今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

萬固山 天徳寺(秋田県秋田市泉三嶽根)

2016年06月20日 | 神社・仏閣
久保田藩主佐竹氏の菩提寺であるという雑誌の情報を頼りに訪れた寺である
専用駐車場に車を駐め、門を見た瞬間、期待できると思った

萬固山 天徳寺
寛正3年(1462)、佐竹家当主 佐竹義人(義憲)が夫人(佐竹義盛娘)を弔うため、常陸国に創建したのが始まり



総門(重要文化財)
寺巡りをしていると、門構えの良い寺は経験上期待することができる
この寺の第一印象はすこぶる良く、自然気持ちも高ぶってくる
 


総門の左前に大きな石の塊があり、仏様が彫られている



不動明王のような感じもするが定かではない



切妻造瓦葺きの四脚門。本堂等から離れて建つため延宝4年(1676)の火災をまぬがれた
寺が常陸から秋田へ移転した慶長年間(17世紀初頭)の建立と推定される



山門(重要文化財)
総門から少し離れた先に、風に揺れる新緑の木々に囲まれた山門が見える



宝永6年(1709)の建立。三間一戸(柱間が3間で中央1間を通路とする)の楼門



「仁王像」(秋田市指定文化財)
桂材の寄木造で高さ3.2m 九代藩主 佐竹義和の命令によって造られ、寛政9年(1797)に完成



制作者は京都の大仏師・七条左京(台座に墨書)



本堂(重要文化財)
貞享4年(1687)の建立。入母屋造、茅葺き、間口約30メートルの大建築



扁額の四文字。悔しいが、正確に読み取ることができない



この本堂、大きすぎて一枚の画像に収まらない
内部は左右4室・前後2列の8室に分かれているらしいが、現在、修復中との事でその様子はわからない



茅葺きの屋根は落ち着きがあり、見ていても飽きることはない



横に回ると確かに傷んでいる箇所がある



佐竹家霊屋(重要文化財)
入母屋造、鉄板葺き。歴代秋田藩主の霊を祀る



三代藩主 佐竹義処が寛文12年(1672)に建立



お墓参りに訪れる数人の檀家さんにあったが、礼儀正しく恐縮してしまった






緑に囲まれ落ち着いた雰囲気で穏やかな気持ちになる寺だ



撮影 平成28年5月15日

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