今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

マルス津貫蒸溜所(鹿児島県南さつま市加世田津貫6594)

2023年08月22日 | 蒸溜所・酒蔵
訪問日 令和5年5月27日

マルス津貫蒸溜所
嘉之助蒸溜所から数10km離れた場所にある
津貫蒸溜所訪問も九州に入った時から考え楽しみにしていた場所である



駐車場に入ると建物から受付の男性が笑顔で迎えてくれた
見学の予約はしていなかったので不安だったが「大丈夫ですよ」と



(ガイド無しだが)順路案内の通り行ってくださいとのこと



見学①「旧蒸留塔」
高さ26m、蒸留所のシンボルタワーが旧蒸留塔である



蒸留酒と共に歩んできた本坊酒造の歴史を伝える建造物
「協力一致の精神」「不屈の精神」など私の好きな言葉が並ぶ



小型蒸溜釜500L



錫蛇管(すずじゃかん)






見学②「ウイスキー蒸留棟」
本坊酒造が鹿児島を代表する特産物「さつま芋」を使って焼酎造りを始めてから百有余年
この土地の水と気候風土を知り抜き、酒造りの伝統を今に伝える津貫の地で、ウイスキー造りに取り組んだ



岩井喜一郎はマルスウイスキーの生みの親である
アルコール精製技術の第一人者として知られていた
竹鶴政孝をスコットランドへ派遣した人物でもある









ハイブリッド型スピリッツ蒸溜機 400L
ジンの「和美人」はここで造られる






発酵
甘い麦汁に酵母を加えることでアルコール発酵が始まる
3・4日の発酵によって麦汁はアルコール度数7%前後のモロミになる





ウイスキー蒸溜釜(初溜5800L、再溜2700L)



ウイスキーの蒸溜は2回行われる
初溜釜(右)でアルコール度数7%前後のモロミを蒸溜し20%の留液にする
再溜釜(左)で蒸溜してアルコール度数70%程度の原酒が生まれる



見学場所の部屋には蒸溜所で造られたボトルが展示されている









見学③「石蔵樽貯蔵庫」



津貫蒸溜所見学では大きな扉を自分の力で開ける楽しみがある
特に「石蔵樽貯蔵庫」は扉の中に入った瞬間空気が変わる



樽貯蔵庫に漂う香りはウイスキー好きにはたまらない






貯蔵・熟成(写真は明るく見えるが実際は薄暗い)



ニューポット(ニューメイク)とは蒸溜したてのウイスキーの原液
3年熟成(貯蔵期間中の樽からは毎年2~3%のウイスキーが蒸発し失われる<エンジェルズ・シェア>)



年数の経過した樽



一樽車に積んで帰りたかった(笑)



床に座りローアングルで



見学④「本坊家旧邸 寶常」



蒸溜所と隣接している



本坊酒造二代目社長 本坊常吉が暮らした邸宅



遠くから「いらっしゃいませ」の声が聞こえ、女性が迎えてくれた



現在はカフェバー・ショップとしてマルスウイスキーの試飲や蒸留所限定品の購入ができる



こちらがバーで有料で試飲ができる



バーテンダーの女性はとても親切丁寧に対応してくれて、とても気持ちが良い



こちらがショップ
人に親切にされ、気持ちが高揚しているとつい買ってしまう
「和美人」世界のコンテストで日本のジンでは初受賞と説明を受けた-購入



中央は「蒸溜所限定ウイスキー」 ピートは苦手だがバーテンダーの女性が好きだというので-購入
右の「津貫2022エディション」 もう入手困難というので-購入
ついでに「津貫2023エディション」も購入



最後にこのバーにあるウイスキーで一番貴重なウイスキー



マルスモルテージ MARS MALTAGE 3プラス25 28年 モルト
ネットで検索すると30万円超え



撮影 令和5年5月27日
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