鍋横、正しくは鍋屋横丁。昔あった茶店の名前が由来。ここが、自分の地元であり、この映画の舞台だ。
主人公の真次は、地下鉄の永田町駅から、東京オリンピック直前の新中野駅にタイムスリップしてしまう。ここが鍋屋横丁の商店街(実際は青梅街道沿いに駅があるから違うんだけど)。真次は、このあたりのお屋敷に住んでいた(自転車に書かれていた住所を地図で調べたけれど、屋敷のあったようなところではない)。真次は、新聞に書かれた日付を見て、兄が自殺した日だということに気づく(原作では地下鉄で自殺したことになってたが、東京メトロの協力を得て作られたこの映画では走るバスへ飛び込んだ)。
読みにくくてすみません。地元人だけに、あらすじを書くと、ツッコミが入ってしまって。特に、最後の件は、真次の地下鉄に対する複雑な想いを表現する、大切なシーンなはずなのに。そこは残念。
でも、『Always 三丁目の夕日』の明るいノスタルジーとは違って、きちんと闇を持たせているのが、印象深かった。現に、過去のシーンは夜の場面が多い。父親の生き様を目の当たりにし、戸惑い、決意する堤真一の表情が良かった。
両親もこの映画を観てきた。オデヲン座の場所や、スマートボール屋の思い出、地下鉄が開通した日のこと、色んな話を聞いた。父母、それに祖父母の生きてきた空間と時代。それに少しでも触れられたような気がした。東京出身の性もあってなのか、アイデンティティというか、自分のルーツというか、今まで考えたこともなかったことに、この2時間向き合ったのかもしれない。
みんなは、単なるお涙頂戴モノだと言うかもしれない。けれどもこれは、私の、映画だと思った。
主人公の真次は、地下鉄の永田町駅から、東京オリンピック直前の新中野駅にタイムスリップしてしまう。ここが鍋屋横丁の商店街(実際は青梅街道沿いに駅があるから違うんだけど)。真次は、このあたりのお屋敷に住んでいた(自転車に書かれていた住所を地図で調べたけれど、屋敷のあったようなところではない)。真次は、新聞に書かれた日付を見て、兄が自殺した日だということに気づく(原作では地下鉄で自殺したことになってたが、東京メトロの協力を得て作られたこの映画では走るバスへ飛び込んだ)。
読みにくくてすみません。地元人だけに、あらすじを書くと、ツッコミが入ってしまって。特に、最後の件は、真次の地下鉄に対する複雑な想いを表現する、大切なシーンなはずなのに。そこは残念。
でも、『Always 三丁目の夕日』の明るいノスタルジーとは違って、きちんと闇を持たせているのが、印象深かった。現に、過去のシーンは夜の場面が多い。父親の生き様を目の当たりにし、戸惑い、決意する堤真一の表情が良かった。
両親もこの映画を観てきた。オデヲン座の場所や、スマートボール屋の思い出、地下鉄が開通した日のこと、色んな話を聞いた。父母、それに祖父母の生きてきた空間と時代。それに少しでも触れられたような気がした。東京出身の性もあってなのか、アイデンティティというか、自分のルーツというか、今まで考えたこともなかったことに、この2時間向き合ったのかもしれない。
みんなは、単なるお涙頂戴モノだと言うかもしれない。けれどもこれは、私の、映画だと思った。