『ソウルボート航海記』 by 遊田玉彦(ゆうでん・たまひこ)

私たちは、どこから来てどこへゆくのか?    ゆうでん流ブログ・マガジン(エッセイ・旅行記・小説etc)

聞いてはいけない4

2009年03月19日 16時28分03秒 | 航海日誌
「古代中東域に起こった宗教に「マネー教」というようなものがあったと聞いたんですが?」

「古代ユダヤ教一派に、そう呼べる教義があったかもしれませんが、記録がなく、あっても公開されていませんのでなんとも」

「ユダヤ教はヤハウェを唯一の神とし、分派したキリスト教も、イスラム教も根っこは一緒なんですよね?」

「そうです。もとは同じ一神教です」

「でも、キリスト教は、キリストを神さまとして拝んでいるんじゃないですか?」

「キリストは父です。われらの身代わりとなったお方です」

「じゃあ、大本のヤハウェという神さまは?」

「きみ、その神名は無闇に口にしてはいけません。あくまでも造物主、創造主」

「罰が当たるんですか?」

「シーッ」

【解説】
日本人には全く無感覚の宗教領域であろう。現代病理は拝金主義が生むと理解されるが、今に始まった話ではない。人間の祈りを唯一神に捧げる最高の供物は何か? その最高の供物を世界から収奪して集め、極秘の神に捧げるのが「マネー教」のようだ。そのパワーたるや、想像を絶する。敵を欺くにはまず味方から欺け。あまた世界に流布される宣教宣伝は複雑怪奇だ。書物、舞台、映画、テレビ、ネット言論の数々。よって陰謀論がうまれ、それがまた巧妙に利用される。九分九厘それが理解されていない。すべての看板・題目は仮面である。生き血は、すべてマネーに吸い込まれて、唯一神に捧げられるのである。それは抽象概念ではない。何世紀も存続する具体的システムだ。なぜ、宗教と戦争が絡むのか。宗教は人間を隷属させ、戦争は金を生む。それがオーダーであり、ミッションであり、グローバル経済の真意であり、明かしてはいけない極秘である。これが、世界最大の聞いてはいけない物語だ。

※これは隠喩であり、登場人物も場面もすべて架空の物語です


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