『ソウルボート航海記』 by 遊田玉彦(ゆうでん・たまひこ)

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線量計の意味

2012年05月08日 22時41分53秒 | 核の無い世界へ
いつ買うか手に入れるかと思い続けていた簡易線量計「エアカウンターS」を買った意味は、ネットで日々伝えられる福島や都内の放射線量データを観ていても、単なる数値にしか見えず、また、その数値の度合いがどうもピンと来ない。どこかリアリティがないのです。

ところが、自分で計ってみると、今ここが、の感覚になりました。0.08マイクロシーベルトという数値とともにいる。では、そっちはと計る。0.1と出る。1時間あたり0.1ということは年間では1ミリシーベルトと理解でき、年間被曝量のラインだと解る。それ以上が基準値を上回るのだと、初めて知ったような気分になった。

喜んでそんなことをしているわがない。しかし、それを自分に知らせることの意味がある。恐いから知りたくないというのと、知りたいというのと、分かれ目がある。知れば、自分としてはどうするのかと、また、現実を突きつけられる。

福島市は、0.3ミリシーベルトあるようだ。それは福島医大でのモニタリング数値で、ネットで発表されている。その数値には、リアリティがない。自分で行って計れば、同様の数値になるのだろう。そのとき、そこに自分もいて、年間被曝量基準値の3倍あると感覚できるだろう。

線量計とは、そういう意味を持つ。