年末恒例のピロデミー賞を発表したいと思います。
■映画部門
【今年の十本】(観た順)
『白バラの祈り ~ゾフィー・ショル、最期の日々~』(独/監督・マルク・ローテムント)
『クラッシュ』(米/ポール・ハギス)
『プロデューサーズ』(米/スーザン・ストローマン)
『かもめ食堂』(日/荻上直子)
『RENT レント』(米/クリス・コロンバス)
『太陽』(露伊仏スイス/アレクサンドル・ソクーロフ)
『時をかける少女』(日/細田守)
『フラガール』(日/李相日)
『地下鉄に乗って』(日/篠原哲雄)
『パプリカ』(日/今敏)
【最優秀女優賞】
ユリア・イェンチ /『白バラの祈り』ゾフィー・ショル役
若さゆえの未熟さと信念を通す芯の強さと、じっと見る目が伝える。
【最優秀男優賞】
イッセー尾形 /『太陽』昭和天皇役
飄々とした風体、物言いたそうで言えない口、戸惑い、焦り、静かな演技で表現。
今年は、邦画の興行収入が洋画を上回ったという。それもあってなのか、このベスト10も半分が邦画。しかも、うち2作品はアニメ作品。『時にかける少女』は爽やかな青春モノでありながら、未来への警鐘と希望を託した気持ちの良い作品。来年の8月15日は、ぜひこれをどこかで放送してほしい。
洋画は、『白バラの祈り』のナチスに迫害された少女の気概と、『クラッシュ』『RENT』の悩める現代を生きる人々の姿がオーバーラップ。考え込んでしまった。3月に行ったイギリス旅行で、ミュージカルにハマり、日本に帰ってきてから、映画やら四季やらたくさん観ました。マイブームは続きそうです。
ただ、今年は見逃した作品が多かったような気がする。特にミニシアター系。あれだけ話題になってた『ゆれる』だって観てないし。来年は観に行く努力をしようっと。
■ドラマ部門
【国内ドラマ賞】
該当作品なし
【海外ドラマ賞】
『ザ・ホワイトハウス3』
【最優秀女優賞】
志田未来 /『14才の母』
母になること、女の顔がそこにあった。
【最優秀男優賞】
ジョン・スペンサー /『ザ・ホワイトハウス3』レオ・マクギャリー役
大統領選出馬にまつわる回想シーン、「Bartlet for America」の言葉が印象深い。
1年前に亡くなったジョン・スペンサーは、画面の中では、いまも渋く存在感のある演技を見せてくれた。第3シーズンが始まる直前に同時多発テロが起き、急遽特別エピソードが作られた。報道官・C.J.の弱い部分も垣間見られ、とても魅力的なシーズンだった。
国内ドラマに関しては、ほとんど観てないので、該当作なし。それでも、志田ちゃんが光った。どんな女優に育つのか楽しみだ。
■ゴールデン・タンジェリン賞(略してタジー賞)
最も「アレ」な感じの作品と俳優に贈られます。
【タジー作品賞】
『ゲド戦記』
アニメ製作に携わったことの無い人に監督やらせるのは無謀すぎ。同時期に『時をかける少女』が公開されたから、よりそのことがはっきりしてしまった。
『NANA2』
内容云々の前に、主役の片割れが交代するなんて。他も入れ替わってるし。案の定な客入りなのも含めての受賞。
【タジー女優賞】
沢尻エリカ
夏川純 /『7月24日通りのクリスマス』『ルナハイツ2』
中島美嘉 /『NANA2』大崎ナナ役
沢尻サンは、東京国際映画祭レッドカーペットでのアユファッションのカッコと振る舞いで。夏川サンは、バラエティでもそうなんだけど、発言がわざとらしくて、うぜぇ。ご存知、中島サンは、続編が見事にコケて去年に引き続き受賞。予告編しか観てないけど。
【タジー男優賞】
織田裕二 /『県庁の星』
一旦は「該当者なし」と書いてしまったけど、後になって思い出した。織田裕二が織田裕二を演じているとしか思えない、ある意味稀代の役者。
以上、今年のピロデミー賞でした。来年もひとつよろしくお願いします。
■映画部門
【今年の十本】(観た順)
『白バラの祈り ~ゾフィー・ショル、最期の日々~』(独/監督・マルク・ローテムント)
『クラッシュ』(米/ポール・ハギス)
『プロデューサーズ』(米/スーザン・ストローマン)
『かもめ食堂』(日/荻上直子)
『RENT レント』(米/クリス・コロンバス)
『太陽』(露伊仏スイス/アレクサンドル・ソクーロフ)
『時をかける少女』(日/細田守)
『フラガール』(日/李相日)
『地下鉄に乗って』(日/篠原哲雄)
『パプリカ』(日/今敏)
【最優秀女優賞】
ユリア・イェンチ /『白バラの祈り』ゾフィー・ショル役
若さゆえの未熟さと信念を通す芯の強さと、じっと見る目が伝える。
【最優秀男優賞】
イッセー尾形 /『太陽』昭和天皇役
飄々とした風体、物言いたそうで言えない口、戸惑い、焦り、静かな演技で表現。
今年は、邦画の興行収入が洋画を上回ったという。それもあってなのか、このベスト10も半分が邦画。しかも、うち2作品はアニメ作品。『時にかける少女』は爽やかな青春モノでありながら、未来への警鐘と希望を託した気持ちの良い作品。来年の8月15日は、ぜひこれをどこかで放送してほしい。
洋画は、『白バラの祈り』のナチスに迫害された少女の気概と、『クラッシュ』『RENT』の悩める現代を生きる人々の姿がオーバーラップ。考え込んでしまった。3月に行ったイギリス旅行で、ミュージカルにハマり、日本に帰ってきてから、映画やら四季やらたくさん観ました。マイブームは続きそうです。
ただ、今年は見逃した作品が多かったような気がする。特にミニシアター系。あれだけ話題になってた『ゆれる』だって観てないし。来年は観に行く努力をしようっと。
■ドラマ部門
【国内ドラマ賞】
該当作品なし
【海外ドラマ賞】
『ザ・ホワイトハウス3』
【最優秀女優賞】
志田未来 /『14才の母』
母になること、女の顔がそこにあった。
【最優秀男優賞】
ジョン・スペンサー /『ザ・ホワイトハウス3』レオ・マクギャリー役
大統領選出馬にまつわる回想シーン、「Bartlet for America」の言葉が印象深い。
1年前に亡くなったジョン・スペンサーは、画面の中では、いまも渋く存在感のある演技を見せてくれた。第3シーズンが始まる直前に同時多発テロが起き、急遽特別エピソードが作られた。報道官・C.J.の弱い部分も垣間見られ、とても魅力的なシーズンだった。
国内ドラマに関しては、ほとんど観てないので、該当作なし。それでも、志田ちゃんが光った。どんな女優に育つのか楽しみだ。
■ゴールデン・タンジェリン賞(略してタジー賞)
最も「アレ」な感じの作品と俳優に贈られます。
【タジー作品賞】
『ゲド戦記』
アニメ製作に携わったことの無い人に監督やらせるのは無謀すぎ。同時期に『時をかける少女』が公開されたから、よりそのことがはっきりしてしまった。
『NANA2』
内容云々の前に、主役の片割れが交代するなんて。他も入れ替わってるし。案の定な客入りなのも含めての受賞。
【タジー女優賞】
沢尻エリカ
夏川純 /『7月24日通りのクリスマス』『ルナハイツ2』
中島美嘉 /『NANA2』大崎ナナ役
沢尻サンは、東京国際映画祭レッドカーペットでのアユファッションのカッコと振る舞いで。夏川サンは、バラエティでもそうなんだけど、発言がわざとらしくて、うぜぇ。ご存知、中島サンは、続編が見事にコケて去年に引き続き受賞。予告編しか観てないけど。
【タジー男優賞】
織田裕二 /『県庁の星』
一旦は「該当者なし」と書いてしまったけど、後になって思い出した。織田裕二が織田裕二を演じているとしか思えない、ある意味稀代の役者。
以上、今年のピロデミー賞でした。来年もひとつよろしくお願いします。