ブログ日和。

映画と、『ER緊急救命室』『ザ・ホワイトハウス』などの海外ドラマと、世間に対してのツッコミを徒然に書いていきます。

『エターナル・サンシャイン』

2005-04-15 15:35:33 | 映画
別れたカップルが、2人の思い出を忘れてしまおうと、クリニックで記憶を消してもらおうとするお話し。でも、消去する段になると、忘れたいはずの記憶を追っていくうちに、その考えが揺らいでいく。近い将来にできそうな技術だろうから、完全におとぎ話ともいえない感じが興味をそそる。

ジム・キャリーの演じるジョエルの真面目さと、ケイト・ウィンスレットの演じるクレメンタインの強烈なキャラクターが、互いを惹きつけたにも関わらず、それがわずらわしくなってくる矛盾。それが別れの引き金になったのだけれど、記憶をたどっていくことで、性格の一致なんてありえない、違うことこそが、互いの魅力なんだ、と気づいたんだろう。

消去に追われる記憶の中の場面の映像効果は、連続のような断片のような、抽象のような具体のような、記憶そのものの不思議なイメージをよく表している。それから、ケイト・ウィンスレットのビビッドな髪の色は、映画の中でも、記憶の中でもアクセントになっている。クリニックの受付役のキルスティン・ダンストは、ヒロインじゃなくて、こういう役の方が合ってるような気がするんだけど。

自分としては、たとえ別れるとしても、一度は惚れた相手だったら、記憶を消したいなんて思いたくない。それって、恋愛経験に乏しいからかしらん?