今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

鹿野山 朝光寺(兵庫県加東市畑609)

2024年08月13日 | 神社・仏閣
訪問日 令和6年5月26日

鹿野山(ろくやさん) 朝光寺
高野山真言宗
伝承によれば、白雉2年(651年)、「法道仙人」が権現山に開基したとされる
法道は天竺(インド)から紫の雲に乗って日本へやって来たと伝えられる、伝説上の人物
法道開基伝承をもつ寺院は兵庫県東部地域に多数ある

参道
令和2年10月に初めて訪れた時は、駐車場の場所が分からず苦労したことを思い出す
新緑に包まれた参道と川の流れる音が心地よい



山門



寺伝によると、文治年間の創建
三間一戸の八脚門形式は江戸初期から中期の様式



仁王像












本堂(国宝)
4年前(この時は2年前だと思っていた)に初めて訪れた時にボランティアガイドにお世話になった
この日は日曜日でガイドが待機していることを知っていたので訪れてみた



前回、お世話になったガイドの男性に声を掛け、以前お世話になったことを伝えた
勿論、私の記憶など無いのだが、再訪を喜んでくれた
と言うわけで、今回もガイドをお願いした



海老虹梁(えびこうりょう)
主に主柱から、低い位置にある向拝柱を結ぶ虹梁
湾曲している形から「海老」と名前が付けられている



この寺院の「海老虹梁」は、柱の曲線に注目すると、一つ一つが異なった造りになっている



本堂から山門を見る



本堂は、内陣に残されている旧壁板の墨書の内容により、応永20年(1413年)に建立されたことが判明
内部は外陣と内陣を敷居・格子戸で画し、内陣奥には須弥壇・厨子を設置し、本尊を安置している



本尊:十一面千手観世音菩薩 二躯

*写真はガイドさんの写真資料
京都・三十三間堂の十一面千手千眼観世音菩薩立像のうちの1躯を本尊(西本尊)として安置
三十三間堂の千体が「国宝」になったので、ここの仏像も「重要文化財」に格上げされたそうだ



内陣の須弥壇(左右に本尊を安置)



修復後の本堂柱



ここも普段は無視する場所だが説明を受けると面白い
足元の空間を広くしているのは、この場所が山中にあり湿気を防ぐために通気性を良くしているとのこと
本堂は斜面に建っているため柱の高さが違う
右側では立っていられたが、左側では膝を曲げなければ通ることができなかった



一本だけ形状の違う木があるのは何故か
創建当時からの未完成の柱
完成した時点から崩壊が始まるので完成させていないという(面白い)



多宝塔(兵庫県指定文化財)









鐘楼(重要文化財)
鎌倉後期、1275年~1332年頃の建立
桁行一間、梁間一間、袴腰付、寄棟造、とち葺形銅板葺



私の場合、建物だけに目がいくが、石の土台にのっている鐘楼というのも珍しい






屋根の形、ゴチャゴチャしている木組みも珍しいそうだ(確かに)



鎮守社、護法社



ツクバネ(加東市天然記念物)
羽子板で突く羽根に似ているので「衝羽根(つくばね)」と名付けられた



落下する時、羽根つきの羽根のようにクルクル回転するという



つくばねの滝






撮影 令和6年5月26日

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 極楽山 浄土寺(兵庫県小野市... | トップ |   

コメントを投稿

神社・仏閣」カテゴリの最新記事