マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

第244話 策謀の大地

2020-12-17 12:15:51 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン(再編成中)
外部では軍と警察の装甲車や戦車、デストロイド部隊が警備していた。
上空にはアンサーズを始めとする航空部隊が警戒しており・・・・

更にチヒロを始めとするマリトラーン軍も警備に参加していた

物々しい雰囲気の中で拝聴者の有権者が厳しい検査の上、入場し・・・
ようやく定員数まで入りきった。

ミリア「モーア、首尾は?」

星村絵里「ミアンの事?大丈夫よ、ミアンならヘマはしないから。」

ミリア「まぁ同じゼントラーディでもミアンの方が安心感あるからね」

星村絵里「それは言うな!でも必ずや尻尾を掴むはずよ」

ミリアと絵里はそれぞれバルキリーに乗りながら
何か工作しているかのような発言をしていた。

どうやら絵里の部下ミアンを使っているようであり・・・
二人が共謀して行っているようだ。
とは言え、絵里が見ているタブレットに表示されている工作先は
新統合軍マリトラーン防衛軍司令部であり・・・
今回の選挙の護衛とは関係がない

だが

星村絵里「ザースロンは動いている?」

ミリア「予定ではね、各所に潜入したと」

星村絵里「流石だね、これであちこちの陣営の尻尾は掴めそうだわ」

このミリアと絵里の工作にはザースロン機関が関与しており・・・
その背後に新統合軍参謀本部並びに国防省がいる。

今回の二人の工作は新統合軍だけではなく
別の対象がいると思われる。
一体二人が何の工作をしているかは後に判明するのであった

【マリトラーン新統合政府領倉庫】

講演会場付近にある倉庫の中
倉庫の中にはマリトラーン軍準2級兵器である
DGX-9ツァーリとDGX-10ゾル混成二個小隊が駐機していた。
これらは正規軍の機体ではない、民兵部隊所属の兵器である。

「横流ししていたとは言え凄いですね、DGX-11クラッシュ一個小隊分」

「噂ではマリトラーン軍超派勢力による横流しの品だと、見てみろ地球製の武器もある」

「デストロイドとか言う奴ですか、一体何処で?」

「ブラックマーケットだよ、地球人が売ってた。」

この倉庫の他にも民兵集団が存在しており・・・・
デストロイド・トマホークとスパルタン
VAー3インベーダーとVFー1バルキリーそしてSvー51も保有していた。

ここにはいないがデストロイド・オクトスリファインが歩兵部隊と共に市街に潜伏している。

既に市内いやマリトラーンの新統合政府領各地に民兵部隊が展開しており・・・
いつでも戦闘状態に入れるように備えていた。

「閣下、民兵部隊に潜入した工作員より連絡。攻撃開始の準備完了との事です。」

「よし、我が国の現売国奴政権が悪で我々マリトラーン人の為の組織が善である事を示す人する。民兵部隊に連絡、作戦開始せよ!」

「ハッ」

マリトラーン軍参謀本部のとある一室では
民兵部隊を密かにマリトラーン軍超派の幹部は民兵部隊に作戦開始の命令を出した。
このマリトラーン軍の幹部は反統合思想、排斥愛国者集団の一人であり・・・

新統合政府マリトラーン自治政府の議員選を攻撃し・・・
混乱状態に陥らせ、混乱の最中で新統合軍にマリトラーン軍に攻撃させ・・・
マリトラーン共和国各地で反統合政府運動を活発化させ地球人を追い出そうと画策していた

同じ愛国者で国の未来のために新統合政府と国交並びに安全保障条約を結んだ現政権を

売国奴政権

と呼び打倒を画策していた。

超派のマリトラーン軍人は一定数おり・・・
密かに反統合の民兵部隊に肩入れする部隊も存在していた。
当然、最新鋭機のクラッシュを用いて

【同時刻.新統合軍マリトラーン防衛軍司令部】

その頃、新統合軍マリトラーン防衛軍の司令部の会議室では・・・
新統合軍の幹部士官らが集まっていた。

絵里の部下ミアンは幹部士官の副官として変装と偽名・・
偽造されたIDカードを用いて潜入しており・・・・
士官の後ろで控えていた。

「劣等種族は我々が工作したブラックマーケットと知らずに兵器を購入してましたね。」

「疑いもせずにだ、まっあいつらに警戒感はないどころか考えもせんだろう」

幹部士官らは民兵部隊と偽装したブラックマーケットを通じて繋がっていた。
彼らの反応を見るにマリトラーン人を見下しつつ、何か企んでいるようだ。

ミアンはそうした動きを見逃さず、幹部士官らの発言を忍ばせた録音機で収録する。

そして、ミリアと絵里に報告しなくてはいけない。

「連中の暴発を狙い、地球本国にマリトラーン共和国をテロ支援国家と認定させねばならない。」

「その為に我々はブラックマーケットで偽装工作し戦力を売却した、まぁ必ず成功するよ。」

「連中は我々に戦争に負けて我々に都合のいい政権になってもらわねばだな。」

彼らはマリトラーン共和国に反統合思想を煽りわざと戦争を引き起こし
新統合軍全力をもってしてマリトラーン共和国を鎮圧し
マリトラーン共和国に傀儡政権樹立を目指そうと目論んでいた。

その為にもマリトラーン共和国軍の中にいる反統合グループと接触を目指し
非正規にブラックマーケット組織を作り彼らがバックアップする民兵グループに
武器の最安値の値段で売却をしていた。

そればかりか犯罪者部隊や素行に問題のある兵士を傭兵として送り込んでいる。

「レイノルズ中尉、追加のお茶を」

ミアン「はい畏まりました(中々いい情報ね、星村副隊長に報告できるわ)」

ミアンは副官ミア・レイノルズ中尉として勤務に励みながら情報収集した。

やはり黒であった。
物的証拠も欲しい所だけど、スパイとして自分の素性をバラすので我慢
副官として疑われず、情報を集める事に専念する。

完璧な変装と仕草を用いつつ制服に仕込んだ小型録音機を使い今の会話を録音した。
そんな事を知らずか幹部士官らは会話を続ける

「ふぅなんとも言えないな、いつ襲撃されるか不安・・・・」

ズガァァン

「うわぁぁぁぁぁ」

「て・・・・敵襲!!」

「武器を取れ敵襲!戦闘配備!」

民兵のロケットランチャーにより警察の装甲車が爆発した。
爆発をきっかけに陸軍歩兵と警察官が小銃や拳銃を取り出し戦闘配備につき
デストロイド部隊や車両部隊も戦闘態勢に入った

同時に周辺住民に地下シェルター避難誘導を開始。
警報が鳴り響くや否や住民たちは地下シェルターへの避難し始める。

戦闘態勢に入ったはいいが、既に民兵部隊に先手を取られており・・・
建物の一部に民兵歩兵部隊が突入していた。

「ラカジーラ准尉・・・・」

チヒロ「連中は私達の同僚がいるかもしれないわ、必ず機体の1機を戦闘不能にし新統合軍に私達の潔白を証明するわ」

警備に参加していたチヒロらマリトラーン軍も同様に動き出した。

新統合政府並びに新統合軍から不信感を買われているので・・・・
潔白を証明するためにも相手を捕縛しなくてはいけない

チヒロは自らが駆るDGX-11クラッシュを動かし・・・・
襲撃に参加したDGX-9ツァーリとDGX-10ゾルの混成部隊の前に立ち塞がった。

チヒロ「私はマリトラーン共和国在地球マリトラーン大使館チヒロ・ベルトラーカ.准尉、貴官の名を伝えよ!貴官のやってる事はマリトラーン共和国と新統合政府との国際・・・・・」

ズガァァァン

民兵の乗るゾルに対し通信を行う・・・・
まず相手がマリトラーン軍の正規兵の可能性もある・・・・
清廉潔白を証明するためにも、相手を傷つけないためにも
説得しなくてはいけない・・・・そう行動したが・・・・

直後

民兵のゾルはチヒロを攻撃した。

チヒロ「くっ・・・・・ならば実力を行使します。」

チヒロはなんとか攻撃を回避し反撃を開始した。
相手は話し合いが通じない、もう実力行使しかない

優れた技量を持ってして、ゾルの両腕と右脚を破壊・・・・
2機のツァーリのコックピットをマシンガンで蜂の巣にした。
僚機のクラッシュ2機チヒロに合流しフォーメーション組んで作戦行動開始

次々と制圧を開始した。

桐原少佐「くっ・・・・・敵め・・・・VFー1バルキリーをさりげなく投入しているな・・・・」

茂人率いるアンサーズ上空警備部隊は他の飛行編隊のVFー5000と共に迎撃戦を開始
民兵航空部隊と激しい航空部隊を繰り広げていた。

相手にVFー1バルキリーがいる事を知った茂人は激怒し・・・・
優先的にVFー1バルキリーを撃墜していき・・・・・
撃墜されたVF-1バルキリーは空中で爆散した。

ミリア「通信妨害される前の通信では他のエリアの選挙区も襲撃されているようね。」

星村絵里「他の航空隊も迎撃に出ているようで、公演予定のない議員候補はシェルターに・・・・わっ」

ミリア「会話もさせてくれないのね・・・・って対空戦車とか言う雑魚じゃないの!!」

ミリアと絵里は冷静に今の事態に対処していた。
ツングースカ対空戦車とマークスマン対空戦車の不意の攻撃を受けたが・・・・・
とっさの判断で回避・・・・

ガウォークで降下し次々と破壊していった
絵里は部下と共に降下し、見つけては攻撃してくる
デストロイ・トマホークとスパルタンを撃破し続けた。

ズドォン

桐原少佐「うわっなんだ!?」

エミリー「あれを!?」

桐原少佐「あれは・・・・」

突然、大きな建物に直撃弾が命中した。

茂人達は驚いて周囲を見渡すと・・・・
遥か遠くの彼方から砲弾が飛んで来る様子が見えた。
彼処に何かいるのか?

遠くから飛んで来る砲弾を見て、茂人は何かを感じとる。
あそこに何かいると・・・・

「デストロイド・モンスター、砲撃開始」

「護衛機展開せよ、シャイアン改・トマホーク改。奴らを近づけるな」

茂人の察した通り・・・・

民兵部隊が距離12km付近の郊外にてモンスター2機による砲撃を実施していた
周囲にはシャイアン改やトマホーク改、空軍仕様のゾルとツァーリがおり・・・
Svー52などの航空部隊が展開していた。

モンスターによる砲撃はどんどん続き激しさを増す

桐原少佐「何故、民兵がこれ程の戦力を持っている?まるで小規模国家並みの軍隊だぞ」

茂人はこの民兵の一連の動きに疑念を感じる。

民兵なのに何故これほどの戦力を保有することができるのか?
普通ならば大規模な襲撃を行える程の戦力を保有する事が不可能だ。
その不可能な事を今起きている・・・・何故だ・・

不可解な現象に茂人は気分を悪くした。

そんな中、ミリアのVFー9カットラスが近づいてきた。

ミリア「桐原少佐」

桐原少佐「ジーナス中尉」

ミリア「あの兵力、各地域に展開できるのと規模的に正規軍の関与以外にもあるわね」

桐原少佐「何!?」

ミリア「私が予測するに、身内からも援助者はいる。」

近づいてきたミリアは茂人に新統合軍に民兵部隊に援助する人間がいると告げた。

茂人は新統合軍に民兵部隊を支援していたと言うミリアの言葉に唖然とした。
まさか身内(新統合軍)に裏切り者がいるとは・・・・・・
ミリアの信じられない言葉に衝撃を受ける茂人だったが疑問に残る事がある

桐原少佐「しかし、内部だけじゃ・・・・・」

新統合軍内部だけではありえない・・・・
マリトラーン正規軍反統合派の連携がなければ不可能
それに反統合派や反統合民兵が素直に新統合軍の支援を受け入れる筈がない。

何がどうなっている?

茂人はミリアの言葉に疑問に感じるが・・・・
疑問の答えは返ってくる

星村絵里「内部だけじゃじゃないんだよね、間接的にマリトラーン軍の反統合派と内通してたわけ」

桐原少佐「何?」

星村絵里「まぁ新統合軍とバレないようブラックマーケットとして偽装してたけど、これザースロン機関からのリークだけど。」

桐原少佐「信じられん話・・・・いやアフガニスタンのアメリカ軍の事例もあったな。」

新統合軍がブラックマーケットから民兵を通じてマリトラーン軍と通じていた。
VFー3000クルセイダーに乗って近づいた絵里は言った

これなら話は合う
茂人は絵里の言葉と過去の事例を思い出して納得した

過去のソ連軍のアフガニスタン紛争の際
新統合政府の前身のアメリカ合衆国は他国と共に・・・・
CIAを通じてアフガニスタンのムジャーヒディーンに・・・
武器を提供していた事例があった。

後は狙いだが・・・・思いつく理由は・・・

桐原少佐「連中の狙いは戦争を誘発させて軍事力でマリトラーン共和国を占領国にする事か!?」

ミリア「その通りね、パナマ侵攻や第二次世界大戦を例と見るとね。」

星村絵里「ザースロン機関はそれを察知して全地域で捜査中らしいわ、詳しい詳細は教えてくれなかったけど」

戦争を煽りマリトラーン共和国が新統合政府に対して戦線布告し・・・
新統合軍主導の連邦軍で反撃し、降伏させ・・・・・
マリトラーン共和国を新統合政府の占領下に置き・・・

新統合政府の傀儡国家にしようと画策している。
これは中央司令部や政治中枢の目的ではなく・・・・

一部の人間の目的

これらの話を聞いて茂人は心の中で怒りに震わせ
部下と共にデストロイド部隊への攻撃に入った
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第243話 死

2020-12-04 07:58:14 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン(再編成中)
怪我から復帰したラウラはヘルメットを被り防弾チョッキを着た。

今回の負傷を見て・・・・
防弾チョッキが必要と茂人が判断した結果であった。

機種転換センター以来の防弾チョッキ・・・・
久しぶりに着るせいか少し重く感じる。
それに本物のカービン銃を持つので、かなり重い・・・

めっちゃしんどい・・・・

フェアリ「今日もよろしくお願いします。」

桐原少佐「了解しました、しっかり各党の議員候補者の皆様を護衛します。」

本日の勤務内容も相変わらず護衛
バルキリー搭乗組と防弾チョッキを着て歩兵として勤務する組。
部隊はいつものように二つに別れた。

ラウラもヘルメットと防弾チョッキを着てM4カービンを携えている
ミリアと絵里はいつもの馬鹿にした態度ではなく真剣な表情で見ていた。

2人はテロリズムがかなり深刻化していると部下の隊員達と共に思っており・・
ラウラに対し悪ふざけしている暇がない。
いつ誰が死ぬか分からない・・・・・・・・

ラウラが撃たれた時に、そう感じた。

それに二人の隣には大事な生涯の相棒がいない
笑顔で帰ってこれるよう死ぬ訳にはいかない。

ラウラ「ミリア・・・・モーア」

星村絵里「次は敵の弾に当たるような馬鹿な真似はしないでね、あんたらしくない。」

ラウラ「モーア・・・私の心配?」

星村絵里「心配じゃない、エースであったラウラがあっさり死ぬのが惜しいだけだから。」

歩兵装備に身を包んだラウラを絵里が心配した。

心配してくる絵里に対し・・・・
ラウラからして絵里から心配される事は不思議に感じる事だが・・・
絵里は同族であり顔馴染みであるラウラが死ぬ事が耐えられない。

呆気なく死んで欲しくない・・・・
そんな思いが絵里がラウラを心配する要因の一つとなっていた。

ミリア「珍しいわね、あなたが人の心配なんて・・・」

星村絵里「心配じゃなくて、馬鹿に説教したのよ。」

ミリア「馬鹿に説教ね・・・・ラウラは確かに馬鹿な娘だけど・・・あなため人の事言える立場なのかしら?」

星村絵里「バカって言わないでよ、バカって・・・」

珍しい絵里の対応にミリアは不思議がる。
普段の絵里ならラウラの心配するような真似はしない。
いつもならラウラの不甲斐なさを馬鹿にしてくるはずだ・・・・

いろいろとやりとりしていくうちに・・・
ミリアは絵里がラウラを心配するのは馬鹿にする奴がいなくなるから・・
それと本気で顔馴染みが死んでいくのが辛かったから心配したんだと・・
二つの事を想像してしまう。

まぁラウラなら心配する気はない・・・・
そこまで馬鹿な死に方で終わるような馬鹿小娘ではない・・・
これからもっと活躍する馬鹿・・・
とミリアは、ベレー帽を取りながらそう思った。

ラウラ「滅茶重い・・・・」

ロザ「確かに重いね、M4カービン・・・高速戦に作られた私達じゃかなりきついお荷物ね。」

ラウラとロザは愚痴を言っていた。
歩兵装備はかなり重い、普段バルキリー乗りな彼女たちにとっては重荷
選挙集会場所を巡回しているけど、歩くだけで疲れる。

バルキリーに乗ってた方がマシだなぁ・・・
ミリアと絵里は制服にカービンより軽い拳銃とナイフだけでいいなぁ
巡回しながら、ラウラ愚痴をぶつぶついい・・・
前を歩いていたロザまでもつられて愚痴をぶつぶつ言った。

エリック「ベルタリア准尉!ベサーズ准尉」
アンサーズ隊員.エリック・ランスロード准尉

ラウラ「ランスロード准尉、あなたも巡回?」

エリック「いえ僕はここで立哨です。」

ラウラ達が愚痴を言いながら巡回していると・・・
アフリカ系アメリカ人のエリックが立哨していた。

サングラスをつけ、ヘルメットを被り・・・
防弾チョッキにカービン銃かつてあった国家の軍隊
米陸軍の歩兵のような姿だった。

きちんと立っており凛々しい・・・・

ラウラ「ロザ、少し休憩がてらランスロード准尉と会話しようか。」

ロザ「ダメですよ、まだ巡回中だし。ランスロード准尉、迷惑ですよね?」

エリック「大丈夫でよ、気分転換もしたかったし・・・・」

ロザ「大変申し訳ございません・・・・」

そんな凛々しいエリックに絡む事ため、ラウラはロザに休憩しようと言う。
真面目な性格のロザは反対の姿勢をとりつつ、エリックに大丈夫かどうか確認すると・・
あっさり承諾してくれた。

承諾したエリックにロザは申し訳ないと、一応謝り・・・・
銃を肩に携帯し、小休憩に入る。

ラウラ「あんまり喋ってないよね、同じ部隊なのに・・・」

エリック「確かに喋ってないです、殆ど同じような人と喋ってない感じですね。」

ロザ「まぁ確かに、男性陣とは全然喋らないですね。」

とりあえずラウラ達は自分達の話をした。
自分達が同じ部隊なのに、あんまり喋らない事や・・・
世間の話や自治問題様々な内容を話し合う・・・・

ラウラとロザはエリックとそんなに会話する方ではなかったが・・・
短い時間の間にその隙間を埋めるように仲が進展した。

そんな話をし続けてある話題が出た。

ロザ「ランスロード准尉は何故軍に入隊したのですか?」

エリック「何故って・・・・」

ラウラ「そう言えば地球人は民間人から軍人になるよね。何故軍人になったのか気になる。」

何故軍に入隊したのか?

ラウラとロザは大樹などを含む地球人の軍人の入隊理由が気になっていた。
とは言え、中々言い出せるもんではなかった。

皆軍に入った事情は異なるし。

悲しい過去がきっかけでの入隊も考えられる。
気になっても聞けない、ラウラとロザは常に考えていた。
そんな最中にうっかりロザが口にしてしまった。
内心ラウラはまずいと思ったが・・・・
気になっていたので黙ってエリックの方を見て・・・・・
何故新統合軍に入隊したのかの理由を聞いた。

エリック「僕が軍に入ったのは、貧しくて家を支える事かな・・・・」

ラウラ「なるほどね、他にはないの?」

エリック「他にか・・・・恥ずかしくて言えないけど、8年前にクラビウスの街で見たミンメイの姿と護衛するミンメイガードに憧れてかな・・・」

ラウラ「ミンメイ・・・・リン・ミンメイ・・・」

エリックが語った入隊した理由・・・・
家が貧しかったからである事、そしてミンメイに関しての事・・・・

ミンメイと言う言葉を聞いてラウラとロザは固まった。

リン・ミンメイはラウラたちゼントラーディ人にとって大きな物であった。
かつての第一次星間大戦の英雄・・・・・・・
それを聞いてびっくりした。

それに8年前の2013年のクラビウスにおけるミンメイのライブ

幼き日のエリックが感動したライブの話。
情報量が多くて頭がパンクしてしまいそう・・・

ラウラは頭を抱えながら、エリックの話を聞いていた。

エリック「まぁミンメイに限らず、これから多くの歌姫を守れる可能性があるので自分の力を精一杯・・・・」

ラウラ「もう・・・・・・お腹一杯」

エリック「ベルタリア准尉?」

ラウラ「話の内容が濃すぎて頭がパンクしてしまいそう・・・・」

エリック「そうでしたか・・・・まぁミンメイは情報量濃すぎますからね。仕方がないですよ。」

等々ラウラはお腹一杯と言ってしまったが・・・・
エリックは笑いながら、ラウラのお腹一杯発言を許してくれた

自身もミンメイに関する情報量が多い事を認識しており
ラウラがお腹一杯と言う発言は当然だな、やりすぎたなと思っていた。
そんなやり取りをしていると・・・・

ロザ「気になったけど、将来はどうしたいの?」

エリック「自分の将来についてですか?」

ロザがエリックの将来設計について気になったので質問してきた。

ゼントラーディ人であるロザは明確な人生設計が出来てきなかった。
地球人であり、文明的考えの先輩であるエリックにお手本と言う形で・・・
これからの人生を学ぶためにエリックに将来設計について質問したのだ。

無論、同じくゼントラーディ人であるラウラも乗っかる。

そんな二人を見てエリックはクスッと笑いこう答えた。

エリック「まぁ自分はある程度したら予備役になってラッパーになりたいですね。」

ラウラ「ラッパー?」

エリック「お金が貯まったらラッパーになろうと思います。恥ずかしい話ですが、日頃即席ラップのネタ考えてるんです。」

ロザ「おぉそれはいいですね。」

金が貯まったら予備役になってラッパーになりたい。
エリックは入隊前から考えていた事であり、貯金が貯まれば・・・
軍人を辞めてラッパーになり

家族に貢献したいと考えていた。
それを聞いてたラウラはなんか不思議な気分に陥る

エリック「いけない、自分は担当のコースに戻ります」

ロザ「いけない、私もだった。すぐに会えるけどまたね。」

ラウラ「またね。後で会おうね」

ラウラはエリックとロザと分かれ、別ルート地点の巡回に入った。
分かれたと言ってもすぐに合流予定だが・・・

しばらく周囲を警戒しながら歩いていると警備司令部や議員候補控え室に近づく・・・

ここから先は厳重警備区画であり
警務官や警察、特殊部隊員が周囲を警戒していた。

吉野大樹「ラウラか・・・」

ラウラ「ヤッホー、慣れない歩哨警備だけどしっかりやってるわ。」

吉野大樹「そうかそうか・・・調子に乗って失敗するなよ」

ラウラ「了解了解、そんなへましないから安心して」

吉野大樹「さてどうだか・・・まぁ頑張れよ」

ラウラはそこでで歩哨警備をしていた大樹と遭遇した。

航空巡回の指揮官である茂人の代わりに警備歩哨の指揮官をしており。
同じく歩哨警備の神楽と共に警備司令部と議員候補控え室を警備していた

ラウラが付近の巡回ルートに来て、大樹は直ぐ様挨拶し神楽は敬礼する。

軽く喋って直ぐ別れてしまう

エリックと違ってべらべら喋る余裕はない

西村恭一「我が統合マリトラーン自治政府で必要な事は頻発する紛争での難民の保護を最優先にすべきだ!与党はしっかり取り組み、地球本国に支援策を求める事を提言すべきだ!」
自由国民党.西村恭一議員

マイク「確かに難民対策は必要だが、マリトラーン共和国政府との連携を密に統合軍並びに統合警察マリトラーン本部の武力強化つまり準軍事組織化する事が大切なのです」
自由共和党マイク・F・スタイルズ議員

西村恭一「難民の命より軍事か!」

マイク「そんな事は言ってない!与党としては・・・」

ラウラがロザやエリック達と合流する直前

テレビモニターでマリトラーン自治政府議会の論戦の様子が出ていた。
与野党で激しく対立しており、ラウラはそれを見てため息を吐いた。

ラウラは政治嫌いである。

一応与党よりの立場だが、基本政治嫌いな為。
支持しているが好きでもない立場
歴史の勉強をすれば政治の嫌な所ばかり見る・・・

どんな綺麗事を述べようが
どんなに正しい事を言ってようが、政治家は基本全員悪人なのだ。
悪党なんだ・・・・より達の悪い政治家は自ら正しいと思っている事だ。
ラウラはそう考えていた。

ラウラ「政治家は嫌い、今回の選挙だって今の枠組み変えるらしいけど・・本質は・・・フェアリもよく出ようと考えたわね。」

ラウラは同じゼントラーディ人で与党自由共和党から出馬したフェアリに同情する。

あんな醜い世界なのに、自ら飛び込んでいくなんて・・・
あんな酷い世界に飛び込めるなんて・・・

自分には真似出来ないが、凄い事だと思う
同じゼントラーディ人として尊敬するな・・・・

そう思いながら予定ルートを巡回した

フェアリ「皆、そろそろ私の演説だから講堂まで護衛よろしくお願いいたします」

「分かりました、では講堂に参りましょう」

議員候補の控え室からフェアリ達が出てきた。
これから遠く離れた講堂に向かう予定だ・・・・

その警備兵の中はエリックがおり、フェアリの左隣を歩いている。

講堂は距離があるため、暗殺者などの敵襲の可能性があるため
慎重に警戒しながら向かう。

ラウラ「ロザ、エリック!」

エリック「おぉまた会いましたね」

ラウラは別の方面から来たロザと共に護衛部隊に合流。
すぐさま既にいたエリックと行動を共にし、フェアリの護衛についた

三人はフェアリを取り囲むように歩き始めた

ロザ「これからラカジーラ候補の護衛よ、これから演説だからしっかり護衛しないと」

ラウラ「了解」

ロザ「ラカジーラ候補我々もしっかり護衛させてもらいます」

フェアリ「頼りにしているわ」

何故かロザが指揮っていた。
それに今回のロザは大人っぽくいつものなよなよした雰囲気がない
むしろ凛々しいと言った所だった。

そんな中・・・・・・・・

桐原少佐『緊急事態だ・・・・・』

ラウラ「隊長どうしました?」

桐原少佐『てきしゅ・・・・・・』

ラウラ「えっ・・・・・」

ズガァァァァン

突然、茂人から通信が入った・・・・
一体何が起きたのか確認しようとしたが、この直後に少し離れた先の壁が爆発した

爆発した地点と距離があった為
ラウラ達は咄嗟の判断でフェアリー達を爆風から守るべく覆い被さった
結果的にラウラ達とフェアリ達は無事であったが・・・

前にいた警備兵部隊に多大な被害を受けた・・・

「何事・・・・・がっ・・・・」

「銃声何が・・・・がは・・・」

「統合政府の犬どもに死を!」

「腐った犬の政府から新政府を作り、国民のための改革を!」

爆発の影響によりラウラ達護衛部隊とフェアリら自由共和党のスタッフは混乱に陥るが
その混乱に乗じて反統合同盟系の民兵(ミリシア)が侵入してきて・・・
護衛兵を殺害していった

民平の中には95式自動歩槍とAKー47を装備したマリトラーン人の民兵がおり・・・
反統合系民兵部隊の大半を占め、フォーメーションを組ながら次々と侵入
護衛部隊の反撃を出来ないないよう、猛攻を仕掛けてきた。

ロザ「隊長、敵侵入。ラカジーラ候補を狙ってます。・・・・くそ」

ラウラ「ロザ?」

ロザ「ジャミング、通信妨害されているわ。応援来ない・・・」

ロザはすぐさま茂人に連絡しようと思っていたが・・・・・
ジャミング・・・・・通信妨害されて繋がらない・・・・・

外は一体どうなっているのか・・・・・・

これでは演説どころではない・・・・・・・
ラウラとロザはフェアリとスタッフをたまたまあった部屋に入れ・・・・
民兵集団と交戦する・・・・・

何人か殺害できたが・・・・・・護衛部隊がやられる一方で有効な反撃となってない・・・・
エリックが通路に出てM5カービンで民兵を攻撃し積極的に反撃しているが・・・・

エリック「撃て撃て反撃しろ!!なんとしても・・・・」

ガンッ

エリック「・・・・・・」

ラウラ「エリック!?」

額に銃弾を受け戦死した
ラウラとロザは突然の仲間の死に驚いた・・・・・
さっきまで喋っていたのに・・・・

悲しみのあまりラウラは思わず涙を浮かべた
だが・・・・・・

ラウラ「ロザ・・・・・・援護頼むわ」

ロザ「ラウラ・・・・何を・・・・・・・」

ラウラ「着剣・・・・・・・・・でぇぇぇぇやぁぁぁぁぁぁぁぁ」

ロザ「ちょっと・・・・ラウラ・・・・もう」

悲しんでいる暇もなく・・・・
ラウラはM4カービンにアサルトナイフをつけ突貫した。

危険極まりのない行動にロザは呆れるも・・・・・
ラウラを死なせるわけにはいかないので他の護衛の兵士と共に・・・
当たらないようにラウラを援護した。

民兵はラウラを殺そうと銃撃してくるが・・・・・

小柄で女性ゼントラーディ人特有の素早さで命中せず・・・・・

ラウラからの銃撃と支援射撃によりどんどん数を減らし

「がっ・・・・・」

ラウラ「死んでしまえ!!仲間を殺したお前たちなんか・・・・地獄に落ちろ!!」

「くそ・・・・一人相手に・・・・」

民兵周辺に辿り着き・・・銃剣攻撃と・・・
一撃離脱による射撃を民兵集団に食らわせ・・・・

どんどん民兵の数は減らして行き・・・・・・

民兵は後退を始める・・・・・・
後退する民兵にラウラは追撃を続けた

「糞小娘が!!」

「化け物め!!」

民兵集団はラウラに恐怖を抱く・・・
死を恐れずに突き刺しに来ては発砲する。

いくら射撃しても避けられるどころか
後ろから来る支援射撃にまともに反撃が出来ない。
先ほどまでは優勢だったのに

ラウラ「あっ・・・」

「よし小銃を落とした、このまま撃ち殺せ!!」

ラウラ「ちっ・・・・」

だが

民兵も負けておらず銃剣による反撃でラウラの持つカービンを落とした
カービンを落としたラウラは舌打ちしながらアサルトナイフを取り出す
アサルトナイフのみかと民兵はラウラを馬鹿にしたが・・・・・

その瞬間、ラウラは素早く飛び出した



ラウラは自身の素早い動きを駆使し民兵集団に入り込み
アサルトナイフによる斬り込みを始めた

男性に比べるとパワーはないが高機動戦を得意とする身体つきの為
一撃離脱による高い機動による攻撃で次々と民兵を殺害。
殺害した時の民兵の血がラウラに飛び散る。

「こいつ・・・・・強すぎる」

「議員殺害は我々歩兵部隊では無理だ、デストロイド部隊を投入しろ!」

「撤退だ!」

民兵集団はラウラの恐ろしさに議員候補暗殺に失敗したと悟り・・・・
すぐさま後続部隊に任せて撤退を始めた

撤退した事を確認したロザや護衛の兵士達は小銃を構えながら前に出た。

その兵士達の姿を見ながらラウラは血まみれの姿で立っており・・・
民兵に向けた殺意をさらけ出した表情の目から涙が流れ始めた
仲間の死・・・・・やはり怒りは悲しみを乗り越えられなかったのだ
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第242話 護衛対象を守り凶弾に倒れたラウラ

2019-08-27 16:52:26 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン(再編成中)
翌日

ついにマリトラーン自治選挙活動が始まった。
各政党の候補者が国民に向けて自らの政策を訴えたりしていた。

今回ラウラ達の任務は不足の事態に備えて、選挙区の警備に当たる事である。
各地でテロリズムが活発化しており・・・各政党の候補が危ない。
かと言って中止する事はテロに対し屈服を意味をする。

全力をあげて候補や演説を聞きにきた国民を守らないといけない。
それが出来なければ最悪な事態になる事は目に見えていた。

フェアリ「皆さん始めまして、この度立候補しました自由共和党候補フェアリ・ラカジーラと申します。」

吉野大樹「始まったな、ラカジーラ候補の演説。」

ラウラ「結構いい笑顔、あんな風に選挙とやらやるんだ。」

フェアリの演説が始まる。
政治嫌いなラウラだが、フェアリの演説する姿を見て目を光らせる。

あんな風に演説するのか・・・・
戦闘しか知らなかったゼントラーディ人が議員になろうと努力しているんだ。
とラウラに選挙についていろいろと考えるきっかけとなる。

一方・・・・

星村絵里「さて、1つ頑張りましょうか。」

ミリア「モーア、・・・警戒心のない顔平然と出来るのね。」

星村絵里「警戒心のないように見えて、警戒してます。人の本心は表に出さずってね。」

ミリアと絵里はそれぞれバルキリーに乗りながら辺りを警戒している。
機動兵器を使ったテロリズムに対処する為だ。

バルキリーはファイターで警戒するのではなく、バトロイドでだ・・・・・・

マリトラーン正規軍が関与する反統合組織の襲来・・・・
生身による襲撃もあるけど、人型兵器の存在も脅威・・・・・
こうして警備しないと、いざって時に何もできなくなる。

備えあれば憂いなしと・・・・

ミリア「ラウラの奴、羨ましそうに見てるわね。」

星村絵里「そりゃそうっしょ、バルキリーオタクだし。」

ミリア「あら?珍しく同じ事を考えるのね?」

星村絵里「伊達に私、ミリアの部下やってませんから。」

そんなミリアと絵里達を羨ましそうな睨みを見て・・・・
ラウラが二人に嫉妬している表情を感じ取った。

楽しくやっている一方で・・・・・

チヒロ「本当ですか?」

「本国から国境は厳しい情勢らしい。」

チヒロ「くっ・・・・・」

チヒロはある連絡を受けとる。

それは・・・・・

カンナ・ヤギナヤ中尉率いるラダメロ小隊・・・
ミユラム・フロバスマ中尉率いるダリア戦隊などの国境警備隊と・・・
新統合軍国境警備隊と睨みあっている連絡であった。

こんな時期にそんな話は聞きたくない・・・・・・・・ニュース・・・
マリトラーンと新統合政府のいざこざ・・・・最悪だ・・・・

チヒロ「で・・・・・マリトラーン司令部から何か言ってませんか?」

「できる限り新統合政府とのいざこざはなんとしても起こさないでもらいたいそうだ。」

チヒロ「やはりか・・・・・・・」

上もその事を問題視しており・・・・・
チヒロ達に新統合政府側といざこざを起こすなと言う命令は当然のように出ていた。

新統合政府との関係は開戦を意味しており・・・・・

圧倒的軍事力を誇る統合政府とは戦争を回避したいと上は考えていた。

とにかく・・・・・・・
ラウラ達と協力して新統合政府のマリトラーン領における選挙を成功させなくては・・・・
チヒロは改めて決意する・・・・・

桐原少佐「何?新統合政府領とマリトラーン領で紛争?」

吉野大樹「言い争いが起こり、両国の上長が仲裁に入ってます。」

桐原少佐「嫌な予感しかしないね。」

吉野大樹「嫌な予感は回避してもらえれば・・・・いいのですが・・・・」

桐原少佐「まったくだ、余計な戦争は起こしたくないね。」

チヒロ達が得た情報は新統合軍側である茂人達にも伝わった。
選挙期間中に戦争になるような事があると・・・・

いろいろと厄介な事になる。

紛争が起こればダンシング・スカルとシーアンタレス隊共々紛争参加・・・・
最悪な事態だ・・・・・・・

茂人は頭を抱えて悩むが・・・・・・・・

桐原少佐「まて選挙期間中・・・・・マリトラーン軍正規軍に例のテロリストの内通があればこの情報は・・・・・・漏れている。」

吉野大樹「と言う事は・・・・・・・・・・」

桐原少佐「連中は何かしでかすぞ・・・・総員警戒!!」

この情報はマリトラーン正規軍から漏れている可能性がある。

だとすれば、例のテロリストは・・・・・
何かしでかす・・・・・・・

茂人は隊員達に警戒命令を出そうとした直後・・・・・・・・・

「死ね!!ゼントラーディ人が!!」

フェアリ「!?」

桐原少佐「しまった警戒が出遅れた・・・・・・・・・間に合え!!」

群衆の一人が拳銃を取り出し・・・・フェアリを撃とうとしている。
話している最中隙をつかれたか、暗殺者の動きが早かったのか・・・・・

だが・・・・・

フェアリが暗殺されようとしているのには変わりはない・・・・・
誰よりも早く先にフェアリを庇わないと・・・・・

茂人は走るが・・・・・・・

ドガァン

銃声が鳴り響く・・・・・・
間に合わなかったのか・・・・・茂人は目を閉じながら後悔するが・・・・・

フェアリ「ベルタリア准尉・・・・」

ラウラ「ご無事ですか・・・・・・候補・・・・・」

間一髪・・・・ラウラがフェアリを庇った。
そう言えば、一番近くにいたのがラウラだったな・・・・・・・・

なんとかフェアリを助ける事が出来て茂人は安堵した。

「放せ!政府ども!ゼントラーディ人に死の制裁を!」

暴漢はすぐさま取り押さえられた。
演説会は一時的に中止になり、一時群衆に武器になるような物がないか検査・・・
警備体制の増強などあたりは騒然となった・・・・・・・

フェアリは落ち着きを取り戻し・・・・
演説を行おうとするが、ラウラがぐったり倒れていた。

ロザ「ラウラ・・・・何寝ているのよ。さぁ・・・・立って・・・・・・きゃぁぁあ!!」

吉野大樹「どうした!?」

エラ「何があったの!?」

ロザ「ラウラ・・・・・・・撃たれて・・・・・・・」

吉野大樹「・・・・ラウラ・・・・・・まだ生きている・・・・・衛生兵!?酷い出血だ!救急車!!」

ラウラ脇腹を撃たれていた・・・・・・・
しばらく立っていたが、出血が進み意識が朦朧とし意識を失った。
すぐさま衛生兵が駆け寄り・・・・・・・ラウラの止血を行う。

しばらくして救急車がやってきて・・・・・・ラウラは軍病院へ搬送された。

劉夢華「少佐、ラウラの容態はどうなんですか?」

桐原少佐「幸い、輸血する為の血液パックがあり一命を取りとめた。傷口も綺麗にふさがる。」

ロザ「よかった。」

なんとかラウラは一命を取り留めた。
ラウラの血液と適合する輸血パックが見つかったのと・・・・
強靭すぎるゼントラーディ人の生命力に助けられたようだ。

ロザ達を始めとする女性メンバーはラウラの生存に安堵した。

吉野大樹「ラウラがなんとか生きていたか、よかった。」

神楽少尉「本当だな、ラウラちゃんが死んだら我が隊初の戦死者・・・・あだ・・・・」

吉野大樹「縁起でもない事言うな!!」

ラウラの生存はアンサーズ男性陣をも喜ばした。
男性陣は総出でM5カービン銃を構えながら、他党候補者を警護している。
生存の報は警備している男性陣を喜ばせ・・・・・

特に・・・・大樹が喜んだ。

だが・・・・・・・・

チヒロ「ラカジーラ候補・・・・」

フェアリ「私のせいだ、ベルタリア准尉が怪我をしたの・・・・・・・」

フェアリの精神に大きなダメージを与えた。

自分がターゲットであり、本来ラウラが受ける傷は自分が負うべきものであった。
だが、結果的にあぁなってしまった。

当分の間、大好きな可変戦闘機の操縦をできなくさせてしまった。

申し訳ないと思った。

フェアリ「すぐさま、軍病院へ向かう。」

「候補、まだ選挙活動が・・・・・・」

フェアリ「一人の兵が私を守る為に怪我したんだ・・・・一人の国民を見舞う事が出来なくて国民の代表になれないわ!」

「しかし・・・・・」

フェアリ「運転できます?」

チヒロ「なんとか・・・・・お任せください。」

だけど・・・・

ここで落ち込んでいる暇はない。
マリトラーンから派遣されたチヒロを使い、軍病院へ向かう事にした。
チヒロに関しては自由に使っても問題ないと言われているので大丈夫・・・・

秘書は苦言を言うが・・・・フェアリはチヒロが運転する車に乗り軍病院へ向かった。

ミリア「しぶとく生き残るのね。」

ラウラ「いやぁ正直死ぬかと思ったわ。」

星村絵里「流石キヨラ隊の兵士だよ。」

その後、ミリアと絵里がやってきた。
この頃になるとゼントラーディの脅威の生命力により・・・・
ラウラの意識が回復し、何事もなく過ごせるような状態になっていた。

普通にミリア達と普通に談笑できる感じに・・・・

フェアリ「ベルタリア准尉、無事だったか。」

ラウラ「ラカジーラ候補、それにチヒロちゃんまで。」

チヒロ「無事で何よりです。」

ラウラの病室に入ったフェアリ達は元気姿を見て驚いた。
大量出血で意識朦朧としたのに半日も過ぎない時間で回復した。

チヒロはともかく、フェアリはゼントラーディ人の生命力の凄さを知る。

どんなに瀕死に陥ろうとも元に戻る・・・・・
ゼントラーディ人の強さを・・・・・

でも・・・・・・

フェアリ「なんであんな無茶な事を・・・・私のために傷を・・・・死にかけたのに・・・・・・」

やはり迷惑かけた事には変わりはない。

戦場の時は残忍なゼントラーディ人であるフェアリだが・・・・
戦闘以外のフェアリは戦を嫌う欠陥品と言われる程穏やかなゼントランだ。

死ぬ可能性を犯してまで自分を守ったラウラに強い自責の念に押されていた。

だけど・・・・・・・・・・・・・・

ラウラ「今回の任務はラカジーラ候補を含む護衛対象を守る事が私の使命です、各候補が無事に開票日の結果発表と登院までの間・・・・・命をかけて守ります。命を亡くそうとも役目が果たせるなら満足です。ラカジーラ候補。最後まで頑張ってください。」

フェアリ「ベルタリア准尉・・・・・・」

ラウラ「愛する国民を守るのが軍人としての使命です。」

ラウラからすれば守るべきものを自分の命を捨てる覚悟で守れた事に満足だった。
フェアリはこれからマリトラーン自治政府の議員になるかもしれない。

ゼントラーディ人初の議員になり、ゼントラーディ人の社会的地位の向上に繋がるし・・・

マリトラーン政府との外交問題改善に繋がる一手を担うかもしれないと考えた。

星村絵里「ラウラもらしくない事言えるようになったね、流石だよ。お姉さん感激。」

ラウラ「よせよ、軍人として当然の事でしょ。」

ミリア「ほう・・・ゼントラーディ軍軍人だったらそんな事言わなかったでしょ。自己戦果、自己満足・・・・ 」

ラウラ「今は地球の軍人だよ、そんな小さな事で戦う今の私ではありませんよ~だ。」

ミリア「あっきれた」

フェアリ「なるほどね・・・なるほど・・・・」

この時フェアリは感じた。
ラウラがこのような生命力と精神力、軍人としての使命感を持てるようになったのは・・・・
ゼントラーディ軍軍人としての経験と地球の軍人としての経験・・・・

そこから今のラウラが形成されている。

フェアリはそう感じた。

翌日・・・・・

ラウラ「ラウラ・ベルタリア准尉、復隊します。」

吉野大樹「待てやおい!!昨日撃たれて意識朦朧復帰早くないか?」

ラウラ「いやぁ早く復帰しないとね。」

ロザ「安静にしてなよ。」

ラウラ、まだ入院しとけと言われているのに復隊した。
なんでもじっとしているのが嫌だとか・・・・

アンサーズの隊員はラウラの無茶な行動に呆れるが・・・・・

一同はラウラらしいと渋々認める事になった。

今回、暴漢程度だが、まだ気が抜けない

選挙活動は始まったばかりだ・・・・・まだまだ仕事は終わらない・・・

そして次は銃で負傷することですまないけがを負うかもしれない
そのリスクを負う戦いはアンサーズに着々と近づこうとしていた。
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第241話 駐在武官チヒロ

2019-05-06 23:51:53 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン(再編成中)
【ラウラとロザが借りている自室】

ラウラは部屋に帰り、シャワーを浴びた。
結構疲れてしまっており、見るからにやつれていた。
マリトラーン正規軍に関する不穏な動きと.......

マリトラーン正規軍士官チヒロの来訪。
どれも頭が痛くなりそうな事ばかり.......どうしたらいいのやら....

ロザ「よぉラウラ、ビール飲むか?売店で買ってきてきたんだ、珍しいビールたくさんあるよ。」

ラウラ「飲むわ、とりあえず1本。いろいろと疲れて・・・・」

ロザ「なるほどね。疲れた時はビール、いいよねぇ。早く飲もう、地球のお酒は美味しいから。ゼントラーディ軍では味わえないぞ。」

ラウラは後から入ってきたロザからビールを一本受けとる。
とりあえずビール飲んで今回の悩みを解消したい・・・・
ロザからビールを受け取ったラウラは口で無理やり瓶を取り・・・・
ビール瓶の中に入っていたビールを飲んだ。

まさかの口で瓶を取る行動にロザは唖然とした。

ロザ「口で瓶を取るなんて、せっかく瓶抜きあるのに・・・」

ラウラ「あったの?ごめん確認するの忘れてたよ。」

ロザ「なんか変よ、いつもなら何処かで気がつくのに・・・・」

いつもならこんな間抜けはしないラウラ。
同室であるロザは誰よりもラウラのその性質を知っていたためか・・・・
声を荒くしてラウラを問い詰めるも・・・・・

ラウラの目は普段とは変わらない。

ラウラ「心配しないで、ただマリトラーンと新統合政府について考えていたから。」

ロザ「今の情勢でしょ、でも今のラウラ・・・やつれているわ。そんなに深く考えなくても、それに私にも相談してよ。仲間だし。」

ラウラ「うん・・・・ありがとう、ロザ・・・・流石同胞だよ。」

ロザ「ラウラ・・・・同胞だけではなく、仲間でしょ。」

心配しないでと言うラウラはロザから励まされる。
ロザとしてもラウラが辛い目に遇う姿を見るのは辛い・・・
同じゼントラーディ人として力になってあげたいと考えていた。

それだけではない同じ部隊に所属するアンサーズの仲間としても・・・

ラウラ「ありがとう、そうさせてもらうわ。」

ロザ「うん・・・・」

ラウラ「とりあえず一杯飲もう、酒飲みたいし。」

ロザ「そうだね、そうしよう。」

ラウラはロザの好意に甘える

二人はビール瓶を一本ずつ開けて、ラッパ飲みした。
そのまま飲んだ二人は気分良くし、そのまま就寝した。

その翌日・・・・

ラウラとロザは起床し他のアンサーズのメンバー・・・・
そして基地の将兵と共に点呼後に、準備運動を行う・・

準備運動を終えたら、再び整列し基地司令官に挨拶し食堂へ向かった。

【基地食堂】

基地食堂は基地の将兵で賑わっていた。

他の惑星地域から統合軍兵士になった非地球人種族が多くおり・・・
様々な人種がいつつも、特にいざこざもなく・・・・

朝のご飯タイムを満喫している。

劉夢華「あっラウラ、中華の玉子チリソースね。美味しそう。」

ラウラ「偶然見つけたのよ、美味しそうで。」

そんな朝のモーニングタイムにラウラは玉子チリソースを食べる事にした。
中国人の夢華が真っ先に反応する程美味しそうな匂いがしており・・・・・・

まだ注文を決めてなかったカゴメと美弥もラウラと同じメニューにする程である。

席に座ったラウラだが・・・・

ミリア「おはよう、ラウラ。」

星村絵里「ゆっくり寝れたかしら?」

ラウラ「ミリア・・・・モーア・・・おはよう」

ミリア「ロザちゃんも来なさい、メルトランだけで話すのもいいかも知れないわ。」

ロザ「はい。」

既にミリアと絵里らミリア隊組が座っており・・
気がついた時には既に逃げられないようになっていた。

ロザも捕まってしまい、そのままミリア隊のテーブルに座る。

夢華らオペレーター組や他のアンサーズの女の子組はラウラを誘おうとしたが・・
今の様子を見て諦めざるおえないと判断した。

吉野大樹「ラウラ、女の子にモテるね。」

ラウラ「冗談よしてよ、二人は子持ちの人妻メルトランよ。大樹、あんたの周りは桐原隊長ら男組なのよね、そんな趣味が・・・」

吉野大樹「冗談はよしこさん、俺には男同士で愛し合う衆道趣味ないんで。」

ロザ「それを言うなら男色でしょ副隊長。」

そんなラウラを大樹が茶化す。
内心に思ったのが、少しはなんか助けたっていいじゃないか・・・・
ラウラは大樹若干、不満に思う・・・・

自分がミリアを苦手にしているの知っている癖に・・・

ミリア「ラウラ、いい関係じゃない。吉野大尉と・・・大樹、呼び捨てなんてね。上官を呼び捨てなんていけない娘。」

ラウラ「からかわないでよ、そんな関係じゃ・・・・」

星村絵里「そんな関係に見えるわよ、誰が見てもロザちゃんはどう思う?」

ロザ「私から見てもそう見えますよ、堂々と付き合ったらどうですか?」

ミリア「そうよ、堂々とした方がいいわよ。いつまでも男知らないのはまずいわ。」

ラウラ「それはちょっと・・・・」

そんなラウラと大樹の関係にミリアと絵里がからかい。
振られたロザも積極的に二人の関係について責める。

なぜいっつも大樹との関係を気にするのかしら・・・・・・

頭を抱えながらラウラは悩む。

すると・・・・・

チヒロ「ここいいかしら?」

ラウラ「あなたは?」

チヒロ「私はマリトラーン軍駐在新統合政府武官のチヒロ・ベルトラーカ准尉よ。」

ラウラ「あの時の士官?」

チヒロ「そうよ、DGX-11クラッシュでこの基地に来ました。」

昨日やってきたマリトラーン軍の武官チヒロ・ベルトラーカがトレーを持ちながら来た。
ラウラの悩みの種の原因であるためか、ラウラの表情は青ざめ・・・
ミリアと絵里の表情が硬くなる。

チヒロは不思議そうな顔を浮かべつつもラウラとの会話を続ける。

ただロザだけは何か不満に思っている顔であり・・・・
何かを言おうと考えていた・・・・・・・

そしてしばらくの後・・・・・

ロザ「マリトラーン正規軍がこのご時世に何のようですか?」

ラウラ「ロザ・・・・なんて事を聞くの?」

チヒロ「ベルタリア准尉殿、いいわ。答えますので・・・・」

ラウラ「はい・・・・」

ロザが立ち上り、チヒロに喧嘩腰で質問をした。

あまりにも突然の出来事にラウラは動揺するが・・・・・
チヒロは冷静な表情のまま、ロザの喧嘩腰の質問に答えると言った。

二人は睨みあっている、ラウラは勿論・・・ミリアと絵里も息を飲む程であり・・・
いつ殴り合いになってもおかしくないような状態であり・・・・・
次第に周りの席の兵士達やチヒロの同僚もその様子を見ていた。

チヒロ「私は叔父上いえケルフ・オトフサ大使と軍上層部からの命令の命令でテロリストが我々の同胞かどうかを確かめに来ました。」

ロザ「ラック(何?)」

チヒロ「我が軍のガン細胞を見つけ出すもしくは誤認である事を証明し、統合政府との致命的な外交問題を回避せよ!と私は言われてます。」

チヒロは淡々と説明を行った。

自分達がテロリストに正規軍が加担しているかを確認・・・・・
もしくはテロリストに正規軍が加担してない事を証明するために派遣されたと・・・・・

ラウラやロザ・・・絵里は思わず、息を飲みながら納得するが・・・・

ミリアは腕を組ながら・・・・

ミリア「ちょっと待って、正規軍のガンとはどう言う事かしら?」

チヒロ「えっ・・・・」

ミリア「普通だったらそれ言わないよね、ベルトラーカ准尉・・・・・正規軍は既にテロリストに加担する正規軍の一派がいるのを知っているんじゃないかしら?」

チヒロ「それは・・・・・」

最初にチヒロが言った我が軍のガンに突っ込む。

まさか指摘されると思わなかったのか、表情に余裕が無くなる。
そう確信したミリアはどんどん責めていき、チヒロをどんどん追い詰める・・・・

流石に可愛そうになったのか・・・・

ラウラ「まぁまぁ流石にここまでにして・・・・」

ミリア「そうね・・・・・・・・まぁ初対面の女の子にここまで追い詰めるのは可愛そうか・・・・ベルトラーカ准尉、いきなり責めてごめんなさい。」

チヒロ「はい・・・・一時は焦ったどうなるかと思った

ラウラは二人の仲介に入り止める。

ミリアはラウラの仲介に応じて、チヒロを問い詰めるのをやめる事を決め・・・・
再び食事を再開・・・・・チヒロは一安心した。

しかし

ラウラの努力が空回りになるのはこの直後・・・・

ミアン「副隊長、遅れました。」

星村絵里「ミアンちゃん、おはよう。和也やジーナス大尉からの連絡あった?」

ミアン「はいありました。マリトラーンでの一覧の事を確認した所、今回派遣した武官と共闘しマリトラーン正規軍の強硬派の陰謀を阻止せよ!後は噂では一部の統合軍が内通している可能性があるから、そこも調査せよとです。」

ラウラ「なっ」

ロザ「マジか・・・・」

星村絵里「ありがとう・・・・・・・・(チラッ)」

ミリア「ふふふ~ん」

チヒロ「うっ・・・・・・はい。」

ミリア「あ~やっぱりこうなるか。」

絵里の部下のメルトランであるミアンがマックスと和也の交信結果を報告し、これからどうすればいいのかをミリアと絵里に報告した。

ラウラとロザは一瞬固まり・・・・・チヒロは涙目になる。

ミリアがふふんと笑うと、チヒロは観念した。

ロザ「こんな事になるなら、正直に言えばいいのに。」

チヒロ「私は怖かったんです、正直に言って私に変な目で見られないか。いや私の同僚も・・・・・駐在武官と言っても、私は副官ですし・・・・自信が・・・・」

ミリア「変な目で見ないわよ、正直に言えば私達もいろいろと協力したのに・・・」

観念したチヒロは泣きながら、今まで思っていた事を告白した。
泣いてしまったチヒロにミリアは優しくフォローし、ロザは厳し目な発言をする。

泣き出してしまったチヒロに周りは注目するが、見られないようにチヒロの同僚達がカバーしている。

ラウラ「ほら無かないで、せっかく出会えたし仲良くしようよ。」

チヒロ「仲良く・・・・・私達これから下手すれば敵国民になるんですよ。」

ラウラ「そうならないようにするために来ているんでしょ、力になるわ。」

泣いているチヒロにラウラは励ます。

不穏な情勢下の中で僅かな人数でこの基地にやって来た。
自分の国と新統合政府の間で戦争状態になるのを防ぐ為に・・・

結構度胸がある・・・・・

なんか力になってあげたい・・・・
ラウラは泣きながら震えている少女の力になりたいと思った。

チヒロ「ありがとう。」

ラウラ「えっちょっと・・・・」

チヒロ「昨日、こっそりあなたの姿を見てそう思ってました。ありがとうございます。」

ラウラ「えっ・・・・」

突然

チヒロに抱きつかれる。
まさか抱きつかれるとは思ってなかったのか、ラウラの顔は赤くなった。
それに昨日、こっそり自分の姿を見られていたとは・・・・・

恥ずかしい・・・・

ミリア「ラウラ、女にもモテるのね。」

ラウラ「違っ・・・・・・そんな趣味ないわよ。」

星村絵里「ベルトラーカ准尉、あなた・・・・」

チヒロ「どちらも好きですよ、許嫁いますし。」

女にもモテる・・・・・

なんかなんとも言えない気分・・・・・
それにチヒロがバイセクシャル、なんかな・・・・・

ラウラは今の状態に困惑する・・・・・

これからどうすればいいのか・・・・・

ロザ「早くご飯食べよう、これからラカジーラ議員候補達の護衛。私達が当番なのよ。」

ラウラ「あっそうだった。」

とは言え悩んでいたら仕事にはならない。

ラウラはこれからの仕事に遅れないため、食事を再開する。
同様な境遇のミリアと絵里、ミアンとチヒロらも再開・・・・・・・

既に食べ終わっていたロザは食器を戻しに行く。

これからとんでもない奴と仕事をする・・・・

ラウラは深くため息を吐いた。
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第240話 マリトラーン軍からの派遣者

2019-01-10 15:16:20 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン(再編成中)
ラウラはカフェで、大樹を巻き込みながら昨日の北部地区の戦闘について調べていた。
マリトラーン解放軍の事や首謀者の事について調べるも・・・・
どれもブラックボックス扱いであり、有益な情報は見つからなかった。

そんな中で昨日の戦闘報告と書かれた動画ファイルを見つけた。
開いて見て、その様子を見ると。

吉野大樹「ティモシー・ダルダントン中尉・・・・」

ラウラ「話は本当だったのね。」

吉野大樹「あのな軍の情報は正確が一番なんだ、たりめぇだろ。」

ラウラ「あはははは、そりゃそうだよね~じゃあ続き見るよ。」

ティモシーがいた。
ラウラはティモシーが惑星エデンにいる事を疑っており。
その事を漏らすと軍の情報は正確だから当たり前だと、大樹から少し怒られる。

とは言え・・・・・

怒られる事が一番の目的ではない。
北部地区の戦闘の様子を知る事が一番の目的だ。

動画を続きを視聴し、何があったのか・・・確認する。

その動画の内容とは・・・・・それは・・・・

時はラウラ達が惑星マリトラーンに降り立った頃に遡る。

【惑星マリトラーン.新統合政府領土北部の街.ニューバンコク】
【新統合軍統合運用軍バーミリアン航空基地】

この日惑星エデンから派遣されたエデン防衛軍部隊はバーミリアン基地に到着した。
その中にティモシー・ダルダントン中尉率いる中隊も含まれており。
到着するや否や、防衛の準備を始めた。

クレア「隊長、今から準備ですか?」
新統合宇宙軍准尉.クレア・マンストレー

ティモシー「既にこの街は幾度か反統合組織マリトラーン解放軍が襲っている。それに備えてだ。」

クレア「しかし、早すぎます。これから議員候補達と・・・・・・」

ティモシー「くだらん。俺はあの政党は悪だ、自分は正義の政党だと・・・利権でしか争えん・・政治屋は嫌いだ。」

ティモシーは政治家を嫌っていた。
国のため.国民のためと言いながら・・も・・・
己の私利私欲のために動いており。

その政治家の言葉にティモシーは大きな不満を持つ。
自分を正義と言い相手の思想が違う人間を排除するなど・・・

本来政治家が果たすべき事を優先していない。
あの大統領はダメだ、辞めるべきなどと。

政治家のダメな姿をニュースとかで見ていたティモシーを始め・・・
政治の事を全く知らないゼントラーディ人達に不信を募らせた。

ティモシー「そう言えば、別の選挙区のゼントラーディ人候補の様子はどうだ?」

クレア「フェアリ・ラカジーラ議員候補ですね、隊長も気になるんですか?」

ティモシー「まぁな。」

政治家嫌いのティモシーであるが、今回の目玉である自由共和党候補のフェアリが気になる。
ゼントラーディ人から議員を目指している事は、同胞として応援したくなるし。
地方の政治とは言え、それに関わるのは自分の事のように誇らしい。

是非とも当選して欲しいと思っている。

ティモシーはしばらく準備を続けていたが・・・・・・

「少尉、各部隊展開完了。時限爆弾各所展開完了。」

「よし各所の時限爆弾を起動させろ!混乱の隙を付き議員候補を殺害しろ!」

「ハッ起動させます。」

ズゴォォォン

謎の集団がニューバンコクの街の各所に仕掛けた時限爆弾を起動する。
起動した爆弾はどんどん爆発していき、市内は炎に包まれる。

攻撃対象は警察署や消防署.警務隊司令部の近くのゴミ箱が狙われ。

仕掛けられ爆発したゴミ箱付近の各施設にいた人々は混乱に陥った。

ティモシー「何事だ?」

アクレバ「隊長大変です、未確認集団より攻撃です。」
新統合軍中尉アクレバ・カーレット

ティモシー「謎の集団だと?」

警備体制の準備をしていたティモシーは副官アクレバの報告を聞いた。
既に警備体制の準備をしていたのか、ティモシーは落ち着いている。

話を聞いたならば・・・・・

ティモシー「いずれにせよ、やることは決まっている各員出撃だ!」

直ぐに部隊を展開させ鎮圧に乗り出す。

ティモシーの命令を聞いた部下達は機体に乗り込み出撃・・・・・
謎の集団との戦闘を繰り広げる事になる。

技量がいいせいか、謎の集団が作ったとされる人型兵器を撃破。
直ぐに鎮圧されるかと思ったが・・・・

「隊長、この街以外も爆発。謎の集団が現れました。」

ティモシー「くっ同時攻撃だと言うかのか?議員候補は?」

「はっ無事です。」

北部地区の各所で同様な事件が発生。
議員候補はなんとか助かったが、複数謎の集団が襲撃と言う最悪な事態であり。

手も足も出ない状態になっていた。

警備体制を整えていたティモシーであるが・・・・
北部地区各地で攻撃があるとは思わなかった。

ティモシー「全機に告ぐ、バトロイド形態で対処せよ!それの後、別地区に向かうぞ!」

ティモシーは部下にバトロイド形態に変形し敵に対処するように命令を下した。
命令が下されたティモシー隊は変形し、白兵戦を展開。
白兵戦に優れていたのかティモシー隊は未確認武装に対処し有利に戦闘を展開した。

その後も所属不明の武装集団を撃破し、数十分後に鎮圧は完了。

戦闘終了後、敵部隊掃討のためティモシー隊は警戒しながら、武装集団を調査する。

敵の残骸を見ながら調査するが、部下の一人が大慌てで・・・

「隊長、残骸からマリトラーン国防軍のマークがあります。」

ティモシー「何?」

「武装集団のマリトラーン解放軍のマークもあり、奴らマリトラーン正規軍と共に行動しています。」

残骸の中からマリトラーン国防正規軍のマークを見つけた。
マリトラーン国防軍の他に、マリトラーン解放軍のマークも装飾されており。
この二つのマークにより、国防軍が反統合組織を支援していた疑惑が浮上する。

ティモシーは事の重大さを理解し、上に直ぐに報告。
マリトラーン自治軍上層部は憤慨し、今後厳しい決断を下す事を決めたのであった。

ラウラ「マリトラーン解放軍が正規軍の支援?嘘でしょ?」

吉野大樹「いやあり得る、マリトラーン共和国内部では統合政府にマリトラーンから撤退させようと言う一派がある。前からその一派に近いマリトラーン国防軍内部のグループが支援してもおかしくない。」

ラウラ「どうなるの?」

吉野大樹「国家断交の危機になる。最悪、マリトラーン共和国は敵性国家として、統合軍の総攻撃があるぞ!」

ラウラ「そんな、どうにかならないの?」

吉野大樹「俺達ではなんとも言えんな、これは国際問題。むしろ、俺達軍人がどうこう言えるもんじゃない。」

国家断交・・・・国交断交・・・・
更に悪く言ってしまえば、マリトラーン共和国を敵性国家として新統合軍が攻めてくる。

反統合思想のあるマリトラーン解放軍が正規軍との関係あれば・・・・
完全に新統合軍の敵であり・・・・・

近隣の星系からの増援を含み、マリトラーンを討伐する戦争を始める口実になる。

大樹からすれば、とてつもない程の不安を抱える事案であり・・・
それを聞いたラウラもとてつもない、不安を感じた。

【惑星マリトラーン.新統合政府領.マリトラーン大使館】
新統合政府領にあるマリトラーン大使館。
この日、新統合軍の幹部やマリトラーン自治外交官がやってきてかなり厳しい通告した。
その内容とは・・・・・

今回の件の捜査し、マリトラーン軍の反統合分子を洗い出せと・・・・

この新統合政府の通告に大使館職員は驚いた。

ケルフ「チヒロよ、頼みがある。」
マリトラーン共和国大使.ケルフ・オトフサ

チヒロ「はっなんでしょう、叔父上。」
マリトラーン正規軍駐在武官.チヒロ・ベルトラーカ.准尉

ケルフ「新統合軍と新統合政府の話を聞いたであろう、正規軍の中にマリトラーン解放軍に協力する者が・・・・」

チヒロ「はい。それはまことに残念です。」

マリトラーン大使館は新統合軍幹部とマリトラーン外交官の話を聞いた後・・・
顔面蒼白になり、マリトラーン軍内部の反統合組織マリトラーン解放軍を支持する人間について語り始める。

一体何故・・・新統合軍を敵に回すような無謀な事をするのか・・・・

ケルフ駐新統合大使は、考えてしまう。
もしこれが原因で国が滅ぼされたらたまったもんじゃない。
ならば・・・・

ケルフ「今の現状を憂い、新統合軍と行動してくれないか?」

チヒロ「何故です?」

ケルフ「戦闘を通じ、マリトラーン解放軍の捕虜を捕まえ正規軍がいないか確認するためだ・・・」

チヒロ「確認ですか?つまり兵器を持ち出せと?」

ケルフ「その通りだ!下手したら仲間を殺すかも知れないが・・・・頼んだぞ。」

大使館武官であるチヒロを新統合軍に派遣する。
奴らが襲撃してきた場合に、新統合軍と協力してマリトラーン軍の兵士を捕虜にしようと考えた。

それで何か情報を掴めるかもしれない・・・・
ケルフはチヒロに期待を託し、新統合軍に派遣する。

その翌日

ラウラ「私たちは留守番か・・・・」

ロザ「後方支援と言う名の留守番、退屈~」

ラウラ「まぁどちらも退屈なんですけど~」

ラウラ達は基地のハンガーで、新統合軍の制服を着ながら待機していた。
今回、部隊の半数がフェアリの護衛に出ており・・・

その半分は基地で後方支援と言う名の留守番をしている。

ラウラ「て言うかミリアもお留守番なんだね、議員の護衛に部下の部隊が任せられるなんて~エースのミリアも等々地に堕ちたか・・・・」

ミリア「へぇ言うじゃない、ラウラ・ベルタリア・・・准尉。」

ミリアも同じように留守番しており・・・議員護衛は部下のモーアの部隊が担当している。

そのせいか、ラウラも弄っており・・・
ミリアも弄ってくるラウラに対し怒りを溜め始める。

ラウラ「なんだあれ?」

基地の滑走路に、空挺で降下する明らかに新統合軍じゃない人型兵器の姿があった。
この兵器はマリトラーン軍の機動兵器であるDGX-11クラッシュ・・・・・

マリトラーン軍の主力人型機動兵器である。

その機動兵器は降下した後、こっちに向かって歩いてくる。

ラウラ「今、外交問題で揺れているのに・・・なんでマリトラーン軍が?」

ロザ「えぇぇぇ!?」

ラウラ「何が目的なの?何でこっちに?」

ミリア「マリトラーン軍の主力兵器ねぇ、よくもまぁ今の時期に・・・・」

だんだんと近づいてくるクラッシュ。
一体何が目的で来たのだろうか・・・・・なんで・・・・

ラウラら多数派は、不安に考え・・・・・・・・・・ミリアは冷静な反応・・・

中には怒りを抱く者がいるなど、様々な反応をする。

そしてクラッシュはとまり、コックピットが開いた。

チヒロ「突然の訪問でごめんなさい・・・・私は駐地球マリトラーン大使館の要請で来ました、チヒロ・ベルトラーカ准尉です。」

ラウラ「・・・・・」

ミリア「正規軍ね、面倒な種が来たわ・・・下手したら敵かも・・・・・・」

中から出てきたのはチヒロだった・・・・

彼女はマリトラーン大使館の若き駐在武官であるが・・・・・
本職はマリトラーン軍のクラッシュ乗りであり・・・

中々の腕前を誇る女性士官である。

ラウラ達は言葉を失うが、ミリアは冷静に判断・・・
下手したらチヒロは自分達の敵かも知れないと思った。

そして本隊到着後・・・・

ラウラ「な事があったのよ?」

吉野大樹「マリトラーンの駐在武官が、この基地にねぇ・・・・何かありそうだな。」

ラウラ「大樹は分かるの?」

吉野大樹「いや・・・イレギュラー過ぎてわかんねぇよ。」

ラウラはチヒロの到着の事を大樹に話すも、分からないと言われてしまった。
とは言え、大樹も大使館から駐在武官が派遣されるのはただ事ではないと考える。

マリトラーン軍の駐在武官はマリトラーン軍の中で優秀かつ・・・・

親地球思想の持ち主に選定される・・・・
そんな士官の来訪・・・・・どう見るか大樹は分からないといいつつも予想する。

ラウラ「じゃあ帰るね。」

吉野大樹「気を付けて帰れよ。」

ラウラはこの場を後にする。
正直眠たい・・・・・・大樹の部屋から出ると、腕を伸ばし自分とロザの部屋に帰った。

だが

その後ろから誰が、ラウラを見ていた。
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第239話 ラウラ・ベルタリアとフェアリ・ラカジーラ

2018-12-25 00:12:24 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン(再編成中)
ラウラ達が惑星マリトラーンたどり着いてから翌日。
護衛対象の各党議員候補達がやってきた。

すぐさま、迎え入れるべくアンサーズ隊員などの面々は整列し待機した。

やってきた、多種多様な政党の候補者が見えるが・・・
政治の事が何も分からないラウラとロザは珍紛漢だった。
二人からすれば議員候補と言えどもインパクトが低い、これが上に立つ人間とは信じられない。

フェアリ「あれは・・・・」

「ラカジーラ議員候補、あれは地球本国から派遣されたアンサーズ中隊です。」

フェアリ「聞かない部隊ね。」

「ラカジーラ議員候補・・・・あれは月面の予備艦隊所属のアグレッサー部隊で、まぁなんでも屋部隊です。」

フェアリ「何でも屋ねぇ。」

護衛部隊と謁見するため、部屋に入ったフェアリはアンサーズに関心を持つ。
ベレー帽を被っており、他の護衛部隊とは異色な雰囲気がある。
マリトラーンに向かう直前、服装が一新され。
ベレー帽、全員一同駐留軍のスカイブルーの軍服に統一された。

着用は派遣先の任務地マリトラーン特別の場合のみ着用。
と言う代物

何故かであるが、女性兵士のスカートの長さが少し短くなる。

劉夢華「カゴメ、美弥、あれどう思う?」

相沢美弥「あれは流石にない、派遣先だけの正装とは言え。」

カゴメ「スカートの長さ、少し短すぎるわね。」

通常の制服を着用しているアルタミラの女性からの評価は低い。
タイトスカートとは言え、短いが故になんかいやらしいと感じていたようだ。

本当に女性用のアンサーズの制服のスカートを短くしたデザイナーのセンス悪。
評価が低いだけでなく、デザイナーに対する不満を持っている。
もし自分達が着るようであればかなり羞恥心を持ちながら勤務しないといけないわけで。

地獄。

プライベートで着用するのはまだしも、勤務中にこれは流石に無理。

星村絵里「あちゃ~、ラウラ達の新着制服にはいい印象はないみたいね。あの娘達。」

ミリア「しかたあるまい、これも地球人の文化だからな。」

星村絵里「文化ね、私達の制服のスカートも短いけど。」

ミリア「見えんからいいだろう、後・・・・・気にしたら負けな。」

3人の姿を見ていたミリアと絵里の二人は同情し、自身のスカートを振り替える。

ラウラ達と似たような短さのタイトスカートであり。
スカートの中にはタイツを履いている。
恥ずかしい気持ちは分かるが、この案件は気にしたら負け。

二人からすれば、どうでもいい事だった。

桐原少佐「吉野大尉、今の心境はどうだ?」

吉野大樹「少し緊張してます、候補とは言え議員連中の前だと緊張します。」

桐原少佐「あ~やっぱり。」

アンサーズの隊長茂人と副隊長大樹は声が聞こえないように今の心境を語る。
地方自治政府の議員候補とは言え、その惑星の行政に携わるかもしれない人間であり。

テロリストから守りきらないといけない最重要護衛対象。

特に大樹は、政治事が嫌いであり。
早くこの現場が終わらないかなと思っていた。

吉野大樹「蒼い髪のメルトラン?」

つまらないと思いながらも、大樹はある事に注目する。
蒼い髪のメルトラン・・・・・フェアリだ。

話には聞いてたが、メルトランの議員候補は蒼い髪の持ち主とは。
まるでラウラと似ている・・・・・
が・・・・・何処か違う雰囲気が出てる。

大樹はずっとフェアリの方を見ながら、その背中を見ていた。

ラウラ「えっフェアリ・チェリアス!?」

ロザ「あの・・・・・」

二人はフェアリの姿を見て驚いていた。

普段は弱気で戦闘力はないが、戦闘時に人格の豹変するエース。
そんなエースが議員候補として目の前にいる。
驚いているのは、ミリア達や絵里や部下のゼントラーディ系の面々も驚いている。

フェアリ「どうも~(ラプラミズ艦隊のエース勢揃いね、なんかの縁ね。)」

フェアリは驚くラウラ達を見ても驚いてなかった。
何故ならラプラミズ艦隊とはボドル基幹艦隊決戦時には争い、よく知っている。
そして大戦末期でも、共闘し共に戦争を生き抜いている。

大戦後、しばらくしてゼブラと結婚し。
いろんな事を経て、今に至る。

-まさか、再びラプラミズ艦隊の兵士が護衛ねぇ。

フェアリは、少し笑顔になりながら前へ進む。

ロザ「ラウラ・・・・・・・」

ラウラ「フェアリ・チェリアス後で話する必要あるようねぇ。」

同じ青い髪を持つメルトラン、フェアリ。
最初は驚いた表情を見せたラウラであるが・・・・
突然変異体のエースパイロットであるフェアリが何故議員に立候補したのか気になった。

そしてすべての行事を終え、小休憩時間

ラウラ「あっ・・・・・」

フェアリ「考える事は同じですね、ベルタリア准尉殿。」

ラウラ「フェアリ・チェリアス・・・・」

フェアリ「よして、今はフェアリ・ラカジーラよ。」

出向こうとしようとしたラウラの前にフェアリがやってきた。

ラウラに驚かれるが・・・・それは・・・考えている事はフェアリも同じであり
青い髪のメルトランであるラウラに興味を持っており、どんな人物なのか見極めようとしていた。
もう1つ目的はあるようだが、それは後に判明する。

ラウラ「自由共和党の議員候補様が、何故私ごとき准尉に何のようですか?」

フェアリ「もぅ、同じゼントラーディ人同士仲良く喋ろうとしただけなのにぃ。」

ラウラ「はぁ。」

同じメルトランとは言え・・・・・議員候補であり。
ラウラの口調は若干固めであるが、フェアリは固い感じの雰囲気のラウラに驚き。

もう少し柔らかく、同胞らしく喋ろうとラウラに提案する。

提案するフェアリに戸惑うも・・・・
かつては戦闘に否定し戦闘に立てば性格が好戦的に豹変するエースの変わりように。
驚くどころか、むしろ呆れるかのような表情を浮かべた。

フェアリ「確か、あなたはキヨラ・テキーヴァの部下で・・・今年マイクローン化したメルトランでしょ。」

ラウラ「知っているの?」

フェアリ「まぁねぇ、警備部隊のデータベースは一応見れるのよ。」

ラウラ「はぁ」

フェアリ「そこのロザは・・・・・」

ロザ「はぃ!?私まで?」

ゼントラーディ軍時代は名前を知っている程度で会った事のないフェアリだが。
何故か自分がマイクローン化した経緯や今に至る部分まで知っている。

議員候補ともあり、ゼントラーディ軍時代は指揮官で固いイメージがあったが・・・

結構馴れ馴れしい感じの印象が強い。
会ってまもないのに、まるで仲の良い戦友かのように馴れ馴れしい。
その後もゼントラーディ軍時代の話で盛り上がり、ラウラ達は押され気味だが・・・

フェアリ「少佐、デワントンは幸せにしてますか!」

桐原少佐「当然だろ、出来た妻だ・・・・最高だ!」

ラウラ「・・・・・・」

偶然通りかかった茂人も加わり話はヒートアップ。
茂人とフェアリは戦後、お互い結婚した時に会っており。
日本の東京シティーで飲み合った事がある。

自分の部隊長のまさかの交流関係にラウラとロザは押され気味である。

ミリア「ラカジーラ議員候補、どうも。」

フェアリ「エースのミリアねぇ、ここで会えるとは以外だわ。」

ミリア「私も人格変異のフェアリと会えるのは嬉しいわ、でも昔とは大違いね。」

フェアリ「平時は出来損ないと言うイメージを脱却したいからね、イメチェンしたの。」

話の中にミリアは加わる。
ミリアに対し常にいいイメージがないラウラは不機嫌な顔をする。
不機嫌な顔をするが、横に絵里が来ると表情を落ち着かせる。

フェアリ「それにしても特殊部隊のミリアと後はモーアは何故ここにいるのかしら?」

ミリア「私とこの馬鹿は・・・・」

星村絵里「なんだと!?」

ラウラ「ぷふふふふふ」

ミリア「あなたの選挙区の護衛に来たのよ。」

フェアリ「護衛にねぇ、なるほど。どおりで、北部の選挙区にティモシーがいると思ったら。」

ミリア「ティモシーも?」

話の中で護衛に関する話があるが、北部の選挙区の護衛にティモシーがいるらしい。
ティモシーとはティモシー・ダルダントンの事である。
現在は惑星エデン防衛軍の部隊長として活躍しており・・・・・・・

地球本国総司令部直々のご指名により、部隊を率いてマリトラーンに来ていた。

ラウラ「ティモシーってオールキル・ウィザードで有名なティモシーですか?」

ミリア「そのオールキル・ウィザードよ、ラウラ知らないの?」

ラウラ「知ってますよ、ただ聞いただけです。」

ティモシーはブリタイ艦隊きってのエースパイロット。
知らない者はいない程の有名人であり、茂人とは何度も戦っている。
オールキル・ウィザードの異名の通り容赦ない戦いぶりからの異名で。
敵は勿論、味方からも恐れられる程の技量を持っている。

ミリア「でもマリトラーンってそれほど、治安が悪いっけ?」

フェアリ「マリトラーン共和国内部の反統合分子マリトラーン解放軍が統合自治内でテロ行為してね。強硬派が統合軍の隙をついて、制圧行動。困ったもんだわ。」

ラウラ「戦闘になるの?」

フェアリ「絶対にあるとは言わないけど、たぶんね。」

アンサーズやミリア達、そしてティモシーがいると言う事は何か悪いことがある。
事実・・・マリトラーンの統合自治圏で、マリトラーン解放軍のテロ活動が起きている。

フェアリもそれを把握しており、少し焦りの表情を見せている。

ラウラやロザは一般隊員なので、何が起きるのかは察してないが。
茂人.ミリア.絵里はフェアリの言葉から、大体察している。

何も理解してなかったが
マリトラーンに行く前に与野党の候補と支持者を狙ったテロを思い出した。
もしかしたら、そのテロ行為が自分達の目の前で起きるかもしれない。
思い出したラウラは考えるかのように、口を押さえる。

そんな事をしている時・・・・・・

『緊急連絡、北部地区の各地でマリトラーン解放軍の攻撃あり。当基地は中央軍司令部の命令により、第二級警戒令を発動』

ラウラ「北部って」

ミリア「ティモシーがいる地区よ!」

北部地区でマリトラーン解放軍によるゲリラ攻撃が発生。
北部のみならず、南部.東部.西部.中枢部に潜んでいる解放軍が決起する可能性があり。

基地にいる兵士も慌てながら、配置につく。

桐原少佐「ラカジーラ議員候補、急いでシェルターに。」

フェアリ「分かりました、桐原少佐も気をつけて。」

フェアリは議員候補かつゼントラーディ人とは言え非戦闘員。
武器を持たない人間は戦場においては圧倒的弱者。

桐原少佐やロザの誘導の元シェルターに向かった。

その後、警戒警報は解除。
北部では多数の民間人や軍人が死傷する被害を出し、戦闘は収集した。
今日は選挙活動する予定だったが、安全面のため中止になってしまった。

その日の夜。

吉野大樹「ラウラ、どうした?パソコンを持って。」

ラウラ「いろいろと調べたい事があってね。」

ラウラがパソコンを持ちながら、カフェで調べ事をする。
偶然、一人でコーヒーを飲んでいた大樹がいたが・・・・・

それを気にせずパソコンを開く。

ラウラ「あった本日の戦闘の記録」

そこにあった、北部地区の戦闘の記録。
パソコンの中にある北部地区の戦闘の記録のファイルを開き。
一対、今回のマリトラーンの選挙を狙うマリトラーン解放軍について調べた。

戦闘の資料、首謀者いろいろ探す。

ラウラ「見つからないわね、ブラックボックス化している。」

吉野大樹「そんなもんだろ。」

いろいろと探すが何も見つからない。
どれもブラックボックス化している。
なんせ、マリトラーン解放軍は首謀者の情報はないから。

そんな事を知らないラウラ。
調べているうちにあるものを見つける。

ラウラ「これだ!」

偶然、ラウラが見つけた物とは戦闘映像。
この中に何かヒントがあるのかも知れない。

好奇心に駆られたラウラはその戦闘記録データを開いた。

ラウラ「これは・・・・」

映像ファイルを開いたラウラは驚く。
その中に意外な人物が映っていた。

その人物は・・・・・・

ティモシー

だった。
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第238話 惑星マリトラーン

2018-12-11 00:09:11 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン(再編成中)
ラウラ達を乗せたARMD級アルタミラと護衛艦隊は惑星マリトラーンに到着した。
アルタミラ艦隊を出迎えるように、マリトラーン自治軍の宇宙艦隊が出迎え・・・
誘導されるように、衛星軌道上に展開している宇宙ステーション基地に入港した。

そして、休む暇もなく・・・・
マリトラーン入りするアンサーズ全隊員とカールなどの一部の早期警戒部隊・・・
ダンシング・スカルから派遣されたミリアらの面々と、シーアンタレスから派遣された絵里の面々は・・・

大気圏突入ポイントに向かい、そのまま大気圏突入する。
無論であるが、夢華.美弥.カゴメの三人もシャトルに乗り、惑星マリトラーンに降下した。

【惑星マリトラーン.リックベルリン基地】

アンサーズらアルタミラから降下した部隊は、マリトラーン自治軍の基地であり・・・・
自治首都カリマッタ.スワート湾に面するリックベルリン基地に降下した。

リックベルリン基地の周辺には
現地軍の統合軍部隊.マリトラーン自治軍の兵士達が出迎えてくれた。
そして基地側が用意した官舎の自室に入り、制服に着替える。
着替え終わって、ラウラは大樹と合流し基地を探索する・・・・

ラウラ「結構綺麗な惑星ですね、幻想的な風景です。」

吉野大樹「まぁな、貴重な鉱物を始め豊かな自然に囲まれている・・・それにここの料理は美味いそうだ。」

ラウラ「なるほどね、こんなきれいな惑星が危険地帯だなんて信じられないわね。」

吉野大樹「見た目はそうだろうが、実際は泥臭い戦場さ・・・・見た目だけ判断していたら馬鹿を見る事になるぞ。」

惑星マリトラーンは、空の色は青色ではないが・・・・
誰もがうっとりするような、エメラルド色をした綺麗な空をしている。

ここが紛争地域で危ない惑星に見えない・・ラウラはそう思うが・・・・

大樹からそれは見た目だけであり、実際は泥臭い戦場だと言われる。
どんな幻想的な風景を見せる場所でも、実際どんなに黒い存在が暗躍しているか分からない・・・
何度もそのような経験をしている大樹からすればそれが当たり前だった。

星村絵里「ミリアはどう思う?」

ミリア「案外・・・油断していたら背後から、何かに襲われる雰囲気は出ているわね。」

星村絵里「やっぱりそう思うんですね、流石・・元エースのミリア。」

ミリア「モーア・・・流石な事は当然で、今も私はエースのミリアよ。」

この綺麗な風景においても、ミリアと絵里は警戒しているようである。

特殊部隊に勤務しているから分かる事だが・・・・
案外、平和そうな所こそ危険だと言う事が回りの風景を見ただけで分かる。

常に特殊な戦場に立っており。
不自然な異常事態に向き合っており、何が起きるかの発生時点は分かる。
異常事態が起きる原因を見つけ、対象する事により。

ミリアと絵里は今のマリトラーン情勢を察し。
今回の任務がただ事では済まない事を感じている。

ラウラ「ミリア?」

ミリア「お前は能天気でいいな、これから危険な任務に就くと言うのに・・・」

ラウラ「何よ、私が何かを感じてないと言いたいわけ?」

ミリア「そうだ。」

少し能天気のような発言をしたラウラにミリアが突っかかる。
ラウラも今のミリアの発言にムッとする。

能天気・・・・自分が・・・・・・

今のミリアの発言はラウラを怒らすには不十分とは言え、導火線に火をつける。

星村絵里「ミリア、言葉悪いわよ。」

ミリア「そうだったわね。」

吉野大樹「落ち着け、喧嘩をしにここに来たんじゃないぞ。」

ラウラ「分かったわよ。」

喧嘩になりそうだったので、大樹と絵里は二人の間に入り仲裁をする。
二人の仲裁と喧嘩の序盤であったため、二人は納得し喧嘩の炎はボヤで終わった。

とは言え、ラウラの不機嫌さは改善されてないが・・・・・・

桐原少佐「各員ブリーフィングを行うぞ。」

『ハッ』

茂人の号令でそのままブリーフィングに突入する。
消化不良満載であり、納得のいかないまま。

そんな状態で話を進めていきながら、ラウラは静かにブリーフィングの話を聞く。

ラウラ「やっと終わった、明日 例の議員候補に会うのか。」

ブリーフィングは無事に終了、話し合いの結果明日例の議員候補に会う事になった。
一体どんな人なのだろうか・・・・・・

イライラしている中でも、ラウラは明日会う議員候補が気になってしょうがない。

カゴメ「ラウラ。」

ラウラ「カゴメ、夢華、それに美弥まで」

相沢美弥「これから飲みに行くけど行く?」

ラウラ「行くよ、行く行く。」

ブリーフィングが終わってもイライラしているラウラを見たのか。
オペレーター三人娘は飲みに行かないかと行ってくる。

それに対してのラウラの反応は・・・・・

イライラして飲んでストレス発散したいとラウラは思っていたのか誘いに乗った。
まさに僥倖、丁度いい時に飲みに誘われたと。

今日はもうやることはないのでお酒飲んで月面からの旅の疲れを癒そう。
ラウラはそう思った。

!!乾杯!!

ロザ「まさか、あたしまで誘ってもらえるなんて。」

カゴメ「エラやアリサ、エミリーも誘いたかったけどフットサルやりたいから今いるメンバーだけど。」

ラウラ「これでいいんじゃない、飲めればいいし。」

劉夢華「あ~ん、ラウラは食べ物や飲むことばっかり~」

ラウラ「地球の食べ物は美味しいからいいでしょ、別に」

アルタミラ女性オペレーター主催の宴が始まった。
エミリー.エラ.アリサはフットサルのため不在でこの場にいないが。

これから予定のないロザをあっさり、宴に誘い乗りこの場にいる。

ラウラ「ロザもお疲れね。」

ロザ「疲れるわよ、ミリア隊の親玉と強さだけは次席がいるから。」

ラウラ「ははは考えることは同じか。」

ロザもストレス発散するかのように、ミリアと絵里に対する愚痴を言う。
同じメルトランからか、ミリア達に対する不満や緊張さによりイライラしてたようだ。

そのイライラからか、ロザはジョッキを手に取りおもいっきり酒を飲む。

相当ストレスが溜まっていたのか、飲む量が多い。
下手したら、二日酔いになるケースだ。

劉夢華「はいここまで、明日仕事できなくなったら駄目でしょ。」

ロザ「そんな。」

劉夢華「明日は基地司令官を迎えた会合とあるし、地方とは言え議員候補よ。粗相があっては、今後の出世に関わるわ。」

ロザ「それはそうだけど。」

相沢美弥「よぉは一時の酒一升に呑まれ後悔するべからずだよ。」

ロザ「分かったわ。」

結局、明日はいろいろとやらないといけない事もあるため。
ロザの飲酒は夢華や美弥により、止められる。

二日酔いして失敗するのを防ぐためだ。

ラウラ「私もお酒は程々にしよう。」

二人に酒を止められたロザの姿を見てラウラは酒は程々にしとく事を決める。
酒は強い方であるが・・・・・・・・
もしもの場合二日酔いになって出世に関わるようになったらまずい。

ラウラは飲みたい気持ちを我慢し、ソフトドリンクに切り替えた。

星村絵里「私まで変装させるなんて、何考えているの・・・・・・ミリア?」

ミリア「飲みながら監視よ、分かるでしょ」

星村絵里「監視ね。」

ラウラ達の様子をミリアは絵里と共に変装し監視していた。
特殊な経歴で特殊部隊扱いされるようになったイレギュラー。
元ラプラミズ艦隊キヨラ隊のラウラ・ベルタリア・・・・・・

二人は楽しく仲間と食べながら飲んでいるラウラを姿を見て
帰りたくなったとミリアは思った。

ミリア「何よ」

星村絵里「帰りたいと思いませんでしたか?」

ミリア「まさか、飲みたいし食べたいし帰らないわ。」

星村絵里「ふ~ん」

絵里は仲間と楽しく飲んでいる姿を見て帰りたくなったミリアを茶化す。
長い間、部隊員として同じ戦場で戦ってきた戦友であり。
ミリアの表情から、ラウラを羨ましくなり帰りたくなったと見抜いた。
見抜かれて動揺するかと思ったが、別に気にする様子もなくミリアは食事を続ける。

ミリア「モーア、私はラウラには恨まれるだろう。」

星村絵里「えっいきなりどうしたんですか?」

ラウラを監視しながら食事をしていたミリアだが、真剣な顔をして恨まれるだろうと告白する、
その告白に絵里は何を言えばいいのか分からないほど戸惑う。

恨まれる、一体何故・・・・・・

ミリアの語った言葉の意味に戸惑う絵里。
その意味をミリアは言葉にする。

ミリア「あいつが死なないようにするためよ!」

星村絵里「あいつってラウラの事ですか?」

ミリア「そうよ、ラウラ以外誰いるの?」

星村絵里「それはそうですね、はい。」

その言葉の意味
ラウラを死なないようにするため・・・・・・
ミリアの言葉を聞いた絵里は驚いた。

何故そこまでラウラに力をいれようとするのか気になる。

星村絵里「でもそんな事をしなくても、それは出来るはずです。」

ミリア「ラウラはあのキヨラの忠実な部下だ、忠誠心が強い上私への拒絶は強い。素直にやっても言うことは聞かないだろつ。」

星村絵里「ですが・・・・・・・」

ミリアの言う事に絵里は否定するが・・・、ミリアは正確に反論する。

ライバル部隊であったキヨラ隊の兵士で、キヨラに対する忠誠心の強く。
ミリアと激しくぶつかっていたラウラに、優しすぎる対応したら逆に反発する。

まったく逆効果な結果になり、ラウラは無惨な死に方になるだろう。
同じライバルとして見ていられないような、無惨な死に方に・・・・
そんな感じのラウラを接するには・・・・・

わざとラウラから憎まれ、嫉妬心を強め。
更に強いパイロットに覚醒させる必要がある。

ミリア「お前も変わったな、こんな事を言えるなんてな。」

星村絵里「変わりました、いろいろあれば人は変われます。」

ミリア「そんな変われる人ならば、馬鹿なお前まで変えたんだからあいつを変えるしかない。」

星村絵里「馬鹿は余計です。」

かつては戦闘馬鹿であった絵里こと、モーア・カリダム。
今ではたまに馬鹿な面は出るが、知性的な指揮官として活躍している。

こんな戦闘馬鹿の絵里が変わるのだから、ラウラも確実に変わる。
ミリアはそう確信していた。

その代償に自分へのラウラからの印象に大きな負の影響を与える。
だけど、ラウラからの自分自身への印象を悪くする。
これも仕方のない事、いつか会えないかつてのライバルで戦友キヨラに顔向け出来ない。

ミリア「・・・・・」

ラウラ「ロザ、しっかり任務果たせるかな?」

ロザ「果たせますよ、しっかりとやれますから」

ミリア「ラウラ・ベルタリアか・・・・」

ライバルのキヨラの部下ラウラ
キヨラから特別に可愛がられたわけじゃないが、立派に戦士の証はある。

信頼されてたのも事実だし、通信に割り込んでは悪口。

決していい奴ではないが、悪い奴ではない。
立派なゼントラーディの戦士であり、新統合軍のエースだ・・・・
強さは限界を越える、生きている限り・・・地球の戦術を知りながら。

ラウラ「明日は議員さん候補に会うんだね。」

ロザ「地方の代議士らしいからね、楽しみだな。」

ラウラ「一人メルトランがいるから誇らしいよ。」

明日の予定にラウラ達は興奮していた。
議員候補に会う予定であり、その一人のメルトランの自由共和党議員候補は特に楽しみ。

同胞が地方とは言え議員候補になるのは誇らしい。

是非とも会って心より応援したいと思った。

劉夢華「でも軍人は投票出来ないから気を付けてね。」

カゴメ「軍の決めごとによれば、選挙に立候補する特定の議員に投票できなくなっているの、気をつけてね。」

ラウラ「は~い」

決めごともあってか、ラウラは自由共和党の議員候補のメルトランに投票出来ない。
そればかりか、月面に住居があるので民間人であっても投票できない。

ラウラは不満げな表情を浮かべながらも受け入れた。

これも民主主義の国新統合政府の正規軍である統合軍の決まりだからしょうがない。
ラウラの方はまだまだ勉強不足であるので、上記な顔をしていた。

当分は続きそうで、ラウラ達の宴とミリア達の監視は続く
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第237話 トップシークレット

2018-11-08 17:08:47 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン(再編成中)
クラビウス基地の朝は騒がしかった。
それはアルタミラが任務地である惑星・・・・惑星マリトラーンに向けて出港準備のため。

多くのクラビウス作業班は最後の点検や、アルタミラ整備班と一緒になって機体の整備を行い。
長期間の航海に備えての食料や水などが積まれた。

星村絵里「結構忙しいそうですね、ミリア。」

ミリア「これから任務地に向かうから、当然よ。まっ現地で一番忙しくなるのは私たちだけど。」

星村絵里「そうですね。」

艦内要員と戦闘要員は作業の邪魔になるので
クラビウス基地ドック内の待機室で作業の様子を見届けていた。
やる事がないのか、ここにいる面々は暇そうであり退屈そうな表情を浮かべていた。

とは言え、これから長期間の任務に入る事もあってか仮眠室に入り暇を潰す者もいる。

ラウラ「げっ・・・・」

カール「チェックメイト、この勝負・・・・俺の勝ちだな。」

ラウラはと言うと待機室に置いてあったテーブルで、カールと大樹.カゴメでカードゲームしていた。
勝負はカールの一人勝ち、賭け金皆カールの物となってしまい・・・・

一同、ショックで一時的に何も喋れなくなった。

星村絵里「カール・・・あんまり金を搾り取らない程度に楽しんでよね。」

カール「分かっていますよ、そんな絵里こそ和也にポーカーで金を巻き上げてカジノ出禁にならないようにきつく言ってくれよ。」

星村絵里「はいはい分かっていますよ。」

絵里は一人勝ちしているカールに注意するも、逆に自分の旦那のギャンブルの金巻き上げで
カジノ出禁になる事を指摘される。
星村和也とカールとかつての同僚だった葛西信之はギャンブルが得意な三羽カラスであり。

よく他の統合軍兵士からギャンブルで金を巻き上げるなど、恐れられており。
上官からきつくお叱りの言葉をもらうほどであった。
その話を聞いていたラウラ達は、この人達と二度とギャンブルしたくないと思った。

直後・・・・・

カール「せっかく稼いだ金が・・・・」

星村絵里「えへへへへへへ、私もギャンブルには得意だからね。」

カールがせっかく稼いだ金は皆、絵里が巻き上げてしまった。
この時、稼いだ金額は新兵が貰える初任給ほどであり・・カールは大敗・・・・・・

ショックでしばらく、上を無表情で見ていた。

『アルタミラ各乗員並び、各護衛艦乗員・・・・作業完了・・・・すみやかに乗艦せよ!』

ジェイル「総員、命令が出た・・・・アルタミラへ乗艦せよ!」

『ハッ』

待機してしばらく経ち、ようやくアルタミラに乗艦する事になる。
皆軽い荷物だけを持ち、待機室から退室する。
廊下から出ると、護衛艦の艦内乗員も出てきており・・・・・廊下は人で溢れかえる。

順番が混乱しないように警務官達が誘導しており
ラウラ達はアルタミラの乗艦口にたどり着き・・・・

そこからアルタミラに乗艦した。

「チーフ、アルタミラ・・・欠員なくすべての乗員乗艦完了。」

「よし、第3ゲート開放するぞ・・・基地司令部と中央管制室に連絡・・・・」

「了解」

ドックゲート管制室はアルタミラ各乗員が乗艦した事を確認すると
基地司令部と中央管制室に連絡した。
連絡し終えると、ゲート管制室は第3ゲートを開放しアルタミラをいつでも出せる状態にする。
いつでも出撃できるような状態になると、中央管制室はアナウンスを開始・・・・・

アルタミラを出口まで誘導させ、外に異常がない事を確認すると・・・出港させる。

劉夢華「護衛艦3隻・・・・艦後方から接近・・・・巡洋艦1・・・・駆逐艦2です。」

ジェイル「今回は巡洋艦までいるのか、かなり豪勢な護衛だな。」

アルタミラ出港してから数分後、護衛のテリア級宇宙巡洋艦と
アドバンスド・オーベルト級2隻が後方から接近してきた。

艦隊編成を行うため、アルタミラは一時停止し・・・
護衛艦隊を先行させ・・・・

先頭にテリア級宇宙巡洋艦・・・・左右にアドバンスド・オーベルト級が展開し終えると
再びアルタミラは移動を再開する。

しばらくフォールドできないため・・・艦隊はそのまま直進し進む・・・・・

ラウラ「にしてもさ、私たちのために護衛艦隊を寄越すなんて基地司令もかなり力を入れているね。」

吉野大樹「俺たちアンサーズを含むアルタミラは、表向きはアグレッサー部隊だが・・・実際は準VF-Xだからな。」

ラウラ「VF-X?特殊部隊の事?」

吉野大樹「そうだ・・・・・まぁ特に気にする必要はないんだがな・・・・」

ラウラ「・・・・・・・・・」

艦内から宇宙を見る事のできる廊下で、ラウラは大樹に今の自分たちの待遇の事を呟いた。
ラウラが呟いた内容に大樹は、自分の部隊が表向きはアグレッサーで
実際は準特殊部隊扱いされていると答える。

事実、普通の部隊じゃありえない対テロ工作機関ザースロンや・・・・
現に言える事であれば、ダンシング・スカルとシーアンタレスの二つの部隊と共同で動いている。
普通のアグレッサー部隊や空母艦載機部隊であれば、考えられない話・・・・・

とは言え、特に気にする必要がない・・・・・
大樹は答えたないようについてそう述べ、そのまま去る・・・・

ラウラ「ちょっと、今のはどう言う事なのよ?」

吉野大樹「今話したとおりだよ、気にする必要がないって・・・」

ラウラ「気にする必要なって・・・・」

吉野大樹「それ以上の事は、軍事機密だよ。それに触れたら完全に一発で不名誉除隊・・・・最悪、禁固刑だ。」

ラウラ「禁固刑・・・・」

吉野大樹「だからこれ以上、他言無用・・・・立ち入り禁止だ・・・」

ラウラはどうしても大樹の言う意味を知りたかったようであるが・・・・・
これ以上知る事は自分自身の立場を危うくするとし
大樹からこれ以上話す気はないと告げられる・・・・・

大樹は何か知っているようだが・・・・・・
これ以上、現在のアルタミラの待遇に関する事に振れれば
ラウラは禁固刑に処せられると脅され・・・
渋々ラウラは諦める事になった。

ラウラ「はぁ・・・・禁固刑ね・・・でも知りたくなるのは・・・・病気かな。」

と言いつつも、大樹と別れると否やアルタミラの準VF-X部隊の事が気になり・・・・
頭の中がもやもやしてくる・・・・どうしても知りたくてしょうがないのか・・・・

一人でぶつぶつ、アルタミラの準VFーXに関する事を話す・・・・

他の人からすれば、今のラウラは変な人・・・・
幸い・・・・・ラウラの周りには他の乗員の姿はなく・・・・
ラウラを変な人扱いにする人はいない・・・・・

星村絵里「あっラウラ・・・・」

ラウラ「モーア・・・なんでここに!?」

真正面からミアンを連れた絵里がやってきた。
思いがけない登場に、ラウラは独り言聞かれたと思い赤面になる。

更に言えば、絵里は特殊部隊VF-Xの副隊長であり・・・・・
アルタミラの軍事機密に関して知りたがっている事を知られたら・・・
自分の軍人として、自分自身の人生に終わりを迎えてしまう・・・

ミアン「副隊長?」

星村絵里「ミアンは先に自室に戻ってね♪」

ミアン「了解しました。」

絵里はミアンをこの場から退室させ、ラウラと一対一の状態になった。
何とも言えぬ緊張状態になったラウラは、絵里にさっきまでの独り言を聞かれたか・・・・

ドキドキしながら絵里の顔を見る。
一体どんな事を言うのかを・・・・・・・・
もしかしたら、現行犯で拘束するのか・・・・・・

そうラウラは思いながら目を瞑る・・・・・・・

星村絵里「何、目を瞑っているのさ・・・・・」

ラウラ「だって・・・・・」

星村絵里「分かっている、あれでしょ・・・・・アルタミラがなぜ特殊部隊のように運用されているのか・・・とか・・・」

やはり・・・・・・

絵里はラウラの考えている事が分かっているんだ・・・・・・・
ゼントラーディ軍時代は馬鹿な奴だと思っていたんだけど、違うんだ・・・・・

洞察力もあり、人が何を考えているのかを見抜いてしまう力がある・・・・・

ラウラは目を瞑りながら、これから始まる絵里の質問責めを考えると頭が痛くなってしまう。
大樹からあんな事を聞かなければ考えなかったのにと、ラウラは人のせいにしてしまうが・・・
結局は自分が呟いて大樹がそれに答えただけである事に気が付き・・・・

改めて自分の発言に後悔する。

あんな事を言わなければよかったと・・・・・・

星村絵里「やはりね・・・・」

ラウラ「やはりって・・・・はい・・・・」

星村絵里「まぁ独り言を言うだけなら、いいけどこれ以上の事は入らない方がいいわよ。本当に刑罰に問われるから。」

ラウラ「はい・・・・すいませんでした。」

星村絵里「分かればよろしい。」

現行犯で拘束はされなかったが、絵里にどす黒い釘を刺され終わった。
特殊部隊に所属している人間に聞かれたら、自分のいる立場はイエローゾーン。

下手したらスパイ容疑で捕まってしまう。

馬鹿で戦い大好きなゼントラーディ人だと思っていた絵里が・・・・
とても恐ろしい存在になるとは・・・・・・
もしこの場にミリアがいれば状態はもっと最悪な事になっていただろう。

ラウラはドキドキとハラハラしながら、自室に戻る。

ミアン「あっ副隊長。」

星村絵里「ミアン、待っていてくれたのね。」

ミアン「はい。」

絵里はラウラの事を気にしないで、そのまま自室に戻った。
今回の事件を持って、ラウラはアルタミラに関する部隊の存在意義を知ろうとする事はなく。
そのまま惑星マリトラーンに向かう事になった。

                                         
【惑星マリトラーン】
惑星マリトラーン・・・・・・
移民完了したメガロード級船団より分岐した近距離移民船団が発見した惑星で・・・・・
現地の地球人に似たマリトラーン人から
技術提供と軍事兵器のレンドリースを条件に未開拓地を譲り受け・・・・・

近距離移民船団は移民し、約束通り余剰生産したARMD級や可変戦闘機を提供し
マリトラーン自治政府が誕生した。

なので・・・惑星の半分はマリトラーン共和国と、半分は統合政府領土と変わった惑星である。

とは言え、マリトラーン共和国は統合政府の連邦構想に加盟しているため。
統合政府の一員でもあり、統合政府の領土とあんまり変わらない。

そのせいか、反統合思想のマリトラーン人が生まれ・・・・・
流れついた反統合勢力と手を結び、テロ活動を行う事例が増えてきた。

余談だが、惑星マリトラーンの首都は本来の惑星マリトラーン(マリトラーン1)があり
新統合政府が呼んでいる惑星マリトラーンはマリトラーン2である

【惑星マリトラーン.新統合政府領土.自治首都カリマッタ】

フェアリ「ようやく、政策に関する事が完成したわ。頑張らないと。」
マリトラーン議会議員自由共和党候補フェアリ・ラカジーラ

ゼブラ「結構頑張っているね。」
フェアリの夫、ゼブラ・ラカジーラ

フェアリ「うん・・・今回の選挙で私が当選すれば、初のゼントラーディ人の議員が誕生するのよ。それに私がしたい政策も実行できる。」

そんなマリトラーンも統合政府領土の間にある議会で選挙が行われる。
与党の自由共和党と、銀河民主党.自由国民党.などの政党で議席数確保で争い・・・・
自治政府大統領は継続か、それとも政権交代かで争われる。

その中に与党系としてフェアリが立候補する事になっている。
今回のラウラ達の護衛対象はフェアリの護衛・・・・・

自治政府軍の兵力が足りず、フェアリなどの一部の議員候補の護衛が足りなかった。
そのため、月面からラウラ達を派遣し護衛部隊にしたのだ。

ゼブラ「しかし、反統合系テロもあって命の危機もあるね。」

フェアリ「確かにあるけど、どちらにせよ・・・危険であるのには変わりはないさ。」

今回の議員選挙は反統合系のテロのターゲットになる可能性が高い。

議会が混乱すれば
反統合系のマリトラーン解放軍がマリトラーン統合政府自治領を制圧し・・・・

マリトラーン正規軍の強硬派が、クーデターを起こし惑星マリトラーン全域を管理しようと目論む可能性がある・・・・

更にマリトラーン共和国の首都惑星であり本来の惑星マリトラーンに対する武力侵攻の可能性も

統合政府や統合軍上層部としても避けたい所である。

「月面方面軍白川提督より報告・・・・・アンサーズは予定通り、惑星マリトラーンにて護衛任務に入ります。」

「よし数々の反統合勢力を鎮圧したアンサーズなら期待できそうだな。」

アルタミラ、惑星マリトラーン入りの報告を聞いた地球の統合軍総司令部は歓喜に包まれる。
今までの統合政府に敵対する勢力と対峙してきたアンサーズなら期待できると・・・・・

統合政府の期待は・・・・ラウラを含めるアルタミラ乗員は知らない。
そして・・・・惑星マリトラーンで巻き込まれる波乱な歴史の出来事も・・・・・・・・
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第236話 ハーフムーン・クラビウス 後編

2018-10-02 23:54:08 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン(再編成中)
ラウラと大樹そして絵里がいる釣り堀にミリアとコミリアが近づく。
目的はラウラと大樹の関係を知るため。

3人はミリアとコミリアが近づいている事には気がついていない。
絵里がリードしつつ、ラウラが反応し大樹がそれを追従するような会話している。
当然のようにラウラ達の話を聞いており、ミリアとコミリアの顔はニヤついている。

星村絵里「ん?ミリア!!」

ラウラ「ミリア・・・・・げっ・・・ミリア!!それにマリアちゃん、なんでここに?」

ミリア「ラウラと吉野大尉の関係を知りにね・・・・」

吉野大樹「俺とラウラの?」

星村絵里「へぇ・・・・(なんで直接言うのよ、ミリア。)」

そんな二人を絵里が違和感を感じ、見つけるが・・・・
ミリアは気にする事なく、ぺらぺらと自分たちが今こうしている目的を暴露する。
暴露した内容は絵里がラウラと大樹に悟られないようにしていた本命であり。

あっさり暴露したミリアに絵里は呆れてしまう。

ラウラ「何を言っているのよ、ミリア。別に大樹と特別な関係はないわよ!」

吉野大樹「あぁラウラにいろんな文化を教えているだけだぞ。」

ミリア「へぇ本当にそうかしら、私から見れば立派なデートの一つにしか見えないけど。」

ラウラ「だからデートじゃないって・・・・」

星村絵里「へぇへぇ」

ラウラと大樹の関係をどんどん攻めるミリアに絵里は呆れる。
もっとゆっくり攻めればいいのに、時間はまだまだあるからと・・・・・

言ってしまえば焦り過ぎだと・・・・・・

ラウラ「くっ・・・・・(モーアと言い、ミリアと言い私と大樹の関係を知りたいのか?)」

ようやくラウラはミリアと絵里の自分自身と大樹の関係を知ろうとする企みを知る。
なんでこうも知りたがるのか・・・・・・

ましてやコミリアまで自分と大樹の関係を知りたがっている・・・・・・

ラウラは頭を抱える・・・・・・・

吉野大樹「星村大尉.ジーナス中尉、釣りができません。静かにしてください。」

星村絵里「そうだったわね、ジーナス中尉。黙りなさい。」

ミリア「あら元上官に対して命令するとは出世したわね。」

星村絵里「今は同じ階級でしょ。」

コミリア「ってママ、ラウラお姉ちゃんと吉野さん逃げるよ!!」

『えっ!?』

星村絵里「あいつら・・・・服を貸しているのに・・・・」

絵里がミリアを注意している隙をついて逃げる事に決めた・・・・

だけど・・・・・

その動きはコミリアに察知され二人が気がつく事になるのだが・・・・
既にラウラと大樹は釣り堀から退散した後であった。

ラウラ「本当に嫌になっちゃうわね。」

吉野大樹「まったくだ、俺達はそんな関係じゃないのに。」

ラウラ「本当にミリア隊の連中は好きになれんわ。」

二人はジープに乗りながら基地に向かっていた。
こうもミリアと絵里があのように追跡されてはボチボチ釣り堀で遊ぶ事もできない。
更に言ってしまえば、気持ちを楽にして遊べない。

それに街にいればいつミリアと絵里そしてコミリアが来襲しからかうか・・・・・

「すいません、通行証を・・・」

吉野大樹「あぁ頼む。」

「・・・・・確認しました。どうぞお入りください。」

結局安心できないなら基地で過ごした方がマシ。

安心して過ごさないと疲れは取れないし。
それに今後あるであろう会議の最中に寝ていたらどんな事になるのか想像できる。

更に言ってしまえば大目玉を食らうのは御免。
居眠りして激怒され怒られるのは凄く嫌。
しっかり休んで今後に備えよう・・・・・

ラウラは大樹の後ろを歩きながら考えていた。

吉野大樹「ラウラ・・・元気ないぞ・・・・」

ラウラ「あ・・・うん・・・釣りとやらが出来なくてね・・・・・」

吉野大樹「さっきはあんまりいい顔してないのに、今は釣りができなくて不満なのか?」

ラウラ「今はね・・・・一度、ハマれば面白いものよ。」

吉野大樹「ほぅ・・・・そうなのか・・・・」

疲れが溜まって不満に思っているのもそうだけど・・・・・
ミリアと絵里そしてコミリアの3人に邪魔され、ようやくハマり面白くなった釣りを邪魔された。

邪魔された事から出る不満は自分自身の疲れ以上に不愉快であった。

吉野大樹「今度連れていってやるよ。」

ラウラ「えっ?」

吉野大樹「ジーナス中尉達がいない時にな。あの二人は常にここクラビウス基地にいるわけじゃないからな。」

ラウラ「大樹・・・・・・その言葉忘れないわよ。」

そんな不愉快な感情に浸っているラウラに対し大樹は今度釣りに行かないかと誘う。
ミリア達がいない日に釣りに行く・・・・・

そうすれば誰にも邪魔をされないで釣りに行ける。

邪魔されて釣りで出来なかった事ができる。
思う存分に、地球人の文化を学ぶ事ができると・・・・・
それまで生きている事ができればな・・・と思った。

ラウラ「はぁ幸せ・・・・」

吉野大樹「そこまで幸せなのか?」

ラウラが喜びの感情に浸っている頃・・・・・・・・
クラビウスシティーの街の中の物陰。

星村絵里「ミリア・・・・何本音をぶちまけているのよ、馬鹿。」

ミリア「元上官に馬鹿・・・・いい身分になったわね。」

星村絵里「いい身分よ、同じ階級なんだから・・・・今は私とミリアは同等の地位ですから。」

ミリア「へぇ・・・」

ミリアと絵里は微妙な雰囲気を漂わせながら対峙していた。
先ほどのラウラに対し直接言ってはいけない事に関して。

コミリアはハンバーガーを食べながらその様子を見ているが・・・・
どうやら二人の喧嘩は面白いと感じてないのか黙って見ているか・・・
手で髪の毛を整えていた。

二人はしばらく、口げんかをしていたが・・・・・

星村絵里「あらコール・・・・はい、星村です。」

相沢美弥『こちらアルタミラの相沢美弥です。大至急、アルタミラのブリッジまで戻ってください。ジーナス中尉も一緒でお願いします。』

星村絵里「了解、大至急ブリッジまで戻ります。」

ミリア「どうしたの?」

星村絵里「一回、桐原少佐並びにデワントンの家にマリアちゃん帰してアルタミラまで戻れって、勿論ミリアもだけど。」

ミリア「へぇ最初のは付け足した感が満載だけど、分かったわ。帰るよ、マリア。」

コミリア「へいへい。」

アルタミラからブリッジまで帰ってくるようにとコールがやってきて・・・
受け答えした絵里は一回桐原の家にコミリアを帰してこようと、ミリアに言った。
絵里の言葉にミリアは素直に従う感じで、コミリアが適当に対応する。

とは言え・・・・・・・・

ミリア「っで上官ぶるのはいい加減にやめたら?」

星村絵里「え~同じ階級なのに~」

ミリア「かつての部下でしょ。少しぐらい敬意あってもいいじゃない。」

星村絵里「一応あるんだけどな~」

ミリアは自身に対し大きな態度をとっている絵里に少しは敬意を持って欲しいとお願いした。
同じ階級とは言え、かつての上官に対する最低限度の敬意を持って欲しいと思っていた。

が、これでも絵里からすれば一応の敬意を払っており・・・
正直面倒くさいと思った。

星村絵里「まぁいいわ、星村絵里中尉。元ミリア・ファリーナの部下として従います。」

ミリア「やけに静かね。」

星村絵里「今回の口振りはただごとじゃないからね。今回ばかりはゼントラーディ軍のモーア・カリダムに戻るわ。」

ミリア「ふっ可愛くない奴、いいわ。」

ただごとじゃないから星村絵里からモーア・カリダムに戻り、ミリアに素直に従う。
絵里はアルタミラの通信から何かを感じており・・・・
今回は自分の気持ちを強く押さえないといけないと思っていた。

絵里の考えを発言から感じ取ったミリアはそれを理解し了承する。

二人はコミリアをデワントンの所まで帰して、基地に向かった。
それからしばらくして・・・・

ロザ「ラウラ・・・・・吉野大尉との釣り体験はいいの?」

ラウラ「いいのよ、ミリアとモーアがからかうし・・・・・・うげっ!?」

ロザ「どうしたのよ・・・・あっ・・・・」

ミリア「こんな所に逃げ込んだのねラウラ・・・・・」

基地で非番待機していたロザと歩きながら会話していたラウラの前にミリアが現れた。
あまりも突然の登場に二人は驚いて言葉を失う。

それだけじゃない、絵里もその場にいて・・・・
ラウラに反応することなくミリアの後ろにいる。
いつもと違う絵里の姿にラウラはミリアの登場以上に驚く。

ラウラ「はははは・・・・どうも・・・・・」

ミリア「これから過酷な任務になるから、しっかり休みなさいよ。」

ラウラ「どうもありがとう・・・・・・・ございます。(あれ・・・・)」

星村絵里「では、私達はこれで失礼します。」

ラウラ「お疲れ様でした。」

からかうことなく普通の軍人らしいやりとりで済んだ。
ラウラはあまりにもあっさりとした二人とのやりとりに納得しない感じがする。

いつもならからかって自分自身が怒るパターンなのに・・・・・

ロザ「中尉達どうしたんだろう?」

ラウラ「いやぁこっちが聞きたいくらいよ、ミリアとモーアがあんな態度をとるなんて普段の二人の様子見れば・・・・」

ロザ「あははははは、なるほどね。」

ラウラ「気になるな・・・・・・・選挙区の警備が過酷な任務だなんて・・・・・」

不自然・・・・・・・・意味不明
一体何を企んでいるのやら、選挙区の警備は比較的に楽だってと茂人から聞いている。

何がどうして過酷な任務になるのか?
それが意味不明だし、何か嫌な事でもあるのだろうか。
ラウラはミリア達が一体何故あんな態度を取っているのか考える。

むしろ、過去の事例を含めて考えた。

過去の事例を含めて考えた結果。

ラウラ「ろくでもないことありそうだわ。」

ロザ「ラック!?なんでそう思うの?」

ラウラ「惑星エデンの時の演習やこの前のフォークランドにおける事を考えてね。」

ロザ「確かに。」

今までの事を踏まえてとんでもない事態が待っていると感じた。
予想もしなかったとんでもない事が起きると。

ザースロン機関にはこき使われ、様々な敵が現れ・・・
いく先々ろくな目に遭っていない。
正直、呪われているのかと思っているくらいに・・・・・・

ラウラ「まぁ今さら気にしても意味はないか・・・・・」

ロザ「前向きなんだね。」

ラウラ「いやぁ前向きにやらないと今後やっていけないと思ってね。」

とは言え・・・・・・前向きじゃないとやっていけない。
まだラウラは可変戦闘機パイロットになってから数ヶ月しか経っていない。
今後もとんでもない事に巻き込まれそうになるだろうから・・・・・

ネガティブな事ばかり考えていたら身が持たない。

ミリアと絵里が何を考えていようが・・・・・
自分自身からしたら重要じゃない。

深く考え込まずに自分自身が進むがままに行けばいい。
勿論、他人との協調性を持って。

ミリア「ミリア・ファリーナ・ジーナス中尉戻りました。」

星村絵里「同じく星村絵里中尉戻りました。」

ジェイル「うむ、よく来たな。」

ミリアと絵里はアルタミラの艦橋に来ていた。
知っての通り、召集令を受けて。

二人は何があるのかとしっかりとジェイルの方をじっくり見る。

ジェイル今回呼んだのは任務先のザースロン機関の工作員の情報なんだが。」

ミリア「ん?!」

ザースロン機関の工作員からの情報。
このジェイルの一言を聞いてミリアと絵里は青ざめた。

明らかに普通に任務を遂行する事は出来ないと悟る。

星村絵里「どんな情報ですか?(ラウラ、結構疫病神ね。こんな悪運とは。」

ラウラの行く先々に危機迫る。
何らかの不幸なのか、性質からなのか。

今までのラウラの戦歴を見ていた事のある絵里はそう思ってしまう。

ラウラ「ハックシュン、風邪かな。」

今、ミリアと絵里がザースロン機関の工作員の情報を聞いている頃。
何も知らないラウラはくしゃみをする。

選挙の護衛・・・・・・・楽そうで楽じゃない、戦いはどんどん近づいてきた。
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第235話 ハーフムーン・クラビウス 前編

2018-09-17 01:59:34 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン(再編成中)
次の任務までの休暇2目、ミリアとデワントンは話し合いをしていた。
題材はラウラをどうやって、吉野大樹と結婚させるか・・・・

何故二人がそのような話し合いをしていたのかは、茂人が原因。
茂人はラウラと大樹がいい関係になっていると、前回と今回合わせて2回言っている。
エデン帰還時に比べ、仲も進展しいい感じだと・・・・

デワントン「ラウラと吉野大尉と恋愛・・・3回目は結婚寸前かな。」

ミリア「あらそれはどうかしら?案外、仲が後退するかもよ。」

デワントン「で・・・でも、ラウラならいけるわよ。」

ミリアはラウラと大樹の関係が後退すると言い、デワントンはもっと進展すると言う。
二人は相対するような考えを持ちながら今後のラウラの恋愛の進歩について話し合う。

今後、ラウラの恋を成就するにはどうすればいいのか・・・・と・・・・

ラウラの恋愛が後退しそうと言うミリアだが、恋が成功するようにと・・・・
いろいろと恋愛対策を考える・・・・
とは言え、いい策が思い浮かばずミリアとデワントンは頭を抱える。

星村絵里「こんにちは・・・・・・・・・ってミリア・・・ここにいたの・・・」

ミリア「いるわよ、当分マリアと一緒にいるんだから。」

星村絵里「一緒にね(元部下とは言え階級的には上官の家なのに、この人は何をしているんだか・・・・)・・・・当のマリアちゃんは?」

ミリア「志保達と遊んでいるわ。」

星村絵里「遊んでいるね、きっちりとマリアちゃん遊んであげている?」

ミリア「当然よ、って何よその目は?」

星村絵里「・・・・別に・・・・それでいいんです。」

近くのホテルに一時的に滞在している絵里がやってきた。
絵里はミリアが部下であるデワントンとその夫である茂人の家に居候している姿を見て・・
一体この人は何をしているんだかと思った。

更にミリアがコミリアの事を触れると、この場にいないので追及すると・・・
デワントンの娘である志保と未代と遊んでいる事を聞いて・・・
本当に遊んでいるかどうかを聞いた・・・
返答はきちんと遊んでいるが、なんかしっくりこない。

もっともだが・・・・今何を話しているのか・・・・?
二人が話している内容が気になる。

星村絵里「桐原大尉.ミリア.何を話しているんですか?」

デワントン「桐原大尉なんて、デワントンのままでいいのに・・・・」

星村絵里「一応、現段階での上官ですので・・・・で話は?」

デワントン「そうだったわね・・・・・なんて言えばいいのかしらね・・・」

ミリア「デワントンそんなに難しく考える事なくてよ・・まぁざっくり言えば・・・・ラウラの恋愛事情についてよ。」

星村絵里「恋愛事情・・・・あのラウラが・・・・へぇ・・・えっ!?嘘!?」

気になる二人の内容は、勿論ラウラの恋愛について。

ラウラの恋愛・・・・絵里は軽く受け流そうとしたが・・・・・
インパクトがデカいのか、一瞬立ち止まり驚く。

戦闘や強い相手しか興味のないラウラが恋愛・・・・・・・

一体相手は誰なのか・・・・・・気になる。
絵里は強引に席に座って、ミリアとデワントンが話しているラウラの恋愛に関する話に介入した。
二人は絵里に話したら必ずこうなってしまうだろうと想定しており、速やかに椅子を用意し絵里を迎え入れた。

星村絵里「本当なんですか?ミリア。」

ミリア「本当よ、惑星エデンの時も二人でデートしている程らしいわ。実際に見たし。」

星村絵里「ラック!?デート?!相手は誰?」

ミリア「アンサーズ副隊長、マーズウォーズ事件の英雄.吉野大樹.宇宙軍大尉よ。」

星村絵里「あの吉野と付き合っているの?マジ。」

デワントン「マジ。」

ミリア「マジ。」

星村絵里「マジ・・・・なのか・・・・・・・・」

絵里はラウラの恋愛について聞くとミリアは本当だと言う。
更に実際にラウラがデートしている事と付き合っている相手が大樹だと言う事も・・・

大樹と聞いて絵里が喰いつく。
絵里は以前、大樹が新兵時代に指導した経験があり。
夫和也と共に親しい仲であった。

そしてマーズウォーズ事件で仲間を失った大樹の事を励ましたりと・・・
我が子同然のような存在であった。

その大樹がラウラと付き合っている・・・・
絵里はとても信じられないようで頭の中が混乱している。

星村絵里「絵里が吉野と付き合っているなんて、結構お堅いイメージの強い奴だったのに・・・」

ミリア「そうかしら?吉野大尉は年相応の子だと私は思うわね。」

デワントン「案外お堅い面のある奴でも案外明るいと言う事もあるわ、ミリア1級空士長のように。」

ミリア「お堅い?そうだったかしら?」

星村絵里「あの吉野が・・・・ラウラと・・・・・信じられない。」

ラウラと大樹が付き合っている・・・・
本当に信じられない・・・・・・・絵里は更に言う二人の言葉に頭を抱える。
自分が知っている吉野大樹と言う男はそのような事をするはずないのに・・・

しかも相手がよりによってラウラとは・・・・・・

デワントン「ラウラはゼントランの戦いの闘争が無ければ明るい女性だから、吉野大尉と相性はいいと思うんだよね。」

星村絵里「なんでよ。」

デワントン「なんというのかね・・・まぁ実際に見れば分かるんじゃない?」

星村絵里「実際にか・・・・・・」

デワントンの言うラウラと大樹の相性のいい発言そして実際に見れば。
一体どんな意味でデワントンが言っているのか・・・・

絵里はいろいろと考えてみた。

考えてみるが、答えが出てこない。
むしろ、あのキヨラ隊のラウラが恋愛している光景を想像できない。
そうとなれば・・・・・・

星村絵里「実際に見てくる。」

ミリア「モーア、実際に見るって・・・・」

星村絵里「ラウラと吉野、あいつらの姿を見てやるのよ。」

デワントン「そんな無茶な、何処にいるのか分からないのに・・・・」

星村絵里「探せばいる、では・・・失礼!!」

ミリア「ちょっと・・・・っく・・・・モーアめ。」

実際に見に行って確かめるしかない。

絵里はバイクのヘルメットを被り、ゴーグルをつける。
その姿を見たミリアとデワントンは驚いて、どうするのかと聞くと・・・
手当たりしだい探す的な事を言い、そのまま出てしまう。

デワントンは言葉が出ないまま固まり・・・・
ミリアは頭をかかえながら呆れてしまう。

何故あんなに思った事をすぐ行動に移してしまうのか・・・・
行動力の良さは褒めるが、考えもなしに動くのはどうかと・・・・

ミリア「心配だから見に行く・・・」

デワントン「ミリア1級空士長・・・・見に行くって・・・・」

ミリア「馬鹿が心配なのよ、特殊部隊の副隊長になってまともになったと思ったら・・・まったく。」

ミリアは絵里の行動を心配してか家を出た。
副隊長になって考えもなしに飛び出す絵里と言うバカを連れ戻さないといけない。

そう思いつつ、ミリアは止めてあるジープに乗ろうとするが・・・・

予想外の人物もついて来る事になった。

コミリア「私も行かせてくれない?」

ミリア「マリア・・・」

コミリア「ジープなら、十分でしょ。それにラウラお姉ちゃんの恋愛とやらも私も見たいからね。」

コミリアだ・・・・・
惑星エデンで一度対戦して以来、コミリアはラウラに興味を持つ。
母ミリアと激しく戦ったメルトランが恋愛・・・・・

興味深い・・・・・
ママ(ミリア)だけ見に行くのはズルい・・・・

そんな感じでコミリアは絵里を止めに行くミリアについて行く事になった。

桐原志保「母さんは残るの?」

デワントン「残るわよ、これから銭湯開かなきゃいけないし。後食材も・・・・それに志保と未代も手伝いなさい。」

桐原志保「はいはい。」

桐原未代「お母さん、後でご褒美頂戴ね。」

デワントン「分かっているわ、そのくらい。その代わり頑張ってね。」

デワントンは残る事にした。
これから銭湯の仕事があるから、従業員もそろそろ来る頃だし。
休みでいて友達との予定のない志保と未代を手伝わせなくてはいけない。

母親らしく、志保と未代が社会人として上手く活躍できるように教育しなくては・・・
とデワントンはやる気を出し、ラウラの恋愛は置いとして仕事にかかった。

ラウラ「大樹、用があるからついてこいと言われたけど・・・これは何?」

吉野大樹「あぁこれか?釣りだよ。月面に造られた人工海にはかなり魚がいるからな。」

ラウラ「なるほどね・・・・でも全然反応ないんですけど。」

吉野大樹「それが釣りの面白さなのよ、じっと竿を見ていろよ。」

ラウラ「そうね・・・・はぁ」

絵里やミリア達が自分たちの恋愛事情を知ろうと動いている頃。
ラウラは大樹と共に人工の海で釣りをしていた。
釣りは大樹の趣味であり、釣りを知らないであろうラウラに教えるため連れてきた。

連れてこられたラウラはと言うと、中々連れず退屈そうに過ごしていた。
何故こんな事をやっているんだろうか・・・・

こんなのは面白いのだろうか・・・・
そう思いながらずっと竿を持っている。

ラウラ「・・・・ん!?」

吉野大樹「どうしたラウラ?」

ラウラ「何か強い力が私の竿を引っ張っている。」

吉野大樹「本当かラウラ!?」

そんな感じで思いつつも、ようやくラウラの竿に魚が喰いついた。
釣りの事を全く知らないラウラはどうしていいのか分からず。

駆けよってきた大樹に支えながら竿を引き上げようとするが・・・・

ラウラ「わっ!?」

吉野大樹「ラウラ!?おわっ!?」

ラウラはそのまま引っ張られ、人工海に落ちてしまう。
大樹はなんとかラウラを落下しないように、掴もうとするが・・・・
そのまま大樹もつられて落ちてしまう。

海に落ちた二人はすぐさま、近くの人工浜辺まで行き上陸。
元の場所に戻った。

ラウラ「しょっぱい・・・・」

吉野大樹「大丈夫かよ。」

ラウラ「大丈夫じゃないよ、しょっぱいしずぶ濡れだし乾いたら風邪ひきそうだし。」

吉野大樹「風邪か・・・・替えの着替えはないし・・・・確実にひきそうだな。」

二人の状態は最悪であった。
落ちることを想定しておらず、替えの着替えがなく。
乾いてくるごとに、体が冷えてきて風邪を引いてしまう状態になっていた。

ラウラは最初は強気な態度でいたが、だんだんと体が冷えてきて寒そうな素振りを見せる。
大樹も同じであり、寒いがなんとか気力で堪えていた。

星村絵里「おっ、この姿はラウラとあの後ろ姿は吉野だな。」

そんな状況下の中で絵里がやって来た。
ジープを止めて、二人の後ろから接近する。

絵里が接近している事をラウラはガタガタ震えながらも、駐車場の方を向いた。

星村絵里「やっほーラウラ」

ラウラ「モーア」

吉野大樹「星村教官。」

星村絵里「吉野じゃない、ていうかずぶ濡れなんだけどどうしたのよ?」

絵里である。
偶然、ラウラらしき頭を絵里が目撃しており。
まさかと思い付近の駐車場にジープを止めにやってきた。

ラウラの姿のみならず、大樹の姿を見たラウラは年頃の女学生のような反応する。
ラウラと大樹は絵里が求めていたコンビであり。
ミリアとデワントンの言うラウラの恋愛の重要パーツであるから。

星村絵里「男女の着替えがあるから、着ていきなよ。」

吉野大樹「サンキュー教官。」

ラウラ「ありがとう・・・って大樹、今更聞くけどモーアとどんな関係?」

吉野大樹「教官だよ、いろいろと世話になったんだ。」

ラウラ「モーアから世話ね、以外・・・・」

星村絵里「こそこそ話・・・・いいわね。」

ラウラと大樹の会話・・・・見ていて楽しくなる。
絵里は二人の様子を見て思った。

とにかくこれはミリアに絶対教えたくなる面白さ。
あのラウラが恋愛、大スクープの何者でもない。
そう考える絵里は、ニヤける顔が目立つようになり・・・・

一方のラウラは大樹に絵里の関係を聞いて、元教官だと教えてもらった。
そこまで驚いてはいないが、大樹の元教官が絵里とは以外。
どうせならもっと早く聞けば良かったと、ラウラは後悔する。

そう、大樹がアルタミラの中で絵里に敬意を持った話し方をしていたのに気がついた時から。

ラウラ「モーア、何・・・見ているのよ。」

星村絵里「なんでもございやせんよ。」

ラウラ「なんでもない・・・・信用ならないな~」

星村絵里「別にいいのよ信用しなくて、私が楽しめれば・・・・」

ラウラ「楽しめれば・・・・まさか・・・モーア!!」

星村絵里「本当になんでもないから安心して、私はそこまで下劣な女じゃないの♪」

絵里の怪しい視線に気がついたラウラは問い詰めるが・・・・・
そんな事は気にしていないのか、軽く受け流されるかのような返答をする。

問い詰められてもいいように絵里は準備しており。
どんなにラウラから疑惑の目を向けられても気にしないし。
逆に追いつめられたりもしない。

むしろ、ラウラと大樹を墓穴を掘らせ自分が求めている情報を得ようと考えている。

コミリア「あっママ・・・・あの姿って。」

ミリア「ラウラとモーア・・・それに吉野大尉ね。」

コミリア「一体何をしているんだろう、って釣り堀か。」

ミリア「釣り堀でデートと言うことで、モーアがそれに到達したか。」

ミリアとコミリアはラウラ達のいる釣り堀にたどり着いた。
二人はラウラがどんなデートをしているのか、いろいろと考えた。

考えは中々出ないが、常に日常的な事をしながら二人は親睦を深めているんだと解釈した。
ラウラと大樹の関係はまさにそれで、そのまま結婚へと突き進んで行く。

とは言え、これはミリア達の勝手な想像で実際のところはどうなのかはまだ分からない。
どうなのかどうかは実際に聞くしかない。
ミリアはジープから降りてそのままコミリアがついてくる。

全ては前進あるのみ、ミリアは胸を踊らせコミリアと共に進んだ。
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第234話 クラビウス・バイク・デュエル

2018-08-22 00:50:12 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン(再編成中)
クラビウス基地に戻ったラウラ達は、次の任務先に向かうまでの間まで休暇を取っていた。
隊員達は街に出て今までの戦いで蓄積された疲れを取り、有意義に過ごしている。

とは言え基地内にはまだ仕事をしている統合軍将兵がおり・・・
艦長のジェイルは休暇を楽しむ乗員に羽目を外さないようにと命令を出した。
ラウラは艦長の命令をしっかり聞いて、大人しく基地の外で出る・・・・

星村絵里「ちょっと来な。」

ラウラ「何よ。」

ラウラは絵里に誘われ、何処かへ向かう。
一体何処かへ行くのかは知らされないまま、二人は何処かへ消えた。

二人は何処へ行ったのか?
それの答えは基地の外から歩いて30分歩いた時に判明する。

二人が基地を離れてから二時間後。

ラウラ「ストライクバイク・・・・最新型じゃない。」

星村絵里「まぁ軍人ならバイクに乗らないとね、料金は私持ちだから気にしないでね。」

ラウラ「奢ってもらえるなんて、どんな風の吹きまわし?」

星村絵里「特にないわ、むしろ・・・軍人なのに訓練以外のバイクの運転経験がないのはね・・・」

ラウラは絵里と一緒にバイク屋にいた。
バイク屋にいるのは、アルタミラに乗せて任務先で走らせるためのバイクを買うためである。

今回、バイクを買うのに絵里が購入資金を出すと言うのでラウラは警戒するが・・・
絵里は何も見返りはいらないとしつこく言うので・・・
20回言った程でようやくラウラは絵里を信用する。

信用したラウラであったが・・・・
実は絵里には別の目的があるとは知らなかった。

それが判明したのは、バイク購入後の話の時・・・・・・

星村絵里「っと・・・ポイントが溜まったし、和也に内緒でバイクもう一台買おう。」

ラウラ「えぇ・・・・ポイントを溜めるたて・・・自分用のバイクを買うため・・・?」

星村絵里「まぁね・・・・その通り・・・ラウラよりいいバイク買えちゃったわ。いろいろとありがとうね~」

ラウラ「この~」

絵里がラウラを利用してバイク購入時に入るポイントを入手し・・・
入手したポイントでいいバイクを購入するため・・・・

ラウラはこの事実を知った時、もっと絵里の事を調べを入れればよかったと後悔する。

とは言え、まだ絵里には目的がある事には気がついてない。
実は・・・・・・・・・・・

星村絵里「後は食事してからバイクで競争しない?」

ラウラ「それって勝負ですよね。」

星村絵里「うん♪クラビウスシティの同胞(ゼントラーディ人)夫婦が経営するパン屋までね。負けた方がパンを100ギャラン分奢る事で!!いい?」

ラウラ「いいわよ、その言葉忘れるなよ!あたしはモータに勝ち、ミリアの次に強い地位を手に入れてやる!」

絵里はラウラとバイクの対決をしたかった。
ポイントでバイクを買ったのもラウラと対決するためである。

惑星エデンのニューエドワーズ基地でのカットラス改の試験で・・・・・
ミリアを一時的に追い詰めて返り討ちにされた事は知っている。
ならばその実力はどうなのか、絵里はラウラに興味があった。

その実力を試させてもらおう
絵里はラウラの顔を見て少し企むかのような笑顔を浮かべた。

                   【桐原茂人自宅】
ラウラの上官桐原茂人の自宅・・・・
スーパー銭湯を経営しながら、予備役左遷生活を送っている拠点である。
茂人が戻れば親子4人で暮らすのが普通の桐原家なのだが・・・・

今回はいつもと違う・・・・・

ミリア「デワントンの料理美味しいわね。」

デワントン「はい・・・・・・って何杯食べるんですか?」

ミリア「後2杯ぐらいね。」

アルタミラに派遣されたミリアが桐原家に居候し、食事を取っていた。
既に桐原家に預けられているコミリアは静かに食事を取り・・・
茂人とデワントンの娘.志保と未代はミリアの食欲に驚きながら見る。

コミリアは静かに食事を取りつつ・・・・

コミリア「ママ・・・次の任務地に行くまでの居候なのに・・・・食べ過ぎないでよ。」

ミリア「デワントンの食事美味しいんだもの・・・少しぐらいなら・・・・」

コミリア「これが何処が少しなのよ、志保ちゃんや未代ちゃんがドン引きしているのよ!!限度って言うのを知りなさい。」

桐原少佐「ははははは。」

どんどんおかわりするミリアの大人げない行動を注意する。

次の任務地に向かうまでの居候なのに・・・・立場をわきまえて欲しい・・・・
コミリアが母親ミリアを注意する理由であり、もう少し自重してもらえないかと思っていた。
とは言え、茂人とデワントンから見たら、どっちが母親で娘なのか分からない。

桐原志保「マリアお姉さん、とんでもないお母さんね。」
桐原茂人とデワントンの娘.桐原志保

コミリア「私を生後間もなく戦場に出した馬鹿親です。」

ミリア「なんですって!?」

桐原未代「夕飯時に来てからあの調子、お母さん本当に元上官なの?」

デワントン「一応そうです。」

ミリア「デワントンまで。」

志保と未代はミリアの食欲とふざけた態度を見て・・・・
長女志保はコミリアに母ミリアについて聞くと、コミリアは馬鹿親と言い。
次女未代は自分の母デワントンに本当に元上官なのかと聞くと、返答は一応との事・・・・

コミリアとデワントンの反応を見たミリアは落ち込んだ。
特にコミリアは馬鹿と言うので母親らしく叱るも、信頼していた副官であるデワントンにあぁ言われるとへこむ。

デワントン「でもね、ミリア1級空士長は私達をいろいろと気にかけてくれる優しい指揮官だったのよ。今でも私はミリア1級空士長の下で働けた事を名誉に思っているわ。」

ミリア「デワントン・・・・流石は私が一番信頼している部下だよ。」

デワントン「でもね・・・・時折諌めないといけない事もあるのよ、凄腕が出たから部隊をいろいろな手続きを得てマクロスを襲撃したり・・・・勝手にマイクローンスパイになり・・・・しばらくしたら結婚して統合軍に入隊して・・・・・」

ミリア「あぁ・・・・・もうご飯のお代わりは今の分でいいわ・・・・・・」

信頼するデワントンは最初は擁護する発言とミリアを若干批難する説明した。
ミリアは散々と言うデワントンの言葉を聞いてショックを受ける。
とは言え、冷静的に考えれば事実であるし・・・・・・・・

元部下とは言え、デワントンは予備役大尉殿・・・・
中尉であるミリアからすれば上官とも言うべきものである。

申し訳なくなったのかミリアはご飯のお代わりを自重した。
ミリアが大人しくなったのを見たのか、コミリアは笑顔を浮かべ・・・
このまま大人しく次の任務地に向かうまで過ごしてくれと思った・・・・・

落ち込んでいたミリアであったが、急に何かを思い出した。

ミリア「そう言えばモーア知っている?」

桐原少佐「星村中尉か?そう言えばバイク屋に行くとか言っていたな。」

ミリア「バイク屋?」

桐原少佐「なんでもラウラとバイク勝負したいから、バイクを買ってあげるとか・・・・ラウラの奴もバイク欲しがっていたからな~」

ミリア「バイク勝負ぅ!?」

絵里の事である。
ミリアやダンシング・スカル隊やシーアンタレス隊が目を離した隙にいなくなっていた。
むしろ、シーアンタレス隊は知っている素振りをして、特に気にしてなかったらしく・・・・

問い詰めて見てもお答えする事ができないと言っていた。

それがまさかバイク勝負するとは・・・・・・・

ミリア「マリア、私でかけてくるわ。」

コミリア「バイクね・・・・はいはい・・・行ってら~」

ミリア「適当な反応ね・・・・」

コミリア「バイク勝負したいんでしょ、外にあるアルゲ二クスに搭載されていた軍用バイクを見れば分かるわ。承認する代わりにお土産買ってきてね。」

ミリア「分かったわよ、後でミラクルとモアのいるアルゲ二クスに郵送するのよ。」

コミリア「はいはい。」

ミリアはラウラと絵里に触発され、二人に対決を挑むべく外へ出てアルゲ二クスにこっそり積んだバイクに乗り込む。
コミリアからお土産を要求されているので、メモを取り出して書いて忘れないようにする。
惑星エデン以来、桐原家に預けていて寂しい思いさせているので・・・出来る限りいい物を買おうと考えていた。

まぁ忘れないようにメモを取った事だから、思いっきり走ってやろうと・・・
そのまま物凄い勢いで出てしまう。

桐原志保「で母親が行ったけどあれでよかったの?」

コミリア「あの性格でもキチンと母親らしい事しているからね、別にいいよ。戦う姿のママは尊敬できるから。」

桐原未代「なるほどね・・・お姉ちゃんはどう思う?」

桐原志保「家ではごろごろしているけど、真面目にやるタイプ?」

コミリア「そんな感じよ、プライベートのママは世間知らずで駄目な母親大嫌いだけど・・・軍人としてのママと戦う姿のママは大好きよ。」

ミリアがバイクで出て行った後、志保と未代はコミリアにあれでよかったのか聞いた。
コミリアは母親らしくしているので、ミリアがバイク競争に参加しようが気にしない。
むしろやってくれと思っていた。

なんたってミリアが戦う時の姿をスポーツや模擬戦などで見てきている。
自身もシュミュレーション模擬システムでミリアと戦っており、何回も勝とうとしたが負けている。

私生活のミリアは尊敬できない酷い人間だと思っているが、戦っている時の姿は幼いコミリアにとってはカッコよく。
いつか自分も父マックスを含む両親以上のパイロットになりたいと思っている。

とは言え、私生活の面は改善して欲しいと思っている。
時折怒る、夫婦喧嘩を自分達の前で見せるとか・・・・・・子供である自分以上にお菓子を買うなど・・・・
あげればいろいろと出てくるのだが・・・・・・・・・・・

コミリア「でも・・・・」

『趣味で左遷される男よりかはマシだよね。』

桐原少佐「ぐっ・・・・」

デワントン「どうしたの茂人!?」

桐原少佐「図星過ぎて心が痛い。」

左遷される何処かさんよりかはマシである。
3人の言葉に、茂人は突き刺さる・・・・・事実、VF-1バルキリーにこだわって予備役編入されたから。
当時、デワントンと夫婦であったがそれに連座し夫茂人と共に左遷され最終的に予備役大尉に編入されている。

デワントンは茂人と共に生きていけるのならばと承認しているが・・・・
父親と両親.弟.二人の妹から軍人家系の恥だと散々批難され、茂人自身はVF-1に拘らなければと後悔している。

左遷されたと言う言葉はかなり茂人にとっては痛く・・・・・・左遷と聞く度に心が痛くなるのである。

                         【ルナハイウェイ34エリア・ライン】
誰もいない高速道路でラウラと絵里は激しく競いあっていた。
ラウラが一歩前に出れば、絵里がスピードをもっとあげ・・・・それにラウラが対抗しもっとスピードをあげる。
その繰り返しを続けているが、どちらが優勢なのかどちらが劣勢なのか分からない。

ゴールと決めている、ゼントラーディの夫婦が経営しているパン屋まで先に到着する事・・・・・

星村絵里「流石ね、キヨラの部隊出身だけある。」

ラウラ「言ってくれる・・・・それにしてもモーアは変わったよ、無邪気なのに・・・今ではそれを感じさせないなんて・・・・・」

星村絵里「無邪気なのは私の弱点だと気がついたからね、無邪気に戦場に出たら撃たれた事に気がつかなくて死ぬ可能性がある・・・・だから私は変わったのよ!!」

ラウラ「無邪気だから死ぬか・・・・・・いい勉強になったわ・・・・でも・・・これとは別で今はこの勝負に集中しないといけいなんだよね。モーアになんか負けるもんですか・・・・」

二人はお互いに競いあいながら喋りあう。
お互い競い合っているとは言え、喋れる程の余裕を持ち合わせている・・・・
勿論、感覚で急カーブの位置に来たら安全運転するなど・・・・

メルトランは耐G体質に加え、急激なスピードによる安全感覚を持ち合わせている。
なので障害物の多いアステロイドベルトでの戦闘で、スピードを出しすぎてぶつかって障害物にぶつかる事はない。

ラウラ「ん?」

星村絵里「余所見して何をしているんだ?ラウラ?」

ラウラ「後ろに誰かいるような・・・・・・」

星村絵里「誰かって・・・・本当だ、あの髪の色からしてメルトランだわ。」

ラウラ「あのバイクに乗っている人・・・・ミリアにそっくりだけど、同型のメルトランなのかな?」

そんな中でラウラが後ろから来る緑色の髪をしたバイクに乗っているバイクの存在に気がつく。
ヘルメットとゴーグルをつけているが・・・見た目はミリアにそっくりであるが、ラウラ達はミリア本人だとは思わず・・・・
ミリアと同じ遺伝子系列の同胞だと思った・・・・

二人はお互いに喋り・・・スピードを出し合うなどの勝負に集中する。

「ちょっとそこのお二人さん。」

ラウラ「なんですか・・・今は急がし・・・・・うげげげ!!」

星村絵里「げっ!!本物のミリアだ!!」

ミリア「何がゲッ!!本物のミリアですって!!私は正真正銘のエースのミリアこと・・・・ミリア・ファリーナ・ジーナスよ!!」

後ろには闘争本能たっぷりな笑顔を浮かべているミリア本人がいた。
二人はあまりにも当然の登場に、動揺する・・・・

まるで妖怪が夜中に出てきたように・・・・

一方のミリアからすれば、何処か適当に走れば二人に追いつけると思いそこら辺を走ろうとしたが・・・・
高速道路を走る二人の姿を見つけ、近くのICから高速に乗り追いかけやっと追いついたので・・・
いち早く発見できてラッキーだと思っていた。

ラウラ「ミリアってバイクに乗れたんだ!!」

ミリア「当然でしょ、私はマックスと休日の時に乗るほどバイク好きなのよ!」

ラウラ「なんだと!?」

ラウラはミリアがバイクに乗れる事に驚く・・・・・
ミリアがジープなどの自動車に乗れても、バイクに乗れる事がないと思っていた。

だが・・・・

現時点でいるミリアはバイクに乗っている・・・・・・・・・
それにバイクは休日の時に乗るほど好きだとは・・・・・
ラウラは上記の事で悩んでしまうが、バイクや自動車の免許を取らされた事を思い出し・・・・

ミリアがバイクに乗れても当然だと言う認識を持つと同時に、もう少し考えればよかったと後悔する。

ミリア「って二人とも何をしているの!!」

星村絵里「いやゴールまでこのままで・・・・・・・」

ラウラ「途中で乱入してきて・・・美味しい所を奪い取るのは勘弁ですから。」

ミリア「こいつら・・・・・・お仕置きしないといけないわね。」

ラウラは絵里と共闘しミリアが容易に前へ出る事を封鎖した。
正直したくない真似だが・・・・・ミリアまで出てきたら話は別である。

途中で乱入してきて勝ちを狙うのはラウラと絵里のそれぞれのゼントランの誇りが許さない。
このまま諦めてもらおうとしたが、この時ミリアはふっと笑う。
ある物を見つけると、ミリアの笑顔はどんどん不気味になる。

ミリア「丁度いい物見っけ!!」

ラウラ「あっPA・・・・くそ・・・・そこで猛スピードをあげ・・・・・」

ミリア「きゃっほー!!」

星村絵里「一気に1位にランクイン・・・・」

PAを利用した戦術・・・・・・
ラウラと絵里が高速本線を封鎖している間に、PAに入り連絡路を通り
そのまま本線に出て二人の前に出てしまう。

これにより・・・・・・

ラウラ「絵里・・・勝つのは・・・」

星村絵里「私だからね!!」

ミリア「お二人さん、そこで喧嘩頑張ってね!!」

ラウラ「待て!!おばさん!!」

ミリア「誰がおばさんですって!!年もそんなに変わんない癖に!!」

三つ巴の戦いになり、三人はゼントラーディの夫婦が経営するパン屋に向かう。

だが・・・・・・・・

この三人の前にあるイレギュラーが参戦するとは思ってもいなかった。
それはジャンクションから何やら白いバイクが1台侵入してくる。

白いバイクの正体は・・・・・

「こちらパトロール09、異常無し。」

『こちら本部、了解しました。引き続き不審車両がいないか警戒せよ!』

「09了解」

警察局月面警察師団.クラビウス署所属の白バイ。
高速道路で猛スピードで走りレースをしている集団がいると通報を受け急行。
09を始め、数多くの白バイがレースをしている集団を見つけようと警戒を始める。

とは言え今の所以上無し・・・・・
ある程度したら勤務は終わりだし、帰ったら酒を飲んで寝たい・・・・

タバコを口に咥えながら09は、上記の願望の事を考える。

その時・・・・

「!?こちら09から本部へ、フォルジャンクション付近にて交通規制法違反の3台のバイクを確認。追跡の許可を・・・・」

『こちら本部から09へ、3台のバイクの追跡を許可する。04と13を派遣するので、共同で対処せよ!』

「09了解」

ラウラ達がレースをしている姿を見た。
速度は明かに交通規制法違反・・・・・・

09は本部に報告し、追跡許可を求め・・・・。
本部は09に追跡許可を出し白バイ04と13と警らパトロールカー3号を派遣し、共同で対処するように命令した。
許可をもらった09はバイクを走らせ、ラウラ達の追跡をする。

星村絵里「うんなんだ?後ろが騒がしいような。」

ラウラ「サイレン・・・・まさか・・・・・って前パトロールカーがいるよ・・・・・」

「そこの3台停車せよ!脇に寄せ停車せよ!!」

ミリア「ぐっ・・・・・停車しましょう、逃げたら余計に悪い状況になるから・・・」

ラウラ「逃げたら・・・・あぁ罪が更に加算されるか・・・・とほほほほ」

09が追跡から数分後、09がサイレンを鳴らし補足。
一般道路から合流した白バイ04と13およびパトロールカーが三人がこれ以上スピードを出せないように道路の中心を走り封鎖。

ラウラ達は自分たちがやっている行為は警察沙汰になっており・・・・
下手に逃げ出そうとすれば、重い罪に陥ってしまう可能性がある事を知る。

そうならないようにミリアの提案で、スピードを落とし。
脇に寄せて警察の指示に従う事をした。

鹿島美緒「えぇとミリア・ファリーナ・ジーナス中尉.星村絵里中尉.ラウラ・ベルタリア准尉・・・・新統合軍の軍人さんね。」
クラビウス署白バイ部隊.コード13.鹿島美緒子巡査

「軍人か・・・・・いいか軍人さんよ、同じ公務員なんだからさ・・・・高速道路で速度違反してレースする行為はニ度としないでくれ・・・もし一般車両がいたら君たちは確実に事故死どころか多数の死傷者が出ていたんです。もう少し自覚してくれ!!」

『はい』

バイクを降りて警官たちに叱られる。
レースをして事故を起こしてしまった時の被害の事や、罰金に関して。

3人は幸いにも免許取り消しや、軍には伝えられずに済むが・・・
次回やったら免許取り消しのみならず、軍不名誉除隊処分にするように要請するなど・・
あのミリアが顔を青ざめるなど、3人は戦場以上の戦慄を覚えてしまう。

以後、3人は高速道路や一般道でレースするような真似はしなくなり・・・
安全運転でバイクを運転するように心がけたと言う。     
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第233話 月面コペルニクス基地のメルトラン 後編

2018-08-19 00:02:54 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン(再編成中)
ラウラは自分のゼントラーディ軍時代の自己紹介をした。
自己紹介を聞いたニジコはニコっと笑う。

ニコっと笑うニジコにラウラはなんで・・・と疑問に持つ・・・・
一体何故なのか?
どうしてなのか?・・・・・何か悪い事でも言ったのだろうか?

ニジコ「キヨラ隊・・・精鋭果敢な・・・・」

ラウラ「知っているんですか?」

ニジコ「知っているわ、キヨラ・テキーヴァ1級空士長は尊敬するに値する誇り高きゼントラーディ軍軍人である事は有名よ。」

帰ってきた答えは逆であった、キヨラの事を知っており尊敬していたと。
ラウラは元上官キヨラが褒められた事を自分の事のように喜んだ。

違う部隊だから結構低い評価を下すのだろうと思ったけど・・・・・
まさか褒めてくれるとは思いもしなかった。
普通だったら嫌味とか言うのに・・・・特にミリア・・・・・

ラウラ「なんで・・そこまでキヨラ1級空士長を尊敬を?」

ニジコ「以前、私の部下ロザが強行偵察中に監察軍に襲撃された事あるのよ、それで・・・・」

ラウラ「なるほど・・・・・・・・・むっ・・・・・・」

ロザ「・・・・なんだよ、その顔はよ・・・・ただでさえ話入れないのに・・・・そんな顔するなよ・・・・同僚だろ・・・・・」

話を聞いて見れば、自分の部下を助けてくれた事から来ているらしく・・・・・
ラウラ的にも多少なりとも尊敬されても普通かと思う・・・・・

その反面・・・・・ロザから何も聞いてないけど・・・・・・・・
何も重要な出来事を話さなかったロザに向けて微妙な顔をし・・・・・威圧・・・・
ロザは一体どうしたと言わんばかりにラウラの今の表情を見て困惑した。

星村絵里「まぁ二人の会話を聞いているけど・・・・・確かにキヨラ1級空士長は勇猛果敢でラウラみたいに精鋭果敢の連中は多かったのは事実・・・・・痛・・・ミリア・・・」

ミリア「確かにキヨラはいい指揮官だったけど、モーア・・・あなたは私の部下でしょ。」

星村絵里「確かに私はミリアの一応の部下でした・・・・・はい・・・・・」

ミリア「一応って・・・・・・・・・・」

絵里もキヨラの事を高く評価している。
あの当時はかなりラウラを始めとするキヨラを含めキヨラ隊の兵士と喧嘩していたのにも関わらずに・・・・
その発言をするとミリアは多少怒りながら絵里の頬をつねる・・・・・

自分の部下が他の部隊の指揮官を褒めるのはミリア的にも嫉妬心があるので・・・・
そんな元部下にはお仕置きしなくてはいけない。

ラウラ「ミリア・・・・そんなにキヨラ隊長に嫉妬しているんだ!!」

ミリア「当たり前よ、クロレの部隊.同様に私の部隊と戦果争いをした指揮官なのよ、キヨラも部下がモーアみたいな反応すれば怒るわよ。」

ラウラ「ぬぅ・・・・・それもそうかもしれない・・・・」

ミリア「でしょ~」

ニジコ「ミリア・・・・・お前・・・・マイクローンっぽい女に変わったわ。」

ラウラは今のミリアの反応を見て突っ込むが・・・・・・
ミリアは冷静に絵里に対する行為について説明し・・・・・・・
ラウラはミリアから説明された内容を聞いて確かにと思う所があったのか黙ってしまう。

ゼントラーディ軍時代を思い出せば・・・・・・・

メフィリア「今回のミリア・ファリーナの活躍はよかったな。」

アンジェミラ「監察軍2個旅団に大打撃凄いかもな・・・・なっ・・・ラウラ。」

ラウラ「そう・・・・・・・・げっ・・・・・」

メフィリア「なんだラウラ・・・・そんな顔をし・・・・べ・・・・」

アンジェミラ「そうそう・・・・・げぺ・・・・」

キヨラ「・・・・鉄拳制裁完了・・・・・ん・・・・ベルタリア3級空士長・・・お前もか・・・・・・・・?」

ラウラ「私が忠誠を誓うのは・・・・・キヨ・・・・・・痛・・・・・ぁぁぁぁ」

キヨラ「お前らは仲のいい戦友同士なので・・・・連帯責任・・・・だ!!」

と・・・・・・・・確かにと言う事例が出てくる。

とは言え、ミリアより厳しく普通に殴ってきた。
このラウラ達がミリアとかに高い評価をしてキヨラに殴られた事で・・・・
他の舞台の指揮官の評価をしてはいけない決まりが出来てしまい・・・

ラウラ以下各キヨラ隊隊員は他の部隊の指揮官に対し高い評価をしていない。
特に他の指揮官やその配下の評価しようとしても、キヨラ子飼いの2級空士長の監視の目があり・・・・

もしそれが発覚してしまえばただではすまない・・・・・・

ミリア「ラウラ・・・・何怯えているの?」

ラウラ「な・・・・なんでもないわよ・・・・」

ニジコ「キヨラだな・・・・彼女は屈辱を受けるか、部下が傷つくの所などで激怒する性質あったね。」

ラウラ「確かにありました・・・・部下想いのいい指揮官でしたけど・・・・・」

この経験はラウラを含む大戦を生き抜いたキヨラ隊の隊員のトラウマとなっていた。
キヨラは部下には優しいが、その反面厳しさもあり・・・・・
恐怖のあまり泣き出す隊員はかなりいた・・・・

ラウラは部隊配属時はキヨラに散々殴られた事があり、敵前逃亡しようと考えてしまった事があった。

ただ・・・・キヨラのゼントラーディ軍人としての心得。
キヨラの部下に対する思いやる行動などと言った事もあって部下は嫌がらず、命をつくそうと

カゴメ「あの・・・・なんて言っているの?」

ロザ「簡単に言えば、自己紹介とキヨラ・テキーヴァの事ですね。」

カゴメ「そんな事を言っているのか・・・・・」

話に入り込めず、ラウラ達の様子を見るカゴメは一緒に見ているロザに・・・・・
ラウラ達が一体何を話しているのかを聞いた。

実はラウラ達が会話していた時に使っている言語は地球語とされる英語ではなく、ゼントラーディ語である。
ゼントラーディ語と言うのは通訳官程度しか使えず、ゼントラーディ軍との和平交渉用に教育されているが・・・

まったく知らないと言う地球人が多い。

ニジコ「ベルタリア准尉・・・・話戻すけど・・・・キヨラが行方不明になった原因って知っているかしら?」

ラウラ「知りませんよ、キヨラ1級空士長が行方不明になった事を知ったのはつい最近の事ですし。それに私は、メフィリア・アンジェミラなどの一部の隊員と共に宇宙に残留し、そのまま海兵隊に所属していましたし。」

ニジコ「そう・・・・なのね・・・・・」

ラウラ「お役に立てなくて申し訳ございません。」

ニジコは脱線した話を元に戻し、キヨラが行方不明になった原因をラウラに聞いた。

聞いた内容だが、それは最近知った話であり。
ボドルザー基幹艦隊決戦後、爆発の余波を受けてメフィリアやアンジェミラなどの一部の隊員と残留し・・・・
友軍部隊のアドクラス艦隊所属の ケアドウル・マグドミラに救助され、そのまま新統合軍ゼントラーディ海兵隊の所属となった・・・
ラウラからして見れば、こっちが聞きたいぐらいと言う話である。

それにキヨラと最後に会ったのは、ボドルザー基幹艦隊決戦前の出撃時の挨拶の時・・・・
それ以来・・・・・・・・キヨラには会っていない。

ラウラはニジコの役に立てない事に謝る・・・・・・・

ミリア「そう言えば、ラウラの自己紹介の時もそうなんだけど・・・・何故・・・キヨラの事を気になるのかしら?」

ニジコ「気になる?」

ミリア「気になるわね・・・・・・・ロザ救出の件など数件しか絡みがないし・・・・更に言えば10年以上も行方不明のキヨラを今更になって興味を持つのはどうも・・・・・・単純に軽く受け流すだけの話じゃないと思うわ。」

ニジコ「へぇ・・・・・・・・・よく気がついて・・・・」

ミリア「多少はね・・・・・私も正直、軽く受け流そうとしたけど・・・・・・」

ミリアは異様にキヨラに拘るニジコを追求した。
10年間も行方不明になっているラウラの上官で・・・・・・・
ラプラミズ艦隊ではミリア・デパラと並ぶ三空指揮官と呼ばれる名指揮官の一人であるキヨラを何故今更知りたがるのか?

追求されたニジコはくすっと笑って、ミリアの顔を見る・・・・・

ラウラ「ニジコ1級空士長・・・・・キヨラ1級空士長について何か知っているのですか?」

ニジコ「実はね・・・・・・・・・・・耳貸して・・・・」

ラウラ「ん?」

ラウラも異様にキヨラの事を気にするニジコに対し何か知っているのかを聞いた。
ニジコはラウラからの質問に嫌がるそぶりを見せずにラウラの耳元にある事を呟いた。

ミリアとモーア・・・そして話に入れないカゴメとロザもその様子を見守る・・・・・・・

ラウラ「街で見た?」

ニジコ「うん・・・実はね・・・・・・・・・・」

ラウラ「何処の街ですか?」

ニジコ「月面アポロの街かな。」

小さな声でニジコはラウラにキヨラに関する重大な情報を言った。
キヨラを月面アポロの街で見たと言う事を・・・・・

10年間行方不明になったキヨラが月面アポロ基地の市街地にいる。
ラウラは歓喜に満ちた表情を浮かべる・・・・
生きていた・・・・生きていた・・・・・あの激しい大戦を生き抜いていた・・・・・・

ラウラ「アポロの何処にいましたか?」

ニジコ「そこまで覚えてないよ、それに今もアポロにいるか分からないし。」

ラウラ「覚えているだけでもなんとか・・・・・」

ニジコ「ちょっと、困るよ准尉。」

ラウラは必死にキヨラの居場所をニジコに聞く。

キヨラの居場所を聞かれたニジコは困惑する。
正直、何処で見かけたのかまで覚えていない・・・・・
覚えているだけでもと言われても・・・正確な情報ではない事を教えたくない・・・

星村絵里「アポロなら私の家族の庭みたいな所だから、うちの部隊の子を動員して探してあげるよ。」

ラウラ「本当!!・・・・・って何か見返りとかあるんでしょ?」

星村絵里「ないない・・・・私もキヨラの顔が見たくなったのよ。それだけ。」

ラウラ「会って何をするんだか・・・・・」

困っているニジコの事とラウラの元上官探しの事を考えた絵里は・・・・
自分の部下を使って探してやると言う。
ラウラは絵里の言葉に喜ぶが、見返りとかを要求すると身を構え・・・
絵里は見返りがないと言う・・・・・

ミリア「ラウラ、素直に喜びなさい・・・・・せっかく私の馬鹿部下であるモーアから探してもらえるのよ。」

ラウラ「・・・そうですね。」

星村絵里「そうそう・・・・・・・・って私を馬鹿部下って・・・・・」

ミリアも絵里からの申し出を受けるようにとラウラに言う。
少し戸惑いつつも、ラウラは絵里の申し出を受け入れる事にした。

やはり、キヨラに会いたい・・・・・
何か手掛かりがあれば・・・・それだけでも満足・・・・
ラウラは手を胸にやり目を閉じる。

ミリア「ニジコ、仕事は?」

ニジコ「あっ・・・そうだった・・・・ではここで失礼します。ラウラ・・・・キヨラ見つかるといいわね。」

ラウラ「はい・・・・」

ミリア「キヨラね・・・・・・・・・って・・・私達も仕事があるんだった・・・行けない行けない・・ふん・・・」

ラウラ「ちょっと・・・なんで片手で掴みながら・・・・このぉ馬鹿ミリア!!」

星村絵里「なんで・・・・私まで・・・・」

ニジコは仕事の関係で離れる・・・・・・
ついつい話をしているうちに、ニジコはこれから仕事があるのを忘れていたようだ。
とは言え、仕事の存在を忘れていたのはラウラ達も同じであり・・・

それに気がついたミリアがラウラと絵里を制服を掴み引きずりながら仕事先に向かう。
その光景をニジコは見ていたが・・・・

あまりの雑さにラウラと絵里に同情した・・・・

自分もあぁなりたくないと・・・・

ムジカ「小隊長、内田副隊長が呼んでいます。」

ニジコ「内田大尉が・・・・?分かったわ。」

アミリア「って・・・少しお顔が・・・・」

ニジコ「な・・・なんでもありません・・・」

あぁならないように真面目に仕事をしておこう・・・・と決心し・・・・・
ニジコはムジカとアミリアを引き連れて、副隊長の所へ向かう。

             【コペルニクス基地作戦室】
ラウラ達はコペルニクス基地の作戦室に入った。
既にアンサーズなどの隊員やダンシング・スカル・シーアンタレス隊の幹部が揃っており・・
マックスと和也が目を瞑り腕を組みながら指揮官席に座っている。

大樹の隣に座ったラウラはきょとんとしながら前を見る。
周りは皆重苦しい雰囲気であり、ラウラも何か何だか分からない・・・・

ミリアと絵里と共に遅刻したけど、何にも咎めがなかった。

ラウラ「何があったの・・・・」

吉野大樹「実は・・・・・・・」

ラウラ「何・・・・・・」

状況の分からないラウラは大樹に何が起きているのかを確認する。
大樹は遅刻して怒るわけではなく、普通にラウラの質問を答えてくれる。

一体何が起きているのか・・・・・・
しばらく話しているうちに、ラウラの顔色が悪くなる・・・・・

ラウラ「任務先でテロ活動・・・・・」

吉野大樹「動揺しているのか?」

ラウラ「いえ・・・・・・・」

吉野大樹「そうか・・・・まぁいい・・・今回の俺達の敵は見えざる敵だ・・・可変戦闘機で戦う任務よりかは難しいぞ。」

テロ活動・・・・
ラウラ達が行く予定の惑星で与野党の政治家と支持者をターゲットに狙った少数による襲撃する事件が起きた。

死者34名負傷者134名の被害が出ており・・・・
自治政府は与野党の候補者や支持者を守るため、武装警察部隊と警務隊が出撃するなどの対策をしているが・・・・・・・

この警護により機動兵器によるテロ活動が行われる可能性が高い・・・・・

桐原少佐「ジーナス大尉、星村大尉の意見が聞きたい。」

マックス「まず私から・・・・ダンシング・スカルから隊員数名を派遣し、現地の特殊事項に対応するべきだと思います。」

星村和也「同じくシーアンタレス隊もジーナス大尉と同じで、隊員数名と機体をアルタミラに預けたいと思います。」

桐原少佐「上からの要請は・・・・」

マックス「私からクリダニク宇宙軍総司令官に許可をもらいます。」

特殊部隊のマックスと和也は一応通常部隊であるアンサーズだけ任すのは危険と判断。
多忙の中で隊員を派遣し危険性の軽減させる・・・・・

軽減させると言っても危険性を完全に排除する事は不可能・・・・
一般部隊が触れないような情報を知っている・・・・
自分たちが派遣する隊員が行かなかった場合の最悪な事態の事も・・・・

ミリア「派遣部隊の指揮官は私、ミリア・ファリーナ・ジーナス中尉が行います。」

星村絵里「シーアンタレス隊は私、星村絵里中尉が担当します。」

ラウラ「げっ・・・・・・」

派遣される隊員はダンシング・スカルからミリア、シーアンタレスから絵里が志願した。
マックスと和也は二人の志願に納得する素振りを見せるが・・・・
ラウラは思わず小声でげっと言う声を出してしまう。

派遣されるとなれば・・・・・・・・

ラウラ「はぁ・・・・・」

神楽少尉「凄い溜息ですね。」

ラウラ「神楽君・・・・・これからの生活がハードだよ・・・・」

神楽少尉「そんな事言わずに・・・・・・」

ラウラ「ミリアとモーアだよ、ミリア隊の実力者1位と2位・・・胃が痛すぎる。」

一時的とは言え共に過ごす事になる。
艦内と言う屋根の下で共に食事をし、シャワーを浴び・・・寝る・・・
部屋は違うだろうけど・・・・・

ラウラ「待てよ・・・・・うっ・・・・・こんな事もありえるのか・・・」

となると・・・・・・仕事の合間にある休暇も・・・・・・
ゆっくり、休もうとしても・・・

ミリアと絵里が・・・・・・・・絡んでくる。
休み所ではない・・・・・・・仕事の延長線・・・・
せっかく、機種転換センターで取った車の免許とバイクの免許を為そうと思ったのに・・

ラウラが憂鬱のまま説明は続き・・・・

桐原少佐「説明についてこれで終わりだ・・・・後は・・・・アルタミラの補充兵として、ブレッサ・クロード少尉が配属させる事と出港は4時間後とする・・・・以上・・解散。」

出港する予定・・・・補充兵の情報・・・・・
それを伝え終えると、解散・・・・一同はそれぞれ場所へ向かう。

ラウラは大樹とロザ.神楽少尉と共に作戦室に出る・・・・・

ラウラ「はぁ・・・・」

吉野大樹「何落ち込んでいるのか?テロ任務に関する事か?」

ラウラ「いいやミリアとモーアだよ、ミリア隊は好きじゃないんだよ。昔から・・・・12.5ターム生きているけど・・・・・」

吉野大樹「ジーナス中尉と星村中尉か・・・・・・ジーナス中尉は司令部からいい目で見ているし星村中尉は前宇宙軍総司令星村提督の嫡男いやシーアンタレス隊の星村大尉の嫁さん・・・いい関係持った方がいいと思うけどなぁ。」

ラウラ「いい関係ね・・・・・どう作ればいいのか分からん。」

ミリアと絵里との共同生活・・・・
想像絶する程の苦難な生活を強いられる予感がする。

元々キヨラ隊とミリア隊は犬猿の仲の関係・・・・
一緒にいるだけでも重苦しい・・・・・・・
いつでも決着をつけるチャンスがあるのだが・・・・

気分的にもそう慣れない・・・・・
ラウラは溜息を吐きこれからの生活を悲観した。
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第232話 月面コぺルニクス基地のメルトラン 前編

2018-08-14 00:35:34 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン(再編成中)
フォークランドエリアから出発し、パナマ基地に到着したラウラ達。
マスドライバー施設を利用して母艦のあるARMD級アルタミラへと帰還を果たした。

ラウラ達の収容を終えるとアルタミラは護衛艦隊と共に月面への帰路へ就いた。

月面にある新統合宇宙軍司令部並びに直属の司令部であるクラビウス司令部から・・・
月面クラビウス基地に到着後は数日間の休暇の後、惑星マリトラーンへ出発する・・
任務内容は既に決まっており、自由共和党のある候補を守れとの事・・・・

ただ任務内容については・・・・・・

ラウラ「惑星マリトラーンでの選挙の護衛って私達何やるの?」

吉野大樹「ラウラ・・・・・俺が知るか・・・・・」

ラウラ「知るかって、大樹・・・あんたうちの部隊の副隊長でしょ!!」

吉野大樹「ばーたろ~いくら副隊長でも要人警護なんざ知るか、火星にいた時もやったことないし・・・・・・・士官学校にいた時もならった事はねぇよ!!」

ラウラ「なぁ・・・・もういいわ、これに関してはついてからでいいから・・・ふん」

吉野大樹「おい・・・・ったく」

前々分かっていない状態であった。

要人護衛警護なんて一切やった事がない・・・・
それにアグレッサー部隊であるアンサーズが何で何でも屋みたいな事を・・・・・
ラウラはそれに関して不満に思っており、腹を立てる事が多かった。

とは言えキチンと可変戦闘機パイロットとしての仕事はしているので不満は解消されるけど

ラウラ「上も上だよね・・・・・要人警護とか・・・その担当がいるでしょうに。」

要人警護とか確実に可変戦闘機パイロットの仕事をするとは・・・・
どんだけ上は自分たちを何でも屋と馬鹿にして・・・・・・
一体どんな扱いするのやら・・・・・

と言うかアグレッサー部隊としての役目がどんどん薄れているような・・・・
そんな事実に・・・ラウラは落ち込んでしまいトボトボと歩く。

ロザ「よっラウラ!!」

ラウラ「ロザ・・・ゼノビアまで・・・」

ゼノビア「准尉、こんにちは。」

ラウラ「こんにちは」

トボトボ歩いていたラウラの後ろロザとゼノビアがいた。
二人はラウラに挨拶し、それ以降は一緒に歩く・・・

歩いて見ると二人はヘッドフォンをつけている・・・
何か聴いているんだろう、何を聞いてんだか・・・・・・
ラウラは二人の様子をずっと見る・・・・・

ロザ「ラウラも気になるか・・・・・」

ラウラ「気になるわ、珍しくヘッドフォンつけて・・・何を聴いているの?」

ロザ「私はミンメイの歌が好きだから聴いているけど。」

ラウラ「ミンメイ・・・・・5ターム(10年)の歌姫ね・・・・ゼノビアは?」

ゼノビア「私はミツル・ファレットかライル・ウェバーのタッグした歌の月面の海の荒鷲よ、ラウラとは知り合いよね。」

ラウラ「知っているよ、あの忌々しいミリアの部隊の補充兵として入った私の誇り高きゼントラーディ軍キヨラ隊の戦友だよ。」

二人は音楽を聴いていた。
ロザはミンメイ、ゼノビアは元戦友のミツルとペアを組んだ誰か・・・・・

ラウラはミンメイやミツルは知っているが・・・
彼女らが歌う歌は知らない・・・・
知らない理由は興味がないだけ・・・・・

歌は全然聴かないわけではないが、歌よりも戦争の歴史が好きなので・・・
歌に興味を持つと言う感情が持てない・・・・
音楽に興味を持つとなれば、ロザから教えてもらった戦争のゲームの音楽と軍音楽程度。

二人と合わせているけど・・・・ラウラ的には二人が聴いている歌の世界には入りこめない。

ラウラ「ん・・・・・げっ・・・・・」

ロザ「なんだ・・・拍子抜けした顔をして・・・げ・・・・」

ゼノビア「どうしたんですか?・・・・・あぁ・・・・なるほどね・・・・」

モニターに二隻のアルゲニクス級がアルタミラの前に割りこむように入ってきて。
護衛艦隊の中に合流し艦隊を編成した。
三人ともモニターを眺めるが、ラウラとロザは二隻のアルゲニクス級を見て。

『ミリアとモーアだな』

と叫んだ。
なんでこんな所に二人の所属する艦が、それに艦隊を編成して何処へ向かうのか?
ラウラとロザは頭を抱えて悩んだ。

特にラウラなんかはめんどくさい人が来たと、落胆していた。

一方、その頃。

            【月面コぺルニクス基地から数百km地点】
3機のVF-5000スターミラージュがファイター形態で飛行している。
見るからに訓練で使用する装備ではなく、対艦ミサイルを搭載した完全武装で・・・

3機のスターミラージュの他に、戦車らしき物が追いかけるように走行している。
指揮官機と思われる1機が、後方にいる戦車らしき物を見てクスッと笑い。
並行して飛行する2機のコックピットに何か合図を送る・・・・・

合図を送ると指揮官を始め全機、低空に降下・・・
後方にいる戦車が走行する高度で移動を再開する。

ムジカ「隊長やるんですか?中隊長の許可なしに?月面砲撃第17小隊を勝手に動員して・・・・」
新統合宇宙軍第34警備飛行中隊所属ムジカ・ファミル.少尉

ニジコ「許可なし?のんのん、中隊長には許可はもらったわ・・・・」
新統合宇宙軍第34警備飛行中隊所属.ニジコ・シュバイン.中尉

アミリア「許可ですか・・・」
新統合宇宙軍第34警備飛行中隊所属.アミリア・ファルカッタ.少尉

ニジコ「それに極秘の指令で・・・・ダンシング・スカルとシーアンタレス・・・そして欠員が出たためうちらの基地に補充人員を受け取るアルタミラの航路を防衛せよとね。うちらの庭でうろちょろしている元同胞の海賊共は航路にいる障害物だからね・・・」

アミリア「なるほど・・・・・」

ニジコ「まぁうちらの任務はただの強襲・・・・・今頃本隊は別のルートで移動中ってね♪」

小隊を率いて、戦車部隊まで動かしていたのはニジコと呼ばれるメルトランであった。
ゼントラーディ軍時代から生死を共にした副官を小隊員とし、ニジコが所属する中隊の中では一番連携が取れている小隊とされる。
今回、出撃したのはアルゲ二クス級2隻とラウラ達の乗るアルタミラの航路にスヴァール・サラン級がいるのが原因・・・

月面方面軍の防空圏内を密かに突破し、基地を遅い物資の奪取か・・・・
アポロ基地もしくはクラビウス基地を襲撃するなどの可能性があるか・・・・・

更に言えば・・・・・・・・・このまま行けば、確実にラウラ達と戦闘状態になってしまう可能性が高い・・・・・・
それを危惧したコペルニクス基地司令部は中隊長経由でニジコ率いる小隊を出撃させ、その配下にVAT-1エイブラムスⅡの2個小隊をつけた。
背後に走行している戦車こそ、VAT-1である。

アミリア「エネミータリホー、ターゲットを確認・・・・周辺にはゲルベル・ラッフとヌージャデル・ガー。更にリガードを確認。」

ニジコ「いつものと・・・・・ゲルベル・ラッフ・・・・あいつは近距離と格闘戦だと厄介なんだよね・・・・早目に片付ける・・・・対艦ミサイルだけではなく対空ミサイル全弾発射スタンバイ・・・・いい?」

ムジカ「ミーツェ2了解。」

アミリア「ミーツェ3了解。」

ニジコ「ヴァリタン(ヴァリアブル・タンクの略)は目標位置に到達したらバトロイドに変形し、砲撃支援を行ってくれる?」

「ブラッドリーダー了解、所定位置で支援を行う。」

ニジコら3機のスターミラージュの編隊はミサイル全弾発射準備を行う。

そして・・・・・・・・

後方にいるVAT部隊はある程度の位置に到達すると変形し、ゴーグルアイが特徴な頭部のあるバトロイドに変形。
砲撃支援体勢を取りながら待機した。

VATパイロット達は砲撃予測地点と、ニジコ達が総攻撃する時間の計算を行う。
計算の違いで誤ってニジコ達を誤射で死なせてしまう事を防ぐためだ・・・・

ニジコ「二人とも用意はいい?」

ムジカ「大丈夫です。」

アミリア「いつでも攻撃命令があればいつでも攻撃は可能です。」

ニジコ「よし全弾ミサイル発射・・・・・・・・タイミングの間違いは許さないわよ!」

『サ・エスケスタ』

ニジコの方も準備が完了しており、ミサイル全弾撃ち込むトリガーを引いた。
ミサイルは勢いよく進んでいき、ゼントラーディ軍のスヴァール・サラン級に向かっていく。

ゼントラーディ軍艦載機部隊はミサイル接近に気がついておらず、ただ周囲を警戒しているだけでしかない。
哨戒機は展開しているが、敵発見には至っていないし・・・・
ミサイル発見できていない・・・・・・・

「なんだ?」

一人のゼントラーディ兵が何かに気がつく。

一体何が起きたんだとボヤけながら、異常が起きた箇所の方向を向く。
一見異常のないような感じをするが、何か違和感を感じる。
何か異様でとても危険な・・・・・・・・・・・

「ぐぁぁぁぁぁぁぁ」

最後まで違和感の原因が分からないまま、大量のミサイルに巻き込まれ・・・・
対艦ミサイルにぶつかり、そのままスヴァール・サラン級の方まで押され爆発に巻き込まれる。

各ミサイル全弾スヴァール・サラン級に命中・・・・・大破着底し、行動不能に陥ってしまう。

そればかりだけではなく、周囲にいた艦載機部隊の2割近くの損害を出し。
生き残った機体の何割かは軽度から重度の損傷を負っている。
奇襲は成功し、ニジコ達は再攻撃を行うため戦線から離脱する。

「追え!!追え!!マイクローンの機体を逃がすな!!」

自分の艦を行動不能にされたスヴァール・サラン級の艦長は艦載機部隊に追撃命令を出す。
命令を聞いた損傷の少ない艦載機部隊はニジコ達が逃走した先に向けて移動する。
ゲルベル・ラッフ、ヌージャデル・ガー、リガードで構成された34機の大部隊・・・

ニジコ達はそんな危険な集団に追い掛け回されているが・・・・

ニジコ「時間よ、砲撃支援を頼むわ。」

「ブラッドリーダー了解、これより支援砲撃を行う。」

支援砲撃要請という切り札が残っていた。

DAT部隊は戦車キャノン方を構え一斉に砲撃を開始、スヴァール・サラン級に再度の打撃を与える。
発射口から出てこようとしていたリガード部隊は壊滅、爆発の影響により艦内の一部で火災が発生した。

そればかりか、砲弾の一部が艦橋に命中・・・・艦長や記録参謀は戦死・・・・
スヴァール・サラン級艦内や周辺は地獄絵図と化した。

ムジカ「DAT部隊より報告、作戦は成功。引き続き残存部隊に攻撃を続行との事。」

ニジコ「そう・・・・後は私たちにしつこい野郎共を潰すか・・・反転。」

ニジコはDAT部隊の作戦成功に伴い逃走から、反撃に転じる。
バトロイド形態に変形し猛スピードで34機のゼントラーディ軍の艦載機群に突っ込んだ。

「ぬわぁぁぁぁぁぁ」

ニジコ「ふっ」

ニジコは1機のヌージャデル・ガーを反撃させる隙を与えないまま頭を抑えつけガンポッドを一発撃った。
そして・・・・・・・動かなくなったヌージャル・ガーを掴み、リガードの集団に投げつける。

ヌージャデル・ガーの屍にぶつかり、リガードの集団はバランスを崩すと・・・その隙を突きガンポッドを掃射し撃破した。
それだけではなく、強力な剣とライフルが一緒になった両腕を持つバトルスーツ.ゲルベル・ラッフに対しては蹴りを入れ体制を崩し・・・・
蹴り入れた直後にガンポッドを構え、右腕をすばやく破壊してバックし後退する。

「ぐげぇぎゃぁぁごぁぁぁぁ、俺の手が・・・・・・・・・この野郎!!」

ゲルベル・ラッフは右腕を撃破された事で混乱を起し、その過程でニジコに対し激しい憎悪が生まれた。

激しい憎悪は残された左腕の剣でニジコの乗るスターミラージュが真っ二つになりそうな位置で斬り付ける。
ガンポッドを構え、銃弾を発砲するがゲルベル・ラッフは以外にも装甲が厚く撃墜するのに至らない・・・・・
一旦体勢を立て直して再び離れた距離から銃撃しようとするが・・・・・・

ニジコ「ほへ~」

アミリア「小隊長、お節介だと思いますが援護します。」

ニジコ「ううん・・・お節介じゃないさいいアシスタントだよ。ところで・・・・ムジカは?」

アミリア「はい・・・・・・・・・・ムジカも無事です、一人で奮戦していますけど。」

アミリアが救援に駆けつけゲルベル・ラッフの頭部を撃ち続け撃墜した。
ニジコ的には今のアミリアの援護攻撃はいいセンスであり、優秀な部下を持って幸せだと思う・・・・・・・・
喜んでいる暇もなく、この場にいないムジカの様子を聞くと無事らしい・・・・

ムジカも無事であれば全員、帰還するのも間違いないなと思った。
むしろ・・・・・・・・そろそろ本隊が戦場に到達するはず・・・・・
ニジコはヌージャデル・ガーを蹴りを入れ頭部にガンポッドを撃ち込みながらそう思った。

1分半後・・・・・・・・

ムジカ「隊長・・・・・・本隊より連絡、クラビウス基地所属のパトロール艦隊航空隊と共に戦場に到着するとの事です・・・・」

ニジコ「あらぁ噂をすれば・・・・・」

ニジコが所属する中隊の本隊と偶然通りかかったクラビウス基地所属のパトロール艦隊航空隊がやってきた。
主力機はVF-5000BスターミラージュとVF-4Gライトニングであり、ガウォーク形態に変形しスヴァール・サラン級に取り付いた。
スヴァール・サラン級に取り付くとバトロイドに変形し、生き残ったゼントラーディ軍部隊に降伏勧告を出す・・・

もうお前らには勝ち目がないと・・・・・・・・・・

降伏勧告に対し抵抗した一部を除いたゼントラーディ軍将兵は降伏勧告に従い、投降し戦闘が終わる・・・・・
後はパトロール艦隊が後始末するので、ニジコ達はそのまま帰っていった。

                      【月面コペル二クス基地】
5時間後・・・2隻のアルゲ二クス級とARMD級アルタミラは先ほどの戦闘を知らないまま、無事にコペル二クス基地に到着した。
各艦船の整備時間もあってか数時間ほどの休憩時間があり、乗員達は艦から続々と降りてきた。
ラウラとロザはいろいろと考えすぎて、頭をガクン・・・ガクンと頭が揺れており、周りから心配される。

カゴメ「ちょっと二人ともどうしたのよ?」

ラウラ「ミリアとモーアが・・・・・・・・」

カゴメ「ミリアとモーアって、ミリア・ファリーナ・ジーナス中尉と星村絵里中尉の事?」

ラウラ「そう・・・・・・・」

気が沈む・・・・・・・・休憩したい時にミリアとモーア(絵里)に出会う可能性が高くなるとは・・・・・
まさか補充要員とVF-5000の補充するためにコペル二クス基地に立ち寄った際に二人に会う事になるなんて・・・・・

それにアルゲ二クスには、モアラミア・・・・・・惑星エデン周辺宙域の戦闘で討ち取ったレミア・ジフォンから生まれたクローンもいる。
討ち取った相手のクローンに会うのは辛い。

同様にミリアとモーア(絵里)で悩んでいるロザもいるが。
モアラミアに関する悩みもあってか、それ以上にラウラを苦しめる事になる・・・・・・
どうか、下艦中にミリア達に会わないようにと深く祈るが・・・・

時は残酷・・・・ラウラの願いは呆気なく崩れる・・・・・・・

下艦し、ロザとカゴメと一緒にいる時の事であった。

「ラウラ・ベルタリア准尉」

ラウラ「げ・・・・・・あの・・・・忌々しい声は・・・・・・」

後ろから自分の事を呼ぶ、忌々しい声・・・・・
思わず腰に携帯している拳銃を抜き出す準備をしながら恐る恐る後ろを振り向く・・・・・
あの声は一生忘れはしない・・・・・

ミリア「久しぶりね、ラウラ・ベルタリア准尉。」

ラウラ「・・・・・おばさん中尉・・・・」

ミリア「・・・おばさん・・・・誰がおばさんよ!!ラウラ・・・・私より少し年下なのにおばさんって失礼極まりないわね。」

永遠の宿敵ミリアであるから・・・・・・・

ラウラはミリアの顔を見ると下手に弱みを見せないように弱気な表情を見せないようにする。
弱気な表情を見せたりするとミリアからネタキャラ扱いされることになる。
ミリアだけじゃない、モーアまで見られたら・・・・・・・

星村絵里「ほうほう、ラウラを初めて生身で見るけど・・・タイトスカートを着せると魅力的・・・胸が大きいと・・・・」

ラウラ「ひっ・・・・・・・モーア・カリダム・・・・」

星村絵里「やっほー!地球周辺の暗礁宙域の海賊戦以来だね・・・・と・・・ミリア・・・・」

ミリア「・・・・・・・モーア、相変わらず・・・・以前は私の部下だった人間とは思えない発言ね・・・・同じ階級になったから?」

星村絵里「その通りだよ、ミリア・ファリーナ・ジーナス中尉殿。」

ラウラ「こら・・・・私の制帽返せ!!」

心の中で噂をしたらモーアがいた。
しかも、ラウラの体をじっくり見ながら・・・・・・・既婚者とも思えないような行動・・・・・
そして、元上官であるミリアに敬意をもてない言動・・・・・

あの頃(ゼントラーディ軍軍人時代)と変わらない・・・・・・・

カゴメ「ジーナス中尉.星村中尉、お疲れ様です。」

ロザ「久しぶりに両中尉に会うと緊張しています。」

ミリア「久しぶりねアンサーズ、活躍はスケアクロウから聞いているわ。」

星村絵里「VF-X-8ファントムⅢによる襲撃事件、自由アルゼンチン軍鎮圧.流石と言える物だったらしいけど・・・」

カゴメとロザはラウラを弄っているミリアと絵里に敬礼する。
ミリアとラウラから取った制帽をくるくると回転させる絵里は二人に答礼する。
ラウラは嫌な顔をしながら、帽子を絵里から奪え返そうとするが奪え返せないでいる。

そんなラウラの事を気にせずが話を続ける。

カゴメ「はい・・・・ファントムⅢの事件に関しては・・・・」

ミリア「知っているわ、ラウラの奮戦により討ち取った・・・・・戦歴データを見れば流石と言える物だったわ。ってラウラ・・・・!!」

ラウラ「ミ・・・ミリア・・・褒められた・・・・・・・」

星村絵里「まぁ戦術的に教えたのはあたしんだけどね、ていうかなんで倒れる?」

ファントムⅢの事件に関してラウラに対し高い評価を下すミリアの言葉に・・・・
聞いていたラウラはあまりの驚きで後ろへ倒れた。
幸い絵里がそれを支える形でラウラの頭が地面に落ちるのを阻止した。

ミリアがそんな評価を下すとは思わなかった。

ミリア「えぇと・・・・・高い評価を下すのもいいけど・・・・自惚れる馬鹿になるので・・・」

ラウラ「言ってくれるな・・・・・凄腕だとか言って三回負けた癖に・・・・そして結婚して私達を裏切った癖に・・・・」

ミリア「はいはい、それしか言えないのか・・・・」

ラウラ「何ぃ!!」

星村絵里「こらこら挑発に乗ればミリアの思う壺だよ、まずは挑発に乗らない所を習得してスキルアップしなきゃ。」

ラウラ「うぅぅぅ・・・・・」

ミリアはラウラに挑発した態度を取る。
これはミリアがラウラの能力向上させるうための物・・・・・
それに気がつかないまま挑発に乗ってしまう。

気がつかないラウラに絵里は助言するとラウラは唸り声をあげる・・・・・

星村絵里「まぁ相手の挑発に乗り馬鹿な行動をすればどんなエースでも馬鹿死にはするそれはしっかり知っておく事だね。」

ラウラ「私は馬鹿じゃ・・・・・・」

星村絵里「分かっているよ、私の助言を上手く生かしているし賢い・・・・」

ミリア「まぁまだまだヒョッコであるのは変わりはないけど。」

ラウラ「ぬぅ・・・・・む」

いろいろと心に突き刺さる。
流石はマイクローンとして長い間生きてきただけはある・・・・
ラウラは膝をついて、ショックを受け動かなくなる。

カゴメ「話に入り込めないわね。」

ロザ「エースのミリアとモーアのコンビだからね・・・・私だったら精神的圧死してそう。」

カゴメ「私もどうかんよ。」

それを見ていたカゴメとロザも話に入り込めないのでラウラをフォローが出来ない。
ミリアの夫マックスと絵里の夫和也の姿が見れないのでどうしているかを聞こうとするもできない。

と言っても当の本人達は既に降りていて、基地司令官に会っている所だろう・・・・

ニジコ「ミリアだね、それに部下のモーア・カリダム。」

ミリア「ニジコじゃない、5タームぶりね。」

星村絵里「宇宙軍に所属しているとは聞いたが、同じ月面とは。」

ニジコ「連絡できなくてごめん・・・・・・時間がなくて・・・・」

ラウラ.ミリア.絵里達が会話している所に制服に着替え制帽を被っているニジコがやってきた。
ミリアと絵里はニジコと知っており、親しく会話しているが・・・・

ニジコの事を知らないラウラはポカンとしている。

ロザ「久しぶりです、ニジコ1級空士長。」

ニジコ「久しぶりねロザ・べサーズ3級空士長、確か2タームぶりだね。」

ロザ「はい。」

ラウラ「えっ・・・・ロザ知っているの?」

ロザ「実は・・・私の元上官でして・・・・・」

ラウラ「えぇぇうそ・・・・・」

ロザはニジコの部下であったため挨拶している。
その事実に何にも理解していないラウラやカゴメを驚かせる。
ミリアと絵里はニジコとの関係が深いため驚いていないが・・・・・

するとロザの隣にいたラウラを見たニジコは興味津津に見る。

ニジコ「あなたは私の同胞らしいけど・・・・今の所属はいいわ、官姓名とゼントラーディ軍時代の所属は・・・・・」

ラウラ「私の?」

ニジコ「そうよ、ゼントラーディ軍時代のね。」

かつてのラウラの所属を知りたい、ニジコはラウラに対しそれを要求している。
ロザの元上官であるならば、1級空士長クラス。

逆らうわけにはいかない、ラウラはニジコに自分のかつての所属部隊を伝える。

ラウラ「私はゼントラーディ軍第118基幹艦隊ラプラミズ直衛艦隊キヨラ戦隊所属のラウラ・ベルタリア3級空士長であります。」

とこんな風に。

かつてのゼントラーディ軍時代の自分の経歴。
ニジコはそれを聞いて、顔色はあんまり少し明るくなる。

ラウラは一体どうしたんだろうと気になった。
その笑顔の意味とは?
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第231話 任務終了・・・・パナマ基地への旅・・・・

2018-08-11 00:21:31 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン(再編成中)
SVF-64アンサーズの第29飛行小隊・第30飛行小隊の訓練期間は終わった。
新統合宇宙軍司令部より少しだけの休暇と次の任務に関する詳細も出ている。

もうそろそろ次の任務に向けた活動をしなくてはならない。

すぐさま、今日までに南米の航空基地を中間地点にしながら宇宙施設のあるパナマに向かわねばならない。

ラウラ「いよいよ終わったね、いろいろ疲れたね。」

劉夢華「あら、そう言う割には私と格闘戦の稽古したいとよく言えるわね。」

ラウラ「うん、まぁ格闘戦は私にとっては食べ物のスイーツかな。」

劉夢華「スイーツか・・・つまり甘い物は別腹ならぬ・・・格闘戦は別腹と言うわけか・・・・・」

そんな日にも限ってラウラはハーフパンツにタンクトップ一丁でいる。
夢華は普通の制服だと言うのに・・・・・・

ラウラの格好を見て夢華は勿論、周りがじろじろ見る。

ラウラ「ど・・・うしたの・・・・」

劉夢華「ラウラ・・・その恰好どうかと思うわよ。」

ラウラ「なんで・・・・・」

劉夢華「谷間の見えるタンクトップにハーフパンツ・・・・・恥ずかしいわ・・・・」

ラウラ「なっ・・・・・いいじゃん、これで・・・・」

劉夢華「いいじゃんって・・・・・もう少し恥ずかしさを知ったら。」

ラウラの格好だ・・・・
ハーフパンツに谷間が見え丁度いい大きさの胸を強調する黒のタンクトップ・・・・
どれも色気が出ていて、なんか・・・・恥ずかしい・・・・・

いつもの事なんだけど、アルタミラにいる時も同じような格好をしている。
ハーフパンツは普通なんだけど、タンクトップが際どい・・・・

劉夢華「その格好なんだけど、外ぐらいは・・・・・」

ラウラ「部屋に帰ってからね仕事中にこの格好は駄目だから制服で・・・・それと・・・・業務外の格好は基本これだから。」

劉夢華「む・・・・・・・・・」

仕事中は当然のように制服を着るが・・・・・・結局は現状維持でしかない・・・
あんまり変わらないと言う事・・・・・・・・

もう少し露出とか抑えてくれないかなと夢華は思う・・・・・・・

相沢美弥「あっ・・・モンとラウラ・・・」

ラウラ「美弥じゃないの・・・どうしたの?」

相沢美弥「モンに用があるのよ、これから管制官での最終調整があるから・・・」

ラウラ「そうなんだ。」

相沢美弥「とは言え、ラウラもこれから出撃する準備があるから時間前になったら着替えておいてと吉野大尉から言われているわ。」

ラウラ「そうなんだ・・・了解っと。」

美弥と会ってからは、夢華が管制官での最終調整があるためこの場を離れたため一人になる。
まぁ仕事だから仕方がないかと思いラウラは自分達が借りている更衣室に向かう。

ラウラ「さてと・・・・・・と・・・・と・・・」


美弥から伝えられた大樹の伝言に従い・・・・・ラウラはハーフパンツとタンクトップ姿からパイロットスーツに着替えている。
まだ時間帯に余裕があるためか・・・・着替えている人はラウラだけしかいない。
早めに着替えたのもギリギリになって慌てないようにするためである。

ギリギリになって慌てずにすぐに出撃できるようにしておき、後はのんびり過ごそうと言う魂胆であった。
まぁ誰かに話しかけられて話すのもありだけど・・・・・・・・・

ラウラ「さぁて後はのんびり過ごそうかなぁ・・・・・って・・・・・・メラル・・・・・」

メラル「ラウラ・・・・話がある、少しいいか?」

ラウラ「まだ時間があるから・・・・・・・いいかな。」

そう思っていた矢先に・・・・・・着替え終えて更衣室から出るとメラルがいた。
メラルは少し寂しそうな表情を浮かべながら時間があると聞いてくる・・・・何か話したいのだろう。
この問いにラウラは少し考えると時間があるからと言い了承する。

一体何を話すのだろうか?

また愚痴とか吐いて終わるんじゃないの?
ラウラはいろいろと考えてしまう・・・・・・・

メラル「ちょっとさ・・・・気になる事あるんだけどいい・・・・」

ラウラ「気になる事何よ?」

気になる事・・・・・・・・むしろどんどん胡散臭くなった。
メラルは一体何を気にしているのか・・・・・・自分に対して何を気にしているのか・・・・

ラウラはメラルを厳しい目で見続ける・・・・・
なんとも今のメラルの様子は胡散臭いし・・・・・
どうも信用できないと言うかなんとやら・・・あのメラルだよ・・・・・・・何か企んでいない保証はない・・・・・

でも・・・・・・・・メラルが寂しそうな表情を浮かべているのが分かる・・・・・・・
胡散臭いけど・・・・・寂しそうな表情を浮かべている意味も気になる。

いつもの勝気なメラルは一体何処に行ったのか・・・・・・・・

メラル「ラウラってさ・・・・・・・かつての戦友と交流を持っているの?」

ラウラ「かつての戦友か・・・・・交流しているわ、海兵隊時代一緒に活動した戦友がね・・・・・今では私と同じように可変戦闘機のパイロットになり別のエリアに勤務しているそうよ。話によれば同じクラビウス基地にもいろいろと・・・・・でも、ボドルザー司令との決戦で12名戦死し、その後も新統合軍軍人として戦死した2名.不慮の事故で1名が死んでしまったのを除いてだけど・・・・・行方知らずのキヨラ隊長も含めだけど・・・・」

メラル「そうなんだ、聞いて悪かったね・・・」

ラウラ「いいのよ、まだ私を含め16名生存しているし・・・・今の面々が生きていればいいかなぁと思いし・・・・悲しんでも仕方が無いからねぇ・・・あはははははは」

実際に質問を聞いて見れば、普通であった。

メラルがラウラに聞きたかったのは今も戦友と交流しているかについて・・・・・
そう言えば、普通に交流していたけど・・・ロザなどのゼントラーディ人の同僚から聞かれた事も一度も無かったな。

ラウラは懐かしさのあまりメラルに正直話す。

自分の仲間が死んだばかりか、上官が行方不明になっている事を・・・・・・・・

メラル「確かラウラの上官はキヨラ・テキーヴァ1級空士長だったよね、どんな人だったの?」

ラウラ「ミリア・ファリーナよりも一番上の最高な指揮官だったよ、私はキヨラ1級空士長の為なら死ねると思っていたね。」

メラル「そ・・・そうなんだ・・・・・・・・・・」

ラウラ「でも終戦後、突如消えたんだよね・・・・・さっきも言ったけど・・・・・・・・・行方知れずでさ・・・・・」

メラルからキヨラの事を聞かれると自慢げに言うが・・・・・・・・
キヨラが行方不明になった事が悲しいのか、ラウラの表情も暗くなる・・・・・・・

キヨラが消えたのを知ったのは、機種転換センターで調べ物をしていた際だ・・・・・・・・
一時は統合軍と共闘していたが、終戦後ただ一人部下を残して何処かへ消えてしまった。
自分が乗っていたクァドラン・ローを残して・・・・・・・・・マイクローン装置も使われたと言う形跡も・・・・・・・・・・

その事実を知った時はラウラは泣いた・・・・・・・
自分が慕っていた上官の失踪は・・・・・・

ラウラだけではない、多くのキヨラ隊の生き残りの隊員達も・・・・・・・・

メラル「・・・・・・・・・・」

ラウラ「まぁ暗い話にしてしまったね、ごめんね。」

メラル「別にいいのよ。」

メラルに対しラウラは結果的に暗い話をしてしまった事を詫びた・・・・・・・・・
根は正直であるラウラは、事実や楽しかった事・嬉しかった事・悲しかった事をなんでも言ってしまう。

その結果、雰囲気を暗くしてしまった・・・・・・

メラルはその事に対し気にしてない。
もっと何か暗い何かを秘めており、先ほどまでメラルに謝っていたラウラは次第にそれが気になり始める。
一体どうしたんだろうと・・・・・・

ラウラ「そう言えばメラルの所属部隊の戦友はどうしたのさ?」

メラル「戦友か・・・・・・・・生きている人間は知らないね・・・・・・・知っているのは仲間の死ぐらいだよ。上官は目の前で死んで・・・・仲のよかった戦友ミラリア・フェスクなど皆・・・・・・・生きているのは自分しか知らないよ。」

ラウラ「そう・・・・・・・また・・・だけど・・・・ごめんね。」

実際に聞いて見れば、メラルは多くの仲間をあの戦い第1次星間大戦におけるボドル基幹艦隊決戦で失われていた。
まだ戦友は生きていると思うけど、現時点で知っているのは自分だけ・・・・・・・
下手すれば自分こそが最後の生き残りかもしれない事実・・・・・・

何か悪い事を聞いたなと思った・・・・・・・・

メラル「別にいいのよ・・・・・・・」

ラウラ「で・・・・・・・・これだけ?」

メラル「いや・・・・・・・・・・もう一つ・・・・・・・・」

ラウラ「もう一つ?」

全ての話を聞いたラウラ・・・・・・・・
メラルにもう話は終わりかと質問する・・・・返答の結果はもう一つあると・・・・・・

一体なんだろうか・・・・・・・・・

メラル「親しい同胞がいなくなると寂しいなって・・・」

ラウラ「へっ!?」

ロザ「へっ!?」

ラウラ「ロザいつの間に!!」

親しい同胞がいなくなると寂しいから・・・・・
まさかの答えにいつの間にかいたロザと共に驚いた。
以外過ぎる答えであった・・・・・・・

ロザ「おいおいさっき途中から話を聞かせてもらったけど、フォークランドエリアにもゼントラーディ人とかいるだろ?」

メラル「確かにいるけど、中々会う機会が少なくてそれに陸軍にいるメルトランの軍人は元々少ないのよ。」

ロザ「そうなのか・・・・・・・・」

メラル「まぁ親しい戦友がいるのは事実ですけど。」

フォークランドエリアにはゼントラーディ人に対する差別的意識を持つ人が少なく、他のエリアよりも多い。
ところが、メラルは陸軍に所属しており・・・・
メラルと一緒に行動を共にする同胞・・・特にメルトランが少ないため・・・同族意識的にも寂しい思いをしていた。

親しい戦友がいるためその寂しい思いを打ち消しているが・・・・・・・・・

ラウラ「ところでさ・・・・・なんで陸軍に入ったの?陸軍に入るゼントラーディ人は少ないのに・・・・・」

ロザ「そう言えば、これから宇宙軍が優先で地上軍が冷遇される中で・・・なんで?」

メラル「コマンチが好きだからなんだよ・・・・・私たちの機体にはない独特な性能がね・・・・」

ラウラ「なるほど・・・・・」

そんな寂しい思いをしているのになんで陸軍に入ったのかを聞くと、メラルは遠くにジャイロ形態へ駐機しているコマンチを見て好きだからと応える。
コマンチが好き・・・・・・・なんか自分が可変戦闘機パイロットを目指した時と似ているな・・・・・
なんか親しみが湧く・・・・・・・・・

ラウラは自分が海兵隊時代に可変戦闘機を見て機種転換センターに入った事を思い出した・・・・・
なんだかんだ違えど、メラルも同じなのか・・・・・・・・
しみじみとラウラはメラルの気持ちを共感した・・・・

メラル「それじゃあね・・・私ある準備あるから・・・・・」

ラウラ「さよなら・・・・・・・・・なんだある準備って?」

ロザ「さぁ?」

共感する間もなくメラルは何処かへ行ってしまう・・・・・
一体なんの準備をするのだろうか?

ラウラはロザの方を向いて何か分かるのか確認すると・・・ロザも分からない様子・・・・・

吉野大樹「ラウラとロザ。」

ラウラ「大樹・・・・・それにその格好・・・・まさか・・・」

吉野大樹「時間を見ろ・・・・」

ラウラ「あ”・・・・・」

吉野大樹「出発は寸前の時間だぞ!!それに遅れているのはラウラとロザ・・・・お前ら・・・・二人だ・・・・何をしている!!!この馬鹿!!」

『ごめんなさい!!』

ラウラ達は話に熱中して出撃寸前になっている。
それどころではない、既に他の面々は集まっており・・・・
遅れているのはラウラとロザの二人であった。

すぐさま二人は部隊の集結地点へ急いで向かった。

それから暫く、基地司令官との挨拶した後アンサーズの面々は離陸した。
これでフォークランド諸島における任務を終える事になる。

全機が離陸し終えると・・・編隊に近づく1機の機体があった・・・・

ラウラ「あれは・・・・・・・・・」

その機体の名は・・・・・
コマンチ・・・・・あの番号はメラルが搭乗している機体。

メラル「さよなら・・・・ラウラ・・・・・・また・・・・戦いましょう・・強くなって・・・・・・」

ラウラ「メラル・・・・・・・また・・・・・・会おう・・・・・・・・必ず・・・でも勝つのは私だから・・・・・」

ただ一人、宇宙への帰還のためパナマ基地へ向かうアンサーズ.アルタミラ.早期警戒機を追いかけ・・・・・
ラウラに対し・・・別れの挨拶をする・・・・・メラル・・・・
別れが寂しいのか・・・・涙を流している・・・・・・・・

メラルからの別れの挨拶にラウラも思わず涙を流した・・・・・・・・・・

その後もラウラ達が見えなくなるまで滞空し続けた・・・・・

メラル「さよなら・・・・ラウラ・ベルタリア准尉。」

メラルはそう呟き、ラウラ達が見えなくなったのを確認し基地へ帰還した。

そして・・・・・別の話・・・・・・
メラルはその後も陸軍に在籍した・・・・無事に同胞の男性と結婚し一男四女の子宝に恵まれ・・・・
パイロットを引退した後、南米軍管区司令部航空参謀課長に就任する・・・

その後もラウラ達と出会う事になるのだが、どんな形で再会したのかは後の話に繋がる・・・・・
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第230話 激突は果てしなく・・・・・

2018-08-10 00:05:24 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン(再編成中)
ラウラは自分が計算して考えた戦術を使った・・・・
相手がどの位置に到達するのか、何処から攻撃してくるか・・・・

どの地点で攻撃すれば有効な打撃を与えるのか・・・・
いろいろと勉強しては考えた・・・・・

メラル「こしゃくな!!」

ラウラ「よっと・・・・」

メラル「当たらん!!」

メラルの攻撃の攻撃は計算して考えた戦術を用いれば手に取るように分かる。
どんな攻撃しようが、分かってしまえば無効になる。

メラル「まるで読まれているようだ・・・・・・気色悪い。」

ラウラのデタラメな機動性はメラルを混乱させた。
建物の隙間に入り、メラルがそれを追いかけるが・・・自分が乗る機体の大きさで入れず・・・・・・
コマンチよりも小柄なラウラのバルキリーは、自分の機体の特性と建物の大きさを利用し・・・
少し低めの建物をジャンプ台の代わりとして利用し高く飛ぶ・・・・

ガンポッドを片手に持ち、メラルに向けて発砲する。

メラル「くっ・・・・一歩間違えていたら・・・・・」

ラウラ「腕前はまだまだ私の方が上ね!!」

メラル「くそ・・・・・・」

徐々にメラルを追い込んでいく・・・・
やはり、メラルはまだまだ腕は私に及ばないか・・・・・

ラウラは笑う・・・・・・・・・・まだまだ自分の腕に自信が持てる事を・・・・・
このまま勝ってミリアと戦えるだけの実力のある人間だと証明してやる・・・
メラルに勝つ確立は高い・・・・・・

事実、メラルは追い詰められ自分自身に討ち取られようとしている。

一気に討ち取ってやろう・・・・・・ラウラはそう思った・・・・・
メラルは抵抗するが、ラウラは気にしない・・・・・・

後はただ討ち取ればいいのだから・・・・

そう思っていたが・・・・・・

ラウラ「なっ・・・・・」

メラル「もらったよ!!」

ラウラ「くそ・・・・・・離せ!!」

メラル「離せと言われて離す敵兵はいないよ・・・・・・ラウラ。」

メラルが強引にガウォーク形態に変形してラウラを強襲した。
そしてバトロイド形態に変形しラウラを押し倒した。

ラウラは引き離そうとするが、中々離れない・・・・・・・
コマンチはバルキリーより図体が大きいのでパワーが違う・・・・・
その結果、ラウラはメラルの乗るコマンチを引き離す事が出来ない。

そればかりか・・・・・・・

メラル「腕前は優秀だけど、奇襲に対する備えは出来てないね。教官なのに、教え子に教えられるなんてね。」

ラウラ「くっ・・・・・・・・」

メラル「もう少し警戒感を持った方がいいんじゃないの・・・・例えそれが有利な場合においてもさ・・・・・・」

メラルから有利な状態においても少しは警戒感を持っていた方がいいのではないかと・・・・言ってくる・・・・

屈辱だ・・・・・・
教え子からそれを教わる事になるとは・・・・・

確かに自分は警戒感を持って戦うけど、自分が有利な状態になると油断してしまうことがしばしばある。
油断した結果がこれか・・・・・・・
結果的に屈辱的な行為を受ける事になるとは・・・・・・

メラル「形勢は完全に逆転、今有利なのは私のようね・・・・折角のチャンスありがとうございました。」

ラウラ「まだ・・・・・・・・負けたとは限ったわけじゃない・・・・」

メラル「でもこちらが優勢なのは不利じゃない・・・・ふふふふ・・・・」

メラルはラウラを徹底的に追い込んだ。
圧倒的なパワーでラウラのバルキリーを追い込んでいるコマンチは、ラウラを逃げられないように徹底的に押さえ込み・・・・
一瞬離したと思いきや、落ちていたラウラのガンポッドを拾いラウラの頭部に押さえつけた。

ラウラは必死に何かいい手はないか模索する・・・・・
するとラウラは今の状況を見てある事を考える・・

ラウラ「・・・・さっき言ったよね、有利な場合においても・・・・・・油断するなと・・・・・」

メラル「何・・・・・・・・・・なっ!?・・・・」

ラウラ「このまま私と共に撃墜してやる・・・・・・」

対空ミサイルの発射・・・・・・
ミサイルは一回発射され別の方向に進むが・・・・・・・ある程度進んだ地点でラウラはメラルをロックオンし・・・・・
ミサイルは反転して向かってくる・・・・・・

この対空ミサイルは・・・・一度ミサイルを敵のいる方向に発射し、そのまま敵の背後に向かったら・・・・
パイロット側が相手をロックオンし、反転してロックオンした敵機を追尾する最新型ミサイルである・・・・
名前は・・・・・・・・・AMM-1D3対空対地ミサイル・チェイサー

チェイサーの開発に関しては、2020年にエースパイロットである加藤健雄中佐が提出したミサイル開発に関する意見書を元にしている。

ミサイルの特徴として一回相手を油断させ、隙が出来た所をロックオンして回避する隙も無く撃破する物であった。
または、マクシミリアン・ジーナスが生み出した囮撃ちに用いることが可能である・・・・

最初から相手をロックオンして使うのもよし、一回わざと外し後でロックオンし背後を狙うも良しの便利なミサイルであり・・・・
最前線に投入するのを要望する指揮官が多いとの事・・・・・・・・

優れたミサイルのような感じであるが・・・・ロックオンし対象物を追尾する時間は短いと言う欠点がある。

その優秀なミサイルを何故ラウラが持っているのかと言うと・・・
演習前に新型ミサイルの模擬弾があるのを知り、こっそり整備士につけてもらったから。

メラルと対峙し追い詰められた時の切り札として・・・・・・・・

メラル「お前・・・・自分まで負ける気か?」

ラウラ「その通りよ・・・・・屈辱を受けて負けるくらいなら・・・メラルと一緒にね・・・・・・・・・・」

メラル「冗談じゃない!!お前だけ自分のミサイルにぶつけられ負けろ!!」

メラルはラウラと一緒にミサイル心中したくないので、離れた・・・・・・・
屈辱を受けるなら一緒に心中するラウラの覚悟はゼントラーディ軍人らしくていいと思うが・・・・・・

一緒に心中する気はない、むしろ利用してラウラを撃破判定してやる・・・・
ふっとラウラのバルキリーから離れミサイルから回避しようとする・・・・・・

勝ちは自分にあり・・・・・・・・勝負あったな・・・・・・・
と思っていたが・・・・・・・・・

ラウラ「たぁ!!」

メラル「くそっ!!」

ラウラ「この!!」

ラウラは急に動き出し、バトロイドの右脚部でガンポッドを奪っているメラルのコマンチを蹴り上げる。
蹴り上げてラウラは前周りし、ガンポッドを奪われたメラルはバー二アを使い斜め横に回避する。
その直後にミサイルの爆発が置き、搭載されていたペイント弾が爆散する。

一歩間違っていたら二人とも爆発に巻き込まれており、両者の撃墜判定が出てしまう。

ラウラ「ふふふふ面白いでしょ、私の戦術・・・・・・・」

メラル「えぇぇ正直腹がたつ程面白かったわ・・・・・・・」

ラウラ「それじゃあそろそろ決着をつけようか・・・・・・・・・・もう自分自身を不安にさせる要素を完全に払拭したいから。」

メラル「その言葉・・・・・・・・・そっくり返す!!」

二人は距離を取っていつ相手の首を取ろうか、考える・・・・・・・
そろそろ不安定要素を排除して、自チームの勝利に貢献したい。

勝って貢献しなければ・・・・・・・・
二人はお互いの動きを監視する・・・・・

しばらくはそうした動きをしていたが・・・・・

ラウラ「やぁ!!」

先にラウラが動き出し、ガンポッドを両手で構えメラルに発砲する。
もちろん、メラルはラウラの動きを関していたのですぐさま回避行動を取り反撃した。

メラルのバルカン砲攻撃にラウラは一旦に地上に降り、銃撃しながら走る。
途中で銃弾のマガジンを交換するなど、攻撃の手を緩めなかった。
攻撃の手を緩めないのはメラルとて同じ・・・・・

お互いがマガジンをどんどん消費しながら銃撃・・・・それでも相手には命中しない・・・・・・
ミサイルも撃ったが・・・・・・それも命中すらしていない・・・・

しばらく撃ち続けていくうちに・・・・・・・・・

ラウラ「あっ・・・・・・・・もう銃弾のマガジンの残量が一・・・・・」

メラル「バルカン砲の残弾の予備は一か・・・・・・・・撃ちすぎたな・・・・・」

ラウラ「そろそろ決着をつけろと言われているのかしらね。」

ラウラとメラルのそれぞれの機体の銃弾のマガジンはもう一つしかない。
強力なミサイルも全部ない・・・・・・・・
二人はお互いに銃弾を無駄に使いすぎたと判断した・・・・

銃弾の無い可変戦闘機や可変攻撃ヘリコプターに出来るのは格闘戦闘のみ・・・・・
とは言え以前の問題を再び起すので格闘戦闘は使えない。
残った銃弾で決着をつけるか・・・・・・

二人はそう思うが・・・・・ラウラは・・・・

ラウラ「おっこれは・・・・・・・」

何かを見つける・・・・・・
その何かを見つけたラウラはクスッと笑い、表情を明るくした・・・・・

それはそれはありがたい・・・・絶好なお宝・・・・

メラル「そろそろ行かせてもらうよ!!」

ラウラ「えぇぇいつでもかかって来なさい!!」

ラウラが何かを見つけて何かを企んでいる事をメラルが知らないまま二人は決着をつけようとした。
どちらが勝つのか・・・・それはまだ・・・・分からない・・・・はずであった・・・・

イレギュラーを持つ・・・・・ラウラによって・・・・・・

メラル「なっ・・・・・ミサイル!!」

ラウラ「隠し弾行け!!」

イレギュラーもしくはお宝はミサイルの事であった。
ミサイルの発射はミサイルの残弾が無くなっていたと思っていたメラルを驚かせた。
こんな手を隠していたとは思ってもいなかった・・・・

こんな・・・・隠し弾を・・・・・・

メラルは頭が混乱し過ぎてどうしたらいいのか分からない。
ラウラの奴は・・・・・・・・

メラル「くっ・・・・・」

なんとかしてミサイルを迎撃しようと、無意識にバルカン砲を向ける。
バルカン砲の銃弾はミサイルに向かって放たれる・・・・
ミサイルは爆発・・・・メラルの一応の危機は回避される事になるのだが・・・・

簡単にはいかない・・・・・・・・・

メラル「!?」

ラウラ「終わりだよ・・・・・・・・本当こそね・・・」

メラル「ラウラ・ベルタリア!!くぁぁぁぁぁ」

既にラウラが狙いをつけていた・・・・・

メラルが気がつき叫んだ時はもう全てが終わりであった。
ラウラはその時点で銃弾のトリガーを引いており、確実にメラルが逃げられない位置にいた。
既に勝利の女神はラウラに微笑んでいた。

放った銃弾はメラルのコマンチに付着する・・・・

メラル「こんな事が・・・・・・・・馬鹿な・・・・・・・・・」

銃弾を受けたメラルのコマンチは膝をついてしまう・・・・

ラウラに翻弄されたあげく負けてしまうとは・・・・
やはりキヨラ隊のエースパイロット・・・・
ただ者ではないな・・・・・・

メラルは一回目を閉じてラウラの事を考えた・・・・・

メラル「負けたわ、ラウラ・・・・流石はキヨラ隊のエースパイロットね・・・・」

ラウラ「負けは私よ、メラル・・・・・」

メラル「えっ・・・・・」

ラウラ「勘違いしないで同情して勝ちを譲るんじゃない・・・・いろいろと教えられたからね。」

メラル「ラウラ・・・・・・」

メラルはラウラに負けた事で心を本格的に開いた。
流石はゼントラーディ軍キヨラ隊の兵士だと・・・・・

でも・・・・ラウラはこれは勝ちではなかった・・・・・
メラルにそれを伝えると驚かれるが、ラウラ的には驚くような内容じゃないと認識している・・・・

なんたって自分自身の欠点を指摘してくれたから・・・・・

教え子に欠点を教えられて勝っては勝ったとは言えない。
負けているとは言えない・・・・・・・・
ラウラは今回の演習でいろいろと学ばされた・・・・

その後戦闘はハルト機の撃墜判定が出て終わった。
最後の演習はこれで・・・終わり・・・そして数日後・・・・・・・
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