私のつれづれ草子

書き手はいささかネガティブです。
夢や希望、癒し、活力を求められる方の深入りはお薦めしません。

水道水の残留塩素濃度は0.1mg/l以上に保つ

2009-12-04 | 雑観
「水道水の残留塩素濃度は0.1mg/ℓ以上に保たなくてはならない」と水道法で義務付けられているという。

何故、以下ではなく以上なのか。
その義務付けを知ったころの私は、ひどくおぞましいことのようにその事実を覚えていたのだが、最近「0.1mg/ℓ以上に残留塩素が保たれているはずだ」という事実が、私に安心を与えていてくれることに気がついた。

土中に埋められた何十年も前の水道管の中を、何キロも流れ流れて個々の家庭の蛇口から出てくる水道水。
塩素濃度を保ち、殺菌できる状態を保っておかなくては、それこそ安心して口に出来るものにはならないのだ。

至極当然の理屈だったのであるが、この事実を受け止める私の感覚に、明らかな変化が生じたからこそその基準を頼もしいものとして感じ始めた訳だ。

今や私は、手入れを怠っている浄水器の水の方を、何倍も恐ろしいものと思っている。

変化は、そんな風にある日突然、それとは気づかぬうちに起こっているもののような気がする。

さまざまな人々の心のうちに起こる変化を、誰もとどめることは出来ない。

今は無駄を排除することに躍起になっているご時世だが、それがいつひっくり返るかなんて誰にもわからないのだ。
「あの人の話には無駄がない」という一見ほめ言葉が、いつの間にか「あの人には人間としての厚みがないから話を聞いていても面白くない」ということになったりするのは良くあることだ。

お金がありすぎて脱税もどきの行為をさんざん重ねる人もいれば、本当に食うものに困って法を犯さざるを得ない人もいる。

どちらが多数派だろうか。
自分はどちらに転ぶ可能性が高いか。

とりとめもないことを考えながら、このままでいい筈はないのだ…という意識だけはずっと心の底に流れているような気がする。
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