『ソウルボート航海記』 by 遊田玉彦(ゆうでん・たまひこ)

私たちは、どこから来てどこへゆくのか?    ゆうでん流ブログ・マガジン(エッセイ・旅行記・小説etc)

ひとのいしき

2012年05月10日 23時42分22秒 | 航海日誌
人間というものは、骨肉をまとって人と呼ばれているが、そのなかになる精神が、人の実存です。意識精神がなければ、人は、ただの肉袋なのですから。

ところが、人は人を肉袋としてみて、なかなか精神をかえりみないもののようです。実存というものが、なにか物質の、固いなにか、で、もっといえば値うちのあるような、金ぴかの実存におもえてしかたないようです。

外見ゆうせん、中身はみえません。

そんな話はよくわからない・・・

われわれはわかったような、でも、ほんとうはわからないことだらけで生きています。そんなことはふだん考えもしないから、わからなくても困らないだけです。

ずっとそうですが、去年から、実存を考えなければならない事態となっています。

その問いは、「原発は人類に必要か必要でないか」と。

電力不足:放射能汚染

どちらがどうですか。カテゴリミスという言葉を学生の頃、教えてくれた友人O君がいまして、これはカテゴリミスですね。

カテゴリが違う。電力不足は経済・生活の話。放射能汚染は生命の危機。カテゴリが違う。それを比べてどうだこうだと言っている。

これほどのカテゴリミスは聞いたことがありません。なのに、こんな一大事のことに、ポカンとしている。もう、おかしいをとおりこして、へそでお茶も湧かない。

ここまでくると、キチガイも通り越して、最後は、自分の魂に恥をかく。