杏林大学呼吸器内科 『あんずの呼吸 part2』

当教室への連絡をいつでもお待ちしております.
23c2230@mail.goo.ne.jp
入局,大歓迎です!

FUO in the returning traveler

2009年01月13日 | Kanpo-Master の部屋
Kanpo-Masterです。日勤、当直の外来でみた患者は20数名、インフルエンザA数名、帯状疱疹1名、viral enteritis(漢方やっている人は心下痞ばりばりをチェックしてください)がすごく多かったです。

TICで気になったのでざっと読んでみました。
[Emerg Med Clin North Am. 2008 ;26:499-516]
Travel-related infections.
 [Infect Dis Clin N Am 2007;21:1091-1113]
Fever of unknown origin in the returning traveler
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/utils/fref.fcgi?PrId=5409&itool=AbstractPlus-def&uid=17492066&db=pubmed&url=http://www.racgp.org.au/afp/200705/16224
Assesment of febrile illness in the returned traveller [Aust Fam Physician. 2007]
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/
pubmed/14567489?ordinalpos=1&itool=
EntrezSystem2.PEntrez.Pubmed.Pubmed_ResultsPanel.
Pubmed_DiscoveryPanel.Pubmed_Discovery_RA&linkpos=1&log$=
relatedreviews&logdbfrom=pubmed

Fever in the returned traveler 
[Am Fam Physician. 2003 Oct 1;68(7):1343-50]
どれも勉強になりましたが、やはり良くhistoryを聞くことが大事と思いました。
どこに行ったのか、何のために?何をした?予防内服は?ワクチンは?免疫不全は
ある人?料理、生水、川、海、洞窟、リクリエーション(diving, hiking, camping, boating, raftingなどなど、、)動物どの接触は?性交渉を持ったか?
虫などに刺された?虫除けスプレーやった?とか、、。そして助けなければならない感染症は疑ったらしつこく、、、たとえばblood smearとか、、。自分が熱帯熱マラリアの症例を担当したとき、某海軍病院からの紹介でしたが、血小板3000でblood smearを見た研修医が診断した症例でした。感動したのを覚えています。その際に話たとき、その研修医は一度マラリアを見たことがあったので、、と言ってました。経験するっていうのも大事なんですね。あと個人的には
おっと思ったのは次のフレーズ。2つ目の文献に書いてあった。。。Typhoid feverの記載で、、Bone marrow cultures are less likely to be influenced by prior antibiotic treatment [J Clin Microbiol 2001;39:1571-6]が引用文献として挙げられている。不幸にも血液培養なしに抗菌薬が投与された症例はsensitivityの高いと言われている骨髄培養をさらにとる動機付けになる記載です。
写真:友人Drの島診療の際のもの。島民が自分でツツガムシだと診断つけてから来院したときのもの。右下腿の刺し口です

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。