今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

八重垣神社(島根県松江市佐草町227)

2023年07月06日 | 神社・仏閣
訪問日 令和5年6月17日

八重垣神社
日本神話に登場する「ヤマタノオロチ」を退治した素戔嗚尊とその妻になった櫛稲田姫縁の神社である

鳥居
訪れてみたい神社の一つでもあり、楽しみにしていた



額には「八重垣神社」



手水舎



随神像
参拝者が多かったため随神門を撮るのを忘れていた






狛犬
歴史を感じる狛犬






由緒
古事記や日本書紀に出てくる神話の舞台である
文字を読んでいるだけでわくわくしてくる



拝殿
素戔嗚尊は天より降って出雲の國の簸の川上に到った。その時、川上で泣き声が聞こえた。
そこで声の方を尋ねると、老夫婦がきれいな少女を間にして泣いていた。
老夫婦は脚摩乳(あしなづち)と手摩乳(てなづち)といい、少女は二人の娘で奇稲田姫(くしいなだひめ)といった。



素戔嗚尊は泣いていた理由を尋ねた。
老夫婦にはもともと八人の娘がいたが、毎年一人ずつ八岐大蛇という怪物に食べられてしまい、末娘の奇稲田姫だけになってしまった。
そして残った奇稲田姫ももうじき食べられてしまうので、悲しくて泣いていたのだという。



素戔嗚尊は、「八岐大蛇を退治する代わりに奇稲田姫を嫁に欲しい」と申し出た。
老夫婦は喜んでその申し出を承諾した。すると素戔嗚尊は奇稲田姫の体に触れ、たちどころに湯津爪櫛(ゆつつまぐし)の形に変えてしまった。
素戔嗚尊は湯津爪櫛になった少女を御髻(みづら)に挿し、脚摩乳と手摩乳に八回醸した酒を作らせ、八面に塀を立て、各々一つずつ樽を置き、酒を盛らして待った。



時が過ぎ八岐大蛇が現れた。頭と尾はそれぞれ八つずつあり、眼は赤い鬼灯のようであった。
松や柏が背中に生えていて、八つの丘、八つの谷の間に延びていた。
大蛇は酒を飲もうとして、頭を各1つの樽に入れて飲み、酔って眠ってしまった。
そこで素戔嗚尊は十握剣(とつかのつるぎ)を拔いて、ずたずたに八岐大蛇を斬った。
尾を斬った時、剣の刃が少し欠けた。そこでその尾を割り裂いて見ると、中にひとふりの剣があった。
これがいわゆる「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」である



本殿
そうした後に、湯津爪櫛になった奇稲田姫とともに結婚の地を探して、出雲の淸地(すが)を訪れ、宮を建てた。
そして「八雲たつ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣作る その八重垣を」と詠んだ。

祭神:素盞嗚尊と櫛稲田姫



山神神社



貴布禰神社



手摩乳神社
稲田姫命の母親



八重垣御神水



石碑
「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠に 八重垣作る その八重垣を」



小泉八雲もこれから向かう「鏡の池」に興味を示しているとある



鏡の池



ただの小さな池だが、その由緒を知ると違った感覚になる



占い紙に硬貨をのせ浮かべ早く沈むと良縁が早く遅く沈むと縁が遅いという
占ったこの人はこの先どうなったのか……



天鏡神社
鏡の池の直ぐ上にある神社






占いの紙が近くで沈むと身近な人と遠くで沈むと遠方の人と結ばれるという
占いなど信じていないが面白くてしばらく眺めていた



「神秘 夫婦杉 子宝椿」



境内に戻る



祭神の素盞嗚尊は伊奘諾尊と伊奘冉尊の子
父神から追放され,高天原に姉の天照大神をたずね乱行をかさねたので,姉は怒って天岩戸にかくれた
神話の世界だが考えるだけで楽しくなる



宝物収蔵庫
重要文化財の「板絵著色神像」が展示されている



撮影禁止なので案内板の写真になる



「神秘 夫婦杉 連理玉椿」



資生堂の花椿会はこの木からきているとは知らなかった






撮影 令和5年6月17日
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 熊野大社(島根県松江市八雲... | トップ | 島根県立古代出雲歴史博物館... »

コメントを投稿

神社・仏閣」カテゴリの最新記事