『ソウルボート航海記』 by 遊田玉彦(ゆうでん・たまひこ)

私たちは、どこから来てどこへゆくのか?    ゆうでん流ブログ・マガジン(エッセイ・旅行記・小説etc)

猛暑での引っ越し

2010年08月16日 09時56分26秒 | 航海日誌
連日、引っ越しの荷造りをしている。新宿区から豊島区の目白へ引っ越すことになった。暑さでふらふらの頭で、資料の整理や本の選別をやっている。もう何年も見ていなかった資料などは捨てて、できるだけ身軽になって引っ越そうと思うが、どうしても捨てられないものもある。

なぜ捨てられないのか。思いが詰まっていたりするとダメだ。忘れていたことを思い出す品。他人にはどうでもよいものがどうでもよくない。ものというものは記憶を引き出すのだ。思いを残してはならず、それを思い出してきれいさっぱりできたと思えるものは捨てることができる。つまり、こころの選別をしているのだ。いろいろあったな。いろいろ世話になったな・・・普段は忘れているが、引っ越し作業では思い出が溢れかえり、泣き笑いの自分を見つめることになる。こころの澱(おり)が取れればすっきりだ。これも一種の浄化作用というものだろう。