々にスタンダードなど様々なジャンルにれパートリーを拡げてき大歌手となっていきました。我が国ではクリフォード・ブラウンが歌伴をやることで有名な”Dinah Jams"が有名ですよね。39歳の若さでなくなったのですが、後年はストリングスを配したアルバムも多く、活動期間の割には多作なシンガーだと思います。力強いシャウトを絡ませたb−軽スタイルははソウルフルで人気の高いシンガーの一人です。ジャズファンにはおなじみのウイントン・ケリーの妻であったことでも知られていますよね。

 本日アップの"Dinah"は歌伴のケリートリオを中心にHal Mooney楽団がバックをつとめる快作です。主なメンバーですがClark Terry, Maynard Ferguson(tp), JImmy Cleveland, Frank Rosolino(tb), Herb Geller(as), George Auld, Paul Quinichette(ts), Cecil Payne(bs), Wynton Kelly(b), Barry Galbraith(g), Keter Betts(b), Jimmy Cobb(ds)などがクレジットされています。ここでは本来のブルースではなくスタンダード中心の選曲がボーカルファンにはうれしいですね。"Look to The Rainbow", "Ill Wind", "A Cottage For Sale", "All of Me", "More THan You Know", "Goodbye", "Willow Weep For Me", "Smoke Gets In Your Eyes", "I Could Have Told You So"など渋い選曲にはうなります。原曲をいかしながらシャウトするダイナのボーカルは爽快としか言いようがありません。"Goodbye"の名唱はとても有名ですが個人的にはA面では"More THan You Know"、B面では"I Could Have Told You So"が渋く好みのチューンですね。

原盤はEmarcyですが、所有盤はフォノグラムが再発した国内版再発です。聴き倒した印象深いアルバムで個人的にはDinahのベストと行っても差し支えないボーカルですよね。


こんなところにアルフィーが入っていたとは・・・

2014-11-25 04:54:34 | jazz & vocal

Understanding/John Patton (Blue Note BST84306)

 ブルーノートもこの辺りになるとモダンジャズファンからはやや敬遠気味になっているのではないかと個人的には考えています。第一人者、同レーベルの看板スターであるジミー・スミスのように華やかな再度面を従えてのレコーディングと比べると地味な印象は拭えませんね。さて本日のパットンのunderstandingですが、以前のようなドファンキーなプレイスタイルはやや陰をひそめているような印象がありますね。メンバーではギターを排したreed/organ/dsのトリオになっているのが影響しているのかもしれませんね。68年の録音で、Harold Alexander(ts, fl), John Patton(org), Hugh Walker(ds)のトリオです。

 さて、ここではA-3"Alfie's Theme", B-3“Chittlins Con Carne"の2曲が収録されているのが興味を惹きますね。まず前者。流れに乗ってA面を聴いていると、あれこのテーマ・・・、しばらく思い出せないでいました。オリジナルのインパルスのロリンズ盤はスモールオケのようなサウンドあの厚さでグイグイと引っぱって行く演奏で、ロリンズのアルバム中でも人気の高い一枚です。やや線が細いですが、印象的なテーマは健在ですね。Chittlinsの方は、言わずと知れたKenny Burrellの名盤"Midnight Blue"に収録されている名曲ですよね。ここでは、スタンレイ・タレンタインの役柄が、Harold Alexanderのフルートになってます。バレルのアルバムとは比較するのもおこがましい・・・という感じです。ひょっとしたらこの2曲のおかげで印象に残っているファンの居るかも知れませんね。

 この辺りはlibertyがオリジナルですかねぇ?いちおう、所有盤は一応liberty labelです。まあ、どうでもいいブルーノートの一枚という感じでしょうか?・・・


デキシーのSt.Louis Bluesもなかなかいいですね!

2014-11-24 04:18:25 | jazz & vocal

Kid Ory Plays W.C.Handy/Kid Ory (Verve MGVS-6061)

 皆が無視して通るニューオーリンズジャズとかできデキシーランドジャズの範疇の一枚をアップします。Plays W.C.Handyと言えばサッチモのコロンビア盤が何と言っても有名ですよね。今日はトロンボーン奏者でありバンドリーダーとしても活躍したKid Oryの比較的新しい録音の一枚をアップいたします。彼もこの偉大なHandyの曲ばかりを収録したアルバムを録音しているのです。Kid Oryなんて俺は知らんぞという方が多いはずなので簡単にプロフィールを紹介しますね。1886年の生まれと言いますからずいぶん古い人です。1910年代、ニューオーリンズでひどく人気のあったバンドを持っていたようでこのバンドにサッチモも入っていたと言います。元々はバンジョー奏者だったとか・・・。1910年代の終わりにはLAに移ったと言います。とっても長命で1973年没と言いますから, 本家の薗田憲一的存在なのでしょうかねぇ?ちなみに薗田さんは自分が住んでいる街の出身で地元で楽しいデキシーのライブをやったこともありますね。

 さて、Handyといえばセントルイスブルースですよね。もう幾多のプレイヤーが録音しているジャズの定番曲ですね。何とも言えぬ哀愁のある名曲ですよね。もちろん、ここでも取り上げられております。他にもHarlem Blues, Aunt's Hagar's Blues, Yellow Dog Blues, Loveless Loveなど当たり前ですがブルースばかりの選曲です。ブルースならどんな風に料理されても、たとえばデキシーでも、ファンキーでも、新主流派でも一定のレベルで楽しめるは良いですよね。Oryのトロンボーンの特徴としてラッパやクラのバックでべースラインを吹く”Tailgait Style"というのが有名なんだそうです。

 メンバーは書いても仕方ないかも知れないですが、Edward "Kid" Ory(tb), Teddy Buckner(tp), Frank Haggerty(g), Cedic Haywood(p), Charles Oden(b), Jesse John Sailes(ds), Caughey Roberts(cl)のセプテットです。Verveのステレオ盤ですが、特筆すべきはDSMのカバーです。ジャケのイラストにしっかりとオートグラフが確認できると思います。VERVE系にはこれがありますからやめられないですよね。

 


シェリーズマンホール傑作ライブの一枚だ!

2014-11-22 05:00:53 | jazz & vocal

Cannonball Adderley LIVE! (Capitol SM2399)

 キャノンボールのバンドって言うのは良いよね。太い音のアルトを圧倒的なテクニックでうねるように吹奏する兄と鋭く切り刻むようなファンキーフレーズで対抗するナットのコルネットの爽快さは言うまでもないですよね。もう何枚かキャノンボールのリーダーアルバムはアップしていますが、チャールズ・ロイドを加えたセクステットの実況録音盤をアップしますね。何たって”LIVE!"っていうタイトルが潔くっていいですよね。64年、西海岸の名高いシェリーズマンホールのライブです。このライブハウスもライトハウスとならび名盤を数々生み出した場所として有名ですよね。ビル・エバンスしかり、レス・マッキャンしかりです。

 メンバーはCannonball Adderley(as), Nat Adderley(cor), Charles Lloyd(ts, fl), Josef Zawinul(p), Sam Jones(b), Louis Hayes(ds)のおなじみのメンバーです。このメンバーでいけば悪い訳がないです。B面最後の"Theme"で聴けるメンバー紹介の格好良さ、臨場感抜群で最高です。A-2でナットの“Work Song"が演奏されます。タイムマシンに乗ってマンホールの座席で聴いてみたい演奏ですよね。これほど凄みのある"Work Song"はそんなにあるもんじゃないですよね。さすが作曲者自身の快演って感じです。スタジオ録音の洗練されたリバーサイドの録音も捨てがたいですが、ちょっと荒削りながらナットのロングソロからセカンドリフがでてきてテーマにいく辺りの下りはほれぼれしますね。

 キャピトルのキャノンボールも以外と好きですよね。というか彼のリーダー盤は駄作が少ないです。アルトをならしきる気っぷの良さはキャノンボールならではです。これほどビッグトーンのアルトもそんなにあるもんじゃないですよね。横顔を大きく捉えたジャケ写もかっこいいです。所有盤はキャピトルの再発、イエローラベル、オレンジロゴです。確か、石丸電気の廉価盤のえさ箱に放り込んであった一枚です。1180円だったかなぁ・・・、もう35年も前の話だけどね・・・。


スティットの最高傑作はやっぱりこれか!?

2014-11-20 23:59:40 | jazz & vocal

Sonny Stitt Plays Arrangements From The Pen Of Quincy Jones (Roost LP2204 Jp.reissue)

 第2のパーカー、リトルバードはソニー・スティットに掲げられた看板名ですが、単なるパーカーの模倣として揶揄するような名前ではないと思います。それが個性です!!スティットはアルト、テナー、バリトンとプレイしますがや個人的にはっぱりアルトを持ったスティットが一番なのです。その情感あふれるアルトプレイをクインシー指揮のスモールオケをバックにスタンダードで楽しめるというのは、最高傑作にふさわしい設定としか言いようがありません。

 55年の9月、10月の2回のセッションを収録しており、メンバーは下記のごとくです。A面4曲がJimmy Nottingham, Ernie Royal(tp), J.J.Johnson(tb), Anthony Ortega(fl, as), Sonny Stitt(as), Seldon Powell(ts), Cecil Payne(bs), Hank Jones(p), Freddie Green(g), Oscar Pettiford(b), Jo Jones(ds)の11人編成のオケで、B面4曲ではブラスセクションがリプレースされており、Thad Jones, Joe Newman(tp), Jimmy Cleveland(tb)となっています。前述のようにStittとQ.Jonesのオリジナル曲が各1曲ある以外はすべてスタンダードで"My Funny Valentine", "Come Rain Or Come Shine", "Love Walked In", "If You Could See Me Now", "Stardust", "Lover"という名曲揃いです。彼の唄心を味わうにはbestな構成と思います。売りはクインシーのアレンジなのですが、リズムセクションだけをバックにしたスターダストは購入時から愛聴したトラックです。

 名盤として名高く、自分が購入した36年を経過するのですが、昨日はじめて気づいたのがこのジャケットです。なんとベツレヘムで有名なBurt Goldbattなのです。その目で見るとモノクロながら実に計算されたかっこいいカバーですよね。改めて、好きになった一枚ですね。


原点回帰のBlakey, Sabuのコンガもなかなか良いよ!

2014-11-19 15:58:41 | jazz & vocal

Cubop/Art Blakey and The Jazz Messengers (Jubilee JGM-1049)

 夜勤明けで午後からOFFとなり、久々に自宅でアンプに火をいれJAZZを聴いています。こういう状況を至福の時間とでも言うのでしょうか?ライブラリーから取り出したのはブレイキー、それも原点回帰とも言えるSabu Martinezを加えて彼をフィーチャーしたJubilee盤です。ブラックラベルですから、オリジナル、2nd?そんな感じのアルバムですがさして人気のある盤でもないので比較的安価で入手できると思います。

 なんで不人気?まずはコンガです。極端にこのチャカポコサウンドを嫌う硬派ジャズファンは多いですよね。自分は全くのノンアレルギーですので、チャカポコは大歓迎です。また、JMのメンバーが端境期の線が細いと揶揄されるメンバーです。このページを覗くジャズファンには釈迦に説法かもしれませんがメンバーをあえて書きますと、Blakey(ds), Bill Hardman(tp), Johnny Griffin(ts), Sam Dockery(p), Sapnky DeBrest(b)のクインテット+1でSabu Martinez(conga)です。やはりBill Hardmanの線の細さがグループの人気を落としめている気がしてなりません。ブラウニー、ドーハム、モーガン、フレディの4人に比べるとやっぱり見劣りするのは否めませんね。

 でもコンガ好きには堪えられないですよ!ブレイキーの原点回帰というかパーカッションへの熱い思いは一つ芯となって貫かれていると思います。A-1"Woodyn' You"のグリフィンはパワフルだし、決して聞き所がないアルバムではありません。A-2"Sakeena"のSabuのソロは最高です。B-1の"Shorty"のDockery, Hardmanのメロディックなソロラインは十分に楽しめますね。このメンバーのJMももう少し評価されてもいいような気がします。


「いそしぎ」に聴けるルイスのピアノ

2014-11-07 05:28:57 | jazz & vocal

MJQ Live At The Lighthouse/MJQ (Atlantic SD1486 jp.reissue)

 ジャズ史上に置ける最も有名なグループな一つにMJQがありますが、正式発足は1952年と言いますから、もう大きく半世紀を経たことになります。音楽プロデューサー、ルイスの特異な趣味からくるクラシックテイスト、実験的音楽が鼻につきますが、それを超えてあまりあるミルトのブルースフィーリング故に長く愛され続けたジャズユニットだと思います。まあ、ミルトファンの自分としてはこんな理解なんですがどうでしょう・・・?当時はこの「モダンジャズカルテット」という名称はかなり珍しく、恐らく人名をバンド名に入れなかった最初のユニットなのだそうです。ミルトのヴァイブが好きなのですが、それに対峙するルイスの音数の少ないタッチのピアノも捨てがたいですね。彼らのレコーディングはスタジオ、ライブといろいろありますが「エイヤッ」でいくライブ盤ではミルトの良さがより引き出されますし、スタジオ録音になるとルイス趣味が勝ってくる感じは誰もが思っているのかもしれません。ラストコンサート、ヨーロピアンコンサートという2大ライブ録音が有名ですが、このライトハウスのMJQもジャケットのセンスのなさがマイナスポイントですが演奏はなかなかの秀逸盤だと思います。

 中でも、マンデルの「いそしぎ」は自分の愛聴曲です。美しいテーマのこの曲をルイス&ジャクソンでゆっくりと奏でていきます。ミルトのソロではバラードの旨さも十分に味わえますし、これにコンピングをつけるルイスの間が絶妙ですね。続くルイスの選りすぐられた音を独特の間をもって繰り出すソロも捨てがたい魅力がありますね。こねくり回さなければルイスも聴きやすいんだけどね・・・。

 所有盤は国内盤再発です。中のライナーを見ると結成20年なんて書いてあるから、リリースは70年代の初めなんでしょうね。自分のライブラリーにはもう40年近く収納している盤なのだとおもうと、長いジャズ旅になったなとしみじみ思ったりもします。


CTIのエヴァンスの評価はどうなんだろう?

2014-11-05 05:40:03 | jazz & vocal

MontreuxII/Bill Evans (CTI LAX3194 jp.reissue)

 60年代も終焉を迎えようとする頃、マイルスの電気化がジャズを変えたことは皆さん周知の通りです。好き嫌いは別として、70年代になって作られるアルバムには電気は当たり前になりました。ビル・エヴァンスも最終的にはエレピを使うのですが、とても好きになれませんよね。名門ジャズレーベルVERVEの仕掛人、クリード・テイラーが起こしたCTIレーベルも時代を反映し積極的に電気楽器が用いられ、センスを全く感じないジャケをしてアルバムを連発したレーベルでした。中には人気のあるアルバムもありますが、一般的なジャズファンに一目置かれたのは本日アップのエヴァンスのモントルーライブとジムホールのアランフェスの2枚が両横綱と言った感じでしょう。個人的にはアーシーなタレンタインのSugar&Cherryも好きなのですが、電気アレルギーの時代は聴けたものではなかったですね(笑)。CTIとは70年代以降を代表する混沌のレーベルと言えるかもしれません。

 エヴァンスのモントルーライブと言えば、VERVEの「お城のエヴァンス」が何と言っても有名で、このCTIのモントルーライブは常に軽視の対象となり続けた一枚ではないでしょうか?メンバーはゴメス、モレルのトリオです。アンコールで演奏されたという愛奏曲の”Israel"なんか聴いているとライブ特有のあらけずりな印象を感じないでもないですが、やはりこれを生で聴いた聴衆の感動は押してしるべしですよね。録音が悪いという評価もありますがライブの熱気は十分です。フランス語のMCに続いて出る”Very Early", バカラックの”Alfie"が好きですね。B面は“How My Heart Sings", "I Hear A Rhapsody"は”Israel"同様にエヴァンスの愛奏曲でありますが、いずれも決定的な名演の再演ですがやはり貴重な資料ですよね。このライブでは実際、エヴァンスはエレピで“My Funny Valentine"を演奏した(もちろん、聴いたことはないのですが)ことが日本語ライナーに書かれていましたが、アルバム収録からは除外されたことは自分にとっては救い?なのかもしれません。

 所有盤は中古レコード屋のバーゲン箱を賑わしているキングの1500円廉価版です。


パーランのCジャムブルースも捨てがたい!

2014-11-03 18:01:14 | jazz & vocal

Movin' & Groovin'/Horace Parlan (Blue Note BST84028 jp. reissue)

 やっと涼しくなって、落ち着いてジャズが聞ける陽気となった。というのも、下の画像のような拙宅の自分の部屋が穴蔵のような窓なし部屋で白熱電球と真空管アンプのおかげで夏場は地獄の暑さに耐えなければなりません。昨年夏のエアコン故障でこの吹き出し口からの冷房が死に絶え、通常の家庭用エアコンを付け替えたものの、ここから出る風がいまいち好きでなく夏場はとんとジャズを聞かなくなってしまったのです。これからの時期は快適、他の部屋よりは3℃は室温が高く、毛布一枚で短パン&Tシャツで眠れるほどです。これからはジャズを聞くにもいい季節です。また、ライブラリーから引っぱりだしながら寸評を加えていこうなどと思っています。

 

 前置きが長くなりましたが、復活第一弾はBNのHorace Parlanのデビューアルバムです。印象的なブルーのジャケにやけに小さくパーランの写真が組み入れられたBNらしい、ちょっと他では見られないジャケ写の一枚です。不自由な右手を駆使したアーシーなスタイルのピアノは、ミンガス、ルードナ、アービンなど個性的なリーダーに貴重なサイドメンとして使われたこともうなづけますよね。初リーダー盤らしくスタンダード中心の選曲とピアノトリオという、実力を最も表しやすい形でリリースされたことはジャズファンにとってもうれしい限りです。何と言ってもA-1の"C Jam Blues"です。この曲はRed Garland trioによる決定的名演がありますが、きらびやかなブロックコードのないパーランのアーシーでストレートアヘッドな演奏も捨てがたい魅力がありますよね。

 1960年の録音で、パーソネルはHorace Parlan(p), Sam Jones(b), Al Harewood(ds)のトリオです。所有盤はキングから東芝EMIに版権が移った90年頃の再発国内盤です。もう四半世紀前に購入したものです。久々に聞いても色あせないハードバップジャズはいいですねぇ~。


エルビンのアコギブルース

2014-04-02 00:14:02 | jazz & vocal

Heavy Sounds/Elvin Jones & Richard Davis(impulse A-9160, jp reissue)

 エルビンと言えばコルトレーンカルテットの重要なメンバーであるし、デイビスは言わずと知れたドルフィのクインテットのベースプレイヤーで、ともに実力は折り紙付きです。この2人が主役となったHeavy Soundsは忘れることができない一枚ですよね。この2人が共演するのはFrank Foster(ts)とBilly Green(p)のプレイヤーです。ピアノはさておき、フォスターは時にはコルトレーンスタイル、時にはロリンズを彷彿とさせるプレイもあったりでちょっと地味なbass, drumsが主体のアルバムに彩りを添えていますね。

  A面はフォスターのショーケースです。A-1”Raunchy Rita”はコルトレーン風のスタイルで迫ります。エルビンのドラミングはポリリズムと言われる華麗なスタイルで他のドラマーの追従を許さないところがありますよね。A-2はフォスターの名曲”Shiny Stocking”です。ここのフォスターはロリンズ風に聴こえたりしますよね。アルバム的にはB面が重要です。特にB-1の”Summertime”はデイビスがアルコ、ピチカートと大活躍しますよね。エルビンのトーキングドラムとの対決がこのアルバムの白眉です。個人的にはこの次ぎにくるB-2”Guitar Blues”が好きですよね。アコ-スティックギターで自作のブルースを弾くエルビンが最高です。

 所有盤はVictorが廉価盤で再発したリイシューです。結構、重く黒いアルバムですが評価しているファンが多い一枚だと推測いたします。