マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

ラウラの国家安全保障 専守防衛と敵基地攻撃が必要な訳

2021-01-30 20:15:29 | ラウラの国家安全保障
機種転換センター時代のラウラは地球の軍事の歴史や安全保障を勉強していた

基本、自分が好きな分野しかやってないが・・・・

ラウラは防衛戦略を研究しており・・・・
敵から侵攻を受けたらどう対処すればいいのかを考えていた。
無論、攻撃側でも敵から反撃を受けた時の防衛とかも

この前の演習の時にかなり学ばされた

いずれは自分も指揮官になる身だから
そんなラウラは本読んだり、インターネットで調べ独学で勉強している。
独学した内容の中で一つ、気になるワードがあった。

ラウラはさっそく気になるワードをインターネットで調べてみた

ラウラ「本当にバカな考え・・・」

気になるワードを調べた結果は上記の言葉を発した。
調べていくうちにゼントラーディ人として気になるワードの内容に
かなりの危機感を覚えた。

よくそんな考え方で戦争に対する備えをしているのか

馬鹿らしいと

その日の昼飯時

ラウラ「専守防衛ってバカなの?」

『えっ・・・・(いきなり・・・なに・・・)』

カゴメと同期のゼントラーディ人メリンの前で気になったワードの不満を露にする。
その不満に持った気になるワードとは・・・・・

専守防衛

である。

話を聞いていた二人からしたらお昼ごはん食べているのに
ラウラの専守防衛はバカなの発言は正直何言ってんだって思ってしまう
それに今言う話なのか・・・・・・

メリル「専守防衛・・・って何?」

カゴメ「地球の軍人だから一応、知っておいた方がいいわ」

メリン「一応ね、分かったわ。せっかくだし教えて」

ラウラ「いいわよ」

メリルはゼントラーディ人なので専守防衛が何なのか分からない為
ラウラに専守防衛がなんなのか教えてと言った。

待ってましたと言わんばかりにラウラは専守防衛について語りだした。

専守防衛
戦後における日本の基本戦術。
相手から武力攻撃を受けたとき初めて防衛力を行使するなどと言った
受け身の戦術であり、その防衛力と行使は必要最低限とする。

この背景には日本国憲法による内政的要因がある。

ラウラ「一応、日本の戦術だけど。統合政府出来る直前までドイツ連邦軍の基本戦術だったけどね」

カゴメ「でも、何処が専守防衛はバカなのよ。」

ラウラ「バカも何もね、相手から攻撃を受けてから反撃する発想がおかしすぎる。その時点でバカよ」

説明を終えたラウラは専守防衛の批判を続ける

一体何故、専守防衛を気に入らないのかとカゴメは思い。
メリルは話を聞きながら、ランチのタコライスを食べていた。

カゴメはラウラに何故、専守防衛がダメなのか
ラウラに質問しようとするが・・・・・
聞こうとした直後、ラウラは
もっともな答えを言った。

ラウラ「そもそも戦いって、相手の戦力を無力化させる事を最優先し戦況を有利にするもんでしょ」

カゴメ「確かに」

ラウラ「攻撃を受けたから反撃しますってなると、犠牲者出るし。防衛戦力や戦略が圧倒的に不利になるわ」

相手の戦力を無力化を最優先
ラウラはカゴメとメリンに語った専守防衛がダメな理由

ラウラが言う通り、戦争の序盤はスピード勝負になる。
大前提に相手が本格的に反撃に移す前に相手の反撃戦力を叩かなくてはいけない。
敵が本格的に動き出す前に、武器や兵器を破壊。

その時出来た隙を突いて相手の防衛網を突破、快進撃を続ける。

相手が本格的に攻勢に出ようとした時には・・・
良くて苦戦必須か、最悪有効打も出せずに敗北必須かのどちらかになる。

無論犠牲者が出る。

更に

ラウラ「民間人を死なせる事で、世論的に誘導する事も可能だわ。まぁバチクだけど」

カゴメ「確かにバクチよね。」

ラウラ「バクチの失敗例が日本のパールハーバー攻撃、宣戦布告が攻撃後でリメンバーパールハーバー。相手を刺激する結果になったわ。」

攻撃側が民間人に被害を与えた場合の心理効果。
攻撃し死傷した場合、恐怖で反戦感情を煽る事が出来る。

この論理はイタリアのジュリオ・ドゥーエの戦略爆撃論でも記されており
第二次世界大戦の各国の戦略爆撃に影響を与えている。
結果は戦況は有利に進むかと思われるが・・・

日本が真珠湾攻撃の際に宣戦布告前に行った結果
報道によりアメリカ国民の反感を買い主戦に傾けてしまった。

ようは逆のパターンになってしまう事になる可能性がある。

しかし

カゴメ「民間人の殺傷は国際法つまりジュネーブ条約に・・・・」

メリル「でも、巻き込まれて殺傷してしまう可能性が・・・・」

ラウラ「戦争犯罪者になるわね。まぁそれを覚悟した上でやってるでしょうけど」

これは完全な戦争犯罪行為である

故意に民間人を攻撃したら国際法違反になる。
精神的ダメージ狙うならば国民が狙われる可能性がある。

その可能性があるから専守防衛と言う甘い概念はダメである。
軍事拠点ならまだしも罪のない民間人のいる地域を狙われたら・・・・
ラウラはこれを踏まえて考えた・・・・

ラウラ「だから言うのよ、戦争犯罪行為まがいな先制攻撃があるかもしれないから相手から返事なしだったら反撃して落とさないと」

カゴメ「ゼントラーディ人なのに、そこまで」

ラウラ「地球人の軍人としてなるならばこう考えないと。だから積極的に国民を守りたければ早めに反撃しないとだめ。」

民間人に被害が出る前に積極的に反撃しないといけない。

軍事施設破壊され兵器や人員を失い有効反撃ができない状態から守るのもそうだが
軍人として武器を持たない民間人を守ることを最優先にしないといけない。
そもそも民間人を守ることは死傷のリスクを減らさなければならない。

ある程度の警告を促し聞き入れなかったら民間人を守るためにも
撃墜は仕方がない事

専守防衛では被害が余計に大きくなってしまう
だから積極的な反撃が必要になってくる

メリル「しかし、専守防衛と聞いたらうちらゼントラーディ相手だと直ぐに壊滅よね」

ラウラ「そもそも敵ならば瞬殺しますから、地球人のプロトカルチャー疑惑があったから助かったようなもんよ。」

メリル「リン・ミンメイの歌・・・・」

ラウラ「確かに効果あるように見えるけど、慣れたら無意味よ。大事なのは基幹艦隊司令官を倒す事、それが達成しなければ歌おうが歌わないが意味がない」

ゼントラーディ相手だと専守防衛は通じない。

先手先手で基幹艦隊司令を排除しないと勝算がない。

メリルはミンメイの歌を解決方法としてあげようとしたが・・・・
ラウラは解決方法として歌の使用は否定する。
否定する理由は慣れたら無意味、更に・・・・

ラウラ「ミンメイの歌が流れて戦った時、何人死んだか覚えてる?」

メリル「覚えてないくらい」

ラウラ「でしょ、歌の前に地球人は69億人の9割死んでるし。その後で、更に死んでる。手段としては有効だけど、解決方法として否定するわ」

メリル「厳しい」

ラウラ「そもそもグランドキャノンによる砲撃が無ければ突破は無理でしょ」

ミンメイの歌で解決したと一般的な通説である基幹艦隊決戦における
自身の見解を述べた

基幹艦隊決戦前後
地球はゼントラーディ軍基幹艦隊の攻撃で当時の人口69億人のうちの9割を
失うどころか、文明を破壊されるなどの大被害を被った。

マクロスとブリタイ・ラプラミズ同盟艦隊も大被害を被り多数の死者を出すなど
様々な要因もあってから来た奇跡の勝利であり、辛勝でしかない。

カゴメ「ラウラはどんな防衛計画あるの」

ラウラ「簡単に言えば侵犯ならば警告は必要、警告と最終警告を与え撃墜。領土に向けての攻撃弾道ミサイルや超兵器が攻撃しかけるのであれば迎撃態勢と同時に敵攻撃基地の先制攻撃破壊かな。」

カゴメ「へぇ」

ラウラ「リスクが低いうちにやらないと呆気なく負けて多くの人間が死ぬよ。だから攻撃の際に死ぬ死者を考えるよりも発射され着弾した時の死者を考えないと不味い。」

ラウラは自身の防衛戦略を話し始めた。

侵犯なら警告ありで、聞かなければ撃墜
領土に向けての攻撃弾道ミサイルなどの大量殺戮兵器に関しては
ミサイル発射前に攻撃部隊を送り敵基地攻撃を唱えた

リスクの低いうちに対処しなければ取り返しのつかない事態になってしまう。

相手の基地を占領するのではない脅威の排除だ

脅威を今放置したら大勢の人が死ぬ可能性がある。
そうなる前に排除しておくのが得策

メリル「でも攻撃側も死ぬよね」

ラウラ「確かに犠牲は出るわ、でもミサイル撃たれて大勢死者出すのと攻撃側の犠牲どっちがマシ?」

メリル「それは・・・・」

カゴメ「後者ね、でも準備が怠って両方死者出たら最悪だけど」

ラウラ「ぐっ・・・それもそうだね」

無論、当然の事ながら攻撃側も死者が出る。

とはいえ失うならどっちがマシか考えたら敵基地を攻撃した方である。
当然の事ながら、準備不足で両方失う法が最悪な展開ではあるが・・・・・

きちんと準備を行い敵基地攻撃を行い・・・・
敵防衛網を打ち破り、発射する前に基地施設を破壊すればいい
無論、簡単な事ではない・・・・

発射するまでお時間はとてつもなく少ない・・・
速やかな行動を持ってしないと取り返しがつかなくなる

だけど

何もしないで発射されてから迎撃するかよりは断然いい

カゴメ「まぁそれをやるにせよ、ラウラ・・・そしてメリル、貴女達が敵基地攻撃の最前線に立つじゃない。死のリスク高いわ」

ラウラ「確かにね・・・・・長距離ミサイルを使う手もあるけど、基本は攻撃部隊が攻撃するからね・・・死のリスクは高い・・・・でもね・・」

カゴメ「でもね・・・・?」

ラウラ「国民を守るのは我々軍人の役目、国民の命を守るためなら・・・危険承知でやるのは当然でしょ」

敵基地を攻撃するのは当然、実戦部隊の一員であるラウラ達の役目で・・・・
サポートするカゴメ達より死のリスクの方が高いと言うそう指摘に・・・・・

ラウラは肯定しつつも、それが自分たちの役目だから当然と返答した。

敵基地攻撃は長距離ミサイルでの攻撃方法があるが・・・・
精確に攻撃を成功させるには直接攻撃部隊を出撃させ強襲し敵基地を破壊するしかない

死のリスクがあっても大量殺戮兵器で脅かされる国民を守るためならば
覚悟した上で任務を実行するのは、当然だとラウラの考えだ。
命を懸けて死の危機に陥ろうとも国民を守るのは当然だと・・・・

ラウラ「だから私はリスクの低いうちに反撃せず、やられてからとかリスクの高いうちに反撃なんてしたくない。それだけよ」

カゴメ「ラウラ、国民の事を考えているのね」

メリル「考えた事なかったよ」

ラウラ「地球の先人たちから学んだことだよ、私はゼントラーディ軍人から地球人軍人となったからには軍人としての考えは持たないと」

ラウラが真剣に国民を守るためにこれらの考えを持つようになったのは
地球の歴史で活躍した軍人たちの姿を見てきたから。

国民を守るための最善の戦い方を見出だして
これからの新統合軍軍人としての人生を歩んでいきたいと思っていた

ラウラ「いけない、ランチ食べないと午後勤務になっちゃうわ」

メリル「そうだった、食べないと」

カゴメ「次は倫理の時間よ」

ラウラ「それは嫌」

そんな考えを見出だしたラウラだが、人間換算23歳の若き女性
何処か幼さを残しつつ自分の考えを定めた若き女性士官であれど

素は若い女性らしく、まだまだいろいろと楽しみたいお年頃

だけど、ラウラは新統合軍の女性軍人

軍服を身に纏う者として居続ける限り国民を守る責務を全うする
ゼントラーディ軍から新統合軍に移籍した身であるが・・・
戦いが全てのゼントラーディ軍としているのではなく

脅威から国民を守る新統合軍の軍人としている

そうなっからには国防観を持ち
国民を守るために任務を全うしなくてはいけない。
ラウラはここに来てそう考えるようになった。
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ラウラの国防主観

2020-11-11 03:36:20 | ラウラの国家安全保障
機種転換センター時代のラウラはある分野の勉学に励んだ。

それは戦争学である。
戦闘種族ゼントラーディ人出身のラウラは地球人がどんな戦争の歴史を歩み
どのような事に関心を持っていたのか興味を持っていた。

今後、地球人の軍人として生きる身として知らなくてはいけない。
ラウラはそう考え、機種転換センターから出される勉学を疎かにしてるが
この分野の勉学は必死になってやってた。

その結果

ラウラ「航空撃滅に徹底して航空戦力による制空権確保による航空優勢で地上戦展開、空中から敏速に攻撃し敵の物、心の両面の資源破壊を持って勝利すべきと・・・ありゃ」

桐原少佐「ジュリオ・ドゥーエの制空、パイロットとして学ぶのは結構。いい戦術本だなぁ」

ラウラ「おぉ分かってくれますか、かなり勉強になりますよ・・・・・」

馬鹿野郎

桐原少佐「今は教養文学の時間だ!ジュリオ・ドゥーエの制空を勉強する時間じゃない!授業中になんてものを読んでいるんだ!大馬鹿野郎!」

ラウラ「大馬鹿野郎は酷い、酷すぎますよ・・・勉強してただけなのに」

桐原少佐「だったら真面目に授業を受けろ!休み時間に読め!今は読むな!分かったな!」

授業中にまで教科書で隠しながら独学する始末であり
この前はエースパイロット坂井三郎の自伝大空のサムライを読んでたり
ミニッツ提督のニミッツの太平洋海戦史を読んで持論考えてたりと・・・

そのせいかラウラが授業中にやってる独学をやってる時の教科が・・
小テストの時に点数落としたと言う事態が多々起きていた。

桐原少佐「バッカニア少尉」

カゴメ「なんですか少佐、そんな怖い顔をして?」

桐原少佐「この前、勉学の大切さ教えたんだな?」

カゴメ「はいそうです、エースパイロットになるには教養がないと・・・」

桐原少佐「それは評価するが、授業中に独学はするなとは教えたか?」

カゴメ「お・・・・教えてません」

桐原少佐「!?」

教官の茂人はラウラの学業はいらない問題を改善させたカゴメを問いただした。

ラウラにエースパイロットになるには教養が必要と諭した実績のあるカゴメだが
授業中に独学をするなとは教えてない

茂人の言葉を聞いて苦笑いしながらカゴメは謝った。

桐原少佐「まぁ成績は上がっているし合格圏ではあるが、態度が悪い」

カゴメ「ですよね~」

桐原少佐「ですよね~じゃない、まったく関係のない事ばかりやりやがって」

カゴメ「漫画よりはマシじゃないです」

桐原少佐「マシじゃない!漫画だろうと教養本だと問題大有りだ!」

確かに漫画よりマシな話ではあるものの
見ていて態度がかなり悪い。
いくら教養があっても態度が悪くては軍幹部に迷惑かけてしまう

頼みの綱であるカゴメまでこの有り様
不味すぎる。

桐原少佐「バッカニア少尉」

カゴメ「はい」

桐原少佐「もう一度、ベルタリア曹長に注意してこい。授業中に関係のない書籍読む事をやめさせろ!漫画じゃないからいいわけではないぞ」

カゴメ「りょ・・・・了解(汗)」

茂人は険しい顔をしながらカゴメにラウラに対し
再度の授業と関係のない書籍を読まないように注意するように言った。

真面目で士官学校卒のカゴメのあの発言から危機感を覚える

念を入れて注意しないとラウラだけでなくカゴメまでダメになってしまう

なんとかしなければ

そう心配している中、カゴメは退室する。
カゴメが退室したのを確認した茂人は更に心配事が増えそうな気がして
頭を抱えてしまう。

ラウラ「書籍もだめぇ!?漫画じゃないし」

カゴメ「漫画じゃなくても授業中に関係のない物はダメです」

ラウラ「勉強なんだからいいでしょ」

カゴメ「勉強の為でもダメです」

ラウラはさっそくカゴメから注意をされてしまった。
漫画以外なら大丈夫だと考えていたラウラはかなりショックだったらしく
漫画じゃないからいいでしょとカゴメに注意されるも人蹴りされる。

何回も抗議するが、カゴメは了承せず・・・・
最終的にラウラは折れてしぶしぶ納得・・・・したかに見えた

ラウラ「カゴメ、日本の国防についてどう思う?」

カゴメ「日本の国防?私はイギリス生まれだから、深く考えた事ないな~」

ラウラ「考えた事ないか~」

突然、ラウラが日本の国防についてどう思うかをカゴメに聞いてきた。

イギリス出身であるカゴメは日本の国防について考えた事がないのでピンと来ない。
日本国憲法と自衛隊は知っているが、日本の国防事情は全然知らない。
それに祖国イギリスや日本は幼い頃に地球統合政府に吸収統合され無くなっていて・・・

祖国イギリスやイギリスを守るイギリス軍は両親や親戚に聞いた程度しかない
イギリス王族とは月面に暮らしてた関係上、知ってるが・・・・
大体は知らない

特に知ってるのは祖国の料理が不味い事ぐらい

そんなカゴメを横にラウラはある事を言った

ラウラ「戦争放棄とあるけど、国を守るための戦争と国を守るための戦力を放棄するって愚かにも程がある。話しても意味がない相手はいるのに、なんで完全に相手を信用するんだろうね。」

カゴメ「疑いすぎるのもダメだけどね。」

ラウラ「カゴメの言う通りだけど、多少は疑うのも有りかと。」

国を守る戦争と国を守るための戦力の放棄
ゼントラーディ軍の軍人として戦うために生まれたラウラにとっては信じられない事だった。
何故自分の国を守る思考を捨てるのかと

それに相手を信用しすぎるなと・・・・

ラウラはそう発言し、聞いてたカゴメは理解しつつ意見
カゴメからの意見を聞いたラウラは納得するが自分の持論で〆る

その後、ラウラは日本の国防状態に関する疑念や不満を述べた。

極めつけは・・・・・

ラウラ「自衛隊と言うのがあったけど、守るべき国民から石を投げられまたは救難活動のための組織と認識され、外に広げればアメリカ軍の予備部隊になる。なんで日本人はそんなみっともない事を受け入れたの?信じられないわ~」

当時あった自衛隊に対する日本人の態度の批判だった。

何故軍隊の存在が否定されるのか?何故国民を守るべき軍隊が批判されるのかなど
冷戦時代や90年代の日本の軍事について評価するものがあれば否定するものがある
大半は否定だ。

カゴメは難しい顔をして困惑しているが
ラウラは更に話を続けた。

ラウラ「戦争を否定したからって戦争って無くならない、どうしても避けられない戦いだってあるのよ。例えば、宇宙をさ迷う第118基幹艦隊そして別の基幹艦隊との衝突とか」

カゴメ「それは・・・」

ラウラ「10年前、リン・ミンメイの歌で同胞にカルチャーショック与えつつボドルザー司令を倒したけど・・・・多くのかつての仲間を殺した多くの友軍兵士が死んだ。歌で戦争を止めようと言う人はいるけど、必ずしも歌を受け入れるとは限らない。戦争を望んでないと言っても相手が受け入れるとは限らない」

カゴメ「・・・・・」

ラウラ「私達軍人って普段は無駄だと思われても、いつ出てくるか分からない脅威にいつでも備え国民を被害を可能な限り減らしつつ守る存在だと思っているわ。無くなる事のない戦争の猛威から国民を守る存在だって」

戦争を否定したからって戦争は無くならない・・・・

マイクローン化し地球の戦争の歴史、日本の歴史
そして、戦闘種族ゼントラーディ人としての経験から言える事

第一次星間大戦後、ボドル基幹艦隊決戦と地上戦で歌った歌姫
リン・ミンメイが戦後で歌の力で戦争が終わったと宣伝されていた
だが・・・・・ラウラ的にも自身の経験や後に知った事を踏まえて

死んでいった人間はどうなんだ?
死んでいった人間は平和に貢献しなかったのか?
敵を殺し死んでいった人間は平和に貢献しなかったのか?
と言う疑問がラウラの中で浮かんだ。

何故歌があるのに戦死する人がいるんだ、戦争が終わらないのか
矛盾している

ラウラ「なのに統合戦争の前の日本人はそれを理解しなかった。確かに第二次世界大戦で大きな被害を受けたトラウマだとか、経済事情で分かる。でも、もう少し考えて欲しかった、いつでも有事に備える心構えが・・・」

カゴメ「日本は統合戦争で40万人近く亡くなっているからね、確かにそうかも」

ラウラ「40万人亡くなって気がつく今日の平和が明日の平和だとは限らないのに・・・・」

統合戦争における日本の死者は尋常だった。

日本国は同盟国アメリカ合衆国の地球統合政府参加に消極的だった。
隣の韓国やフィリピン、台湾などが参加する中、憲法を理由に参加せず・・・
統合戦争になっても、国内では左派を中心に反対論を唱える国民が多かった。

しかし

反統合同盟は太平洋進出と地球統合政府側の韓国挟撃を目論み
反統合同盟側ロシア軍を中心に日本列島空爆し、日本国民をパニックに陥らせ
降伏させて、占領する作戦が立案され実現した。

まずは沖縄からの襲撃が始まり
新潟と長野の無差別空襲を中心に日本各地で行われた。

反統合同盟の目論み通り、日本各地は大被害を被った



予想に反し日本国民の態度は一辺
敵への憎悪から改憲し地球統合政府に参加せよと世論に変わる

結果、自衛隊の一部将校によるクーデターにより政権が倒れ
改憲し地球統合政府に参加した。

左派グループは反発し武装決起、日本の一部は戦場となる

地球統合政府に参加した自衛隊こと日本国防軍は即日解散
地球統合軍に編入
多数の若い男女の志願兵が地球統合軍軍人と参戦
各地の戦線で戦っていっては散っていった。

最終的に・・・

統合戦争で失った日本国の死者は・・・・

北海道 約2万人
関東 約4万人
中部 約5万人
関西 約10万人
中国 約1万人
四国 約2千名
九州・沖縄 約6万人
自衛官統合戦争戦死者 2万人
日本人地球統合軍兵士戦死者 5万人

であった。

ラウラ「戦後、自衛隊や統合軍日系志願兵が自衛隊閥として地位を上げ星村提督や白川提督、今は亡き早瀬提督らの派閥が出来て地位は向上した。月面だって日本人は多いし、アポロシティーの月宮天満宮の神主の一族は皇族と旧皇族、皇別摂家が勤めている。だけどそれは40万人の犠牲があったから。」

カゴメ「・・・・・」

ラウラ「でも・・・・40万人の犠牲者が出る前に気がついて欲しかった。国を守るいや国民の自身を守る事を肯定する意識次第で犠牲が増えたり減ったりする事を・・・・」

日本における政変や空爆などの被害により一部の日本人は月に移住した。

最初は軍人だけであったが、皇族などの名家や企業
日本にいる事で身の安全に危機感を覚えた一般国民の疎開者・・・・
月に希望を抱く移住者達などかなりの数の日本人が月に住み着く事になる。
数は地方都市程ではあるが、軍都としてある程度栄えた。

月に軍人らは宇宙軍司令部内の派閥を広げ
アメリカ軍閥に次ぐ勢力に

そしてクラビウス基地の白川派とアポロ基地の星村派に分裂
月における日系地球人の権威が強まった

無論、他の統合軍部隊もそうだが・・・・

だが

その裏では40万人の犠牲が・・・・
ラウラはそれを考えると胸が痛くなる

もっと意識していたら犠牲は少なく済んだのにと

ラウラ「まぁ私は国民の意識や政治家の意識がなんだろうと、自分の責務は果たすわ」

カゴメ「自分の責務?」

ラウラ「そうただ、国民を守る。数ヶ月前の私だったら考えもしなかったな」

そうした事を踏まえラウラは後ろの人間の意識がどうであれ
国民を守る軍人としての責務は果たす・・・・・

ゼントラーディ人としてありえなかった概念だか・・・・
かつての軍人達のエピソードを見てきて自然に守るべき物が出来た。
日本が大戦のトラウマから平和に傾倒し・・・・・
世界情勢の現実を直視出来ず、多大な犠牲を得た結果を踏まえ
どんなに国民や政治家に疎まれても軍人として可能な限りの事をする。

そう決心できた。

カゴメ「ふぅ僅かな期間で目標出来たのよしだね。」

ラウラ「それほどでも・・・・」

カゴメ「ってうっかり話乗せられたけど、今度授業中に関係ない書籍読んでたら没収です」

ラウラ「そんな~」

ラウラはカゴメから目標出来た事に誉められ照れるが・・・
直後にカゴメから本題の授業中に別の本を読まない事に関連して罰則が伝えられ
罰則の内容にラウラは絶句した。

しばらくは交渉してたが・・・

渋々ラウラが折れて納得したようだ。

カゴメ「と言う事もあり説得に応じました。」

桐原少佐「他に何か言ってなかったか?俺の悪口とか?」

カゴメ「特になにも」

桐原少佐「そうか・・・・」
.
カゴメは茂人にラウラが大人しく受け入れたと報告した。

その報告を聞いた茂人はうんうんと頷くが・・・・
何かひっかかる、あのラウラが素直に受け入れるのか・・・
そんな茂人を横目にカゴメは何かを思い出したのか・・・

カゴメ「1つありました日本の国防について言ってました」

と報告した。

その報告を聞いて茂人は確信した。
ラウラは大人しく受け入れてない、別の手段は捨ててない。
別の手段で授業さぼり国防主観を確立しようとしている

国防主観を確立する心構えはよし

だが

手段はダメすぎる。

桐原少佐「うちの故国の国防?なんか嫌な予感がするいや予感じゃない絶対する」

カゴメ「何がです?」

桐原少佐「紙媒体だけの話じゃないか?」

カゴメ「紙媒体以外?」

桐原少佐「バッカニア少尉、ベルタリア曹長のインターネットをオンラインからオフラインにしろ!」

カゴメ「了解しました」

茂人はカゴメにラウラのパソコンのインターネットをオフラインにするように命じる。
命令を聞いたカゴメはその言葉を聞いた途端察し・・・・・
教室に入ると、ラウラのパソコンを開きインターネットをオフラインにした。

何故そんな事をしたのか?

それは翌日の授業に判明する

ラウラ「インターネットでの書類作業の練習よりも、電子書籍。紙媒体だけじゃないんだよね、石原莞爾の最終戦争論買ったから見よう・・・・ってインターネットがオフラインえっ」

カゴメ「ラウラ・・・・紙媒体は止めたけど、電子書籍でサボるとはね。お約束破ったわね」

ラウラ「げぇ」

カゴメ「当分、書籍の持ち込みとインターネットの使用禁止にします」

ラウラ「そんな、これも勉強のためなんだ・・・」

カゴメ「いくらいい事言ってもこれはダメですよ」

ラウラは電子書籍に切り替えただけであり
授業とは関係のない勉強のためのサボりは止めただけである。

すっかりバレたラウラは顔面蒼白になり・・・・

そのまま真面目に大人しく授業に従事したのであった。

桐原少佐「いくら国防主観を固めても真面目に大人しく授業受けろっての」

実はカゴメがラウラを説得している時に物陰におり・・・
ラウラが口で語った国防主観について聞いていた。

国防主観についても日本人として猛反省すべき所だったし。

考えさせる内容だが

今はそれをやるためにいるのではない。
可変戦闘機のパイロットになるためにここにいるのだ。
哲学よりもまずは可変戦闘機のパイロットとしての技能を高めて欲しい

茂人がラウラを厳しくする理由なのだ。

ラウラの国防主観はゆっくりこれが終えたら聞いてみたい
茂人はその場を後にするのであった。




改憲は目的ではない、手段であり、改憲後の軍事的改革が重要だ!
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