Il film del sogno

現実逃避の夢日記

少年の君

2021-09-01 21:09:13 | 映画
9/1(水)曇り時々小雨
長月朔日。気温もグッと下がってエアコン要らず。残暑がナイフでスパっと切られたような涼しさ。6:00起床。散歩と軽食。出勤日ゆえ駅へ急ぐ。7:40奉公先到着。IT機器の棚卸や文房具の発注、拡材(ノベリティ)の要求書作成など雑務をこなして、昼食は仕事の尻拭いをしてやった同僚に奢らせ鯖味噌煮定食を馳走になる。15:50定刻退社。新宿で途中下車して武蔵野館で中国・香港合作映画を鑑賞。サービスデーゆえ満席(定員83人)。本国では200億を超える興行成績だったそうで、国内の賞は云うに及ばずオスカー(国際長編映画賞)にもノミネート。監督は香港の名優エリック・ツァンの息子、デレク・ツァン。原作はオンライン小説らしいが未読。チンピラと優等生女高生の純愛をメインに、いじめ・受験戦争・貧困・格差などの社会問題が織り込んまれている。大学受験者数が1千万人内外と、その苛烈さは邦家の比ではないだろう。貧しくても能力や努力があれば、チャンスは均等だというのは科挙制度の昔から変わらず。ストーリー自体には新味ないが、演出・脚本(構成)が良く、主演ふたりチョウ・ドンユイとイー・ヤンチェンシーの演技が素晴らしい。特にドンユイは三十路近くにも拘わらず高校生にしか見えない。10年前のデビュー作(チャン・イーモウ監督)から清廉さは変わりませんな。要所(決め処)の俳優陣のテンションが高く、高層ビル群と猥雑なダウンタウンの全景(対比)や学校生活での細かなショットなど絵造りが実に巧い。これには痺れました。余韻に浸って新宿の裏通りを散策。20:00帰宅。我が仔と2度目の散歩。
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