マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

第172話 惑星エデンを後にして・・・・・・

2018-04-12 23:25:27 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン(再編成中)
ラウラがいなくなった後、ブリーフィングルームは静かになった。
このままラウラも熱が冷めるといいと思った。

カゴメや美弥・・・・・・・ラウラの親友として心配する。
それはいつもラウラと仲良くしている大樹・・・・
ラウラの事を慕うゼノビアも心配している・・・・・・・・

だけど

・・・・・これがきっかけで一人の男が言う。

マルコ「けっゼントラーディ人は危なくて嫌だねぇ、あの様子だったら艦長を殺してたよ。」

神楽少尉「何を言っているんだ?」

マルコ「それはそうでしょ、ちょっとした事でブチ切れるなんてよ。あ~あ~早く転属してくれねぇかな、喋るメスゴリラはよ。にひひひひひ」

マルコだ・・・・・・
マルコは演習前にラウラを始めゼントラーディ人に差別的な態度を取っている。
ゼントラーディ人の隊員が多いアルタミラの面々・・・・・
そんな中・・・・・・・・・・

マルコ「ご.......テメェ何しやがる!」

吉野大樹「貴様ぁぁぁぁぁぁラウラの気持ちが分からんのか!ラウラがどんな思い出レミアを討ったのかを....それを分かっているのか?」

マルコ「しらねぇな、所詮はプロトカルチャーが作ったバトル・ドールだろ。戦闘にしか考えられないくずなんだよ。」

大樹が激怒してマルコを掴み上げる。
だが、マルコは何も変わる事はない。
そんなマルコを大樹は睨みつける・・・・・

なぜラウラがあそこまで悲しまなければならないのか・・・・・
なんでこいつはそこまでラウラを傷つけるのか・・・・・・

だが

マルコはラウラ達ゼントラーディ人に対する態度は変わらない。

マルコ「がふ。」

桐原少佐「俺の妻はゼントラーディだ、妻を侮辱する事は許さん。誰か医務室まで運んでやれ。」

今度は茂人がマルコをぶん殴り失神させる。
その様子をジェイルは黙って見ている・・・・・

吉野大樹「自分がやります。」

桐原少佐「頼んだぞ。」

今回のブリーフィングはこれで終わるが・・・
茂人も自室謹慎の処分が降る・・・・・マルコは仲間を侮辱した事である程度の人間から白い目で見られる事になるのであった。

                      【自室】
ラウラは夢華と自室付近に来ていた。
少し感情的に落ち着くようになり、夢華は安心した表情でラウラを見る。

劉夢華「これで大丈夫ね。」

ラウラ「はい・・・・ここまで・・・・申し訳ございません。」

劉夢華「いいのよ、私とラウラは友達よ当然じゃない。」

自室につくとラウラは夢華に謝る。
謝られた夢華はそんな事は気にしてなくて友達だからいいと言う。
そう言って夢華は・・・・

劉夢華「喉か湧いたでしょ、何か買ってくるわ。今回は私のおごりよ。」

夢華は飲み物を買うと行って食堂へ向かう。

ラウラ「バトル・ドール.......」

ラウラはベッドへ上がり制服を脱ぎハーフパンツとタンクトップと言った普段着に着替えた。
制服のタイトスカートの腰に帯びていた拳銃を取り出す。

ラウラはその拳銃を見て凝視する・・・・・・・・

ラウラ「私は......」

ラウラは拳銃を頭に向ける、ラウラの目からは涙が流れてきている。
もうこのまま拳銃を突きつけて自殺してしまおう・・・・・
拳銃の銃口を頭につけながら、ラウラは拳銃のトリガーを引く・・・・

自分は死ぬのを恐れていないこのまま答えが分からないくらいなら死んだ方がまし・・・・

そう思った・・・・・
これで・・・・・

ラウラ「......どうしたんだろう、死ぬ事に恐怖が出てきたな。」

だが・・・・・・・

ラウラは自殺する事ができなかった。
どうやら自分が死ぬ事を恐れている・・・・・・
昔は死ぬなんて怖くなかったのに今更どうして・・・・・

ベッドに置いてある枕に顔をぐっとつけるとラウラはある事を考えた。

ラウラ「バトル・ドールと物じゃない人間か.........私は実際どっちなんだろ?」

ラウラは自分が戦闘人形か人間かのどちらなのか考える・・・・・
自分はゼントラーディ人として戦う民として誇りに思っていた。
だけどそれに疑問を感じる・・・・・

一体ゼントラーディ人としての誇りとはなんだったのかを・・・・・・
ラウラはそれを考えると辛くなり号泣する・・・・・・・・・・・・・

劉夢華「ラウラ~コーラとグァバどちらが・・・・って・・・ラウラ!!」

夢華はコーラとグァバを買ってくると・・・・
ラウラが泣いている事を確認しジュースの缶を落としてラウラの元へ向かう。

劉夢華「ラウラ・・・・・辛かったんだろうね・・・・・・・・」

夢華はラウラの悲しみを知る。
戦闘種族であるゼントラーディ人とは言え同じ人間・・・・
感情はある・・・・・・
ラウラの悲しみを知った夢華・・・・・・・・

これほどまでに悲しんでいるとは思わなかった・・・・・・・・

その後、アルタミラはプトレマイオス基地にて補給を受ける。
それが終わると・・・・・任務がすべて終わり、月面クラビウス基地への帰路を取った。
モアラミアの事がジーナス夫妻に伝わるのは後の話でもあり別の話である。

              【惑星エデンからの帰路の中】
ラウラはようやく元通りの元気を取り戻したのは惑星エデンから帰還中2日目の事だった。
元気を取り戻して翌日・・・・・・

ラウラ「ねぇ・・・・大樹・・・・・」

吉野大樹「なんだラウラ・・・・・」

ラウラ「私は人形なのかな・・・・・・・」

ラウラは自分が人形かどうかを大樹に質問した。
自分は本当に人間なのか・・・・
プロトカルチャーが作った戦争のための人形なのか・・・・
それを聞いた大樹は・・・・・

吉野大樹「お前馬鹿か・・・・」

ラウラ「馬鹿・・・・誰が馬鹿なのよ!!」

吉野大樹「お前だよ・・・・・人形のはずねぇだろ・・・・人間だ・・・・」

ラウラ「なっ・・・・・」

ラウラは人形じゃないという。
それに自分のことを人間だと言ってくれた・・・・・

吉野大樹「世の中に喋れる人形なんているわけないだろ。お前は人間だ・・・・」

それを聞いたラウラはなんか嬉しくなった・・・・・・
自分は人形じゃない人間だと・・・・・・・・
ラウラは大樹の言う事が嬉しく・・・・何か仲間以上の感状を持つ・・・・
なんか人に言えないような嬉しくていい感じの大樹への感状が・・・
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デワントンさんと絵里さんのゼントラン・ママの二人だけの雑談

2018-04-12 14:03:55 | マクロス短編
                【月面アポロ基地市街地】
西暦2021年5月14日。
惑星エデンからそろそろ愛する夫、茂人が帰ってくると言う。
そのニュースを聞いて妻デワントンは喜んだ。

この話を聞いたのはクラビウスからアポロまでの電車の中であったと言う。
軍からの連絡でその事を知るデワントン。
そもそもなんで電車の中で聞いているのか・・・・・

それは本日の物語・・・・・
そうしているうちにデワントンを乗せている電車はアポロに到着する。

デワントン「やっと着いたわね・・・・・・今日は子供達は学校だし、銭湯は休みだから・・・・大丈夫よね。アポロシティ懐かしいわ。」

今日はデワントンにとって休日であった。
子供は学校に行っているし、本業の銭湯は定休日。
いろいろと作業する事はにし、暇でしょうがない。

ここで同時に暇であるかつての同僚を呼んでいる。
その同僚とは・・・・・・・・・

星村絵里「デワントン!!」

シーアンタレス隊副隊長の星村絵里こと・・・・・モーア・カリダムであった。
彼女も緊急時ではない限り暇な人間である。

デワントン「久しぶりね、モーア。」

星村絵里「久しぶりです、デワントン。」

直接会うのはあまりにも久しぶりなのか二人は抱き合って再会を喜ぶ。
この前会話したのはラウラの事に関する論議・・・・・
プライベートでは半年ぶりであった。

お互い変わらず元気で美しい。
でも二人はお互いが健在である事が嬉しい。

二人は再会を喜ぶとカフェテリアに入り、食事しながら会話をする。

星村絵里「最近どうですか?桐原少佐とは?」

デワントン「惑星エデンに単身赴任中、もうそろそろ戻ってくるらしいけど・・・・しばらくしたら別命により何処か行くらしいわ。」

星村絵里「大変ですね。」

絵里はデワントンの旦那、茂人の事を聞く。
茂人はバルキリーマニアであり、デワントンそっちのけでバルキリーを愛してないか心配だったが!
案外、真面目に過ごしている。
それを聞いた絵里は残念と安心したが混ざりあった感情でデワントンの答えに満足した。

デワントン「でも茂人は浮気はしない・・・・きっちりあの大戦で私を助けてくれたし・・・・戦場で心通じ合えたし・・・・・」

星村絵里「戦場の見えない相手=敵との恋ですね。」

デワントン「そんなもんよ、戦場で結ばれた恋は絆だしそう簡単に破れる事ないわ。早く戻ってこないかなと思っているわ。」

やはりデワントンは一途。
デワントンは第1次星間大戦で茂人と戦いの中を通じてお互い想うようになった。
その中で二回程、茂人はデワントンを助け地上戦で初めてお互いに顔を合わせ真の姿を知る。
そして共闘し可変戦闘機では教え子同僚教官を経て結婚した。

デワントン「そっちはどうなのよ?」

星村絵里「良好ですよ、和也も浮気しないし言う事聞いてくれるし。いい夫です。」

デワントン「それは・・・・・」

星村絵里「それは・・・・と・・・・・・・」

デワントン「ううんなんでもない(完全に尻に敷いているのね。)」

絵里は同じような物だが、尻に敷いているようである。
軍の指揮官ではそんな事はするわけないし、尻に敷いているのはプライベートの方だろう。
まったく真面目になったと思いきや根は変わらずなのか。

デワントンはそう思った。
しばらく二人は仕事だったり料理とかの話題をした。

デワントン「それにしても茂人とラウラ無事かな・・・・・・・・」

星村絵里「ラウラですか?」

デワントン「そうラウラ・・・・・茂人の元でしっかりやっているかなと・・・・この前の通信では大丈夫そうだけど。」

デワントンは出撃している夫茂人やラウラの事を心配する。
アルタミラには男女のゼントラーディ人はいるのだが、夫茂人の教え子ラウラが心配だった。
何たっていつ何処ではぐれゼントラーディや反統合勢力の攻撃があるのか分からない。

無事だといいと思う。
まぁ茂人は大丈夫だと思うので、話の中心はラウラになったが。
危険なことだけじゃない、夫の部隊でうまくやれているか。
可変戦闘機の腕前だけでなく、他の仲間と打ち解けてうまくやっているかも重要である。
それを聞いた絵里は胸を張って........

星村絵里「でも大丈夫!!ラウラなら大丈夫ですよ!!」

デワントン「そうかな・・・・・」

星村絵里「私が言うんですから大丈夫ですよ!!!」

ラウラは大丈夫と言う絵里。
デワントンは一瞬、自信満々に言う絵里の言葉を聞いて不安になる。
更に自信満々に言うのでその不安は倍増になってしまい。
とうとう。

デワントン「モーア・・・・あんたが言うと・・・・心配・・・・・・」

星村絵里「えっ・・・・そうですか・・・・・・・・・」

絵里が言うと更に心配になると言う。
これはミリアも言っていた事だが、モーア(絵里)は腕前はいいが信頼性は微妙だと。
それは絵里の好戦的な性格で、戦おう戦おうなどとミリアに言っていた故である。
ミリアの副官であったデワントンとメールと共にその光景を見ており、心配だと思った。

人間的には好きだけど、元気で好戦的な性格はどうもと思う。
今は落ち着いていて大丈夫だけど。

デワントン「そろそろ子供が帰宅する時間だわ・・・今日は楽しかったありがとう。」

星村絵里「お互い子育て頑張りましょうね。」

デワントン「そっちもね。」

二人は数時間話した後、そろそろ家に帰る。
理由は愛する子供達が帰ってきた来るからである。
子供達のために食事を作ってあげなくてはいけない、その前に料理をしなくてはいけない。
その前に買い物はあるが......

星村絵里「では・・・・・」

デワントン「さよなら・・・・・・また会いましょう!!」

二人は涼しい顔をしながらハイタッチする。
再び会える事を楽しみにしながら。

別れた後、それぞれの家に帰る。
デワントンは電車に乗り、月面クラビウス基地の市街地へと帰る。
そこで買い物をし、料理を作り子供達を帰りを待った。

そして、夫茂人が乗るアルタミラは惑星エデンから帰りクラビウス基地へと近づいて来る。
夫の帰還は近し。
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山県昌景

2018-04-12 12:59:18 | 戦国武将・戦国姫図鑑
山県昌景
【諱】
昌景
【苗字】
山県
【朝臣】

【生没】
1529年ー1575年
【通称】
源四郎
【父親】
飯富道悦
【母親】
不明
【兄弟】
飯富虎昌
【正室】
不明
【子息】
山県昌満
山県昌久
山県昌重
山県信継
三枝守友室
相木昌朝室
横田尹松室
【養子】
山県定昌
山県太郎右衛門
【解説】
飯富道悦の次男とされ飯富虎昌の弟とされるが、出自には謎が多い。
安芸武田家家臣で安芸山県一族(山縣有朋らがいる)の山県重秋の子とされるが定かではない。
甲陽軍鑑では武田信玄の近習として仕え、伊奈攻めで初陣を果たしたと言う。
その功績もあり侍大将に抜擢され・・・・

「源四郎赴くところ敵なし」

と言われるほどの猛将になったと言う。
順調に出世コースを進み譜代家老衆という役柄の大将までに成長する。
1564年に飛騨国へ侵攻し江間氏や三木氏などの一族を降している。
そんな中である。

今川義元が桶狭間の戦いで戦死し武田信玄ら主派が今川攻めを計画する。
それに不満に思ったのが今川義元の娘婿で信玄の嫡男武田義信。
兄虎昌は義信の傅役であり、信玄を祖父武田信虎のように追放しようとする事が発覚し成敗される。
信玄は昌景に信虎の代に断絶した山県氏の家督と虎昌の赤ぞ備え部隊を存続する事を許される。

西上野侵攻
駿河侵攻
相模北条氏との抗争などに参加。
1569年に駿河国江尻城城代に任じられる。

武田信玄による大規模な遠江・三河国侵攻では山家三方衆(奥平氏・長篠菅沼氏・田峰菅沼氏の3氏)を服属させ。
西上作戦では別動部隊を率いて信濃国から三河国に侵攻し浜松城を圧迫する信玄本隊へ合流。
三方ヶ原の戦いでは徳川軍に苦戦するが義信に代わって後継者になった武田勝頼に助けられた。

信玄没後の明智城の戦いでは織田信長率いる3万人の部隊に対し山岳を利用し6000人の兵で撃退に成功した。
長篠の戦いでは内藤昌豊・馬場信春・原昌胤・小山田信茂らと共に撤退を進言するが、勝頼の側近長坂光堅や跡部勝資ら主戦派の意見を採用し決戦を行う事になる。
決戦が始まり昌景は戦いの中で戦死、家臣志村光家により首を奪われないようにさせる。
【人物】
◆赤備え
赤備えは後世に影響を与え、徳川家の井伊直政や真田家の真田信繁らにより採用されている。
◆容貌
武勇に優れるが身長は130cmの小柄で、兎唇の醜男だったとされる。
【逸話】
◆一騎討ち
川中島の戦いで上杉家の猛将鬼小島弥太郎と一騎討ちを行っている。
義信が苦戦しているのを見て救援に向かうため勝負を預けたいと言うと。
小太郎は承諾、昌景は・・・・

「花も実もある勇士」

と弥太郎を評した。
◆白い猿
飛騨攻めで披露で士気が低下していると突然現れた猿が昌景を導き。
そこにあった温泉に入って披露回復をしたという。
その温泉は平湯温泉だと言われている。
なお昌景の子信継の子孫は山県館という温泉旅館を経営している。
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第171話 これが新統合軍のやり方か!!

2018-04-12 08:32:51 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン(再編成中)
      【西暦2012年5月12日 アルタミラ ブリーフィングルーム】
アルタミラ航空隊員達は艦長のジェイルや管制官複数名をブリーフィングを行う。
全員は既に制服に着替えており、中にはきちんと制帽を被る者もいる。
直掩部隊はまだしも、ファントムⅢやはぐれゼントラーディや反統合勢力と戦った面々は疲れていた。
戦場はツラい、神経や体力を使う。
中でもラウラの表情はやつれていた。
その前よりもマシになっているが、レミアの死で更に何かやつれたのだろう。

全ての作業を終えた茂人が入る。

桐原少佐「全員起立、礼。」

茂人は入ってまもなく、艦長の近くに立ち号令を行う。
起立して礼をして、よろしくお願いしますと一同は言う。
そうした中でもラウラは元気がなく、あんまり聞こえてない。

ラウラは心の中の傷が癒えておらず、大樹はラウラの心境を知っており。
あえて何も言わなかった。

桐原少佐「茶席。」

着席すると今回の事件の反省する。
何が行けなかったのか、今後どう対処すればいいのかいろいろ話し合う。
ラウラは終始大人しく、今回は特に何もすることはなかった。

だが

ジェイル艦長「諸君地球の統合軍総司令部より通達があった、前日の事件ははぐれゼントラーディ艦隊に強襲された事件として処理される。」

!?

相沢美弥「以後外部への事件の真相を話すことを禁ずる、特にダンシング・スカルには以上。」

話の中で今回の事件の処置がはぐれゼントラーディ艦隊に襲撃された事に処理された。
美弥からも外部に漏らさないように注意され、特にダンシングスカルだけには言うなと。
すると終始黙っていたラウラは席を立ちあがって。

ラウラ「隠蔽するんですか?」

ジェイル艦長「上の方針だ、仕方が無い。」

ジェイルに隠蔽するのかと聞く。
ラウラの問いにジェイルは地球の統合軍司令部の決定だからしょうがないと言う。
それでもラウラは引き下がらない、むしろ突っかかる。

ラウラ「なぜ隠蔽するんですか?前日の戦闘は正規の戦闘です。」

ジェイル艦長「レミア・ジフォンと言う存在をマクシミリアン・ジーナス大尉とミリア・ファリーナ・ジーナス中尉には知られてはならない。」

ラウラの問いは怒りが込められている。
感情的もそうだが、内容的にも激怒している。
それに対しジェイルは冷静に対象しながら、ラウラの話を聞いている。
ジェイルもラウラの気持ちと言うのを分かっているから。

ラウラ「もしかしてモアラミア・ファリーナ・ジーナスいやモアラミア・ジフォンがレミア・ジフォンから作られた、地球産戦闘用ゼントラーディ人と言う事実だからですか?」

ラウラはマックスとミリアに言ってはいけないのが、モアラミアの件。
いや地球産戦闘用ゼントラーディ人だからと言う事実。
その事がラウラにとって一番気になる事であった。

ジェイル艦長「そうだ。」

ラウラの問いにジェイルは肯定する。
地球の統合軍司令部は地球産の戦闘用ゼントラーディ人の存在を認める気はない。
認めたくはなかったのである。

だけど、それでもマシであった。
ラウラを暴走させるジェイルから話される事になる。
それは.....

ジェイル艦長「投降した将兵は軍法会議の後無期懲役刑に処する予定である。」

ラウラ「!!.................それが統合軍いや統合政府の正義なんですか............」

ジェイル艦長「!?」

桐原少佐「?」

吉野大樹「まさか.........やめろラウラ!」

ラウラ「隠蔽する事が...............統合軍の正義かぁぁぁぁぁぁぁ!」

捕虜となった兵士達の処置を無期懲役とする事。
同じ誇りを持ちながら戦った兵士である彼ら彼女らを無期懲役にする。
当然の処置だが、それを知らないララウラはブチ切れてジェイル艦長を殴り倒す。
ジェイルはよろけながら軍帽を取る。
相沢美弥と劉夢華は第二打を与えようとするラウラを取り押さえる。

ラウラ「艦長!艦長!私達はそのような事のために戦ったんじゃない!なんで.....なんで......」

相沢美弥「ラウラ落ち着いて......」

劉夢華「艦長を殴っても意味がないわ........だからやめて......」

カゴメ「これ以上やったら・・・・・」

取り押さえながら、美弥達はラウラを説得する。
彼女らもラウラが懲戒免職するのは嫌だと思っている。
だから、これ以上ラウラに人を殴りつけ罪を重くさせたくない。
軽い罰程度ぐらいにして欲しいと思っていた。

ラウラ「でも....私達は......」

ラウラは美弥の説得を受けて落ち着きを取り戻す。
だけど、それでも納得していない表情をしている。
よろけながらもラウラを見るジェイルは・・・・・・・

ジェイル艦長「確かに隠蔽する事は正義ではないな。」

劉夢華「艦長.......」

ラウラ「隠蔽する事が正義じゃない分かっていながら何故。」

隠ぺいする事は正義じゃないと言う。
ラウラは分かっていながら何故と言うが・・・・・・

ジェイル艦長「だがまだ幼きモアラミア・ファリーナ・ジーナスを教育すべきジーナス夫妻が今知ったらどんな風になるのか想像した事はあるのか?」

ラウラ「それは.......」

ジェイル艦長「前日の事件の事の真相は彼女がある程度成長したら密かに伝えればいい、子供の時に道を間違えれば本来の道へ戻るのは難しいぞ、ベルタリア准尉納得してくれないか?はぐれゼントラーディ達の事は私も善処しよう・・・・分かってくれるな・・・・」

ラウラ「............はい。」

モアラミアの事・・・・・・・

ジェイルの言葉を受けラウラはようやく納得した。
確かにそう考えてみればそうなのである。
地球の統合軍の決定もそうだし、反統合勢力もテロリストだからしょうがない・・・・

やはりはぐれゼントラーディの処置は・・・・・
そう思ったがジェイルがなんとかしてくれる・・・・
もう考えるのはやめよう・・・・
ラウラは抗う事をやめた・・・・・・

ジェイル艦長「ベルタリア准尉、さっきの行為は流石に風紀を乱す関係で君は自室謹慎処分に処す。劉少尉、同室なので監視役を頼む。」

劉夢華「ハッ.....ラウラ...自室へ戻って水を飲んで頭を冷やしましょう。」

ラウラは夢華と共に自室に戻る。
目的は落ち着かせるためだと言う事である。
ブリーフィングルームからラウラは退室するが一つの騒動が起きてしまう。
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陸軍の再編・・・・・・

2018-04-12 00:30:27 | マクロス短編
第1次星間大戦以後、陸軍は衰退した。
可変戦闘機並び宇宙艦隊主体の戦闘になり、宇宙軍は増強され。
それに対し、陸軍や海軍.空軍は縮小された。
中でも人類誕生以降の戦争の主役の陸軍は悲惨だ。

宇宙軍
海兵隊
空軍
海軍
と並ぶ5軍の中では唯一可変戦闘機を保有していない。

その煽りで軍再建を後回しにされたのである。
陸軍はなんとか2020年までに軍事力の再編を行う事に成功するも。
警備戦力よりも上と言う不遇な待遇でしかなかった。

そんな不遇な陸軍のとある話である。

   【西暦2020年8月9日 地球.オセアニア軍管区.エスペランス陣地】
かつては統合戦争の主役であったM1エイブラムス。
正しくはOTMの技術で再設計されM1エイブラムス+はオセアニア軍管区エスぺランス陣地にいた。
大戦前は豊かな自然が広まっていたが、ゼントラーディ軍の砲撃で壊滅。
今では自然と砂漠が混じる不思議な環境になっていた。

ベイブ「こちら第9警備小隊異常なし、はぐれゼントランや反統合勢力の姿は無しどうぞ~」
新統合陸軍.ベイブ・トークマン軍曹

『こちら司令部了解、交代の部隊は後3時間で到着するのでそれまで警戒されたしどうぞ。』

ベイブ「了解了解。」

ベイブ・トークマン軍曹、現時点で彼女無しが年齢と同じの23歳の若者。
エスぺランス陣地において地味な警戒任務を行っている。
軍に入ったのも、女性にモテるためだと言う事だが。
軍に入隊してもモテなかった。

ベイブ「いつまでこんな事をすればいいのかね・・・・・・・」

装甲車ブッシュマスターのドアに背を任せタバコを吸うベイブ。
こんな空しい空しい陸軍事情に涙する。
なんたって、最近掃討戦が進んだせいで敵の数が少ない。
平和だけど退屈であった。

マイク「またベジマイトかよ、いい加減に飽きたな。」
新統合陸軍マイク・ターンブル軍曹

ベイブ「そうだよ、エスぺランスじゃこれしかないって。」

マイク「それだけと言ってもベジマイトだけはないだろ・・・・ったく・・・・」

エスぺランス陣地は周りには街なんてない。
第1次星間大戦後、街はキャンベラやシドニーなどの主要都市しか再編されず。
後は軍事基地が残骸のみと言う結果になっている。

補給物資は定期的に輸送機で送られてくるが、マシな物がない。
ベジマイトを食べるのが日常だが、オセアニア出身者しか馴染めず。
多くの人員は直ぐに飽きてしまうもそれしかないので嫌々食べている。

ベイブ「おっVAH-1じゃねぇか。」

マイク「おい聞いてないのかベイブ・・・・・・」

ベイブ「何が?」

マイク「可変攻撃ヘリ3機が戦力に加わるって。」

ベイブ「知らねぇな。」

マイク「知らねぇって・・・・お前・・・・無関心な程にもあるぞ。」

特にベイブは勤務態度の悪い軍人であった。
始末書を書くのは日常茶飯事であり、上官からの評判は悪い。
同志から好かれているが、あまりにも反抗的かつ無関心さなどが理由らしい。
むしろ懲戒免職にならないだけマシと言う程であった。

とは言え、新統合陸軍はベイブのようなアホな連中でもいるようにたるんでしまった。

この前なんてオセアニア軍管区の陸軍司令参謀が来た時、ベイブは居眠りして。
陸軍司令参謀からぶん殴られてしまったと言うのが御笑いだ・・・・・

マイク「しかしよ、そんなに適当でいいのかよ?」

ベイブ「いいのいいの。」

マイク「おいおいそれは流石にないぜ。」

結局アホは死んでもならないもんである。
その代表例がベイブその人である。

こうした馬鹿な兵隊がいる程、エスぺランス陣地は暇であり。
昼間でも酒を飲む奴がいるなど、陸軍のだらけぶりが出始めていた。

本当にこのままでいいのかとマイクのような真面目な人間は嘆く・・・・
改善点なしの無法地帯・・・・・
このままいくのかと思われた・・・・・・・・

そんな中であった・・・・・
エスぺランス陣地から離れた哨戒パトロールエリアにて異変が起こる。

「気をつけろ、何かいるぞ・・・・俺は司令部に連絡する。」

ジープで警戒中のエスぺランス陣地所属のジープ1台とバイク2台のパトロール隊が河川の中で怪しい動きを見つけた。
スカウト兵がその怪しい物体の正体を探りに迫り、指揮官が司令部へ連絡をとろうとしていた。
念のため、海軍にも一応の連絡をする。

「こちら第23哨戒部隊・・・怪し・・・・・」

指揮官は司令部へ連絡をとろうとした・・・
ここで独自に判断して動くのはまずいと・・・そう判断したからである。
司令部と連絡し事の詳細を話そうとした・・・・・

その時・・・・・・・

ズバァァァァァァン

「うわぁぁぁぁぁぁ」

デストロイド・オクトスの発展型オクトスⅡが上陸して来た。
1機だけではない、6機のオクトスⅡが次々と河から上陸してくる。
そして海面から輸送潜水艇が浮上し、武装した歩兵が出てくる。

哨戒兵はすぐさま乗り物に乗り込みその場から逃げるも・・・・
ジープはオクトスⅡに焼かれる。

ズドォォォォン

『なんだ?』

突然爆発が起こった方向へ目を向けるベイブとマイク。
ヘルメットを被りアサルトライフルを持ちながら戦闘態勢を取る。
爆発した方向には炎上する何かがある。
第23哨戒部隊がいたはず・・・・・・・・

マイク「まさか反統合勢力の仕業なのか・・・・・・・・」

爆発し炎上する光景に驚くベイブとマイク。
その時・・・・・・・・


ズドォォォォン

『うわっ!?』

後ろにいたデストロイド・モンスターが攻撃を受け爆発する。
爆発し攻撃した方向を見ると・・・・・Sv-51がいた。

ベイブ「やべぇバルキリーだ!!」

マイク「総員退避!!」

VFと歩兵じゃ分が悪い。
このままでは勝てない・・・・・・・・二人は一目散に逃げていった・・・・
VAH-1コマンチ2機が抵抗するもオクトスⅡとSv-51の連携で撃破される。

この事件はオセアニア襲撃事件と称され。
1時間で鎮圧される事になるのだが、陸軍の重要性が見直されるきっかけになった。
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