今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

護国山 淡路国分寺(兵庫県南あわじ市八木国分331)

2022年08月07日 | 神社・仏閣
訪問日 令和4年5月25日

護国山 淡路国分寺
奈良時代の天平13年(741年)聖武天皇の詔により日本各地に建立された国分寺
淡路島の国分寺が初めて歴史書に現れたのは約30年後の宝亀6年(775年)6月



史跡 淡路国分寺塔跡



大日堂
現在の境内は古代の国分寺跡と重複する
境内に入って右手にある一区画が三重塔の塔跡(国史跡)である
中央には小さな大日堂があり、大日如来を祀りその下に塔の心礎を安置している



菩提樹



旧本堂



本堂
この建物内に丈六の釈迦如来座像(重要文化財)が安置されている
受付が不在で庫裏の方へ行くと小さな猛犬に吠えられた(笑)
その声を住職の娘さんか奥さんかが聞いて出てきてくれた






釈迦如来座像(重要文化財)
驚いたのは写真撮影は自由だと紙に書いていること
淡路にこのような素晴らしい仏像があることを多くの人に知ってほしいとの住職の考えだそうだ(共感)



私も拡散に協力したいのだが、自由に撮っていいといわれると仏像の撮影ほど難しいものはない(汗)



木造 像高294.8cm(一丈六尺)
暦応3年(1340年)に仏師「命円」によって造立された
円派とは平安時代から鎌倉時代にかけて活躍した「慶派・印派・円派」の一つ



仏身と光背共に金色絢爛に輝き、如来三十二相の一つである「縵網相(水かき)」が細かく現された秀作



丈六の釈迦如来は国分寺本来の本尊であるが、現在も本尊とするのは諸国国分寺のうちで淡路国分寺のみである






十六羅漢
羅漢とは「尊敬や施しを受けるに相応しい聖者」という意味



その中でも釈迦如来の薫陶を受けて永くこの世に住し衆生を済度する役割をもった十六人の羅漢のことを十六羅漢という



寛政3年(1791年)近隣の者の発願によって寄進された











































飛天座像(兵庫県指定文化財)
像高53.7cm 平安時代中期の作か
飛天とは、雲にのって空中を飛ぶ天人の意



京都宇治の平等院鳳凰堂の雲中供養菩薩の美しい面相・柔軟な姿態がよく似ているという



本尊:釈迦如来座像(重文)横の小さなケース内に安置されている
正面からはガラスに反射して撮れなかったため、横からのピンボケ写真のみ(笑)



撮り終わったら扉を閉めてお帰り下さいと言われていた
信用されているというのは実に気持ちがいい(宗教家本来の姿)



感謝の気持ちで一礼し駐車場に戻る



撮影日 令和4年5月25日

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