マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

陸軍の再編・・・・・・

2018-04-12 00:30:27 | マクロス短編
第1次星間大戦以後、陸軍は衰退した。
可変戦闘機並び宇宙艦隊主体の戦闘になり、宇宙軍は増強され。
それに対し、陸軍や海軍.空軍は縮小された。
中でも人類誕生以降の戦争の主役の陸軍は悲惨だ。

宇宙軍
海兵隊
空軍
海軍
と並ぶ5軍の中では唯一可変戦闘機を保有していない。

その煽りで軍再建を後回しにされたのである。
陸軍はなんとか2020年までに軍事力の再編を行う事に成功するも。
警備戦力よりも上と言う不遇な待遇でしかなかった。

そんな不遇な陸軍のとある話である。

   【西暦2020年8月9日 地球.オセアニア軍管区.エスペランス陣地】
かつては統合戦争の主役であったM1エイブラムス。
正しくはOTMの技術で再設計されM1エイブラムス+はオセアニア軍管区エスぺランス陣地にいた。
大戦前は豊かな自然が広まっていたが、ゼントラーディ軍の砲撃で壊滅。
今では自然と砂漠が混じる不思議な環境になっていた。

ベイブ「こちら第9警備小隊異常なし、はぐれゼントランや反統合勢力の姿は無しどうぞ~」
新統合陸軍.ベイブ・トークマン軍曹

『こちら司令部了解、交代の部隊は後3時間で到着するのでそれまで警戒されたしどうぞ。』

ベイブ「了解了解。」

ベイブ・トークマン軍曹、現時点で彼女無しが年齢と同じの23歳の若者。
エスぺランス陣地において地味な警戒任務を行っている。
軍に入ったのも、女性にモテるためだと言う事だが。
軍に入隊してもモテなかった。

ベイブ「いつまでこんな事をすればいいのかね・・・・・・・」

装甲車ブッシュマスターのドアに背を任せタバコを吸うベイブ。
こんな空しい空しい陸軍事情に涙する。
なんたって、最近掃討戦が進んだせいで敵の数が少ない。
平和だけど退屈であった。

マイク「またベジマイトかよ、いい加減に飽きたな。」
新統合陸軍マイク・ターンブル軍曹

ベイブ「そうだよ、エスぺランスじゃこれしかないって。」

マイク「それだけと言ってもベジマイトだけはないだろ・・・・ったく・・・・」

エスぺランス陣地は周りには街なんてない。
第1次星間大戦後、街はキャンベラやシドニーなどの主要都市しか再編されず。
後は軍事基地が残骸のみと言う結果になっている。

補給物資は定期的に輸送機で送られてくるが、マシな物がない。
ベジマイトを食べるのが日常だが、オセアニア出身者しか馴染めず。
多くの人員は直ぐに飽きてしまうもそれしかないので嫌々食べている。

ベイブ「おっVAH-1じゃねぇか。」

マイク「おい聞いてないのかベイブ・・・・・・」

ベイブ「何が?」

マイク「可変攻撃ヘリ3機が戦力に加わるって。」

ベイブ「知らねぇな。」

マイク「知らねぇって・・・・お前・・・・無関心な程にもあるぞ。」

特にベイブは勤務態度の悪い軍人であった。
始末書を書くのは日常茶飯事であり、上官からの評判は悪い。
同志から好かれているが、あまりにも反抗的かつ無関心さなどが理由らしい。
むしろ懲戒免職にならないだけマシと言う程であった。

とは言え、新統合陸軍はベイブのようなアホな連中でもいるようにたるんでしまった。

この前なんてオセアニア軍管区の陸軍司令参謀が来た時、ベイブは居眠りして。
陸軍司令参謀からぶん殴られてしまったと言うのが御笑いだ・・・・・

マイク「しかしよ、そんなに適当でいいのかよ?」

ベイブ「いいのいいの。」

マイク「おいおいそれは流石にないぜ。」

結局アホは死んでもならないもんである。
その代表例がベイブその人である。

こうした馬鹿な兵隊がいる程、エスぺランス陣地は暇であり。
昼間でも酒を飲む奴がいるなど、陸軍のだらけぶりが出始めていた。

本当にこのままでいいのかとマイクのような真面目な人間は嘆く・・・・
改善点なしの無法地帯・・・・・
このままいくのかと思われた・・・・・・・・

そんな中であった・・・・・
エスぺランス陣地から離れた哨戒パトロールエリアにて異変が起こる。

「気をつけろ、何かいるぞ・・・・俺は司令部に連絡する。」

ジープで警戒中のエスぺランス陣地所属のジープ1台とバイク2台のパトロール隊が河川の中で怪しい動きを見つけた。
スカウト兵がその怪しい物体の正体を探りに迫り、指揮官が司令部へ連絡をとろうとしていた。
念のため、海軍にも一応の連絡をする。

「こちら第23哨戒部隊・・・怪し・・・・・」

指揮官は司令部へ連絡をとろうとした・・・
ここで独自に判断して動くのはまずいと・・・そう判断したからである。
司令部と連絡し事の詳細を話そうとした・・・・・

その時・・・・・・・

ズバァァァァァァン

「うわぁぁぁぁぁぁ」

デストロイド・オクトスの発展型オクトスⅡが上陸して来た。
1機だけではない、6機のオクトスⅡが次々と河から上陸してくる。
そして海面から輸送潜水艇が浮上し、武装した歩兵が出てくる。

哨戒兵はすぐさま乗り物に乗り込みその場から逃げるも・・・・
ジープはオクトスⅡに焼かれる。

ズドォォォォン

『なんだ?』

突然爆発が起こった方向へ目を向けるベイブとマイク。
ヘルメットを被りアサルトライフルを持ちながら戦闘態勢を取る。
爆発した方向には炎上する何かがある。
第23哨戒部隊がいたはず・・・・・・・・

マイク「まさか反統合勢力の仕業なのか・・・・・・・・」

爆発し炎上する光景に驚くベイブとマイク。
その時・・・・・・・・


ズドォォォォン

『うわっ!?』

後ろにいたデストロイド・モンスターが攻撃を受け爆発する。
爆発し攻撃した方向を見ると・・・・・Sv-51がいた。

ベイブ「やべぇバルキリーだ!!」

マイク「総員退避!!」

VFと歩兵じゃ分が悪い。
このままでは勝てない・・・・・・・・二人は一目散に逃げていった・・・・
VAH-1コマンチ2機が抵抗するもオクトスⅡとSv-51の連携で撃破される。

この事件はオセアニア襲撃事件と称され。
1時間で鎮圧される事になるのだが、陸軍の重要性が見直されるきっかけになった。
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