ブログ日和。

映画と、『ER緊急救命室』『ザ・ホワイトハウス』などの海外ドラマと、世間に対してのツッコミを徒然に書いていきます。

ヨン様と前売り券

2005-04-30 21:47:00 | 映画
ぺ・ヨンジュン主演の『四月の雪』(原題は『外出』らしいけど)の前売り券が昨日から発売になった。スカラ座では2600枚も売れたみたい。自分がバイトしている劇場でも、350枚売れた。これには理由がある。チケット1枚につきポストカードが1枚もらえるからだ。しかもこれが、3回に分けて3種類ずつ発売される。9種類をつなげると、「ヨン様の微笑み」が完成する。つまり、ポストカード目当てでみんな3枚ずつ買っていったてこと。

たぶんこの前売り券っていうシステムは日本だけのものでしょうね。韓国の新聞もわざわざとりあげているぐらいだもの(アドバンスチケットっていう表記だった)。1人のおば様が9枚の前売り券を持ってても9回見に来るとは思えない。隣の奥様に譲りたくても、もう買ってるでしょうよ。大量の前売り券が出回って、映画会社としてはうまい商売なんだろうけど、真っ当な儲け方とはちょっと違うような気がする。

当日料金だって高すぎる。大人1800円。全国ほぼ一緒。いまは学生だから1500円だけど、これだって高い。だからか、日本人は年平均1回しか映画館へ行っていない。(フランスの人口は日本の半分なのに、入場者数は日本と同じ)にも関わらず、洋画の収益は世界一。つまり、やっぱり高いってこと。

というわけで、自分が考えるのは、まず、前売り券なんていうものは廃止し、割引料金も廃止し、当日料金を大人1000円小人500円にする。そうすれば、日常の中で映画を観に行くということができてくるんじゃないのかな、と。昔の寄席に通う、みたいな感じで。映画をもっと文化として、身近な存在にさせるためには、それぐらい思い切ったことしなきゃ。

公開から3ヶ月経てば、映画2本分の入場料でその作品のDVDが買えてしまう時代。映画会社の皆さん、ちょっと考えてもいいんじゃないんですか?
以上、多事争論でした。