今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

勝楽山 高蔵寺(宮城県角田市高倉字寺前49)

2024年04月14日 | 神社・仏閣
訪問日 令和5年10月16日

勝楽山 高蔵寺
嵯峨天皇の弘仁10年(819年)に「徳一(とくいつ)」が開創したと伝わる
真言宗智山派の寺

寺号標



山門






石碑には「高蔵寺阿弥陀堂」と刻まれている



参道横の細身の「観音様」






手水舎



阿弥陀堂(重要文化財)
高蔵寺阿弥陀堂は平泉文化の流れを汲んでおり、奥州藤原氏3代目 藤原秀衡の妻により治承元年(1177年)に創建された



現存する宮城県最古の木造建築である
阿弥陀堂は飛騨工の手よるもので鎖釘を全く使用していないという



茅葺き屋根から植物が垂れ下がっている






平安時代の建造物は全国でも26箇所しか残っておらず、阿弥陀堂としては7箇所だけ
岩手県平泉町の「中尊寺金色堂」、福島県いわき市の「白水阿弥陀堂」と並ぶ東北三大阿弥陀堂の一つとなっている



高蔵寺の大杉(宮城県指定天然記念物)
推定樹齢800年 樹高35m 幹周8.3m



訪れたこの日には、阿弥陀堂の周りには重機が置かれ作業中であった
参拝者が来るとエンジンを止め対応してくれた



何の工事かと尋ねると「阿弥陀堂の屋根の工事」と応えてくれた
高い木が屋根に倒れてこないように、準備段階として木を切っているとのこと
右側の高い木に作業員が上り枝を払い、木を切っているところだった



ということは、この周囲と一体化しつつある、この魅力ある屋根の姿がもう見ることができないということだ



作業中の人にお願いし、数枚撮らせてもらった



真新しい茅葺きの屋根より、年月を経過して周囲の環境と溶け合っていく姿の方が好みなので絶好の機会になった



本尊:木造阿弥陀如来坐像(重要文化財)
拝観には予約が必要らしい



経蔵



本堂



庭園






旧佐藤家住宅(重要文化財)
江戸時代中期(18世紀中頃)の仙台領内中農家の家屋
国の文化財指定を受け昭和47年(1972年)に現在の場所に移築・復元された



間口約15m、奥行約8mの直屋様式(すごやようしき)をとり、屋根は寄棟造の茅葺






この頃の農家の基本的な間取りの1つである広間型三間取の単純な構成になっており、土間が全体の4割を占めている






天井は煙り出しのための藩の禁止令のため設けられず、太く荒削りの柱は鳥居建(とりいだて)という古式の構造で、
木材の曲がりを巧妙に利用した柱や梁からなっている






来た道を戻り駐車場へ向かう






撮影 令和5年10月16日

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