Il film del sogno

現実逃避の夢日記

枯れ葉/ほかげ

2024-01-01 00:34:02 | 映画
12/31(日)雨のち曇り時々晴れ
未明から降雨。9:00起床。10:00雨が止むのをまって兄弟分と散歩。犬には師走も正月もなし。但し人間の4~5倍の速度で年を取る。来年からは兄貴と呼ぼう。地下鉄に乗って渋谷へ出張る。ユーロスペースで気になっていた洋邦画を梯子鑑賞。11:40上映開始のカウリスマキの新作には中高年中心に観客3割程度の入り。まぁこれは鉄板の固定客だろう。監督定番のくたびれた男女の恋愛譚。シンプルな作劇に奥行きを持たせることが巨匠の辣腕か。ムード歌謡やワンコ、乾いたユーモアも健在。前作で引退宣言をしたが、この復活作は嬉しい限り。13:30上映開始の邦画は塚本晋也の新作。こちらも3割程度の入りだったが若年層も相当数おり頼もしい。低予算を逆手に取った造りは過去作≪野火≫≪斬、≫などと変わらぬ。極めて個人的なエピソードに普遍的な拡がりを持たせ、美術セットも簡素ながらコダワリが感じられる。居間の畳が焼け野原となるシーンには鳥肌が立った。飢餓や殺戮のフラッシュバックに苦しみながら、生への希望を予感させる美しさもある。2本の映画に共通していることは確立された美学とスタイルだろう。師走に年度ベストの作品を見せて頂きました。帰宅して夕餉は毎度の年越し蕎麦。夜はTVでNHKの紅白を観る。
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