マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

第60話 超長距離移民船団メガロード02の近況

2018-02-07 20:10:06 | マクロス外伝戦場の遺産
忘れていたようだが、メガロード02船団。
べリルを撃退し、目的の居住可能惑星を目指し航海の旅を続けていた。
特に何も襲撃はないのだが・・・・・・

新条祐「最近パトロール多いな。」

クレア「小規模のゼントラーディ軍部隊が出現しては消えてそんな感じですね。」

新条祐「まるでモグラ叩きのモグラみたいだな。」

最近、小規模のゼントラーディ軍部隊がもぐらが顔を出しては消える事例が続出した。
メガロード02各飛行隊は小隊規模の部隊を派遣。
警告または撃墜するようにしているが、接敵する前に消えていく。

ケイル「連中からすればなんかのいたずらなんですかね?」

新条祐「分からんな、連中がどう考えているかは正直俺にも分からねぇって。」

クレア「そんなもんですけど、予想は・・・・・」

新条祐「予想もつかん・・・・・」

クレア「はぁ・・・・」

新条祐「それが分かったら苦労はしないんだが・・・・・」

意味が分からないゼントラーディ軍部隊の行動。
クレアやケイルがどんな風に考えているのかを祐に聞くが、分からない。
連中がどのように考えているのかも・・・・・・・

それは上も同じであった。

ウォレス「各艦長に聞くがどう思う?」

ウォレスは各艦長に続々と出現するゼントラーディ軍に対する意見を求めた。
各艦長は難しそうな顔をするが・・・・・・・

ブレス「では私から言うが・・・・攻撃の準備をすると思っている。」
ノプティ・バガニス級カゲロウ艦長.前衛艦隊司令ブレス・グラーゼ中将

カレント「私も同感です。」
ブレーメン級航空宇宙巡洋艦ブレーメン艦長.第1護衛艦隊司令カレント・フィースロー少将

ゼントラーディ人であるブレスらは攻撃する準備だと意見する。
確かにその可能性がある。
ウォレスはそこに視点を置いて考えて見れば確かにそうだ。

ノーモン「それは違うぞ、グラーゼ中将」
ブレーメン級航空宇宙巡洋艦ベルリン艦長.第2護衛艦隊司令ノーモン・ギルダー少将

ブレス「何!?」

ノーモン「敵ははぐれゼントラーディで敗走しているのも同然。」

ジェフ「容易に攻めてくるわけがない、もし攻めてきても・・・・リン・ミンメイの歌でも聞かせればカルチャーショックを起こさせる事も可能だ!!」
ARMD級サイパン艦長ジョフ・ハルゼー大佐 

それに対し一部の高官らが攻撃してくる事を否定する。
そればかりかリン・ミンメイの歌を流しカルチャーショックを起こさせればいいと言う。
ブレスやカレントが突っかかる。

高橋隆之「しかし、以前攻めて来ています。他のはぐれゼントラーディ軍部隊と合流している可能性もあります。
ARMD級シュヴェル艦長高橋隆之大佐

マイク「攻撃してこないのは考えすぎです。」
ARMD級セーシェル艦長マイク・ミラー大佐

一部の艦長らはブレス側につく。
以前、ベリルの襲撃があったから・・・・
ノーモン派の軍人は押されてしまうが、それでも攻勢に出る。

そんな中で・・・・・・・・

ウォレス「皆の意見は分かった、そろそろ総括して各艦警戒を厳にしパトロール部隊の数を増員せよ!!」

ウォレスはパトロール部隊を増やし警戒に厳にせよと伝える。
パトロールだけじゃない、早期警戒機や電子作戦機やレーダーなどを用いて。
それもあってか・・・・

新条祐「くっ出撃する回数増えたよな。」

クレア「確かにそうですね。」

ケイル「上も人使い荒いよなパトロールの回数も増やすなんて。」

祐達もパトロール強化の影響で出撃する回数が増える。
クレアとケイルは愚痴を言うが、祐はしょうがないと思った。
この先はまだ人類が進出していない地点、何が起こるのか分からないから・・・

「こちらケプラ、マイクローン艦隊の様子が異常だ。艦載機の数を増やしている。」

『艦載機の数だと?』

「我々の囮に喰いついたようです。」

ゼントラーディ軍の偵察型ヌージャデル・ガーがメガロード02船団を監視していた。
船団がパトロールを強化した事をすべて報告する。

「報告します、偵察ケプラ。マイクローンの艦隊を発見したと言う事です。」

ベリル「そうかマイクローンは俺達の挑発に乗ったと言う事なんだな。」

「そのようであります。」

ベリル「そろそろ俺にもつきが回ってきたか。」

報告を聞いたベリルはニヤケ顔をしながらメガロード02船団の様子を喜んだ。
予想通りに展開している・・・・それが嬉しかった。
どんな方法で潰してやろうかそれを考えるのが楽しい・・・・

ベリル「各部隊出撃伝達・・・・攻撃準備に入れ!」

「サ・エスケスタ」

そうと決まれば攻撃のいいころ合いだろう。
ベリルはそう実感し各艦に攻撃の準備に入らせた。
準備が終われば、次は出撃である・・・・・・・・・

ベリル「いよいよマイクローン共に攻撃を仕掛ける・・・野郎共心して戦え!!」

ベリル率いる艦隊がメガロード02船団攻撃を目指し接近する。
いよいよ避けてはいられない戦いが起こる。
それを知らずがメガロード02船団の様子は以前、変化なしであった。

新条祐「異常なしだな。」

クレア「もぐら出てきませんね。」

新条祐「出てこないとなると連中何か行動を開始したとでも言うのか?」

最近出てこなくなったゼントラーディ軍の小規模部隊。
パトロールしている祐達はいろんな意味で疑問を持つ。
この不可解な現象が一体何を意味をするのかを・・・・・・・
何が起きているのかを・・・・・・・・・・・・

それを意味する事が分かるのは後ほどの話である。
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第59話 アポロ基地へ帰還

2018-02-07 00:02:33 | マクロス外伝戦場の遺産
絵里と和也率いる新統合軍第4独立戦隊VF-Xシーアンタレスはミリアとマックス率いる第3独立戦隊VF-Xダンシング・スカルと分かれ月面アポロ基地に帰還の道を取る。
イルミナシオンとの関連は、反応爆弾の爆発により全て塵と消えた。

そして・・・・・

ナリア・ナーダ
クシャナ・ムルダ

の二人の捕虜は、シーアンタレスのある部屋に入れる事になる。
その後上から何も二人に関する連絡はなかった。

星村絵里「ミアン、その後二人に関する捕虜収容所への引き取りに関する事はない?」

ミアン「特に何もありません。」

星村絵里「あらそう・・・・ありがとう・・・」

ミアン「では私はこれで・・・・・」

絵里は毎日定期的に二人の捕虜の引き取りをするように言われてないかミアンなどの部下に聞く・・・・・
正直、絵里はあの爆発でイルミナシオンが証拠隠滅のために極秘に潜入し反応爆弾を設置したと考えていた。

そうでもない限り、あの爆発をどう説明すればいいか分からない。

デスクの上に載っているコーヒーカップを取り、中に入っているカフェオレを飲みながら日々二人を心配する。

星村和也「どうしたの絵里そんな深刻そうな顔をして?」

星村絵里「あの二人が心配なのよ。」

星村和也「ナリアとクシャナの事かい?」

星村絵里「そうあの二人・・・・・」

日々、神経質になりながらも二人に関する上層部からの引き渡し命令があるかどうか確認する絵里に和也は心配する。
家に帰る事があるが、二人の事が心配になって。
子供達が母親を心配しながら不安になる姿を見て見てもいられなくなった。

星村絵里「お義父さんが失脚しなかったらなんとかなったけど・・・・・クーデターが引き起こされた上に何にも力なし。私達の風当たりも良いとは言えないし。」

星村和也「二人がイルミナシオンに狙われているとでも言うのかい?」

星村絵里「その通り、軍内部にルミナスグループのシンパは結構いるし正直信用できないんだよね。護送中に事故に見せかけて殺すって言う手も考えられるし。」

星村和也「それは確かにね・・・・・・・イルミナシオン側とすればあの二人は関与にしている商人になるし・・・・・殺すのも妥当な考えだと僕も思うよ。」

イルミナシオン側としてはグラビオンとの関係を統合軍内部で暴露されたくない。
そうならないようにいかなる手も使ってくるだろう・・・・
そう考えてもしょうがないぐらいに・・・・

その一方で・・・・・・・・

「第4独立戦隊VF-Xシーアンタレス隊がグラビオン構成員.ナリア・ナーダとクシャナ・ムルダを捕虜にしましたがどうします?」

「捨て置け、所詮は下っ端。大した情報を言う程の力はないよ。」

「そうでありますか・・・・・」

「それにコマンダー達には民間軍事会社の面々だと言っている、真相を知るのは幹部レベル・・・・そいつらと基地を排除しただけでも満足だ。それでいいじゃないか・・・」

「それは確かにそうでありますね。」

ルミナスグループとイルミナシオンの極秘会議では、ナリアとクシャナをどうする気にはないらしい。
全ての目的を完了したとでも考えていない・・・・・

そう目的は真相を知る幹部と証拠があるグラビオンの基地のみ・・・・
それを排除すれば・・・・全ては自分たちの勝利とでも考えていた・・・・

全ての目的は終わったと・・・・そして次のステージは既に始まっていると・・・・・

                  ガシャン

ナリア「モーア・カリダムと言われたエースが、反統合組織に落ちた私の尋問するとはね・・・・・」

星村絵里「そんな事は関係ないわ、私とあなたは同型のメルトラン。それにイルミナシオンの事に関する重要な商人だから・・・・」

ナリア「イルミナシオン?」

絵里はナリアの尋問をする。
尋問してグラビオンとイルミナシオンとの関連性を暴くために・・・・
だけど、イルミナシオンとの用語を出すと何故か不思議がる。
その不思議がるナリアの顔を見た絵里はどう言う事なんだという顔をする。

ナリア「私はPMCの幹部が私達を支援している事しか知らないわ。」

星村絵里「その程度?」

ナリア「私は下っ端よ、昔直衛艦隊に所属していたしキル同志はそれより階級上だからリーダーだけど。」

星村絵里「下っ端じゃあ・・・・」

ナリア「そのような詳しい事は私のような下っ端が知るわけないでしょ、クシャナも同じ。グラビオンの構成員だからってなんでも知っていると思わないでよ!1」

下っ端は知らない・・・・・・・それを聞いて絵里は唖然とする。
そんな絵里にナリアは更に驚かせるかのような重大発言をする。

ナリア「そう言えばなんだけど、うっすら記憶になるけど・・・・名前はモーアだっけ・・・・顔でなんか記憶があるなと思ったら・・・・お前・・・・私が製造された時にいただろ?」

星村絵里「えっ・・・・・・・・・・・・・あぁぁ・・・・・・確かに・・・・・・」

ナリア「まさかな・・・私と同型であるメルトランがこんな所で・・・・・名前は知っていたけど・・・・まさか地球人の名前を名乗っているとは知らなかった。」

自分が製造された日に同時に生まれたメルトランだと・・・・
うっすら記憶にあった、それをナリアは思い出した。
それを知って驚くが・・・・・・・

星村絵里「まあそんなのはどうでもいいわ。」

ナリア「えぇぇ!?」

星村絵里「私達ゼントラーディ人は造られし存在、でも私とあなたは別々・・・あの時分かれた私達と同型の名の知れぬ者たちも・・・・・」

ナリア「でも・・・・・・・・」

星村絵里「もういいわ、じゃあね・・・・」

ナリア「モーア・・・ちょっ・・・・」

                   ガタン

ナリア「・・・・・・・・・」

地球人として生きる事を決めた絵里からすればもうそれはどうでもいい事であった。
イルミナシオンの情報を手に入れられないと判断した絵里はナリアがいる独房から見る。
それをナリアは寂しそうに見る・・・・・・・・
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第58話 証拠隠滅

2018-02-06 00:09:24 | マクロス外伝戦場の遺産
自ら発射したミサイルをある程度の距離で破壊し、爆風に紛れ込みながら攻撃したキルの攻撃で絵里はバトロイド形態の愛機VF-3000の脚部を失う・・・・・
態勢を取り戻すべくファイター形態で一時その場を抜ける絵里にキルのシュウルケル・ゲルフが執拗に狙う。

絵里はこの時、今まで経験した事のないような死の脅威に怯える事になる。

       ビュビュビュビュビュビュビュビュビュビュビュビュ

星村絵里「くわっ・・・・・・」

キル「流石はエースか・・・・・中々死なんな・・・・・」

それでもなお絵里は善戦する。
簡単にやられたら夫和也やいろいろな関連に迷惑がかかると・・・・
愛する子供のためにも死ぬわけにはいかないと・・・・・・
絵里は操縦桿を必死に握り、バルキリーを操縦する。

キル「お前だけでも討ちとればいい我々の大義も全銀河に知れ渡る事になるだろう!!」

       ビュビュビュビュビュビュビュビュビュビュビュビュ

星村絵里「相変わらずこいつしつこい・・・・・・・・私はこんな所で死ぬわけにはいかないの・・・・・」

キルは相変わらず絵里を執拗に狙う・・・・
それに絵里はチャフをばら撒きミサイルを回避する準備に入る。
だけど、キルは相変わらず銃撃する一方である。

いつまで続くか分からないメビウスの輪・・・・・
だけど終わりと言うのは突然やってくる。

            ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
ガコォォォォン

キル「ぐっ・・・・・」

ミリア「モーア・カリダム、貴様はいつまでこいつと遊んでいる!!」

モーア「ミリア・・・・」

ミリア「貴様は私の部下だろう、そう簡単にやられる事は許さん!!」

ミリアが援護した。
自分の部下を目の前で失うのを見たくなかったらしい、

キル「コントロールが・・・・・なぁ!!」

星村和也「もらった!!」

            ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
ズゴォォォォォォォォン

ミリアの攻撃でコントロールを失いふらふらしているキルの愛機。
不幸にも正面から和也のVF-3000が接近。
ガンポッドから銃弾が一斉に飛び出し、キルのいるコックピットがハチの巣になる。
主を失った機はそのまま墜落し果てる・・・・・・・・

星村絵里「案外ずるいわね・・・・」

ミリア「そうだぞ、私の獲物だったのに・・・」

星村和也「戦場ではただ倒せばいいだけだよ。」

マックス「そうですよ、まぁ面白い相手ならまだしもこれも任務のうち取り逃がしたら今後脅威を残すよ。」

星村和也「そう新たな武装勢力を作るとかな・・・・」

既にキルが撃墜された時には敵は壊滅状態に陥っていた。
既に継戦能力ゼロ、陽動として戦っていた部隊も絵里達に合流しグラビオン基地を包囲する。

一方・・・・・・・・・

「こちらαダードチーム潜入した、これより反応爆弾を設置する。」

「了解・・・・上手く作戦実行されたし。」

謎のガスマスクをした軍人たちがグラビオン基地に潜入し。
トラックから反応爆弾を設置した。
それが終わると兵士達は爆弾を設置し、トラックに乗りすぐさまいなくなる。

そんな事は投降を考えているグラビオン兵士達は知らない。

              【アルゲニクス級サドワラ.艦橋】
絵里と和也は一旦グラビオンへ戻った。
現地統合軍司令部からの命令である。
VF-Xのグラビオン基地の調査はグラビオンの武装解除を待ってからと言われた。
早くイルミナシオンとグラビオンとの関係と、イルミナシオンに関する新情報を得たい絵里は不満げであった。

星村和也「そんなに不満なのかい絵里?」

星村絵里「そうよ、うちには捕虜2名いるけど・・・・それよりも有力な情報があるのよ。現地司令部は私達をこんなに足止めして・・・・証拠持っていかれたら・・・」

星村和也「でも軍の命令は絶対だよ。」

星村絵里「そうだけど・・・・ミリアも納得しているかな・・・・・」

星村和也「どうだろうね・・・・・・」

和也は絵里を諌めるも少し納得するが殆ど不満げ。
この様子に和也は困った顔をする。
後で絵里が捕虜にした二人を尋問するけど・・・・

何か情報得られるかな・・・・

和也はそう考える・・・・
このまま絵里が望む調査時間がくればいいのかもと思った途端・・・・・・

ズゴォォォォォォォォォォォン

星村絵里「えっ何!?」

突然目の前にあるグラビオン基地が大爆発を起こす。
大きな衝撃を受け、絵里と和也そしてシーアンタレス隊員は衝撃を抑えるためサドワラの手すりを掴む。

衝撃が収まると絵里は目をあける・・・・・

星村絵里「そんな・・・・・・・・」

絵里が見た光景はショックと衝撃混じりの感状を引き起こすのに十分な光景である。
目の前で起きた事は反応爆弾が爆発し巨大なクレーターからキノコ雲が出ている光景であった。

星村絵里「そんな・・・・・・・・・情報源が・・・・・・」

重要な証拠があるかもしれないグラビオン基地の反応爆弾爆発に絵里は額と膝を落とした。

このグラビオン基地の反応爆弾の爆発により、投降する予定であったグラビオン将兵の殆どと武装解除に乗り出した現地新統合軍部隊の将兵が犠牲になった。
爆風は遠く離れている現地新統合軍司令部でも確認された。

そして・・・・・・

星村絵里「アポロ基地への帰還命令・・・・ダンシング・スカルも!!」

星村和也「あぁ地球の総司令部から僕たちやジーナス大尉達に帰還命令でね。」

絵里達に地球の統合軍総司令部から帰還命令が出て。
宇宙軍総司令部があり本拠地である月面アポロ基地の帰還を命じられた。
絵里はそれを聞いて悔しさから拳を強く握る・・・・
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第57話 エネミー・ブレイク

2018-01-24 00:10:23 | マクロス外伝戦場の遺産
グラビオン指揮官キルがシュウルケル・ゲルフを駆り出撃した。
いよいよ最終局面かと・・・・・
終わるからと言って気楽に行動しては駄目だ・・・・・

本当の厳しい戦いがやってくるのだから・・・・・

星村和也「あれを撃墜すれば、グラビオンが降伏するしかないようだね。」

星村絵里「そうね、後は降伏させ・・・イルミナシオンとの関与を探らねば・・・・・」

キルを撃墜し残りの僚機を殲滅または投降させれば後は残りの兵員を降伏させてイルミナシオンとの関連を探る。
既に捕虜がいるのだが、更なる情報が必要である。

どうにかして情報を入手したい。

キル「あれはダンシング・スカルとシーアンタレスか・・・・」

キルは絵里.和也.ミリア.マックスの機体の翼に描かれている各隊の紋章を見て、シーアンタレス隊とダンシング・スカル隊だと認識する。
どちらもエース部隊として反統合同盟系の組織からも有名であり。
イルミナシオンの軍事教官らもこの事に触れていた・・・・・

キル「ミリア・ファリーナとモーア・カリダムの二人はラプラミズの直衛艦隊に所属していためるトランか!!」

シーアンタレスの絵里(モーア・カリダム)とダンシング・スカルのミリア・ファリーナ。
どちらもゼントラーディ軍第118基幹艦隊の間では有名な兵士であった。

冷静に判断して対処しないと自身が破れてしまう危険性が高い・・・・
彼女らを侮ったら必ず死が訪れると・・・・

          ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
          ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
          ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
          ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド


キル「いきなり発砲か・・・・・・・全機散開!!敵の弾に当たるなよ!!」

絵里達がキルに向けてガンポッドを掃射。
キルはこれを受けて戦闘開始と判断、各機を散開させ攻撃態勢を取る。
真っ先にキルは絵里に向けてレーザーパルスを発砲し突撃する。

キル「くっ」

転げ落ちるかのように、回避しガンポッドを構えキルに発砲した絵里。
それに合わせるかのように回避しレーザーパルスを再び発砲する・・・・

星村絵里「シュウルケル・ゲルフ・・・強い・・・・これがグラビオンの指揮官キルと言う男の実力なのか・・・・・・・」

ガドルと違い更なる強さを秘めている。
指揮官と言うのもあるが、戦士としても強い・・・・・
そう思っていると・・・・・・・

               シュバババババーン

キル「対空ミサイルがロックで追尾、くっ・・・・」

              ドン ドン ドン ドン

戦っている最中にキルを狙うミサイル数発が接近する。
キルはそれに気がつき、チャフを撒きレーザーパルスで迎撃し爆破する。

ミリア「さすがに追いつめられたか、星村中尉。」

星村絵里「ミリア・・・・・」

ミリア「周りの敵はマックスと星村大尉に任せればいい、指揮官を落とせば後は私達の勝ちだ!」

絵里を援護したのはミリアである。
若干むっとする絵里であったが、元上官に助けられたのは嬉しい。
確かに周りの敵を和也とマックスに任せればなんとかなる・・・・・

キル「この2機は・・・・どちらだ・・・・ミリアとモーア、二人であれば・・・・まぁいい・・・他の機体は残りの2機を撃墜しろ!無人攻撃対空砲座撃て!!」

ミリアと絵里の姿を見たキルは僚機に和也とマックスの迎撃を任せ。
それだけではなく、対空砲座の支援を要請する。

要請を受けた基地司令部では対空砲座を起動し、支援攻撃を実施した。

      ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ

マックス「うわっ!?」

星村和也「対空砲か・・・・」

戦車とリガード、キルの僚機を潰していた和也とマックスは対空砲の攻撃に驚く。

『こちら司令部・・・・リーダー、そちらにも砲を向けますか?』

キル「俺はいい、こいつら同時に相手できる自身がある。お前らはまずあの二人に無人対空砲を撃ち続けろ!!」

『サ・エスケスタ』

対空砲の攻撃を絵里とミリアに向けるかと司令部にいる対空砲の士官は言うが。
キルは必要ないと言う。

理由は二人同時に相手に出来る自信があると言うことで・・・・・

キル「喰らえ!!」

                 シュババババババババババーン

ミリア「少ないミサイルだな!!」

星村絵里「その程度で私達がやられるとでも思って?」

キルは絵里とミリアにミサイルを発射する。
二人から見ればかなりの少ないミサイルを発射する。
二人は迎撃する姿勢を見せた途端・・・・

                  ビュビュビュビュビュ

ズガァァァァン

ミリア「馬鹿な、自らミサイルを破壊しただと!?」

発射したミサイルをキルが攻撃、破壊した。
意味不明な行動に驚く二人。

だが驚いている暇はない・・・・・キルの真意はすぐやってくる。

キル「これでどうだ!!」

星村絵里「ラック!?」

ビュビュビュビュビュビュ
ズドォン

星村絵里「ぐぅぅぅぅう」

ミサイルの爆風にまみれ絵里に接近し脚部を破壊した。
バトロイド形態のコントロールを失い衝撃を受けた絵里・・・・
すぐさまファイター形態に戻り態勢を取り戻す。

星村絵里「しまった・・・・あんな戦い方とは・・・・はっ」

キル「これで終わりだな!!」

ファイター形態で一時その場を抜ける絵里にキルのシュウルケル・ゲルフが狙う。
この時、絵里は戦場における死の脅威を真っ先に感じ取った。
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第56話 ミリア・・・・かつての部下への嫉妬

2018-01-14 22:38:33 | マクロス外伝戦場の遺産
ガドル死す・・・・・
絵里と和也の二人と、別の場所で僚機と戦っているミリアとマックスも確認した。
この場の最大の脅威を排除した絵里と和也はミリアとマックスの二人へ加勢し残りを殲滅する。

ミリア「あいつを撃墜したのか・・・」

星村絵里「えぇ考えていけば、なんとか。」

ミリア「・・・・ふっ・・・・成長したな、以前は考えもなしに行動するお前が・・・・」

星村絵里「それってもしかして考えられるようになった事ですか、そんな目で見ていたのは酷いですよ。」

ミリアは自身でも苦戦したガドルを撃墜した絵里を見て驚いた。
絵里が考えて行動して撃墜したと聞いて、喜ぶ半面別の感情も生まれる・・・・
確かに絵里が成長したのも分かるのだが、簡単にガドルを撃墜したのに嫉妬心を覚えさせる。

今までは部隊№2の腕前であった絵里・・・・・・
考えれば自分より強敵を撃墜できる程の腕前に成長した。

ミリア「くっ・・・・私が元部下に嫉妬でもしているのか・・・・・・」

信じられない感覚・・・・・・・・ミリアは戸惑う・・・・・
だが、自分はゼントラーデイ軍でエースのミリアとして監察軍に恐れられた兵士・・・・
まだチャンスはある・・・・・・・・そう自分に言い聞かせた。

「報告、統合軍の新部隊が別ルートから現れました。」

キル「別ルートだと・・・・・・・今いる部隊は陽動・・・・・別ルートが本命か・・・・出せる部隊と近くの部隊は・・・・・」

「それがガドル同志の部隊が出撃しましたが、戦死・・・・部隊は壊滅。リガード第2小隊と戦車部隊しかいません。」

キル「ぬぅ・・・・・・」

グラビオン基地司令部にいるリーダーキルはVF-X部隊の到着の報を聞いた。
VF-X部隊とは絵里.和也.ミリア.マックスの4人の事である。
少数精鋭とは言え統合軍の別動部隊の登場にキルは動揺する・・・・・

それにガドルも戦死し残りは大した戦力しか残ってない。
大半は統合軍主力陽動部隊と戦っており戻ってくる可能性が低い・・・・
かくなる上では・・・・・・・

キル「残り全ての戦力を出せ・・・・・俺も出る・・・・・・」

「はぁ・・・・」

キル「スワフに指揮権を譲るが俺が戦死したら統合軍に全面降伏か・・・・逃亡する判断を取れ!」

自ら出撃し迎撃する事。
自身が戦死したら降伏するか逃亡するかの指示を出せと・・・・・・・・・
キルはそう判断した。

この発言からして死を覚悟した者の発言である。

キル「・・・・・俺の機体.シュウルケル・ゲルフはどうだ?」

「はい準備完了です。ヌージャデル・マッフ.ゲルフ共に良好です。」

キル「そうか・・・・期待しても良さそうだな。」

シュウルケル・ゲルフ。
ゼントラーディ軍のバトルスーツ、シュウルケル・ウーとシュウルケル・ガーの合いの子的ベースの地球製の技術が使われている兵器である。

その隣にはヌージャデル・ガーをマイクローン用かつ、準地球製に仕立てたマッフ・ゲルフの2種類計10機が控えている。

キル「さて最期の戦いへ赴くか、もう少し抵抗したかったが・・・他の連中がやるだろう・・・・・全機出撃!!」

キルは死の覚悟を固め配下に出撃の号令を出す。
これで最期の出撃・・・・

そう決め込んで・・・・・

             ズドドドドドドド

「総員退避・・・・逃げ・・・・・・・・・」

ズゴォン

絵里達は基地付近に到達した。
以前、来た基地と同じ場所である。
それ程、変わってないが戦車部隊とリガードがいる。
自走ミサイル砲部隊や戦車が攻撃してきたり、リガード部隊の猛攻を受けるが・・・
数々の実戦を経験してきた絵里.和也.ミリア.マックスの前では無力であった。

ゴォォォォン

「うわああぁぁぁ」

ミリア「戦車・・・・・リガード、敵本拠地付近にこれしかいないのか・・・・・」

予想外に抵抗の少ないグラビオンの本拠地周辺の戦力。
ミリアは物足りなさを感じる・・・・・・・

ミリア「・・・・・・絵里・・・・・・・・・」

普通に活躍している絵里の姿を見る・・・・・・・・
動きからして以前のような無邪気さがない・・・・普通の軍人としての動きをしている・・・・

そこで自分に何が足りないのか戦いながら考えた・・・・・・・・・

ミリア「私は部下に嫉妬しては戦士失格だな、戦いを楽しんでばかりいて使命を忘れる・・・・・モーアには出来て自分にはできない・・・・・・・はぁ・・・・それがお前の強さか・・・・・・・・・・」

戦いを楽しみすぐて使命感を忘れていた・・・・・・・・・
先に地球側にいたのに、遅れてきた絵里に抜かれてしまう・・・・・
良く考えた結果がこれである・・・・・・・・

星村絵里「ミリア」

ミリア「モーアか・・・・・・」

星村絵里「何か不安そうですね・・・・・・どうしました・」

ミリア「なんでもない、それにいつからお前私の上官になった?」

星村絵里「う~ん、分かんないですね。」

ミリア「ふっ・・・・・・」

自分を心配して通信してきた絵里だが、案外いろいろと皮肉を言うと。
なんだかんだでいつもの絵里であった。
そこだけは変わらない・・・・・・全てを変えるのではなく合わせるように・・・・

星村和也「敵の援軍だ・・・・・・かなりの数・・・・」

マックス「いよいよお出ましですね。」

レーダー反応に敵あり・・・・・・
かなりの数・・・・・それを率いているのは・・・・・・

キル「そろそろ決着をつけようか・・・・・・・統合政府の犬共よ!」

シュウルケル・ゲルフに乗っているグラビオン指揮官キルである。
パワードスーツ部隊だけではなく、予備戦力を一気に出している。
いよいよ敵のリーダーとの対決の時が来たのだ。
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第55話 ガドルの最期

2018-01-12 20:58:47 | マクロス外伝戦場の遺産
絵里はガドルのネオ・グラージに向けて急降下した。
無謀とも言える行動、死にに行くかのような行動と・・・・・
だけど、これは絵里が考えた上での行動であった。

ガドル「これで死ねモーア・カリダム!!」

ガドルは絵里を撃墜する寸前に入った。
その時であった。

        ズドドドドドドドドドドドドドド
ガコン

ガドル「がぁぁぁぁぁ馬鹿な・・・・こんな事が・・・・・」

星村和也「ビンゴ、命中したね。」

ガドル「お.おのれ・・・・・・・・」

和也のVF-3000クルセイダーの銃弾がガドルに当たった。
致命傷にはならなかったが、戦闘能力を下げるのに十分であった。
まさかこうなるとは・・・・・思ってもいなかった。

星村絵里「ふぅ流石に危なかったわね。」

星村和也「絵里・・・・無茶しすぎだな。」

星村絵里「こうでもしないと敵を確実に仕留められないでしょ。無茶は承知でも、やらないとね♪」

2機は編隊を組み、談笑し落下するネオ・グラージを見た。
ガドルが絵里を集中的に狙って和也を追い越し、それを追撃した。
道中、ジナールや自主製作の可変戦闘機の妨害にあったが、ガドルの背後を銃撃する事ができた。

ガドル「おのれモーア・カリダム・・・・このような手で打っていたのか・・・・」

ガドルは絵里と和也の作戦に激怒していた。
無謀を見せかけて自分を釣り上げ、背後から和也と言う僚機に攻撃させ自分に命中させる。
ゼントラーディ人の戦士であるガドルはそれが許せなかった。

だが

戦場には非人道的行為以外の卑怯は許されており、絵里に集中しすぎて周りを警戒していなかったガドルの自業自得な事である。
それを卑怯だと激怒するのはむしろ逆切れである。

星村絵里「おうおう案外餌に喰いついているね。」

炎上し一時は墜落しつつあったネオ・グラージが絵里への恨みから浮上する
それを見た絵里は自身が考えている次の手に関する餌に食いついていると実感した。
一体何を考えているのかは、絵里しか知らない・・・・・・

            キィィィィィィィィン

星村和也「絵里!?」

星村絵里「ちょっとごめんね。」

和也が見ている前で急旋回した。
一体何のためにこのような行動を取ったんだ?和也は絵里の行動に不思議がる。

ガドル「また同じ戦法か・・・・・俺の命を捨ててでも貴様を絶対殺す・・・」

絵里がどうような行動を取った姿を見たガドルは怒りを更に燃やし攻撃を再度開始する。
ミサイルの発射管がいかれてしまい、銃撃程度の攻撃しかできない。
至近距離から仕留めてやる・・・・・

ガドルは何かに取りつかれたかのように行動する・・・・・

星村和也「絵里・・・・まさか・・・・奴と・・・・・」

星村絵里「そうよ・・・・手だししないで・・・・・同じゼントラーディ人として決着をつけいたい・・・・・・」

星村和也「・・・・・・・・・・・分かった・・・・・・無茶はしないで・・・・」

同じゼントラーディ人としてガドルが自分に向けての恨みを感じとった絵里は自分自身でガドルを討ち取る事を和也に伝える・・・・そして手伝わないでと・・・・・
一瞬・・・・戸惑った和也だが、絵里の気持ちを感じとり黙って了承する・・・・

無茶はしないでと伝えながら・・・・・・・

星村絵里「さぁてと・・・・・・・・あなた・・・・は私と同胞・・・・同じ艦隊にいた同胞・・・・・・・・・・だけど・・・・・・・今は殺す・・・・・・・・・人々に平穏が訪れるのならば・・・・・・・・」

絵里は物凄く集中しながら操縦桿を握る。
これからかつての同胞を殺害する・・・・・その場面を・・・・この目で・・・・・

ガドル「そろそろ決着つけようか・・・・・・・俺がトリガーを引いた時、お前の最期となろう!!」

ガドルは楽しむから絵里への憎悪が中心となり段々と狂い始める・・・・・
もう次トリガーを引いた時に完全に仕留める・・・・・もう2機目である和也と・・・もうそろそろ戦いがつきそうなミリアとマックスと相手にできない・・・・・

せめてこいつだけでもと・・・・・・・・・

星村絵里「攻撃シークエンスに入らない、奴め・・・・至近距離か・・・・・そうだったら・・・・」

ガドルの動きが分かった絵里は、捕るべき行動を考えた・・・・
その結果、至近距離ギリギリまで粘る案を取った。

ガドル「これで終わりだ!」

         ビュドドドドドドドドドドドドドドド

ついにネオ・グラージが発砲する。
小口径レーザー対人機銃のレーザーは絵里のVF-3000は絵里のVF-3000へ向かっていく。
和也はこの時、絵里は確実に死んだと思った・・・・・・

だが・・・・・・・・

                   ブォン

ガドル「馬鹿な!!」

星村絵里「一瞬の賭けを頼っていたのさ・・・・・・・・・そろそろ決着をつけたいのも私も同じでね。」

攻撃が当たる0.9秒差で緊急回避し、全弾回避する。
それを見ていたガドルと和也は驚いた。
そんな二人を考えずに絵里はバトロイドに変形し、ガンポッドをガドルのネオ・グラージの真下に回り込む。

ガドル「真下・・・・この距離では・・・・・・」

星村絵里「ガドラス(行け)!!」

           ズガガガガガガガガガガガガガガ

一斉にガドルのネオ・グラージにガンポッドを叩き込む。
ぎゃあとかの叫び声をあげる暇もなく、ガドルの肉体はガンポッドの銃弾に押し消された。
一瞬にしての行動・・・・・・・・・モーアは僅かな時間帯で考えた上での勝利である・・・・・


星村絵里「お.終わった・・・・・・・」

絵里は緊張感を残しつつ、安堵感を露わにする。
その安堵感も隙が出来てしまうので、緊張感と言う物に塗り潰される。
一つの脅威が取り除かれた・・・・後は残りを・・・・・

絵里は和也やミリアとマックスと共に残りの任務遂行を目指す事を改めて決意した。
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第54話 クァドラン・マニューバ

2018-01-10 13:15:31 | マクロス外伝戦場の遺産
陽動部隊の支援と破壊工作により反統合組織グラビオン
絵里が所属するシーアンタレス隊とミリアが所属するダンシング・スカルは隙をついて司令部に向かい強襲を仕掛ける。
ダンシング・スカル隊が先行しシーアンタレス隊が後を追いかける形になった。
到達したミリアとマックスの2機のバルキリーは突現ガドルの攻撃を受け苦戦する。

なんとか奮戦し押し拮抗状態を維持していた所、絵里らシーアンタレス隊が到着した。

ガドル「以前より2機・・・数増えているが・・・・隊長の星村和也・・・・モーアのつがいの男か!!」

情報収集の得意なガドルは戦いながらもう1機現れたVF-3000に乗るパイロットを和也だと確信する・・・・
正解だが、基本.VF-Xはエレメント編隊で行動する。

主にシーアンタレス隊はダンスング・スカル同様に夫婦で行動する。
そうとなれば、絵里と一緒にいるのが・・・・夫の和也となる。

ガドル「やっかいな相手であるが、俺の相手には十分すぎるぜ!」

ミリアとマックス夫婦そして絵里・和也夫婦相手にガドルは面白いと笑う。
結構ハードだが、遊びがいがあると実感させる・・・・・
ガドルはそう感じたのであった。

星村絵里「気をつけて和也、相手はガドルだけやっかいだけどその配下もかなり強力よ!」

星村和也「強力か・・・・・・・絵里、背後任せるよ。」

星村絵里「了解、でも頼り過ぎて落とされないでね。死んだら子供達泣くわよ。」

星村和也「勿論・・・・そっちも落とされる事ないように、母親も子供には必要だ。」

星村絵里「わ.分かっているわよ、ミリアから数えて2番目の実力の者が格下に負けたなんて言われたら恥・・・・母親として戦士として両方譲れないわ!」

和也は絵里に背後を任せた。
信頼する妻に後ろをバックアップを任せたい。
それに絵里は了承する。

本来ならば先陣を切りたい絵里。
愛する夫のためならば先陣を譲り背後を守る・・・・・・
そう言う信頼関係が出来ている・・・・・

ガドル「よしまずはモーア・カリダムを頂く!」

ガドルが駆るネオ・グラージは和也の背後を守る絵里のVF-3000を狙う。
和也を無視し絵里を真っ先に狙う・・・・・ガドルが取った行動・・・・・最優先の狙いは絵里・・・・・
二人の戦術の崩壊させるような行動であるが、純粋にガドルの行動である。
それが普通の・・・・・自然の動きである。 

                            ズダダダダダダダダダダダダダ
                            ズダダダダダダダダダダダダダ

星村和也「くっ当たらん・・・絵里は格下と言うけど・・・・・流石はジーナス大尉と中尉を苦戦させただけある・・・・・と言ってもお二人はその他の奴を相手にしているけど・・・・・」


                            キィィィィィィィィィィィィィン

星村和也「追い抜かれた、あいつは僕を後回しにして絵里を狙う腹か・・・・・・・その考え利用させてもらうよ。」

ガドルとネオ・グラージと和也のVF-3000クルセイダーは激しい急接近戦を行う・・・・・
互いに攻撃は命中しなかったが、和也はガドルの腕前の良さを実感した。
かなり面白味がある、和也もそう感じさせる・・・・・

だけど、相手(ガドル)の狙いは・・・・・妻(絵里)・・・・
自分を無視して攻撃に向かってしまうが・・・・・それを利用させてもらう・・・・

和也は操縦桿を握り、機体を旋回・・・・・ガドルのネオ・グラージを追撃する。

星村絵里「やはり来たか・・・・・」

絵里はVF-3000をバトロイド形態に変形し、クァドラン・マニューバ戦法(ミリアが考案した元空士長パイロット向けの戦術)を実行する。
ネオ・グラージにまともに相手にするには、自身が慣れ親しんだクァドラン・ローの戦術しかない・・・・・
以前の戦いを感じて、絵里がこう結論づけた。

ガドル「クァドラン・ロー!?流石はゼントラーディ軍ラプラミズ艦隊のエース、バルキリーをこう使うとは・・・・・」

星村絵里「以前あんたに借りた苦戦の面白さ・・・・・・・たっぷり綺麗さっぱり的にお返ししてやるわ!!」

二人はお互い射程距離に収めると激しく銃撃戦を開始した。
激しい戦闘は普通に行われるが・・・・突然・・・・・絵里が高度に上がってガドルに向け、急降下した。

ガドル「馬鹿め俺を焦って直接狙ってきたか・・・・いいぜ、そろそろ決着と行こうじゃねぇかよ!!」

絵里の取った急降下に対し焦って直接狙ってきたと思ったガドルは決着つけようと絵里に集中攻撃をしかけようとする。
全弾一斉攻撃すれば確実に絵里を殺害する事ができる・・・・・・・・ガドルはそう考えた・・・・・

星村絵里「そろそろね・・・・・・・・私は考えがあるから・・・・・この行動をしているのに・・・・いくら地球流の軍事技術を得てもゼントラーディの本能で動いて無にするなんて・・・・馬鹿ね・・・・・」

絵里はガドルの行動に対し表情は乱れていない・・・・
なぜなら考えがあって行動しているから・・・・・・・一見焦って無謀な行動に出たと思われているが・・・・・・・・
それはフェイク・・・・・・・・・

と・・・・・・・

一体絵里は何を考えているのか・・・・・・・何を考えてそう思えるのか・・・・・・・
普通のパイロットならばそのような考えに導きだせない。

何を考えている・・・・・・・・その戦場で無謀な行動をしながら、なぜいつもの表情をしていられる・・・・・・・
その考えの真意は今では絵里しか知らない・・・・・・・・今では・・・・・・・

ガドル「そろそろ決着をつけようか!!」

ガドルはネオ・グラージの全火器を絵里に向ける・・・・
この距離では絵里は確実に死んでしまうほどの距離・・・・・・・・・・

だけど、その状況下でも絵里は表情を変えない・・・・・・・
一体何を考えているのか・・・・・・・・それはこの直後に訪れるのであった。
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第53話 ヴァリアブル・ドック・ファイター

2017-12-30 23:49:49 | マクロス外伝戦場の遺産
ミリアとマックスは陽動部隊の空爆と戦闘により警備が手薄になり破壊工作でダメージを負ったグラビオン基地に接近した。
目的はグラビオンのリーダー・キルの拘束・または殺害・・・・
その最中、以前ミリアを中破に追い込んだガドルがミリアとマックスに襲いかかる。

ガドル「いい動きだな、モーア・カリダムと同じ最新鋭機に乗り換えたか!!」

ミリア「くっ・・・・」

ミリアは再度ガドルに追い込まれていた。
VF-3000をバトロイド形態に変形し、ダッシュしながらネオ・グラージと激しい格闘戦を繰り広げていた。

だが、追い込まれるどころかミリアを多少押す感じである。
マックスはミリアを援護しようするが、ヌージャデル・ゲルフが邪魔して到達できない。
まさに一進一退の攻防戦である。

流石にいつも余裕のミリアも、マックスに初めて敗北したような感じの焦りを感じ始める。

星村和也「どうにかして辿りつけないかな?」

星村絵里「もう少しVF-3000が速ければな・・・・・・・・」

絵里達はなんとかしてミリア達に合流しようと急いでいた。
だが、障害物も多い関係で思うように速く進む事ができない。

ーこのままではミリアがやられてしまう・・・・

物凄い焦りが絵里を襲い判断力が思わず間違ってしまいそうな感覚になってしまう。
それは和也とて同じ事であった。

            ズガガガガガガガガガ

ミリア「チッ・・・・・・・予想はしていたが、こうも弾が当たらんとはやるな・・・・」

ミリアがVF-3000のガンポッドでガドルのネオ・グラージに銃撃するが。
易々と回避されてしまう。
かなりの銃弾を撃っているが、どれ一つも命中していない・・・・・

とんだ化け物め!!

心の中でミリアはそう呟いた。

一方のマックスは、5機いるヌージャデル・ゲルフとヌージャデル・ガーと交戦していた。
ガドルの部下とあってか、錬度が高くなんとか傷つけている程度である。

マックス「かなり凄い相手のようですね、目で追うだけでかなり疲れますよ。」

動きも早く、マックスは視認するのに精いっぱいであった。
だけど、必ずしも万能ではないのは相手も同じ。
相手にも必ず弱点はあるはずだ!!

マックスは冷静になって相手の動きに集中して注目する・・・・

マックス「ここか!!」

          ズドドドドドドドドドドドドドド

「がっ・・・・はぁ」

ボグッ
ズドォォォン

マックス「まずは1機!」

動きを集中し注目する事で最初の1機を撃墜する事に成功した。
マックスのVF-1Jバルキリーの攻撃は正確である。

「ゲイツ!!」

「待て!慌てたら動きが鈍るぞ!冷静になれ!」

「し.しかし!!」

1機撃墜された事で残りの4機は混乱し始め動きが鈍る。
マックスはそれを逃さずミサイルのトリガーを握る。

マックス「ターゲット・インサイト・発射!!」

           シュババババババババババーン

「ミサイルだ!全機退避!!」

小型ミサイルが一斉に発射させる。
慌てればミサイルが命中する・・・・・・そうではない・・・・
マックスの得意戦法を使う事である。

「うわぁぁぁぁ来るんじゃぇねぇ!ミサイル!!」

             ズドドドドドドドドドド

ボグッ
ズドォォォン

囮撃ち・・・・
第1次星間大戦時に生み出した戦法である。
ロックオンし追尾してくるミサイルを囮をし、逃走する敵機を撃墜する。
それがマックスの得意技である。

ガァァァン

ガドル「いいねミリア・ファリーナ!!」

ミリア「お前・・・・・いい加減しつこいんだな・・・・・・・・・」

ミリアは相変わらず、ガドルと激しい戦闘を繰り広げている。
マックス同様ガドルの弱点を見つけようとするが中々見つからない。
中々の強敵・・・・・ミリアは戦いを面白がるが、今は任務を集中しなければならない。
エースの癖に役に戦いマクシミリアン・ジーナスとミリア・ファリーナ・ジーナスと周りから言われてしまう。

戦士の誇りとしてマックスの妻としてそれは許されない・・・・・
ミリアは集中してガドルとの戦いに挑む・・・・

その時であった・・・・・・・・

           ズドドドドドドドドドドドド

ガドル「うおっ!?なんだ今の攻撃は!!」

突然、ガドルのネオ・グラージが銃撃される。
一体何が起きたんだとミリアは銃撃の方向を確認する。

星村絵里「よし戦闘空域到達!!ミリア!!陽動作戦が終わる前に仕事終わらせよう!!」

ミリア「モーアか!!助かったぞ!!」

星村和也「これより支援行動に出ます、ジーナス大尉・ジーナス中尉!!」

遅れていた絵里と和也である。
ようやくミリアとマックスが戦っているエリアに到達する事ができた。
戦闘を一気に終わらせるべく、加勢したのだ。

ガドル「くそ・・・・モーア・カリダム・・・・あのエンブレムは・・・・VF-Xシーアンタレス・・・・・いい敵じゃねぇか!!俺が相手になってやるぞ!!」

絵里と和也の姿を確認したガドルは闘志に燃える。
シーアンタレス隊の名声は反統合勢力の間で有名である。
その有名なシーアンタレス隊と戦える事にガドルは面白みを感じる。

そして楽しく戦って二人を殺害すると・・・・・
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第52話 出撃せよ!VF-Xシーアンタレス

2017-12-29 20:27:07 | マクロス外伝戦場の遺産
アルゲニクス級サドワラは若干浮上し、VF部隊の出撃準備に入る。
絵里と和也.ミアンやその他シーアンタレス隊員はパイロットスーツに着替え愛機VF-3000クルセイダーに乗り込む、整備兵から装備などの説明を受けた後は、各カタパルトから2名ずつ出撃する。

星村和也「前方のアルゲニクスからジーナス大尉とジーナス中尉が出たね。」

星村絵里「そうね・・・・・ミリアも案外、早く敵を倒したくてうずうずしているんじゃん。」

星村和也「それはそうかもしれないね、さっ絵里・・・僕らも負けずに頑張らないと。」

星村絵里「えぇぇ」

絵里と和也は部下の先陣に経って出撃する。
と言ってもやはり心配なので、ミアンを指揮官に直掩として残した。
一応念には念をと言う事で・・・・

ミアン「副隊長・・・本当に私を直掩機隊の・・・・」

星村絵里「いいの・・・いいのしっかり私たちの後ろを守るのも立派な軍人としての役目よ!」

ミアン「は.はい!」

ミアンは直掩隊の隊長になる事に戸惑っていたが、受け入れた。
その方がいいのだろうと考えたのであろう。
絵里はミアンを和也共に信頼しているので、安心している。
安心して出撃する事ができると・・・・・・・

絵里は和也と共にマックスとミリアの合流を急いだ。

星村絵里「結構戦闘続いているわね。」

星村和也「正面玄関を訪問しているから当然だろうね、もっとも死人が多いけど。」

星村絵里「陽動部隊の皆は私たちの突入を支援すべく戦って死んで傷ついている・・・」

星村和也「その彼らに報いるためにも僕たちはこの戦いに勝たなくてはいけないんだ。」

星村絵里「そうね・・・・その通りよ。」

戦闘が続く正面。
自分達の突入すべく戦って命を散らし傷つく者・・・・・・・
絵里と和也は彼らに報いるべく死地に向かう。

なんとしても作戦を成功させる・・・・そう誓った。

マックス「ミリア・・・シーアンタレス隊を待たなくてもいいの?」

ミリア「別に必要ないだろう。」

マックス「必要ない?」

ミリア「モーア達は時期に追いついて来る、待つ必要はない。」

マックス「待つ必要は・・・ないか・・・・」

先行していたマックスとミリアは戦闘空域に向かっていた。
現在の地点は絵里とミリアがグラージ部隊と戦闘した地点である。
遅れている絵里達を待たずにマックスと共に進むミリア。

心配はないモーアは必ず追いついてくる。
ミリアは絵里を信頼して、マックスと共に更に前へ前進する。

ミリア「それにしてもVF-3000クルセイダー、VF-1と違ってかなりいい機体だな。」

マックス「最新鋭機のバルキリーだからね、当然だよ。」

ミリア「そうか・・・・まったく元上官を差し置いてこれほどまでにいい機体に乗るとは・・・・モーアも生意気になりすぎたな。」

VF-3000に乗っているミリアはこう語った。
VF-1Jを中破し代わりに乗っているが、予想外の高性能。
ミリアは元上官を差し置いてこれほどまでにいい機体に乗っている絵里に嫉妬した。
ナンバー2のデワントンやメールでも乗っていないだろうと・・・・・

マックス「そろそろ敵の防空圏内だね。」

ミリア「雑魚の一匹やニ匹いてもいいのだが・・・・いないようだな。」

マックス「案外空爆が効いて出ているんだろうね。」

かなり奥へ進んでいるが、迎撃してくる機体や対空砲の攻撃が一つもない。
空爆が効いたのか、それとも何か策を練っているのか・・・・・・・・
今の状況正直不気味・・・・・・・・・ミリアとマックスはそう思った・・・・

このまま進みグラビオン基地周辺に辿り着き付近に潜伏するかのように岩に隠れる。
何事もない事を確認したミリアとマックスは突入する。

        シュバババババババババババババーン

マックス「ミサイル!!」

ミリア「一体何処から!?」

突如燃えている基地の向こう側からミサイルが降ってくる。
一体何処から攻撃してきたのか、ミリアとマックスは必死になって探す。
すると別の方向から爆発、その爆炎からあの時のネオ・グラージとヌージャデル・ゲルフが出て来た。

ガドル「よし今度は青い機体がいる、相手はマクシミリアン・ジーナスだ!野郎共思いっきり相手してやれ!!」
グラビオン幹部.ガドル・ブルデック

以前は判明しなかったが、ネオ・グラージのパイロットはガドル・ブルデックというゼントラーディ人である。
第1次星間大戦では第19分岐艦隊に所属していた兵士であり。
かなり有名なエースである。

マックス「くっ・・・・囲まれたようだね、無事に包囲突破できるかな・・・・」

ミリア「するしかないだろう、しかし増援が来たらやっかいだな。」

周辺を包囲されたミリアとマックスはガウォーク形態に変形し、呟く。
かなり錬度の高い集団であり、ガドルはミリアを中破に追い込んでいる程のつわものである。

いくら最新型のVF-3000を乗っているミリアだが、ガドルを恐れる。
そして園は意義にいるグラビオンのリーダーの存在に・・・・・

星村絵里「既に戦闘が始まっているのか・・・・・」

星村和也「今から間に合いそうだけど、10分ぐらいの時間を有す事になるが・・・・」

星村絵里「ミリア・・・・・・・・・」

絵里は和也と共に現場に急ぐ。
だけど、到達するのに10分ぐらいかかる。
短い時間のように感じるが、戦場にいる人間からすれば長い。

いくらミリアとマックスが天才でも限度がある・・・・
万能ではない・・・・・・相手もかなり強力な相手である・・・・
やられる可能性がある・・・・・
それを防ぐには早く目的地へ・・・・行かねばならぬ・・・・・
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第51話 空爆

2017-12-29 13:49:40 | マクロス外伝戦場の遺産
VA-1B.VA-2B.VA-3の3可変攻撃編隊はグラビオン基地上空に辿り着いた。
全機.いつでも攻撃が可能である。

「こちらアークボマービックリーダーからアークボマーリトルリーダーへ、各隊.炎上している建物がある、そこら辺に敵基地がある。各VF部隊はVF-Xの連中の囮として空爆後、突入せよ!」

部隊を率いるゼントラーディ人の大隊長がモニター越しの各中隊に向かって叫ぶ。
今回の作戦が成功すればグラビオンの抵抗が弱まり、今後の掃討作戦が楽になる。
各パイロット達は期待感を持つと同時に失敗した時の反動を考え緊張している。

どうか上手く作戦が成功できるように・・・・

「リーダー、有効爆撃可能エリアに完全到達・・・・」

「よし全チーム、ミサイルを撃ちこめ!全弾ありったけだ!迎撃機と対空攻撃が来る前にだ!」

『了解』

有効爆撃可能エリアに入ったと別機に乗っていた部下が言う。
それを聞いた大隊長は、全部隊攻撃開始せよと言う。

「ファイア!!」

                   シュバババババババババババババババババババババババババーン

ミサイルの雨は一斉に絵里とミリアが仕掛けた爆弾が爆発し燃えている地帯へ向かっていく。
勇ましい姿だが、実際は爆発すれば人間の体が崩れ最悪死体が残らなくなる死神の棒・・・

それが真っすぐ進んでいく・・・・・・・・・・

      ズガァァァァァァン ズガァァァァァン

「目標命中!」

「よし戦闘機隊突入せよ!我が隊は上空より対空ミサイルなどを駆使し支援する!」

後ろに控えていたVF-1バルキリーで編成された戦闘機部隊が攻撃部隊より前へ出る。
攻撃ミサイルが全弾命中し爆発するグラビオン基地に向かって。

「攻撃部隊の攻撃で地上各施設ダウン、対空基地の過半数やられました。」

キル「破壊工作がなければ、被害が少なかった物を・・・一度起きてしまった事はしょうがない。各部隊迎撃せよ!徹底的に敵を排除せよ!予備も出す・・・」

「ハッ」

破壊工作されていない基地からジナールやヌージャデル・ガー。
マイクローン搭乗型ヌージャデル・ガー.ヌージャデル・ゲルフが出撃し、既に防衛エリアにいる部隊と合流を開始した。

「グレープリーダー、敵かなり展開しています!」

「当然だ!今まで俺達が攻略できなかった相手だぞ!VF-Xのエリート様の作戦が成功するように全力を出せ!」

「りょ.了解」

突入した戦闘機部隊は出てきたグラビオンの攻撃部隊と交戦状態になる。
戦況は統合軍多少優勢であるが、拮抗状態。
もし破壊工作していなければ、完全に統合軍は劣勢であった。

それほどまでにグラビオンは優れた反統合組織である。
流石はイルミナシオンが教えただけはあると言える程である。

ミアン「報告します、攻撃部隊は既にグラビオンの基地を空爆。戦闘機部隊が既にやり合っています。」

星村和也「戦闘機部隊?攻撃部隊だけではないのか?」

ミアン「通信を傍受した所、我が軍の戦闘機部隊が参戦しているのは間違いないと・・・」

星村和也「そうか・・・・・・・予想外だな・・・・・・・ジーナス大尉も同じ反応だろう・・・・・」

本来パイロットをやっているミアンだが、趣味で通信機をいじるので伝令兵みたいな事をしている。
それはさておき、攻撃部隊に続いて戦闘機部隊がいる事に驚いた。
なぜ参加しているのか、もしかしてイルミナシオンが背後にいる証拠を少しでも減らすためか・・・・

と考えるがそれは流石に考え過ぎだと思った。
事実、軍上層部はイルミナシオン関連ではなく一番の障害であるグラビオンを一気に叩きつぶしたいと考えていた。
それが故で、基地や他基地にいた可変戦闘機中隊を動員しただけ。

それが戦闘機部隊を出撃させた真実であ。

星村絵里「資料見たけど、かなり苦戦しているわね。」

ミアン「はい、今まで何度も現地軍を撃退している連中ですから。」

星村絵里「まぁ実際に戦ったけど、あいつらは強いよなんたってミリアの機体の片腕方足を奪っているから。」

ミアン「それほど強いんですか?」

星村絵里「そうよん♪」

絵里は資料を見て陽動部隊の優勢だけど苦戦の状態に当然のように見る。
なんたってミリアと共にグラビオンと交戦した一人だから。

星村和也「実際に戦いを経験して言える事だな。」

星村絵里「そんなもんよ、でも・・・安心して戦える相手ではないのは確かだから。」

星村和也「安心して戦える相手ではないのは確かか・・・・」

星村絵里「それに敵将以外にも幹部はいるし・・・あんまり・・・油断しない方がいい・・・・それだけ・・・・」

交戦した上で、改めてグラビオンの脅威について考える。
油断していたら確実にやられてしまうと・・・・・・・
戦う上で注意は必要となる。
絵里はそう考えていた・・・・・・・・

ミアン「わ・・・・・私にもできるのですかねぇ・・・・」

星村絵里「不安?」

ミアン「不安ですよ、ミリア中尉もあれじゃ・・・・私は・・・・・・」

今まで数々の戦いを生き抜き、同じゼントラーディ人いやメルトランディ人として絵里の活躍を見て来たミアンは不安がる。
腕前がよく、絵里にスカウトされシーアンタレス隊に入った。

だけど、怖い・・・・・
空士長時代、中堅クラスの成績しかない・・・・・・・・・
怖くてしょうがない・・・・・・・・それが今のミアンの心境である・・・・

星村絵里「大丈夫・・・・・あなたもうちの部隊の一員私と和也の部下よ。」

星村和也「今回、突入に参加する君以外の5名のメンバーもそうさ。全員生きて帰ろう。」

ミアン「はい」

そんなミアンを心配してか絵里と和也が励ましの言葉を贈る。
それを聞いたミアンから顔色が明るくなる。
何故か、この夫婦からそう言われると安心感が増す・・・・

今のミアンの心境である。
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第50話 戦況報告

2017-12-24 23:56:06 | マクロス外伝戦場の遺産
グラージ部隊の殆どを策と自身の力で葬った絵里。
残りの2機も残り僅かもあり絵里に怖じ気づき始めた。

「なぜ撃墜できない・・・・」

「無理だぁぁぁぁぁ」

絵里の姿を見たグラージパイロット達は敗走する。
このまま戦っても勝ち目がないと・・・・・・
逃げるパイロット達だが、絵里は逃さない。

   ズドドドドドド キィィィィィン ズドドドドドドドド

「馬鹿な、こんな死に方・・・認めな・・・・」

ガンポッドを発砲し逃げる2機を撃墜し落とす。
絵里はふっと笑い、ネオ・グラージと戦っているミリアの方へ向かった。

「!?グラージ部隊が全滅か・・・・・・退くぞ!モーア・カリダムまで来たらやっかいだ!撤退!!」

ミリア「退くか・・・こちらも都合がいい。」

絵里がこちらにやってくる所を見たグラージパイロットは撤退を指示。
後ろに下がり攻撃しながら後退を開始した。
被弾した機で戦い続けていたミリアも相手の撤退を好機と見た。

星村絵里「ミリア・・・」

ミリア「大丈夫だ・・・このままサドワラとアルゲニクスまで帰るぞ!」

星村絵里「ハッ・・・・」

ミリアと合流した絵里。
サドワラとアルゲニクスに向けて移動を開始した。

「星村中尉.ジーナス中尉機帰還します。」

星村和也「生きて帰ってきたかぁ、よかった。」

やっと帰ってきた妻絵里に安堵する和也。
正直無茶しすぎて戦死してしまったのではないかと思っていた。
怒る気はしない・・・・ゼントラーディ人だから仕方がないと・・・・・

星村和也「絵里・・・・独断専行は軍規違反だよ。」

星村絵里「ごめん・・・・」

星村和也「ごめんか・・・・本当なら許されるのは難しい問題だけど・・・・敵勢力の戦力を減らしたしまぁいいか。」

絵里は多少怒る、まぁこれは一応型式として。
もっとも結果論だが、まぁよし・・・以後厳重注意してもらいたい・・・
だけど問題はこれじゃない・・・・・・・・

星村和也「君の名は・・・・」

ナリア「ナリア・ナーダ」

クシャナ「クシャナ・ムルダであります。」
グラビオン構成員クシャナ・ムルダ

星村和也「ふ~ん」

絵里が運んできた二人の捕虜の事である。
クシャナはともかくナリアは絵里と同一の遺伝子があるのか・・・・

星村和也「絵里とそっくりだね、胸を触ったら・・・・」

ナリア「へっ・・・・」

星村絵里「何を試そうとしているのかしら?か~ず~や~」

星村和也「いや別に絵里と同じなのかと・・・・・」

星村絵里「だからって胸を触らないでよ、まるで私がセクハラされているみたい!」

ナリアにものすごく興味があり、胸を触って絵里との違いを確かめようとする。
無論、絵里にセクハラだと言われ阻止されてしまうが・・・・
ある程度物珍しそうにナリアを見る和也とベレー帽で顔を隠しながら不満そうに見ている絵里。

されど・・・・・

星村和也「同じ顔と同じ体だけど、絵里とは別人だね。」

星村絵里「ラック?」

ナリアを調べた和也は同じ顔で同じ体だけど絵里とは別人であると言う。
絵里とナリアは驚く、一体なぜであるのか・・・・・
その理由とは・・・・・・

星村和也「表情の癖と感覚が違う事かな。」

ナリア「表情の癖・・・感覚?一体何処が違うと言うんだ?」

星村和也「君は冷静で、絵里は明るいけど時は冷静で明らかに表面的な違いあれど君には正直ではない表情している。」

ナリア「それは別に・・・・」

星村絵里「正直じゃない?どう言う事?」

星村和也「絵里は考えている事を直ぐに出すけど、ナリアは考えている事を吐かないし・・・それに陽があるか邪があるかだね。」

素直かそうでないかと陽が邪かである。
絵里は素直であり凄く明るい性格であるに対してナリアは素直ではない性格に邪がある。
その違いもあってか、絵里とナリアの違いが分かり見わけがつくと言うのだ・・・・

星村絵里「とにかく分かったけど、彼女達どうする?」

ミアン「そうですよ、捕虜2名・・・それにゲリラ兵・・・・」

星村和也「どうするって処刑するわけにもいかないでしょ、彼女達には捕虜収容所につくまでは独房の中で大人しくしてもらうよ。」

二人の処遇は当然捕虜、サドワラの独房に収容される。
個別の独房にそれぞれ入れられ6名の警備兵が警戒する。

和也と絵里はそれを見届けるとブリッジに戻る。

マックス『そろそろ攻撃機部隊が陽動作戦を展開するからスーツに着替えて待機してください。』

星村和也「了解した」

陽動部隊の攻撃、それに備えて敵地制圧に入る。
すると・・・・・

星村絵里「あれ予備機のVF-3000、アルゲニクスに運ばれているけど・・・・」

車両に積まれ、アルゲニクスに運搬される予備のVF-3000を見かける。
隊員機ではなく、ただの予備・・・・
なぜ予備がアルゲニクスに配備されるのか、絵里は気になった。

星村和也「あぁミリア中尉のVF-1の修理が終わらないから、1機貸しているんだ。」

星村絵里「なるほど」

絵里の疑問に和也は答える。
損傷したミリアのVF-1バルキリーの替わりだと・・・
それを聞いた絵里は納得するが・・・・

星村絵里「緑色・・・・まるでゼントラーディ軍時代のカラーリングね。」

運ばれていくVF-3000の姿を見てまるでゼントラーディ軍時代のカラーリングと称す。
まるでクァドラン・ローカラー、知っているけどミリアが再びこのような形で乗るとは・・・・

絵里は思いもしなかった。
無論・・・・・

ミリア「緑色・・・・クァドランだな、赤く塗ってくれないのか?」

と呟いた。
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第49話 VFー3000クルセイダーの底力

2017-12-21 15:35:50 | マクロス外伝戦場の遺産
ネオグラージの伏兵と、ヴァリアブル・グラージ.バリアブルグラージの集団に挟まれた絵里とミリア。
ミリアは自機のVFー1Jが中破する被害を出す程のダメージを負いながら戦う羽目になり追い詰められていた。

無論、絵里も同様であった。

星村絵里「変形するグラージ・・・2種類・・・・きついな・・・・」

数は最終確認で18機もいた。
それを絵里一人で相手しなければならない。
可変機であるが、このエリアで変形する事はない。

だけど、その条件は自身も同じであり苦戦は必至である。

下手な動きをしたら自身が死ぬ、ゼントラーディの戦いの本能が言っている・・・・
だから妙な事をして死にたくはない・・・

絵里は思っていた。

         ビュビュビュビュビュビュビュ
ダシュン ダシュン

星村絵里「丁度いい所に岩陰があったわ・・・さてどう動こうか・・・」

攻撃を回避すべく偶然見つけたバルキリーバトロイド形態が防御できるだけの岩に潜り込む。
様子を伺い攻撃が来たら首を引っ込む、それの繰り返しであった。
以前ならばそうしなかったが、地球の戦術を熱心に勉強した事があり常にゼントラーディと地球の戦い方を合わせて戦っている。

ゼントラーディ流の戦い方のはぐれゼントラーディや地球流の戦い方のみの反統合勢力との戦い方は楽だった・・・・・

星村絵里「イルミナシオンから戦術を教えてもらっているだけあって、相手も私と同じなのか・・・・・・手ごわい・・・」

その戦い方を実践しているのは、グラビオンの兵士も同様である。
イルミナシオンから軍事的教練を受けており、兵士達はゼントラーディ流と地球流の戦い方を組み合わせている。

これほどまでに厄介とは・・・・

               シュババーン

星村絵里「くそミサイルか!!」

ズゴォン
      ビュビュビュビュビュビュビュビュビュビュビュ

星村絵里「あぁもう!冗談きつすぎるよ!」

ミサイルから回避するように上空でジャンプするが、レーザーの雨。
回避するにも一苦労するかの量である。
あまりにも多すぎる攻撃の量に絵里はイライラしていた。

星村絵里「多少無茶するけど、このVF-3000はミリアのVF-1と同じだとは思わないでね!!・・・・ってこれは・・・・まぁいいか使おう・・・・行くわ!!」

上昇しながら敵の攻撃を回避する絵里は多少無茶をして、斜めに急降下を開始する。

「あのバルキリー、死ぬ気か?」

「好機だ!死ぬ気であれば撃墜できる可能性がある集中攻撃しろ!」

斜めに急降下する絵里にグラージの編隊は集中攻撃しようとするが・・・・

                シュバーン
ブコォォォン

「おわっ!?」

突然、VF-3000から1基のスモーク弾が撃ち込まれ周囲が白い煙で覆われる。
グラージのパイロット達は混乱しレーダーで絵里を探すがジャミングが発生する。
新装備のジャミンググレネ―ド弾だが、急いで発進しミサイルの量が十分ではない中装備されていた装備。

僅か1基しかなく、ついさっき思いだすまで存在を忘れていた。

「くそ何処に・・・・・・・」

        ズドドドドドドドドドドドドドドドド

「ぐぎゃぁぁぁぁぁ」

星村絵里「まず1機・・・・次・・・・」

                 ビヨォォォン

スモークの煙の中で絵里は1機のバリアブル・グラージに超至近距離に接近しガンポッドを撃ちこむ。
そして次に横にいた、ヴァリアブル・グラージに大口径レーザー砲を照射し撃墜する。

「馬鹿な敵だと!何処だ!」

「スモークとジャミングで敵姿は・・・ぎゃぐびぉぃぃ」

「おい・・・」

白い煙が漂う中でグラージ部隊は混乱し、絵里によりどんどん潰されていく。
煙が漂いながら絵里を探すグラージのパイロット達は混乱の中発砲。
同士討ちをしてしまう事になる。

「やっと煙が晴れるな・・って出て来たぞ!撃て!」

煙から脱したグラージ4機は、絵里がファイター形態で出てきた所を発砲する。
無論絵里は4機程度の攻撃では、当たる事なく易々と回避に成功する。
もうそろそろ煙が晴れるので、煙の中で生き残った友軍と合流し絵里を叩く。
そう考えていたのだが・・・・

「・・ぬわっ!!」

煙が晴れた瞬間に目の前の光景に驚愕する。

見た光景は絵里にやられたり、同士討ちで自滅したヴァリアブル・グラージとバリアブル・グラージの無残な残骸であった。

星村絵里「後は上空で遊んでやるから、上がってきなさい♪」

絵里は驚愕しているグラージ部隊を見下すかのように上空からそう言った。
もう既に敵が少なく基地から離れているので上空に上がる事が出来る・・・・・
後は壮大な空中でのドックファイトを楽しもうと考えていた。

「くそ舐めやがって!全機上昇しろ!」

絵里の挑発に乗っかって上昇する。

星村絵里「丁度いいよ、それじゃあしっかり楽しんで頂戴冥土まで!!」

乗っかってくるグラージに絵里は笑顔になる。
丁度よく程良く戦闘が出来ると、これが絵里にとって最大の幸福であった。
操縦桿を握りグラージ部隊とドックファイトを仕掛けた!

「ハン・・・また同じ手に・・・・」

  キィィィィィィン ズドドドドドドドド キィィィィィィン
ゴォン

「がぁぁぁはや・・・・」

突っ込むと見せかけて、斜め横に素早く移動ののみ急速反転し1機のヴァリアブル・グラージの急所にガンポッドを撃ちこんだ。
撃ち込まれたグラージはどんどん下へ落ちていく、それだけじゃない近くにいたバリアブル・グラージにも目をつけ更に反転する。

「回避しろ!グラーブ!」

「む.無理だぁぁぁぁぁぁ」

回避できないと悟ったバリアブル・グラージのパイロットは叫ぶが・・・
この直後にガンポッドの直撃を受け撃墜。
18機いたグラージ編隊は絵里の攻撃と策で僅か2機足らずになるのである。
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第48話 追い詰められたミリア・ファリーナ・ジーナス

2017-12-20 20:46:12 | マクロス外伝戦場の遺産
追撃していたSv-53の編隊を策で殲滅した絵里とミリア。

だが

目の前にヴァリアブル・グラージとバリアブル・グラージが立ち塞がる。
それだけじゃない、後ろにはリガード部隊が展開している。
完全に生かして返さない気である。

           ズドドドドドドドドドド ズドドドドドドド
ズゴォン ズゴォン ズゴォン ズゴォン

「引きつけろ!トラップエリアまで・・・・」

グラビオンの構成員でバリアブルグラージに乗る指揮官はこういう。
トラップエリアまで絵里とミリアを引き込もうと・・・
別のルートからも・・・・・

   ビュイーン ビュイーン ビュイーン ビュイーン

星村絵里「くそネオグラージの横流し品か・・・・・」

マクロス・コンツェルンが開発したグラージの発展型であるネオ・グラージとSv-53数機が現れる。
トラップゾーンとは伏兵の事である。

そこに絵里とミリアは嵌ってしまう。

ミリア「なんだ伏兵か面白い・・・・いいだろう相手してやる!!」

星村絵里「相変わらずなんですねミリア。」

ミリア「面白い戦は楽しまんとな、伏兵もゼントラーディ軍時代何度も経験していただろ?」

星村絵里「確かにそうですけどね。」

伏兵と言っても、絵里とミリアに危機感を持たせる程ではない。
むしろ面白い、それが二人の感想であった。
戦闘種族ゼントラーディ人は不利な戦い程燃える・・・・
新たな敵が来てくれてミリアはとんだラッキーだと思える。

苦言を言う絵里も同様である。
やはり予想外のハプニングは楽しいと・・・・

「やはりな・・・・エースのミリアと後ろについているのは元部下と言うわけか・・・どうりで動きがいいわけか・・・・」

ネオグラージに乗るパイロットはふと笑う。
このネオグラージのパイロットは元ゼントラーディ軍第118基幹艦隊の兵士の一人であり。
更に言ってしまえば、エースパイロットである。

エースであるネオグラージのパイロットは当然ミリアの実力を知っている。
なんたって以前作戦を行動を共にした事があるのだから・・・・

ネオグラージはミリアのVF-1Jの脚部を狙い小口径インパクトガンを発砲する。

ミリア「くっ・・・デブラン・・・こいつ腕が正確、油断したら危ないな。」

インパクトガンはミリア機の脚部寸前に着弾する。
流石の怖いもの知らずのミリアも驚いて少しビビってしまう。
油断したら自分は確実にやられるだろうと・・・・

星村絵里「ミリア!!」

ミリア「モーア、正面の敵を相手にしろ!苦しいだろうが、持ち堪えろ!」

星村絵里「獲物皆貰いますが?」

ミリア「構わんが、油断するなよ!」

星村絵里「エスケスタ」

絵里はミリアに心配しているが、話から聞くに正面の敵全て相手にしたいようである。
ミリアはネオグラージと伏兵のSv-53を相手にする気なので絵里の考えている事を先読みし許可する。
これを聞いた絵里は笑顔で本当かどうか確認するが、ミリアはいいぞと言うと飛び乗って喜んだ。

「ほう、あの1機はミリアの次に強いモーア・カリダムか?普通ならば副官であるデワントンとメールを置くのがだ・・・・・今いるのはモーアか・・・・」

戦いながら二人のやり取りを見ていたネオ・グラージのパイロットはVF-3000をモーア・カリダムだと推測する。

当然、その読みが当たっているわけである。

「二人同時に相手にするのはきつい、まずはミリアだけでも潰すか・・・」

ネオ・グラージのパイロットはふっと笑い・・・
ミリアに向け突進する・・・

ミリア「こいつ策も無しに・・・・・もらったな・・・・・」

自身に無策に突進しするネオ・グラージにミリアは勝てると確信した。
馬鹿な奴・・・簡単に仕事を済ます事ができそう・・・と・・・
だけど、結果は裏切られる・・・・・・

             シュババババーン

ミリア「しまった!超近接距離からのミサイル攻撃!」

「無策だろうと思ったが、それは甘いもんだなミリア!マイクローンボケしてゼントラーディ人としての戦い方を忘れたのか?」

回避する事が難しい距離からでのミサイル攻撃・・・・
ミリアは回避行動を取るがかなり難しい・・・・
なんとか回避するが・・・・・・

「次リガード部隊ファイア!」

             シュババババーン
     ビュビュビュビュビュビュビュビュビュビュビュビュ

ミリア「リガード、後方から支援・・・・自らもやられるのに・・・こいつは・・・」:

「ミリア・・・イルミナシオンが教えてくれた戦い方だ!せいぜい味わえ!」

後方からのリガード部隊の集中攻撃を受ける・・・・
恐ろしくも正確な攻撃、だけどワザと外すかのような・・・攻撃・・・・・
ミリアは冷静さを失いかけた・・・・・・・その時・・・・・・

ガコォン

ミリア「くっぁぁぁぁぁぁぁ」

「一撃で仕留める事はできなかったか、流石はエースのミリアと言った所か。」

ネオグラージの攻撃で左腕と左脚部を破壊される。
ガウォーク形態に変形しなんとか維持する事ができたが・・・
かなりまずい状況である。

星村絵里「ミリア大丈夫ですか?」

ミリア「私は大丈夫だ・・・だけど、この敵は油断ならんぞ!」

星村絵里「油断ならない・・・・」

ミリア「だが支援は不要だ・・・」

星村絵里「しかし・・・・」

ミリア「相対する人間がいなくなれば私とお前は死ぬ・・・・」

星村絵里「エスケスタ」

絵里から心配され支援するかどうかを聞くが、ミリアは不要と言う。
理由は一方的な方向に攻撃が集中したらどちらもやられるからと言う事である。
それを聞いた絵里は渋々と命令に従う・・・・・・
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第46話 悪所の中のドックファイト

2017-12-17 23:03:40 | マクロス外伝戦場の遺産
Sv-53で構成されたグラビオン航空隊の追撃を受けた絵里とミリア。
本隊の位置を悟られるわけにはいかないので、別ルートで遠回りになるが悪所に引き寄せて殲滅する事を決めた。

ぶつかる危険性はあるのだが、相手も同じ条件下で戦う事を強いる事ができる・・・・
絵里のVF-3000とミリアのVF-1バルキリーはSv-53を引き寄せる。

「隊長、VF-Xは何をするつもりでしょうか?」

「分からん、だが油断するなあのカラーリングの1機・・・エースのミリアだ・・・」

「どうします?」

「ここは通路が狭い路地だ、ぶつからないように気をつけろ!」

パイロットはミリアもいる事を確認しているので警戒している。
こんな悪所に引き込むのは何かあるからだと・・・・
エースのミリアならば何かやってくると・・・・・その予感は少なからず当たる・・・・

「あっ・・・・先鋒の1機・・・消失(ロスト)・・・・」

「やはりな・・・・ミリア以外のあいつは何処へ行った!」

突然、絵里が乗っているVF-3000がパッと消えた。
一体何処に消えたんだ?必死に周囲を見渡す・・・・
だけど、何処にもいない・・・・・

「レーダーに反応、斜め上・・・・背後です。」

「後ろだと!」

             ズドドドドドドドドドド

「が・・・・・・・」

「くそ、全機回避行動を取れ!」

背後から突如、絵里が現れ銃撃を加える。
ミリアを追いかけておいた編隊は一気に乱れを生じはじめバラバラに回避行動をとるようになる。

その結果

「うわぁぁぁやめろ・・・ぶつか・・・」

ズガァァァン

「くそ回避行動が遅れ・・・・あぁぁぁぁ」

ズガァァァン

「馬鹿な1機に4機損失しただと!?」

銃撃された1機を除いた4機のうち、3機は混乱で損失する。
銃弾を使わずに一気に3機を失った事で、生き残った隊長は焦る・・・・・

「まだ本隊に手はあるはず・・・・もう1個小隊がいるんだ・・・・」

絵里・ミリア達を追撃している別小隊の事を思いだした事を思い出した隊長は冷静さを取り戻した。
何処かで挟みうちにしてくれるはず・・・・・

隊長は別小隊の位置をレーダーで探しその後、絵里とミリアの位置を教えた。

          ズドドドドドドドドドドドド

「ぐっ・・・・・せめて・・・一撃でも・・・・」

絵里に攻撃された隊長はミリアの乗るVF-1を睨みつつ、ミサイルをロックオンする。
ミリアはコックピットの中でロックオンされた事を知るが知らんぷりをした。
普通であれば慌てるはずだが、ミリアは平常心を保ったまま・・・それにはきちんと理由がある・・・・・

ズガァァァン

「一撃でも当て・・・・・・・」

ドガァァン

ミリア「落ちたか・・・・一撃でも当てようとする信念・・・しかと見届けたぞ!」

炎上した機でミサイルを搭載していたら誘爆する。
ミリアはそれを理解しており、ロックオンされても平常心を保っていたのである。

星村絵里「ミリア、任務終了。本隊に帰れますね。」

ミリア「あぁ2名の捕虜を連れてな、だが・・・・」

星村絵里「無断出撃した事に関するお叱りを受ける事ですね。それは分かっています、しっかり和也とジーナス大尉に叱られましょうミリア。」

ミリア「おい、いつからお前は私に命令するような態度するようになった?」

星村絵里「も・・・申し訳ございません。」

全ての敵を撃破した事で、絵里はミリアと並ぶように編隊を組んだ。
乗っている機体が昔とは違うとは言え、絵里とミリアはゼントラーディ軍軍人として監察軍との戦いと言う名の修羅場を戦い抜いたベテラン兵士。

お互いを信頼している、今は違う部隊のメンバーになろうとも・・・・・・・

             シュババババーン

ミリア「前方にミサイル!モーア・・・・バトロイドに変形し、降下しろ!」

星村絵里「エスケス」

突然、前方からミサイルが来襲した。
ミリアは先に察知し絵里にバトロイド形態に変形し降下するように指示する。
指示を受け絵里はミリアと共に変形しミサイル攻撃を回避する・・・・

ドドドドカァァァン

ミリア「モーア・・・無事か?」

星村絵里「なんとかね、まさかだけど・・・・・・」

ミリア「そのまさかだな・・・・」

爆発から逃れた絵里とミリアの目の前に、5機の編隊がその先を封鎖していた。
ヴァリアブル・グラージとバリアブル・グラージの2種類が現れる。
この2種類は名前は似ているが、まったくの別物である。

ミリア「面倒な相手だな。」

星村絵里「グラージタイプって敵として相手すると少し骨が折れるかなんというか・・・」

二人は2種類のグラージタイプについて愚痴を言う。
グラージは貴重な兵器である半面、かなり相手するのに厄介・・・・・
更に言ってしまえば、この2種類は地球の技術で改良されている。

星村絵里「勝てるかどうかは分からないが・・・」

ミリア「そんな弱気な事を言う?むしろ私は勝つ方だが?」

星村絵里「はいはい分かっていますよ、私だって生き残りたいので勝ちますよ!」

二人はガンポッドを構え突撃態勢を取る。
敵の弾と崖にぶつからずに相手を制圧できるように・・・・・

ミリア「モーア行くか・・・」

星村絵里「ハッ・・・・」

2機は突撃を開始する。
下手したら撃墜されるか分からない、突撃を・・・・・・・・・・
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第45話 脱出

2017-12-08 17:31:31 | マクロス外伝戦場の遺産
絵里とミリアはグラビオンの基地に破壊工作を行うが、絵里が誤って設置爆弾のスイッチを押し各所を爆破した。
基地内は炎で燃え上がり、基地内は地獄絵図となった。
一部区画とは言え、火薬の量が多く・・・・・基地の戦力は大幅に低下した。

キル「何事だ?」

「サ・・・第2基地が爆発・・・各所で炎上敵の侵入による破壊工作です。」

キル「くそ警備兵は何をしていた!ヌージャデル・ゲルフ・ヌージャデル・ガー部隊を周辺警備に出せ!近いうちに来るぞ!」

爆発を受け、キルは各部隊を出す。
敵が来る可能性がある、潜入部隊を出して破壊工作しているのならば間違いないと・・・・

「第1小隊.第2小隊はエリア1へ、第3小隊はエリア3.第4小隊はエリア4へ」
「航空部隊全軍はエリア5正面に待機、対空車両部隊は中枢エリアにて待機急げ!」

ヌージャデル・ゲルフ.ヌージャデル・ガー.リガードなどのゼントラーディ軍部隊を始め。
Sv-53の低価反応炉搭載型がどんどん出撃していく。
これにより周辺の警戒はより一層強化された・・・・・・・・・

ナリア「うぅ・・・ここは・・・・ってなんで私が縛られ・・・・下着姿なんだ!?」
反統合組織グラビオン.構成員ナリア・ラーダ

絵里に拘束され縛られたナリアが目を覚ます・・・・
なんとかナイフを探し拘束を解こうとするが・・・・・・・・何もない・・・・・

ナリア「くそ・・・統合軍か・・・・」

何もない所を睨むナリア・・・・その直後・・・・・・

                        ガシッ

星村絵里「よしお持ち帰り!」

ナリア「おいこら!!」

星村絵里「あら起きていたの・・・・・気にしないでいいか。」

絵里がナリアを掴みコックピットに乗りこむ。
ガウォーク形態で丁度、下に入ればコックピットに入れる位置にいたためすぐ入り込んだ。

ミリア「脱出するぞ、お前が馬鹿したせいで追撃部隊が来るぞ!」

星村絵里「分かっています。」

直ぐ様この場から脱出する・・・・・
だけど・・・・・・・・

ミリア「私が捕虜にした女性兵士も忘れるな・・・・・」

星村絵里「はい・・・・」

絵里はミリアから自分が捕虜にした女性兵士を回収するように言われ回収し、後ろの座席に入れた。

ナリア「ふぎゃ」

もう一人の捕虜を収容し座席が狭くなり、ナリアが押しつぶされる。
だけど、絵里はそんな事を気にせずバルキリーを動かしファイター形態に変形する。

ミリア「よし脱出するぞ!敵が来たら撃ってよし!」

星村絵里「ハッ」

捕虜の収容を確認したミリアは絵里に脱出を指示しファイター形態に変形、出口に向かい絵里も続く。
どんどん上の方で爆発が起こる、爆弾が爆発している音だ・・・・
下手したら自分も巻き込まれてしまうのだろうか・・・・そんな心配がしてきた・・・・・

                 ズドドドドドドドドドドドドドド

星村絵里「くそ背後から出てきたか・・・・」

絵里の背後からヌージャデル・ゲルフ2機が追撃してきた。
マシンガンを両手で構え、奪取して追撃してきている。
かなり、めんどくさい相手・・・・・・・・

星村絵里「邪魔だよ!」

      ズドドドドドドドドドドドドドドドドズドォン

「うおっ!!」

星村絵里「くそ更に後ろにリガード部隊・・・・・これを喰らいな!!」

                        シュバババババーン

追撃してくるヌージャデル・ゲルフを反転バトロイドに変形し、1機撃墜。
もう1機いるが、背後からリガード6機接近・・・・・・
これ以上相手するわけのはいかないので、ミサイルで弾幕を張る・・・・・・・・・

ミリア「流石だな・・・・・・しかし、VFー3000クルセイダーは使いやすそうだな。」

星村絵里「そうですか、いやぁどうでもないですよ照れます・・・じゃなくて・・・・」

ミリア「あっ・・・・・・お前成長したな・・・・・・前だったら・・・油断しまくりだし。」

ミリアから操縦技術とVF-3000クルセイダーの性能を誉められ喜ぶ絵里であるが。
直ぐに我に返り、直ぐ様戦場の顔へと戻る。

ナリア「同じ顔・・・・・私と同じ遺伝子を持つゼントラーディか・・・・」

絵里の横顔を見ていたナリアは睨みながら見ていた。
自分と同じ姿をしたゼントラーディ人の同胞で統合軍兵士・・・・
その事実にナリアは気にいらなかった。

戦いに挑む戦士としては素晴らしいが新統合政府に加わっている以上、自分の敵・・・・
こいつを殺して、なり変わる事はできるだろうか・・・・・・・
と考えるが・・・・・・・・

ナリア「ラック・・・・・・・・」

星村絵里「お前・・・・・・・・私を殺して成り変わるつもりだったでしょ・・・」

ナリア「何故分かる?」

星村絵里「・・・・・・ゼントラーディとしての戦士のカンよ、私と同い歳か近い歳かも知れないで戦闘経験は経験豊富だと思うけど・・・・・・・・・・人を見る目は育ってないわね。」

ナリア「うっ・・・・・・・・」

絵里は後ろを振り向き、ナリアが自身を殺して成り変わる事を暴露する。
この事を聞いたナリアは驚くが、絵里に人を見る目が育ってないと言われショックを受ける・・・・
それもそのはず、絵里はゼントラーディ軍から追放された事もあり地球統合軍の歩兵として銃撃戦を経験している。

銃撃戦を経験していくうちに人を考えている事が表情だけで見る事ができる・・・・・
同じ軍歴の持ち主であり、同じ型のゼントラーディ人だとしても・・・戦う環境によって人の能力は変わるのである。

星村絵里「静かにしていろ・・・・・・・・・・・いいな。」

ナリア「くそ・・・・・覚えていろ・・・・・・」

ナリアを鋭い目で威圧し、ナリアを黙らせた。
反抗的な目で見ているが、何処かで絵里を恐れる・・・・・
同じ顔をしたメルトラン・・・・・・自分と同じゼントラーディ人・・・・・・・・
自分自身はもう無理・・・・・・・ナリアはそう考えてしまう・・・・・・・

ミリア「そろそろ脱出エリアだぞ!」

星村絵里「エスケスタ。」

ミリア「ガドラス!!」

絵里とミリアは地下エリアから脱出し大空に舞う・・・・
その時・・・・・・・・・・

                ズドドドドドドドドドドドドドドドド

星村絵里「くそSv-53の低価生産型か・・・・」

Sv-53.1個小隊が絵里とミリアを追撃してきた・・・・
このまま相手にするのだが・・・・・・・・

ミリア「相手をある程度引き寄せろ!我々の本隊の位置が知らせないようにだ!いいな!」

ここで相手にするのではなく、ある程度の位置に引き寄せてから・・・・・
相手にしていたら確実に敵の増援を呼ぶことになる。
だから、出てこれるような位置じゃない場所まで引き寄せる・・・・・・・・
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