第1次星間大戦が終わってから5年後の事の・・・・・・・・・・
西暦2015年のある日であった。
久しぶりに再会した兄義綱から衝撃な事実を伝えられる。
それは・・・・・・・・・・・
望月義綱「実はもう一人妹がいる、子供の居なかった家に引き取られ分かれた妹が・・・・・名前は・・・・彩女と言うんだけど。」
もう一人妹が居たと言う事実を・・・・・・
その言葉に同席していた初芽と共に衝撃を受けた・・・・・
まさかもう一人の妹と言う言葉は家が直撃弾で爆発する程に等しい衝撃であった。
望月千代「でも兄さん、いくら妹がいても・・・・先の大戦で死んだ可能性があるよ・・・・今更・・・・・・」
望月義綱「実は・・・・・・・・・・・・生きているんだ・・・・・・」
望月千代「生きているって・・・・・」
望月初芽「なんでそれが・・・・・・」
望月義綱「実はね・・・・千代・・・・・お前に会いたい人がいるから後日、シティの東にあるカフェドルファーに行ってくれないかな?」
望月千代「うん・・・・・いいけど・・・・・・・」
その妹は先の大戦を生き抜いている。
それに千代に会いたいと言う人がマクロスシティのカフェドルファーにいるとの事。
確認した千代は分かったと答えその日まで待った・・・
そして連絡が入り、日付が分かったため現場に向かった。
望月千代「まさかあなたとは・・・・・紅葉。」
大井紅葉「はい、こうでなければコンタクトを取る事が出来なくて。インド海洋基地でアグレッサーの大幅人員交代以来ですね。」
望月千代「うん・・・・・・」
現場に向かった千代の前に現れたのは紅葉である。
半年前にアグレッサー部隊が人事変更で隊員がバラバラになり、それ以来紅葉とは顔を合わせていない。
むしろ、連絡すらできていなかった。
そんな紅葉が今更になって会って来たのか・・・・・・・・
大井紅葉「この人物です、新統合宇宙軍月面アポロ基地所属滋野彩女少尉。」
望月千代「その人物と私が何か・・・・・・・」
大井紅葉「彼女はあなたの妹です。」
望月千代「!!」
新統合宇宙軍月面アポロ基地所属の滋野彩女が自分の妹だと言う事である。
写真はいかにも自分や初芽そして義綱とそっくりな女性が・・・・
一体どのような人物なのか、写真を見てもいまいちはっきりしない・・・・・
そもそもの事であるが・・・・・・・・・・・・
大井紅葉「と言ったものの、彼女は対テロ特務工作機関ザースロン機関の一員です。」
望月千代「ちょっと待って・・・・・・なんであなたが知っているのよ?」
大井紅葉「なんでって私も情報局の工作員ですよ。」
望月千代「そうじゃない、なんで妹って・・・・・・知っているのよ・・・・・」
なんで紅葉がそれを知っているのか。
情報局の工作員である事は前々から知っている・・・・・
だけど、生き別れた妹の事を知っているのか・・・・
大井紅葉「実はザースロン機関から連絡がありまして、ぜひあなたを引き抜きたいし生き別れた妹と同じ職場にさせたいと打診があり。本来は行けない事ですが、あなたの兄上に工作員である妹さんの事を伏せお知らせしたのです。」
望月千代「・・・・・・・・」
大井紅葉「もっともその兄上様が妹彩女さんを知っていたのは幸いでした・・・・・はい・・・・」
望月千代「はぁ・・・・・・・」
ザースロン機関・・・・・・
対テロ特務機関からの情報・・・・自分を引き抜きたいとの打診・・・・・
千代は頭を抱えて悩んだ・・・・・・・・・・
望月千代「彩女はともかくその話はいいでしょ。」
大井紅葉「千代さんがそう言うのは分かっていま、我が情報局だってそんなのは黙認しません・・・・・・いいアルバイト的存在です。」
望月千代「アルバイトって・・・・・人をなんだと思っているんだあんたら・・・・・」
その話は情報局としても認めないつもりである。
なんたって協力関係にあるとは言え、実質情報局とザースロン機関は犬猿の仲。
そこまで仲がいいわけではなく、お互いにけん制している・・・・・
いい工作員スキルを持っている新統合陸軍軍人である千代を手放したくないのだ・・・・
大井紅葉「で現在、滋野少尉がいるのは新統合宇宙軍司令部が置かれている月面アポロ基地です。基地管制のオペレーターをやっているそうです。」
望月千代「オペレーターか以外だわ。」
大井紅葉「ザースロン機関に引き取られた時かなり学んだそうであります。」
話を戻すが、彩女がいるのは新統合宇宙軍総司令部のある月面アポロ基地で。
基地管制のオペレーター、千代も思わず驚く職種である。
彩女の能力はそもそももあるし、ザースロン機関に教育されたものらしいとの事。
大井紅葉「今度大型連休があるので月面アポロ基地に行く便を妹さん初芽さんとお兄様義綱さんを含め情報局はチケットを支給したいと思います。」
望月千代「大型連休ね・・・・・兄さんは家族持ちだし家族サービスしたそうだから、私と初芽の分だけにしてね。」
大井紅葉「分かりました上司にそう伝えておきます。」
彩女に会う事は情報局が決めている事らしい。
つまり何らかの会合のために・・・・・
千代は初芽と共に彩女に会いたいと思っており紅葉の言葉に従う。
大井紅葉「それでは私はこれにて失礼しますが、今度。私、あなたの部下になりますのでよろしくお願いします。」
望月千代「あらそうなの・・・・よろしくね。」
千代と紅葉はここで別れる。
長い別れではなく、今度紅葉は自分の部下として来てくれるらしい。
そんな事もあってか別れ際には千代と紅葉は握手をしていた。
望月千代「さて初芽にはなんて説明しようかな。結構案外難しそうな問題かもしれないわね。」
今回の事は自分は承知したが、初芽はなんというのか・・・・・
初芽の勤務先はハワイだしいろんな面もある。
大型連休があるとは言え・・・・・・・・もし仕事の都合で行けない場合もあるかもしれない・・・・・・
果たして・・・・・・・・・
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