マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。最近の政治的問題や最近の出来事も更新します。

Δ小隊VSイサム・ダイソン

2019-01-31 07:04:04 | マクロス短編
【西暦2064年.惑星ラグナ.マクロスエリシオン内のブリーフィングルーム。】
海が綺麗で有名な惑星ラグナにあるケイオス.ラグナ支部。
この日、ブリーフィングルームにΔ小隊・α小隊・β小隊・γ小隊などの部隊の面々が集まっていた。
一同は何か真剣そうな表情で前にいるある男を見ている。

彼らの視線にいる男とは・・・・・

アラド「あ~全員いるか、明後日に遠方に展開している新統合軍を招いての演習を行う事になった。」
ケイオス.ラグナ支部.Δ小隊.アラド・メルダース大尉

Δ小隊隊長アラド・メルダース、曲者揃いのΔ小隊を率いる猛者である。
今回アラドが言ったのは遠方に展開している新統合軍との演習の件。

出張で不在のアーネストに代わり取り仕切っており・・・

演習についての詳細を各小隊隊員に説明している。

クリスチャン「いいじゃないですか。」
ケイオス.ラグナ支部.Δ小隊クリスチャン・クリステンセン中尉

エルラ「この際、新統合軍の偉そうな鼻を摘まんでやりましょう。」
ケイオス.ラグナ支部.Δ小隊.エルラ・クロッキー少尉

アラドの説明を聞いたケイオスのパイロット達は興奮していた。

なんせ遠方に展開している新統合軍の兵士は有能であり・・・・・
ヴァール化する危険性の低いので・・・安心して模擬戦に挑めるので・・・・
かなり面白い演習になる可能である。

近隣の統合軍は錬度低いかつ・・・面白くないかつヴァール化する心配がある。

遠方の部隊はヴァールする危険性は低いので、何かあっても近隣の新統合軍よりかは安心感はある。

リンゼイ「で指揮官の名前は分かりますか?」
ケイオス.ラグナ.支部リンゼイ・シミズ准尉

アラド「ミランダ・ジーナス大佐だよ。ちなみにだが、観戦武官として娘と姪を連れて行くそうだ。」

リンゼイ「流石は名門ジーナス家ですね。」

今回の新統合軍の指揮官はミランダ・ジーナス。
マクシミリアン・ジーナスとミリア・ファリーナ・ジーナスの6女で・・・・・・
ジーナス家の宗家と言われる家柄である。

部隊だけではなく、既に新統合軍に属している双子の姪と・・・長女。
これから軍に入る予定の次女・三女を連れてくると言う。

エルラ「まるでジーナス王朝ね。」

「勝てる気配がしない。」

ジーナスと言う言葉を聞いてケイオスの隊員達の表情が硬くなる。
なんせジーナス家は名門で有名であり、どれも技能の高いメンツばかりであった。
技能が高いのはいいが、ジーナスは卑怯だろうと思う人は少なからずいた。

その後もいろいろ話し合いをするが・・・・
長くなるので省略・・・・

それからしばらくして・・・・演習当日・・・

【演習当日】

ウラガ級とステルスクルーザーなどで構成された任務部隊が惑星ラグナに到着し降下した。
ラグナの海に着水するとVF-171は勿論・・・・・
VF-25やVF-31などの演習に参加するための部隊がラグナの新統合軍基地滑走路に移動した。

ミランダ「今回の演習の責任者であります、ミランダ・ジーナスです。」
新統合宇宙軍.ミランダ・ジーナス大佐

アラド「ケイオス.ラグナ支部Δ小隊のアラド・メルダースです。現在出張中のアーネスト・ジョンソン・・・・」

ミランダ「それは分かっているわよ、アラド君・・・私の前では全文言わなくてもいいわよ。」

アラド「はぁ・・・・(君?)」

滑走路でアラドは新統合軍の指揮官のミランダと挨拶した。
結構人懐っこい性格であり、アラドを同級生のような感覚で君付けする。

アラドは結構面白そうな女性だなと、ミランダの第1印象を見て感じる。

ライザ「結構いい惑星ね。」
新統合宇宙軍ライザ・ギルマー少尉

ミュレリル「青い海・・・可愛いウミネコ・・・この潮風・・・素晴らしいわ。」
新統合宇宙軍ミュレリル・ギルマー准尉

ミランダの後ろにいる新統合軍部隊に姪の双子・・・ライザとミュレリルの姿あった。
彼女らはミランダの姉テレーズ・マリアフォキナ・ジーナスの娘で・・・・
ビンディランスとラクテンスの攻防が始まる前に生まれている。

しかし

母が新統合軍を辞めビンディランスの活動の為、離れて生活をした結果・・・
ライザは母を恨むようになってしまったが・・・・
その詳細は別の話で語られる・・・・・

挨拶は終わり・・・・少しだけ自由時間に入る。

ミランダ「ミラージュ・・・・ミストラルとシフォンの世話お願いね。」

ミラージュ「はいお母様。」
新統合宇宙軍ミラージュ・ファリーナ・ジーナス曹長

人影が少ない所で士官候補生のミラージュは母ミランダから後ろにいる・・・・・・
妹ミストラルとシフォンの保護者として行動するように頼まれる。

ミラージュは笑顔で了承し、二人の妹を連れ観戦席へ向かう

そんなミラージュの姿を見たミランダはふっと安心する。

アラド「娘さんですか?」

ミランダ「そうよ、新統合軍の制服を来ているのがミラージュ。右隣がミストラル・・・左隣がシフォンよ。」

アラド「へぇ是非とも欲しい人材だな。」

アラドはミランダと打ち合わせるため合流する際に妹ともに歩くミラージュの後ろ姿を見る・・・・・

そして

アラドは是非ともうちの部隊の隊員にしたいと考えた。
とは言えであるが、このミラージュが新統合軍を辞めてケイオスに入り・・・・・・
Δ小隊に入るとは、アラドは勿論ミラージュもこの時知らなかったであろう。

それから数時間後・・・

リンゼイ「演習がまもなく始まります。両軍配置についてください。」

演習の準備が始まった。
既にマクロスエリシオンのアイテールとヘーメラーにはΔ小隊を中心とした・・・
ケイオス飛行隊が出撃する時を待っていた。

新統合軍側もウラガ級の甲板にて部隊の出撃の準備をしている。

クリスチャン「隊長・・・・新統合軍の奴らに勝ちましょうぜ!」

エルラ「必勝です。」

アラド「当たり前だ!ホームグラウンドで負けたら恥だ!負けたらクラゲ料理を絶って詫びるしかないから、勝つ!!」

アラドらΔ小隊は燃えている。
なんせホームグラウンドである惑星ラグナで負けるような事があれば末代の恥・・・・
どのくらいの意気込みかと言うとアラドの好きなクラゲを絶つ程・・・・・

一方の新統合軍は・・・・・・・

ライザ「相手はベンチャーPMCか・・・厄介だね。」

ミュレリル「最新型のVF-31を積極的に導入・・・・・SMSといいいい物ばっかり。」

ライザ「まっ辺境の統合軍と違って私達は精鋭だ・・・・PMCなんかに負けん。」

燃えるアラド同様に張り切っている。
なんせ最新型のVF-31を優先的に配備された精鋭中の精鋭・・・・・

こんな辺境地域で敗北したとなれば、戦場で死んでも死にきれないし・・・・

辺境の現地新統合軍からも馬鹿にされる事になる。
それだけは絶対に嫌・・・・・
ギルマー姉妹だけではなく、他の隊員たちも同じ気持ちであった。

その頃・・・・・・・・

「なんだ?この機体?」

「IFFに反応あり・・・・・・・友軍・・・・1機でか?」

ラグナに展開していた新統合軍艦隊のVF-17EとRVF-171が何か接近してくる友軍機を確認した。
しかも・・・・・・新統合軍やケイオスの識別信号ではなく、SMSの・・・・

展開するラグナの宇宙艦隊の空母から多数のVF-171が出撃した。

どんどん接近するにつれ、機影がVF-19EF/Aエクスカリバーアドバンスだと分かった。

「SMS機・・・聞こえるか、我々はラグナ軍である官姓名を名乗れ!繰り返す我々はラグナ軍である官姓名を名乗れ!」

新統合軍はSMSのVF-19に呼びかけを行う。
何処の馬鹿が、何のために惑星ラグナに訪れるのか?

まさか・・・・・造反したパイロットが演習に乱入するのか・・・・・・・

新統合軍の兵士たちは警戒し、VF-19を見続ける・・・
しばらくしてVF-19から返答が来た・・・・

返答してきたそのパイロットは ・・・・・・・

イサム「SMS所属のイサム・ダイソン中佐だ!」
SMS.イサム・ダイソン中佐

「ダイソン中佐だと?」

スーパーノヴァ計画でYF-19のテストパイロットを務め・・
YF-24のテストパイロットを歴任しただけでなく・・・・
シャロン・アップル事件に関与したイサム・ダイソン中佐であった。

そんな英雄が何の通告も無しにやってくるのはおかしい。

「ダイソン中佐、いくらなんでも認めるわけには参りません。」

「ここで阻止させてもらいます。」

新統合軍部隊はイサムを止めるべく部隊の展開を始めた。
数は飛行中隊何個分かはあり、艦隊もそれなりにいる。

それでも1機からすれば驚異であり、怯えてしまう。

が・・・・・・

イサム「楽勝だぜ!いゃぁぁほぉぉぉ」

簡単には突破されてしまう。

なんてイサムはYF-24のパイロットしていた時・・・・・
VF-19とVF-22の混成大部隊を模擬戦で倒し・・・
500機の艦載機のいる中で、敵旗艦を沈める判定を出している。

しかも1機で・・・・

「こちら新統合宇宙軍プリッシ隊、VF-19突破。」

『何をしていたのだ・・・くっ・・・・ラグナの地上部隊にも連絡しろ!!演習中止し・・・スクランブル!!』

無理矢理防衛網を突破したイサムは完全に敵と認定される。
艦隊司令部はすぐさま、バレッタシティにあるラグナ自治軍司令部とケイオス.ラグナ支部にこの事を通報・・・・

ラグナ自治軍司令部は警戒命令を出し、ケイオス.ラグナ支部に出撃を命令する。

『緊急警報発令、緊急警報発令.。SMS機が命令を無視して大気圏突入、これを敵と断定し・・・・捕縛する事とした・・・演習は中止・・・・第1種戦闘配置』

エルザ「演習中止?」

アルド「SMS・・・・っておいおい。」

イサムの騒動に演習は中止になり、イサム捕獲と言う形を取った。
Δ小隊を中心にしたケイオス飛行隊は新統合軍と協力しイサム捕獲へと乗り出す。

集団で編隊を組むと、エリシオンにいたリンゼイが・・・・・

リンゼイ『メルダース少佐、司令部より実弾使用とミサイルの許可は出されていません。』

アラド「どう言う事だ?」

リンゼイ『分かりません、新統合軍司令部に何度も問い合わせても分からず仕舞いで・・・・・・』

イサム捕獲の方針に・・・・・実弾は禁止・・・・
この言葉を聞いたアラドは、驚く・・・・・・・いったい何のために・・・・・・

深く考えたアラドは何かが分かり、ニヤリと笑う。

しばらくして・・・・・

アラド「あれは?」

桂木桂「よっ色男さん?気になると思って反応したでしょ。」
新統合宇宙軍桂木桂.少尉

アラド「ん?名前は?」

桂木桂「俺はもうすぐ娘が生まれる色男・・・・桂木桂、護衛として来ていたんだ。よろしくな!!」

アラドの近くを通る丸っこい機体・・かつてのVA-1とVA-2を思わせる機体が来た。
特殊作戦護衛機V/A-1オーガスとV/A-2オーガスⅡ・・・・・・

今回の演習の護衛の切り札として連れてきた物だった。
アラドがこの機体が気になったため通信を行おうとした直後・・・・
そのパイロットから通信が来て桂木桂と名乗った。

桂木桂「そちらも頑張れよ!」

アラド「そっちもな・・・いい娘さん生まれるといいな。」

桂木桂「照れくさいな、じゃあな。」

挨拶を終えると、同僚のオルソン・D・ヴェルヌと共に・・・・イサム捕獲へ乗り出す。
何故、この二人がいるのか・・・・・

実はこの世界は1995年に時空震で複数の世界が分かれており・・・・・
オーガスの物語へ続く未来へ進まなかった平行世界の桂とオルソンであるから・・・・

別の歴史を辿っていたら桂木桂とオルソンは時空振動弾による混乱時空を生み出し・・・・・
自ら特異点としての物語を歩み、結末にもう一人の自分を撃つ事になる。

だが・・・・

この未来へ進んだ二人からしたら関係ない
何にも関係のない平行世界であるから。

イサム「おっ来たな・・・・」

ライザ「馬鹿発見!」

イサムの目の前にケイオス.新統合軍の大編隊を確認する。

一方、先陣を切っていたギルマー姉妹がやってきて。
ドックファイトを開始。

次第にイサムを捕まえるための乱戦となる。

アラド「よし行くぞ!」

『了解』

Δ小隊も動きだし、イサム迎撃に向かった。

フォーメーションを組み、イサムを取り囲む。
イサムを取り囲むも呆気なく逃亡される。

このイサムの動きを見て・・・・・
流石はシャロン・アップル事件の英雄・・・・とアラドはイサムの腕前を称賛する。

イサム「中々動きいいな。」

アラド「そちらさんもな・・・・・」

イサムもアラドの動きを称賛する。

今のアラドの動きはイサムを満足させるだけあり・・・
イサムはアラドと戦って楽しいと思うようになった。

ライザ「もらった!」

イサム「よっと!」

ライザ「くそっ」

新統合軍のライザもイサムを攻撃する。

突然演習に乱入した新統合軍から追放された馬鹿・・・・・
そして・・・・新統合軍から抜けたケイオスと言う名のPMC連中・・・・
こんな無茶苦茶な連中には負けたりはしない・・・・

ライザは強気な顔ででイサムに攻撃した。

アラド「凄いな、あれ程の数を悠々と・・・・・」

アラドは呑気にイサムの派手過ぎる回避術に楽しく拝見する。

勿論・・・・・捕獲する気でいるも・・・
どうも乗り気にはならない・・・・

なんせミランダが何か企んでいる・・・・・
そろそろなんか言いそうな予感はする・・・・

ミランダ「全軍ストップ!!!」

『へっ』

アラドがもうそろそろと思った頃に・・・・・・
ミランダから戦闘中止命令が言い渡される。

戦闘中止・・・・・・・・・・一同は突然の事に唖然・・・・・・

ミランダ「ダイソン中佐・・・ご苦労様です。」

イサム「お蔭で敵扱いにされ大変だったぜ!!」

『えっ!?』

ミランダがイサムにご苦労さま・・・・・と声をかける。

もしかして・・・・これは・・・・・・・・・・・・
猿芝居!?

エルラ「隊長・・・・・」

アラド「やはりなと・・・・・最初から組んでいたんだよあの女(ミランダ)」

最初から仕組まれていた。
実はこの騒動を仕組んでいたのはミランダであり、イサムはその協力者。

実弾で撃つなと言う時点でアラドは気がついており・・・・
本当の脱走兵に準ずる物なら実弾は使っていたが、今回は許可されてない。
だったら猿芝居と・・・・・・・・

ミラージュ「お母様?」

ミランダ「ふふふふ、案外楽しんでもらえたでしょうね。でも本番は・・・・・・・」

まだ本番は終わっていない。

なんせ演習はまだ終わっておらず、これはオープニングセレモニー。
本当の演習はまだ始まってすらいないのだから・・・・・・

イサム「ではΔ小隊殿に演習を申し込む。」

アラド「その申し出ありがたく了承する。」

ライザ「では我々も!」

イサム「人が多いほど歓迎だぜ、嬢ちゃん達俺の指揮下に入れ!」

イサムはライザ達を指揮下に入れ、アラド達との演習を再開する。
本当の戦いはこれから始まり、ケイオスか新統合軍かどちらが強いかを決める。

その物語の詳細はまた別の機会に・・・・・

【リファインキャラ】


リンゼイ・シミズ
【種族】
地球人
【性別】
女性
【生年】
2047年
【所属】
ケイオス.ラグナ支部
【階級】
准尉
【解説】
ケイオスの事務に勤務する女性スタッフ。
普段は事務として勤務しているが、エリシオンのオペレーター不在時代理を勤める事がある。
第二次ウィンダミア独立戦争前に新統合軍に転職し、別の星系に移動している。
【解説】
マクロスΔスクランブルの名前無しオペレーターに設定入れました。
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ランカの決意

2019-01-28 23:00:34 | マクロス短編
【西暦2062年11月4日.惑星ラーディリア】
ランカ・リーは惑星ラーディリアを親善訪問しホールにてライブを行った。
観客から大盛況であり、新たなファン層を増やす事が出来て大成功。
大満足のままランカは会場を後にした。

ライブを終えた時間帯は夜・・・・・

ランカ「お待たせ~アルト君。」

アルト「今日のライブは上手く言ったな。」

ランカはスーツ姿で待っていたアルトと合流し、町に出る。
アルトは護衛としてランカに付き添っており、先月に続いて二ヶ月目である。
特にテロリストとかの襲撃もなく、何事も平穏だった。

護衛についたのはいいが・・・・ある問題が・・・・

アルト「最近目のやり場に困るな。」

ランカ「そう?」

この頃のランカは大人らしさが出て口紅を塗ったり・・・・・
タイトミニに黒タイツのスタイルが一般的になっており・・・

メルトランの遺伝子を引き継いでいるのか胸もシェリル程ではないが胸も大きくなった。

大きくなっただけではなく、形も整っており・・・
見るだけでも魅力的な胸になっている。

まぁ20歳越えれば、そうなるのも当たり前ではあるが・・・・

一方のランカは・・・・・

ランカ「♪(今回はシェリルさんがいないから、ここで距離積めちゃおう)」

最近、シェリルに劣勢ぎみだったのでここでリードしようと考えた。

いっその事、自分の体を使ってでもアルトを手に入れよう。
そろそろ、男の事を知らないと・・・・
ランカは恋心の中に下心も芽生える。

アルト「はぁ(まぁタイトスカートも似合うし、大人っぽい顔に唇になったし・・・)」

ランカ「アルト君、ここ入らない?」

アルト「げっ!?」

ランカの体型を考えていたアルトだが、ランカが立ち止まり・・・
ここに入りたいと言う・・・・・・

入りたい店は・・・・・・・

アルト「マリーネバー(海兵隊酒場)」

海兵隊酒場・・・・
実はランカは20歳越えてから酒が好きになり、先月にのライブの合間でも酒ばかり飲んでいた。
好きあらば酒、ライブが終わったら酒・・・・

アルトやシェリルなどの面々はランカはアル中じゃないかと心配し・・・
一度病院で検査したらと進めて行かせるも、アル中ではないとの診断結果が出る。
なんせランカはメルトランの血を引いているため、ロシア系よりアルコールの耐性は強い。

後にランカが出会う事になる元ラプラミズ艦隊遊撃兵の祖母のランメルもかなり強い。

ランカ「取り敢えず、ラーディリアカシャッサの水割りとペアサイダー一杯・・・おつまみは野菜ディップとポテト&チーズ以上。アルト君は?」

アルト「えぇっとウィスキーの水割りで、つまみはお任せで。」

店に入るなり、ランカとアルトは注文する。
アルトはランカを見ると、やけに酒を頼むなと思った。

お通しのクレーパーの実(食感がカキ、味はブドウの果物)が来ると・・・・
ランカはアルトとライブの話をする。
アルト的にもかなり面白い話であり、楽しく聞いている。

注文した酒がやって来て、のみ始めると・・・・

雰囲気が変わる。

ランカ「もう私は20歳、いつまでも大人しい役はやりたくないんだよね。もっと激しいアクションがしたい、だから自室では必ずガンセンターに行ってね。」

アルト「ガンセンター!?そんな話聞いた事ないぞ!」

ランカ「秘密にしていたからね、いつまでもアルト君やお兄ちゃん達に頼りっぱなしじゃ・・・いつか死んじゃいそうで。」

酒を飲んだランカは、アルトが知らなかった衝撃な事を話す。
アクション女優を目指している事と、それに伴う訓練・・・

例えばガンセンターに通ったり予備役軍人(アクション女優必須資格)試験を受けたり。

バイクの免許取ったりと・・・・
一連の話にアルトは思わず驚きのあまり食が進まない。

アルト「歌はどうするんだ!」

ランカ「続けるわよ、アルト君・・・・今回ここに来たのは私の歌の新しい方向性を勉強するために来たのよ。」

アルト「歌の新しい方向性?」

ランカ「私のアイドルとしての寿命終わりだし、切り替え時は今でしょ。」

アルトはアクション女優の道に突き進むランカに歌に関する事を聞くが・・・・
ランカは歌を続けると同時に、ここで新たな歌の方向性を見つけるべく勉強に来たと告白する。

そんなランカの返答にアルトは更に戸惑う。

可児大尉「自衛隊組今日こそ勝つぞぉぉぉ!」
新統合陸軍警備歩兵連隊.可児斉蔵.大尉

おぉぉぉぉ

可児大尉「中島軍曹.中村軍曹、ミュージック頼む。」

アルト「なんだぁ?」

突然

日系人の陸軍大尉が他の日系人の兵士達に大きな声で激励する声が聞こえる。
それに合わせて日系人の兵士達が雄叫びをあげる。
そして日系人の陸軍大尉が、部下に音楽を頼むと命令・・・

しばらくして

大昔のヒーローソングのような音楽が流れてきた。

緑の大地を熱く抱き締めて~、作らん明日への道しるべ~♪

アルト「これって俺の先祖の故郷日本の自衛隊の隊歌 平和への誓い。」

流れてきた音楽にそって歌う日系人の兵士達。
アルトはこれがかつての祖先の故郷日本の自衛隊の歌だと言う事に気がついた。

ここの酒場にいる人達や軍人達、そしてランカも笑顔でその様子を見守る。

そして、アメリカ由来の兵士達やイギリス系の兵士達などもいろんな軍歌や民謡を熱唱。
和気あいあいと盛り上がった。

最初は意味の分からなかったアルトだが、段々と良さが分かってきた。

「よぉ姉ちゃん、海兵隊ソング戦士の歌を歌わねぇか!」

ランカ「えぇ勿論入らさせてもらいます。」

次第にランカだと気がつかない海兵隊隊員がランカに・・・・・
アメリカ海兵隊から引き継いだ海兵隊ソング戦士の歌を歌わないかと誘う。

ランカも酒の効果もありノリノリに入り。

海兵隊のヘルメットを被り、マイクを持ち歌う準備に入る。

俺は悪魔の番犬俺は進む.俺は悪魔の番犬俺は進む。

アルト「すごい歌詞だな、これ。」

ランカはこの場にいた軍人達と楽しく戦士の歌を歌う。
アルトは戦士の歌の危ない歌詞に慣れず、ドン引きしていたが・・・・・
まぁ昔のアメリカ海兵隊の面々に文句言うのはなんだか・・・・と思うようになる。

ランカ「アルト君。」

アルト「ランカ」

ランカ「皆が歌っているんだから、混ざって♪」

アルトはランカに誘われ、歌の場に混ざりる。
混ざるうちに戦士の歌の効果を実感、ランカと肩を組ながら歌う事になった。

そして

二人は満足しながら、海兵隊酒場を後にする。
酔いを覚まそうと、近くの展望台に入った。

ランカ「案外きれいね、フロンティアとはかなり違う風景。」

アルト「あぁこんな風景は始めてだ。」

アメリカの東海岸の町並みを再現した都市の夜景。
新統合軍近距離移民船旗艦マクロス・ラッシャーが要塞艦で待機する新統合軍基地。

再現された東京タワーとエッフェル塔、名古屋タワー。

こんな風景は中々見れない。

こうした風景を見て、ランカはすぅと息を吸って何か吹っ切れた顔をする。

吹っ切れた顔をしながらアルトの方を向いて・・・・・

ランカ「アルト君、私は地球に行きたい。」

アルト「えっ?」

ランカ「人類の故郷地球に行ってアクション女優をやり、家族を得て・・・人生が終わるまで歌って女優としてやり続けていきたい。」

ランカは地球に行きたいと告白する。
突然の告白にアルトは目の前の光景が真っ白になるほどのショックを受ける。

地球に行く、ランカが・・・・・・

惑星フロンティアなどからも遠い地球に・・・ランカが・・・・・
しばらくアルトはショックを受けながらも、ランカが地球に行く理由の詳細を聞いた。

ランカ「アルト君はシェリルさんとオリンピア船団に行くんでしょ。」

アルト「確かにオリンピア船団に行く・・・・」

既にアルトはシェリルの護衛と教官としてオリンピア船団に向かう予定である。
アルトとしてもランカをいつか誘おうと考えていたが・・・・

ランカの告白に諦めざる終えないと判断した。

アルト「また会えるよな。」

ランカ「勿論よ、生きている限りは何処かで・・・・・・好きだよ、アルト君。」

さよならのキス・・・・・

ランカはアルトにキスをした。

また会えるかもしれないが、それがいつなのかは分からない。
アルトはそれを覚悟・・・・・・・

ランカからの唇を受けとる。

パシーン

アルト「いっ」

突然、アルトはランカにビンタされる。
一体何故なのか、アルトの頭が混乱した・・・・
一体何故・・・・・

何故ランカはアルトをぶったのか?

実は・・・・・ランカがアルトをぶったのは理由があり・・・・・・・・

ランカ「で~も今のはノーカウント、これはまだ早い冗談。今は話して、すぐに別れるわけないじゃん。」

アルト「なっランカが俺にキスしようとして・・・・!?」

ランカ「アルト君とシェリルさんがオリンピア船団旅立った後に地球に行くから、それまで・・・私と付き合ってね。」

アルト「ランカ!今のは酷いぞ!」

今すぐ別れるわけではないから・・・・・・

今告白したと言ってもランカとアルトが今すぐ別れるわけではない。
この手には単純なアルトはすぐに分かれると錯覚していたそうで・・・・

ランカはアルトの状態を理解し・・・・・

今すぐ別れる錯覚を冷ますべく、キスをしビンタした。

ランカ「ん~と。」

アルト「帰りますか・・・・・」

ランカとアルトは宿泊私設まで歩いて帰る事にした。
その後も予定されていたライブも終了、惑星フロンティアに帰り・・・・・

シェリルが忙しい時は、ランカはアルトとデートし。

アルトとシェリルがオリンピア船団に向かうまで続く事になる。
(結局シェリルに心が傾き、ゴールイン)

そして・・・・・・

あれから30年・・・・・2093年。
マルドゥーク戦役が地球圏で起こり、銀河も不安定な状態があれど・・・
いよいよ運命のASS-1落下まで100周年まで6年。

運命の第1次星間大戦100年も残り16年・・・・

メグミ「じゃ母さん。」
新統合軍メグミ・ミア少尉

ランカ「メグミ、遠くの惑星に行っても死ぬ真似はしないでね。」
生物学者ランカ・ミア

メグミ「はいはい、行ってきまーす。」

ランカも母親になり、子供が生まれる。
気の強かった長女メグミは新統合軍の軍人となり遠くの惑星に向かうことになった。

旅立つメグミに重要な頼み事をして送り出す。

早乙女ユウト「親父とお袋に見送られてしばらく、派遣地までかなり経ったな。」
新統合軍早乙女ユウト.少尉

一方の早乙女アルトとシェリル・ノームの息子

【予告】
ランカの娘メグミ・ミア。
早乙女アルトとシェリル・ノームの息子.早乙女ユウト

お互いの事情も知らず、新統合軍の兵士として同僚となった。

メグミ「何よ!その俺様態度!」

早乙女ユウト「なんだと触覚ピーマン」

二人は互いに気の強い二人は、争うも・・・・相棒としてやって行かなくてはならない。
そんな中、惑星ケリオに暗躍する麻薬密売私設軍隊が暴れまわる。

そして、襲いかかる反統合ゲリラ。
暗躍するシェルバン共和国国防軍。

二人は喧嘩しながら協力しあい、危険すぎる惑星を戦い抜く。

早乙女ユウト「メグミ、いつもの強気の態度手を貸してくんねぇか!」

メグミ「いいけど、呼び捨てなんとかなんない?」

時代は西暦2093年、新たな戦役が始まる。
そして、知るお互いの出自。

マクロスプラネットライド

来年公開予定。
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SVF-30メガリス

2019-01-28 12:42:21 | オリジナルメカニック
【機種】可変戦闘機
【開発】ウェルスター航空
【所属】シェルバン共和国国防軍
【兵装】
マニューバミサイル×4
ブレンザーアサルトガンⅡ×1
対空ミサイルランチャー×2×10×4
ミゼットミサイル×30×1
レーザー砲
レーザーナイフ
【解説】
SVF-12ハウンドのリファイン計画に求められて開発された可変戦闘機。
バトロイド時の近接装備にレーザーナイフが追加され、攻撃力の強化がされている。
シェルバン共和国国防軍の主力兵器になった他。

暗殺兵器としてのタイプが投入され、暗躍している。
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マクロス外伝 サンダーボルト スヴァードの恐怖

2019-01-23 07:34:49 | マクロス短編
第2次ウィンダミア独立戦争から一年が経った西暦2068年。
銀河各地の辺境の星系で反統合組織による決起が相次いだ。

現地の新統合軍はこれらの反統合組織による決起に対処するも・・・
歩兵やデスロイドなどを駆使する反統合組織に苦戦し鎮圧が遅れてしまい・・・
惑星の治安を悪化させると言う事態を招いていた。

【西暦2068年.マーシェリ星系惑星グリビオン】
マーシェリ星系惑星グリビオン、かつて主星ラーシェに入植した・・・・・
新マクロス級移民船団マクロス22から分かれた近距離移民船団が入植した惑星である。
この惑星の主産業はタバコ.銀河バナナなどであり・・・・・
惑星全体が東南アジアと南米・中南米を一つにしたような惑星である。

「MOVE・GO・GO・GO・GO」

そんな惑星グリビオンだが、治安は悪い。
元からいたグリビオン人による、マフィア組織・・・
流れ着いた反統合思想の持ち主、統合政界から排除さ統合政府に恨みを持った共産主義者など。

危ない要素がいろいろと集結した結果、治安の悪い惑星になった。
いや、元から悪かったのが更に酷くなったと言った方が正しいだろう。

常に警察と陸軍で編成された麻薬組織撃滅部隊による戦闘や・・・
装備の悪い反統合組織との戦闘は日常茶飯事となっている。

【惑星グリビオン.マーサイド大陸.テリオ空軍基地】
マーサイド大陸東部にある新統合空軍テリオ空軍基地。
周りを人工の川と天然の川ニューアマゾン川に囲まれた基地であり・・・・・
近くにはテリオタウンとテリオ陸軍基地がある。

見た目は完全に田舎と言う感じであり、見るからに面白みがない場所だと感じる。
と言ってもいろんな場所に銃弾や爆発した後が見られ・・・・
ここで激しい戦闘が行われたと言う証拠がチラホラ分かる。

マイハーク「また街で銃撃戦か・・・・何度目か?」
新統合空軍マイハーク・ジェナス.少尉

エリス「この1週間で19件ですね。先週の2つ増加で・・・・」
新統合空軍エリス・クラウゼ.少尉

マイハーク「17件か・・・・かなり多いな。」

この基地で勤務する空軍パイロット.マイハーク・ジェナスと・・・
同僚のエリス・クラウゼの二人は周辺の街テリオタウンの治安について語る。

二人は別の惑星から転属になった身であるが・・・・・

テリオタウンを始めとする惑星グリビオンの治安の悪さに驚く・・・・・
そればかりか・・・・・・・・・・

マイハーク「治安悪いのもいいとしてだが・・・・・この旧式を使うのもな・・・・・・」

エリス「VF-31サンダーボルト・・・・今年で37年目の旧型ですからね。」

マイハーク「37年の旧型・・・・・・VF-171の方がマシだ。」

この惑星の新統合軍の装備は旧式が目立つ・・・・・
VF-11はまだマシな方であり・・・・・

別の基地ではVF-5000が配備されているそうである。

なんせグリビオンは戦術的に大した価値もなく・・・・・
VF-171やVF-25などの兵器を配備していない・・・・
それだけではなく、VF-19やVF-22もいない・・・・

エリス「取りあえず、仕事しよう・・・文句言ってもVF-171が来るわけでもないし。」

マイハーク「まっそれもそうだよな。」

エリス「休憩終わりだし・・・・午後も頑張ろう。」

とは言え、文句言ってもVF-171が配備されるわけではない。
黙って今の仕事に専念・・・・・・

二人はそう思いながら、休憩を終え仕事に戻る・・・・・・

「ハンター01よりHQへ、異常なし・・・・ゲリラのお客さんなし・・・・オーバー。」

『こちらHQよりハンター01へ、引き続き警戒後・・・・僚機と共に基地へ帰投されたし。』

「了解。」

OVF-1ブロンコⅡが編隊を組んで飛行していた。
このブロンコⅡと呼ばれる機体はヴァリアブル・コイン機であり・・・・
反統合組織などのゲリラ掃討戦に使われている。

既にQVF-2ドラゴンフライⅡやQVF-3プラカⅡなどの後継機があるが・・・・・・
ここグリビオンに置いて今も現役として活躍している。

「03から01へ、暇ですね。」

「暇なのは間違いだぞ、連中の基本はゲリラ戦・・・・・戦闘機を使わない歩兵戦術だ・・・この下には無数のゲリラが潜んでいるのだぞ。」

「ハッ・・・・そうであります・・・しかしゲリラはナパームや爆弾とうかなどでいちころでは・・・・・?」

「そんなはずはないぞ・・・・ロケットランチャーやミサイル弾はかなり厄介だ・・・けっして油断できるものではない。

ゲリラ狩りの兵士達は相手が歩兵ばかりなので油断している。
完全に殲滅するのが難しい連中であるが、殺すにはそれほど難しくなく。
人間が蟻を踏み殺すかのような感じであり・・・・・やる気がない。

隊長は兵士としての経験が長いため部下を諌める。

「ん?隊長、武装ハーフトラック確認。」

「あのタイプの武装ハーフトラックは麻薬密売組織の物だろう、前を封鎖して動きを止めるぞ。」

部下の一人が武装したハーフトラックを見つけた。
武装したハーフトラックを使うのは反統合組織ではなく麻薬密売組織・・・・・
その証拠に武装ハーフトラックの後ろには輸送トラックが続いている。

武装ハーフトラックは護衛だろう。

「止まれ!我々は新統合軍である、麻薬の密輸は違法行為である。速やかに停止し我々の指示に従え!」

ブロンコⅡ部隊はバトロイドに変形し麻薬密輸集団の車列の前を封鎖し止める。
止まる車列にレールマシンガンを向けて、護衛車両を破壊する。

麻薬輸送車両から降りたマフィアは、驚いてはいない。

そんな様子を見た隊長は違和感を覚える。
何かがおかしいと・・・・

ズガァァン

「なんだ?2番機が・・・・・」

「やられただと?何処からだ?」

突然、ブロンコⅡの2番機が爆発し大破した。
隊長と僚機は爆発し大破した2番機の方向へ向くと・・・・
そこには川から上陸した複数の機影を確認した。

「VMSだと・・・しかも最新型のVMS-21グリッシュ」

確認できたのは、VMS・・・ヴァリアブル・ミゼット・サブマリン。
かつて存在した特殊潜航艇とは違い、安全性と操縦性が大幅に強化され・・・・・
潜水艦から発進できる海の戦闘機と言われる程の機能になっており。

統合戦争では地球統合海軍と反統合同盟軍の海軍部隊がそれを用いてり・・・
激しい海中戦と言われる戦闘を繰り広げていた。

次第に統合戦争末期では可変性を加え、VFなどの可変機同様・・・・
サブマリン・バトロイドの二段変形が可能になっており・・・・
第1次星間大戦末期の地上戦で残存部隊がこれを運用し・・・・
ゼントラーディ軍残留部隊を圧倒した逸話も残している。

「くそ・・・・・・・麻薬密売のギャングがこれほどの武装を持っているとはな・・・・・・・近隣基地に応援を頼め!」

「ハッ」
えを
今回出現した・・・・グリッシュと言われる最新型のVMSの数は6機・・・・・
しかも、ブロンコⅡよりも性能のいいので後退を余儀なくされる。

が・・・・・・

グリッシュ部隊6機のうち4機がバトロイド形態のまま追撃しており・・・・
攻撃によりブロンコⅡは変形機能を損傷し、変形できないようになってしまう。
それでもなんとか善戦しながら、後退する。

マイハーク「ウィンダミア王国が内乱らしいな。」

エリス「第2次ウィンダミア独立戦争後、統一前に恭順した国の王家の末裔の貴族がシェルバンと手を組み反乱・・・・親統合政府派の王家も決起し三つ巴だそうよ。」

マイハーク「しゃれになんないな、正統なプロトカルチャーの末裔とか自称した癖に。」

マイハークとエリスは待機所にいながら、今起こっているウィンダミアの騒乱について話し合っていた。
ハインツ・ネーリッヒ・ウィンダミアの風の歌による老化現象・・・・
ロイド・ブレームによる行動でウィンダミア王宮の権威が衰えてしまい・・・・・

統一前の国家の末裔らが各勢力と手を組み反乱を起こした。

この騒動については別の機会で語られる事になる。

『ゲリラ狩り第3小隊が敵部隊と遭遇、救援要請。基地飛行隊は・・・・大至急出撃されたし。』

「お前ら・・・・出撃だぞ!!急げ!!」

マイハーク「ちっ敵かよ。」

話の途中であるも、基地に救援要請が届いたため・・・
マイハーク達の部隊に出撃命令が下る・・・・

すぐさまVF-11Bのコックピットに乗り込み・・・・そのまま離陸し・・・
6機編成で、ブロンコⅡ部隊が救援要請を出した地点に向かう。

数分後・・・・・・・

マイハーク「あれは?」

エリス「戦闘の炎ね・・・・」

救援要請を出したとされる地点で爆発を確認した。

更に近づくと、1機のブロンコⅡが抵抗するも・・・・・
グリッシュのミニガトリングにより蜂の巣にされ、機能は停止・・・・・

このブロンコⅡの撃墜により部隊は全滅した。

「馬鹿な・・・あれは我が軍でも配備されたばかりの機体だぞ。」

「何故テロリスト風情が持っている?」

グリッシュの姿に隊長を始めとする部隊員は驚く・・・・・・

新統合海軍の最新鋭機が何故こんな所にあるのか・・・・何故こいつはそこにいるのかと・・・・・
激しい衝撃とショックを受けるが・・・・・・・・

「ぐっぎゃ・・」

「何?ぐあぁ」

エリス「そんな隊長。」

マイハーク「奴の攻撃じゃない・・・・何処だ?・・・」

突然・・・隊長と僚機が撃墜された。
圧倒的なスピードで撃たれたようで・・・・2機は一瞬で火達磨になる。

明らかにグリッシュからの攻撃ではなく、上からの攻撃・・・・

まだ敵が潜んでいる・・・・
マイハークとエリスは周囲を捜索する・・・・・・・

「ぐあぁぁ・・・」

エリス「あそこよ!!」

マイハーク「あれは・・・・Sv-154スヴァードじゃねぇか。」

仲間が攻撃され・・・すばやく攻撃してきた方向に視線を合わせると・・・・
第1次ウィンダミア独立戦争で運用していた1機のSv-154スヴァードがいた。
形態はバトロイドであり、狙撃銃らしき物を構えておりそこから狙撃していたようだ。

友軍機は残りマイハーク.エリス含めて3機・・・・・・・

「くそぉぉぉぉぉぉ。」

エリス「待って!?」

僚機がスヴァードに向けてファイター形態のまま突撃しながら銃撃をする。

既に仲間は隊長を含む半数以上撃墜され・・・・
仲間を殺された怒りからか、正常な判断が出来なかった。

正常な判断が出来なくなった結果、スヴァードはファイターに変形し一度回転し。
攻撃してくるVF-11を撃破する。
これでマイハークとエリスの2機しか残ってない。

マイハークは若干冷静さを失いかけるが、なんとか正気は保っているが・・・・
何かに気がつく。

マイハーク「くそ、いつの間にかあいつら逃げている。」

グリッシュと麻薬組織の輸送車列が消えている。
スヴァードが攻撃している隙に戦線から離脱したのだろう。

なんとかスヴァードを撃墜しなければ、マイハークはエリスと共にスヴァードに挑む。

マイハーク「ぐっ」

エリス「マイハーク!?」

スヴァードに挑んだマイハークだが、反撃により方翼を失ってしまい・・・
バトロイドに変形し、地上に降下しようとするが・・・・
スヴァードがバトロイド形態に変形し、マイハークに掴みかかってきた。

なんとか反撃するも、スヴァードの方が強く。
次第に押されていく。

エリス「このぉぉ。くっ、くそ」

エリスは押されているマイハークを救うべく・・・
バトロイドに変形しガンポッドを銃剣を取り出し、一旦地上に降下し・・・
マイハークを押さえるスヴァードに向けて突撃する。

が・・・・

銃剣はスヴァードに掴まれてしまう。

マイハーク「エリス!!」

エリス「くぁっ糞、脚が・・・・」

スヴァードは掴んだ銃剣を奪い取り、エリスの右脚部を破壊した。
その姿を見たマイハークはこのパイロットただ者ではないと思った。

エリスのガンポッドを持つ手を破壊すると・・・・方向を振り返り・・・・
付属装備であろう、アサルトナイフを持ちマイハークに迫る。
なんとか抵抗しようとマイハークはガンポッドを向ける・・・・

マイハーク「うわぁぁぁぁぁ」

スヴァードは突撃し、マイハークのガンポッド攻撃を回避しどんどん近づく。

もうダメだ・・・・・
マイハークは死を覚悟し・・・・目をつぶる。

ガァン

マイハーク「うわぁぁぁぁぁ」

ナイフで突き刺さる前に防弾シールドをおもいっきり脇腹に突き刺した。
腹部に命中し突き刺さり、致命傷を負わせるも・・・

最後の抵抗と言わんばかりか、ナイフをマイハークのサンダーボルトの頭部に突き刺した。

突き刺したナイフで頭部を破壊すると、スヴァードは機能を停止した。

マイハーク「はぁはぁ、エリス・・・・」

エリス「マイハーク・・・生きているわ、今回は難敵ね・・・・」

マイハーク「難敵どころじゃない、化け物だ。サンダーボルトで勝てたのが奇跡だよ。」

マイハークは生きていたエリスと通信し、今回戦ったスヴァードの感想を言った。

性能の差とパイロットの技量の差。
この事実を突き付けられたマイハークは、今の現状に失望する。
二人はその後、救出されるが・・・

麻薬組織の車列を逃した事による謹慎処分が下された。
とは言え技術不足の差も露呈したため、少し最新型のVF-25の機種変更を決めるのであった。
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アメリア・キザキ中尉

2019-01-21 00:03:36 | マクロス短編
ミレーヌ・フレア・ジーナスとガムリン木崎の三人目の娘アメリア。
末娘であり、母が元ファイアーボンバーのメンバーで父が統合軍のエリートと言う家柄に生れた。

しかし

そんな両親の娘とは思えない程、戦場では冷酷で相手を殺すことを躊躇しない戦士に育った。

今回はそんな戦場で生きるミレーヌの娘の物語を紹介したいと思う。

【西暦2071年.ラーサ星系惑星デルフォキ】
惑星デルフォキ
この惑星は反統合組織が多数出没し、新統合軍と激戦を繰り広げている惑星である。
現地軍は空だけでなく、地上戦も繰り返し・・・泥沼化するなど。
この世の地獄と言っていいほどの戦場に変貌した。

そんなデルフォキのアーラリア湾付近上空にて、とある戦いが起きようとしていた。

『ダリア隊へ・・・早期警戒機より報告・・・アーマリア沖20kmにて未確認機多数・・・、IFFに反応無し。未確認機は敵と思われる、接敵後・・・撃破・・または拿捕しろ!基地からの支援や飛行隊の派遣などする、そちらで先行で敵に対処してもらいたい。』

「了解」

VF-31Aカイロスの改良型VF-31Xカイロス改が編隊を組ながら飛行している。
早期警戒機からの報告で、未確認飛行物体の編隊を確認・・・・
IFFの識別信号に反応がないから、敵と判断・・・・

偵察飛行に出ていたダリア隊に迎撃命令を出す。

「カイロス改の調子者もよしっと。」

体つきから女と分かるパイロットはコックピットの中のモニターをいろいろと触る。
カイロス改の操縦性を調整し、今回の戦闘に備えた飛行モードに切り替える。

このVF-31Xカイロス改と言うVF-31は普通の辺境の惑星には配備されない。
その辺境に配備されてないカイロス改が何故、こんな所にいるのか?

その理由は・・・・

「全く、別の惑星から最重要テロリストが逃げ込んだと言うから・・・・」

最重要テロリストの排除。
ターゲットを排除するため、辺境に通常配備していないカイロス改を投入している。
なんせカイロス改は初期タイプのジークフリードより優れており。

そこいらの一般のVF-31Aよりかは作戦の成功率が上がる。
とは言え、最新仕様のジークフリードの方が優秀だが・・・

「ダリアリーダーからダリア各機へ、どうぞ。」

「ダリア2 レディ」

「ダリア3 レディ」

「ダリア4 レディ」

準VF-Xであるガーベラ中隊のダリア小隊は敵と戦う前に点呼を取る。
点呼の様子は問題なく、各隊員は元気よく返事をする。

返事の大きさで士気が高いかを判断する事ができる。

その中には・・・

アメリア「さて、そろそろやりますか。」
新統合宇宙軍ダリア小隊隊員.アメリア・キザキ中尉

ガムリンとミレーヌの末娘アメリアがいた。

ピンク色を髪をした女性兵士アメリアは腕をいじりながら・・・
戦闘モードに入る準備をし、操縦桿を握った。

自分達と距離のある未確認機体をどう仕留めるか・・・
ミレーヌの娘とは思えない程の表情を浮かべ考える。

そろそろ敵と接触する・・・・予測位置だと背後に回り込む事になる。

「ダリア4、俺たちは敵に側面と正面に回り込む。そのまま背後から陽動攻撃を仕掛けろ!」

アメリア「了解」

主力部隊は遠回りして正面に回り込み・・・・・
新統合軍のVF-25とVF-31の混成部隊と合流し、敵に攻撃を仕掛ける。

一方のアメリアはそのまま単機で未確認編隊に攻撃を仕掛けて、陽動として敵を引き付ける。

単機で陽動は危険な事ではあるが、アメリア的には簡単な事であり。
何度も同じような事をこなしている。

アメリア「さて、ここからが正念場・・・反統合のクズ共・・・覚悟しなさい。」

本隊と分かれたアメリアはスピードを加速し敵編隊の背後に迫る。

加速して数分後・・・・

アメリアは悠々と飛行するSv-154スヴァードとSv-262ドラケンⅢからなる大編隊を発見した。

どちらもディアン・ケヒト社が開発した可変戦闘機であり・・・
どちらもウィンダミア独立戦争で活躍した機体である。

ウィンダミア王国に配備されただけではなく、非地球人国家にも配備されており。
それだけではなく、闇世界にも横流しされており。
2067年以前よりもスヴァードとドラケンⅢの目撃情報が相次いでいる。

アメリア「ターゲットロックオン」

1機のドラケンⅢにロックオンした。

まず最初の一撃はアメリアにとっては自分自身の戦いの始まりをつげる鏑矢であり・・・
自分自身の戦いが有利になるか不利になるかを決める重要な一手である。

「隊長、ロックオンされました。」

「敵だ!散開しろ!数は・・・・」

「1機です。」

敵もアメリアの存在に気がついた・・・・

が・・・・・・

もう遅い

「ミサイル接近!早すぎる・・・回避・・不能・・・・ぐぁぁぁぁ。」

「糞・・・主力は俺と共に進め!追撃機は上空に上がって背後を取れ!」

既にロックオンされた時点とアメリアの存在を知った時点で、運命が決まっていた。
カイロス改のミサイルの時速が速く・・・・
気がついて回避行動しようとしても・・・・時既に遅し。

回避不可能な距離まで接近されてしまい、一瞬で火だるまになり撃墜されてしまう。

そんな時速の速い高性能なミサイルであるが・・・・
高コストなため、実戦に使う際は必ず1機事に1基まで決められている。
そのためアメリアはこのミサイルを鏑矢のように扱っていた。

アメリア「まずは一つ、敵はざっと34機か・・・面白い。これほどの部隊で何をしようとしてたのかしら?でも、相手逃げるの速い・・・まぁ適当にやりますか。上空に回り込む奴ら数機いるけど・・・嫌がらせのつもり?」

最初の1機を血祭りにしたアメリアは敵編隊に突っ込む。

一見すれば考えも無しに突っ込んでいるように見えるが、アメリアには考えがある。
散開が遅れた1機のスヴァードに狙いをつける。

アメリア「ごめんね、テロリスト君。」

ガンポッドによる銃撃を数発程度を素早く撃ち、スヴァードに命中。

スヴァードはエンジン部が火だるまになり爆散した。

更に本隊に遅れたドラケンⅢを見つけ撃墜。
既にアメリアのスコアは3機になっていた。

アメリア「あら、2機のドラケンか・・・・ぐっ撃って来たわね。まぁ、狙い通りだけど。」

上空に上がっていた迎撃役の2機のドラケンがアメリアの背後につく。
案外、厄介な展開であるが・・・・アメリアからすれば狙い通り。

その狙いの次の段階をすべく、まるで挑発するかのように逃げる。

「奴・・・逃げます。」

「逃がすな!奴を逃がせば、本隊が危うくなる!」

アメリアの挑発にドラケンが食い付き追いかける。
追いかけてくるドラケンを嘲笑うかのように、海面に向けて真っ正面に急降下。

それにつられて2機のドラケンもアメリアと同じように急降下。

リニアレールマシンガンを使いアメリアを攻撃する。
もうそろそろ海面にぶつかる。

アメリアはチャンスを待ちながら、ドラケンの攻撃を回避し来るべき時を待った。

アメリア「今だ!」

時が来たのか、海面ギリギリで向きを変更しバランスを取るためバトロイドに変形し・・・
脚のバーニアを使い海面から飛び、ある程度の距離になると再びファイターに変形した。

追撃してきたドラケンも同じようにやろうとしたが、タイミングがずれそのまま海面に激突した。

アメリア「さてと、これで5機は始末したわね。そろそろ対空中距離攻撃砲の支援があるけど。」

ここまでのアメリアの戦果は5機。
まだまだ30機程の残っているけど、自分が求められている仕事は一応ここまで・・・

後は・・・・・・

ズゴォォン

「なんだ?今のは?」

「今の攻撃で、6機やられました。」

「6機だと?くっ、このままでは・・・」

「前方より敵機多数!新統合軍です。」

「馬鹿な、背後の迷いこんだ奴以外にもいるだと?」

中距離支援攻撃とダリア隊本隊と新統合軍の迎撃部隊。
後の仕事の主役は彼ら・・・・

敵はまさか迎撃部隊がこんなにも早く出てくると思ってなく。
さっきのアメリアは迷い猫だと思っていたせいか・・・
ダリア本隊と迎撃部隊の登場に驚いたようである。

それも知らずか・・・ダリア本隊と迎撃部隊は突撃。
敵は全機排除完了するのであった・・・・

その後・・・・基地にて・・・・

「馬鹿野郎!無茶な飛びかたしやがって、整備するのにどれ程苦労すると思ってやがる!」

アメリア「知らない。」

「知らないじゃねぇだろ!馬鹿野郎!待て!話は終わってないぞ!」

アメリアは整備班長に起こられていた。
理由は無茶な飛びかたをしたせいで、整備する手間が増えたと・・・・

整備班長は激怒しているが、アメリアは知らないと答えて何処かへ行ってしまう。

「全く あの小娘め、本当にミレーヌちゃんの娘なのかね?」

「本当ですって、養女ではない実娘です。」

「ふん全くどうやったら、生意気な性格になるのやら。」

「生意気は若い証拠です、言う事は聞きますし。」

「ふん、それが本当なら少しはこっちの言うことを聞けばいいのに。」

アメリアが去った後、整備班長は愚痴を言うが・・・・隊長はフォローに廻る。
隊長はアメリアのある過去を知っている。

それはアメリアにとって辛い辛い記憶の事・・・

それ以来、大人し目で真面目だった彼女が変貌した。
そんな事情も知っており・・・・・
今の拗ねたアメリアに軍規違反以外は容認している。

そして、アメリアは自室に戻るとある夢を見る。

アメリア「そんな、エリコが・・・なんで殿なんか・・・一緒に逃げよう。」

エリコ「駄目・・・・もう私は致命傷を負った・・・早く・・・・・」
新統合宇宙軍エリコ・トレンダ.准尉

それは士官学校のVF演習中に、テロリストの襲撃を受けた。
数は候補生の方が多かったが、相手との経験の差により次々に殺され・・・・

なんとか士官候補生達はある程度生き残って逃げ出したが・・・・

当時その中にいたアメリアとエリコは攻撃の際に逃げ遅れてしまい敵中で孤立する・・・・

なんとか逃げ出せた友軍と合流しようとするも・・・
不幸な事に発見されてしまい追撃される。

その時エリコは攻撃を受け致命傷を追って、もう逃げられないと悟りアメリアだけを逃がし殿を務めた。

アメリア「嫌だ・・・離れたくない・・・・」

エリコ「早く行って・・・お願い・・・死んでほしくないの・・・だから・・・」

スゴォォン

アメリア「エリコ・・・・あっエリコぉぉぉぉぉ」

しかし

その直後にエリコ・トレンダ.候補生はアメリアの前で戦死。
ショックで一人になったアメリアはテロリストに囲まれるも・・・

怒りよる無我夢中でテロリストのバルキリーからガンポッドを盗み・・・

救援部隊が来た時には、テロリスト編隊をアメリアが殲滅していた。
それ以来、アメリアはテロリズムを恨んだ。

アメリア「エリコ・・・・テロリズムは絶対に滅ぼす、それが一生かかっても・・・・・」

アメリアはエリコと二人で写った写真を見ながら語りかける。
それが自室で寝る前の日課になっていた。

そして、父ガムリンと母ミレーヌへの懺悔。

テロリズムを憎み大勢の人間を殺した事に関して・・・・
軍人とは言え、人の命を殺めた・・・もう後戻り出来ないと・・・

いつもの日課・・・・・アメリアはそれを終えると寝る・・・
またら明日になれば、パトロールに出て敵と遭遇すれば殺す・・・

そう考えながら、アメリアは深い眠りにいた。

が・・・・

ウゥゥゥゥゥ

アメリア「なんだ?」

『緊急事態発生、デルフォキ革命軍による爆撃部隊がマトレシティーに接近中・・・・総員出撃せよ!』

アメリア「まさか無差別爆撃・・・・糞・・・テロリストめ!なんで民間人を・・・・』

警報により起こされてしまう。

警報の内容はデルフォキ革命軍による爆撃が行われると・・・・
アメリアはそれを聞いて部屋から飛び出し格納庫へ向かった。

この時の話はまた別の機会で・・・・
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中間管理録ミリア・ファリーナ

2019-01-19 10:09:52 | マクロス短編
【西暦2008年】
第1次星間大戦開戦から数ヵ月前・・・・
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊ラプラミズ直衛艦隊.旗艦.ケアドウル・マグドミラ。
この頃、ラプラミズ直衛艦隊を含めた直衛艦隊の出番がなかった。

ラプラミズ艦隊の所属の兵士達は、暇であり退屈そうに過ごす兵士が多く。

見るからにやる気のないように見える。

モーア「戦いたい!!戦いたいよ!!」
ゼントラーディ軍ラプラミズ直衛艦隊ミリア機動戦隊.モーア・カリダム3級空士長

メフィア「その気持ち分かるけどさ」
ゼントラーディ軍ラプラミズ直衛艦隊ミリア機動戦隊.メフィア・メルダーン

エリアーノ「モーア・・・・そこは押さえて・・・・」
ゼントラーディ軍ラプラミズ直衛艦隊ミリア機動戦隊エリアーノ・ミフェス

中には暴発しそうな者までおり、いつ他の部隊と乱闘するか分からない状態になっていた。
趣味娯楽もないので、ラプラミズ艦隊内部では不穏な動きが出ていた。

そんな中・・・

ミリア「では会合を始めるぞ。メール.デワントン」
ゼントラーディ軍ラプラミズ艦隊ミリア機動戦隊隊長.ミリア・ファリーナ.1級空士長

メール「ハッ」
ミリア機動戦隊副官.メール・ナリフェーン2級空士長

デワントン「ハッ分かりました、ミリア1級空士長。」
ミリア機動戦隊副官.デワントン・フィアロ2級空士長

この日、ラプラミズ艦隊旗艦.ケアドウル・マグドミラ艦内の補給所のテーブルで・・・
ミリア機動戦隊の隊長のミリアと副官のメール.デワントンが会合していた。

議題は戦闘がなくモチベーションが下っているミリア隊の隊員をどうするか・・・

ミリアは勿論、副官の二人は部下の士気の管理を行っている。
部下の士気が変化すると、いくらミリアが優秀でも部隊の士気が駄目で・・・
敗走する結果になっては意味がない。

こうして定期的に集まっては部下達をどう扱うか
どのようにして改善するかを話し合った・・・・・・

デワントン「最近、監察軍の戦闘もなく暇な状態が続いています。特にモーア・カリダム3級空士長は暴発寸前であり・・・正直どうにもならない状態です。」

メール「またモーアか・・・あいつの戦闘好きには困ったもんだな。」

デワントン「とは言え、我が隊の隊員3名を失ったキシェール海戦からかなり経っています。モーアだけではなく、他の隊員も不満を述べています。」

ミリア「流石に不味いな、このままでは部隊運営に影響が出るな。」

デワントン「というか戦死者の数も増えますよ。」

現在のミリア隊の現状は悲惨な状態だった・・・・・
戦闘がなく、刺激になるようなものがなく・・・・地球人のような文化もなく・・・・
食事もただ栄養を取るだけだし、酒はただ酔わせるだけの液体・・・・

ゼントラーディ人の軍隊生活は戦闘以外の楽しみがないほど、暇である。
それが故か、ストレスが溜る兵士が多く・・・・

戦闘のない期間はイライラしている。

ミリア「とは言え、無理に戦いを起こすわけにはいかん。ラプラミズ艦隊の戦場への出撃はボドルザー閣下が決める・・・」

メール「しかし・・・・・このまま放置するのもまずいですよ、ストレスが溜りすぎて乱闘する可能性があります。噂じゃバカムジンの第7空間機甲師団が暴発寸前で、常に乱闘が日常茶飯事と・・・・このままでは我々もバカムジンみたいになります。」

ミリア「それは流石に不味いな。」

自分達の好きな戦いへ出撃するに関してはボドルザーが決める。
自由に戦闘を起こすのはご法度であり、下手すれば艦隊事消される可能性がある。

すべてはボドルザーの意のままであり・・・・その下は戦闘の駒・・・・・

どんなに優秀な技量あれど・・・・・・大した権限がなければ、その技量は死ぬ事になる・・・・
ミリアもその事を理解し今回の会合に参加している・・・・

されど・・・・不満を溜めすぎて乱闘し優秀な隊員が死ぬ事になるのも問題・・・・・・

デワントン「ミリア1級空士長・・・・・ラプラミズ司令にティレノール記録参謀閣下を通じて艦隊周辺飛行を進言しますか?」

ミリア「いや取られた・・・・・・キヨラ隊の連中が先取りしていた。」

メール「やべぇ・・・・打つ手なしか・・・・・」

せっかくデワントンが策を持ってくるも・・・・先客がいた。

それを聞いたデワントンとメールは落胆した・・・
どうしようにもならないと・・・・

メール「この調子ですと、他の隊のみならず…他の艦隊も同じような事になってそうですね。」

ミリア「それはそうだろうな、全部の艦隊を出撃するような戦闘なんて珍しいからな。」

メール「ブリタイ閣下の第67分岐艦隊は監察軍の艦の追跡で忙しいそうですよ、道中監察軍のはぐれ部隊と遭遇するそうですが・・・・」

ミリア「はぐれ部隊など眼中にない・・・・どうせ雑魚ばかりだ・・・・・楽しめん。」

その後もいろいろと考えたり・・・・・意見を出し合ったりするも・・・・・・

有効な打開案はなし・・・・・・

段々とミリア達の顔が弱弱しくなり・・・・頼りない雰囲気を出し始める。
そろそろ部下たちがストレスが溜り暴発しないか・・・・
それが心配になってくる。

と言うか・・・・・・・

ミリア「3級空士長の下も問題だな。」

デワントン「はい確かに・・・・」

3級空士長より下の女性兵士・・・・・・
リガードやクァドラン・ノナ.ジナールなどの兵器を扱う兵士の事で・・・・
地球で言う下士官クラスの兵士に相当する。

一人の3級空士長が指揮できるのは基本3人・・・・
他部隊共用であるが、倍の数の戦力がいる。

そんな連中も爆発したらたまったもんじゃない。

ルーナ「あの・・お時間よろしいでしょうか?」
ゼントラーディ軍ラプラミズ直衛艦隊ミリア機動戦隊ルーナ・ロレッサ3級空士長

ミリア「ルーナ・・・・アマテラ・・・・」

アマテラ「実はその事に関してお話があるのですが・・・・・」
ゼントラーディ軍ラプラミズ直衛艦隊ミリア機動戦隊アマテラ・サーノ3級空士長

そんな中で3級空士長クラスの指揮官で知的な性格のルーナとアマテラがそれ以下の報告に来た。

何か嫌な予感しかしない。
ミリア.デワントン.メールの3人は不安そうに2人を見た。
とてつもない嫌な予感がする・・・・・・・

アマテラ「現在、やる気をなくして部屋で寝てます。」

ミリア「はぁ?」

デワントン「起きないの?」

アマテラ「全然起こしても起きようともしないし、そればかりか・・・・反抗します。」

ルーナ「いっその事、ぶん殴ってもいいですか?」

ミリア「それはやめろ!!」

それ以下の女性兵士のやる気の損失・・・・
主力の兵士であるそれ以下の兵士がやる気がでないと、次の作戦に支障が出る。

これはこれで不味いことになった・・・・

ミリアは頭を抱え、今の状況に絶望した。

ティレノール「ミリア1級空士長。」
ラプラミズ艦隊.ティレノール・ナリフェーノ.ゼムー1級記録参謀

ミリア「ティレノール記録参謀閣下。」

ティレノール「お前達に1つ頼みがあってな。」

部下達と会話していると上官のティレノール記録参謀がやってきた。
要件はミリアに対する頼みと言う名の命令・・・・

不安がっていたミリア達に希望の光が差し込むような予感がした。

記録参謀が来たと言う事は・・・・・出撃命令・・・
ミリアを始め期待するかのような目でティレノールを見て・・・・
何こいつら期待した目で見ているんだと
ティレノールは思いながらミリアに対する要件を言った。

その結果は・・・・・・・・・・

ティレノール「カムジンの第7空間機甲師団を足止めしろ!」

ミリア「へっ!?」

ティレノール「ミリアには主力部隊の艦載機部隊をつけるからカムジンを足止めしてくれ。あいつは出撃命令も出てないのに出撃しようとしている。ラプラミズ司令も言っていたが、期待しているぞ。」

デワントン「完全にこれは・・・・・・」

メール「やる気は上がるような結果にはなりませんね。」

期待外れ、ただの内輪揉め関係・・・・・
ミリア達は愕然、デワントンやメールなどの副官は冷静さを保ちながらも呆れた・・・・
と言うかそう簡単に自分の思い通りになる結果にはなるとは限らない
と言う考えに従えば当然か・・・・・

二人はそう考え・・・・ミリア達は落胆・・・・・・
ティレノールは流石に気まずくなったのか、早々に退散した。

それからしばらく・・・・・・・・

ミリア「しょうがない、デワントン・・・メール・・・・部隊を召集しろ!!」

『サ・エスケス』

命令ならば仕方がない・・・・・
ゼントラーディ軍の世界において命令は絶対・・・・・・

ミリアは渋々部隊を招集をデワントンとメールに命令した・・・・

カムジン「やいミリア!!どきやがれ!!」
第109分岐艦隊第7空間機甲師団長.カムジン・クラヴシェラ

ミリア「いかせないな、命令もなしに勝手に戦線に出る事は許さん!!」

数時間後、ミリア達は現場に到着した。
カムジンは多数の艦艇を率いており、ミリア達を圧倒するが・・・・・

ミリア達も負け時に戦闘を起こしても構わんと言わんばかりに
カムジンの圧倒に抗う・・・・・・・

モーア「クソカムジン、とっとと消されてしまえ!!」

メフィア「一般兵士以下の脳みその癖に生意気なんだよ!!」

不満が溜っていたのか、モーア達がカムジンに向けて罵声を浴びせた

ミリア隊はカムジンの不始末を何度も対処しており
その結果、隊員一同は皆カムジンを嫌っており。

戦後、カムジンの反乱に誰一人加わっていない。

それほどカムジンはミリア隊に嫌われており・・・・
ミリアと一緒に対処していたそれ以下の兵士こと主力部隊の
面々も自然にカムジンを嫌うようになったと言う。

カムジン「なんだとこんにゃろ!!」

ミリア「おいお前ら!!カムジンを刺激するな!!」

ミリアも正直本音を言たい所だが・・・・
今はそんな事をしている場合ではない。
部下がカムジンを刺激しないように止めないといけない。

だが・・・・ミリアの静止空しく・・・・更にヒートアップ。

既にいつ戦闘行為に及ぶ可能性が高まる。
そればかりか、戦闘がなくてやる気を無くしていた
主力部隊の兵士もこれに加わり手が付けられない。

デワントン「これは・・・・流石に不味い・・・・」

メール「もうだめだ・・・こりゃ・・・・」

二人の副官はこの騒動に諦めムード・・・・
このままでは戦闘状態になってしまう可能性があり・・・

ミリアは二人の副官が諦めモードになったのを見て
完全に終わったなと言うか顔になった。

カムジン「もう許さん!構わねぇ!殺して通るぞ!」

ミリア「やめろ!カムジン!」

どんどん煽った結果、ついにカムジンがぶちギレる。
この結果にミリアは大慌て・・・・

このままでは殺し合いになる。

ミリアはなんとか止めようとする、ゼントラーディ軍同士で争ってはいけないと。

そんな時であった。

ラプラミズ「そこまでだな、カムジン。お前の進路には私の艦隊を始め多数の直衛艦隊が展開しているぞ!出撃はやめよ!出撃やめない場合は我々が相手する。」
ラプラミズ直衛艦隊司令官.ラプラミズ

ラプラミズ直衛艦隊本隊が到着した。
本隊が到着した様子を見てミリア・・・・唖然。

一体、今の苦労はなんだったのだろうって。

その後、カムジンは大人しく引き下がり・・・事態は終息する。

それから20年以上後の2031年

ミリア「はぁ、今頃になって思い出すなんてね。ゼントラーディ軍時代の苦労話。」

デワントン「いいじゃないですか、あれはあれでいい思い出ですし。今の家族がいる今の方がいい思い出ですけど。」

メール「むしろ子供に教えたいくらい。」

ミリアは久しぶりに副官を呼び寄せあの時の出来事について話していた。
結構あの時は大変であったが、今となってはいい経験。

もうすぐ社会人のいる3名はこれを機会に子供達に教えないかと考えた。

部下と上官の間にいる中間管理職・・・・

どれほど辛かろうが、抗えば希望になる。
頑張れ、社会人の中間管理職・・・頑張れば未来はある。

【直衛艦隊のピラミッド】
【1】艦隊総司令官
【2】ゼムー1級記録参謀
【3】中規模司令官
【4】ゼムー2級記録参謀
【5】小規模司令官
【6】ゼムー3級記録参謀
【7】1級護衛官
【8】2級護衛官
【9】3級護衛官
【10】一般艦艇艦長
【11】遊撃1級空士長・特務1級空士長
【12】遊撃2級空士長・特務2級空士長
【13】遊撃3級空士長・特務3級空士長
【14】1級空士長
【15】2級空士長
【16】3級空士長
【17】1級空兵長・1級艦橋兵長・1級装備兵長
【18】2級空兵長・1級艦橋兵長・1級装備兵長
【19】通常主力兵
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オリンピア船団

2019-01-17 01:42:32 | マクロス短編
【西暦2063年オリンピア船団】
フロンティア船団が入植した惑星フロンティアを通り過ぎ、新たな新天地に向かう船団。
マクロスオリンピア船団・・・・・・・

惑星ガイオス3に一部入植し、惑星フロンティアとの中継惑星になり。

銀河の更に更に奥に進んだ。

そんなオリンピア船団にある二人の人物の物語が始まろうとした。

あたしの歌を聴けぇぇ

マクロスオリンピアのホールで、銀河の妖精シェリル・ノームのライブが開かれていた。
オリンピア船団における人気が高く、会場は多くの人で埋め尽くされている。

そんな埋め尽くされた会場をシェリルは踊り、歌う・・・・・

シェリル「ふぅ、今回も疲れたわね。」
銀河の妖精.シェリル・ノーム

メックル「はい、お疲れ様です。お飲み物は?」
シェリルのマネージャー.メックル・ベルサーズ

シェリル「なんでもいいわよ、そろそろあの馬鹿も戻ってくるから。」

メックル「馬鹿って早乙女アルトさんですよね。馬鹿には・・・」

シェリル「馬鹿には見えないでしょ、でもねアルトは馬鹿と言っても空馬鹿だから後・・・飛行機馬鹿・・今頃仕事でその辺を飛んでいるじゃない。」

ライブが終わると楽屋でリラックスする。
結構、この仕事は楽ではなく・・・・歌だけではなく女優の仕事もある。

多忙極まり、別の職種の馬鹿に愚痴としてあたってしまう。

と言っても、シェリルの本音ではなく・・・
ただの愚痴・・・・

シェリル「さぁね、メックル・・・先に帰っていいわよ、私は寄る所があるから。」

メックル「はい、シェリルさんもお気をつけて・・・・」

シェリルはメックルと共に楽屋から出るとそこで別れて何処かへ行く。
一体何処へ行くのかはメックルにも知らない・・・・

そのままシェリルは変装した姿のまま人混みの中へ消えていった。

一方・・・

アルト「バニッシャーリーダーから各機へ、フォーメーション・デルタ。クイーンズナイツ隊に遅れを取るな!」

早乙女アルト率いるマクロス・ワンサード所属バニッシャーズ隊とクイーンズナイツ隊が飛行している。

アルトのバルキリーの色は赤く染まっており、あだ名はソードダンサーと呼ばれている。
大尉に昇進し部下を持ったアルトはアゴヒゲを生やし・・・・
指揮官として厳しい人間になっているも、部下から慕われていた。

「お疲れ様です。ソードダンサー」

アルト「そっちこそな!気を付けろよ!」

「お気遣い感謝します。」

アルトの前を新統合軍のエンジェル・メイツ隊のVF-25が飛ぶ。
新統合軍からも信頼されており、常に何処かの飛行隊が近くに通ると挨拶される。

結構女性兵からモテて、時々部下に弄られる事がしばしば。

男らしい風貌になりアルト姫と言われなくなったが・・・・なんとも。

その後・・・・

アルト達はマクロスワンサードへ戻り、ブリーフィングを行い解散する。
解散してすぐに慌ただしくアルトは何処かへ向かう。

一方・・・・・

シェリル「遅いわね・・アルト・・・」

シェリルは駐車場でアルトを待っていた。
今の時期は少し暑いせいか、シェリルは短パンに薄着で色気がある。

それが仇になるとは思ってもいなかった。

「よぉ姉ちゃん、一人かい?」

「一人だったら、俺達と気持ちいい事しないかい?」

シェリル「何よあんた達。」

シェリルの前に荒くれ者の集団が現れた。
どんどんシェリルを追い詰めていき、逃げ場を奪っていく。
強気なシェリルであれど、内心は怖い・・・・

「おい逃げんじゃねぇよ、触ってもらいたいのはここか?」

シェリル「やめて!」

「可愛いじゃねぇかよ、楽しもうぜ~」

とうとうシェリルを追い詰め、体を触ろうとした。
強気なシェリルであれど、怖い・・・誰か助けてと思うほどに・・・・・

荒くれ者がシェリルの股を触ろうとするが・・・・・

「がぁぁぁぁ。」

アルト「一人の男がこうでもしないと・・・・集団で女を襲うしか能がないのか!」

荒くれ者の一人の腕をアルトが掴み、固く握りしめ・・・
一旦離した後に荒くれ者を胸元に向けて蹴りあげ気絶させる。

激怒した残りの荒くれ者はアルトに向かっていくが、急所を狙われ気絶させれる。

しばらくして気絶から回復するが、アルトがそれを見据えてか拳銃を向けていた。

アルト「何処の戦場に出れようが老いも若いも金持ちも貧乏人も男も女も平等に誰もが死ぬか、戦場のみならず人生は・・・生きるかのラインに立っている。こんなくだらない事をするなら、余計な事は考えるな。もっとシンプルに生きろ、情けない生き方をするならばな。」

「はい~反省します。」

荒くれ者はアルトの一喝で逃げていく。

今のアルトは、昔のアルト姫と言われるような女と見違える風貌ではなく軍人らしい風貌。
威圧感があるのか、荒くれ者達は怯えて逃げていき・・

既にアルトが手配していた警察に捕まる。

そんなアルトにシェリルが近づいた。

シェリル「遅かったじゃない・・・・遅かったじゃない・・・」

アルト「掴むなよシェリル・・・・遅くなったのは・・・悪かったと思っている。」

明らかにシェリルは泣いている・・・・
余程不安だったんだろう、アルトはシェリルを抱き慰める。

ある程度落ち着きを取り戻すと、少しずつ元気を取り戻していく。

そして、止めてあった車に乗り込みオリンピアの街へ走る。
車の中で・・・・・

シェリル「私・・・・オリンピア船団から離れるわ。」

アルト「えっ?」

シェリル「嫌いじゃないから離れるんじゃない、仕事でね。」

シェリルはオリンピア船団から離れると告白する。

アルトは驚くが、シェリルにはどうしても離れないといけない理由がある。
それは他の移民船団や惑星へ向かうから。

オリンピア船団から離れられないアルトからすれば驚きであり・・・

いや、いずれシェリルがオリンピア船団から離れる事は知っていたが・・・
まさかこんな早くに離れるとは思ってもいなかった。

シェリル「ねぇアルト、私は正直・・・さよならはしたくない。離れたくない・・・離れたくない・・・もう一人は・・・嫌・・・」

シェリルはダンダンと声を震え、泣き始める。
普段は気の強い女性であるが、シェリルは天涯孤独の身であり・・・
両親はもういない・・・

過去に何度も悲惨な目に遭って、あの時だってグレイスに捨てられる。

泥の中からでもあがき続ける不屈の精神力を持つシェリルでも・・・
既に心はボロボロであった。

本当にこのまま見捨てていいのか?
アルトは泣いているシェリルを見てそう思った。

そんな中で、ランカと最後に会った日の光景を思い出す。

ランカ「シェリルさんを頼むわ、アルト君。」

アルト「ランカ・・・・」

ランカ「私とアルト君は進むべき道は違う、だからアルト君・・・シェリルさんを・・・お互いの・・・ためにも」

ランカがシェリルの事を頼むと言った。
あれから3年経ち、シェリルとアルトの距離は縮まるが・・・

アルトとランカの距離にすれ違いがあった。
友達ではあるが、何処か違和感を感じ・・・・
アルトとシェリルがオリンピア船団から旅立つ翌日・・・

ランカはオズマが泣きながら説得されながら、新たな道へ進むべく地球へ行った。

シェリルさんをよろしく・・・

あれ以来会っていないランカからの願い・・・
今自分がすべきなのは・・・

アルト「シェリル・・・・・オレは…君につきあうよ。ずっと・・・・何処までも・・・」

シェリル「アルト・・・・・馬鹿ね・・・当たり前じゃない・・・いや・・・待ってたわ・・・この時を・・・これからも頼むわ・・・よろしく・・・」

アルト「シェリル?」

シェリル「馬鹿・・・どんな未来だろうと、アルトは・・・私に従うの!」

アルト「はいはい、やんちゃなお姫様。」

シェリルを支える事・・・どんな事があっても・・・

アルトの告白に、シェリルは素直じゃないように振る舞うも・・・それも止め・・
素直に自分の気持ちをアルトに言う・・・・・

これからも頼むと・・・・・

シェリルは笑顔を取り戻し、ドライブを楽しんだ。

それからしばらく・・・

アルト「よしバニッシャー隊行くぞ!」

アルトはオリンピア支部を説得しクイーンズナイツと共にシェリル護衛に入った。
オリンピア支部長も骨が折れ、それを許可。

晴れてアルトはシェリルと共に行動することが可能になった。

二人はオリンピア船団の活動の後、いろんな惑星を回り・・・・
いろんな人と出会い・・・別れを経て・・・・・

時には戦ったりと・・・

そして・・・・

それから二人は間もなく結婚・・・・結婚して間もなく。
ランカから結婚したと言う報告が入ってくる。
あの出会いから数年・・・10年・・・トライアングラーは終わる

それから30年後・・・・・西暦2093年・・・

メグミ「ねぇ君は何処から来たの?」
新統合宇宙軍メグミ・メア.少尉

ユウト「俺か?遠い星系からな・・・俺は早乙女ユウト。」
新統合宇宙軍早乙女ユウト.少尉

メグミ「私はメグミ・ミア・・・同じ新統合軍の仲間としてよろしくね。」

かつてのトライアングーで別れた魂は、別の形で繋がる。
どんな時を越えても、必ずいつか・・・会えると・・・

神様は教えてくれる・・・いや・・・人間が運命を作る。

【イメージ声優】
シェリル・ノーム
=遠藤綾

早乙女アルト
=中村悠一

ランカ・リー
=中島愛

メックル・ベルサーズ
=沖佳苗

メグミ・ミア
=中島愛

早乙女ユウト
=中村悠一

【ゲスト】
メックル・ベルサーズ
【生年】
2045年
【姉妹】
アリメール・ベルサーズ(2045年)
エリーム・ベルサーズ(2046年)
ナスター・ベルサーズ(2048年)
【解説】
シェリル・ノームの補佐をするゼントラーディ人と地球人のクォーター。
ハヤテ・インメルマンとは従兄弟の関係であるが、面識はない。
明るく元気であり、真面目で若いけれどシェリルを補佐する。

彼女の二人の叔母伯母は比較的に若い頃に結婚したため、同年代の従兄弟が多い。

メグミ・ミア
【生年】
2068年
【所属】
新統合軍
【階級】
少尉
【解説】
ランカ・リーの実の娘、兄スタングと妹ユイリンとメイリンがいる。
パイロット志望であり、新統合軍に入隊している。
基本明るいが、勝ち気な性格であり母ランカを慕っている。

早乙女ユウト
【生年】
2065年
【所属】
新統合軍
【階級】
少尉
【解説】
早乙女アルトとシェリル・ノームの息子、弟キイチとユウイチ、妹アヤがいる。
シェリルに性格が似て俺様系な性格になっており、飛行機馬鹿は父に似た。
俺様系であるが真面目。

【アルトの風貌】


アルトの男らしい風貌のイメージベースは中村悠一さんが演じたカバネリ乱のキャラクターにしている。
ガンダムUCのナイジェルにしようとしたが、流石に無理なのでアウツ。

【ランカ・リーのラジオ】
西暦2063年11年3日、どうも地球.北米ワシントンより生放送のUN.R
司会を勤めさせてもらいます、かつては超時空シンデレラ。

今は泣く子も黙るアクション女優のランカ・リー・・・20歳です。

最近、寒くなりましたね~。

アクション映画やる時、寒空で薄着のタンクトップにハーフパンツで撮影され。

おい殺す気か!

と思いました。

後は、この前出演しました。

オペレーション・スピード・ハイウェイで、ヒロインのジェリア・アンダーソンを演じましたけど。
爆発する中でジープを走らせたので、また殺す気かと思いました。

本当に芸能界は大変なんですよ。

う~ん。

では、本日の質問コーナーです。

惑星フロンティアのボンバー大好きの奥さん。

ありがと~。

こんにちは 私はあなた様のラジオを見ています。
私の旦那もあなたのラジオを見ていますが、うぉぉぉぉと泣いて叫んでいるので困ってます。
どうしたら、いいですか?

う~ん、そうですね~フライパンで思いっきり殴ってください。
その手の人は簡単に死なないので

では次のお便りです。

地球の緑色のおばさん。

ありがと~

ランカさん、こんにちは・・・私の孫娘のように楽しませてもらってます。
さて、ランカさんに質問ですが・・・・

予備軍人講習受けますか?
かのファイアーなボンバーのあの女性の方も受けて合格したそうです。



私は軍人講習受けないかな・・・
軍隊の体験はしたことあるけど、体ボロボロになりました。


他にもお便りはありますが、この2通で締め切ります。
ありがと~

(以下略)
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メサッナ・モディーン

2019-01-15 23:30:54 | マクロスエースパイロット図鑑


メサッナ・モディーン
【性別】
女性
【種族】
地球人とゼントラーディ人のハーフ
【生年月日】
2023年
【所属】
新統合宇宙軍SVFC-222バルキリーズ
【階級】
少尉
【解説】
地球人とゼントラーディ人のハーフの女性士官。
母メフィアはミリア隊の兵士であり・・・・
戦後はゼントラーディ人としては珍しい陸軍兵士として可変攻撃ヘリに乗っていた。

父アッシュ・モディーンは陸軍軍人であり、交際の上結婚。
6人の子宝に恵まれ、5人目の子供として生れたのがメサッナである。

母に似ている程顔の特徴を受け継いだが、区別の仕方は簡単であり。
やる気の無さそうな表情の母よりも性格は明るい。

新統合軍に入隊後、冥王星基地に配備。
はぐれゼントラーディ相手に戦闘を繰り広げエースと言われる称号を得た。
その後、バルキリーズにスカウトされそのまま配属になる。

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最強女飛行隊の誕生と星村姉妹

2019-01-14 23:34:51 | マクロス短編
VF-19エクスカリバー
スーパーノヴァ計画で開発された最新鋭可変戦闘機である。
操縦性には癖あれど、全銀河で配備が進み・・・・・

地球本国ではVF-19による編隊が辺境の倍ほどあるなど、配備数が充実している。

数多くの活躍した飛行隊の中でSVFC-222バルキリーズがあった。
この部隊の隊員は全員女性であり、半数がゼントラーディ軍基幹艦隊の女性兵士だった。

そこでバルキリーズのある兵士を重点に置いて、話を進めていきたいと思う。

【西暦2043年地球.ガイレンキルヒェン航空基地】
この日、欧州軍管区のガイレンキルヒェン航空基地にVF-19が配備された。
まだ生産されたてなのか、塗装はされてない・・・・・・

新統合軍の指揮官達は、納品されたVF-19をどうするか考える。

勢いで受領したけど、使い道を考えてなかった。

ルーナ「提案ですが、メルトランによるアグレッサー部隊はどうです?」
ルーナ・パーカー(旧姓ロレッサ)大佐

オレンジ色の髪をしたメルトランの新統合軍幹部ルーナ・パーカー大佐がアグレッサー部隊の創設を提案する。

ルーナはかつてはゼントラーディ軍ミリア隊に所属した兵士であり。
戦後・・・・新統合軍に入隊し、ゼントラーディのアグレッサー部隊の必要性に気がつき。

クァドラン乗り出身者で構成したVFアグレッサー部隊の創設を訴えた。

が・・・・・理解の得られないまま何年も過ぎてしまい。
結婚し娘がたくさん生まれ、軍に入り味方につけアグレッサー部隊の創設を訴えるも。
効果はなかった・・・・

「パーカー大佐、君はまたメルトランのアグレッサー部隊を作ると言うのかね?」

ルーナ「でも、そのVF-19を無駄にするんですか?使い道考えないで、爆受領した癖に~」

「ぬっ」

ルーナ「このまま死蔵するのはもったいないかと、今度こそ私の要望を・・・・」

「分かった、分かった・・・・上にはきちんと伝える。」

が・・・・・・今回、上がVF-19を考えもなしに導入したため・・・
ルーナはそこを指摘し、他の幹部を笑顔で睨み・・・・結果・

一応・・・第一段階を通過した。

案外、いいチャンス・・・・来たわ・・・・ルーナは気分を良くしながら・・・
上からの提案が採用されたかの結果を待った。

数日後・・・見事

採用

採用されたら直ぐにルーナは動きだし・・・・
新統合軍の中からメルトランやハーフを探し・・・・
または・・・かつての戦友達に連絡するなど隊員を集める。

流石にミリア隊の新統合軍参加者はそれなりの地位にいたため、無理であったが・・・・・

ラサラ「久しぶり、ルーナ。」
新統合宇宙軍ラサラ・パレッタ(旧姓ネール)中佐

ルーナ「本当ね・・・・・ラサラ、副官として志願してありがとう。」

メデューサ「おいおい私も忘れるなって」
新統合宇宙軍メデューサ・ハレルマン(旧姓ハンブロック)大尉

ルーナ「ごめん、メデューサ。」

ミリア隊からラサラとメデューサが参戦した。
既に二人とも既婚者であり、一線から離れてたが・・・・

ルーナの呼び掛けに応じ馳せ参じた。

ミリア隊だけではなく、他の部隊出身者や・・・
ヌェルドとプラドなどの3つの基幹艦隊の生き残りであり・・・
新統合政府に恭順した直衛艦隊の若いメルトランも参加した。

更にゼントラーディ系地球人のメルトランや、ハーフ世代の女性。
2名だが・・・・・純粋の地球人女性もいる。

更に・・・・

メサッナ「メサッナ・モディーン少尉、北米軍管区デビスモンサン基地第14飛行団から来ました。今回のアグレッサー部隊の召集に推薦とは言え・・・自分が選ばれた事を・・・・・」
新統合宇宙軍メサッナ・モディーン少尉

ルーナ「ん?あなた、メフィア?メフィアじゃないの?」

メサッナ「へっ、私は母じゃありません。」

ルーナ「えっ!?あのメフィアの娘!?」

推薦で来た黒に近い青い髪を持つゼントラーディ人と地球人のハーフの女性兵。
彼女はルーナと同じミリア隊に所属していたメフィア・メルダーンの娘であり・・・

母と同じ北米に勤務しているメサッナ・モディーンもいた。

まさかのメフィアの娘にルーナは驚愕。

ルーナ「本当にそっくりね。」

メサッナ「よく言われます、むしろ恥ずかしいです。」

肌は白くなったが、メフィアと瓜二つ・・・・・

もっともメフィアはゼントラーディ人が故クローンなので同じ顔や体の人はいるも・・・

メフィアとは長い間戦友として共に戦っており、特有の匂いが存在し・・・
それで区別する事ができ・・・・・

ルーナは匂いを頼りに・・・・した結果。
かつての戦友の娘メサッナをメフィア本人と勘違いしてしまう。
勘違いしてしまう程、メフィアとメサッナは似ている。

ルーナ「さてラサラ、メデューサ・・・打ち合わせしよう。」

メデューサ「ん?なんであたしとラサラなんだ?」

ルーナ「同じミリア隊だからよ、元々同じ部隊にいた戦友の方が副官や第1小隊を任せられるのよ。」

ラサラ「なるほどね~」

メデューサ「それだったら、仕方がねぇな。」

ルーナは新部隊の副官は、自ら志願していたラサラ。
第一小隊の隊長をメデューサに任命する。

他の小隊長はクローニング世代のメルトランを任命しているが・・・

自分の近くにいる幹部は同じミリア隊出身者にしたい。

そんなルーナの考えから、副官はラサラに第一小隊長はメデューサに決定する。

そして、部隊カラーは・・・・

ルーナ「全員、刮目!部隊カラーは赤!エンブレムはワルキューレよ!」

赤・・・・・理由は勿論、上官ミリアから・・・・・
エンブレムの理由は、戦う女性部隊である事・・・・

ルーナがずっと考えていた構想であり、今こうして実現した。

しかし

「ミリア隊重視」

「我々の隊も少しは考えてよ!」

ルーナ「ごめんね~」

他の隊出身の隊員から反発があり・・・・
出身部隊の要素を取り入れてくれの要望が殺到・・・・・

ルーナ達はその事を反省し、各部隊出身者の意見を尊重し。

小隊リーダーの出身部隊に由来するエンブレム装着を許可した。

結果は好評。
不満に思っていた隊員達も納得し、以後文句を言う隊員はほぼいなくなった。

数日後・・・・・・



2機のバルキリーズのエクスカリバーが飛んだ。

まだ2世代のゼントラーディ系地球人の女性兵士と・・・・・
クローニング世代のゼントラーディ系地球の女性兵士の二人。

お互いメルトランと言われる存在だが・・・・
経験の差が見え、動きがクローニング世代が上回っている。

メデューサ「ほぉ、二世代のメルトランも中々いい動きだな。」

ラサラ「でも、最強は私達一世代ですね。」

メデューサ「たぁりめぇだろ!」

その様子をメデューサやラサラ達が見ている。

普通の人間からすれば二世代のメルトランの隊員は天才的だが・・・
数々の死闘を生き抜いてきた一世代のメルトランの隊員からすればヒョッコ。

腕はいいけど、監察軍から今日まで戦ってきた彼女らからすればまだまだ。

メサッナ「凄い・・・・」

ルーナ「あれがあなたのお母さん世代の力よ。分かった?」

メサッナ「はい。」

メサッナは母メフィアと同じ世代の動きを見て驚いていた。

母と同じように新統合軍の軍人にはなって、エースパイロットと言われるまでになったが・・・

一世代のメルトラン達の動きを見たら、自分が新兵のように感じてしまう。
産まれてからずっと戦ってきて生き残った方々の動き・・・・・
もうあれから30年ぐらい経っても現役として自分達を上回る技量を誇る事ができる。

同じゼントラーディ人の血を引く人間とは思えない。

そう感じたのはメサッナだけではなく・・・
大勢のメルトランやハーフ世代などの隊員もどう意見であり。

絶対に勝てる気がしないと思った。

それから数ヵ月後

【新統合宇宙軍総司令部.月面.アポロ基地】
宇宙軍総司令部からの依頼でVF-19で編成された部隊ハンティングライダーズ隊と演習するため、ルーナらバルキリーズは宇宙へ上がった。

ハンティングライダーズは、練度は中堅クラスと言われており・・・・・

今後更なる練度を高め、月面最強の剣にするため・・・・
ルーナ達バルキリーズが呼ばれた。

星村絵里「久しぶりルーナ。」
新統合宇宙軍星村絵里.大佐(モーア・カリダム)

ルーナ「久しぶり、ハンティングライダーズはモーアの指導?」

星村絵里「いえ、シーアンタレス隊とダンシング・スカル隊の合同の任務部隊で・・・私はその部隊の指揮官なのよ。」

ルーナ「へぇ出世したわね。」

出迎えたのは星村絵里。
彼女もゼントラーディ軍ミリア隊に所属していたメルトランであり。

かつてはミリアから一応の信頼はされてたが、好戦的であり戦いをゲームのように扱い。

ミリアにいつ戦場に出ないか聞いてくるため、ミリアから避けられていた問題児。
しかし、腕前はミリアに次ぐ程であり・・・かなり強い。
今は結婚したためか、落ち着いており・・・・・有能な指揮官らしさの性格になっている。

ルーナ「そっちもVF-19使っているけどどう?」

星村絵里「中々可愛い娘よ、癖があって乗れない奴は多かったけど。」

ルーナ「確かに同感。」

星村絵里「最高な機体なのは間違いないわ、クァドランに似ているVF-22もいいけど・・私はこっちが好きかな。」

絵里もエクスカリバーを評価しており・・・クァドランに近いVF-22よりも好きとの事。
癖はあり中々普通のパイロットでは適合しにくいエクスカリバー。

その癖も絵里からすれば自分の好みの操縦性と適合し。

自分が感じる乗りやすい機体だと感じてしまうようである。
実際に部隊司令としてエクスカリバーに乗った事のあるルーナも共感。
お互いが指揮するエクスカリバー対決が楽しみになる。

更に・・・・・・

ルーナ「ん?この娘は誰?」

星村絵里「この娘?私の娘よ、名前は・・・・・」

星村祐希「ハンティングライダーズの星村祐希です。母の戦友が指揮する部隊とは言え、負けません。」
新統合宇宙軍ハンティングライダーズ隊員.星村祐希.少尉

ルーナ「娘!?」

絵里の娘祐希・・・・
彼女はハンティングライダーズの隊員であり、ルーナ達の前に立ち塞がる敵。
更に面白くなりそうな展開・・・・・

ルーナはふっと笑い・・・・今後の展開を楽しみにした。

そして

ルーナ「第一小隊から第二小隊、接敵前に撃破しろ!」

バルキリーズとハンティングライダーズとの戦いが始まる。
それぞれ2個小隊が別々の場所から出撃し・・・・演習エリアに向かって行く。

接敵予想エリアに入り、ハンティングライダーズのパイロットはバルキリーズの姿を探そうとするが・・・異変が起きる。

星村祐希「なっ!?くっ」

ハンティングライダーズの半数がバルキリーズの銃撃を受け撃墜された。
これから接敵しようとする所なのに・・・・・

それに有効射程距離はまだ・・・・

祐希は生き残った機体から散開し、バルキリーズを探す。

星村由愛「お姉ちゃん、敵発見・・・・・」
新統合宇宙軍ハンティングライダーズ隊員星村由愛.少尉

星村祐希「見えた!回避!」

バルキリーズの第二射、祐希と妹である由愛と共に回避・・
生き残ったもう一機は撃墜され、離脱した・・・

圧倒的に強すぎる・・・・祐希はそう思ってしまう。

メデューサ「流石はモーアの娘だな。メサッナ、あいつらはお前の母の親友だぞ!油断するな!」

メサッナ「はっ」

メデューサやメサッナ達も星村姉妹の動きに関心を持つ。
結構、新兵殺しの技を考えたが・・・・・それを突破するのは凄い・・・・

案外・・・・・楽に勝たせてくれないか・・・・

星村祐希「由愛・・・フォーメーション・ツイン・アタック」

星村由愛「了解。」

星村姉妹はバトロイドに変形し、祐希が前・・・由愛が後方に展開した。
これは星村姉妹が得意とするフォーメーション・ツイン・アタックであり。

二人が近接戦闘もしくは長距離戦闘の役割を決めて敵を追い込む戦術であり。

母絵里が得意とするクァドラン・ローの戦術をモチーフにしている。

星村祐希「行け!」

祐希の掛け声と共に妹由愛がミサイルを発射・・・
ある程度の距離に進んだ祐希もミサイルを発射・・・・

大量のミサイルがバルキリーズに向かって進む。

「たかがミサイルを大量に撃ったところで!」

向かっていったミサイルは、バルキリーズに迎撃される。

が・・・・・・

ミサイル迎撃直後、白い煙が出てくる。
バルキリーズは白い煙に驚き、混乱するが・・・・
白い煙を隙を突いた、祐希と由愛がバトロイドでサンドイッチのように攻撃。

バルキリーズの2機を撃墜する。

メデューサ「第二小隊残存機は、あたしの指揮に入りな!撃墜判定・・・・・ぐっ」

祐希と由愛の連携は策を実行後も強力な力を発揮。
メデューサを撃墜し、続いて反撃する僚機を撃墜した。

その光景にルーナは顔面蒼白。

星村絵里「どう?中々凄いでしょ。」

ルーナ「あわわわ」

完全敗北・・・・・・
自慢の精鋭だけあって、こうも簡単にやられるとは・・・・
あの姉妹強すぎる・・・・・

メサッナ「この!」

星村由愛「お姉ちゃん、任せたよ!」

星村祐希「おう!チェスト!!」

メサッナの反撃に・・・由愛がやられ・・・・その直後に祐希がメサッナを討ち取る。

結果・・・第一回目の演習はハンティングライダーズの辛勝。
ルーナやバルキリーズの面々は重く受け止め、今後の対策を考える。

その後の二回戦は勝てたが・・・・・

やはり星村姉妹の戦いぶりに、ルーナやバルキリーズは敗北だと悟る。

その後、バルキリーズは更なる修行期間を経て・・・
本格的にアグレッサー部隊として機能するのはまだまだ先である。

【ゲスト機】



VF-19エクスカリバー.バルキリーズ仕様



VF-19エクスカリバー.ハンティングライダーズ仕様
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第240話 マリトラーン軍からの派遣者

2019-01-10 15:16:20 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン(再編成中)
ラウラはカフェで、大樹を巻き込みながら昨日の北部地区の戦闘について調べていた。
マリトラーン解放軍の事や首謀者の事について調べるも・・・・
どれもブラックボックス扱いであり、有益な情報は見つからなかった。

そんな中で昨日の戦闘報告と書かれた動画ファイルを見つけた。
開いて見て、その様子を見ると。

吉野大樹「ティモシー・ダルダントン中尉・・・・」

ラウラ「話は本当だったのね。」

吉野大樹「あのな軍の情報は正確が一番なんだ、たりめぇだろ。」

ラウラ「あはははは、そりゃそうだよね~じゃあ続き見るよ。」

ティモシーがいた。
ラウラはティモシーが惑星エデンにいる事を疑っており。
その事を漏らすと軍の情報は正確だから当たり前だと、大樹から少し怒られる。

とは言え・・・・・

怒られる事が一番の目的ではない。
北部地区の戦闘の様子を知る事が一番の目的だ。

動画を続きを視聴し、何があったのか・・・確認する。

その動画の内容とは・・・・・それは・・・・

時はラウラ達が惑星マリトラーンに降り立った頃に遡る。

【惑星マリトラーン.新統合政府領土北部の街.ニューバンコク】
【新統合軍統合運用軍バーミリアン航空基地】

この日惑星エデンから派遣されたエデン防衛軍部隊はバーミリアン基地に到着した。
その中にティモシー・ダルダントン中尉率いる中隊も含まれており。
到着するや否や、防衛の準備を始めた。

クレア「隊長、今から準備ですか?」
新統合宇宙軍准尉.クレア・マンストレー

ティモシー「既にこの街は幾度か反統合組織マリトラーン解放軍が襲っている。それに備えてだ。」

クレア「しかし、早すぎます。これから議員候補達と・・・・・・」

ティモシー「くだらん。俺はあの政党は悪だ、自分は正義の政党だと・・・利権でしか争えん・・政治屋は嫌いだ。」

ティモシーは政治家を嫌っていた。
国のため.国民のためと言いながら・・も・・・
己の私利私欲のために動いており。

その政治家の言葉にティモシーは大きな不満を持つ。
自分を正義と言い相手の思想が違う人間を排除するなど・・・

本来政治家が果たすべき事を優先していない。
あの大統領はダメだ、辞めるべきなどと。

政治家のダメな姿をニュースとかで見ていたティモシーを始め・・・
政治の事を全く知らないゼントラーディ人達に不信を募らせた。

ティモシー「そう言えば、別の選挙区のゼントラーディ人候補の様子はどうだ?」

クレア「フェアリ・ラカジーラ議員候補ですね、隊長も気になるんですか?」

ティモシー「まぁな。」

政治家嫌いのティモシーであるが、今回の目玉である自由共和党候補のフェアリが気になる。
ゼントラーディ人から議員を目指している事は、同胞として応援したくなるし。
地方の政治とは言え、それに関わるのは自分の事のように誇らしい。

是非とも当選して欲しいと思っている。

ティモシーはしばらく準備を続けていたが・・・・・・

「少尉、各部隊展開完了。時限爆弾各所展開完了。」

「よし各所の時限爆弾を起動させろ!混乱の隙を付き議員候補を殺害しろ!」

「ハッ起動させます。」

ズゴォォォン

謎の集団がニューバンコクの街の各所に仕掛けた時限爆弾を起動する。
起動した爆弾はどんどん爆発していき、市内は炎に包まれる。

攻撃対象は警察署や消防署.警務隊司令部の近くのゴミ箱が狙われ。

仕掛けられ爆発したゴミ箱付近の各施設にいた人々は混乱に陥った。

ティモシー「何事だ?」

アクレバ「隊長大変です、未確認集団より攻撃です。」
新統合軍中尉アクレバ・カーレット

ティモシー「謎の集団だと?」

警備体制の準備をしていたティモシーは副官アクレバの報告を聞いた。
既に警備体制の準備をしていたのか、ティモシーは落ち着いている。

話を聞いたならば・・・・・

ティモシー「いずれにせよ、やることは決まっている各員出撃だ!」

直ぐに部隊を展開させ鎮圧に乗り出す。

ティモシーの命令を聞いた部下達は機体に乗り込み出撃・・・・・
謎の集団との戦闘を繰り広げる事になる。

技量がいいせいか、謎の集団が作ったとされる人型兵器を撃破。
直ぐに鎮圧されるかと思ったが・・・・

「隊長、この街以外も爆発。謎の集団が現れました。」

ティモシー「くっ同時攻撃だと言うかのか?議員候補は?」

「はっ無事です。」

北部地区の各所で同様な事件が発生。
議員候補はなんとか助かったが、複数謎の集団が襲撃と言う最悪な事態であり。

手も足も出ない状態になっていた。

警備体制を整えていたティモシーであるが・・・・
北部地区各地で攻撃があるとは思わなかった。

ティモシー「全機に告ぐ、バトロイド形態で対処せよ!それの後、別地区に向かうぞ!」

ティモシーは部下にバトロイド形態に変形し敵に対処するように命令を下した。
命令が下されたティモシー隊は変形し、白兵戦を展開。
白兵戦に優れていたのかティモシー隊は未確認武装に対処し有利に戦闘を展開した。

その後も所属不明の武装集団を撃破し、数十分後に鎮圧は完了。

戦闘終了後、敵部隊掃討のためティモシー隊は警戒しながら、武装集団を調査する。

敵の残骸を見ながら調査するが、部下の一人が大慌てで・・・

「隊長、残骸からマリトラーン国防軍のマークがあります。」

ティモシー「何?」

「武装集団のマリトラーン解放軍のマークもあり、奴らマリトラーン正規軍と共に行動しています。」

残骸の中からマリトラーン国防正規軍のマークを見つけた。
マリトラーン国防軍の他に、マリトラーン解放軍のマークも装飾されており。
この二つのマークにより、国防軍が反統合組織を支援していた疑惑が浮上する。

ティモシーは事の重大さを理解し、上に直ぐに報告。
マリトラーン自治軍上層部は憤慨し、今後厳しい決断を下す事を決めたのであった。

ラウラ「マリトラーン解放軍が正規軍の支援?嘘でしょ?」

吉野大樹「いやあり得る、マリトラーン共和国内部では統合政府にマリトラーンから撤退させようと言う一派がある。前からその一派に近いマリトラーン国防軍内部のグループが支援してもおかしくない。」

ラウラ「どうなるの?」

吉野大樹「国家断交の危機になる。最悪、マリトラーン共和国は敵性国家として、統合軍の総攻撃があるぞ!」

ラウラ「そんな、どうにかならないの?」

吉野大樹「俺達ではなんとも言えんな、これは国際問題。むしろ、俺達軍人がどうこう言えるもんじゃない。」

国家断交・・・・国交断交・・・・
更に悪く言ってしまえば、マリトラーン共和国を敵性国家として新統合軍が攻めてくる。

反統合思想のあるマリトラーン解放軍が正規軍との関係あれば・・・・
完全に新統合軍の敵であり・・・・・

近隣の星系からの増援を含み、マリトラーンを討伐する戦争を始める口実になる。

大樹からすれば、とてつもない程の不安を抱える事案であり・・・
それを聞いたラウラもとてつもない、不安を感じた。

【惑星マリトラーン.新統合政府領.マリトラーン大使館】
新統合政府領にあるマリトラーン大使館。
この日、新統合軍の幹部やマリトラーン自治外交官がやってきてかなり厳しい通告した。
その内容とは・・・・・

今回の件の捜査し、マリトラーン軍の反統合分子を洗い出せと・・・・

この新統合政府の通告に大使館職員は驚いた。

ケルフ「チヒロよ、頼みがある。」
マリトラーン共和国大使.ケルフ・オトフサ

チヒロ「はっなんでしょう、叔父上。」
マリトラーン正規軍駐在武官.チヒロ・ベルトラーカ.准尉

ケルフ「新統合軍と新統合政府の話を聞いたであろう、正規軍の中にマリトラーン解放軍に協力する者が・・・・」

チヒロ「はい。それはまことに残念です。」

マリトラーン大使館は新統合軍幹部とマリトラーン外交官の話を聞いた後・・・
顔面蒼白になり、マリトラーン軍内部の反統合組織マリトラーン解放軍を支持する人間について語り始める。

一体何故・・・新統合軍を敵に回すような無謀な事をするのか・・・・

ケルフ駐新統合大使は、考えてしまう。
もしこれが原因で国が滅ぼされたらたまったもんじゃない。
ならば・・・・

ケルフ「今の現状を憂い、新統合軍と行動してくれないか?」

チヒロ「何故です?」

ケルフ「戦闘を通じ、マリトラーン解放軍の捕虜を捕まえ正規軍がいないか確認するためだ・・・」

チヒロ「確認ですか?つまり兵器を持ち出せと?」

ケルフ「その通りだ!下手したら仲間を殺すかも知れないが・・・・頼んだぞ。」

大使館武官であるチヒロを新統合軍に派遣する。
奴らが襲撃してきた場合に、新統合軍と協力してマリトラーン軍の兵士を捕虜にしようと考えた。

それで何か情報を掴めるかもしれない・・・・
ケルフはチヒロに期待を託し、新統合軍に派遣する。

その翌日

ラウラ「私たちは留守番か・・・・」

ロザ「後方支援と言う名の留守番、退屈~」

ラウラ「まぁどちらも退屈なんですけど~」

ラウラ達は基地のハンガーで、新統合軍の制服を着ながら待機していた。
今回、部隊の半数がフェアリの護衛に出ており・・・

その半分は基地で後方支援と言う名の留守番をしている。

ラウラ「て言うかミリアもお留守番なんだね、議員の護衛に部下の部隊が任せられるなんて~エースのミリアも等々地に堕ちたか・・・・」

ミリア「へぇ言うじゃない、ラウラ・ベルタリア・・・准尉。」

ミリアも同じように留守番しており・・・議員護衛は部下のモーアの部隊が担当している。

そのせいか、ラウラも弄っており・・・
ミリアも弄ってくるラウラに対し怒りを溜め始める。

ラウラ「なんだあれ?」

基地の滑走路に、空挺で降下する明らかに新統合軍じゃない人型兵器の姿があった。
この兵器はマリトラーン軍の機動兵器であるDGX-11クラッシュ・・・・・

マリトラーン軍の主力人型機動兵器である。

その機動兵器は降下した後、こっちに向かって歩いてくる。

ラウラ「今、外交問題で揺れているのに・・・なんでマリトラーン軍が?」

ロザ「えぇぇぇ!?」

ラウラ「何が目的なの?何でこっちに?」

ミリア「マリトラーン軍の主力兵器ねぇ、よくもまぁ今の時期に・・・・」

だんだんと近づいてくるクラッシュ。
一体何が目的で来たのだろうか・・・・・なんで・・・・

ラウラら多数派は、不安に考え・・・・・・・・・・ミリアは冷静な反応・・・

中には怒りを抱く者がいるなど、様々な反応をする。

そしてクラッシュはとまり、コックピットが開いた。

チヒロ「突然の訪問でごめんなさい・・・・私は駐地球マリトラーン大使館の要請で来ました、チヒロ・ベルトラーカ准尉です。」

ラウラ「・・・・・」

ミリア「正規軍ね、面倒な種が来たわ・・・下手したら敵かも・・・・・・」

中から出てきたのはチヒロだった・・・・

彼女はマリトラーン大使館の若き駐在武官であるが・・・・・
本職はマリトラーン軍のクラッシュ乗りであり・・・

中々の腕前を誇る女性士官である。

ラウラ達は言葉を失うが、ミリアは冷静に判断・・・
下手したらチヒロは自分達の敵かも知れないと思った。

そして本隊到着後・・・・

ラウラ「な事があったのよ?」

吉野大樹「マリトラーンの駐在武官が、この基地にねぇ・・・・何かありそうだな。」

ラウラ「大樹は分かるの?」

吉野大樹「いや・・・イレギュラー過ぎてわかんねぇよ。」

ラウラはチヒロの到着の事を大樹に話すも、分からないと言われてしまった。
とは言え、大樹も大使館から駐在武官が派遣されるのはただ事ではないと考える。

マリトラーン軍の駐在武官はマリトラーン軍の中で優秀かつ・・・・

親地球思想の持ち主に選定される・・・・
そんな士官の来訪・・・・・どう見るか大樹は分からないといいつつも予想する。

ラウラ「じゃあ帰るね。」

吉野大樹「気を付けて帰れよ。」

ラウラはこの場を後にする。
正直眠たい・・・・・・大樹の部屋から出ると、腕を伸ばし自分とロザの部屋に帰った。

だが

その後ろから誰が、ラウラを見ていた。
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DGX-11クラッシュ

2019-01-09 14:27:36 | オリジナルメカニック
DGX-11クラッシュ
【開発】
マリトラーン国防安全開発所
【所属】
マリトラーン軍
【全高】
10.5m
【基本武装】
ゼラチ.マシンガン
グッドム.サブマシンガン
クラッシュ・グレード
アサルトナイフ
チャフ
【追加武装】
MRミサイルポッド
1連装ビーム砲
クラッシャー・ボルト
【型】
・A型
陸軍.空軍仕様

・B型
海軍仕様

・C型
宇宙軍仕様

・D型
訓練仕様

・E型
早期警戒型

【解説】
マリトラーン軍が配備している人型機動兵器。
マリトラーン軍の全軍に配備されており・・・・・
型によっては配備する場所が異なる。

機動性はバルキリーに劣るが、旋回性はバルキリーに勝る。
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YF-19ロイ・フォッカースペシャル

2019-01-09 01:44:46 | マクロス短編
シャロン・アップル事件。
人工知能の歌姫シャロン・アップルが暴走し、新統合軍の中枢を乗っ取った。
YF-19のテストパイロット.イサム・ダイソンの活躍とガルドゴアボーマン決死の活躍により
見事事件は解決・・・・

新統合軍による無人機開発に致命的なダメージを負う事になった。

そのイサム・ダイソンがテストパイロットをしていたYF-19は・・・・

その年の西暦2040年11月、先行量産型YVF-19が完成。
翌年2月、VF-19がロールアウトしパペットネームにエクスカリバーと命名された。
それからもVF-19はA型やB型などのタイプが生産され・・・

順調に配備が進んでいた・・・・

そんなVF-19の量産が進められてから、一年ほど経った。

西暦2042年・・・・

イサム「大尉に昇進ですか?」

「そうだ、問題児である貴様であるが一応去年の事件の英雄的行動とスーパーノヴァプランの立役者。流石に上も無視できなくなり、今回の昇進とす。」

イサム「いやぁ俺は昇進なんてしたくねぇんですがねぇ。」

「何を言っているか!馬鹿者め!上層部に泥を塗る気か!」

イサム「めっそうもありません。」

この日、イサム・ダイソンは大尉に昇進した。
昇進理由はシャロン・アップル事件関連と、スーパーノヴァ計画による貢献との事。

イサム的には昇進はしたくなかったが・・・・

上層部はイサムの存在を無視できず・・・
今回の大尉昇進に繋がった。

「それとカリーナ・バセット少尉を知っているか?」

イサム「知ってますよ、地球人とメルトランのハーフの可愛い女の子でしょ。それがどうしたんでありますか?」

「馬鹿発言は今回、不問にするが・・・・これには興味ないか?」

イサム「何々、VF-19売り込みデモンストレーションツアー。」

「そうだ、カリーナ・バセット少尉と新星インダストリー社の面々と共に当分。デモンストレーションツアーをしてもらう。」

イサム「なんだってぇぇぇぇ」

大尉に昇進したイサムであるが・・・・
イサムの大嫌いな長時間別々の場所を転々とする・・・
デモンストレーションツアーに参加するようにと命令された・・・

しかも
カリーナ・バセットと言う若い女性士官も同行で・・・・

悪夢的な展開・・・・イサムはそう思った。

そんなイサムであるが当日・・・・

イサム「カリーナちゃん、これないのか?」

「はい、ゼネラル・ギャラクシー関連の仕事の依頼で・・・・・」

イサム「嫌な長時間銀河の旅の華として、カリーナちゃんを待ってたのに・・・」

カリーナは当日これなかった。
彼女はゼネラル・ギャラクシーとの関係の仕事があり・・・

数年後の全銀河各地域配備予定のVF-22の売り込みツアーのため・・・・
イサムより遅れて、マクロス7を訪れることになった・・・結果・・・・・

イサムとカリーナとのコンビで行くような事はなかった。

やる気のないデモンストレーションツアーの唯一の希望カリーナがいない事にイサムは落胆する。
(彼女がマクロス7船団に訪れるのは、その2年後の2044年である。)

そんな事もあってか・・・・

VF-19は新星インダストリー社所有する輸送艦に搭載され・・・
マクロス7船団に向かった。

【超長距離移民船団マクロス7.バトル7】
超長距離移民マクロス7船団旗艦.バトル7。
バトル級7番艦であり、超長距離移民船団マクロス7の護衛艦隊の旗艦である。
普段はシティー7に接続しており、いつも船団周辺の警戒を行っている。

「こちら、新星インダストリー社輸送艦フロー3。そちらにイサム・ダイソン大尉とサポートチームを送る。許可されたし・・・・」

「こちらバトル7からフロー3へ、了解許可します。」

新星インダストリー社輸送艦は、バトル7の近くに接近し・・・・

イサムの乗るVF-19と艦内搭載輸送梃はバトル7に向かい、着艦。
それぞれ降りたら、船団長のマクシミリアン・ジーナスに挨拶に向かうため艦長室に向かう。
艦内に入ったイサム達であるが・・・

艦内に入ったイサムの顔は物凄く明るくなっている・・・・

「こんにちは~」

イサム「どうも~(すげぇ、花園じゃねぇか。今の統合軍のスカートに短いのは知ってたが、このバトル7は女が多い。まるで天国にきたつもりだぜ。来て良かったぁ~)」

バトル7に勤務する女性兵士達。

今の新統合軍の女性制服のタイトスカートの丈が短い。
見事な脚線美を見せる者が多く・・・・イサムはメロメロになっており・・・

誰でもいいから口説こうと考えた。

ヤン「おい!!」

イサム「おわっ!?」

ヤン「いつも思うけど、一体何を見ているんだ?」
YF-19の主任設計者ヤン・ノイマン

イサム「いやぁ大人の脚線美を・・・・後でナンパを・・・」

ヤン「大人の脚線美ってナンパしにここに来たんじゃないんだぞ。」

イサム「いーじゃねぇかよ、こんな退屈したツアーの楽しみなんだ。楽しませろ!」

ヤン「あんたな!」

ルーシー「はぁ、あんたの女癖には呆れるわ。」
新星インダストリー社員ルーシー・マクミラン

とは言え、ヤンやルーシーら新星インダストリー社の社員に監視されているので・・・

断念・・・・

イサムは大人しく船団長に行く事に集中しようと、渋々思うが・・・
通りすぎる脚線美が美しい女性士官を見て、心がばくばく・・・
そんなイサムを見て、ルーシーの顔は阿修羅のようになっていた。

マックス「私が超長距離移民船団マクロス7船団長のマクシミリアン・ジーナスだ!当船団に来てくれた事を歓迎する。」
超長距離移民船団マクロス7.船団長マクシミリアン・ジーナス中将

船団長室に入ったイサム達はマクシミリアン・ジーナスに謁見する。
一同は驚くが、50歳近くには見えない程の若々しさであり。
何をどうしたら、あんな若さなのか・・と疑問に思ってしまう。

それはさておき、仕事をしなければ・・・・

マックス「君の活躍は知っているよ、イサム・ダイソン大尉。優秀なパイロットだって?」

イサム「はっそうであります。」

マックス「以外に礼儀ただしいんだな、もっとワイルドな人だと聞いたんだけど。」

イサムの話を聞いていたマックスは緊張して固まっている目の前の男イサム・ダイソンに戸惑う。

女好きで命令違反は日常茶飯事の問題児、受け入れる先がない協調性の無さ・・・・
本当にこの男なんだろうか?
マックスは秘書の女性士官にアイコンタクトを取った。
そして、イサムの近くにお茶を持ってこさせる。

「きゃあ!」

イサム「おっと饅頭と間違えたぜ!」

ヤン「あんた!何やってんの!」

ルーシー「それが許されるのは、前世紀よ!」

やはり・・・・・

マックスは女性士官を誘導し、イサムの本性をあぶり出す。
やはりこの男・・・・・ロイ・フォッカーの再来か・・・・・

そう思いながら、イサムを見て・・・何かを考え付く・・・

2日後・・・・

イサム「なんだこりゃ?俺の可愛い子ちゃんの色が変わっている。」

ルーシー「あれじゃロイ・フォッカーね・・・」

イサムのYF-19の色が変わっていた。
カラーリングはロイ・フォッカー・・・・・・、一体誰がやったんだか・・・・

自分の愛すべき愛機を許可もなく白く塗られた事に関し・・・

イサムはものすごくイライラした。
結構気に入っていたのに、一体誰が・・・どこのどいつだ・・・

そう思いながら、自分の愛機に向かう。

「きゃ~カッコいい。」

「美しいシルエット、まさに男の機体ねぇ。」

そんなイサムの周りにバトル7の女性士官達が集まっていた。
彼女達はバトル7艦内のバルキリーオタク集団であった。

写真は取りたいけど軍事機密、だけど美しい・・・

エクスカリバーの周りでわいわいする女性士官達・・・

イサム「これ俺の機体なんだ・・・・カッコいいだろう!」

「大尉殿の機体ですか?」

「カッコいいです、SNSで繋がりませんか?」

「ていうか、イサム・ダイソン大尉じゃねえ!サインください!」

イサム「おいおい慌てんなよ。」

イサムは勝手に塗られて腹が立ったのを忘れ、今の状況をエンジョイ。
案外、俺の可愛い子ちゃんを勝手に塗られて女と触れ合う状況になるのも悪くはない。

ルーシーが阿修羅顔になっていても、イサムは女性士官達と楽しく会話する。

まさに僥倖。

金龍「そろそろだな。」
新統合軍ダイアモンド・フォース隊長.金龍.大尉

ドッカー「噂のエクスカリバーですかい?どんな物か楽しみですぜ!ひよっこもよく見るんだな。」
新統合軍ダイアモンド・フォース.ドッカー少尉

ガムリン木崎「了解です。」
新統合軍ダイアモンド・フォース.ガムリン准尉

イサムが女性士官といちゃいちゃしている頃・・・
マクロス7船団の精鋭部隊ダイアモンド・フォースを中心としていた部隊が展開していた。

目的はイサムの乗るエクスカリバーを可変戦闘機に乗りながら評価する事。

後にバロータ戦役に深く関わる金龍以下3名も参加しており・・・
この時新米隊員であったガムリン木崎も、この場に当然のようにいた。

しばらくいちゃいちゃしていたようなので、予定時間より遅刻・・・
ガムリン達もイライラしはじめた・・・その時であった・・・

イィィィヤッホォォォォ

ガムリン木崎「うわっなんだ?」

ドッカー「あれを見ろよ!」

金龍「鳥か?いやあれがエクスカリバーか!」

イサムの叫び声を元に、バトル7からVF-19が飛び出してくる。
ガムリン達のいる編隊の真ん中を突っ切り、一度艦隊の真上を飛び出して・・・

バトロイド形態に変形し、下へ向かってくる。
そして、ある程度の位置に立って敬礼するとすぐに真上に飛んでいく。

ガムリン木崎「あれがダイソン大尉か・・・・・」

ガムリンはイサムの飛び方を見て感銘を受けた。
あのような飛び方の出来るパイロットはそうそういないと。

結構危ない飛び方だが、上手くコントロールしており・・・・

効率力戦う・・・ガムリンのあどけない少年の心に火をつける。

ドッカー「俺が隊長になったら、エクスカリバー使いてぇな。」

金龍「はははは、お前に使えるのか?」

ドッカー「使えますとも。」

この時、ドッカーはイサムの飛び方を見て自分もエクスカリバーを使いと思った。
後にドッカーはエメラルド・フォースを結成させるが・・・・

運用機をエクスカリバーに決めたのは、この時のエピソードが元である。

ヤン「一時はどうなるかと思ったね。」

ルーシー「あらぁ、油断してもいいのかな?まだツアーがまだまだあるのよ」

ヤン「あちゃ~。こりゃ胃薬新調した方かわいいな。」

無事にマクロス7船団の売り込み事業、成功。
ある程度の飛行隊で採用する事が決まった。

その後もイサムはロイ・フォッカー仕様のエクスカリバーを駆って各地の惑星や船団を渡り歩き。
全銀河規模のエクスカリバーの導入に貢献した。

【ゲスト機体】



YF-19エクスカリバー試作2号機
【解説】
イサム・ダイソン中尉がシャロン・アップル事件時に使ったYF-19の2号機。
修理されそのままダイソン中尉機の機体として運用され、戦線に投入された。
デモンストレーションツアーではマクシミリアン・ジーナス中将の意見から・・・・

ロイ・フォッカーカラーに塗り直される。

【出典】ヴァリアブルファイターマスターファイルより
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マクロス外伝 Jack of all trades

2019-01-07 21:47:45 | マクロス短編
時は銀河移民時代。

西暦2012年の第1次超長距離移民船団メガロード01出港。
西暦2030年の第1次新マクロス超長距離移民船団が出港。

メガロード級と後継の新マクロス級移民船団が銀河各地に新天地を求め旅に出て。
地球から比較的に近い惑星や移民先から近い惑星に向けて近距離移民船団が出るなど。
人類の生活圏は飛躍的に拡大した。

数多くの移民を進める事に、ウィンダミア人.ゾラ人など多くの種族との出会うなど。
地球人とその他の種族の交流により、新たな文明の構築が進む事になった。

しかし

新統合政府に反発する者によるテロとの戦い。
星間国家の一つであるシェルバン共和国などの国家による紛争。
ゼントラーディ基幹艦隊や未確認集団による戦争。

など

銀河各地は大きな戦争と化して、多くの人間が戦い殺し・・・

そして死んでいった。

そんな時代の片隅の西暦2041年、とある宇宙の片隅で小さな物語が始まる。

【西暦2041年5月3日.惑星スピカ3】

ここは惑星スピカ3。
スピカ人が住んでいた惑星の一つであり、多数の国家が乱立しており。
新統合政府とのファーストコンタクト後、新政府に編入された。
スピカ型惑星の一つである。

地球人の入居希望者と共に暮らしていたが・・・・・

12万隻のゼントラーディ基幹艦隊に襲撃され壊滅した。

今は生き残った人々は懸命の復興作業が進められていた。

「こちら新統合軍スピカ復興支援艦隊旗艦キミツから、輸送艦カウッサへ。今までの業務ご苦労、これからの貴艦の航海の無事を祈る。」

ガウマン「輸送艦カウッサからキミツへ、感謝する。」
銀河雑用専門会社スターサービス社長ガウマン・トルモット

そんなスピカ3から仕事を終えて旅立つ船があった。
その名は銀河雑用専門会社スターサービス.輸送艦カウッサ。
スターサービス社が所有する唯一の宇宙船であり、仕事道具の一つである。

艦長は軍隊上がりのガウマン・トルモット元大佐である。

今回はスピカ3の新統合軍の宇宙ステーション基地の施工管理に来ており。
一ヶ月の作業に従事し、本日5月3日に竣工を迎えたのであった。

リーブ「やっと仕事終わったぜ!美味い冷えたエデンビール飲もう。」
スターサービス社員.リーブ・クルスレード

カレン「リーブさん、当分禁酒では?」
スターサービス社員.カレン・マクレン

リーブ「ちっとだよ、この業種酒飲まないとやってらんぜ!」

スターサービス社員のリーブとカレン。
二人も元新統合軍軍人上がりであり、可変戦闘機に乗っている。
可変戦闘機は軍から払い下げられた、VF-4000であり・・・・・

軍から辞める時に旧型機体を譲り受けた。

社員は30名程しかいないが、なんとか荒れた銀河を生き抜いてきた。
運がいいのか、戦闘に巻き込まれたり海賊や傭兵に襲われたりせず・・・・

幸運の船と言われている。

そんなスターサービス社であったが・・・・

シホ「こちらウォルガー星系方面軍のシホ・ラカジーラである。貴船停止せよ!我々は貴船の所属を確認のため、軽い臨検する。」
新統合軍シホ・ラカジーラ中尉

ガウマン「こちらはスターサービス社のガウマン・トルモットだ、目的は基地の設営支援である。」

シホ「スターサービス社?分かった、司令部に確認を取る。」

かつて新統合政府に対し、ウォルガー星系統一国家建国を挑んだシェルバン共和国が起こした・・・・第一次シェルバン戦争の戦場になったウォルガー星系。

親統合政府星間国家と親シェルバン星間国家が睨み合いしており。
おまけに惑星まるごとの領土問題があり・・・・
これより2年後、第2次シェルバン戦争が領土問題が原因で発生している。

更に新統合軍でも対処できないような、悪所があり・・・・
海賊やはぐれゼントラーディ.傭兵が暗躍している。

そんな政情不安定な星系にスターサービス社は訪れたのであった。

【ウォルガー星系惑星ピースミリオン.第5航空基地】
スターサービス社が訪れたのは、第5航空基地・・・・・・現在拡張工事が行われている。
輸送艦カウッサは大気圏突入し、基地近くに着底する。
すぐさま降り、基地近くに建てられた民間との交渉のビルに入る。

そこで待っていたのは、まだ幼さと大人っぽさが混じった青い髪の少女兵がいた。

吉野朝灯「どうも、お越しくださいました。私は第5航空基地看護兵の吉野です。」
新統合軍看護兵吉野朝灯.軍曹

ガウマン「スターサービス社のガウマン・トルモットだ、若いが何歳だ?」

吉野朝灯「まだ14歳です、今は新統合軍入隊の年齢制限は低いので・・・・」

吉野朝灯、まだ14歳と言う若さの看護兵。
ゼントラーディ軍エース.ラウラ・ベルタリアと吉野大樹との間に生れた娘である。
2年後の戦争開戦前にライト・インメルマンと出会い、そして結婚し・・・

ハヤテ・インメルマンを産む事になる女性である。

見た目は幼さが残るが、明らかに軽蔑的な目線である。
何せ、朝灯は男嫌いな性格であり・・・・
ライトと出会うまで、かなり男性を軽蔑していた・・・

リーブ「ようお嬢ちゃんおはよう。」

吉野朝灯「はぁ?何おっさん?ウザいんですけど。」

リーブ「おわっ!?」

カレン「うわ~、典型的な男嫌い。」

特にリーブと折り合いが悪く、終始睨まれたり。
たまには、生意気な悪口を言われたり・・・

リーブはこの時、この世で会った女の中で一番怖いと言った。

やっと、惑星ピースミリオンでの仕事が終わって・・・・
別の仕事先に向かおうとした・・・・・

大気圏離脱して・・・次の仕事先、リーベ星系へ向かう。
リーベ星系はメガロード20が入植した星系であり、惑星ラクマを拠点に・・・
近距離移民船団を送り込み、生活範囲を拡大していた。

しかし

リーベ星系に向かうには・・・
シェルバン共和国とフェリバ連邦が領土問題で争う惑星ホリップ軌道付近を通らないといけない。
更に言えば、シェルバン共和国領域に入る事になる。

既にシェルバン軍艦隊とシェルバン軍の可変戦闘機部隊が展開している。
それと対峙するようにフェリバ連邦艦隊もいるし・・・新統合軍艦隊も展開していた。

「艦長、迂回します?」

ガウマン「フォールドを実行しろ!」

「うへ?」

ガウマン「シェルバン艦隊と新統合軍艦隊.フェリバ艦隊を突っ切る。」

ガウマンはそれに怯む事なく、このまま突っ切ると宣言する。
この発言に、社員一同驚愕。

まさか、艦隊を突っ切るとは一同思いもしなかった。

「無茶ですぜ、社員兼艦長。」

ガウマン「無茶もしなければ、この世界は生きてきけん!全速前進。カウッサの底力を見せてやれ!」

ガウマンはこのまま全速前進と言った。
この場にいたブリッジ要員はしょうがないと思いつつ、艦の速度を早くする。

こんな所で止まってたら、完全に捕まるか殺されるか・・・・

しかも、こんな不法なやり方で突破する社長であり艦長であるガウマンは無茶苦茶だ。
このカウッサ艦内にいる面々は思った。

「民間船、止まりません。」

「なんだと?何故止まらん。」

「このまま、シェルバン共和国に突破します。」

「何としても止めさせろ!」

新統合軍艦隊とフェリバ艦隊は全速力で突破しようとするカウッサを見て驚愕。
近くに展開していた、ウラガ級とグァンタナモ級の空母からVF-11とVF-12が出撃。
フェリバ連邦のARMD級から旧型のVF-4やVF-5000が出撃。

ノーザンプトン級ステルスフリゲートやオーベルト級の砲は・・・・・・
一斉にカウッサに向けられ・・・・・・警戒体制を取る。

「何だか?」

「司令、フェリバ連邦側にて何か騒ぎあり・・・そして・・・・・新統合軍艦隊旗艦より連絡、高速で接近する艦艇あり注意されたしと・・・」

「な.なんじゃそりゃ?我が方からSVF-12ハウンドを出撃させろ!全軍警戒体勢!」

シェルバン軍艦隊も新統合軍から連絡を受け警戒体勢を取る。

一体・・・・・何を企んでいる。
シェルバン国防軍艦隊司令は新統合軍の通信に疑問を感じる。

「そちらの民間船、停戦せよ!貴船はシェルバン共和国エリアに入ろうとしている、目的は何だ?」

「ダメです、隊長・・・・停船するつもりはないです。」

「射撃を許可する!エンジンを撃て!」

ガウマンの暴走により、全速力前進するカウッサに・・・
新統合軍部隊が停船命令を呼び掛けるも、ガウマンは無視・・・・

このままではシェルバン共和国エリアに入るため、エンジンを攻撃するため銃を構える。

ガウマン「おらおら退きやがれ!」

「社長、このままでは・・・・」

「私達、海賊です。」

「うわぁぁぁぁ撃ってきたぁぁぁぁ」

カウッサは銃撃お構い無しに突撃。
新統合軍部隊とフェリバ連邦軍部隊の可変戦闘機が攻撃。

それでも止まらないため、艦隊による攻撃が開始。

「司令、止まりません!」

「くそ全艦隊退避!なんでウォルガー星系は荒い奴しかいねぇんだ。」

止まらないカウッサに新統合軍艦隊は道を開けるように回避する。
艦隊が回避した道に、カウッサがそのままシェルバン共和国側に入っていく。

艦隊司令はカウッサの行動に呆れ、そのまま見送る。

下手したら外交問題・・・・・下手したら開戦・・・・
そんな不安を艦隊司令を襲う・・・・

「艦隊司令、統合軍が発泡。我が方に向けてに有らず。」

「何だと?」

「中から輸送艦・・・・・かなりのスピードです。」

「退避しろ!」

カウッサは猛スピードのまま、シェルバン艦隊旗艦にぶつかる寸前になる。
シェルバン艦隊旗艦は回避しようとするが、間に合わない・・・

全員一同は衝突を覚悟するが・・・・

カウッサはぶつかる少し手前にフォールドする。
ぶつかると思っていたカウッサ乗員は拍子抜け・・・・

「新統合軍艦隊旗艦へ、輸送艦ロスト。どうなっている?」

「こちら新統合軍艦隊旗艦より、シェルバン艦隊旗艦へ。輸送艦はフォールドした、こちらからの行方は知らない。」

「何だと管轄は貴様らの責任だ!君らの大使館に厳重勧告と、貴国への制裁処置をする。覚悟するんだな。」

カウッサの暴走に、シェルバン共和国の司令官は憤慨・・・・
新統合軍司令官に対し警告を発する。

この一件により、新統合政府とシェルバン共和国の緊張は更に高まる結果になった。

この様子にお互いの士官らは、めんどくさい事になったなと思ったようで。
そのめんどくさい事は、2年後に第二次シェルバン戦争で実現する事になる。

【リーベ星系.惑星ベジタリア】
リーベ星系の惑星ベジタリア。
ここは自然が豊かな土地であり、酪農や農業が盛んな惑星である。

その周辺にある宇宙ステーション.クランジョ。

民間輸送艦の受け付けをしている、ベジタリアの物流の要である。

「チーフ、カウッサが到着します。」

「うむ。」

新統合軍やシェルバン軍を交わしたカウッサが到着する。
が・・・・何かおかしい、物凄いスピード・・・・・

何か嫌な予感がする。

ガシャァァン

「おわぁぁぁぁぁ。」

カウッサのスピードが止まらず、このままクランジョのドックの底に墜落した。
物凄い衝撃であり、クランジョ全体が強く揺れた。

そのカウッサの艦内は・・・・・

ガウマン「ふぅやり過ぎちまったぜ!」

『洒落になんないよ!社長!』

カウッサ全体も揺れており、スターサービス社全社員がぶっ倒れ負傷する。
社員一同、ガウマンに抗議・・・・・

その後・・・・・

今回のガウマンの暴走は、損害賠償の支払いと・・・・・
新統合軍とフェリバ連邦軍に謝罪する始末になっている・・・・

とは言え、廃業にはならず・・・・銀河の何処かで今もスターサービス社はいらいろと仕事をしている。
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ナルシ・サ-レッサ

2019-01-06 21:29:43 | ゼントラーディ系図鑑
【所属】
新統合軍
【階級】
少尉
【生年】
1994年
【種族】
ゼントラーディ人
【性別】
女性
【解説】
新統合軍開発実験団所属のメルトラン。
クァドラン・ローのパイロットだが、腕前が悪く運で生きてきたため。
新統合軍入隊の際は可変戦闘機のパイロットにならず、開発技術者になった。

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2019-01-06 20:18:33 | マクロス短編
西暦2037年。
地球から遠く離れた惑星スピカ3がゼントラーディ基幹艦隊の攻撃を受け壊滅した。
スピカ3を壊滅させたゼントラーディ基幹艦隊は地球本国へ向けて進撃。

地球人類は危機的状況に陥った。

「艦隊コントロール、バトル6・バトル7・バトル8・バトル9・バトル10展開。」

「全部隊、反応弾搭載完了」

「全軍に告ぐ、この戦いに負けたら地球人類に未来はない。奮闘し、明日への勝利を掴もう。諸君の奮闘に期待する。」

スピカ3事件は、地球近くの星系が壊滅し・・・・・
新統合軍が保有する反応弾を使い切らないと、撃退出来ない事が判明。
更に普通に撃退出来たとは言え、プラド艦隊とヌェルド基幹艦隊の二つの基幹艦隊の襲来は・・・・
新統合軍の戦術が崩壊するなど、軍事的に大きな変革期を迎える。

この事件がきっかけとなり、最新型可変戦闘機開発が進み・・・・

スーパーノヴァ計画と無人戦闘機開発計画。
2040年のシャロン・アップル事件を経て・・・・

無人計画は凍結、YF-19の正式採用、YF-21の別の形で採用されると言う結果で終わる。

だが、それは表側。

これらの裏である計画が実行され、その計画で生れた可変戦闘機が採用されると言う話があった。
今回はその可変戦闘機達の話に触れたいと思う。

【西暦2041年2月4日ニューエドワーズ基地管制室】
シャロン・アップル事件とスーパーノヴァ計画完遂から翌年のニューエドワーズ基地。
ミラード・ジョンソン大佐は、ある機体の到着を見守っていた。

ある機体とはスーパーノヴァ計画の派生機であり・・・・・・・・・・・・
数年前から試験が行われていた2種類の支援可変戦闘機。
スーパーノヴァ計画の集中開発により、開発に遅れは出たが・・・・・・

ようやく完成に近づいたとの事・・・・・・

「基地司令、お時間です。」

ミラード「うむ。」
ニューエドワーズ基地.司令官.ミラード・ジョンソン大佐

予定時間になった・・・・・

エスコート役のVF-11編隊が2機の可変戦闘機を視認した。
編隊の1機の偵察型が、視認している2機を管制室に映像を送り・・・・
ミラード達に視認した可変戦闘機の姿を見せる。

写し出され、ミラード達が見た物は・・・・・・

外見が・・・・・・・YF-19やYF-21とは大きくシルエットの異なり・・・・・・
ラプターとホーネットに類似したような感じがする、スリムな機体。

ミラード「なるほど、これがスーパーノヴァ計画の亜種か。面白い、久しぶりにわくわくしてきたな。」

「はぁ?」

ミラード「いや一人事だよ。」

ミラードは2機の支援可変戦闘機の姿を見て興奮していた。
スーパーノヴァ計画もそうだが、新しい可変戦闘機を見るのは愉快。

当分の間、最新鋭試作機はなく皆既存のサンダーボルトかナイトメアのどちらか。

最初は興奮したが、もう慣れたのか珍しくない。
ようやく骨のある奴が来た、ミラードもサングラスの奥で少年のような目で2機を見る。
その後、実際の作戦に適するかの試験のため更にそれぞれ一個分の機体も数時間後に到着する。

ニューエドワーズ基地の職員と、2種類の支援可変戦闘機担当の新星インダストリーの社員は全機が到着するとすぐさま点検に入った。

ミラード「まるで、スリム化したラプターと・・・まんまレガシーホーネットだな。」

ミラードは点検している格納庫を視察しながら、こう呟いた。
非可変戦闘機時代に開発された、ラプターとレガシーホーネットを見ているような感覚に襲われる。
自分が若い頃に見た、戦闘機・・・・・

何処か懐かしさを感じてしまう。

「どうですか?大佐、いい機体でしょう。」

ミラード「見れば分かる、私がまだ若い頃の記憶を思い出すよ。」

「それを言ってもらえて光栄です。」

近くにいた新星インダストリー社社員から感想を求められると・・・・
昔を思い出すと本音そのままの感想を言った。

新星インダストリー社員も気分良くし、ミラードの感想を喜んだ。

ミラード「明日から試験だが、大丈夫か?」

「ラプターⅡとストライクホーネットはいつでも出撃できる体制を整えます。後は・・・・・」

ミラード「もういい、それだけで十分だ。」

「はぁ。」

新星インダストリー社の社員曰く、いつでも出撃出来るようにラプターⅡとストライクホーネットの整備を整える。

素晴らしいと言っていい程だ。
後は明日の試験が楽しみになる。

ミラードはそう思いながら、司令室まで戻ろうとする。

試験は翌日から始まった。
まずは通常の飛行試験が行われたり、射撃や白兵戦の様子などいろいろ行われる。

3日後・・・・・・・・

編隊を組み、一般編隊と同行。
ラプターは火力で支援の後、白兵戦。
ストライクホーネットは、白兵戦と一撃離脱戦法を合わせた支援戦闘を行い。

予想以上に高い評価を得る。

「凄いですね、VF-19と共同運用すればかなり成果が出ると思います。」

「ストライクホーネットは恐ろしい、敵に回ったら悪夢になりそうだ。」

ニューエドワーズ基地の幹部らはラプターⅡとストライクホーネットの活躍に興奮する。

これさえあれば、艦隊決戦において・・・通常戦闘に置いて高い成果を出す。
そうなれば、反統合勢力に対し強い抑止力になる。
幹部らはそう確信した・・・・・一方

ミラードは固い表情を浮かべる。

ミラード「確かにいい機体だが、支援可変戦闘機ではなく・・・・マルチロール機であろう。」

「あっ・・・・・」

ミラード「まったく、誰が支援可変戦闘機と名付けたんだか・・・・・・」

理由は支援可変戦闘機のネーミングについて。
確かに可変戦闘機としていい動きだし問題ないが、ネーミングは返。

ラプターⅡは可変戦闘機(VF)と可変攻撃機(VA)の両方の特徴あるし。
あれではマルチロール機・・・・

ストライクホーネットは、要撃機・・・・・・

支援可変戦闘機のネーミングはおかしいと、ミラードは思っていた。

更に試験が続き・・・・・

「ぐぁぁぁぁ」

VF-17一個小隊との、模擬戦が行われた。
ラプターⅡとストライクホーネットは一個小隊を悠々と撃破し・・・高い戦闘力を見せる。

更に一個小隊増やしても、更に一個小隊を増やしても優位は変わらない。

ミラード「流石だな、地球にいい報告が出来るな。」

「はい。」

ミラード「さて・・・・・(扱うには、熟練中の熟練のパイロットが必要だな。)」

高い戦闘力を見せるラプターⅡとストライクホーネット。
ミラードは、一連の報告書とデータを見てある点に気がついた。

それは、パイロットを選ぶこと。

2種類は全体的にVF-19やVF-22に多少劣るが、ある分野ではそれを上回る事がある。
特にストライクホーネットは、ガウォークでの機動性が高い。

軽やかなに、そしてスピードとパワーのこもったバトロイドへの変形。

あれは普通のパイロットがやったら、事故になる。
実際に事故になって死んだ奴は何度も見ているし、自分自身も足を切断した経験をしている。

ミラードはそう思った。

ミラード「とは言え、私の一存ではどうにもなる話ではないか。」

とは言え、今さら言ってもどうこうなるわけではない。
癖はあるが、安全性は高く事故による死亡事故はないし。

二種類とも事故による損失はないし。
新星インダストリー社も開発の過程で、操縦者選定は厳しくやっているだろう。
ミラードは葉巻を取り出し、口に咥え火をつけた。

しばらくして・・・・・・

ミラード「ラプターⅡとストライクホーネットは正式採用、ただし少数生産か・・・・」

「上からの決定です、扱いにくさとコストの面もあり・・・大量生産は出来ないとの事。」

ミラード「やはり、こうなったか・・・・まぁ採用されないかはマシだな。」

ラプターⅡとストライクホーネットの正式採用が決定。
地球本国軍を中心に配備される事が決定したが・・・・

癖の強さと、コストの面もあり大量生産が見送られ少数生産と言う形になった。

ミラードはその報告を聞いて、やっぱりそうなったかと思った。
むしろ、そうならないとおかしい。
人を選ぶ二種類が大量生産されても・・・・・
適応するパイロットがいなければ、ただの置物。

当然の結果だと思った。

ミラード「まぁ後は、2種類の機体の活躍に期待するか・・・・」

とは言え、正式採用が見送られるだけはマシ。
人を選ぶ機体とは言え、新統合軍には必要な存在。
今後も新統合軍の力として頑張って欲しい・・・・・・

タバコを吸いながら、2種類の機体が活躍することを祈った。

それから、更に・・・・・しばらくの後・・・・・

ミラード「うむ・・・・・」

ニューエドワーズ基地近隣にある、モハーヴェ基地にあの二種類の機体が配備された。
よくエドワーズ基地飛行隊はラプターⅡとストライクホーネットの姿を確認したと言う報告が相次いでいる。

報告してきた情報によると・・・・・

VF-15の編隊に混じって飛行している。
またある時はVF-16の編隊に混じっていると・・・・・・

ミラード「なるほどな、まさか我が基地の近くに・・・・・」

「司令、必要あらば受領できますが・・・・」

ミラード「いや・・・・必要ない・・・今後も、ここは可変戦闘機の試験場として機能したい。無闇に最新鋭機を導入するつもりはない。」

「そうでありますか・・・・・残念です。」

ニューエドワーズ基地におけるVF-18とVF-20の導入は見送られた。
基地飛行隊の主力機がVF-171になったのは、これより5年後の話であり・・・

ミラード・ジョンソン大佐が、エデン防衛軍官僚になった後の話であった。

その後も、VF-18やVF-20は各地で運用されるが・・・・
データ流出があり・・・・反統合思想国家が、コピー機体を製造。
新統合軍が驚異とされたVF-20も例外ではなく・・・・

2060年以降の辺境惑星の動乱で反統合勢力軍により運用が確認されている。

【ゲスト機体】
YF-18ラプターⅡ
VF-18ラプターⅡ
【開発】
新星インダストリー
【就役】
2042年
【所属】
新統合軍
SMS
ケイオス
など
【形態】
ファイター
ガウォーク
バトロイド
【武装】
ビームガンポッド
対艦ミサイルムーバ×4
高性能強襲ミサイル×2
マイクロミサイル×20
Sマインミサイル×10
バトルナイフ
【解説】
スーパーノヴァ計画から派生した支援可変戦闘機計画の競合機。
A型はツインアイ.B型はゴーグルなど、頭部のバリエーションが豊富。
支援戦闘機としての任務は幅広く、対艦攻撃.対地攻撃.近接航空支援と幅広い。

Sマインミサイルと言うミサイルを上空で爆発させ地上を攻撃するミサイルがある。
この時期でSマインミサイルを搭載したのは本機体のみである。

惑星エデン前でも最前線でテストしていた事があり。
記録映像が紛失し、ジャンク屋に回収され・・・
シホ・ラカジーラら新統合軍が追尾する羽目になっている。

YF-20ストライクホーネット
VF-20ストライクホーネット
【開発】
新星インダストリー
【所属】
新統合軍
ケイオス
SMS
など
【形態】
ファイター
ガウォーク
バトロイド
【武装】
小型アサルトガンポッド×2
ビームガトリング×1
バトルナイフ
マシンガンミサイル
【解説】
戦術機としての能力をつけられて、開発された支援可変戦闘機。
支援型と言われているが、実質戦闘を積極的に行う攻撃機であり。

敵を混乱させ、主力部隊を援護する要素がある。
弾丸の大きさに匹敵するマシンガンミサイルを搭載し、相手に確実にダメージを負わす事が可能。
しかし、命中率と近接戦を重視したため火力が不足し対艦戦闘は無謀である。

とは言え、近接戦は無敵に匹敵し。
もし敵に回った場合、かなり脅威な存在になると統合軍戦術部は考えている。
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