マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

第21話 嵐の予感

2017-04-08 21:03:17 | マクロス外伝ミラージュ戦記
               【ウラガ級コラール・シー.ブリッジ】
この日ウラガ級コラール・シー艦長バルゼーの元に惑星スウェートの新統合軍司令部から通知があった。
その内容とは突然、各地の反統合系ゲリラ組織が一か所に集まっていると言う事である。

一体彼らが何をしようと言うのは不明であるが、反政府軍が占領している惑星スウェートの宇宙港施設バングレンに何か軍事行動でも始める気らしい。

そこで反政府軍を一層するチャンスなので他の新統合軍の部隊と共に攻撃に参加せよと言う事である。
バルゼーは地球本国軍の所属であり辺境の惑星スウェートの新統合軍の命令に従っていいか渋っていた。
このまま命令違反をしていいか、それにYVF-2の試験であるし余計なリスクはしちたくはないが・・・・・・と。

しょうがないので超長距離通信で地球本国軍のエクセグランに相談する事にした。

エクセグラン「バングレン宇宙港への攻撃要請か・・・・・・・・」

バルゼー「命令を受諾するかどうか悩んでいますが・・・」

エクセグラン「うむ・・・・・・本来ならばできるわけではないが・・・・・・・」

エクセグランも困惑した顔をする。
だがその表情は直ぐに変わる。

エクセグラン「第9補給基地に入港後、ただちに作戦に参加する事を許可しよう。」

バルゼー「分かりました、ではスウェート軍の指揮下に入ります。」

エクセグラン「うむ、頼んだぞ。」

作戦を許可する。
コラール・シーはスウェート軍の指揮下に入りバングレン宇宙港攻略に参加する事になる。
バルゼーは抗議も拒否もせずエクセグランの決定に敬礼しながら従う。

そしてバルゼーは艦内アナウンスでケイオスのメンバーを含めた乗員に今回の作戦の趣旨を伝える。
彼らがどう伝わったのかは知らないが、ミラージュは明らかに何かに敵意を向けているような感じで右手に左手の拳を叩きこんだ。


                  【新統合軍第9補給基地】


コラール・シーは予定通り惑星スウェートの第9補給基地に到達した。
惑星スウェートで保護した新統合軍の部隊を移し、変わりに補給物資の受領した。

カーク「俺達が新統合軍の軍事作戦ね。」

メリル「事実上の新統合軍人、民間企業じゃない。」

だが、ケイオスの職員の面々は愚痴を言っている。
請負いの任務ではなく、有無も言わさずに参加させる軍事行動。

依頼されてもいな軍事行動に強制的に参加させるやり方には反発した。
だが彼らは居候。
恩を仇で返す事になるので下手な事を言えない。

メリル「隊長はどう思っているんですか?」

ミラージュ「お世話になっている、それに反統合系ゲリラ組織を倒さねば平和にならない。」

ミラージュも一般的な事を考えていたが反統合系ゲリラ組織の掃討には賛成だった。
ウィンダミア独立戦争で人を殺す覚悟ができるようになったし、部下に対し新統合軍がどうとかうろたえる必要はない。

クラウゼン「よぅジーナス大尉。」

ミラージュ「大尉。」

クラウゼン「いいのか?そのまま作戦に参加する事になって?」

ミラージュ「別に構いません、我々は今までの恩を返すつもりです。」

クラウゼンとのやり取りの通りミラージュは新統合軍に恩を返すつもりのようである。
このまま放置されていたらミラージュ達も孤立無援で厳しい戦闘を送っていたのかもしれない。
だからこそ、この作戦に参加しようとしていた。

             ヒュ~ズドーン



宇宙港バングレンに対し空爆が開始された。
全航空機230機。
それに第1陣のみの兵力である。

新統合軍は司令部が温存していた兵力を一気に出すべく合計1349機も動員させた。
各地区の新統合軍の半数を投入してだ。
動員戦力の半数は地上部隊ではない、宇宙軍艦隊の機動飛行隊である。

「新統合軍来襲!!」

「友軍を惑星ラッシュまで後退させるぞ。」

迎撃部隊も対空砲火や対空ミサイルなどを攻撃しつつ新統合軍の動員数よりも少ない129機を出撃させる。
バングレン宇宙港上空では双方が激しく両者の兵を殺しつつ激しくぶつかりあっていた。

「艦長、各部隊攻撃を開始しました。」

バルゼー「ついに始まったか・・・・・・・」

コラール・シーにも新統合軍によるバングレン攻撃の報が入る。
バルゼーも次々入る攻撃の報がどんどん入る中黙って情報を聞く。

そして・・・・・・・・

バルゼー「コラール・シー出港!総員戦闘配備に就け!!!」

バルゼーはコラール・シーの出港と戦闘配備に就く事を命ずる。
その命に従ってか、コラール・シーは水上艦用のドックから出港し基地で待機していた攻撃部隊と共にバングレンに向けて出撃する。

「ジーナス大尉、所属部隊が壊滅していた、エルザ・ファルタ少尉.スウェン・バレック少尉が君の部隊に配属される。」

ミラージュ「新人?」

「入れ。」

エルザ「はじめましてエルザ・ファルタ少尉です。」
エルザ・ファルタ少尉

スウェン「スウェン・バレック少尉です。よろしくお願いします。」
スウェン・バレック少尉

ミラージュ「よろしく。」

ミラージュは出撃する前に壊滅したケイオス.スウェート分支部に所属していたエルザ・ファルタ少尉とスウェン・バレッタ少尉をセンチネル小隊の補充隊員として配属された。
若い兵士であるが、素直で真面目そうな感じの隊員であった。

だが、これからの戦闘で死ぬかどうか心配になるが・・・・・・
折角配属されたのでメリル・カークと共に支えようとミラージュは決心する。
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第20話 アヤメ・インメルマン

2017-04-05 23:09:30 | マクロス外伝ミラージュ戦記
ミラージュ「アヤメ.......................」

メリルの発した言葉、アヤメ・インメルマン。
その人物は一度ハヤテの実家に訪れた際に知った地球にいるハヤテの姉である。
ハヤテとミラージュそしてフレイアが最初にあった時から地球におり参謀本部にいる。
なんでも地球のお偉いさんの秘書を務めているとかで。

メリル「アヤメ・インメルマン大尉は私が新統合軍にいた時に世話になった恩師ですね。」

ミラージュ「ハヤテの姉はどんな人で?」

メリル「天女様みたいな人ですよ、おまんじゅうを恥ずかしがって食べたりと結構可愛い人ですよ。ポニーテールのヤマトナデシコです。」

ミラージュはメリルの話を聞いてぽかんとなる。
あのハヤテの姉が天女みたいな人でおまんじゅうを恥ずかしがって食べたりと可愛い人正直信じられない・・・
それにポニーテールのヤマト・ナデシコ想像できない。

あの自由すぎる男ハヤテの姉だからもっと気の強い感じの人物だと思っていたが。
話を聞いているかぎり想像以上の人物のようである。

ミラージュ「でメリル。アヤメさんはどのように接しましたか?」

メリル「えっ優しくですよ、いろいろと軍内でのマナーやいろんな男を教わりました。」

ミラージュ「ん・・・・・・・・」

ーやはり分からない、同じハヤテと同じアサヒさんかわ生まれた子とは思えない。
ーアサヒさんもハヤテのように気の強い人だし、双子のハヤナも勝ち気だし。
ー一体・・・・・・・・

ミラージュは難しい顔をする。
よく考えると、ミラージュの祖母ミリア・ファリーナとハヤテの祖母ラウラ・ベルタリアは同じ艦隊の別の部隊のライバル同士であり。
小さい頃に乗ったVF-9カットラスのテスト機とVF-1Pフレイヤバルキリーで激しく争い。
幾度も演習戦で戦ってきた。

それに・・・・・・

ミラージュはハヤテの顔を見て何か因縁がありそうとかも感じていたし。
今はそうではないが、ハヤテの姉アヤメの存在を知るとなんとかく因縁関係を感じてしまう。

メリル「アヤメさんは結構苦労したそうですよ、父であるライト・インメルマンの次元兵器の件で散々風当たりも悪かったそうですし。エクセグラン閣下がいなければ、大変な事になっていたと思います。」

ミラージュ「そうか・・・・・・・・」

よく考えたらそうだったな、新統合軍にいる軍人としてはライト・インメルマンの次元兵器事件は批難の対象になる。
名誉回復される7年以上の年月の間、かなり苦しんでいたのだろう。

その結果、最初は勝ち気な性格がだんだんと柔らかくなり穏やかな性格になったのだろう。
ミラージュはわけのわからない解析をする。

カーク「で俺はどうなっているわけ?」

ミラージュ「おわっアサイ!!」

突然影が薄くなってしまったカークが話しかけてきた。
ミラージュは驚きメリルは無関心のままトランプをシャッフルする。

カーク「おたくらで話し進んでいるようだけど俺の話題一つもねぇじゃねぇか。」

メリル「あるわけないでしょ、被弾してないから意地悪く私達の事を被弾コンビと言って。話題にするわけないでしょ、このお馬鹿。」

カーク「それは・・・・・・・・」

メリルはこの事を根に持っており態々カークの話題をしなかった。
流石のお調子に乗ったカークも、熱が冷めて子犬のように大人しくなる。
やはり女は強いと言うのか・・・・・・・

カーク「話には聞いていたんだが、アヤメ・インメルマンって美人なのか?」

メリル「あんたに教えるわけがないでしょと言いたいけど、グラマーな美人よ。クウォーターとは言えメルトランらしい体つきのした人よ。」

カーク「うへぇそうか・・・・・・」

メリル「あんた・・・・・・・やらしい目で見ているでしょ?」

カーク「いや別にそんなわけないじゃないか。」

カ-クがメリルにアヤメが美人かどうかについて質問し、メリルは嫌そうに答える。
それを聞いたカークは若干崩れた顔をするが、それをメリルがいやらしい顔と言って問いただす。

ー一体何が重要なんだか、美人とかよりもどんな人柄か趣味とか聞くでしょ。

とミラージュは一人でカークに対し突っ込んでいる。

______________________________________________

       【2072年 地球.マクロスシティ.新統合軍総司令参謀本部】
地球のマクロスシティにある新統合軍全軍の中枢である総司令参謀本部。
今は対して力はないとは言え、全銀河に展開する新統合軍の頂点に立つ機関である。
周辺に展開する部隊は精鋭兵であり、更に上のVF-X部隊も展開している。

言わば全銀河で最強な護衛部隊を持つ銀河最大の軍事施設である。

アヤメ「エクセグランのおじ・・・・・・・司令、惑星エデン防衛軍司令部の報告書全て纏める作業を終わりました。」

エクセグラン「うむ御苦労。」

ハヤテ・インメルマンの姉アヤメはエクセグランをおじさまと慕っており、エクセグランも家族と一緒に実子もしくは兄弟と同じようにアヤメを可愛がっていた。
父ライト・インメルマンの名誉回復後、地球本国軍に在籍しエクセグランの秘書として活動している。

その傍らである研究をしている。

アヤメ「上層部はミンメイディフェンスで10年おきに来襲するはぐれゼントラーディ防衛線を構築していますが大丈夫でしょうか?」

エクセグラン「嫌、最初は効果はあるがいずれは無効化する未知なる敵が来襲すると私は思っているよ。過去にプロトデビルンやバジュラそしてウィンダミア王国の風歌、どれも全銀河の危機になっていた。いずれは・・・・・備える時は来るさ。」

アヤメ「そうですか・・・・・・・・」

新統合軍が架空のバーチャル歌姫を使いミンメイディフェンスの設置が進められている中、二人とエクセグラン派の軍人はこれから来る未知なる敵に対し協議していた。
いずれ来る未知なる敵・・・・・・・

一番警戒すべき敵だとアヤメを含むエクセグラン派は認識しているが・・・・
その敵は18年後に来襲するマルドゥークであろうが、まだ二人ですら分からない。
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第19話 ミラージュの妹 ミストラル・シグマ・ジーナス少尉

2017-04-04 23:01:05 | マクロス外伝ミラージュ戦記
ミラージュが活動中の惑星スウェートから遠く離れた星系ラスケートゥ 主星.惑星ミラドース
幼い頃のミラージュが住んでいた惑星であり、母ミランダ・ジーナスが住んでいる惑星である。
その隣の1光年離れた惑星フィッケル。

ここの新統合軍ネオ・テキサス基地にある人物が勤務している。
紫色のセミロングヘアをし、新統合軍の制服を着ている美しい女性士官。
見た目は気の強そうだが、少し明るめな性格そうな感じ。

「ジーナス少尉、部隊全体で纏める資料の自分の分明後日まで提出してください。」

ミストラル「わっかりました、おまかせあれ~い★」

と思ったが軽い性格の女性。
彼女の名前はミストラル・シグマ・ジーナス、階級は少尉。
二人いるミラージュの妹の次女であり、新統合軍の軍人。

ミランダの家はコミリアの家と同様に軍人家系化した一族である。
事実、33人いる孫世代(養女モアラミアを含む)の過半数は軍人になる事を選んでいる。
ミラージュは軍を予備役となり、ケイオスへ転向したが。
ミストラルと三女であるシフォン・アルザ・ジーナスは軍に残っている。

中でもミストラルはミラージュとは対照的であり期待通りに働ける人物。
姉であるミラージュを尊敬しつつ、自分の進むべき道は自分で切り開くなどと言う。
熱き心に燃えた女性であった。

そんな彼女であるが・・・・・・・・・・

ミストラル「出撃ですか?」

「あぁ我が隊は惑星スウェートの増援として出撃する事になった。」

ミストラル「なんてたいそうな・・・・・・・」

「たいそうな事ではない、この星系の反統合系ゲリラ組織の攻勢は激しい。」

ミストラルが所属している部隊が姉がいる惑星スウェートに派遣される事になった。
なんで最前線に派遣されるのかと思った。
最近、ミラージュが凄いパイロット技術が発揮されるようになり大丈夫だと思った。

だが

派遣されると言うぐらいはミラージュが苦戦するような強敵がいると言う事である。
だとしたら助けるしかないなと思った。

「当然であるが、君の妹のシフォン・アルザ・ジーナス准尉が所属しているSVF-980ブレンダーズも一緒に出る模様である。」

ミストラル「シフォンまで?」

「うむ。」

惑星スウェートに派遣されるのはミストラルだけではなくて、妹のシフォンまで派遣される。
まるで一族全員根絶やしにする気かとミストラルは思ったが、ここは安全地帯だし部隊を出すのは妥当と考えた。

ここの部分は軽い気持ちではいかない。
ミラージュのように真面目な顔をして考える。

「でどうするつもりだ?行く気がないならば、私が転属の要請をしよう。上層部に申請するが?」

ミストラル「それは・・・・・・・・・」

上層部に申請すれば転属する事もできる。
ミラージュを助けると決めたミストラルであるため、答えは否。
転属する気はハナからあるが妹のシフォンの気持ちはどうだろうか?
少し気になった。

ミストラル「妹の方の様子はどうですか?」

「妹?シフォン・アルザ・ジーナス准尉の事か?即答で姉に仇なす敵は皆殺しだと言う事で了承しました。」

ミストラル「あっそうですか・・・・・・・」

シフォンは見た目はおしとやかな容姿をし、才女と言うような感じの女性であるが。
ゼントラーディ人としての血が物凄く濃く、非人道的以外な事を平然とする恐ろしい女性兵士である。
それはミラージュやミストラルのみならず、ジーナス家一同ドン引きする程である。

まぁ妹がその気だとある意味心配であるが、まぁいいっか。

ミストラル「隊長、その件に向けて準備を開始します。」

                      ガタッ

「なんの準備だ?」

ミストラル「いろいろとですよん隊長、では失礼します。」

「おい!!!」

とミストラルは部屋の外から出ていった、
一体何を準備しに行ったのかは不明である。

一方ミラージュの方はと言うと・・・・・・・・

メリル「ミラージュ隊長いいんですか?このカードで?」

ミラージュ「当然です、私のゲーム好きのカンがこれがジョーカーではなく最後の切り札だと教えています。」

のんきにトランプをしていた。
両方とも被弾コンビであり、カークにからかわれるが気にしない。
と・・・・・・・気にしないでするのがゲーム好きのミラージュの好きなお手軽なババ抜きをしていた。
よく25人に従姉妹とやっており頂上決戦を決める大会をした程であると言う。

ミラージュは3番目に優勝する程の腕前を持っている程である。

メリル「うぎゃぁぁジョーカー残った!!」

ミラージュ「ほら見なさいゲーム好きである私のカンの言う通りになったでしょ。」

メリル「もう1回やらせてください、どうしても勝ちたいです。」

ミラージュ「ふふふもう一度負けると思いますが。」

いつもトランプをやる時はいっつもミラージュが勝ってしまい。
そのつどメリルがミラージュに勝とうと奮闘する。
まるでミラージュとメリルは本当の姉妹のようである。

メリル「それにしても隊長には妹さんがいるんですね?」

ミラージュ「二人ね、軽い性格となんか危ない性格の妹がいるわ。ハヤテが知ったら、驚きそうな面々です。」

メリル「ハヤテ・インメルマン、ラウラ・ベルタリアと吉野大樹の娘アサヒ・インメルマンを母としライト・インメルマンを父とするエースですね。新統合軍に無理やり次元兵器使用されて独断行動とされましたけど、遠隔操作の件でその一派が失脚し名誉回復されたと言う・・・・・」

ミラージュ「そのハヤテよ、好きだったけどフレイアさんを選んだので残念で嬉しい恋でした。」

ミラージュはハヤテとフレイアの話をメリルにする。
なんか懐かしく早く会いたい人物であり、ミラージュの大事な人である。
いつか会えたらいいなと今でも凄く思っている。

するとメリルはある事を発する。

メリル「そう言えばハヤテ・インメルマン中尉には姉がいるんですよ。地球の新統合軍司令部でエクセグラン司令の秘書アヤメ・インメルマン大尉が・・・・・・・・」

ミラージュ「アヤメ・・・・・・」

ミラージュはアヤメと言う人物の名を聞いて驚いた。
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第18話 個人戦ばかり気を取られるな。

2017-04-02 22:21:04 | マクロス外伝ミラージュ戦記
ジャル・クラヴシェラが駆たるネオ・フェイオスバルキリーに頭部を掴まれ、行動不能にさせられてしまったミラージュ。
既に生殺与奪の権利はジャルが確保されており、ミラージュはただ死を待つだけになった。
それにトドメを刺そうとミラージュが乗るVF-31カイロスのコックピットに向けて腕を刺し込もうとする。

ーここで私は終わりなのか・・・・・・・・
ーハヤテ・・・・フレイア・・・・・・・すいません・・・・・・・・・・・

流石のミラージュも終わりかと完全に思った。
そうした中で惑星ラグナにいるハヤテとフレイアの事が頭に浮かぶ・・・・
これで自分は死ぬんだとミラージュはそう実感したのである・・・・
既に脱出する手段もなくなっており、できたとしてもジャルに掴まれ今と同じような状態になる。
もしくはその場で処断されるか・・・・・・・・・・・

天才の血を引くミラージュもこのような最期を遂げる・・・・・・・・・
なんのためにここまで戦ってこれたのかが、馬鹿みたいだ。
ミラージュはこれ以上生きられないと悟ると涙を流す。

ジャル「そろそろ逝かせてもらうぜ。」

                    シュ

ジャルはネオ・フェイオスバルキリーの腕をミラージュのコックピットに向けられて突っ込んだ。
ミラージュはこの世と別れを惜しみつつ、死の旅へ旅立つ事を若干受け入れかかった・・・・・

             ズダダダダダダダダダダダダダ

ジャル「な.なんだ!?」

突然ジャルの目の前に銃撃が加えられた。
ミラージュを殺そうとしていたジャルであったが、トドメをさせないばかりか銃撃に驚いてミラージュを話してしまった。

クラウゼン「優秀な兵士であるが一歩爪が甘かったようだな、ジャル・クラヴシェラ。」

ジャル「貴様は?」

クラウゼン「俺の名はクラウゼン・プラートだ、覚える必要はない!!!」

ジャル「正義のヒーロー気取りか?笑わせる・・・・・・だが勝つのは俺・…」

クラウゼン「負けるのはお前だ!!」

ジャル「何!?」

クラウゼン「お前は個人戦で俺に勝とうとしているが、既に戦術戦略的にお前は負けている!!!」

ジャル「ふざけた事を・・・・・・・・・」

クラウゼン「見ないと分からないのか?」

ジャル「何を・・・・・・げっ・・・・・・・・」

なんとミラージュを助けたのはクラウゼンであった。
ミラージュを助けた事でジャルと対峙する事になったが、クラウゼンは既に勝利を確信していた。
ミラージュが時間を稼いでくれたおかげで一般飛行隊が市街地付近に到達していた。

その結果、グレムリンの占領部隊は壊滅に等しい損害を受けておりジャルがいくら強かろうがどうにでもなるような状態ではなくなっていた。

ジャル「俺の可愛い子分が・・・・・・・・・」

クラウゼン「どうだ分かったか、お前は指揮官としてある事に失敗した。それは個人の楽しみに優先しすぎた故に状況が見えなくなり自分自身の部下を殺す。まさに味方殺しだ!!」

ジャル「ぐっ・・・・・・・・」

クラウゼン「さてどうする?」

ジャル「くそ生きている奴は俺に続け撤退だ!!」

状況を察したのかジャルは撤退していく。
クラウゼンはこの場でジャルを討ち取る事はできるのだが。
何分乗っている機体は最新型機であるので壊すわけにはないかい。
ここは大人しく帰ってもらう・・・・・・・・

あとは・・・・・・・・・

クラウゼン「大丈夫かジーナス大尉?」

ミラージュ「大尉・・・・・・・・なぜ奴を・・・・・・・」

クラウゼン「余力もないしこの機体を壊すわけにいかんし、戦略的にもきつい。ここは大人しく帰っていただくしかない。」

ミラージュ「でも・・・・・・・」

クラウゼン「君はこのまま戦って死ぬつもりなのか?」

ミラージュ「うっ・・・・・・・」

クラウゼンはミラージュを助けると同時にジャルを逃がした経緯を話した。
ミラージュは納得はしなかったが、クラウゼンの説得に応じて落ち着くようになった。

だがまだこれで終わりではない・・・・・・・・

          バタバタバタ ガチャガチャ


近隣基地から輸送ヘリが到着し、陸戦隊が降りて来た。
すぐさまレジスタンスに食糧を渡し、グレムリンの戦闘員達を包囲した。
既に機動部隊に見捨てられて戦意を喪失した戦闘員達は白旗を掲げ呆気なく降伏した。
民兵が戦闘員に私刑しないようにきっちり警護し捕虜は輸送ヘリで運ばれていき。
レジスタンス兵は本部から派遣された部隊と共に今後もここの防衛を継続するそうだ。

カーク「わはははははははははははははは。」

ミラージュ「何がおかしい・・・・・・」

カーク「結局、被弾せずに戦果をあげたのは俺のようですね隊長。」

ミラージュ「むっ・・・・・・・・・メリルどう思う?

メリル「はっきり言ってムカつきますね。

ミラージュとメリルは頭に包帯しながら、カークにおちょくられる。
なんでもカークだけは、戦果をあげつつ被弾せずに帰還している。
これを弱みとされたが、事実なので唸るだけになる。

でも・・・・・・・

ミラージュ「こらっ!!調子に乗るな!!私のチョコバーだぞ!!!」

カーク「油断していると直ぐに美味しい物を取られるんだよ!ミラージュ隊長!!」

ミラージュ「こら待たないか!!おい!!」

と直ぐに元気を取り戻しているようである。
だけどこれは表面的であり。
ミラージュの心の奥底ではジャルに仲間の仇を討とうと燃えていたのである。
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第17話 ミラージュ死の危機

2017-04-01 23:27:54 | マクロス外伝ミラージュ戦記
ジャル・クラヴシェラ・・・・・・・
かつて祖母ミリア・ファリーナ・ジーナスと因縁のあったカムジン・クラヴシェラと因縁の持つ人物。

そして・・・・・・・・・・

ケイオス.スウェート支部に反応弾を撃った仇。
その男がミラージュの前に再び現れた。
憎むべき相手・・・・・だがミラージュの持つ操縦桿に震えがある。
こいつ・・・・・は一度取り逃がした奴・・・・勝てるのか?

ジャル「お前・・・・・・・俺を見て震えているのか?」

ミラージュ「そんなわけありません。誰がお前に・・・・・・・・」

ジャル「だが震えていた・・・・・お前は一度俺に負けている、お前が勝っていたらケイオス.スウェート支部は壊滅せずに済んだのにな。本当に馬鹿な女だよ、小隊隊員を2名をミスミス死んでしまったんだからな~あははははははははははははははは。」

ミラージュ「ぐっ・・・・・・・・・・」

ミラージュはジャルの挑発に悔しさのあまり怒りの炎は燃え上がるが。
短気は損気、ここで挑発に乗ったら奴の思う壷である。
打つ手を考えているが、ジャルの言う通り一度負けている。
下手に手段を行使する事はできない。

むしろこいつの腹が読めない。
不気味で気色悪い・・・・・・・・
ミラージュは心の中でそう想っていた。

だが・・・・・・・・・・・

ジャル「黙っていたんじゃ面白くないな、まずは・・・・・・・・・・」

                  ビュン ズダーン

メリル「なっ左腕が・・・・・・・・・」

カーク「メリル!?」

ジャルがレーザー砲でメリルのバルキリーの左腕を奪う。
一瞬にしてメリルの戦闘能力を奪われた。
次攻撃すればメリルは確実に撃墜されて戦死してしまう。
既にジャルはメリルに向けて第2射を撃とうとする・・・・・・・・

ジャル「さて・・・・・・・ミラージュ・ファリーナ・ジーナス大尉。このまま俺と戦え、次はお前の部下の命はない。」

ミラージュ「部下を人質に取ろうとは卑怯な。」

ジャル「戦争とはそんなもんだ、卑怯もへちまもない。」

ミラージュ「確かにそうだけど・・・・それはまともな卑怯じゃない、異常だ!!!」

ジャルの異常な卑怯な行為に対し激怒するが、ジャルは気にしない。
所詮ミラージュの怒りはジャルからすれば小娘の戯言に過ぎない。
とうとうミラージュの怒りの表情に飽きたのか・・・・・・・・

ジャル「まぁいいか、正直俺は人質の血より吸いたいのはお前の血だミラージュ。」

ミラージュ「気やすく私の名前を呼ぶな!!汚らわしい・・・・・・・・・」

といい、メリルを解放する。
ミラージュは気やすく名前を呼ばれたので更に怒るが暗号をカークに送りメリルを母艦まで護衛するように伝える。
ミラージュの命令を素直にしたがい、カークはメリルを連れて後退した。

その直後・・・・・・・・・・・

ジャル「ふっその強気はいい、だったら死ね!!!」

         シュバババババババババーン

ミラージュ「ハッ・・・・・・・・・」

ネオ・フェイオスバルキリーの背後から一斉にミサイルが発射される。
ミサイルは通常のバルキリーの2倍の数がミラージュに迫る。
しかも距離は近い。

ミラージュは上空にミサイルをチャフで回避し、右腕のガンポッドで撃墜するなどの善戦する。
一般の兵士から見れば見事という回避力であるが・・・・・・・・・・

ジャル「子供の遊びじゃねぇんだ!ミサイルの回避の時のお前の機体自身の防御は甘い!!」

ミラージュ「うっ」

ジャルはミラージュがミサイルを必死に回避している隙にぶつかる寸前まで接近した。
機体のレバーを引きながらジャルから逃れようとする。
だが・・・・・・・・・

                   ガシ

ミラージュ「うっ・・・・・・掴まれた・・・・・・・・・・」

ジャル「あはははははははははははは。」

                   ブン

ミラージュ「ぐぅぅぅぅぅぅぅぅ」

逃げた先に一歩先回りされており、ミラージュが乗る仮物のカイロスはジャルのネオ・フェイオスバルキリーに掴まれ投げ飛ばされてしまった。
ミラージュはなんとか安定的落下速度に保とうと必死に操縦桿を握り締めたりレバーを動かしたりとしていた。

             ズィィィィィィィィィィィ

ミラージュ「くそあのバルキリー、腕力が強力・・・・・・最大限に動かさないと・・・・上手く態勢を整える事ができないなんて。」

ミラージュはなんとか地上に無事に着地する。
ネオ・フェイオスバルキリーの真の能力に驚くが・・・・
そんな余裕は存在しない・・・・・・・・・

                      ドン

ジャル「第2次ウィンダミア独立戦争時戦術音楽ユニット.ワルキューレを護衛した⊿小隊にいて最終的にジーナスの名にふさわしい能力を得たミラージュ・ファリーナ・ジーナスは大したことがないな。」

ミラージュ「頭部カメラを・・・・・・・・」

ジャル「隙が多い、ジーナスの名も残念だな。かつて戦った憎きアテナ・マリア・シーンと言う女の方が強かったぜ。」

ミラージュ「アテナ・・・・・・・・・」

ジャル「あぁ俺が一番殺したい相手だよ、アテナ・マリア・シーン。コミリア・マリア・ファリーナ・ジーナスすなわちジーナス家直系の娘をよ。」

ミラージュは自分のバルキリーの頭を掴まれる。
ジャルは頭を掴みながらミラージュを貶していく、アテナ・マリア・シーンより弱いと言う事を・・・・・・・・・

ジャル「所詮はジーナス家の庶流よ、腕前も悪ければ弱いってとこよ。」

ミラージュ「ぐっ・・・・・・・・・・・」

ジャル「たっぷり楽しみながら殺してやるよ。」

ジャルはミラージュにトドメを刺すべくもう片方の手で刺そうとする。
ミラージュはこれ以上抵抗できる程の余力を有していない・・・・・

一体どうなるのか?・・・・・・・・・・・

                 シュ
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第16話 ジャル・クラヴシェラ

2017-03-31 21:59:34 | マクロス外伝ミラージュ戦記
ミラージュが反統合系ゲリラ組織.グレムリンの迎撃部隊を全滅させた頃。
占領地域ビレッタシティではレジスタンスが懸命の攻撃を繰り広げていた。
兵士達はアサルト・ライフルなどの歩兵用装備を駆使し航空戦力であるバルキリーや陸戦隊に抵抗していた。
最初は直ぐの方づけられると考えていたグレムリンであったが、結構奮戦し3ヶ月の間奮戦することに成功している。


「負傷者を運べ、地下シェルターまで撤退するんだ。地下鉄の駅でもいい。」

レジスタンス兵達は地下シェルターに籠るなどの奮戦を見せるも、圧倒的火力の前には耐えきる事も難しくなり。
武器弾薬は僅か兵員の数も少ない。
後1週間持てばいいと言う所まで追い詰められていたのである。

「第2小隊の生存はは20名切りました。」

「武器弾薬の数は抵抗は不可能・・・・・グレムリンに降伏しましょう。」

「だが・・・・・・グレムリンに降伏すると虐殺に等しい行為が行われるか・・・・」

「民間兵も士気は低下してます、せめて彼らの撤退を・・・・・」

「ぬぅ・・・・・・・・」

兵士たちの指揮も低下し予断も許さない状況に来ていた。
そんな時・・・・・・・・・


外にいた兵士たちが何やら喜んでいる声が聞こえる。
それにミサイルの射出音も聞こえる。
何が起きているのだろうか?
と考えていたら一人の兵士が地下シェルターに入ってきた。

「リーダー、新統合軍の飛行隊到着しました。」

「やっと来たのか?」

コラール・シーとは違う飛行隊の部隊が到着した。
VF-171ナイトメアプラスとVF-25メサイアの編隊だ。
よく見るとVF-31カイロスも戦列に加わっていた。

「全機に告ぐ、反統合の連中をこの地から追い出すぞ!」

「2レディ」「3レディ」「4レディ」「5レディ」

2個飛行隊の部隊はグレムリンを追い出そうと士気を上げる。
この飛行隊は劣化が進む辺境の新統合軍の中でも精鋭の部類に入る。
むしろエースだ。

当然勝てる自信はもの凄くあった。

「親分・・・・・・」

ジャル「煩いハエが来ただけだ、凄くに始末してやるさ。」
ジャル・クラヴシェラ

「一人で十分なんですか?」

ジャル「この程度の雑兵は俺一人でも十分だ、それに本隊が来た時には頼むぜ。」

この自信ありげのゼントラーディ人のパイロットの名はジャル・クラヴシェラ。
カムジン・クラヴシェラと同じ遺伝子元から製造されたゼントラーディ人。
VF-25をベースにしゼントラーディの技術で誕生したネオ・フェイオスバルキリーを駆たり多くの新統合軍の兵士を地獄に叩きこんだ。

「隊長、見かけない新型が突っ込んできます。」

「ふん、最近噂に聞くネオ・フェイオスバルキリーだろ。所詮は1機だ、俺達の相手にもならん。」

「それもそうですね。」

「全機突撃せよ!」

突っ込んでくるネオ・フェイオスバルキリーに対し2個飛行隊の指揮官は突撃し撃墜しようと考える。
数は圧倒的に不利ではあるが、ジャルはうっすら笑う。
この笑いが一体何を意味をするのかは正直、彼以外誰もいないのである。

メリル「そそろそ戦闘空域へ突入します。」

ミラージュ「既に別の基地から出撃した航空隊が交戦しているようだけど・・・・・・」

カーク「俺達が到着する頃に終わっているんじゃないか?もし楽そうな戦いであれば俺たちは高みの見物と洒落込みますかね。」

ミラージュ「馬鹿!!相手がエースがいるかもしれないのよ、油断しないで。それと便所掃除決定。」

カーク「それはないだろ、必死に数機撃墜したのによ。」

ミラージュ「戦場で一番やってはいけないミスをしました、それは油断です。」

カーク「んなろ~」

と抗議するがミラージュは無視して知らんぷりをする。
後ろにいるクラウゼン達にも聞こえているが同じように知らんぷりをする。
するとだんだんと戦闘空域に近づいてきた。
爆発音も段々と大きくなって、戦闘の死の花火が目の前で大きくなりつつある。

「メーデーメーデー、敵は強すぎる応援を・・・・・ぐぁぁぁぁぁぁぁぁ」

                   ズドォォン

ミラージュ「何あれ・・・・・・・・・・」

聞こえてくるのは先行した飛行隊の悲鳴。
それに味方の数はそんなに見られない。
一体何が起こっていると言うのだ?

メリル「隊長あいつは・・・・・・・・・・」

ミラージュ「・・・・・あっ・・・・・・・・・・・・・」

そこにいたのはケイオス.スウェート支部に反応弾を撃ちこんだネオ・フェイオスバルキリー。
すなわちジャルのバルキリー。
憎むべき相手である、ミラージュの目には復讐の熱き炎が燃え始める。

ジャル「貴様がミラージュ・ファリーナ・ジーナスか・・・・・・・・・」

ミラージュ「何通信?お前は・・・・・・・・」

ジャル「俺の名はジャル・クラヴシェラ、あの反統合ゲリラ闘争の英雄カムジン・クラヴシェラの遺伝子と同じ遺伝子を持つゼントラーディの戦士だ!」

ミラージュ「カムジンだと!?」

オープンチャンネルでミラージュに話しかけた人物ジャル。
ミラージュはカムジンと同じ遺伝子を持つと告白され、一瞬戸惑った。
カムジンと言えば祖母ミリア・ファリーナ・ジーナスと因縁のある人物。
まさか祖母と因縁のある人物がケイオスの仲間の仇・・・・・・・・・

この時のミラージュは雷に当たったような衝撃を受ける事になる・・・・
果たしでどうやって対処するか・・・・・・・・・
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第15話 レジスタンス救出作戦

2017-03-31 17:09:52 | マクロス外伝ミラージュ戦記
反統合系ゲリラ組織の大物グレムリンに抵抗しているレジスタンス組織を支援するため、ウラガ級コラール・シーはミラージュ率いるセンチネル小隊などの救援飛行隊を出撃させる。

同時に別の航空基地からは他の部隊が支援に参加するそうである。
コラール・シーは戦力の半分を出撃させ、後の部隊は直掩機として活躍してもらう。

メリル「前方に爆発炎を確認、あそこでレジスタンス部隊が交戦している模様です。」

ミラージュ「そうか・・・・・・・確か前方にあるのはビレッタシティ、3ヶ月前に反統合ゲリラ組織に占領された街があるとこね。」

メリル「よくご存知でしたね。」

ミラージュ「ふっ・・・・馬鹿にしないでください、私も指揮官です。情報を収集しますよ。」

ミラージュの言う通り、爆発炎が見えレジスタンス部隊が抵抗している街はビレッタシティである。
3ヶ月前、新統合陸軍第9防衛警備隊の基地があったが反統合ゲリラの攻撃の前にあっけなく壊滅し街は占領された。
それに不服とした市民と第9防衛警備隊のメンバーが抵抗運動を開始、3ヶ月間の間激しい抵抗を繰り広げていた。

ミラージュ「爆発炎が見えると言う事はまだ生きている証拠のようですね。」

カーク「でも生きているのは僅かだぜ。」

ミラージュ「僅かでも助けないといけません、カーク。1機も落とせなかったら、コラール・シーの便所掃除でもしてもらいます。」

カーク「ジーナス隊長それはないですよ、分かりました1個小隊分は落としますよ。」

この一連の流れの通り、ビレッタシティのレジスタンスは3ヶ月間抵抗し続けているが戦闘により多くの戦死者が出ており生存者は少ないと思われる。
だけど生きている以上、生存者を救出しないといけない。
レジスタンスの一員である女性兵からの報告では食糧の備蓄も厳しいと言う事だ。

早めに救出しなければとミラージュは焦りの色を見せる。

メリル「エネミータリホー、機種VF-11SR-2ハイマニューバサンダーボルト2型5機 VF-25メサイア.タイプA.7機。両方反統合系の識別信号です。」

ミラージュ「くっやっかいな連中だ・・・・・・・・」

案外強力なバルキリーを投入してきた高機動型のVF-11の改修型とVF-25。
案外反統合系の抵抗組織の機体の中ではやっかいの部類に入る。
VF-19やVFー22そしてVF-18やVF-20がいないだけマシであるが、一般部隊のVF-171には厳しいだろう。

ミラージュ「各機、新統合軍の部隊より先行する。」

メリル「やるんですか?」

ミラージュ「特に25を最優先に撃墜するように。」

『了解』

ミラージュは一般部隊のためにやっかいなVF-25を最優先に撃墜する事を決めた。
そのためには一般部隊が戦闘空域に入る前に、自分たちが撃墜しそして反転し残りのVF-11SR-2を撃墜するという計画である。

メリル「まもなくミサイルの有効射程位置です。」

カーク「隊長、連中はチャフを展開してきました。撃つんですか?」

ミラージュ「ミサイルを囮にします、本命はガンポッドで撃ち落とします。」

ミラージュは敵がチャフをばら撒くのを想定しており、ミサイルは無駄と分かりつつも祖父が使っていた囮撃ちと言うのを試す事を決めた。
だけどそのまま使うんじゃない、自分なりの工夫はしてある。

          シュバババーーーーーーーーーーーン

「前方の統合軍の犬め、ミサイルは無駄だドックファイトで仕留める!!」

ミラージュの意図も分からず、指揮官はドックファイトでミラージュ達を仕留める気でいるが。
既にミラージュの罠に嵌っているためもう遅い。
ミサイルはチャフの展開空域に到達、ミサイルの効果0。
命中弾無し、予定通り。

「ミサイルは全弾チャフで落としたぜ。」

「新統合軍の劣化は激しいなわははははは・・・・ぐぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ」

「なんだと一体。」

「上空よりゴーストです。」

「なんだと!?」

ミラージュはミサイルを発射するのと同時に、この前追加装備でもらったスクエアーと言うゴースト兵器を強襲用に用いる事にした。
ミサイルが発射した隙に上空へ飛ばし、敵に悟られずに後ろにつく。

「くそ背後にいるとはな、全機散開(ブレイク)散開(ブレイク)」

僚機に散開するように伝えるが、既にスクエアーに気を取られている間にミラージュ達が接近している事に気づいていない。
戦闘に油断や気の緩みは一瞬にして死に繋がる、この指揮官は戦場に置いてやってはいけない事を犯した。
もうこの指揮官には生存権は既に喪失した。

「隊長上空に敵機、ゴーストはミサイルと同じく囮です。」

「なんだと!?」

                ズダダダダダダダダ

ミラージュ「指揮官の頭撃墜(スプラッシュ)」

                 ズドォォォォン

ミラージュはバトロイドに変形し両腕を指揮官機に向け銃撃した。
今の攻撃でハイマニューバサンダーボルトを2機 VF-25を1機撃墜した。
そればかりではない、隊長機撃墜の直後メリルとカークが残りの編隊を襲撃。

当初の予定をいい方向に裏切らせ全機撃墜してしまった。

クラウゼン「ジーナス大尉、やりやがったな。」

霧生綾「しかし、敵は本命じゃないでしょう。ビレッタシティの本隊と叩かないと。」

クラウゼン「分かっている、各チームに告ぐセンチネル小隊が第1陣を全滅させた。それにあやかって敵本隊を潰すぞ。」

『了解』

ミラージュの今の活躍は新統合軍・ケイオスの連合部隊の士気をあげる事になった。
だが敵の本命は何がいるか分からない、最後まで油断は禁物である。
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第14話 反統合ゲリラ占領地

2017-03-29 20:25:16 | マクロス外伝ミラージュ戦記
ピラミッドに偽装された研究施設で死体兵士の姿を見たミラージュ達。
死体兵士にされた者達の冥福を祈るべく爆破処分した。
当然であるが爆発する前にごっそりと資料と写真を持ち帰り、該当者の戦争犯罪の証拠として保存する方針である。

爆発させた理由は悪用されないため、このまま残しても反統合ゲリラがそのまま使い兵器として利用するだけである。

ミラージュ「・・・・・・・・・」

あの死体兵士の姿を見たミラージュはショックを隠しきれない。
5年前はヴァールシンドローム、次は死体兵器・・・・いやバイオ兵器。
ここはラグナにいた頃と比べると別物、本物の戦争の世界。
1999年以前の戦争のようだ・・・・・・・・

いやそれ以前のようだ・・・・・・・・・異常・・・・・戦争じゃない・・・・・・・

ミラージュ「私はなんのためにここにいると言うのだ?・・・・・・・・」

あの光景が脳裏に残り苦悩する。
一体なぜあんなことができるのだと・・・・・・
このままでは戦闘ストレスを発症してしまう。
ミラージュはそうならないように気を保つ。

ミラージュ「アテナはなんて言うだろうか今の私を見て・・・・・・」

従姉妹アテナ・マリア・シーン。
優秀な軍人であるアテナはこの姿を見てどうするだろうか・・・・・・・・
そんな狭間でかつてアテナが言っていた言葉を思い出した。

アテナ「戦場ではまともではない奴がいる、私はそんな奴を地獄に送るためにいる。時には覚悟し行動せよ!ミラージュ、あなたにはそれができる?」

              【惑星スウェート 反統合ゲリラ占領地域】
        ズドドドドドドドドドーン ズドドドドドドドドドーン
             
反統合ゲリラグレムリンに占領された市街地では新統合軍残存部隊と市民兵が抵抗を続けていた。
既にバルキリー部隊は全滅しており、パイロットですらアサルトライフルを手にとってた戦っている状態であった。

「後退しろ!バルキリーの強襲だ!!」

容赦なくフェイオス・バルキリーの編隊が歩兵を銃撃し次々と人々の命を奪っていった。
女子供容赦なく皆殺しである、反統合ゲリラ.グレムリンの実態である。
その恐怖に立ち向かっていく戦士達は貧弱な装備なためか手も足も出ない。

抵抗しなくても目の前に銃弾で容赦なく殺してくる。
そんなことよりも武器を取って死んだ方がマシである。

                 【ウラガ級空母 コラール・シー】
ミラージュはこの前の戦闘でVF-31Cが大破した。
当分使えないためVF-31Aカイロスを一般部隊から借りる事にした。
しかし装備が違う・・・・・・・・・

クラウゼン「我が隊でも実験的に使用を開始したプロト・スクエアーだ。」

ミラージュ「ゴーストに似ていますね。」

ミラージュから借りたVF-31にはプロト・スクエアーと言うゴーストが2機装着されていた。
しかし翼の配置から見るに何処かで見た事のあるような・・・・・・・・・

ミラージュ「もしかしてですが、ウィンダミアのドラケンⅢからヒントを得ていますか?」

クラウゼン「あぁ地球の開発陣が積極的に情報を収集していたからな。」

やはりドラケンⅢのリル・ドラケンからヒントを得ていた。
戦いと言うのは真似したがるか・・・・・・それ故技術が上がるか・・・・・・
ミラージュは気難しい顔をする・・・・・・
それだけではなく、かつての敵の技術を自分が用いる。
なんか複雑な気分に陥っていた。

クラウゼン「そう気難しくするな、人類は真似して応用して新しい物を造って文明が真かしてきたんだ。なんだかんだでそうなってしまうんだよ。」

ミラージュ「そうですかね・・・・・・・・」

クラウゼン「まだ死体兵士の件で気にしているのか?」

ミラージュ「いえ・・・・・・・・・」

死体兵士若干、ミラージュに悪い影響が出ているように見える。
クラウゼンはそんな風にミラージュが見える。
まだ気にしているのか・・・・・・・・・・・・・・・
そう思っていると・・・・・・

ミラージュ「プラート大尉はどう思われましたか?先程の研究所の死体について・・・・」

クラウゼン「そうだな・・・・・・・・・言ってしまえば、戦争ではないただの人殺しだと思うな。」

ミラージュ「やはりそうですか。」

クラウゼンに死体兵士についてどう思うか質問する。
帰って来た答えはいかにも普通で簡単な物であり予測していたもの・・・・・
ミラージュはクラウゼンの答えに若干失望感を覚えた・・

所詮は新統合軍の軍人か・・・・・
それはそうだな・・・・・・

そんな事を思っているが直後その思いを打ち壊すような一言がクラウゼンから飛び出す。

クラウゼン「だが・・・・・・・・・許される行為ではない。俺は死体兵士を造った連中を裁くつもりだ。」

ミラージュ「裁く?」

クラウゼン「あぁ裁くんだよ、生命を弄ぶ糞野郎をな。」

それはクラウゼンの死体兵士を開発した狂科学者への憎悪の言葉であった。
先程までの普通で簡単な物ではない・・・・・・・・怒りを感じる声の高さ・・・・・
一般人ではよくわからないが、クラウゼンの目からは強烈な殺気を感じた・・・・

                    プォン

『各航空要員に告ぐ、反統合ゲリラクリムゾンの占領地域でレジスタンス軍が交戦中。救援のため直ちに出撃せよ!!』

クラウゼン「出撃か・・・・・・・ジーナス大尉、あんたも更衣室に行き着替えてこい・・・・出撃だ・・・・・・・・」

ミラージュ「分かりました。」

オペレーターからクリムゾンに反発して抵抗しているレジスタンスを救うべく出撃するように伝えられ。
クラウゼンとミラージュは出撃する態勢を取る。
ミラージュはもし死体兵士を製造した人物達にクラウゼンと遭遇しただどうなるのか・・・・・若干興味を持った。
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第13話 死体兵士研究所

2017-03-28 17:59:19 | マクロス外伝ミラージュ戦記


バイオ兵器を撃破し反統合系ゲリラ組織が遺跡に偽装して造られた研究施設を占拠した。
直ぐに陸戦隊を投入し周囲の警備を開始する。
ミラージュはすぐさま帰還し、研究施設内部に入るチームに入れてもらった。

中は見た目(遺跡)に反して中は普通の研究施設と同じく綺麗な設備であり、ミラージュは先ほど倒した化け物を連想して汚い物だと感じており内心ホッとした。
クラウゼンは拳銃を持って前を進み部屋の隅々を確認する。

ミュレース「隊長、爆発物処理班より報告。戦略反応兵器による自爆装置は確認されず安全を確認したそうです。」

クラウゼン「そうか、油断するな反統合の連中だ。どんな手段に出るか分からん、例えここになくても反応弾を持って攻めてくるかもしれないぞ。」

ミュレース「ハッ分かっています。」

ここには自爆装置用の反応弾が設置されておらず、安全は一応は確保された。
だけど油断できない敵は反応弾を搭載して証拠隠滅にはかるかもしれない。
いくら部隊を展開しても阻止できれば意味がない。
なるべく早く内部調査をしなければ・・・・・・・・・

ミラージュ「げっ!?」

メリル「これは・・・・・・・」

先ほどのバイオ兵器が出てきた所である。
中を見ると大きな培養液が置かれており。
バイオ兵器が出てきた事を表す培養液のガラスの破片が散らばっている。
ミラージュはこの光景を見て若干吐き気しそうになる。

霧生綾「隊長、資料を見つけました。」

クラウゼン「貸してくれ。」

反統合系組織ブランレスの研究所。
マッドサイエンティストの集団が新統合政府から独立しようとしているおかしな集団だ。
いやここはむしろ犯罪集団と言っていい。
おかしな物を自分たちより強大な勢力に売り込んでいると言う。

クラウゼンは資料を見続けバイオ兵器などの記事を読む。
なるほど、地球の統合軍総司令部がわざわざ命令する程の価値はあるな。
とそう思いつつ。ある記事に注目する。

クラウゼン「これは・・・・・・・・・」

その頃ミラージュはクラウゼンから右の施設を見るように頼まれ、メリルとカークと共に進んでいた。
ミラージュは他にも昆虫型の兵士がいると思い怯えており、一方のメリルとカークはそんな怯えるミラージュを見て楽しむ。

メリル「隊長、どうしたんですか?そんなに怯えて。」

ミラージュ「お.怯えるなんの事ですか?」

カーク「お顔が真っ青だぜ、ミラージュちゃん。」

ミラージュ「私はあなたの上官ですよ、敬語を使いなさい。」

カーク「へいへい。」

ミラージュは自分の表情を見てバイオ兵器に怯えている事をバレたのかと思った。
心の中ではしまったどうしようと、ミラージュは頭を抱える程の悩みに囚われたが。
実際はミラージュの反応を見て楽しんでいるだけであり、隊長としての威厳は変わってない。

メリル「隊長、ストップ。あそこに部屋がありますね、なんか厳重そうな。」

ミラージュ「そうね・・・・」

                     ぷしゅー

カーク「隣の部屋は資料室のようだぜ。」

ミラージュ「こら勝手に開けないでください。」

突然ミラージュの目の前に現れた、謎の厳重そうな扉。
クラウゼンに報告して来るまで待機するように決め、無線機で通信する。
報告に対しクラウゼンは興味を示し、今すぐ向かうと報告する。
それまでどうするかとミラージュは考えていたが・・・・・・

ぐぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁなんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

カークの叫びがする。
まさか勝手な行為をして、バイオ兵器に襲われたのか!?
ミラージュはメリルと共に部屋に入りカークを助けにいく。

ミラージュ「カーク・・アサイ少尉!!・・・・・なにこれ・・・・・」

そこには腰を抜かしているカークの姿がいたが、無数のカプセルのような物が確認できる。
ミラージュとメリルは何かを確認すると、そこには裸の若い男女の死体が置かれていた。
一体何が起きているのか?・・・・・・・・ミラージュの頭の中はものすごい混乱に陥った。

その後、クラウゼン達が到着しカプセルの中身を確認する。
培養液が入っておらず、頭の中に何か埋め込まれているような物を確認した。

クラウゼン「こいつは死体をロボットのように動かす物だ、映画で見るゾンビとは別物だ。」

霧生綾「死体は死後数日は経っていると思われますが、生前と同じように綺麗ですね。」

これらの死体はゾンビのように人を噛みつく物ではなく、ロボットのように動かす物だと確認した。
話に聞いたことがあるがギャラクシー船団に似たような物があった。
例としてはグリニッジ・メリディアンというのが存在する。
だがこれは別物であり、死体を操って動かす兵器だと見て確認した。

また・・・・・・・

死体はある程度経つと腐敗するが、この死体達は数日ぐらいたっているが腐敗するように見えない。
むしろ生前と同じような状態であると、ギャラクシー船団の技術はあるのだろう。
12年前に消滅した船団だが・・・・・

クラウゼン「しかし、装置は起動状態ではないな。」

ミラージュ「これらをどうするのですか?」

クラウゼン「破壊し埋めよう、ここで死んで利用された人達への手向けだ。」

結果的に偽装ピラミッドに爆弾を設置し、爆破処分する事が決められた。
そして陸戦隊を艦内に収容しその場を離れた。

ズドォォォン

爆弾は盛大に爆発し偽装ピラミッドは盛大に破壊された。
大きなキノコ雲が見える。

ミラージュ「・・・・・・・・・・」

ミラージュはコラール・シーの窓から敬礼して研究所で見た死体になり利用された者たちの冥福を祈る。
これは戦場じゃない、狂った何かだ・・・・・・



ミラージュは他人に聞こえないような声でつぶやく。
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第12話 エマンジェンシー・ファイト

2017-03-27 22:52:37 | マクロス外伝ミラージュ戦記
突如偽装遺跡から出現したバイオ兵器。
見た目はグロテスクであり、何より虫の苦手なミラージュの精神に大きなダメージを受ける。
見た目が恐ろしくて腰が抜けそうだ。

クレア「隊長、指示を・・・・・・・・」

ミラージュ「はっ・・・・・・・・全機上空へ!!」

『了解』

上空へ退避し様子を見る。
獲物が消えたと判断したのか周りを見回す昆虫型のバイオ兵器。
上空へ退避したミラージュ達は一安心した。

カーク「あの化け物は対空攻撃はないようだな、お次はどうする?」

ミラージュ「次は・・・・・・・・・」

メリル「隊長、この遺跡の主人たちが接近してきたわよ、2時方向来るわ。」

メリルの言葉通り、反統合系ゲリラ組織のVF-171ナイトメアプラスが接近してきた。
タイプはEX、かなりの強敵そうな装備である。

「新統合軍の犬め我が研究施設の兵器を狙いにきたか!!」

「このまま奪わせるかよ!!」

数はそんなに多くはないと思うが、あのエンブレムからすればエースパイロット。
容易に任務はできないか・・・・・・・・・
ミラージュはそんな事を思いながら下を見てついうっかり・・・・・

ミラージュ「あんな奴と戦うから嫌なんだよな・・・・・」

皆には言ってはいけない事、昆虫嫌い。
それはばっきりメリルとカークに聞こえていた。
二人はミラージュの小隊長としての尊敬を損なうどころか・・・・

メリル「案外隊長って・・・・・・」

カーク「女らしい事があるんだな。」

メリル「第2次ウィンダミア独立戦争の英雄と言っても女ね・・・・・」

カーク「むしろ可愛いな。」

とむしろ女らしい一面があり可愛いと親しみを感じたようである。
そんな事を感じている事はミラージュは知らない。

        ズタタタタタタタタタタタタタタ

ミラージュ「腕はいいが、ウィンダミアの時に比べればまだまだ弱いですね。」

ミラージュはファイターを反対向きで反統合ゲリラのナイトメアプラスEXに迫る。
ファイター形態のまま両腕をぷらんとだらしなく下げる。
反統合ゲリラのパイロットは何をするのかと思ったその時。

        ズタタタタタタタタタタタタタタ

通過する地点でナイトメアプラスEXの背中に銃撃を加えた。
いやコックピット上空と言った方が正しいであろう。
ミラージュに撃たれたコックピットは赤く染まる。

ミラージュ「ふっ・・・・弱い。」

メリル「隊長、本隊より報告現在。敵部隊と交戦中と報告が・・・・」

ミラージュ「なんですって!?」

ミラージュ率いるセンチネル小隊が遺跡に行っている頃、反統合系ゲリラ組織の強襲を受けていた。
援軍部隊が今すぐ発進できる状態ではないとの事。

ミラージュ「くっ・・・・・・・・・」

カーク「敵3機援軍来たぜ、ヌージャデル・ゲルフだ!どうします?」

敵の増援が迫る、応援がない以上厳しい。
あの怪物に対する余力があるかどうか・・・・・
ならばここは・・・・・・・・・・・

ミラージュ「・・・・私はあの化け物をやります、後の2機頼みました。」

メリル「えっ」  カーク「なんだって!?」

ミラージュ一人であの怪物に挑みメリルとカークが敵増援に対処する宣言した。
二人は驚いていたが、ミラージュが下へ降りて行ってしまった。
昆虫嫌いなミラージュは本来はやりたくなかったけど、二人の部下を危険にさらすわけにはいかないので単身バイオ兵器の前に立つ。


ミラージュ「うっ気色悪い・・・・・・」

やはりグロテスクな昆虫型はミラージュの生理的には受け付けない。
まずは・・・・・・・・・・・・・銃撃。

            ズタタタタタタタタタタタタタタ
          ガキン ガキン ガキン ガキン ガキン

ミラージュ「効果がない!?」

バイオ兵器の防御率は想像以上に高かった。
撃ったレーザー砲は直ぐ跳ね返してしまう。

ミラージュ「うっ・・・・・・・・・」

                  ドシン

バイオ兵器はミラージュを殺すべくハサミを地面に叩きつける。
ミラージュは反射神経がいいのか、すぐ後ろへバックする。
近くに接近すれば弱点である防御の低い部分が見つけられると思うが・・・・

                  シュッ
                     バシン

ミラージュ「くそ後数cm近ければ死んでいた・・・・・・・・左腕と頭部カメラ破損糞。」

今のバイオ兵器の攻撃で左腕と頭部カメラを失ってしまう。
コックピットにもダメージが大きく一歩間違っていたら死んでいた可能性があるほどだ。
ミラージュも一瞬冷や汗をかいたが、このままでは厳しい。

ミラージュ「何かないか・・・・・・・・・」

ミラージュは簡単に接近してナイフを刺せばいいが・・・・・
いやそれだけでは・・・・・・・
そう言えばこの兵器何処かで記憶が・・・・・・・・

昔祖父母の養女になっていてパイロットだったモアラミアがこいつと相手して・・・・
・・・・・ナイフで刺せばいいのは確信できたが、奴に近づくには・・・・・

そう言えばヌージャデル・ゲルフが破壊されて残骸として残っているんだっけ・・・・
残骸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そうか・・・・・・・・だったら・・・・・・

ミラージュ「ふん!!」

              ズタタタタタタタタタタタタタタ
                   ズドォォン

既に残骸になっていたヌージャデル・ゲルフに向けて発砲し破壊する。
1機だけではない2機だ。
2機の爆発によりバイオ兵器は怯んだ。

ミラージュ「舐めるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

                 ブシュ

ミラージュは僅かな時間で接近しナイフでバイオ兵器の首元を突き刺した。
刺された箇所から緑色の体液が出てきて、機体にかからないようにと次の攻撃を避けるために後ろにバックする。
バイオ兵器は痛さのあまり防御の低い腹をさらけ出した。
そして両腕を前にやって。

ミラージュ「落ちろ!!落ちろ!!」

と叫びレーザーの雨をバイオ兵器に向けて放たれる。
体の弱い腹の箇所を既に把握済みでありその箇所に正確にレーザーを撃たれ。
出てくる体液の量が一気に増えて、バイオ兵器は倒れる。

「こちらビコー小隊、救援に来た。」

ミラージュ「遅すぎる救援ですね。」

「申し訳がない、確認が遅すぎた。」

遅れていたコラール・シーの所属部隊ビコー小隊が到着した。
既に戦闘が終わったようであり、やっと救援部隊を派遣する事ができた。
上で戦っていたメリルとカークは健在である。
ミラージュは遺跡の方を見る。
ここは一体何をしている場所なのだろうと。
でも最後に一つ言いたい事がある。

ミラージュ「でももう二度と嫌。」

二度とバイオ兵器とは戦いたくない。
ミラージュは強く心に誓った。
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第11話 バイオ兵器

2017-03-27 12:47:12 | マクロス外伝ミラージュ戦記


惑星スウェートの紛争は日々激しさを増す事になった。
新統合軍とケイオス.SNSの連合部隊と新統合政府から独立を目指す反統合系ゲリラ組織の戦闘は泥沼化していた。
一進一退の攻防が続きどちらが勝つのか見えない程である。

どちらが正義でどちらが悪なのかお互い分からないか?
誰も分からないまま本能のように戦う。

      【西暦2072年 惑星スウェート ウラガ級コラール・シー】
この日、惑星スウェートで航行中のコラール・シーに地球の新統合軍総司令部から命令が下った。
それはスウェートにおいて反統合系ゲリラ組織がバイオ兵器を開発中との事。
ただちにこれを撃破せよと。

バルゼー「まったくグレムリンの攻撃があるかもしれないと言うのに・・・・・・・」

バルゼーは新統合政府の無茶振りには心底呆れかえっていた。
グレムリンと言う惑星スウェート最大の反統合系ゲリラ組織。
いつ大群で接近してくるか分からないのに・・・・・

そんな時は・・・・・・・・

ミラージュ「私が特命任務を?」

霧生綾「そう、隊長がバルゼーの顎髭親父と話しているの私聞いたんだよ。」

ミラージュ率いるセンチネル小隊に特命任務があると綾から聞かされた。
一体何のことかチンプンカンプンになるミラージュ。
それに言いたい事が一つあるが・・・・・・・・・・・・・

ミラージュ「私はケイオスの職員ですよ、新統合軍の指揮下は・・・・・」

霧生綾「でもスウェート支部壊滅したでしょ、それで今はうちらの居候。諦めな・・・・・・」

ミラージュ「うっ・・・・・・事実上の復隊じゃないですか・・・・・・」

指揮権は現在新統合軍に存在する。
ミラージュには既に拒否権がない、すなわち元新統合軍の軍人であるミラージュにとっては事実上の復隊である。
ミラージュは嫌な顔をするが、直ぐに諦めた表情をする。

ミラージュ「とほほほ、しょうがないけどなんか納得いかない。」

とこんなフ抜けた表情。
もしもハヤテやフレイアが聞いたらどんな事を言われるのやら・・・・・・
ミラージュはなんか恥ずかしげに下を向く。
コーヒーを飲んでいると・・・・・・・・・・・・・

クラウゼン「ミラージュ・ファリーナ・ジーナス大尉はいるか?」

ミラージュ「私ならここにいますが・・・・・・」

クラウゼン「センチネル小隊に出撃の命令が下った、直ぐに着替えて出撃してもらいたい。」

ミラージュ「えっ・・・・・・・」

        キィィィィィィィィィィィィィィィン

クラウゼンからミラージュに指定されたポイントまで極秘任務を任せると申しつけた。
拒否権がないミラージュは黙って従いクレアとカークを率いて出て行った。

カーク「新統合軍の連中は俺達に何をさせる気なんだ?」

メリル「どうせ変な事に決まっているわよ。」

ミラージュ「こらこら私語を慎む。」

『ハッ申し訳ございません。』

新統合軍の命令もあってかメリルとカークは愚痴ばかりである。
ミラージュは二人に注意はしたが、本音としては文句を言いたい。
だけど一応はセンチネル小隊の小隊長、隊員の前で弱気な態度は取れない。

その後、少し飛行すると。

ミラージュ「遺跡!?プロトカルチャーのような物とは違うが・・・嫌、連中の偽装工作か?」

偽装工作されている遺跡を見つける。
指定された目標を確認すると遺跡のある場所と一致している。
まさかこれを確認するためなのか?
しかし、攻撃してこないのはなぜだろうか?

ミラージュはメリルとカークに命じバトロイドに変形し密林地帯に降りて進むように伝える。

                 ガシン ガシン
メリル「何か様子がおかしいですね。」

ミラージュ「確かにね・・・・・少し進みましょうか・・・・・・・」

ミラージュ達は森の中をバトロイドで歩いて行き、遺跡の近くまで接近する。
そこで見たのは・・・・・・・・・・・・

ミラージュ「既に撃墜されている?」

メリル「どうやらバルキリーじゃないですね、何か爪のような物でやられています。」

指定された遺跡周辺にはヌージャデル・ゲルフが何かにやられたように転がっていた。
一体ここで何があったのだろうか・・・・・・・・・

          ボカァァァァン

ミラージュ「うげ!?」

突然、遺跡のような物から生物兵器が出てくる。
まるで昆虫かいや12年前のバジュラ戦役で戦ったバジュラのようだ。
ミラージュは正直、グロテスクな姿を見て若干操縦桿を震わせる。

メリル「隊長、まさか・・・・・・・」

ミラージュ「そんなわけないじゃないですか・・・・私が虫が嫌いだなんて・・・・」

カーク「言っているわりには凄く変な顔してますね。」

ミラージュ「うるさい!!私は虫は怖くありません。」

実はミラージュは虫に対して異常な恐怖心がある。
虫が怖くてよく母ミランダに泣きつく程であったと言う。
そんなミラージュの苦手な虫みたいなバイオ兵器が目の前にいる。
凄い嫌悪感と恐怖心が一気にミラージュを襲うのであった。

それを部下に見られたら小隊長としての威厳がなくなる。
ミラージュは今両方の圧力に押されてしまっているのだ。
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第10話 ミラージュ・メモリー

2016-12-15 15:53:43 | マクロス外伝ミラージュ戦記
                    【コラール・シー.ミラージュの自室】
ミラージュの自室には惑星ラグナにいた頃の写真が飾られていた。
中でも一番大切にしていたのはハヤテとフレイアと3人で映っている写真である。
更に言えばその写真がラグナにいた時の3人を映している最後の写真である。
ミラージュはいつかラグナに帰りたいと思っており、この写真を見ていたがセンチネル小隊の指揮官としてまだ1年目であるのでまだ帰れそうにない。

それにフレイアは老化現象が出ており、彼女の身に何かあったのか母親のように心配している。
ミラージュがラグナにいる仲間に出来ることはアナログな手紙程度、しかし今はケイオス・スウェート支部が壊滅したため手紙のやり取りはできない。

ミラージュ「・・・・・・・・・・・・皆心配しているだろうな・・・・・・・・」

ミラージュは自室で一人、写真を見てコップに入っている酒を嗜む。

        キィィィィィィィィィィィィン ゴォォォォォォォォン

ミラージュ率いるセンチネル小隊は交代制護衛飛行から外れ索敵任務担当になる。
周辺にグレムリンの偵察機がいるか、コラール・シーを狙ってグレムリンの攻撃部隊がいないかを探るためである。
地上に潜伏してないか確認するため、無人偵察観測機インスペクターの編隊も一緒にいる。

メリル「隊長、異常はないようですね。」

ミラージュ「確かにないけど、戦場と言うのは山の天気のように急変するわ。センチネル2、油断しないように。」

メリル「了解です隊長。」

戦場と言うのは山の天気のように急変する・・・・・
新統合軍軍人であった従姉妹アテナ・マリア・シーンが言った言葉である。
戦争をしている時の大地は穏やかそうに見えるが、敵が潜伏して突然攻撃したり基地に連絡されて攻撃部隊が来襲したりするなどがあり山の天気になぞって言ったそうだ。
ミラージュが新統合軍の軍人になる前に言われた。

アテナ「ミラージュ、新統合軍に入隊するそうね。」

ミラージュ「はい、アテナに負けない程のパイロットになるため頑張ります。」

アテナ「いい意気込みね、でも戦場は山の天気のように急変するから油断しないようにね。」

ミラージュ「はい分かりました。」

アテナは優秀な軍人でもあり、親族としておじい様やおばあ様に負けない程尊敬しているエースパイロットである。
ミラージュがケイオスに入る前に新統合軍に入隊したのも、アテナや他の従姉妹達が軍に入隊し活躍しているのに憧れたためである。
特にコミリアの長女であるアテナの影響もあった。

ミラージュ「(アテナ・・・・・・・私はこうして人を指揮する立場になりましたよ。)」

ミラージュは操縦桿を握りながら、遠い地にいるアテナに言う。
・・・・・・・・・・・・・・・・

メリル「隊長、北緯40°付近にケイオス及び新統合軍の識別のない軍用機を確認しました。」

メリルが敵を確認する。
ケイオスや新統合軍の識別のない軍用機が近くで確認された。
機種は旧型のVAー14ハンターである。

ミラージュ「敵にコラール・シーが発見される前に撃墜するわ、ジャミングを開始。敵に連絡するのを防ぐわよ!」

「了解!」

ミラージュはジャミングシステムでVAー14ハンターの通信妨害を開始する。
案の定通信妨害が成功し、VA-14ハンターに乗るグレムリンの兵士は戸惑う。
ジャミングを抜けて通信が効くエリアまで離脱しようとする。

カーク「もらったぜ!」

                  ズドドドドドドドドド

カークの猛攻を受けVA-14ハンターは炎上し撃墜する。
どうやらパイロットは脱出したそうだ。

ミラージュ「逃しはしない!!」

ミラージュは脱出したパイロットのパラシュートを回収するため脱出地点まで向かう。
地上に向けて効果する脱出したパイロットのパラシュートを風に飛ばされないよう、敵兵を握りつぶして殺さないように注意しながらキャッチする。
脱出したパイロットは、もがいていたがミラージュがパラシュートを離したら急降下に落ちることに気がついたのかもがくのをやめる。

ミラージュ「これでよし。」

ミラージュは脱出したパイロットを潰さない程度につかんだまま、パトロール任務を継続した。

        キィィィィィィィィィィィィン ゴォォォォォォォォン

交代の護衛飛行部隊とパトロール隊が離艦する。
ミラージュは着艦する。
捕虜にした兵士はどうやら女性兵士だったようで、すぐさま尋問室まで連行された。
(相手が女性であるため、尋問官は女性)

ミラージュ「ふぅ・・・・・・・・・・」

ミラージュはヘルメットを持ったまま一息をつく。
今日のミラージュたちの任務はこれで終わりである。
ミラージュたちはすぐさま解散し、夕食があるまで自室で待機する。

                   【コラール・シー.ミラージュの自室】
ミラージュ「今日の任務はこれで終わり・・・・・・・・・ハヤテ・・・・・・・フレイア・・・・・皆元気にやっているかな・・・・・・・・」

ミラージュはいつものように写真を見て呟く。
どんなに会いたくても惑星ラグナと惑星スウェートは何万光年も離れている。
そう簡単に自由に行き来できるもんじゃない。

ミラージュ「・・・・・・・・・ハヤテ・・・・・・・・フレイア・・・・・・・・」

ミラージュの想いは唯一つ、惑星ラグナにいる皆・・・・・・・・・・
いつか惑星ラグナに帰ることを祈りながら、ミラージュは今いる惑星スウェートの大地で戦い続ける。
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第9話 キンバレーシティに向けて出発

2016-12-15 14:56:14 | マクロス外伝ミラージュ戦記
グラーブルタウンの戦闘が終わり、守備隊達は安全になった事に歓喜していた。
そして上空から第29試験隊の母艦であるウラガ級空母コラール・シーが飛来した。
それを見た兵士達はより一層喜びに満ちた。

しかし・・・・・・・・・一人だけ喜べず悩んでいた人がいた。

守備隊指揮官代理のジェシカ・ランド-ルだ!

彼女は今回の戦闘で第29試験隊に助けられて勝利しても後続部隊が来る事を分かっており。
第29試験隊が去ろうが去らないだろうが、部隊を派遣してくるだろう。
今後も自部隊は厳しい状況で後続部隊と戦うことになるが、もしそうなれば全滅するだろう・・・・・・・

ジェシカはその事を考えると不安がより一層深まってしまう。
指揮官と上手く話をつけて同行できないかと交渉しなければ・・・・・・・・・・・

ユウキ「ジェシカ隊長、スウェート駐留軍司令部から命令書が・・・・・・・・」

ジェシカ「貸して・・・・・・・」

ユウキはジェシカにスウェート駐留軍司令部からの命令書を渡す。
ジェシカはあんまりまじめに見なかったが、命令書に書かれていた内容を見て目の色を変える。

ジェシカ「ユウキ、あのウラガ級まで行くぞ。」

ユウキ「ハッ、了解しました。」

悩んでいてもしょうがない、まずは行動あるのみだ。
直接ウラガ級の艦長に交渉しなければ・・・・・・・・・・
ジェシカはユウキを伴ってコラール・シーまで歩いていく。

                       【ウラガ級コラール・シー】
ジェシカとユウキはコラール・シーが停泊している大型河川ナジェール川までやってきた。
コラール・シーと陸地をつなぐタラップを渡り、コラール・シーに乗り込む。

「失礼ですけど官姓名を伺いたいのですが?」

ジェシカ「私は新統合陸軍第9警備隊分隊長ジェシカ・ランドール大尉だ!」

ユウキ「同じく副官ユウキ・マドリアン中尉。」

軍の証明証を歩哨に見せる。
歩哨は一度センサーで確認し本物と確認したら、艦内に通す。
ジェシカは歩哨に対し・・・・・・・

ジェシカ「交渉しに来たと伝えておけ!」

と言う。
歩哨は急いで艦内電話でバルゼーに連絡する。

                           【艦長室】
バルゼー「私が艦長のバルゼーだ、二人の話は歩哨から聞いている。まぁ堅くならずに席に自由に座りたまえ。」

ジェシカ「ありがとうございます艦長。」

ジェシカとユウキはバルゼー艦長と話し合いの席につくことが出来た。
上手く説き伏せ、行動を共に出来るかどうかを話しあえるか・・・・・・・
ジェシカは緊張する。

バルゼー「では今回、我が艦に赴いた理由は何かな?」

ジェシカ「は・・・・・・・・我々を隣のキンバレーシティまで同行させてもらいたいんです。」

バルゼー「同行を?」

ジェシカ「スウェート駐留軍司令部からの命令書が届いています。」

ジェシカはキンバレーシティまで同行できないかとバルゼーに言い、根拠となるスウェート駐留軍司令部からの命令書を渡す。。
キンバレーシティはスウェートダイヤモンドの産地であり、新統合軍第9機動師団が置かれている。
ジェシカは既に第29試験隊が戦闘終了した直後にグラーブルタウンから撤退しキンバレーシティまでの後退を許可されていた。
命令書は守備隊に転送コピーされている物である。

退却ならば自分達でも出来るが途中、グレムリンと遭遇して戦闘を行うケースがある。
戦闘しても勝てる様子はあるか分からないので、コラール・シーを頼ることにしたのである。

バルゼー「確かに本物のようだな。」

ジェシカ「では我々は同行できるのでしょうか?」

バルゼー「・・・・・・・・・・・キンバレーシティまで補給に行く予定があるので、同行をしてもいい」

ジェシカ達は同行してもいいという反応を聞いてぱぁと顔色が明るくなる。
しかし・・・・・・・・・

バルゼー「我が艦への乗艦は許可できない。」

ジェシカ「え・・・・・・・・・・」

バルゼー「すまん・・・・・・・・・容量不足なんだ・・・・・・・・・」

コラール・シーは既に艦の搭載能力が限界であり、下手して搭載したらバランスが悪くなり墜落する危険性がある。
20機程度のバルキリーと複数機のデストロイドを有するグラーブルタウンの守備隊の兵力を搭載するのは不可能である。

ジェシカ「艦長、我々はどうすればよろしいのですか?」

ジェシカは席を立ち上がる。
するとバルゼーは・・・・・・・・・・

バルゼー「陸路で進んでもらうしかあるまい、我々も諸君らのスピードに合わせて航行する。それでいいだろうか?大尉?」

バルゼーはコラール・シーをグラーブルタウン守備隊の進行速度に合わせて航行すると言った。
バルゼーからすれば出来れば搭乗させてやりたいが・・・・・・・・
搭載する数が定めらており、艦の乗員の命を預かる身としてこのような苦渋な判断を下したのだった。

ジェシカ「分かりました・・・・・・・・・それならば・・・・・・・・・」

ジェシカはバルゼーの提案を了承する。
自分達がこれから生きていけるのなら、なんでもいいさ。
ジェシカは心の中で思う。

ユウキ「待ってください、私に案があります。」

副官のユウキがバルゼーとジェシカにある提案をする。

                キィィィィィィィィィィィィン
ミラージュ「センチネルリーダーからセンチネル2・3へ、フォーメーション・•エシュロン。」

メリル「2了解。」

カーク「3りょ~かい。」

ミラージュ「3、返事は了解延ばすな。」

カーク「へいへい。」

ミラージュなどのセンチネル小隊は他のケイオス残存部隊と共にキンバレーシティーに向かうコラール・シーの護衛飛行を行う。
後3時間したら他の部隊と交代する。

カーク「しかし、人数増えたね。」

ミラージュ「グラーブルタウン守備隊の兵だからね、残存の可変戦闘機とデストロイドを搭載するから交代で護衛飛行よ。」

カーク「めんどくせぇ仕事が増えたぜ。」

交代して可変戦闘機を飛ばすことにより可変戦闘機の搭載数を気にしない。
ユウキのとっさの判断で守備隊が陸路で進むことなくキンバレーシティに向かうことが出来た。
だが既存のコラール・シーのパイロット達には不評だったようだが・・・・・・
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第8話 ウィナー・デュエル

2016-12-14 22:54:24 | マクロス外伝ミラージュ戦記
                【ウラガ級コラール・シー食堂】
ミラージュ「ふふふふ、カーク私の勝ちのようだな。」

ミラージュはインスペクターから送られてきた映像を見て自信を持ってカークを茶化す。
YVF-2バルキリーⅡはミラージュの言う通りの結果になる、ミラージュはなんか勝ち誇った顔になる。
メリンは上官であるミラージュと同僚であるカークの論争に対しては無関心であるのでスルーである。

カーク「しかし、これで本当に性能がいいと言えるのかな?」

ミラージュ「なんですって!?」

カーク「旧型機相手で性能の良さを見せられてもね・・・・・・・」

事実YVF-2バルキリーⅡの相手は40年前以上旧型のVF-11や半世紀前のデストロイドである。
最新鋭機というからには少し古くてもVF-25メサイアやウィンダミアが使っていたSvー262ドラケンⅢを簡単に撃墜できるだけの性能を見せ付けてくれないと納得できない。
そうなるとミラージュの言う通りの結果は大きく覆されることになる。

カーク「そもそもなんで相手がゲリラ連中の旧型を相手に性能がいいなんて言うとか、ミラージュ隊長も見る目がないね~」

ミラージュ「ぐっ・・・・・・・・・・・・・」

ミラージュは真実である事を認める・・・・・
なんせカークが言っていることは事実であるから。
反統合系ゲリラ組織にVF-25やSvー262ドラケンⅢが使っている兵士は惑星スウェートでは現時点で確認されていない。

ミラージュ「ふん・・・・でも、スーパーノヴァのYF-19とYF-22は30年前のヌージャデル・ガーとVF-1だったけどね~」

カーク「スーパーノヴァ!?」

32年前に行われた新統合軍最新鋭機開発プロジェクトスーパーノヴァ。
事実、テストの模擬戦相手にはVF-1Jバルキリーやデストロイド・モンスターそしてゼントラーディ軍のヌージャデル・ガーを使用していた。
ミラージュはいろいろと強くなるために研究している課題の一つにスーパーノヴァプランがあった。
ウィンダミア独立戦争後、ミラージュはイサム・ダイソンの戦闘データを学びくせなどを出来る限りに学んでいる・・・・・・・・・

カーク「し.知らない・・・・・・・・」

ミラージュ「ウィン」

                 ガシッ

ミラージュはカークの士気を完全に掴み勝利宣言かのように拳をぐっと握る。
メリルは上官ミラージュとカークの論争には参加せずただひたすらモニターを見る。
モニターの様子はどうやら戦闘は終わった直後のようだった。

メリル「隊長、カークやっと第29試験隊の戦闘が終わりましたよ。」

メリルはミラージュやカークに報告する。

ミラージュ「戦闘が終わったのか・・・・・・時間は20分程度・・・・・・早いわね。」

通常の部隊は60分程度で制圧するが、第29試験隊は僅か20分程度の短い時間に抑えられている。
ミラージュはYVF-2の最新鋭機としての性能は嘘じゃないと確信した。

                       【陣地】
「くそぉぉぉぉぉぉぉ」

            ズォォォォォォン

ヌージャデル・ゲルフが銃撃を受けて倒れる。
既に戦力も壊滅状態になり戦闘続行レベルが無になった。

グレブ「くそ統合軍め、俺はここで死ぬわけにはいかない・・・・・・・・・」

               ブロォォォォォ

バレット「逃がすか!」
第29試験隊バレット・ビーダーシュタット少尉

     ズダダダダダダダダダダダダズドゴォォォン

グレブ「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

グレブはジープで逃走しようとした所、副官バレットの銃撃を受けジープが大破し死亡する。
捕虜にしないのは、重大戦争犯罪人であり即刻殺害せよと新統合軍全軍に発せられている。
そのためバレットは容赦なくグレブに対し銃撃し殺害するに至った。
狙いはバレットのみであり、他のゲリラ兵の投降者は武装解除させる。

ジェシカ「まさかあの旧式が・・・・・・・・」

守備隊指揮官代理ジェシカは第29試験隊の戦闘を見て衝撃に身を震わす。
見た目が旧型機であるYVF-2バルキリーⅡが僅か6機であれほどいた部隊を壊滅するとは・・・・・・・・

   明らかに普通じゃない!

ジェシカは第29試験隊をただ者じゃないと確信する。
旧型もどきを僅か6機で大部隊をそれに損害無しで撃墜するのは異常だ。
彼らが一般部隊ではない、エースの中のエースのみで編成された精鋭部隊。
いやVF-Ⅹのような特殊部隊いや・・・・・・・モルモット部隊か・・・・・

ユウキ「隊長、これからどうしますか?」

ジェシカ「連中には近くに母艦がいると確信している、空母クラスがこの辺にいるだろ
うね。コンタクト取れたら連絡してみたいと思っているわ。」

僅かな戦力で街を防衛するのは不可能だろう。
敵も部隊が壊滅してもいずれは後続部隊がやってくるだろう。
連中が留まるわけではない、いずれにせよ彼らと合流すると言う選択肢に迫られるだろう。

ジェシカ「でも連中が話に乗るかどうかは不明だけど・・・・・・」

母艦の搭載数の容量がなければ合流せず、引き続きグラーブルタウンの防衛任務を継続し後続部隊と交戦し壊滅する・・・・・・・・・・・
死ぬか生きるかはジェシカ達にはまだ分からない。
戦争と言うのは想定外がつきものだ、いい方の想定外を期待したほうがいい・・・・・・
今のジェシカはそれしかできない。
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第7話 メンズーア

2016-12-13 16:32:17 | マクロス外伝ミラージュ戦記
            【反統合系ゲリラ組織グレムリン.グラーブルタウン包囲陣地】
反統合系ゲリラ組織グレムリンはグラーブルタウン郊外に陣地を構築し、一気に制圧するための準備が進められていた。
旧型のVF-11Bを主力に、VF-14バンパイアや装甲車などの戦力が駐屯している。
戦力は1個連隊に匹敵する、グレムリンの中では中規模部隊である。
1個大隊規模ほどしかいないグラーブルタウン守備隊を直ぐに壊滅できるだけの兵力である。
包囲部隊の指揮官は勝利を確信しテントで酒を飲むなど最初から買った気でいる。

そんな時ではあった。

グレブ「何!?未確認飛行物体だと?」
反統合系ゲリラ組織グレムリン指揮官グレブ・アンゴレラ

「未確認飛行物体6機がこちらに接近中と言う事であります。」

反統合系ゲリラ組織グレムリンの指揮官グレブ・アンゴレラはスカウトの報告を聞いて驚いた。
所属不明の未確認飛行物体の接近、援軍なのか敵の増援なのかはこの時点では分からない。
だがスカウトの報告では僅か6機、援軍であれば戦力は少なすぎる。
むしろ恐れるに足らん、グレブはだるそうな顔をしながら指示を出す。

グレブ「どうせ我々の勝ちだ、適当にVF-11を派遣しておけ。」

「何機でありますか?」

グレブ「4機で十分だ、たかが6機程度に10機ほど必要はない。」

4機のサンダーボルトを未確認飛行物体に向けて出撃させる。
しかし、副官は意見する。

「恐れながら6機程度とは言え油断できません、VF-Xの可能性があります。10機にしてください。」

新統合軍特殊部隊VF-X
新統合軍の優れたパイロットで編成された特殊部隊である、シー・アンタレス.ブラヴェルズ.ダンシング・スカル.レイヴンズ.ハーヴァマールなどが例であげられる。
僅かな数で圧倒的な数の兵力を打ち負かすことが出来ることから反統合系ゲリラ組織に恐れられている。

この事から副官はVF-Xを恐れている。
しかし・・・・・・・・・

グレブ「これほどの戦力だ、VF-Xであっても恐れるに足らん・・・予定は変更はしない。」

グレブはVFーXを軽視していたためか、計画は変更しない。
副官は反論しようとしたが、無駄だと判断しテントから退出する。

                        【上空】
アルバート「ひゅ~エネミー・タリホー、機数4機だ。」
第29試験隊アルバート・ジーナ少尉

クラウゼン「VF-11サンダーボルトか、物足りない相手だな。」

第29試験隊は早速的を視認する。
先に相手を発見したほうは第29試験隊側である。
索敵能力はYVF-2のほうが恐れている。

クラウゼン「先手必勝だ、二発で仕留めろ!試射だ、最新鋭機の命中率の高さを見せ付ける前に撃墜させろ!」

                 ズドン ズドン

包囲部隊のテントのレーダー室は、第29試験隊が試射の直後にVF-11の反応が消えた事を確認する。
オペレーターは電話で、消滅したことを副官に伝える。
副官は連絡を受けるとグレブに報告する。

「VF-11が撃墜されました!!」

グレブ「なんだと!?何かの冗談か?」

グレブは副官の報告を消極的に聞く。
そう簡単にVF-11が撃墜されるとは思っているわけではなく、冗談かと思っていた。
新統合軍にそれほどの技量を持つほどのパイロットがいるとは思っていない。

だがその自信はこの直後に一瞬崩れさる。

             シュゥゥゥゥゥゥゥン
   ズゴォォォン ズゴォォォン ズゴォォォン

グレブ「ぐあぁぁぁぁぁぁぁ、何が起こった!?」

VF-14バンパイアなどがミサイル攻撃を受けて破壊される。
一気に駐機していた機体は破壊されつくされ、戦力は大幅に低下する。

クラウゼン「弾薬庫を破壊しろ!敵兵力がいくらいようが弾薬を失えば烏合の衆に変わる!」

ミサイルを節約し、ガンポッドに武装に切り替え弾薬庫を破壊する。
密集した弾薬はガンポッドに銃弾に反応し爆発を起こす。

ミュレース「隊長、敵の残存機が離陸します。」

クラウゼン「飛び立つ前に撃墜しろ!」

ミュレース「了解。」

ミュレースのYVF-2は滑走路に向けて飛行しガウォークへ変形し離陸しようとしているVF-11Bを強襲する。

ミュレース「もらった!!」

ミュレースはトリガーを引く。
彼女が引いたトリガーはガンポッドに反応し、離陸しようとする兵士がいるコックピットを数秒単位で赤く染め爆発する。
ミュレースの攻撃は引き続き行われグレムリンが作った仮設滑走路の可変戦闘機は次々に炎の中へ消えていく。

「おのれ統合政府の犬共め!!!」

ヌージャデル・ゲルフ10機が迎撃に出てくる。
ゲルフの他にも旧式のデストロイド・トマホークが支援する形で出てくる。
滑走路を破壊したミュレース目がけて・・・・・・

クラウゼン「ミュレース包囲されているぞ!」

クラウゼンはミュレースに包囲されている事を伝える。
が・・・・・・・ミュレースは不敵な笑みを浮かべる・・・・・・・
そしてヌージャデル・ゲルフがミュレース機に接近する。

 ズドドドドドドドドドド ズドドドドドドドドドド ズドドドドドドドドドド ズドドドドドドドドドド 

ミュレース機は僅か間隔の間からガンポッドを撃ちこみ4機のヌージャデル・ゲルフを撃墜する
攻撃した時間は僅か30秒程であった・・・・・・・・・・
ヌージャデル・ゲルフは一発も撃つことなく動かなくなる。

ミュレース「ふん・・・・・たかがこれくらいの数で・・・・・・笑わせる。」

ミュレースは囲もうとした敵機に対し冷たく言う。
4機のヌージャデル・ゲルフは無言のまま倒れ込む。
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