今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

中道山 円光寺 明王院(広島県福山市草戸町1473番地)

2023年09月08日 | 神社・仏閣
訪問日 令和5年6月3日

中道山 円光寺 明王院
真言宗大覚寺派の寺院
もとは「西光山 理智院 常福寺」といい、大同2年(807年)弘法大師の開基と伝えられている
元和5年(1619年)福山藩主 水野勝成が入府してからはその庇護を受ける
三代水野勝貞は常福寺に、歴代藩主の祈願寺となっていた明王院を合併し、寺号を明王院と改め今日に至る



十王堂



石段の上に山門が見える



途中、小さくて可愛い石仏が手を広げて迎えてくれる



山門(広島県指定文化財)
慶長19年(1614年)再建と考えられる



山門横の「不動明王」



額には山号の「中道山」



書院・庫裡(広島県指定文化財)



書院(広島県指定文化財)
入母屋造り、本瓦葺。桁行8間、梁間6間半(桁行13.5 m、梁間12.7 m)
向唐破風屋根の玄関が附属する



寺記によると元和7年(1621年)庫裏とともに、福山初代藩主・水野勝成により再建と伝わる



庫裡(広島県指定文化財)
入母屋造り、本瓦葺。桁行12間、梁間12.2間(桁行17.9 m、梁間14.1 m)
書院同様に寺記によると元和7年(1621年)書院とともに福山初代藩主・水野勝成により再建と伝わる






庫裡入口左奥の建物の屋根






本堂(国宝)
入母屋造、本瓦葺き。桁行(間口)、梁間(奥行)とも5間で、11.812 m
和様建築に鎌倉時代以降の新様式である大仏様、禅宗様を加味した折衷様建築の代表例とされている



本尊:木造十一面観音立像<伝 最澄作>(重要文化財)
   秘仏:33年に一度公開(次回は令和6年の秋)



外陣の様子



額には「観音堂」



鐘楼(福山市指定文化財)



建立は、正保4年(1647年)水野宗休(勝成の隠居後の号)の寄進によるもの
鐘は明暦3年(1657年)福山三代藩主水野勝貞の寄進によるもの



さて、この像どこで撮ったのかまるで記憶がない
ガラスの反射を防ぐため正面に立っているのだが……



開運大黒天



五重塔(国宝)
旅の目的の一つに国宝・重要文化財の塔(三重塔・五重塔・多宝塔)巡りがある
京都醍醐寺とここ明王院を残していたが、年齢的にもそろそろ車旅も終わりかと思い、昨年この2つを訪れた



特に明王院はそれまで何度も近くを通っているのに立ち寄ることはしなかった
昨年、訪れたことにより国宝の塔の全てを回り旅の目的の一つを果たした



今回は塔の姿でも見に行くかという気軽な気持ちで訪れた
拝観料が無料というのもいい



国宝の五重塔は9基ある
京都府(海住山寺、東寺、醍醐寺)奈良県(興福寺・法隆寺・室生寺)
山形県(羽黒山)広島県(明王院)山口県(瑠璃光寺)



撮影 令和5年6月3日
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